JP2003274516A - 自動列車運転装置および列車運転支援装置 - Google Patents

自動列車運転装置および列車運転支援装置

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JP2003274516A JP2002070675A JP2002070675A JP2003274516A JP 2003274516 A JP2003274516 A JP 2003274516A JP 2002070675 A JP2002070675 A JP 2002070675A JP 2002070675 A JP2002070675 A JP 2002070675A JP 2003274516 A JP2003274516 A JP 2003274516A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中に生じるエネルギー損失を低減し得る
省エネルギー運転を実現する。 【解決手段】 本発明は、列車が所定位置に所定時刻に
停止するための走行パターンを生成し、電気機器を有す
る駆動制動装置に走行パターンを実現するための推力指
令を与える自動列車運転装置に関し、列車の走行中に駆
動制動装置に生じるエネルギー損失を表す損失指標を演
算する損失指標演算手段(16)と、列車が所定位置に
停止するまでの時間を所定値にするように損失指標に基
づいて走行パターンを補正する走行パターン補正手段
(19)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転士が介在せず
電気車を定時刻に定位置に停車するように列車を自動運
転する自動列車運転装置、および運転士に推奨推力ある
いはマスコンノッチを指示する列車運転支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動列車運転装置(以下、「ATO」と
称する)は、列車の駅間運転を自動で行い、次駅の所定
の停車位置に定刻に停止させることを目的とするもので
ある。この種のATOを備える電気車のシステム構成例
を図15に示す。
【0003】自動列車運転装置1には、図示していない
自動列車制御装置(ATC)から制限速度信号が入力さ
れ、データベース3から、勾配や曲率などの路線条件の
ほかに、車両条件、運行ダイヤ、走行抵抗などの既定の
記憶情報が入力される。さらに自動列車運転装置1は、
地上子検出器10により検出された車両位置や速度検出
器9により検出された車両速度に基づき、現在の車両位
置を推定し、その時点で与えるべき推力を推力指令Fcm
d として駆動制動装置2へ出力する。ここに推力指令F
cmd とは、本明細書では、車両を加速する場合の引張力
指令と、車両を減速する場合のブレーキ力指令との双方
を含むものとして定義される。引張力の場合には、推力
指令Fcmd>0 とし、ブレーキ力の場合には、推力指令
Fcmd<0 とする。
【0004】駆動制動装置2は、VVVF(可変電圧・
可変周波数)インバータ4、主電動機5、ブレーキ制御
装置6、および機械ブレーキ8から構成される。主電動
機5はレール11上を走行する車輪7に機械的に連結さ
れ、機械ブレーキ8は車輪7に機械ブレーキをかけるこ
とができるように配設されている。
【0005】推力指令Fcmd から実際の推力を得るまで
の作用は、引張力を得る場合とブレーキ力を得る場合と
で異なるため、以下にそれぞれ説明する。
【0006】引張力を得る場合、推力指令Fcmd (>
0)はインバータ4に入力される。インバータ4は、推
力指令Fcmd に一致した引張力が得られるように、主電
動機5のトルクを制御する。このとき、ブレーキ制御装
置6および機械ブレーキ8は動作しない。
【0007】ブレーキ力を得る場合、推力指令Fcmd
(<0)は、インバータ4ではなくブレーキ制御装置6
に入力される。ブレーキ制御装置6は、推力指令すなわ
ちブレーキ力指令をまずインバータ4へ出力する。イン
バータ4では、主電動機5を介して出力する電気ブレー
キ力Felecをブレーキ制御装置6ヘフィードバックす
る。ブレーキ制御装置6は、推力指令Fcmd すなわちブ
レーキ力指令を得るためにまず電気ブレーキ力Felecを
作用させ、この電気ブレーキ力で賄いきれない不足分を
機械ブレーキ8の機械ブレーキ力Fmechで補うように機
械ブレーキ8を制御する。したがって、機械ブレーキ力
Fmechは、 Fmech=Fcmd −Felec ・・・(1) となる。
【0008】自動列車運転装置1は、たとえば図16に
示すように、暫定走行計画部12、最適走行計画部1
3、および推力指令生成部14を備えている。暫定走行
計画部12は、最適な走行パターンを生成するための初
期値として暫定走行パターン(F0(x),V0
(x))を生成する。ここで走行パターンとは、路線上
の位置xにおける推力Fn(x)や速度Vn(x)を一
連の位置に対応させて表すものである。最適走行計画部
13は、暫定走行パターン(F0(x),V0(x))
とデータベース3の蓄積情報に基づき、列車の最適な走
行パターンF1(x)を計画する。生成された最適走行
パターンF1(x)は、推力指令生成部14において、
列車の検出位置や検出速度、ATCからの制限速度信号
に基づき、その時点で出力すべき推力を推力指令Fcmd
としてインバータ4に対して出力する。
【0009】列車の最適走行パターンを計画する場合、
一般的には実現可能な走行パターンは無数に存在する。
特に、朝夕の過密ダイヤ時とは異なり、列車の運転本数
が少ない日中あるいは早朝、深夜には、列車の運転間隔
が長くて計画上余裕があり、走行計画上の制約が緩和さ
れる。
【0010】特開平8−216885号公報や特開平5
−193502号公報には、省エネルギーを評価項目と
した最適走行計画について記載されている。しかしなが
ら、これらの公知例が示す省エネルギーというのは、駆
動装置や制動装置など、列車の駆動/制動制御において
生じるエネルギー損失の観点に立ったものではない。
【0011】これに対し、「ブレーキパターン変更によ
る回生エネルギーの有効利用の効果の基礎的検討」(鉄
道技術連合シンポジウム第7回)、「純電気ブレーキ実
用化の検討」(電気学会全国大会5−244)では、列
車の制動制御、特にブレーキ時に生じる機械ブレーキで
のエネルギー損失に着目した走行パターンが検討されて
いる。しかし、列車の駆動制動制御において生じるエネ
ルギー損失は、駆動制御時にも生じるものであり、ま
た、制動制御時は機械ブレーキによるもの以外にも発生
する。しかるに、総合的なエネルギー損失の最少化を達
成するには至っていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、列車の駆動
制動制御時に生じるエネルギー損失を総合的に評価し、
駅間走行におけるエネルギー損失を可及的に低減し、省
エネルギー走行を実現することを意図するものである。
そこで本発明で着目するエネルギー損失について以下に
簡単に説明する。
【0013】列車の走行において生じる損失は走行パタ
ーンにより変化するが、発生機器的には主に次の二つに
分類することができる。その一つは、駆動装置であるイ
ンバータ4や主電動機5等の電気機器でのエネルギー損
失である。これらの損失は、推力や速度の関数として表
される。他の一つは、機械ブレーキが動作する時に生じ
るエネルギー損失である。列車の加減速動作をエネルギ
ーの流れという観点で見ると、前述の電気機器のエネル
ギー損失や走行抵抗を無視した場合、力行加速中にはイ
ンバータ4や主電動機5などの駆動装置により図示して
いない架線を介して供給される電気エネルギーを車両の
運動エネルギーに変換し、電気ブレーキによる減速中に
は車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し電源
へ回生することになる。このような理想状熊ではエネル
ギー損失は発生しない。しかし、電気ブレーキによる減
速中に、ATOあるいは運転士からのブレーキ力指令
が、電気機器で出力できるブレーキ力を上回る場合、不
足するブレーキ力を機械ブレーキ8で補って、減速度を
所定値に維持する。このように機械ブレーキ8が動作す
るというは、車両の運動エネルギーを熱として消費する
ということであり、それはエネルギー損失となる。本発
明では、機械ブレーキが動作することによって損失とな
った分をブレーキ損失と定義する。
【0014】このブレーキ損失は、ブレーキ力指令が電
気機器すなわち駆動装置の許容量を上回る場合と、電源
側に回生電力に見合う負荷が存在しない場合に生じる。
後者に関して、駆動装置はブレーキ力指令を得ると、そ
れに見合うブレーキ力を主電動機5が出力するようにイ
ンバータ4を制御する。このとき、車両の運動エネルギ
ーは電源への回生エネルギーヘと変換されるが、電源側
にこの回生電力に見合う負荷すなわち加速中の列車が存
在しないような場合、余剰な回生電力が生じ、そのため
架線電圧が上昇する。そこで駆動装置は、架線電圧の上
昇を抑制するため、ブレーキ力を抑制する制御を行う。
これを軽負荷回生制御という。この軽負荷回生制御の動
作中には、ブレーキ力指令に比べ、小さいブレーキ力を
主電動機5から出力する。このとき、不足したブレーキ
力を機械ブレーキ8のブレーキ力が補う。
【0015】省エネルギー運転を行う場合、適正な走行
パターンを計画することともに、その走行パターンに沿
った走行を実際に行うことが重要である。走行パターン
に一致した運転を実現する手段として、自動列車運転装
置(ATO)や自動列車停止装置(TASC)など、運
転士が介在せずに自動的に推力指令を生成する装置が知
られている。これらの装置によれば、的確な推力を遅滞
なく与えることにより最適走行パターンに追従した走行
を実現することができる。しかしながら、車両の駆動制
動装置に直接関与し、また、位置検出のための地上設備
が不可欠であることなどから、システムが複雑となり、
コストが高くなる。
【0016】一方、最適計画された推力を運転士に指示
することにより、計画された走行パターンに近い列車走
行を運転士の技能を通して達成することを期待すること
ができる。それが運転支援装置である。このような運転
支援装置による場合の省エネルギー効果は、運転士の反
応遅れなどからATOやTASCによる場合に比べて劣
るものの、運転士への指示を行うのみで、車両の駆動制
動装置に直接関与しないことから、システムを簡略化す
ることができるという利点がある。また、最終的には運
転士の操作によるため、位置検出のための地上設備など
を除去あるいは簡略化することも可能である。これらに
より、コストダウンを期待することができ、コストパフ
ォーマンスに優れる。さらに、近年ではATO化による
運転士の運転技術の低下が懸念される中で、運転支援装
置による場合には、常時、運転士の判断での推力調整が
行われるため、運転技術低下の問題は生じない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、列車の駅間
走行において、定刻に定位置に停止することを前提に、
走行中に生じるエネルギー損失を低減し得る省エネルギ
ー運転を実現するための自動列車運転装置および列車運
転支援装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、列車が所定位置に所定時
刻に停止するための走行パターンを生成し、インバータ
および主電動機を含む電気機器を有する駆動制動装置に
走行パターンを実現するための推力指令を与える自動列
車運転装置において、列車の走行中に駆動制動装置に生
じるエネルギー損失を表す損失指標を演算する損失指標
演算手段と、損失指標に基づいてエネルギー損失が低減
するように走行パターンを補正する第1の走行パターン
補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
自動列車運転装置において、第1の走行パターン補正手
段は、走行パターンを列車が所定位置に停止するまでの
時間を所定値にするように補正することを特徴とする。
【0020】請求項1,2に係る自動列車運転装置で
は、定時性・定位置停止性を確保した上で、駆動制動制
御に関与するエネルギー損失を最少化する最適走行パタ
ーンを生成し、それにより、定時性・定位置停止性を確
保した上で、最適な省エネルギー効果を達成することが
できる。
【0021】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の自動列車運転装置において、損失指標演算手段
は、ブレーキ動作時に機械ブレーキにより生じるエネル
ギー損失を表すブレーキ損失指標を演算するブレーキ損
失指標演算手段を含むことを特徴とする。
【0022】請求項3に係る自動列車運転装置では、定
時性・定位置停止性を確保した上で、駆動制動制御のブ
レーキ時に機械ブレーキにより生じるエネルギー損失を
最少化する最適走行パターンを生成し、それにより、定
時性・定位置停止性を確保した上で、最適な省エネルギ
ー効果を達成することができる。
【0023】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれか1項に記載の自動列車運転装置において、損
失指標演算手段は、インバータおよび主電動機を含む電
気機器のエネルギー損失を表す機器損失指標を演算する
機器損失指標演算手段を含むことを特徴とする。
【0024】請求項4に係る自動列車運転装置では、定
時性・定位置停止性を確保した上で、駆動制動制御時に
電気機器により生じるエネルギー損失を最少化する最適
走行パターンを生成し、それにより、定時性・定位置停
止性を確保した上で、最適な省エネルギー効果を達成す
ることができる。
【0025】請求項5に係る発明は、請求項1または2
に記載の自動列車運転装置において、インバータおよび
主電動機を含む電気機器の過負荷状態を表す過負荷指標
を演算する過負荷指標演算手段と、過負荷指標に基づ
き、電気機器が過負荷とならないように走行パターンを
補正する第2の走行パターン補正手段とを備えたことを
特徴とする。
【0026】請求項5に係る自動列車運転装置では、電
気機器の定格を超えるような走行パターンを回避するこ
とにより、電気機器の過負荷による運転停止・故障を回
避し、システム信頼性を向上させることができる。
【0027】請求項6に係る発明は、請求項1または2
に記載の自動列車運転装置において、第1の走行パター
ン補正手段は走行パターンの補正を列車の走行中にも実
施することを特徴とする。
【0028】請求項6に係る自動列車運転装置では、最
適走行計画を走行中に実施することにより、その時点で
の列車の位置・速度を初期条件とし、次駅までの定時性
・定位置停止性を確保した上で、最適な省エネルギー走
行パターンを生成することができる。すなわち、当初の
走行パターンから逸脱した不測の事態においても、その
時点から最適な省エネルギー走行を実現することができ
る。また、位置・速度を初期条件とし、次駅までの定時
性・定位置停止性を確保した上で、最適な省エネルギー
走行パターンを生成できるため、駅間の自動列車運転を
行う自動列車運転装置(ATO)だけでなく、ブレーキ
区間でのみ定位置停車制御を行う列車自動停止制御装置
(TASC)への適用も可能となる。
【0029】請求項7に係る発明は、請求項3に記載の
自動列車運転装置において、ブレーキ損失指標演算手段
は、ブレーキ損失指標を、同一き電区間内に在る力行負
荷量の予測量あるいは実測量に基づいて演算することを
特徴とする。
【0030】請求項7に係る自動列車運転装置では、同
一き電区間にある力行負荷量に応じて推力が補正される
ため、力行負荷により変動するエネルギー損失を的確に
把握することが可能であり、列車のより効果的な省エネ
ルギー走行を実現することができる。
【0031】請求項8に係る発明は、請求項1または2
に記載の自動列車運転装置において、第1の走行パター
ン補正手段は、走行パターンを予め演算し記憶装置に記
憶させる手段と、列車の走行時に対応する走行パターン
を記憶装置から順次読み出す手段とを含むことを特徴と
する。
【0032】請求項8に係る自動列車運転装置では、予
め最適走行計画を行うことにより、最適走行計画にかか
る演算時間の制約を回避し、より最適性の高い走行パタ
ーンを得ることができ、省エネルギー効果を一層期待す
ることができる。また、予め走行パターンを算出するこ
とにより、走行パターンを精査確認し、異常なパターン
を排除することによりシステムの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0033】請求項9に係る発明は、列車が所定位置に
所定時刻に停止するための走行パターンを演算し、イン
バータおよび主電動機を含む電気機器を有する駆動制動
装置に対し、走行パターンを実現するための推力指令を
与える列車運転支援装置において、列車の走行中に生じ
るエネルギー損失を表す損失指標を演算する損失指標演
算手段と、損失指標に基づいてエネルギー損失が低減す
るように走行パターンを補正する走行パターン補正手段
と、推力の推奨値を運転士に指示する推奨推力指示手段
とを備えたことを特徴とする。
【0034】請求項10に係る発明は、請求項9に記載
の列車運転支援装置において、走行パターン補正手段
は、走行パターンを列車が所定位置に停止するまでの時
間を所定値にするように補正することを特徴とする。
【0035】請求項9,10に係る列車運転支援装置で
は、推力推奨値Frec に一致した推力指令Fcmd が得ら
れるように推力推奨植を指示する。運転士が指示された
推力推奨植に従って運転することにより、定位置停止性
を確保した上で、エネルギー損失を低減させた省エネル
ギー走行を実現することができる。その場合、推力指令
は常時、運転士が駆動制動装置へ与えるため、不測の事
態が生じた場合でも速やかに対処でき、システム信頼性
を向上させることができる。駆動制動装置への推力指令
は、列車運転支援装置から直接制御されるものではな
く、システムを簡易にすることが可能であり、したがっ
てシステム信頼性の向上やコストダウンを図ることがで
きる。また、直接的には運転士が推力指令を与えるもの
であり、定位置停止精度を厳密にする必要性はなく、装
置を簡易に実現することができる。システムの信頼性の
向上やコストダウンを図ることができる。また、直接的
には、運転士が推力指令を与えるものであって、運転士
の技能低下を防止し、自動列車運転装置を備えるシステ
ムで問題視される運転士の操作技術の低下による不測の
事熊への対処などの課題を回避することができる。
【0036】請求項11に係る発明は、請求項9または
10に記載の列車運転支援装置において、マスターコン
トローラにサーボ機構を備え、推奨推力指示手段は、マ
スターコントローラの位置、速度、加速度、および力を
制御することを特徴とする。
【0037】請求項11に係る列車運転支援装置では、
推力推奨値Frec に一致した推力指令Fcmd が得られる
ようにマスコンをサーボ機構で制御する。したがって、
運転士が介在しない場合には、自動運転が可能であり、
精度よく定時性・定位置停止性を確保した省エネルギー
走行を実現することができる。運転士が介在した場合に
も、運転士は省エネルギー運転を実現するために取るべ
きマスコンの角度をマスコンからの反作用力として感じ
とることができ、結果的に省エネルギー運転の効果を達
成することができる。
【0038】請求項12に係る発明は、請求項9または
10に記載の列車運転支援装置において、推奨推力指示
手段は、マスターコントローラの近傍に推奨推力を視覚
的に表示する手段を含むことを特徴とする。
【0039】請求項12に係る列車運転支援装置では、
運転士が、定時性・定位置停止性を確保した省エネルギ
ー走行を実現するために設定すべき推力を、視覚的に知
ることができ、定時性・定位置停止性を確保した省エネ
ルギー走行に実現に寄与させることができる。この支援
手段は駆動制動制御系とは電気的機械的に直接の関連が
なく、推力は運転士により操作されるため、不測の事態
が生じた場合に運転士の判断により速やかな対処が可能
であり、システム信頼性の向上に寄与させることができ
る。また、単にランプやLEDによる視覚的な表示装置
は実現が簡易であり、システム信頼性を損なうこともな
く、装置のコストダウンを図ることができる。
【0040】請求項13に係る発明は、請求項9または
10に記載の列車運転支援装置において、推奨推力指示
手段は、推奨推力を音声によって伝達する手段を含むこ
とを特徴とする。
【0041】請求項13に係る列車運転支援装置では、
運転士は、設定すべき推力を、音声によるアナウンスと
して知ることができる。運転士はアナウンスに従った運
転操作をすることにより、定時性・定位置停止性を確保
した省エネルギー走行を実現することができる。この場
合は視覚的な指示によるものでないため、運転士の注意
力が散漫になることもなく、運転士は運転に集中するこ
とができる。したがって、前方不注意等による事故の可
能性を低減し、システムの信頼性を向上させることがで
きる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形熊につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0043】<第1の実施の形態>図1は、第1の実施
の形熊による自動列車運転装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。この実施の形態は自動列車運転装置の特に
最適走行計画部に関わるものであるため、他の部分の図
示は省略している。
【0044】図1に示す最適走行計画部13は、走行パ
ターン補正指標演算部15、走行パターン補正部19、
走行距離補正部20、および定時性判断部21から構成
されている。走行パターン補正指標演算部15は、損失
指標演算部16、過負荷指標演算部17、および加算器
18から構成されている。損失指標演算部16は、暫定
走行パターン(F0(x),V0(x))に基づき、列
車位置xにおける損失指標CPL(x)を演算する。こ
こに、走行パターンとは、ある位置xにおける推力Fn
(x)や速度Vn(x)を表すものである。
【0045】図2および図3に種々の損失指標の例を示
す。図2は力行時の損失指標を示し、図3はブレーキ減
速時の損失指標を示している。さらに詳細には、図2
(a)は機器損失指標を、図2(b)はトータル損失指
標を示し、図3(a)は機器損失指標を、図3(b)は
ブレーキ損失指標を、図3(c)はトータル損失指標を
それぞれ示している。ここで、機器損失指標とは電気機
器の損失指標のことを意味し、具体的は変換器(インバ
ータ)損失指標とモータ(主電動機)損失指標とを加算
したものである。
【0046】これらの指標は速度vと推力Fの関数とし
て与えられ、ある動作点(v,F)での損失[W]に速
度[m/s]の逆数を乗算して算出したものである。速
度の逆数を乗じることにより、ある動作点における速度
v1[m/s]が微小変化△v[m/s]をする場合に
生じる損失として正規化し評価することができる。
【0047】トータル損失指標CPL(x)は、機器損
失指標とブレーキ損失指標を加算したものに、重み係数
W1を乗じて算出される。重み係数W1は、どの程度、
損失低減効果を得るかの観点から設定され、あるいは、
他の指標とのバランスをとるように設定される。すなわ
ち、 損失指標CPL(x) =W1×(機器損失指標+ブレーキ損失指標) ・・・(2) である。
【0048】過負荷指標演算部17では、暫定走行パタ
ーン(F0(x),V0(x))に基づき、列車位置x
における過負荷指標COL(x)を演算する。
【0049】機器損失は変換器損失とモータ損失との和
として算出する。図4(a),(b)は、各動作点での
変換器損失[W]およびモータ損失[W]の一例を示す
ものである。暫定走行パターン(F0(x),V0
(x))に従い、対応する変換器損失[W]とモータ損
失[W]をそれぞれ積分することによって、駅間走行に
よる時間を加味した変換器損失[J]とモータ損失
[J]を算出することができる。これらが定格値[W]
を超える過負荷である場合には、それに応じた過負荷指
標を算出する。たとえば、重み係数をW2として、変換
器損失指標COLC(x)を、 COLC(x) =W2×{変換器損失[J]/(走行時間+駅停車時間) −変換器定格[W]}×変換器損失指標(図5(a)) ・・・(3) により算出する。
【0050】同様にして、図5(b)に示すモータ損失
指標を用いてモータ損失指標COLM(x)を求めるこ
とができる(ただし、重み係数はW3とし、独立に設定
可能)。過負荷指標COL(x)は、これらの指標を加
算し、 COL(x)=COLC(x)+COLM(x)・・・(4) として求める。
【0051】加算器18は、損失指標CPL(x)と過
負荷指標COL(x)とを加算し、列車位置xにおける
トータル指標C(x)を、 C(x)=CPL(x)+COL(x) ・・・(5) として求める。
【0052】走行パターン補正部19は、暫定走行パタ
ーンの推力パターンF0(x)にトータル指標C(x)
を加算することにより、第1の補正走行パターンF01
(x)を出力する(この段階で速度パターンV0(x)
は変化なし)。
【0053】第1の補正走行パターンF01(x)は、
推力パターンだけが補正されたものであるため、走行距
離が所定値に一致しない。走行距離補正部20は、走行
距離xが所定値に一致するように、データベース3に記
憶されている路線条件や車両条件、走行抵抗に基づき、
第1の補正走行パターン(F01(x),V0(x))
を補正し、第2の補正走行パターン(F02(x)、V
02(x))および走行時間Trun を出力する。距離補
正は、たとえば、惰行時間を調整するなどの方法で実現
可能である。距離補正の方法はそれに限定されるもので
はない。
【0054】定時性判断部21では、走行時間Trun が
所定値に対し、許容誤差以内であるか否かを判断する。
走行時間Trun が許容誤差外である場合には、第2の補
正走行パターン(F02(x)、V02(x))を新た
な暫定走行パターン(F0’(x)、V0’(x))と
して、再計算を行う。走行時間Trun が許容誤差内に入
った場合、それを最適走行パターン(F1(x),V1
(x))として出力する。
【0055】以上の構成により、暫定走行パターン(F
0(x),V0(x))は、損失指標CPL(x)およ
び過負荷指標COL(x)により、効果が顕著に得られ
る位置xの推力が補正されていく。たとえば、図6は、
本発明の実施の形態による走行パターン生成の結果を示
すものである。この場合、過負荷状態には至らないとし
て、過負荷指標は影響を与えていない。「原パターン
(A)」と示されているのが暫定パターンである。「指
標適用(B)」と示されているのが、第1の補正走行パ
ターン(F01(x),V01(x))である。損失指
標が大きい高速ブレーキ時ほど大きな推力補正がかか
り、ブレーキ力が弱められる。一方、力行加速側でも値
は小さいものの、損失指標に応じた引張力が補正され
る。「ノッチ量子化(C)」は、本実施の発明の形態に
は現れていないが、ノッチが6段しかなく、連続的な推
力を出力できない場合に対応したものであり、第1の補
正走行パターンの推力F01(x)に対して、推力誤差
が最小となるノッチに対応する推力を選択している。
「距離調整(D)」は、「ノッチ量子化(C)」パター
ンに対し、走行距離を所定値1300mに合うように補
正した第2の補正走行パターン(F02(x),V02
(x))である。補正前の走行パターンの損失が207
0[kJ]に対し、第2の補正走行パターンの損失は1
650[kJ]と、エネルギー損失が相当低減されてい
る。走行時間は、前者が84.5[sec]であるのに対
し、後者は84.9[sec]と若干増加している。走行
時間が所定値になるまで繰り返し演算を実施することに
より、定時性・定位置停止性を確保した上で、駆動制動
制御に関与するエネルギー損失を最少化する最適走行パ
ターンF1(x)を生成することができる。このように
して、定時性・定位置停止性を確保した上で、最適な省
エネルギー効果を奏することができる。
【0056】トータルエネルギー損失を最少化するだけ
の走行パターンの場合、駆動制動装置2に含まれるイン
バータ4(変換器)や主電動機5(モータ)などの電気
機器で生じるエネルギー損失が増大する可能性がある。
電気機器は、定格として動作範囲が規定されるものであ
り、それを超えるような運転条件すなわち過負荷条件で
は、発熱による温度上昇により、保護動作あるいは故障
・焼損等が生じ得る。過負荷指標演算部17は、暫定走
行パターンから各機器の過負荷の程度を判断する。判断
の結果、過負荷であった場合、電気機器でのエネルギー
損失が抑制されるように、過負荷指標に応じて推力が補
正される。エネルギー損失が大きな領域ほど推力が補正
されるため、過負荷状態を効果的に回避することができ
る。このようにして、電気機器の過負荷による運転停止
・故障を回避し、システムの信頼性を向上させることが
できる。
【0057】最適走行計画を列車の走行中にも実施する
ことにより、各瞬時の位置・速度を初期条件とし、次駅
までの定時性・定位置停止性を確保した上で、最適な省
エネルギー走行パターンを生成することができる。すな
わち、ATCなどの速度制限等で、当初の走行パターン
から逸脱した場合にも、その状態からの最適な省エネル
ギー走行パターンを得ることができる。当初の走行パタ
ーンに無理に追従させることは、損失の増大につながる
可能性があり、エネルギー損失の観点からは望ましくな
い。したがって、当初の走行パターンから逸脱した不測
の事態においても、その時点から最適な省エネルギー走
行を実現することができる。
【0058】本実施の形態は、位置・速度を初期条件と
し、次駅までの定時性・定位置停止性を確保した上で、
最適な省エネルギー走行パターンを生成できるため、駅
間の自動列車運転を行う自動列車運転装置(ATO)だ
けでなく、ブレーキ区間でのみ定位置停車制御を行う列
車自動停止制御装置(TASC)への適用も可能とな
る。
【0059】なお、本実施の形態では、走行距離が所定
値に一致することを前提に、走行時間が所定値になるま
で、走行パターンを補正するアルゴリズムとした構成を
示しているが、逆に、走行時間が所定値に一致すること
を前提に、走行距離が所定値になるまで走行パターンを
補正するアルゴリズムとして構成することもできる。
【0060】<第2の実施の形態>図7は、第2の実施
の形態による自動列車運転装置の概略構成例を示すブロ
ック図であり、図1と同一の部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは図1のものと異なる部分に
ついて説明する。
【0061】損失指標演算部16には、データベース3
から運行ダイヤが入力され、データベース36から力行
負荷量が入力される。データベース36の力行負荷量と
しては、ある時刻におけるき電区間ごとの力行加速中の
列車の電力すなわち力行負荷量が記憶されている。損失
指標演算部16では、運行ダイヤと力行負荷のデータベ
ース情報から、対応する力行負荷を抽出する。前述のよ
うに、ブレーキ損失は力行負荷に依存して値が変化する
ため、力行負荷量に応じた損失指標を算出する訳であ
る。他は図1の場合と変わりがない。
【0062】以上により、以下のような作用・効果を奏
することができる。
【0063】予測される力行負荷に応じて、損失指標C
PL(x)、特にブレーキ損失指標が調整される。たと
えば、図3(b)は、力行負荷が十分であるとした場合
のブレーキ損失指標であり、インバータ4の電気的容量
の制約により、高速高ブレーキ力であるほど損失指標が
増大している。図8は、力行負荷が十分でない場合(1
25kW/主電動機)のブレーキ損失指標を示すもので
ある。この場合、力行負荷が十分でないため、推力指令
Fcmd と同等な電気ブレーキ力を出力できない領域があ
る。すなわち、より低速から損失指標が増大する。した
がって、負荷状態によるエネルギー損失を的確に予測す
ることが可能であり、より効果的な省エネルギー走行を
実現することができる。
【0064】<第3の実施の形態>図9は、第3の実施
の形態による自動列車運転装置の概略構成例を示すブロ
ック図であり、図16と同一の部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分について説明
する。
【0065】図16の暫定走行計画部12および最適走
行計画部13に代わり、図9の装置には、データベース
34および走行パターン抽出部35が設けられている。
データベース34には、各列車の各駅間走行時の走行パ
ターンが記憶されている。走行パターン抽出部35は、
運行ダイヤを記憶したデータベース3から、現在の駅間
走行に対応した走行パターンF1(x)を抽出する。デ
ータベース34に記憶される走行パターンは、第1の実
施の形態で示した最適走行計画を予め実施し、その結果
の最適走行パターンを記憶しておくことによって実現す
ることができる。
【0066】以上の構成により、以下のような作用・効
果を奏することができる。
【0067】最適走行パターンの生成は、収束計算を繰
り返して最適計画を行うため、演算に時間がかかる。そ
のため次駅への走行計画を発駅での停車中に実施する場
合、演算時間の制約から、十分な最適性が得られない場
合がある。これらの計画を予め行うことにより演算時間
の制約を回避し、最適な走行パターンを得ることができ
る。このようにして、省エネルギー効果を、より一層向
上させることができる。また、予め走行パターンを算出
することにより、走行パターンを精査確認することが可
能である。これにより、異常なパターンを排除すること
が可能であり、システムの信頼性を向上させることがで
きる。
【0068】<第4の実施の形熊>図10は、第4の実
施の形態による列車運転支援装置を備えた電気車システ
ムの概略構成を示すブロック図であり、図15と同一の
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分について説明する。
【0069】ここには、第1の実施の形態における自動
列車運転装置1に代わり、列車運転支援装置22が備え
られている。列車運転支援装置22は、第1の実施の形
態における自動列車運転装置1と同様な処理を実施し、
推力推奨値Frec を生成出力する。すなわち、列車運転
支援装置22は、自動列車運転装置1における推力指令
Fcmd の代わりに、推力推奨値Frec を出力するように
したものに相当する。この推力推奨値Frec は、マスコ
ン23に付設された推力指示装置24に入力される。マ
スコン23は、マスコン角度あるいは位置に応じた推力
指令Fcmd を駆動制動装置2へと出力する。
【0070】推力指示装置24の構成例を図11に示
す。推力指示装置24は、角度指令演算部25、インピ
ーダンス制御器26、サーボアンプ27、サーボモータ
28、およびエンコーダ29から構成される。サーボモ
ータ28はマスコン23と機械的に結合している。
【0071】列車運転支援装置22から出力された推力
推奨値Frec は角度指令演算部25へ入力される。角度
指令演算部25は、入力された推力推奨値Frec に対応
したマスコン角度を算出し、角度指令θcmd として出力
する。インピーダンス制御器26は、角度指令θcmd
と、エンコーダ29により検出された実際のマスコン角
度θとを入力し、後者(角度θ)を前者(角度指令θcm
d )に一致させるためのトルク指令Tcmd をサーボアン
プ27ヘ出力する。サーボアンプ27は、サーボモータ
28の出力トルクがトルク指令Tcmd と一致するよう
に、サーボモータ28を駆動する。
【0072】インピーダンス制御器26は、運転士がマ
スコン23に加えるトルクTope に対し、所望のインピ
ーダンス(慣性モーメントJ、ダンピングD、スティフ
ネスK)となるようにサーボモータ28を制御するもの
であり、制御系のブロック図は、たとえば図12に示す
ようになる。J0はサーボモータ28のロータおよびマ
スコン23を合わせた等価慣性モーメント、g1および
g2はノイズ除去のためのフィルタのカットオフ周波数
に相当するものである。
【0073】角度指令θcmd を零(ゼロ)とした場合
に、外部からマスコン23にかかるトルク、すなわち、
運転士がマスコン23に加えるトルクTope からマスコ
ン角度θまでの伝達関数θ(s)は、ノイズカットフィル
タを無視すると次式で表現することができ、所望のイン
ピーダンス(J,D,K)が得られることが分かる。
【0074】
【数1】 以上の構成により、以下のような作用・効果を奏するこ
とができる。
【0075】推力指示装置24は、列車運転支援装置2
2で演算された推力推奨値Frec に一致した推力指令F
cmd が得られるようにマスコン23の角度θをサーボモ
ータ28で制御する。これにより、運転士がマスコン2
3を操作する場合、インピーダンス制御器26によるイ
ンピーダンス制御により、運転士は所望のインピーダン
ス(J,D,K)となったように感じることになる。す
なわち、運転士がマスコン23に触らない状熊では、推
力推奨値Frec に一致した推力指令Fcmd が得られる。
一方、運転士がマスコン23を操作する場合、サーボモ
ータ28から推力推奨値Frec 方向に力を受けるもの
の、任意の角度すなわち推力指令Fcmd に設定すること
ができる。つまり、運転士が列車運転支援装置22に任
せた運転も可能であり、必要に応じて運転士がマスコン
23を操作して推力指令を任意に制御することもでき
る。省エネルギー運転を実現するために取るべきマスコ
ン23の角度θをマスコン23からの反作用力として検
知することができ、省エネルギーである定位置停止パタ
ーンを意識しながら運転することが可能にある。したが
って、運転士の操作による省エネルギー走行や定位置停
止走行を実現することができるとともに、不測の事態が
生じた場合には速やかに対処することができる。
【0076】駆動制動装置2への推力指令Fcmd は、列
車運転支援装置22から直接制御されるものではなく、
既存のマスコン23の角度θにより与えられるものであ
り、システムを簡易にすることが可能である。また、列
車運転支援装置の場合、最終的には運転士が介在するも
のであり、列車運転支援装置22の定位置停止精度を厳
密にする必要性はなく、装置を簡易に実現することがで
きる。これにより、システムの信頼性向上やコストダウ
ンを図ることができる。
【0077】また、列車運転支援装置の場合、最終的に
は運転士が介在するものであり、運転士の操作技術が常
に要求される。本実施の形態によれば、自動列車運転装
置を備えるシステムで問題視される運転士の操作技術の
低下による不測の事態への対処などの問題を回避するこ
とができる。
【0078】<第5の実施の形態>図12は、第5の実
施の形熊による列車運転支授装置の概略構成例を示すブ
ロック図である。本実施の形熊は第4の実施の形態と比
べ、推力指示装置24の構成が異なるため、ここではそ
の異なる部分について説明する。ただし、本実施の形態
では、推力指令を力行加速6段(P1〜P6)、ブレー
キ減速6段(B1〜B6)、ニュートラル(N)、およ
び非常ブレーキ(EB)をマスコンノッチで与える方式
とする。ここでノッチとは、速度対推力をパターン化し
たものを意味し、現行の電車駆動制御で用いられている
ものである。ノッチの段数は数段から30段以上にまで
及び、システムにより種々のものが用いられる。なお、
図12のマスコン23は、それを上から見た概略構成を
示している。
【0079】推力指示装置24は、推奨ノッチ表示制御
部30とランプ群31とから構成される。図示の実施の
形態においては、ランプ群31は、力行加速ノッチP1
〜P6に対応する6個のランプ、ブレーキ減速ノッチB
1〜B6に対応する6個のランプ、ニュートラルノッチ
Nに対応するランプ、および非常ブレーキノッチEBに
対応するランプの都合14個のランプからなっている。
推奨ノッチ表示制御部30は、推奨ノッチ指令Nrec を
列車運転支援装置22から受け、対応するランプが点灯
するように制御する。
【0080】以上の構成により、以下のような作用・効
果を奏することができる。
【0081】運転士は、定時性・定位置停止性を確保し
た省エネルギー走行を実現するために設定すべきノッチ
をランプの点灯により確認する。たとえば、推奨ノッチ
指令Nrec の内容が力行加速ノッチP6であれば、それ
に対応するランプが点灯し、ブレーキ減速ノッチB3で
あれば、それに対応するランプが点灯する。運転士はラ
ンプの点灯状況を見て、それに対応させてマスコン23
をノッチ操作することにより、エネルギー損失を抑制し
た省エネルギー走行を実現する。
【0082】推力指示装置24は、駆動制動制御系との
間に電気的・機械的に直接の関連性はなく、運転士が介
在するものであるため、不測事態の発生時に運転士の判
断により速やかに対処することができ、システム信頼性
を向上させることができる。ランプやLED(発光ダイ
オード)による表示装置は、第4の実施の形態のマスコ
ン23のサーボ機構に比べ、さらに実現が簡易であり、
システムの頼性を向上させるとともに、装置のさらなる
コストダウンを図ることができる。
【0083】<第6の実施の形態>図14は、第6の実
施の形態による列車運転支援装置の概略構成例を示すブ
ロック図である。本実施の形態は第5の実施の形態と比
べ、推力指示装置24の構成が異なるため、ここでは異
なる部分について説明する。
【0084】本実施の形態における推力指示装置24
は、推奨ノッチ表示制御部32と、音声出力部33とか
ら構成される。推奨ノッチ表示制御部32は、推奨ノッ
チ指令Nrec を列車運転支援装置22から受け、対応す
るアナウンスが出力されるように音声出力部33を制御
する。たとえば、推奨ノッチがB3である場合は、「ブ
レーキ3ノッチ」などとアナウンスする。
【0085】以上の構成により、以下のような作用・効
果を奏することができる。
【0086】運転士は、定時性・定位置停止性を確保し
た省エネルギー走行を実現するために設定すべきノッチ
をアナウンスにより知ることができる。これにより、第
5の実施の形態と同様な作用・効果を奏することができ
る。第5の実施の形態のようにランプによる推奨ノッチ
の表示の場合、その表示に運転士の注意が集中し、その
結果、前方不注意等により事故発生につながらないとも
限らない。それに対して、音声による指示伝達によれ
ば、そのような問題を回避することができ、システムの
信頼性を向上させることができる。
【0087】
【発明の効果】本発明は、列車の駅間走行において、定
時刻に定位置に停止するという条件を確保した上で、走
行中に生じるエネルギー損失を低減した省エネルギー運
転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による自動列車運転
装置のブロック図。
【図2】力行時の機器損失指標およびトータル損失指標
の例を示すマップ。
【図3】ブレーキ作動時の機器損失指標、ブレーキ損失
指標、およびトータル損失指標の例を示すマップ。
【図4】力行時の変換器損失指標およびモータ損失指標
の例を示すマップ。
【図5】力行時の変換器損失およびモータ損失の例を示
すマップ。
【図6】第1の実施の形態による走行パターンの例を示
すマップ。
【図7】本発明の第2の実施の形態による自動列車運転
装置のブロック図。
【図8】力行負荷量が制限された場合のブレーキ損失の
例を示すマップ。
【図9】本発明の第3の実施の形態による自動列車運転
装置のブロック図。
【図10】本発明の第4の実施の形態による列車運転支
援装置のブロック図。
【図11】第4の実施の形態における推力指示装置の構
成例を示すブロック図。
【図12】図11の推力指示装置の制御系のブロック
図。
【図13】本発明の第5の実施の形態による列車運転支
援装置の推力指示装置の構成例を示すブロック図。
【図14】本発明の第6の実施の形態による列車運転支
援装置の推力指示装置の構成例を示すブロック図。
【図15】自動列車運転装置を備えた一般的な電気車シ
ステムの構成例を示すブロック図。
【図16】図15のシステムにおける自動列車運転装置
のブロック図。
【符号の説明】
1 自動列車運転装置(ATO) 2 駆動制動装置 3 データベース 4 VVVFインバータ 5 主電動機 6 ブレーキ制御装置 7 車輪 8 機械ブレーキ 9 速度検出器 10 地上子検出器 11 レール 12 暫定走行計画部 13 最適走行計画部 14 推力指令生成部 15 走行パターン補正指標演算部 16 損失指標演算部 17 過負荷指標演算部 18 加算部 19 走行パターン補正部 20 走行距離補正部 21 定時性判断部 22 列車運転支援装置 23 マスターコントローラ(マスコン) 24 推力指示部 25 角度指令演算部 26 インピーダンス制御部 27 サーボアンプ 28 サーボモータ 29 エンコーダ 30 推奨ノッチ表示制御部 31 ランプ 32 推奨ノッチ表示制御部 33 音声出力部 34 データベース 35 走行パターン抽出部 36 データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 陽太朗 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 小 山 敏 博 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 波多野 通 広 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 鎌 田 恵 一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5H115 PA11 PC01 PG01 PI01 PI29 QN03 QN06 RB05 SF02 SF07 SF22 SJ11 SL01 SL06 TB01 TD01 TD15 TO14 TU07 UB01 UB05 UB07 UB14 UB15 UI02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車が所定位置に所定時刻に停止するため
    の走行パターンを生成し、インバータおよび主電動機を
    含む電気機器を有する駆動制動装置に前記走行パターン
    を実現するための推力指令を与える自動列車運転装置に
    おいて、列車の走行中に前記駆動制動装置に生じるエネ
    ルギー損失を表す損失指標を演算する損失指標演算手段
    と、前記損失指標に基づいてエネルギー損失が低減する
    ように前記走行パターンを補正する第1の走行パターン
    補正手段とを備えたことを特徴とする自動列車運転装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動列車運転装置におい
    て、前記第1の走行パターン補正手段は、前記走行パタ
    ーンを列車が所定位置に停止するまでの時間を所定値に
    するように補正することを特徴とする自動列車運転装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の自動列車運転装
    置において、前記損失指標演算手段は、ブレーキ動作時
    に機械ブレーキにより生じるエネルギー損失を表すブレ
    ーキ損失指標を演算するブレーキ損失指標演算手段を含
    むことを特徴とする自動列車運転装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    自動列車運転装置において、前記損失指標演算手段は、
    前記インバータおよび主電動機を含む電気機器のエネル
    ギー損失を表す機器損失指標を演算する機器損失指標演
    算手段を含むことを特徴とする自動列車運転装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の自動列車運転装
    置において、前記インバータおよび主電動機を含む電気
    機器の過負荷状態を表す過負荷指標を演算する過負荷指
    標演算手段と、前記過負荷指標に基づき、前記電気機器
    が過負荷とならないように前記走行パターンを補正する
    第2の走行パターン補正手段とを備えたことを特徴とす
    る自動列車運転装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2に記載の自動列車運転装
    置において、前記第1の走行パターン補正手段は前記走
    行パターンの補正を列車の走行中にも実施することを特
    徴とする自動列車運転装置。
  7. 【請求項7】請求項3に記載の自動列車運転装置におい
    て、前記ブレーキ損失指標演算手段は、前記ブレーキ損
    失指標を、同一き電区間内に在る力行負荷量の予測量あ
    るいは実測量に基づいて演算することを特徴とする自動
    列車運転装置。
  8. 【請求項8】請求項1または2に記載の自動列車運転装
    置において、前記第1の走行パターン補正手段は、前記
    走行パターンを予め演算し記憶装置に記憶させる手段
    と、列車の走行時に対応する走行パターンを前記記憶装
    置から順次読み出す手段とを含むことを特徴とする自動
    列車運転装置。
  9. 【請求項9】列車が所定位置に所定時刻に停止するため
    の走行パターンを演算し、インバータおよび主電動機を
    含む電気機器を有する駆動制動装置に対し、前記走行パ
    ターンを実現するための推力指令を与える列車運転支援
    装置において、列車の走行中に生じるエネルギー損失を
    表す損失指標を演算する損失指標演算手段と、前記損失
    指標に基づいてエネルギー損失が低減するように前記走
    行パターンを補正する走行パターン補正手段と、推力の
    推奨値を運転士に指示する推奨推力指示手段とを備えた
    ことを特徴とする列車運転支援装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の列車運転支援装置にお
    いて、前記走行パターン補正手段は、前記走行パターン
    を列車が所定位置に停止するまでの時間を所定値にする
    ように補正することを特徴とする自動列車運転装置。
  11. 【請求項11】請求項9または10に記載の列車運転支
    援装置において、マスターコントローラにサーボ機構を
    備え、前記推奨推力指示手段は、前記マスターコントロ
    ーラの位置、速度、加速度、および力を制御することを
    特徴とする列車運転支援装置。
  12. 【請求項12】請求項9または10に記載の列車運転支
    援装置において、前記推奨推力指示手段は、マスターコ
    ントローラの近傍に推奨推力を視覚的に表示する手段を
    含むことを特徴とする列車運転支援装置。
  13. 【請求項13】請求項9または10に記載の列車運転支
    援装置において、前記推奨推力指示手段は、前記推奨推
    力を音声によって伝達する手段を含むことを特徴とする
    列車運転支援装置。
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