JP5226479B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置とディーゼルエンジン発電機等の発電装置を搭載した車両からなる電動車両に関するものである。
鉄道車両が運行する際に運行上の制約を受けるダイヤは、予め定められた走行ランカーブに基づいて走行した場合を想定することにより作成される。この走行ランカーブは、駆動指令に対応した力行、惰行、定速、制動の走行パターンの組み合わせから定まり、その鉄道車両が路線を運行する際に使用されるものである。この走行ランカーブは、路線を走行する際の標準的なランカーブであり、これを遵守する限りその鉄道車両が路線を運行する際にダイヤ上の遅延は発生しない。
特に、動力源が1つ(例えば、気動車のディーゼルエンジンのみ又は電車の架線のみ)であれば、その走行する鉄道車両の性能から走行ランカーブが導かれるため、車両故障や信号異常などのトラブルが起きなければその鉄道車両が路線を運行する際に確実にダイヤを遵守することが可能である。しかし、動力源が2つ以上の場合であって、そのうちの1つ以上が特定の事情により動力を発生することができなくなる場合には、確実にダイヤを遵守することができなくなる。
その動力源が2つ以上の鉄道車両の一例として、燃料電池あるいはディーゼルエンジンなどの動力装置とその動力を用いて発電する発電機との組み合わせからなる発電装置と、2次電池、キャパシタなどの蓄電装置で構成されるハイブリッド鉄道車両がある。このハイブリッド鉄道車両の場合、2次電池、キャパシタなどの蓄電装置はその性質上、定まった容量までしか放電できないため、例えば、特急運転のように力行運転が続く場合には、蓄電装置の放電がその力行の最後まで維持できない。このように、蓄電装置の放電が維持できない場合、力行性能が低下し、その鉄道車両が路線を運行する際に標準的なランカーブを遵守できず、ダイヤに支障をきたす場合が生じる。
これを解決するための方法として、2次電池の蓄電電力を用いない場合の発電装置のみによる引張力曲線に基づいた基準ランカーブに、2次電池の蓄電電力を各速度域に分配することによりランカーブを作成し、そのランカーブに基づいて鉄道車両を運転させる方法が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の運転方法は、ある力行開始時刻Tの時点に、力行に必要な電力となるように2次電池に対して蓄電を行うものであり、更に、2次電池の蓄電量の制約からランカーブ通りの走行が維持できない場合には、動的にランカーブを変更するものである。
特開2005−198416号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、ランカーブ作成装置あるいは、それに該当するものが必要である。また、鉄道車両の走行の仕方は、運転士の個性により多少のバラツキがあって一概には決まらないため、遅延などの状況が発生した場合には大幅に変わる可能性がある。これに対して上述した特許文献1に記載の技術では、2次電池の蓄電量の制約からランカーブ通りの走行が維持できない場合には、ランカーブを動的に作成し直す方法が提案されているが、この場合、最初に定めたランカーブ通りに走行できないため、ダイヤ通りに走行できる保証はないという不都合が発生する。
そこで、本発明は、燃料電池あるいはディーゼルエンジンなどの動力装置とその動力を用いて発電する発電機との組み合わせからなる発電装置と、2次電池、キャパシタなどの蓄電装置で構成されるハイブリッド鉄道車両において、ダイヤに支障をきたさないように走行することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の鉄道車両は、動力発生装置と、動力発生装置に接続される発電機と、発電機と接続され、発電機から出力された出力電力を直流に変換する第一の電力変換器と、第一の電力変換器に接続され、第一の電力変換器から出力された直流の出力電力を交流に変換する第二の電力変換器を備える。
また、第二の電力変換器に接続された電動機と、第一の電力変換器と第二の電力変換器の間に接続され、電力を充放電可能な蓄電装置と、蓄電装置の充放電を制御する列車制御装置と、を備えている。そして、第一の電力変換器から出力される直流の出力電力は、第二の電力変換器と前記蓄電装置とに供給され、列車制御装置は、予め定められた位置−基準充電量パターン、運転モード及び蓄電装置の現在充電量に基づいて、動力発生装置の駆動の制御及び蓄電装置で蓄積された電力の充放電の制御を行うようにしている。
さらに、本発明の鉄道車両では、運転モードが、列車の走行に力行が見込まれる時に設定される加速アシスト優先モードのときに目標充電量を上げる制御を行い列車の走行で電動機から蓄電装置に電力の回生が見込まれる時に設定される回生優先モードのときには前記目標充電量を下げる制御を行うようにしている。そして、加速アシスト優先モードでもなく、回生優先モードでもない第3のモードのときには、目標充電量を変更せずに維持した状態制御することを特徴としている。
本発明によれば、ダイヤに支障をきただないように走行することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施の形態について、図1〜8を参照して説明する。
図1は、本実施の形態例の鉄道車両制御装置の概略構成図である。
図1において、まず、太線で示す動力系から説明する。鉄道車両である車両1は、主電動機6によってギヤ13を介して車輪を駆動することで走行する。主電動機6としては、3相交流電動機(誘導電動機又は同期電動機)が一般的である。この3相交流電動機である主電動機6に3相交流電力を給電するために、インバータ5が搭載されている。このインバータ5に対して、発電機3からコンバータ4を介して直流電力が供給されるとともに、蓄電装置8からチョッパ7を介して直流電力が供給される。
発電機3は、列車制御装置9からのエンジン出力指令24に基づき出力が制御されるディーゼルエンジン等の動力発生装置2(以下、エンジンと略称)と組み合わされ、発電装置を構成していて、3相交流電力を出力する。この発電機3から出力される3相交流電力は、コンバータ4によって、直流電力に変換され、前記インバータ5に供給される。
一方、蓄電装置8は、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、鉛電池などのように充放電可能な電池等で構成されている。チョッパ7は、この蓄電装置8からインバータ5の直流側への放電、あるいはインバータ5の直流側から蓄電装置8への充電の双方向制御機能を持つ昇/降圧チョッパである。なお、ディーゼルエンジン等の動力発生装置2の代わりに燃料電池とチョッパ7の組み合わせで構成しても良い。
次に、細線で示す制御系を説明する。列車制御装置9は、列車位置を計測する位置計測部11から自車の位置27を取得し、位置−基準充電量データベース12から位置−基準充電量パターン22を取得し、蓄電装置8から残充電量26を取得し、運転モード定義データベース14から運転モード23を取得する。また、列車制御装置9は、これと共に、動力発生装置2にエンジン出力指令24を出力し、チョッパ7に充放電指令25を出力する。詳細は後述する。
ここで位置計測部11はGPS装置あるいは列車のギヤ13や車輪などの回転軸に設けられた速度発電機あるいはその両者の組み合わせで構成される。
次に、位置−基準充電量データベース12に格納する位置−基準充電量パターンの作り方を、図3を用いて説明する。
図3は、位置−基準充電量パターンの作成方法を示す図であり、図3Aは位置−速度の走行パターン、図3Bは位置−基準充電量パターンであり、位置−基準充電量パターンの上の点線は蓄電装置8の使用範囲の最大値31を示し、下の点線は蓄電装置8の使用範囲の最小値32を示す。
図3Aの位置−速度の走行パターンは、区間aで力行し、区間bは定速運転をし、区間cは惰行運転を行い、区間dで制動して停車するパターンである。まず、力行運転を行う区間aでは位置Xにおける充電量を数1式により求め、区間aでの力行中のある位置における基準充電量の曲線を作成する。
[数1]
基準充電量=使用範囲の最大値−∫(Tr(X)・V(X)−E)・・・・・(式1)
ここで、Tr(X)は位置Xにおける主電動機6の引張力(N)、V(X)は位置Xにおける車両1の速度(m/s)、Eは動力発生装置2(ディーゼルエンジン)の最大出力である。
次に、区間dの制動区間においては回生中のある位置Yにおける充電量を数2式により求め、区間dでの制動による回生中のある位置における基準充電量の曲線を作成する。
[数2]
基準充電量=使用範囲の最大値−∫Br(Y)・V(Y)・・・・・(式2)
ここで、Br(Y)は位置Yにおける主電動機6の電制力(N)、V(Y)は位置Yにおける車両1の速度(m/s)である。
最後に、定速及び惰行走行をしている区間b、cでは、区間aでの力行の終端充電量と、区間dでの制動による回生の始端充電量を直線で結ぶことで、図3Bの位置−基準充電量パターンを作成する。
ここで、位置−基準充電量データベース12に記憶する位置−基準充電量パターン22は、位置により力行,回生,惰行,定速運転が決定しており,力行運転中は蓄電装置8の放電が行われるので蓄電装置8の充電量が下がり、逆に回生運転中は蓄電装置8の充電が行われるので蓄電装置8の充電量が上がるという特性を持っている。この特性を利用して位置−基準充電量パターン22が作成される。
図4は、基準ランカーブを基にした位置―基準充電量パターンの作成方法を示す図であり、図4Aは位置−速度の基準走行パターン、図4Bは位置−基準充電量パターンである。
上述した図3と同様にして、図4Aの位置−速度の基準走行パターンに対する図4Bの位置−基準充電量パターンを作成することができる。
すなわち、まず、区間aの力行、区間cの力行、区間eの制動による回生について位置−基準充電量を算出する。次に、区間aの力行と区間cの力行の間にある区間bの定速部分の位置−基準充電量は、区間aの力行の終端充電量と、区間cの力行の始端充電量を直線で結ぶことにより作成される。また、区間cの力行と区間eの制動による回生の間にある区間dの惰行部分の位置−基準充電量は、区間cの力行の終端充電量と、区間eの制動による回生の始端充電量を直線で結ぶことにより作成される。
このように、列車の位置と蓄電装置の充電量パターンの定速bの部分は、力行aの終端の充電量と力行cの始端の充電量を直線で結んで作成され、惰行dの部分は、力行cの終端の充電量と制動eの始端の充電量を直線で結ぶことによって簡単に作成することができる。この列車の走行位置と基準充電量のパターン22は、位置−基準充電量データベース12に記憶されることになるが、このパターン22は、駅間を走行する時間に応じて複数用意されることが望ましい。
次に、運転モード定義データベース14について説明する。運転モード定義データベース14は、車両1を複数接続した列車がある位置を走行している場合の運転モード23を定義してあるデータベースであり、以下の3つのモードで構成される。
第1のモードは、図4Aに示した位置−速度の基準走行パターンから、列車の走行に力行が見込まれる場合に、できるだけ蓄電装置8から主電動機6へ電力供給のアシストを行うことにより列車の加速性能を確保するモード(以下、「アシスト優先モード」という。)である。
第2のモードは、図4Aに示した列車の位置−速度の基準走行パターンから、列車の走行で主電動機6から蓄電装置8への電力の回生が見込まれる場合に、回生時に主電動機6で発生するエネルギーを蓄電装置8にできるだけ充電するように制御するモード(以下、「回生優先モード」という。)である。
第3のモードは、第1、第2のどちらにも該当しないモード(以下、「通常モード」という。)がある。
それぞれの運転モード23について、以下に説明する。
第1のアシスト優先モードでは、蓄電装置8の蓄電容量によっては力行途中で蓄電装置8の充電量が使用範囲最小値42以下になってしまうことが考えられる。このため、蓄電装置8から主電動機6へ電力供給のアシストが停止しないように、列車制御装置9は、位置に応じた目標充電量よりも5%高い値を目標充電量として設定する。そして、チョッパ7に対して充放電指令25を供給することにより、蓄電装置8に対する充電量の制御をする。
第2の回生優先モードでは、回生時に主電動機6で発生するエネルギーを蓄電装置8にできるだけ充電するように制御するため、列車制御装置9は、位置に応じた目標充電量よりも5%低い値を目標充電量と設定する。そして、同様にチョッパ7に対して充放電指令25を供給することにより、蓄電装置8に対する充電量の制御をする。
また、第3の通常モードでは、そのどちらにも対応できるように、列車制御装置9は、列車の位置に応じた充電装置8の充電量に保つように、チョッパ7に対して充放電指令25を供給する。
このように、列車制御装置9は、運転モード23を決めて、その運転モード23に応じて目標充電量を設定する。例えば、図4Aに示した位置−速度の基準走行パターンにおける力行時にはできるだけ蓄電装置8から主電動機6へ電力供給のアシストを行うことにより列車加速性能を確保する必要がある。このため、列車制御装置9は、運転モード23をアシスト優先モードとする。
このアシスト優先モードでは、上述のように、蓄電装置8から主電動機6へ電力供給のアシストができなくなることが懸念される。これを打開するためには、惰行、定速運転中に蓄電装置8の充電を促進し、自車の蓄電装置8の充電量をより高く保つことが望ましい。そこで、列車制御装置9は、位置に応じた目標充電量よりも5%程度高めに目標充電量を設定するようにしている。
また、図4Aに示した列車の位置−速度の基準走行パターンからみて、所定の時間が経過すると必ず制動に移行し、ブレーキをかけることが分かっている場合には、列車制御装置9は、運転モード23を回生優先モードとする。そして、回生時に主電動機6で発生するエネルギーを蓄電装置8にできるだけ充電するように制御する。このため、列車制御装置9は、列車の位置に応じた目標充電量よりも5%程度低めに目標充電量を設定する。
さらに、位置計測部11から入手した位置27(図1参照)を元に、列車制御装置9は、ブレーキ開始予測点の手前(図4A(e)の前)は回生優先モードとし、低位の制限速度から高位の制限速度に移る前(図4A(c)の前)にはアシスト優先モードとする。それ以外の位置では、通常走行モードにするように各モードを組み合わせて設定するようにする。
列車制御装置9がこれらの運転モード23を選択する方法としては、以下に示す方法がある。
第1の方法は、列車制御装置9が列車の走行する位置に応じた運転モード23を予め定めておく方法である。
第2の方法は、列車が制限速度で走るときの車両1の位置及び車両1の停車位置を予め記憶しておき、位置計測部11から算出した位置27と比較することにより運転モード23を定める方法である。
第2の方法の場合、列車制御装置9が、現在の列車の走行位置からαkm以内に高位の制限速度(制限速度が大きくなる方向)に変化する場合には、運転モード23をアシスト優先モードとし、現在の位置からαkm以内に停車位置がある場合には、運転モード23を回生優先モードとし、どちらにもあてはまらない場合には、運転モード23を通常運転モードとする。
なお、αは駅間距離の1/10程度にすることが望ましい。例えば駅間距離が10kmの場合にはαは1kmとする。
また、通常の走行においては、列車制御装置9による自車の蓄電装置8の現在充電量と列車の走行位置に応じた目標充電量の比較をすることになるが、その際に現在充電量にヒステリシスを設けることが求められる。ここでヒステリシスとは、車両1に搭載してある蓄電装置8の最大容量に対する充電容量の割合に幅を持たせて設定することを意味している。例えば、充電容量を最大容量の±1%、±10%あるいは+1%〜−10%というよう割合に設定するようにする。
ただし、ヒステリシスの幅を小さくすれば、列車制御装置9による動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24とチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25による制御が頻繁に切り替わるため、機器の出力の追従によっては乗り心地に影響を与える。
逆にヒステリシスの幅を大きくすれば上述した制御は頻繁に切り替わらないが、例えば惰行後に制動に移行する場合では、惰行時に蓄電装置8に対して充電しすぎる現象が発生し、蓄電装置8に回生できる電力量が少なくなることが懸念される。これらのことから、ヒステリシスは列車の走行位置に応じた目標充電量に対して±5%程度の充電量とすることが望ましい。
次に、列車制御装置9による動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24と、チョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25の演算方法を図2、図4、図5を用いて説明する。
図2は列車制御装置9の処理フロー図を示している。図5は図4Bの位置−基準充電量パターンを位置−基準充電量データベース12に格納してある場合で、走行を行った場合に図2の処理フローを用いた場合の制御例を示したものである。
図5Aは位置−基準充電量パターン、図5Bは位置−目標充電量パターン、図5Cは現実の位置−速度走行パターン、図5Dは位置−現在充電量である。なお、列車制御装置9は、上述した方法を用いて予め運転モード23を決定しておく。運転モード23は図5Aに示した位置−基準充電量パターンの中に記述している。
図5Cで区間a1の走行は力行である。このとき、図2において、列車制御装置9は、ノッチ指令(駆動指令)21が、惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中であるか否かを判断する(ステップS501)。この判断ステップS501で、ノッチ指令21が、惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中でないと判断された場合は、列車制御装置9は、力行中であればエンジン出力指令を出力し、回生中であればエンジン出力指令を0とする(ステップS514)。区間a1は力行中であって、回生中ではないので、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発する。
次に、図5Cで区間b1に移ると走行は惰行になる。このため図2の判断ステップS501で、列車制御装置9は、ノッチ指令21が惰行運転であると判断して運転モード23を取得する(ステップS502)。なお、ここでは運転モード23は図5Aに示すようにアシスト優先モード53となっている。
さらに、列車制御装置9は、現在の車両位置から最も近い基準充電量カーブの惰行終点あるいは定速終点あるいは停止点を求め、その時の基準充電量を目標充電量とする(ステップS503)。ここでは、図5Aに示す位置−基準充電量パターンにおける最も近い定速終点での基準充電量V_a(=使用範囲最大値51)を目標充電量とする。
次に、列車制御装置9は、ステップS502で入手した運転モード23がアシスト優先モード53であるか否かを判断する(ステップS504)。判断ステップS504で、運転モード23はアシスト優先モード53であると判断されると、列車制御装置9は、目標充電量をステップS503で求めた目標充電量の5%上(運転モード考慮分57)に再設定する(ステップS505)。このとき、図5Bに示す目標充電量は使用範囲最大値55を超えることはないので使用範囲最大値55に設定される。
次に、列車制御装置9は、図5Dに示す現在充電量が使用範囲最大値58より大きいか否かを判断する(ステップS516)。判断ステップS516で、現在充電量は使用範囲最大値58より大きくないと判断されると、列車制御装置9は、図5Dに示す現在充電量が使用範囲最小値59より小さいか否かを判断する(ステップS517)。判断ステップS517で、現在充電量は使用範囲最小値59より小さくないことがわかる。
次に判断ステップS517で、現在充電量は使用範囲最小値59より小さくないと判断されると、列車制御装置9は、この目標充電量と現在充電量の差の絶対値が図5Dに示すヒステリシス60の範囲よりも小さい(ヒステリシス60の範囲内)か否かを判断する(ステップS508)。
判断ステップS508で、目標充電量と現在充電量の差の絶対値がヒステリシスの範囲よりも小さくない(ヒステリシス60の範囲外)であると判断されると、列車制御装置9は、図5Bに示す目標充電量と図5Dに示す現在充電量を比較し、目標充電量が現在充電量よりも小さいか否かを判断する(ステップS509)。判断ステップS509で、目標充電量が現在充電量より高いと判断された場合は、ステップS510に進む。なお、判断ステップS517で、現在充電量は使用範囲最小値59より小さいと判断されたときも、ステップS510に進む。
ステップS510では、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発生し、ステップS511に進む。このステップS511で、列車制御装置9は、エネルギー蓄積装置であるチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは充電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8に充電が行われ、図5Dに示す現在充電量が増加する。図5Dに示す現在充電量がヒステリシス60の範囲に入ると図5Cで区間b2に移る。
図5Cの区間b2では、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508と進む。ステップS508では、この目標充電量と現在充電量の差の絶対値がヒステリシス60の範囲内であると判断されるのでステップS515に進む。
ステップS515では、列車制御装置9は、前回の指令を維持する。従って、列車制御装置9は、ステップS510と同様に動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発生するとともに、ステップS511と同様にエネルギー蓄積装置であるチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは充電指令)を発生する。これによりさらに蓄電装置8に充電が行われ、図5Dに示す現在充電量が増加し、使用範囲最大値58を越えると区間b3に状態が移る。
図5Cの区間b3では、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508、ステップS509と進む。ステップS509では、目標充電量と現在充電量が比較され、ここでは、目標充電量が現在充電量より低いと判断されるので、ステップS512に進むことになる。
なお、判断ステップS516で、現在充電量が使用範囲最大値58より大きいと判断されたときもステップS512に進む。ステップS512では、列車制御装置9が動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対して発生するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513に進む。そしてステップS513では、列車制御装置9は、チョッパ7に対して蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8から放電が行われる。
その後、再び列車制御装置9にノッチ指令21が供給されて力行に状態が移る。
図5Cの区間a2は、区間a1と同様の処理を行う。これにより図5Dに示す現在充電量は減少する。
次に、図5Cの区間b4でノッチ指令21がオフになると、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508、ステップS509、ステップS510、ステップS511と進み、徐々に蓄電装置8に充電が行われて、図5Dに示すように現在充電量が増加する。図5Dに示す現在充電量がヒステリシス60の範囲に入ると区間b5に移る。
図5Cの区間b5では、区間b2と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508、ステップS515と進む。これによりさらに蓄電装置8に充電が行われ、図5Dに示す現在充電量が増加し、使用範囲最大値58を越えると区間b6に状態が移る。
図5Cの区間b6では、区間b3と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508、ステップS509、ステップS512、ステップS513と進む。そして、徐々に蓄電装置8から放電が行われるので、図5Dに示す現在充電量が減少し、やがてヒステリシス60の範囲を下回り、区間b7に状態が移行する。
図5Cの惰行b7では区間b2およびb5と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508、ステップS515と進む。これによりさらに蓄電装置8に充電が行われ、図5Dに示す現在充電量が増加する。
次に、この間にステップS502で入手する運転モード23が変わることで区間b8に状態が移る。なお、ここでは運転モード23は図5Aに示すようにアシスト優先モード53から回生優先モード54となっている。
図5Cの区間b8では、図2のステップS501で、列車制御装置9は惰行運転と判断し、ステップS502に進む。次にステップS502では、列車制御装置9は運転モード23を取得し、ステップS503に進む。なお、ここでは運転モード23は回生優先モード54となっている。
ステップS503では、列車制御装置9は現在の車両位置から最も近い基準充電量パターンの惰行終点あるいは定速終点あるいは停止点を求め、その時の基準充電量を目標充電量とすることから、図5Aに示す位置−基準充電量パターンにおける最も近い惰行終点での基準充電量V_b(>使用範囲最小値52)を目標充電量とする。
次に、ステップS504に進む。ステップS504では、列車制御装置9はステップS502で入手した運転モード23がアシスト優先モード53であるかどうかを判断する。ここでは、運転モード23が回生優先モード54であると判断されるためステップS506に進む。そして、列車制御装置9はステップS502で入手した運転モード23が回生優先モードであるか否かを判断する(ステップS506)。判断ステップS506で、運転モード23は回生優先モード54であると判断されると、列車制御装置9は目標充電量をステップS503で求めた目標充電量の5%下(運転モード考慮分57)に再設定する(ステップS507)。
そして、ステップS516で現在充電量が使用範囲最大値より小さいと判断され、かつステップS517で現在充電料は使用範囲最小値より大きいと判断されて、ステップS508に進む。ステップS508では、この目標充電量と現在充電量の差の絶対値がヒステリシス60の範囲外であると判断され、ステップS509に進む。ステップS509では、図5Bに示す目標充電量と図5Dに示す現在充電量とが比較され、目標充電量が現在充電量より低いと判断されるので、ステップS512に進む。ステップS512では、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513に進む。
さらにステップS513では、列車制御装置9は、チョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8から放電が行われるので、図5Dに示す現在充電量が減少し、ヒステリシス61の範囲内に入ると区間b9に状態が移る。
図5Cに示す区間b9では、区間b8と同様にステップS501、ステップS502、ステップS503、ステップS504、ステップS505、ステップS516、ステップS517、ステップS508と進む。ステップS508では、この図5Bに示す目標充電量と図5Dに示す現在充電量の差の絶対値がヒステリシス61の範囲内であると判断されるので、ステップS515に進む。ステップS515では、前回の指令を維持する。
従って、ステップS512と同様に列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513と同様に列車制御装置9は、チョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発生する。これによりさらに蓄電装置8に放電が行われ、図5Dに示す現在充電量が減少する。その後、列車制御装置9にブレーキを示すノッチ指令21が供給されると制動に状態が移る。
図5Cに示す区間c1は制動である。この場合、図2のステップS501では、惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中でないと判断されるので、ステップS514に移る。ステップS514では、力行中であればエンジン出力指令24を出力し、回生中であればエンジン出力指令24を0とすることから、ここでは回生中のため列車制御装置9は、力行中のため動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とする。
以上の処理により、最初のステップS503で定めた位置−目標充電量に基づいて蓄電装置8への充放電指令25を制御することができる。これにより、運転士の走行にあわせて発電装置である動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24による出力制御、及び蓄電装置8に対する充放電指令25による充放電制御を適正に行うことができ、ダイヤに支障をきたさない運転が可能となる。
また、図2のステップS503における目標充電量を惰行終点での基準充電量V_a、V_bに設定する処理を、図6に示すステップS603に示す基準充電量を目標充電量に設定する処理に変更した場合でも同様に蓄電装置8への充放電指令25を制御することが可能である。その例について図4、図6、図7を用いて説明する。
図6は他の列車制御装置9の処理フロー図を示している。図6において、図2と同様の処理は同じ符号を付してある。
図7は図4Bの位置−基準充電量パターンを位置−基準充電量データベース12に格納してある場合で、走行を行った場合に図6の処理フローを用いた場合の制御例を示したものである。
図7Aは位置−基準充電量パターン、図7Bは位置−目標充電量パターン、図7Cは現実の位置−速度走行パターン、図7Dは位置−現在充電量である。
図7Cで区間a1は力行である。このとき、図6において、列車制御装置9は、ノッチ指令21が、惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中であるか否かを判断する(ステップS501)。判断ステップS501で、ノッチ指令21が、惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中でないと判断されるので、列車制御装置9は、力行中であればエンジン出力指令、回生中であれば、エンジン出力指令を0とすることになる。ここでは力行であるから、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発生することになる(ステップS514)。
次に、図7Cで区間b1に移ると走行は惰行になる。このため図2において、列車制御装置9は、ノッチ指令21が、惰行運転であると判断し、ステップS502に進んで運転モード23を取得する(ステップS502)。なお、ここでは運転モード23は図7Aに示すようにアシスト優先モード73となっている。
さらに、列車制御装置9は、現在の車両位置に相当する基準充電量カーブの地点を求め、その時の基準充電量を目標充電量とする(ステップS603)。ここでは、図7Aに示す位置−基準充電量パターンにおける基準充電量のカーブそのものを図7Bに示す目標充電量とする。
次に、列車制御装置9は、ステップS502で入手した運転モード23がアシスト優先モード73であるか否かを判断する(ステップS504)。判断ステップS504で、運転モード23はアシスト優先モード73であると判断されると、列車制御装置9は、目標充電量をステップS503で求めた目標充電量の5%上(運転モード考慮分77)に再設定する(ステップS505)。
次に、列車制御装置9は、図7Bに示す目標充電量が使用範囲最大値75より大きいか否かを判断する(ステップS616)。判断ステップS616で、目標充電量は使用範囲最大値75より大きくないと判断されたときは、直ちにステップ508に進む。判断ステップS616で、目標充電量は使用範囲最大値75より大きいと判断されたときは、目標充電量を使用範囲最大値75とする(ステップS618)。このとき、図7Bに示す目標充電量は使用範囲最大値75を超えることはないので使用範囲最大値75を超える部分は使用範囲最大値75に設定される。
次に、列車制御装置9は、この目標充電量と現在充電量の差の絶対値が図7Dに示すヒステリシス80の範囲よりも小さい(ヒステリシス80の範囲内)か否かを判断する(ステップS508)。判断ステップS508で、目標充電量と現在充電量の差の絶対値がヒステリシスの範囲よりも小さくない(ヒステリシス80の範囲外)であると判断されると、列車制御装置9は、図7Bに示す目標充電量と図7Dに示す現在充電量を比較し、目標充電量が現在充電量よりも小さいか否かを判断する(ステップS509)。判断ステップS509で、目標充電量が現在充電量より高いことからステップS510に進む。
ステップS510では、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発生し、ステップS511に進む。さらにステップS511では、列車制御装置9は、チョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは充電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8に充電が行われ、図7Dに示す現在充電量が増加する。図7Dに示す現在充電量がヒステリシス80の範囲に入ると図7Cで区間b2に移る。
図7Cの区間b2では、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS616、ステップS618、ステップS508と進む。ステップS508では、この図7Bに示す目標充電量と図7Dに示す現在充電量の差の絶対値がヒステリシス80の範囲内であると判断されるのでステップS515に進む。
ステップS515では、列車制御装置9は、前回の指令を維持する。従って、列車制御装置9は、ステップS510と同様に動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を発し、ステップS511と同様にチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは充電指令)を発生する。これによりさらに蓄電装置8に充電が行われ、図7Dに示す現在充電量が増加し、ヒステリシス80の範囲を外れると区間b3に状態が移る。
図7Cの区間b3では、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS616、ステップS618、ステップS508、ステップS509と進む。この区間b3の場合、ステップS509で、図7Bに示す目標充電量と図7Dに示す現在充電量が比較され、目標充電量が現在充電量より低いと判断されるのでステップS512に進む。
ステップS512では、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513に進む。さらにステップS513では、列車制御装置9は、エネルギー蓄積装置であるチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8から放電が行われ、図7Dに示す現在充電量がヒステリシス80の範囲に入ると区間b4に移る。
図7Cの区間b4では、区間b2と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS616、ステップS618、ステップS508、ステップS515と進む。ステップS515では、列車制御装置9は、前回の指令を維持する。
従って、列車制御装置9は、ステップS510と同様に動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513と同様に列車制御装置9は、エネルギー蓄積装置であるチョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発生する。これにより徐々に蓄電装置8から放電が行われる。
その後、再び列車制御装置9にノッチ指令21が供給されて力行に状態が移る。
図7Cの区間a2は、区間a1と同様の処理を行う。これにより図7Dに示す現在充電量は減少する。
次に、図7Cの区間 b5でノッチ指令21がオフになると、区間b1と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS616、ステップS618、ステップS508、ステップS509、ステップS510、ステップS511と進む。そして、徐々に蓄電装置8に充電が行われ、図7Dに示す現在充電量が増加する。図7Dに示す現在充電量がヒステリシス80の範囲に入ると区間b6に移る。
図7Cの区間b6では、区間b2と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS508、ステップS515と進む。これによりさらに蓄電装置8に充電が行われ、図7Dに示す現在充電量が増加し、使用範囲最大値78を越えると区間b7に状態が移る。
図7Cの区間b7では、区間b3と同様にステップS501、ステップS502、ステップS603、ステップS504、ステップS505、ステップS616、ステップS618、ステップS508、ステップS509、ステップS512、ステップS513と進む。そして、徐々に蓄電装置8から放電が行われることから図7Dに示す現在充電量が減少する。
次に、この間にステップS502で入手する運転モード23がアシスト優先モード73から回生優先モード74に変わることで区間b8に状態が移る。
図7Cの区間b8では、図2のステップS501で、列車制御装置9は惰行運転と判断し、ステップS502に進む。次にステップS502では、列車制御装置9は運転モード23を取得し、ステップS603に進む。なお、ここでは運転モード23は回生優先モード74となっている。ステップS603では、現在の車両位置に相当する基準充電量カーブの地点を求め、その時の基準充電量を目標充電量とすることから、基準充電量そのものを目標充電量とする。
次に、ステップS504に進む。ステップS504では、列車制御装置9はステップS502で入手した運転モード23がアシスト優先モードであるかどうかを判断する。この場合、判断ステップS504で、運転モード23はアシスト優先モードではないと判断されるので、ステップS506に進む。続いて、列車制御装置9は、ステップS502で入手した運転モード23が回生優先モード74であるかどうかを判断する(ステップS506)。判断ステップS506では、運転モード23は回生優先モード74であると判断され、ステップS507に進む。
ステップS507では、列車制御装置9は、目標充電量をステップS603で求めた目標充電量の5%下(運転モード考慮分77)に再設定する。次に、列車制御装置9は、図7Dに示す現在充電量が使用範囲最小値79より小さいか否かを判断する(ステップS617)。判断ステップS617で、現在充電量は使用範囲最小値79より小さくないことがわかる。なお、判断ステップS617で、現在充電量は使用範囲最小値79より小さいときは、目標充電量を使用範囲最小値79とする(ステップS619)。
次にステップS508に進む。ステップS508では、この目標充電量と現在充電量の差の絶対値がヒステリシス80の範囲外であるから、ステップS509に進む。ステップS509では、図7Bに示す目標充電量と図7Dに示す現在充電量を比較し、目標充電量が現在充電量より低いことからステップS512に進む。
ステップステップS512では、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とし、ステップS513に進む。さらにステップS513では、列車制御装置9は、チョッパ7に対する蓄電装置8への充放電指令25(ここでは放電指令)を発する。これにより、徐々に蓄電装置8から放電が行われ、図7Dに示す現在充電量が減少する。
その後、列車制御装置9にブレーキを示すノッチ指令21が供給されると制動に状態が移る。
図7Cの区間c1は制動である。この場合、図2のステップS501で惰行運転もしくは定速運転もしくは停車中ではないと判断されるので、ステップS514に移る。ステップS514では、力行中であればエンジン出力指令24を出力し、回生中であれば、エンジン出力指令24を0とする。ここでは回生中のため、列車制御装置9は、動力発生装置(ディーゼルエンジン)2に対するエンジン出力指令24を0とする。
図8は、他の鉄道車両制御装置の構成図である。
図8に示す鉄道車両制御装置のように、パラレルハイブリッド型の構成にしても上述したように蓄電装置8への充放電指令25を制御することが可能である。すなわち、鉄道車両である車両1は、ディーゼルエンジン等の動力発生装置2(以下、エンジンと略称)あるいは電動機6あるいはその両方によってギヤ13を介して車輪を駆動することで走行する。電動機6としては、3相交流電動機(誘導電動機又は同期電動機)が一般的である。
この3相交流電動機6に3相交流電力を給電するために、インバータ5が搭載されている。このインバータ5に対して、蓄電装置8からチョッパ7を介して直流電力が供給される。蓄電装置8は、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、鉛電池などのように充放電可能な電池等で構成されている。チョッパ7は、この蓄電装置8からインバータ5の直流側への放電、あるいはインバータ5の直流側から蓄電装置8への充電の双方向制御機能を持つ昇/降圧チョッパである。
また細線で示す制御系を説明する。列車制御装置9は、列車位置を計測する位置計測部11から自車の位置27を取得し、位置−基準充電量データベース12から位置−基準充電量パターン22を取得し、蓄電装置8から残充電量26を取得し、運転モード定義データベース14から運転モード23を取得する。また、列車制御装置9は、動力発生装置2にエンジン出力指令24を出力し、チョッパ7に充放電指令25を出力する。これにより図1のシリーズハイブリッド型の構成と同等の制御を実現することができる。
さらに、通常、各駅間の走行時分は全ての車両1で同一ではないことから、駅間運転時分毎に位置−基準充電量パターン22を持つことで、その運転時分に合わせた位置−基準充電量パターン22を使用し、基準充電量パターンに近い運転を実施することが可能となる。
なお、上述した本実施の形態例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜変更しうることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態による鉄道車両制御装置の概略構成図である。 列車制御装置の処理フロー図である。 位置−基準充電量パターンの作成方法を示す図である。 基準ランカーブを基にした位置―基準充電量パターンの作成方法を示す図である。 走行時の具体的制御例を示す図である。 他の列車制御装置の処理フロー図である。 他の走行時の具体的制御例を示す図である。 他の鉄道車両制御装置の構成図である。
符号の説明
1…鉄道車両、2…動力発生装置(ディーゼルエンジン)、3…発電機、4…コンバータ、5…インバータ(電力変換装置)、6…主電動機、7…昇降圧チョッパ、8…蓄電装置(電池)、9…列車制御装置、10…マスコン、11…位置計測部、12…位置−基準充電量データベース、13…ギヤ、14…運転モード定義データベース、21…ノッチ指令、22…位置−基準充電量パターン、23…運転モード、24…エンジン出力指令、25…充放電指令、26…残充電量、27…位置

Claims (1)

  1. 動力発生装置と、
    前記動力発生装置に接続される発電機と、
    前記発電機と接続され、前記発電機から出力された出力電力を直流に変換する第一の電力変換器と、
    前記第一の電力変換器に接続され、前記第一の電力変換器から出力された直流の出力電力を交流に変換する第二の電力変換器と、
    前記第二の電力変換器に接続された電動機と、
    前記第一の電力変換器と前記第二の電力変換器の間に接続され、電力を充放電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置の充放電を制御する列車制御装置と、を有し、
    前記第一の電力変換器から出力される直流の出力電力は、前記第二の電力変換器と前記蓄電装置とに供給され、
    前記列車制御装置は、予め定められた位置−基準充電量パターン、運転モード及び前記蓄電装置の現在充電量に基づいて、前記動力発生装置の駆動の制御及び前記蓄電装置で蓄積された電力の充放電の制御を行うとともに、
    前記運転モードが、列車の走行に力行が見込まれる時に設定される加速アシスト優先モードのときに目標充電量を上げる制御を行い
    列車の走行で前記電動機から前記蓄電装置に電力の回生が見込まれる時に設定される回生優先モードのときには前記目標充電量を下げる制御を行い、
    前記加速アシスト優先モードでもなく、前記回生優先モードでもない第3のモードのときには、目標充電量を変更せずに維持した状態制御する
    ことを特徴とする鉄道車両。
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