JP2003269609A - 車両用変速機 - Google Patents

車両用変速機

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JP2003269609A
JP2003269609A JP2002071233A JP2002071233A JP2003269609A JP 2003269609 A JP2003269609 A JP 2003269609A JP 2002071233 A JP2002071233 A JP 2002071233A JP 2002071233 A JP2002071233 A JP 2002071233A JP 2003269609 A JP2003269609 A JP 2003269609A
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JP
Japan
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transmission
fork rod
neutral position
gear
shift
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Application number
JP2002071233A
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English (en)
Inventor
Shinya Asao
進也 浅尾
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/38Detents

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛合いクラッチを中立位置から変速位置に操
作するときと、変速位置から中立位置に操作するときと
でフォークロッドの操作力を異なるようにする。 【解決手段】 車両用変速機は、入力軸に設けられた複
数の駆動歯車と、出力軸に設けられた被駆動歯車とによ
り形成される複数の変速歯車列を有し、変速歯車列は噛
合いクラッチにより動力伝達状態と動力遮断状態とに切
り換えられる。噛合いクラッチは、トランスミッション
ケースに軸方向に往復動自在に装着されたフォークロッ
ド51により変速位置と中立位置とに操作される。フォ
ークロッド51には、中立位置用の凹溝60と変速位置
用の凹溝61,62が形成され、それぞれの凹溝60〜
62には、ボール63,64が係合するようになってい
る。フォークロッド51を変速位置から中立位置に操作
するときと、中立位置から変速位置に操作するときとで
フォークロッド51の操作力が相違している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は常時噛合い式の複数
の変速歯車列のうち動力伝達を行う歯車列を噛合いクラ
ッチにより切り換えるようにした車両用変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用の手動変速機は、複数の駆動歯
車が設けられた入力軸と、駆動歯車と噛合う複数の被駆
動歯車が設けられ、入力軸に平行となった出力軸とを有
しており、駆動歯車と被駆動歯車とにより複数の変速歯
車列が形成される。運転者がシフトレバーを操作して変
速操作が行われると、シンクロメッシュなどの噛合いク
ラッチによる切換動作によって複数の変速歯車列から動
力伝達を行う変速歯車列が選択される。このように、入
力軸と出力軸が相互に平行となった平行二軸式の手動変
速機をベースとして、噛合いクラッチの切換動作を油圧
アクチュエータによって自動的に行うようにすると、変
速機は自動変速機となり、走行状態に応じて動力伝達を
行う変速歯車列が自動的に選択される。このタイプの自
動変速機はAMT(Automated Manual Transmission)と
言われる。
【0003】平行二軸式の変速機にあっては、手動変速
機および自動変速機のいずれにおいても、シンクロメッ
シュのシンクロスリーブを摺動させるためのシフターフ
ォークがフォークロッドに取り付けられており、フォー
クロッドはシンクロスリーブを変速歯車に噛合わせない
中立位置と、変速歯車に噛合わせて動力伝達状態に切り
換える変速位置とに移動する。
【0004】フォークロッドが中立位置や変速位置に移
動したときに、フォークロッドをそれぞれの位置に位置
決めさせるために、それぞれの位置でフォークロッドに
所定の節度感つまりクリック感を加えるディテント機構
が変速機に設けられている。このディテント機構は、た
とえば、実用新案登録第2592643号公報に開示されるよ
うに、フォークロッドに形成された凹溝に係合するディ
テントボールを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のディテント機構
においては、中立位置用の凹溝とその両側の変速位置用
の凹溝の両方に同一のボールを係合させるようにしてい
る。このため、フォークロッドが中立位置から変速位置
に操作されるとき、つまりシンクロメッシュを噛合わせ
てギヤ入れを行うときと、変速位置から中立位置に操作
されるギヤ抜きを行うときとでは、フォークロッドには
同じ操作力を加える必要がある。
【0006】本発明の目的は、噛合いクラッチを中立位
置から変速位置に操作するときと、変速位置から中立位
置に操作するときとでフォークロッドの操作力を異なる
ようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用変速装置
は、複数の駆動歯車が設けられた入力軸と、前記駆動歯
車と噛合って変速歯車列を形成する複数の被駆動歯車が
設けられた出力軸と、前記変速歯車列を動力伝達状態の
変速位置と動力遮断状態の中立状態とに切り換える噛合
いクラッチとを有する車両用変速機であって、前記入力
軸、前記出力軸および前記噛合いクラッチを収容するト
ランスミッションケースに軸方向に往復動自在に装着さ
れ、前記噛合いクラッチを変速位置と中立位置に操作す
るフォークロッドと、前記フォークロッドに形成された
変速位置用の凹溝に係合し、ばね力が加えられる変速位
置決め用係合部材と、前記フォークロッドに形成された
中立位置用の凹溝に係合し、ばね力が加えられる中立位
置決め用係合部材とを有し、前記フォークロッドを変速
位置から中立位置に操作するときと、中立位置から変速
位置に操作するときとで前記フォークロッドの操作力が
相違することを特徴とする。
【0008】本発明の車両用変速機は、前記フォークロ
ッドを前記変速位置から前記中立位置に操作するときよ
りも前記中立位置から前記変速位置に操作するときの操
作力を小さくしたことを特徴とする。
【0009】本発明の車両用変速機においては、前記中
立位置決め用係合部材に加えられるばね力を前記変速位
置決め用係合部材に加えられるばね力より小さくしても
良く、前記中立位置用の凹溝を前記変速位置用の凹溝よ
りも浅くしても良い。
【0010】本発明にあっては、フォークロッドを中立
位置から変速位置に操作するときと、変速位置から中立
位置に操作するときとでは、フォークロッドの操作力が
相違するので、噛合いクラッチのギヤ抜きを行うシフト
の抜き力と噛合いクラッチのギヤ入れを行うシフトの入
り力とを相違させることができる。また、本発明にあっ
ては、シフトの入り力をシフトの抜き力よりも小さくす
ることにより、シフトの入り時のフォークロッドに加え
る負荷を小さくすることができ、噛合いクラッチの噛合
い時におけるシフトの抜けを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である車両用変速機を示すスケルトン図であり、この
変速機は車両の走行状態に応じて変速比を自動的に切り
換えるようにした自動変速機(AMT)である。図1に示す
ように、エンジン1にはエンジントルクやエンジン回転
数を調整する電子制御スロットル2が設けられており、
通常は図示しないアクセルペダルの踏み込み量に応じた
電子制御装置からの出力信号により電子制御スロットル
2を開閉してエンジン制御を行うようになっている。ま
た、電子制御スロットル2は必要に応じてアクセルペダ
ルの踏み込み量に関係なく、検出された運転状態により
予め設定されたマップなどに基づき開閉してエンジン制
御が可能となっている。
【0012】エンジン1により発生した動力を駆動輪に
伝達する車両用変速機は、トルクコンバータ3を介して
エンジン1のクランク軸4に連結される入力軸5と、こ
れに平行となり駆動輪に連結される出力軸6とを有し、
これらは車両の進行方向を向いてトランスミッションケ
ース7内に組み込まれている。
【0013】入力軸5には、第1速と第2速の駆動歯車
11,12が一体に設けられ、第3速から第5速までの
駆動歯車13〜15が回転自在に設けられている。ま
た、出力軸6には、第1速と第2速の被駆動歯車21,
22が回転自在に設けられ、第3速から第5速までの被
駆動歯車23〜25が一体に設けられている。それぞれ
の駆動歯車11〜15は対応する被駆動歯車21〜25
に常時噛み合って変速歯車列となっており、複数の変速
歯車列の中から動力を伝達することになる変速歯車列を
切り換えることによって変速動作が行われる。入力軸5
にはさらに後退用の駆動歯車16が一体に設けられてい
る。
【0014】出力軸6には、第1速の被駆動歯車21と
第2速の被駆動歯車22との間に噛合いクラッチとして
の第1のシンクロメッシュ機構31が設けられている。
入力軸5には第3速の駆動歯車13と第4速の駆動歯車
14との間に噛合いクラッチとしての第2のシンクロメ
ッシュ機構32が設けられ、第5速の駆動歯車15に隣
接させて噛合いクラッチとしての第3のシンクロメッシ
ュ機構33が設けられている。
【0015】シンクロメッシュ機構31は出力軸6に固
定されたシンクロハブ31aとこれに常時噛み合うシン
クロスリーブ31bとを有し、このシンクロスリーブ3
1bをシンクロハブ31aのみに噛合う中立位置から第
1速の被駆動歯車21に一体形成されたスプライン21
aに噛み合わせる位置に移動させると変速比は第1速に
設定され、逆に第2速の被駆動歯車22に一体形成され
たスプライン22aに噛み合わせる位置に移動させると
変速比は第2速に設定される。他のシンクロメッシュ機
構32、33も同様に、入力軸5に固定されたシンクロ
ハブ32a、33aと、これらをそれぞれ常時噛み合う
シンクロスリーブ32b、33bとを有し、これらにそ
れぞれ対応するスプライン13a、14aおよび15a
のいずれかに中立位置から噛み合わせる位置に移動させ
ることにより、変速比は第3速から第5速に設定され
る。
【0016】また、第1のシンクロメッシュ機構31の
シンクロスリーブ31bには後退用の被駆動歯車26が
取り付けられ、入力軸5と出力軸6とに平行となった図
示しないアイドラ軸には、後退用の駆動歯車16と被駆
動歯車26とに噛み合う位置と、噛み合いを離脱する位
置とに移動自在に図示しないアイドラ歯車が軸方向に摺
動自在に装着されている。したがって、シンクロスリー
ブ31bが中立位置のもとで、アイドラ歯車を摺動させ
ると、アイドラ歯車は後退用の駆動歯車16と被駆動歯
車26とに噛み合い、入力軸5の回転を第1速から第5
速までの場合とは逆方向として出力軸6に伝達すること
になる。
【0017】出力軸6は中空となっており、内部には前
輪出力軸34が組み込まれ、出力軸6と前輪出力軸34
はセンタディファレンシャル装置35により連結されて
いる。前輪出力軸34はフロントディファレンシャル装
置36を介して図示しない前輪用のドライブシャフトに
連結され、このドライブシャフトにより図示しない前輪
が駆動される。また、センタディファレンシャル装置3
5は駆動歯車37と被駆動歯車38とを介して後輪出力
軸39に連結されており、後輪出力軸39は図示しない
リヤディファレンシャル装置を介して図示しない後輪用
のドライブシャフトに連結され、このドライブシャフト
により図示しない後輪が駆動される。
【0018】入力軸5には駆動側のバイパス歯車17が
回転自在に取り付けられ、出力軸6には被駆動側のバイ
パス歯車27が一体に取り付けられ、これらの歯車1
7、27は所定の歯車比で常時噛み合っている。図示す
る場合には、これらの歯車比は第3速相当に設定されて
いる。入力軸5には油圧式多板クラッチからなるバイパ
スクラッチ18が設けられており、バイパスクラッチ1
8はバイパス歯車17に固定されたクラッチドラム19
と入力軸5に固定されたクラッチハブ20とを有してい
る。クラッチドラム19とクラッチハブ20とにそれぞ
れ交互に複数の駆動側および従動側のクラッチプレート
が配置されており、油圧によりクラッチプレートを押圧
すると、入力軸5のトルクはバイパスクラッチ18を介
して出力軸6に伝達される。
【0019】トルクコンバータ3のタービン軸8と入力
軸5との間には、入力クラッチ41が設けられており、
この入力クラッチ41はタービン軸8に固定されるクラ
ッチドラム42と、入力軸5に取り付けられるクラッチ
ハブ43とを有している。クラッチドラム42とクラッ
チハブ43との間に装着されるクラッチプレートを係合
させることによりタービン軸8と入力軸5とが締結状態
となって、エンジン動力が入力軸5に伝達される。一
方、係合を離脱させると、タービン軸8と入力軸5は開
放された状態となり、エンジン動力の入力軸5に対する
動力伝達が遮断される。
【0020】トランスミッションケース7内にはオイル
ポンプ44が装着され、オイルポンプ44のロータはト
ルクコンバータ3に連結され、クランク軸4により回転
駆動される。オイルポンプ44から吐出する作動油は、
トルクコンバータ3、バイパスクラッチ18、入力クラ
ッチ41および後述するシフトアクチュエータ、セレク
トアクチュエータなどの油圧作動機器に供給されるとと
もに各潤滑部に供給される。なお、本実施の形態ではオ
イルポンプ44をエンジンにより駆動するようにしてい
るが、これに限らず、電動モータにより駆動するように
してもよい。
【0021】図2はシンクロメッシュ機構のシンクロス
リーブを駆動させるためのシフトフォークを示す斜視図
であり、図3は図2に示すフォークロッドの詳細を示す
断面図である。
【0022】図2および図3に示すように、この自動変
速機のトランスミッションケース7にはフォークロッド
51〜53が装着されており、それぞれのフォークロッ
ド51〜53はトランスミッションケース7の隔壁7
a、7bに設けられた支持孔9a〜9c、10a〜10
cに支持されて軸方向に往復動自在となっている。
【0023】フォークロッド51には第1のシンクロメ
ッシュ機構31のシンクロスリーブ31bを摺動させる
第1のシフターフォーク51aが固定されており、フォ
ークロッド52には第2のシンクロメッシュ機構32の
シンクロスリーブ32bを摺動させる第2のシフターフ
ォーク52aが固定されている。さらに、フォークロッ
ド53には第3のシンクロメッシュ機構33のシンクロ
スリーブ33bとアイドラ軸を切換動作させる図示しな
い後退用の切換機構とを摺動させる第3のシフターフォ
ーク53aが固定されている。
【0024】それぞれのフォークロッド51〜53の一
端には係合部51b〜53bが設けられており、これら
の係合部51b〜53bにはシフターアーム54が係合
されるようになっている。このシフターアーム54が図
示しないシフトアクチュエータにより図中左右方向に駆
動されることによりフォークロッド51〜53が駆動さ
れることになる。また、3つのフォークロッド51〜5
3のうちシフターアーム54に駆動されることになるフ
ォークロッドは、図示しないセレクトアクチュエータに
よりいずれか一つに設定されるようになっている。シフ
トアクチュエータおよびセレクトアクチュエータはそれ
ぞれ油圧によりロッドを往復動する油圧アクチュエータ
である。
【0025】図4は第1のシンクロメッシュ機構31を
第1速と第2速のそれぞれの変速位置と中立位置との3
位置に操作するフォークロッド51のディテント機構を
示す断面図であり、フォークロッド51には中立位置用
の凹溝60が形成されるとともに、これから離れた位置
に第1速の変速位置用の凹溝61が形成され、さらにこ
の凹溝61に隣り合って第2速の変速位置用の凹溝62
が形成されている。トランスミッションケース7には凹
溝60に係合する中立位置決め用係合部材としての鋼球
つまりボール63が装着され、凹溝61,62に係合す
る変速位置決め用係合部材としてのボール64が装着さ
れ、それぞれのボール63,64はフォークロッド51
に対して径方向に移動自在となっている。
【0026】中立位置決め用のボール63はフォークロ
ッド51が中立位置となると、図4(B)に示すように
凹溝60に係合し、他の凹溝61,62からは外れてい
る。この位置からフォークロッド51が軸方向に一方側
にストロークS移動すると、ボール63は凹溝60から
外れて、ボール64が図4(A)に示すように凹溝61
に係合する。このときには、シンクロメッシュ機構31
のシンクロスリーブ31bはスプライン21aに噛合っ
て変速比は第1速に設定される。一方、フォークロッド
51が中立位置から軸方向に他方側にストロークS移動
すると、ボール63は凹溝60から外れて、図4(C)
に示すように凹溝62に係合する。このときには、シン
クロメッシュ機構31のシンクロスリーブ31bはスプ
ライン22aに噛合って変速比は第2速に設定される。
【0027】トランスミッションケース7には、ボール
63にばね力を加えるための圧縮コイルばね63aが設
けられ、ボール64にばね力を加えるための圧縮コイル
ばね64aが設けられている。したがって、フォークロ
ッド51を中立位置から第1速または第2速の変速位置
に操作する際、つまりシフト入り方向に操作する際に
は、凹溝60の深さと圧縮コイルばね63aのばね力に
よってフォークロッドに加えられる操作力が設定され
る。また、フォークロッド51を第1速または第2速の
変速位置から中立位置に操作する際、つまりシフト抜き
方向に操作する際には、凹溝61,62の深さと圧縮コ
イルばね64aのばね力によって操作力が設定される。
【0028】図4に示す場合には、それぞれの凹溝60
〜62の深さは相互にほぼ同一に設定されており、中立
位置決め用のボール63にばね力を加える圧縮コイルば
ね63aは、そのばね定数k1が変速位置決め用のボー
ル64にばね力を加える圧縮コイルばね64aのばね定
数k2よりも小さく設定されている(k1<k2)。した
がって、このようにボール63に加えられる押し付け力
をボール64に加えられる押し付け力よりも小さくする
と、フォークロッド51によりシンクロスリーブを中立
位置から変速位置に移動させるシフト入りに際しては、
変速位置から中立位置に移動させるシフト抜きよりも小
さい力でフォークロッド51を操作することができる。
これにより、フォークロッド51を駆動するためのシフ
トアクチュエータの推力はシフト入り時に小さくするこ
とができ、シフト抜き力はシフト入りに対して大きくな
るために、シフト抜けの発生が防止される。
【0029】図3に示されるように、第2のシンクロメ
ッシュ機構32を第3速と第4速のそれぞれの変速位置
と中立位置との3位置に操作するフォークロッド52に
は、中立位置用の凹溝60aが形成されるとともに、こ
れから離れた位置に第3速の変速位置用の凹溝61aが
形成され、さらにこの凹溝61aに隣り合って第4速の
変速位置用の凹溝62aが形成されている。第2のシン
クロメッシュ機構33を第5の変速位置と中立位置との
2位置に操作するフォークロッド53には、中立位置用
の凹溝60bが形成されるとともに、これから離れた位
置に第5速の変速位置用の凹溝61bが形成されてい
る。それぞれの中立位置用の凹溝と変速位置用の凹溝に
係合する図示しないボールがトランスミッションケース
7に設けられている。
【0030】図示する場合には、ボール63に加えられ
るばね力をボール64に加えられるばね力よりも小さく
することによって、フォークロッド51〜53へのシフ
ト入り力をシフト抜き力よりも小さくしているが、中立
位置用の凹溝の深さを変速位置用の凹溝よりも浅くする
ことによって、ばね力を変化させることなく、シフト入
り力をシフト抜き力よりも小さくしても良く、ばね力と
凹溝の深さの両方を中立位置用と変速位置用の凹溝で相
違させるようにしても良い。
【0031】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、図示する実施の形態にあっては、フォ
ークロッド51〜53を変速位置から中立位置に操作す
るときよりも中立位置から変速位置に操作するときの操
作力を小さくしているが、逆に、変速位置から中立位置
に操作するときよりも中立位置から変速位置に操作する
ときの操作力を大きくするようにしても良い。また、図
示する変速機はそれぞれのシンクロメッシュ機構をアク
チュエータによって駆動するようにした自動変速機(AM
T)であるが、運転者により操作されるシフトレバーによ
ってシンクロメッシュ機構を駆動するようにした手動式
変速機(MT)に本発明を適用するようにしても良い。さら
に、噛合いクラッチとしてはシンクロメッシュ機構が使
用されているが、他のタイプの噛合いクラッチを使用す
るようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、変速機に設けられ噛合
いクラッチを中立位置から変速位置に操作するときと、
変速位置から中立位置に操作するときとでは、フォーク
ロッドに加える操作力が相違しているので、変速操作性
が向上する。
【0033】噛合いクラッチを変速位置から中立位置に
操作するときよりも中立位置から変速位置に操作すると
きのフォークロッドの操作力を小さくすることにより、
油圧アクチュエータにより噛合いクラッチを駆動する場
合に、アクチュエータの負荷を小さくすることができ
る。手動式の変速機の部品と自動変速機の部品とを共用
することができるので、変速機の製造コストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である自動変速機を示す
スケルトン図である。
【図2】シンクロスリーブを駆動させるためのシフトフ
ォークを示す斜視図である。
【図3】図2に示されたフォークロッドの詳細を示す断
面図である。
【図4】(A)は第1速位置のフォークロッドを示す拡
大断面図であり、(B)は中立位置のフォークロッドを
示す拡大断面図であり、(C)は第2速位置のフォーク
ロッドを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
5 入力軸 6 出力軸 7 トランスミッションケース 11〜15 駆動歯車 21〜25 被駆動歯車 31〜33 シンクロメッシュ機構(噛合いクラッ
チ) 51〜53 フォークロッド 60,60a,60b 中立位置用の凹溝 61,61a,61b 変速位置用の凹溝 62,62a,62b 変速位置用の凹溝 63 中立位置決め用係合部材(ボール) 64 変速位置決め用係合部材(ボール) 63a,64a 圧縮コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動歯車が設けられた入力軸と、
    前記駆動歯車と噛合って変速歯車列を形成する複数の被
    駆動歯車が設けられた出力軸と、前記変速歯車列を動力
    伝達状態の変速位置と動力遮断状態の中立状態とに切り
    換える噛合いクラッチとを有する車両用変速機であっ
    て、 前記入力軸、前記出力軸および前記噛合いクラッチを収
    容するトランスミッションケースに軸方向に往復動自在
    に装着され、前記噛合いクラッチを変速位置と中立位置
    に操作するフォークロッドと、 前記フォークロッドに形成された変速位置用の凹溝に係
    合し、ばね力が加えられる変速位置決め用係合部材と、 前記フォークロッドに形成された中立位置用の凹溝に係
    合し、ばね力が加えられる中立位置決め用係合部材とを
    有し、 前記フォークロッドを変速位置から中立位置に操作する
    ときと、中立位置から変速位置に操作するときとで前記
    フォークロッドの操作力が相違することを特徴とする車
    両用変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用変速機において、
    前記フォークロッドを前記変速位置から前記中立位置に
    操作するときよりも前記中立位置から前記変速位置に操
    作するときの操作力を小さくしたことを特徴とする車両
    用変速機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両用変速機に
    おいて、前記中立位置決め用係合部材に加えられるばね
    力を前記変速位置決め用係合部材に加えられるばね力よ
    り小さくしたことを特徴とする車両用変速機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1項に
    記載の車両用変速機において、前記中立位置用の凹溝を
    前記変速位置用の凹溝よりも浅くしたことを特徴とする
    車両用変速機。
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