JP2003267247A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
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Abstract
れのある状況を事前に判断して適切に昇圧することによ
り、常に適切な出力電圧を電動機へ供給することを可能
とし、さらには昇圧回路の小型化が可能な電動パワース
テアリング装置を提供することを目的とする。 【解決手段】電動機トルク指令値Tsやq軸アシスト電
流Iqfに基づき周波数fを設定する。電動機トルク指
令値Tsが大きい場合やq軸アシスト電流Iqfが大き
い場合には、周波数fは高く設定される。その周波数f
に基づき昇圧用スイッチのON・OFF動作を行うこと
により、インダクタに大電流を流すことなく入力電圧を
昇圧することができる電動パワーステアリング装置。
Description
備される電動パワーステアリング装置に関するものであ
る。
ルを通してステアリング軸にかかる操舵トルクおよび車
速に応じてパワーアシスト電動機を駆動することにより
適正な操舵補助力を発生させている。そして、このパワ
ーアシスト電動機は車載コンピュータ(以下、「EC
U」とする)により制御されている。具体的には、操舵
トルク信号および車速信号に基づきパワーアシスト電動
機へ供給するアシスト電流を制御することにより行われ
ている。
給は、バッテリや充電発電機からECUを介して行われ
ている。電力供給に際して、バッテリや充電発電機から
入力される入力電圧をECU内の昇圧回路により昇圧し
てパワーアシスト電動機へ印加している。これは、高速
走行中の急転舵時の即応性等の種々の理由によるもので
ある。さらに、特開平8−127351号公報には、昇
圧回路を用いる理由として小電流によりパワーアシスト
電動機の小型化が可能となることが記載されている。
回路に使用しているインダクタやスイッチング素子等が
発熱して回路の故障等を生ずるおそれがあった。
号公報には昇圧回路で使用している素子の温度を監視
し、その温度が所定値以上になった場合に昇圧する出力
電圧を下げることにより回路の故障等を防止することが
記載されている。
る素子の温度が所定値以上になった場合に出力電圧を下
げると、一時的に電動機へ供給する電力が非常に小さく
なる。これは操舵補助力に多大な影響を及ぼすことにな
る。従って、出力電圧を下げることなく、常に適正な出
力電圧を印加することが望まれる。
とする場合には、昇圧回路に大電流が流れることになる
ため、昇圧回路が大型化する。具体的には、大電流が流
れるために素子等の発熱が大きくなり、その発熱に耐え
得る大きさのインダクタやスイッチング素子にせざるを
得ない。
たものであり、事前に素子が発熱するおそれのある状況
を判断して適切に昇圧することにより、常に適切な出力
電圧を電動機へ供給することを可能とし、さらには昇圧
回路の小型化が可能な電動パワーステアリング装置を提
供することを目的とする。
課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、
操舵状態、例えば電動機へのトルク指令値やq軸アシス
ト電流に応じて昇圧回路を制御する周波数を変更するこ
とにより素子等の発熱を抑制できることを思いつき、本
発明を完成するに至った。
グ装置の電動機制御手段は、昇圧回路と、周波数信号設
定手段と、昇圧回路制御手段とを有することを特徴とす
る。
機である電力供給源から入力される入力電圧を昇圧した
出力電圧に変換しパワーアシスト電動機に印加する回路
である。具体的には、昇圧回路は、インダクタと、昇圧
用スイッチと、ダイオードとからなる。そして、昇圧用
スイッチのON・OFF動作によりインダクタにてエネ
ルギーの蓄積と放出が繰り返され、ダイオードのカソー
ド側へ放出する際に高電圧が発生することにより昇圧が
可能となる。また、周波数信号設定手段は、操舵状態に
応じて周波数信号を設定する設定手段である。また、昇
圧回路制御手段は、昇圧回路を周波数信号に基づき制御
する制御手段である。具体的には、昇圧回路の昇圧用ス
イッチを周波数信号に基づきON・OFF動作させる手
段である。
更することができるので、インダクタの発熱を抑制する
ことができる。その際には、出力電圧を下げることがな
いため、適切な操舵補助力を得ることができ操作性を維
持できる。また、インダクタの発熱を抑制できるので、
インダクタの小型化が可能となる。
発熱が抑制できる理由について一例として図4、図10
および図11を参照して具体的に説明する。
昇圧用スイッチをON・OFF動作させるときのインダ
クタに流れる電流ILの変化を示す。図4に示すよう
に、昇圧用スイッチのON動作(Ton)時、すなわち
エネルギーを蓄積している間は、インダクタに流れる電
流が増加する。一方、昇圧用スイッチのOFF動作(T
off)時、すなわちエネルギーを放出している間は、
インダクタに流れる電流が減少する。また、図10は、
インダクタに流れる電流に対するインダクタンスLの関
係であるインダクタの直流重畳特性の代表例を示す。図
10に示すように、ある電流値以上の場合にはインダク
タンスLが低下する領域がある。この領域を特性飽和領
域という。
流について、昇圧用スイッチのON・OFF動作の周波
数が20kHz(周期=50μs)の場合を実線aによ
り、40kHz(周期=25μs)の場合を破線bによ
り示す。ここで、周波数が20kHzの場合の昇圧用ス
イッチのON動作をT1onと、OFF動作をT1of
fとし、周波数が40kHzの場合の昇圧用スイッチの
ON動作をT2onと、OFF動作をT2offとす
る。
圧用スイッチのON動作(T1on)時にインダクタに
流れる電流が増加して特性飽和領域に達するため、イン
ダクタンスLが減少する。その結果、インダクタに流れ
る電流はさらに増加し、インダクタの発熱を引き起こ
す。周波数が40kHzの場合には、インダクタに流れ
る電流が特性飽和領域に達しないため、インダクタの発
熱を抑制できる。このように、周波数を高くすることに
よりインダクタの発熱を抑制できる。
づき設定するとよい。ここで、電動機トルク指令値と
は、操舵トルク信号および車速信号に基づきパワーアシ
スト電動機が要するトルクの指令値である。この電動機
トルク指令値が大きい場合には、昇圧回路のインダクタ
に大電流が流れるため、特性飽和領域に達する可能性が
ある。
に周波数を高く設定し、インダクタの発熱を確実に抑制
できる。その結果、出力電圧を下げることがないため、
適切な操舵補助力を得ることができ操作性を維持でき
る。また、インダクタの発熱を抑制できるので、インダ
クタの小型化が可能となる。
づき設定するとよい。この場合には、電動機制御手段、
いわゆるECUは、アシスト電流検出手段と、q軸アシ
スト電流算出手段とを有する必要がある。
アシスト電動機へ供給されるアシスト電流を検出する検
出手段である。また、q軸アシスト電流算出手段は、ア
シスト電流に基づきq軸アシスト電流を算出する算出手
段である。なお、q軸アシスト電流は、三相のアシスト
電流を二相(q軸とd軸)に変換した場合の等価な電流
のうち一方の電流である。このq軸アシスト電流が大き
い場合には、昇圧回路のインダクタに大電流が流れるお
それがあり、特性飽和領域に達する可能性がある。
周波数を高くすることができるため、インダクタの発熱
を確実に抑制できる。その結果、出力電圧を下げること
がないため、適切な操舵補助力を得ることができ操作性
を維持できる。また、インダクタの発熱を抑制できるの
で、インダクタの小型化が可能となる。
づき設定するとよい。この場合には、電動機制御手段、
いわゆるECUは、インダクタ温度監視手段を有する必
要がある。ここで、インダクタ温度監視手段は、昇圧回
路に使用しているインダクタの温度を監視する温度監視
手段である。
に基づき周波数を変更できるので、電圧を降下させるこ
となく発熱を抑制できる。また、インダクタの小型化が
可能となる。
定するとよい。この場合には、電動機制御手段、いわゆ
るECUは、素子温度監視手段を有する必要がある。こ
こで、素子温度監視手段は、昇圧回路に使用している素
子の温度を監視する温度監視手段である。なお、素子に
は、昇圧用スイッチやダイオード、さらには後述する降
圧用スイッチ等がある。
き周波数を変更できるので、電圧を降下させることなく
発熱を抑制できる。そして、発熱による故障を防止でき
る。
設定するとよい。これにより、騒音を防止できる。
電動パワーステアリング装置をより詳しく説明する。
電動パワーステアリング装置は、ECU16と、パワー
アシスト電動機14と、位置検出装置15と、操舵トル
ク検出装置17と、車速検出装置11と、バッテリ12
と、充電発電機13とからなる。なお、本実施形態では
パワーアシスト電動機14として三相ブラシレスモータ
を用いている。
1と、昇降圧駆動回路2と、入力電圧検出回路4と、出
力電圧検出回路3と、電動機駆動回路5と、アシスト電
流検出回路7と、操舵トルク検出回路9とから構成され
る。
アリング軸にかかる操舵トルクが検出される。検出され
た操舵トルクに基づき、操舵トルク検出回路9により操
舵トルク信号が生成される。操舵トルク検出装置7と操
舵トルク検出回路9が操舵トルク検出手段である。ま
た、車速検出手段である車速検出装置11により車両の
速度を検出して車速信号が生成される。そして、操舵ト
ルク信号と車速信号とに基づき三相ブラシレスモータ1
4に指令されるトルク値(以下「電動機トルク指令値」
という)がマイコン6の電動機トルク指令値算出手段に
より算出される。さらに、算出された電動機トルク指令
値に基づき三相ブラシレスモータ14に供給される電流
に相当する出力信号がマイコン6の電動機制御手段によ
り生成される。
電発電機13から入力される入力電圧は昇降圧回路1に
より昇圧される。昇降圧回路1の制御は、マイコン6か
らの指令信号に基づき昇降圧駆動回路2により行われ
る。そして、昇圧された出力電圧と供給電流に相当する
出力信号とに基づき電動機駆動回路5により三相ブラシ
レスモータ14に相電流が供給される。そして、三相ブ
ラシレスモータ14が駆動し、操舵補助力を発生させ
る。
に入力される電圧を検出し、出力電圧検出回路3は昇降
圧回路1から出力される電圧を検出し、位置検出装置1
5は三相ブラシレスモータ14の位置信号を検出する。
機駆動回路5への出力信号の生成処理)次に、マイコン
6による電動機駆動回路5への出力信号の生成処理につ
いて、図2を参照して説明する。
ク電流変換部601に送られ、トルク電流指令値Riq
*が出力される。このトルク電流指令値Riq*は、後
述するq軸アシスト電流Iqfと比較部610にて比較
される。その結果、q軸電流差ΔIq(=|Riq*−
Iqf|)がある場合は、PI制御部602にて比例積
分制御を受けて補正され、q軸アシスト電圧Vq*が出
力される。
d軸アシスト電流Idfと比較部609にて比較され
る。その結果、d軸電流差ΔId(=|Id*−Idf
|)がある場合は、PI制御部603にて比例積分制御
を受けて補正され、d軸アシスト電圧Vd*が出力され
る。ここで、q軸アシスト電圧Vq*とd軸アシスト電
圧Vd*は、三相ブラシレスモータ14への指令値とし
ての直交座標系の電圧である。
軸アシスト電圧Vd*は、三相変換部(dq逆変換部)
604にて三相の相電圧Vu、Vv、Vwに変換され、
パルス幅変調部(PWM)605に出力される。パルス
幅変調部605により出力されたパルス電流に基づき、
電動機駆動回路5(図1に示す)が作動してU相、V相
およびW相の各導線を介して三相ブラシレスモータ14
を給電状態にする。
された位置検出装置(回転角センサ)15(図1に示
す)により検出された位置検出信号は、電気角演算回路
612に出力される。そして、電気角演算回路612に
より、位置検出信号に基づき三相ブラシレスモータ14
の電気角(角度)が算出され、電気信号として二相変換
部(dq変換部)608に出力される。ここで、角度を
括弧書きとしたのは、三相ブラシレスモータ14の電気
角と実際の角度(あるいは回転角)との間には相関関係
があり、電気角と角度とは三相ブラシレスモータ14の
構成等により異なるが、互いに変換可能であるため、包
括的な文言の角度の具体例として電気角を用いた。
スト電流検出回路7(図1に示す)により、電動機駆動
回路5から三相ブラシレスモータ14に供給される相電
流Iu、Iv、Iw(以下「アシスト電流」という)が
検出され、アシスト電流信号が生成される。アシスト電
流信号と電気角演算回路612から出力された電気信号
とに基づき、q軸アシスト電流算出手段およびd軸アシ
スト電流算出手段である二相変換部(dq変換部)60
8にて二相の電流に変換される。変換される電流は、q
軸アシスト電流Iqfおよびd軸アシスト電流Idfで
ある。これらq軸アシスト電流Iqfおよびd軸アシス
ト電流Idfが、上述のとおり比較部609、610に
出力されることで、フィードバックして三相ブラシレス
モータ14の制御を行っている。
回路1の動作について、図3を参照して説明する。
ンダクタ101にてエネルギーが蓄積され、OFF動作
によりエネルギーが放出される。この繰り返しによりダ
イオード104のカソード側に放出の際の高電圧が発生
することで昇圧が可能となる。
作するとインダクタ101に短絡電流が流れ、昇圧用ス
イッチ102がOFF動作するとインダクタ101に流
れる電流が遮断される。インダクタ101に流れる電流
が遮断されると、この電流の遮断による磁束の変化を妨
げるように、ダイオード104のカソード側に高電圧が
繰り返し発生する。発生した電圧がコンデンサ105で
平滑され、出力電圧Voが電動機駆動回路5に出力され
る。これを昇圧チョッパ方式といい、広く一般に知られ
ている。なお、この場合の降圧用スイッチ103は通常
OFF動作状態であるので、電流はダイオード104を
通ることになる。なお、本実施形態においては、便宜上
ダイオード104を図中に記載して説明しているが、こ
れは昇圧スイッチング素子102にMOS−FETを使
用することにより、MOS−FETに構成される寄生ダ
イオードでも同じであることの説明は省略する。
用スイッチ103のON・OFF動作は、マイコン6の
昇降圧回路制御手段からの指令信号に基づき昇降圧回路
駆動回路2により行われる。このマイコン6からの指令
信号は、パルス波であって、所定周波数のデューティー
値を示す信号である。一般に、昇圧用スイッチ102の
デューティー値が大きい場合には昇圧割合が大きくな
り、デューティー値が小さい場合には昇圧割合が小さく
なる。
ると、入力電圧Vinと出力電圧Voの電圧が大きい方
から小さい方へ電流が流れる。すなわち、入力電圧Vi
nが大きい場合には、電流がダイオードを介さずに降圧
用スイッチ103を通じて、インダクタ101側からコ
ンデンサ105側へ流れる。一方、入力電圧Vinが小
さい場合には逆流することになる。通常は、入力電圧V
inが小さいので逆流することになる。
際、すなわち昇圧用スイッチ102をON・OFF動作
させるときのインダクタ101に流れる電流ILの変化
を示す。昇圧用スイッチ102のON動作(Ton)
時、すなわちエネルギーを蓄積している間は、インダク
タ101に流れる電流が増加する。一方、昇圧用スイッ
チ102のOFF動作(Toff)時、すなわちエネル
ギーを放出している間は、インダクタ101に流れる電
流が減少する。
的に説明する。
の特徴部分である昇降圧回路1の制御方法について説明
する。
により、出力電圧Voの目標値である目標昇圧電圧Vt
が操舵状態に応じて設定される。目標昇圧電圧Vtは、
例えば電動機トルク指令値Tsに基づき設定される。電
動機トルク指令値Tsに基づき設定される目標昇圧電圧
Vtを図5に示す。電動パワーステアリング装置におい
て、ハンドルを急操舵する際は、三相ブラシレスモータ
14の回転力(追従性)を引き出さなければならない。
そのため、三相ブラシレスモータ14に印加する電圧は
より高い電圧が必要となる。なお、ハンドルを急操舵す
る際には、電動機トルク指令値Tsは比較的小さい。ま
た、ハンドルを据え切りする際は、三相ブラシレスモー
タ14のトルクが必要となり、大きい電流を流すが、こ
の時にモータ14の回転力は必要としないため目標昇圧
電圧Vtは小さく設定される。
入力される入力電圧Vinを設定された目標昇圧電圧V
tまで昇圧することができる昇圧用スイッチ102のデ
ューティー値(以下「昇圧デューティー値」という)の
指令信号が生成される。ここで、入力電圧Vinは車両
の状態(電気負荷の変動等)により変動することは周知
である。従って、マイコン6は、変動する入力電圧Vi
nと設定された目標昇圧電圧Vtに基づき昇圧デューテ
ィー値の指令信号を決定する。なお、昇圧デューティー
値とは1周期における昇圧用スイッチ102のON動作
時間の割合を意味する。
tおよび昇圧デューティー値との関係について説明す
る。
ダクタ101から流れる電流変化率Iaを数1に示す。
Lはインダクタ101のインダクタンス値である。
タ101から流れる電流変化率Ibを数2に示す。
OFF動作時間Toffが等しい場合には、Ia=Ib
となる。すなわち、数3に示すようになる。
25Vの場合の昇圧デューティー値を算出すると、数4
のようになる。なお、Ton+Toff=1とする。ま
た、ダイオード104による電圧降下分および配線抵抗
による損失は考慮しないものとする。
信号が生成される。つまり、昇圧用スイッチ102の駆
動周波数およびインダクタンスLの値が固定の場合に
は、入力電圧Vinと目標昇圧電圧Vtにより昇圧デュ
ーティー値は一義的に定まることになる。この関係をマ
ップ表にしたものを図7に示す。
号が昇降圧駆動回路2に出力される。出力された信号に
基づき昇降圧駆動回路2により昇圧用スイッチ102お
よび降圧用スイッチ103が駆動する。
より、以下の効果を有する。
は、昇降圧回路1に大電流が流れるおそれがある。この
ような場合に、マイコン6の目標昇圧電圧設定手段は目
標昇圧電圧Vtを小さく設定することできる。そのた
め、昇降圧回路1には大電流が流れず、インダクタ10
1、昇圧用スイッチ102や降圧用スイッチ103等の
発熱を抑制することができる。
Tsに基づき目標昇圧電圧Vtを設定したが、q軸アシ
スト電流Iqfに基づき設定してもよい。その際の目標
昇圧電圧Vtを図6に示す。q軸アシスト電流Iqfが
大きい程、目標昇圧電圧Vtは小さく設定される。q軸
アシスト電流Iqfが大きい場合には、昇降圧回路1に
大電流が流れているおそれがある。このような場合に目
標昇圧電圧Vtを小さく設定することができる。そのた
め、昇降圧回路1には大電流が流れなくなり、インダク
タ101、昇圧用スイッチ102や降圧用スイッチ10
3等の発熱を抑制することができる。
Tsに基づき得られた目標昇圧電圧Vtとq軸アシスト
電流Iqfに基づき得られた目標昇圧電圧Vtのうち、
小さい方を目標昇圧電圧Vtとして設定してもよい。
指令値Ts若しくはq軸アシスト電流Iqfに基づく目
標昇圧電圧Vtの対応をより細分化したり、マップ間を
補間したりすることもできる。これにより、より快適な
操舵性を実現できる。
と昇圧デューティー値との関係を示す図7のようなマッ
プ表を予め設定しておく必要は必ずしもないが、マップ
表を用いることによりマイコン6による昇圧デューティ
ー値の算出時間が短縮できる。なお、マップ間の補間や
マップ数についてはより細分化することもできる。
変化率が所定値以上となった場合に、ソフトウエアによ
り昇圧する際の応答性を鈍化させるか、若しくはハード
ウエアにより昇圧の変化を徐変させるとよい。このよう
にすることで、操舵補助力を急変させないため、違和感
なく快適にハンドル操舵可能となる。
の値とすることで、騒音が防止できる。
本発明の特徴部分である昇降圧回路1の制御方法につい
て説明する。
目標値である目標昇圧電圧Vtが電動機トルク指令値T
sに基づき設定される。次に、バッテリ12や充電発電
機13から入力される入力電圧Vinを設定された目標
昇圧電圧Vtまで昇圧することができる昇圧デューティ
ー値がマイコン6の基準デューティー値算出手段により
算出される。入力電圧Vinと目標昇圧電圧Vtと昇圧
デューティー値の関係を図7に示す。この昇圧デューテ
ィー値を基準昇圧デューティー値とする。
出手段によりによりq軸アシスト電流Iqfに応じてq
軸昇圧デューティー値が算出される。この関係を図8に
示す。
判定手段によりq軸昇圧デューティー値と基準昇圧デュ
ーティー値のうち小さい方が判定される。判定された昇
圧デューティー値を最大デューティー値Tmaxとす
る。また、目標昇圧電圧Vtに制御するデューティー値
を指令信号として指令デューティー値設定手段により生
成される。生成された指令信号が昇降圧駆動回路2に出
力される。出力された信号に基づき昇降圧駆動回路2に
より昇圧用スイッチ102および降圧用スイッチ103
が駆動する。
制限することでインダクタ101に過剰な電流を流すこ
とがなく、発熱を抑制できる。なお、図5、図7および
図8に示すマップ間の補間やマップ数についてはより細
分化することもできる。
の処理について図9のフローチャートを用いて説明す
る。
電圧Vinを読み込む(ステップS1)。一方、操舵ト
ルク信号および車速信号に基づき電動機トルク指令値T
sを算出する(ステップS2)。そして、アシスト電流
検出回路7の出力信号および電気角演算回路612の電
気信号に基づき二相変換部(dq変換部)608により
二相の電流に変換された電流の一方であるq軸アシスト
電流Iqfを算出する(ステップS3)。続いて、算出
した電動機トルク指令値Tsに基づき目標昇圧電圧Vt
を設定する(ステップS4)。入力電圧Vinおよび目
標昇圧電圧Vtに基づき基準昇圧デューティー値を算出
する。また、q軸アシスト電流Iqfに基づき昇圧デュ
ーティー値を算出する。そして、そのうち小さい方を最
大デューティー値Tmaxとして設定する(ステップS
5)。そして、出力電圧検出回路3により検出された出
力電圧Voを読み込む(ステップS6)。
を比較し、一致すれば処理は終了し、現在の昇圧の状態
が維持される(ステップS7:Y)。しかし、異なる場
合、すなわち目標昇圧電圧が変更された場合は、変更さ
れた目標昇圧電圧Vtが出力電圧Voより大きいか小さ
いかにより処理が異なるため、その比較を行う(ステッ
プ8)。変更された目標昇圧電圧Vtが出力電圧Voよ
り大きい場合(ステップS8:Y)、現在指令されてい
る昇圧デューティー値Tcを所定値減少させる(ステッ
プS10)。一方、変更された目標昇圧電圧Vtが出力
電圧Voより小さい場合(ステップS8:N)、昇圧デ
ューティー値Tcを所定値増加させる(ステップS
9)。そして、変更された昇圧デューティー値Tcと算
出された最大デューティー値Tmaxと比較し、一致す
るならば処理は終了し、その昇圧デューティー値Tcに
より昇圧される(ステップS11)。一致しなければ、
出力電圧Voと目標昇圧電圧Vtが一致するかを比較
し、一致するならばこの場合も処理は終了し、その目標
昇圧電圧Vtに基づき昇圧される(ステップS12)。
しかし、一致しなければ、ステップS8に戻り、昇圧デ
ューティー値の変更処理を行う。
ける降圧処理の制御)本発明の特徴部分である昇降圧回
路1の制御方法について説明する。
操舵状態によっては逆起電力を発生する状態(発電状
態)になることがある。そこで、発電状態になった場
合、図3に示した降圧用スイッチ103をON動作させ
ることで、回生エネルギーとしてバッテリ12へ戻すこ
とができる。発電状態は、目標昇圧電圧Vtと出力電圧
Voを比較発電検出手段により比較して判定される。す
なわち、出力電圧Voが目標昇圧電圧Vtより所定値超
えた場合を発電状態と判定する。
は、昇圧された電圧を平滑するために用いているコンデ
ンサ105(図3に示す)に発電された電圧がかかるこ
とになる。このような場合に、降圧用スイッチ103を
ON動作させることで、コンデンサ105に発電された
電圧がかからなくなるため、コンデンサ105の耐圧を
必要以上に上げることがなくない。そのため、コンデン
サ104を小型化できる。ただし、降圧用スイッチ10
3のON動作は、昇圧用スイッチ102のOFF動作時
に行う必要がある。昇圧用スイッチ102と降圧用スイ
ッチ103が同時にON動作すると、コンデンサ105
に蓄えられている三相ブラシレスモータ14に印加する
電圧が短絡状態になり、ハンドル操舵に違和感を生じさ
せる。また、発電状態の場合には、昇圧用スイッチ10
2に過大な電流が流れることになり、昇降圧回路1が故
障する原因となるためである。この動作は、マイコン6
により同時にON動作することを禁止することができ
る。なお、ハードウエアにより同時にON動作すること
を禁止することも可能であり、マイコン6が誤動作した
場合にも故障を防止することができる。
部分である昇降圧回路1の制御方法について説明する。
より、昇圧用スイッチ102を駆動する周波数fが電動
機トルク指令値Tsに基づき設定される。電動機トルク
指令値Tsに基づき設定される周波数fを図12に示
す。この周波数fは、昇圧用スイッチ102のON動作
時間(Ton)とOFF動作時間(Toff)の和(P
WM周期)の逆数である。次に、入力電圧Vinを所定
の電圧まで昇圧することができる昇圧デューディー値が
算出される。そして、設定された周波数fと算出された
昇圧デューティー値に基づき指令信号が生成される。生
成された指令信号が昇降圧回路制御手段により昇降圧駆
動回路2に出力される。出力された信号に基づき昇降圧
駆動回路2により昇圧用スイッチ102および降圧用ス
イッチ103を駆動し、入力電圧Vinが昇圧される。
場合には、周波数fを高く設定することができる。その
ため、昇降圧回路1には大電流が流れず、インダクタ1
01の発熱を抑制することができる。その際には、出力
電圧Voを下げることがないため、適切な操舵補助力を
得ることができ操作性を維持できる。また、インダクタ
101の発熱を抑制できるので、インダクタ101の小
型化が可能となる。
101の発熱が抑制できる理由については上述したとお
りである。
Tsに基づき周波数fを設定したが、q軸アシスト電流
Iqfに基づき設定してもよい。その際の周波数fを図
13に示す。q軸アシスト電流Iqfが大きい程、周波
数fが高く設定される。この場合には、昇降圧回路1に
大電流が流れるおそれがあるためインダクタ101の発
熱を引き起こす。従って、周波数fを高くすることによ
り、出力電圧Voを下げることがなくインダクタ101
の発熱を抑制できる。
ダクタ温度監視手段により検出して、その温度に基づき
周波数fを設定してもよい。ここで、この場合に用いら
れる昇降圧回路1を図17に示す。図3に示す昇降圧回
路1と同一のものは同一符号を示す。昇降圧回路1は、
さらに、サーミスタ等の温度センサ107を有する。温
度センサ107はインダクタ101の近傍に設置され
る。そして、検出された温度がマイコン6に入力され、
温度演算処理される。インダクタ101の温度TLに適
切な周波数fを図14に示す。インダクタ101の温度
TLが高い程、周波数fが高く設定される。
いて図18のフローチャートを用いて説明する。
ップS31)。例えば、20kHzと設定する。次に、
温度センサ107により検出されたインダクタ101の
温度TLを読み込む(ステップS32)。その温度TL
が条件式「−40≦TL≦85」を満たすか否かを判定
する(ステップS33)。条件式を満たす場合には、周
波数fは初期値のまま維持される。すなわち、周波数2
0kHzで駆動する。条件式を満たさない場合には、イ
ンダクタ101の温度TLに応じて図14の表に基づき
周波数f1を算出する(ステップS34)。周波数fと
して周波数f1が再設定される(ステップS35)。
マイコン6にて判定することで、出力電圧Voを下げる
ことなくインダクタ101の発熱を抑制できる。
たは降圧用スイッチ103の温度Tdを素子温度監視手
段により検出して、その温度に基づき周波数fを設定し
てもよい。昇圧用スイッチ102や降圧用スイッチは、
ON・OFF動作が激しいと発熱を起こすことになる。
すなわち、周波数fが高いと発熱する。ここで、この場
合に用いられる昇降圧回路1を図17に示す。昇降圧回
路1は、さらに、温度センサ106、107を有する。
温度センサ106は、昇圧用スイッチ102の近傍に設
置される。温度センサ108は、降圧用スイッチ103
の近傍に設置される。そして、検出された温度がマイコ
ン6に入力され、温度演算処理される。昇圧用スイッチ
102の温度Tcに適切な周波数fを図15に示す。ま
た、降圧用スイッチ103の温度Tdに適切な周波数f
を図16に示す。スイッチの温度が高い程、周波数fが
低く設定される。従って、スイッチング損失を低減する
ことができる。
に基づき周波数fが設定される場合のマイコン6の処理
について図19のフローチャートを用いて説明する。
ップS41)。例えば、20kHzと設定する。次に、
温度センサ106により検出された昇圧用スイッチ10
2の温度Tcを読み込む(ステップS42)。その温度
Tcが条件式「−40≦Tc≦120」を満たすか否か
を判定する(ステップS43)。条件を満たす場合に
は、周波数fは初期値のまま維持される。すなわち、周
波数20kHzで駆動する。条件式を満たさない場合に
は、昇圧用スイッチ102の検出温度Tcに応じて図1
5の表に基づき周波数f1を算出する(ステップS4
4)。算出された周波数f1が初期値f以下の場合は、
周波数fは初期値のまま維持される(ステップS4
5)。そうでなければ、周波数fとして周波数f1が再
設定される(ステップS46)。
用スイッチ103の過昇温状態をマイコン6にて判定す
ることで、出力電圧Voを下げることなくインダクタ1
01の発熱を抑制できる。
ることで、騒音が防止できる。
難となるため、周波数fの上限値を定めておき、それ以
下の範囲で変更するようにするとよい。その際には、目
標昇圧電圧Vtの設定や昇圧デューティー値の設定等に
より発熱を抑制するとよい。
イッチ103の動作の同期制御)本発明の特徴部分であ
る昇降圧回路1の制御方法について説明する。
103を積極的にON動作させることに特徴がある。す
なわち、q軸アシスト電流Iqfが所定値より大きい場
合には、昇圧用スイッチ102の動作と降圧用スイッチ
103の動作を同期制御する。この同期制御とは、昇圧
用スイッチ102のON動作時に降圧用スイッチ103
をOFF動作させ、または昇圧用スイッチ102のOF
F動作時に降圧用スイッチ103をON動作させるよう
する制御である。また、q軸アシスト電流Iqfが所定
値より小さい場合には、昇圧用スイッチ102のON・
OFF動作とは無関係に降圧用スイッチ103をOFF
動作させるように制御する。そして、マイコン6によ
り、昇降圧回路1の昇圧用スイッチ102および降圧用
スイッチ103をこのように動作させるための指令信号
が生成される。生成された指令信号が昇降圧駆動回路2
に出力される。出力された信号に基づき昇降圧駆動回路
2により昇圧用スイッチ102および降圧用スイッチ1
03を駆動し、入力電圧Vinが昇圧される。
すると、通常は電流が逆流することになる。そこで、電
流が逆流しない状態を判断して同期制御を行わなければ
ならない。
逆流させない状態について図20および図21を参照し
て説明する。
わちq軸アシスト電流Iqfが小さい場合におけるイン
ダクタ101に流れる電流ILの変化を示す。昇圧用ス
イッチ102のON動作(Ts_on)時、すなわちエ
ネルギーを蓄積している間は、インダクタ101に流れ
る電流が増加する。一方、昇圧用スイッチ102のOF
F動作(Ts_off)時、すなわちエネルギーを放出
している間は、インダクタ101に流れる電流が減少す
る。そして、昇圧用スイッチ102のON・OFF動作
は所定の周期(PWM周期)で繰り返されている。この
場合に同期制御を行うと、昇圧用スイッチ102のOF
F動作(Ts_off)時に降圧用スイッチ103がO
N動作するため、インダクタ101に電流が流れていな
い時間(Tr)には電流が逆流することになる。すなわ
ち、出力電圧Voが降下することになる。
制御を行うには、インダクタ101に電流が流れていな
い時間(Tr)を0にすればよいことが分かる。すなわ
ち、図21に示すように、インダクタ101に常に電流
が流れている場合には、同期制御を行ったとしても逆流
することがない。なお、図21は、q軸アシスト電流I
qfが大きくなった場合におけるインダクタ101に流
れる電流ILの変化を示す。また、Td_onは降圧用
スイッチ103のON動作を、Td_offは降圧用ス
イッチ103のOFF動作を示す。
圧回路1の発熱を抑制できるのであるが、その理由につ
いて説明する。
合は、電流が逆流しないので、電流はインダクタ101
側からコンデンサ105側へ流れる。そして、降圧用ス
イッチ103がON動作した場合には、電流はダイオー
ド104を通らずに、降圧用スイッチ103を通ること
になる。ここで、ダイオード104の消費電力Pdと降
圧用スイッチ103のON動作時の消費電力Pmを数5
に示す。
スイッチ103のON動作時の消費電力Pmの方が小さ
い。従って、ダイオード104の発熱よりも降圧用スイ
ッチ103の発熱の方が小さいので、昇降圧回路1全体
として発熱を抑制することができる。
より大きい場合には、同期制御を行うことにより、昇降
圧回路1の発熱を抑制できる。すなわち、電流がダイオ
ード104を通過しないで、ダイオード104より消費
電力の小さい降圧用スイッチ103を通過するので、ダ
イオード104の発熱を抑制できる。また、逆流しない
で確実に昇圧することできる。
時のインダクタ101に流れる電流ILの変化を示す。
この状態においても、同期制御を行った場合に、逆流し
ないで昇降圧回路1の発熱を抑制することができること
は明らかである。
qfに基づき同期制御を行うこととしたが、入力電圧V
inに基づき行ってもよい。すなわち、入力電圧Vin
が所定電圧以上の場合に同期制御を行う。入力電圧Vi
nが大きい場合には昇圧の割合が小さいため逆流のおそ
れがある。そのため、逆流しない場合にのみ同期制御を
行い、確実に昇圧すると共に昇降圧回路1の発熱を抑制
することができる。
F動作時間(PWM周期)におけるON動作(Ts_o
n)時間の割合が所定値より大きい場合に、同期制御を
行う。従って、上述の入力電圧Vinやq軸アシスト電
流Iqfに基づく場合よりもより広範囲に同期制御を行
うことができるため、昇降圧回路1の発熱をさらに抑制
でできる。
一例について図23のフローチャートを用いて説明す
る。
電圧Vinを読み込む(ステップS41)。一方、操舵
トルク信号および車速信号に基づき電動機トルク指令値
Tsを算出する(ステップS42)。算出した電動機ト
ルク指令値Tsに基づき昇圧用スイッチ102のデュー
ティー値を算出する(ステップS43)。続いて、アシ
スト電流検出回路7の出力信号および電気角演算回路6
12の電気信号に基づき二相変換部(dq変換部)60
8により二相の電流に変換された電流の一方であるq軸
アシスト電流Iqfを算出する(ステップS44)。
るかを判定する(ステップS45)。この条件を満たす
場合は、さらに、q軸アシスト電流Iqfが35A以上
であるかを判定する(ステップS46)。この条件も満
たす場合には、同期制御を開始する条件が整ったと判断
し、同期制御を開始する(ステップS48)。入力電圧
Vinが16V以下でない場合(ステップS45:N)
およびq軸アシスト電流Iqfが35A以上でない場合
(ステップS46:N)には、算出された昇圧用スイッ
チ102のデューティー値が所定値より大きいかを判定
する(ステップS47)。この所定値とは、入力電圧V
inやq軸アシスト電流Iqfに基づき設定されたデュ
ーティー値に相当するものである。この関係を図24に
示す。例えば、入力電圧が8Vであって、q軸アシスト
電流Iqfが25A以上の場合の所定値は60となる。
その判定の結果、この条件を満たす場合(ステップS4
7:Y)には、同期制御を開始する(ステップS4
8)。そうでない場合には、同期制御を停止して、処理
を終了する(ステップS49)。
電流IqfとステップS47の比較対象である所定値
(デューティー値に相当)との関係を示す。実線は、同
期制御を行った場合にでも電流が逆流しない状態を示
す。領域aは、入力電圧Vinが16V以下であって、
q軸アシスト電流Iqfが35A以上の場合である。す
なわち、図23のステップS45およびS46の条件を
満たす場合に相当する領域である。
補間やマップ数についてはより細分化することもでき
る。
よれば、昇降圧回路に使用している素子が発熱するおそ
れのある状況を事前に判断して適切に昇圧することによ
り、常に適切な出力電圧を電動機へ供給することを可能
とし、さらには昇圧回路の小型化が可能な電動パワース
テアリング装置を提供することを目的とする。
成を示す図である。
生成処理を示すブロック図である。
クタに流れる電流の変化を示す図である。
す表である。
表である。
ィー値を示す表である。
を示す表である。
けるマイコンの処理を示すフローチャートである。
スイッチのON・OFF動作時にインダクタに流れる電
流の変化を示す図である。
である。
ある。
ある。
表である。
表である。
ンの処理を示すフローチャートである。
イコンの処理を示すフローチャートである。
ダクタに流れる電流の変化を示す図である。
ダクタに流れる電流の変化を示す図である。
ダクタに流れる電流の変化を示す図である。
フローチャートである。
を示す図である。
係を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】操舵力を補助するパワーアシスト電動機
と、ステアリング軸にかかる操舵トルクを検出して操舵
トルク信号を生成する操舵トルク検出手段と、車両の速
度を検出して車速信号を生成する車速検出手段と、該操
舵トルク信号および該車速信号に基づき該パワーアシス
ト電動機が要するトルクの指令値を算出する電動機トル
ク指令値算出手段と、該電動機トルク指令値に基づき該
パワーアシスト電動機を制御する電動機制御手段と、該
電動機制御手段を介して該パワーアシスト電動機へ駆動
用電力を供給する電力供給源を有する電動パワーステア
リング装置において、 前記電動機制御手段は、 前記電力供給源から入力される入力電圧を昇圧した出力
電圧に変換し前記パワーアシスト電動機に印加する昇圧
回路と、 操舵状態に応じて周波数信号を設定する周波数信号設定
手段と、 該昇圧回路を該周波数信号に基づき制御する昇圧回路制
御手段とを有することを特徴とする電動パワーステアリ
ング装置。 - 【請求項2】前記周波数信号は前記電動機トルク指令値
に基づき設定されることを特徴とする請求項1記載の電
動パワーステアリング装置。 - 【請求項3】前記電動機制御手段は、さらに、前記パワ
ーアシスト電動機へ供給されるアシスト電流を検出する
アシスト電流検出手段と、該アシスト電流を二相変換し
た等価な電流であるq軸アシスト電流を算出するq軸ア
シスト電流算出手段とを有し、 前記周波数信号は該q軸アシスト電流に基づき設定され
ることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリ
ング装置。 - 【請求項4】前記電動機制御手段は、さらに、前記昇圧
回路に使用しているインダクタの温度を監視するインダ
クタ温度監視手段とを有し、前記周波数信号は該インダ
クタの温度に基づき設定されることを特徴とする請求項
1記載の電動パワーステアリング装置。 - 【請求項5】前記電動機制御手段は、 さらに、前記昇圧回路に使用している素子の温度を監視
する素子温度監視手段とを有し、 前記周波数信号は該素子の温度に基づき設定されること
を特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装
置。 - 【請求項6】前記周波数信号設定手段は、前記周波数信
号を可聴周波数以外の値に設定することを特徴とする請
求項1乃至5記載の電動パワーステアリング装置。
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