JP2003266457A - 溶液製膜方法 - Google Patents

溶液製膜方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶液製膜方法におけるフィルムの裁断耳のツ
レシワを抑制する。 【解決手段】 セルロースアシレート等のポリマーを溶
解したドープは、流延ダイからバンド上に流延され、乾
燥したあとフィルム23になる。テンター乾燥ゾーンに
おいて、フィルム23の両側端部を保持し張力をかけな
がら搬送するテンタークリップ40に対し、上方から乾
燥風を吹き付ける。乾燥風の給気速度と温度は、テンタ
ークリップ40に噛み込まれたフィルム耳部23aの溶
媒含有率が17重量%以下となるのに十分な条件とす
る。テンター乾燥ゾーンを離脱後に裁断したフィルム2
3の裁断耳にはツレシワが発生せず、その後の工程にお
けるフィルム搬送は良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液製膜方法に関
し、特にセルローストリアセテート(TAC),セルロ
ースダイアセテート(DAC)等の写真感光材料用フィ
ルムや光学フィルムの溶液製膜方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶液製膜方法は、高分子材料を溶媒によ
ってドープにしたあと、このドープをダイから金属支持
体上へ流延して、自己支持性をもったところで剥離し、
乾燥工程を経てフィルムを得るものである。この方法
は、溶融押出法に比べ、光学的等方性や厚み均一性に優
れたフィルムを製造することができ、さらに、精密な濾
過が可能であることにより異物混入も少ないので、偏光
膜保護フィルムや位相差フィルム、透明導電性フィルム
などのオプトエレクトロニクス用途に広く採用されてい
る。
【0003】回転走行する金属支持体に流延後、金属支
持体からの剥ぎ取り用ロールとパスロールを介した後、
テンターに導入し両面乾燥することによりフィルムを得
るこの方法では、一般に、テンタークリップの噛み込み
により変形したフィルム耳部を、テンター出口において
耳切り(以下、スリットと称する)して裁断除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリッ
ト後の耳部(以下、耳切り屑と称する)は、これを特定
の搬送条件で搬送しないと、ツレシワを発生し、このツ
レシワが原因となってフィルムが切断してしまうことが
ある。図6は、ツレシワの発生状況を説明するためのも
のであり、シールロール10の出口でのフィルム11の
両側端部にはテンタークリップによる噛み跡12があ
る。この噛み跡12の部分はテンタークリップによる熱
伝導によって急激に乾燥し、収縮している。一方、噛み
跡12よりも内側の製品部分11aは、余った状態にな
り、窪み13が発生する。また噛み跡12よりも外側の
フィルム耳部11bは乾燥遅れによって窪み14が発生
して耳伸びとなる。このようなフィルム11に対して、
耳切り線15で図示しないスリッターにより耳切りする
場合には、図示しないパスロールによって噛み跡12に
沿ってツレシワ16が発生し、このツレシワ16により
フィルム11が切断してしまうことがある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、耳切り屑のツレシワの発生を抑制することができ
るようにした溶液製膜方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は耳切り屑のシ
ワの発生要因を鋭意検討した結果、(1)テンタークリ
ップ噛み込み部よりも外側のフィルム耳部の溶媒含有率
をテンター乾燥工程において17重量%以下にする、
(2)テンター乾燥工程後のフィルムをパスロールで搬
送する際に、テンタークリップで保持されたフィルム耳
部が接するパスロールの表面部分のフィルムに対する静
止摩擦係数を0.55未満とする、(3)パスロールと
フィルム耳部との間にフィルム進入側から空気を吹き付
ける、等の方法により耳切り屑のシワの発生が抑えられ
ることを見いだした。これら(1)〜(3)の方法は単
独で用いても、または組み合わせて用いてもよい。な
お、本発明の溶液製膜方法で用いるポリマーとしてはセ
ルロースアシレートが好ましく、このセルロースアシレ
ートフィルムは液晶表示装置の偏光板や保護フィルムと
して用いられる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法での原料高分子
材料は、溶液製膜方法によって製膜することができる各
種高分子材料であれば特に限定されない。特に好ましく
は、偏光板保護膜等のオプトエレクトロニクス用途に用
いられるセルロースアシレートである。
【0008】本発明の製造方法でのフィルムは、公知の
各種溶媒を使用したドープから製造することができる。
フィルムの原料高分子材料としてセルロースアシレート
を用いた場合、溶媒にはメチレンクロライドなどのハロ
ゲン化炭化水素やメタノールなどのアルコール、エステ
ル、エーテルなどを、単独あるいは複数混合して使用す
ることができる。またこれら溶媒を用いて製膜した場合
も本発明には含まれる。
【0009】溶解したドープは濾過により異物や未溶解
原料などを除去することが一般的である。濾過には濾
紙、濾布、不織布、金属メッシュ、焼結金属フィルタ
ー、多孔板等公知の各種濾材を用いることが可能であ
る。濾過することにより、ドープの中の異物、未溶解物
等を除去することができ、これらによる製品性能の低下
や損傷、欠陥を低減もしくは除去することができる。
【0010】また、一度溶解したドープを加熱して、さ
らに溶解度の向上を図ることもできる。加熱には静置し
たタンク内で攪拌しながら加熱する方法、多管式、静止
型混合器付きジャケット配管等の各種熱交換器を用いて
ドープを移送しながら加熱する方法などがある。また、
加熱工程の後に冷却工程を設け、装置内の内部を加圧す
ることにより、ドープの沸点以上の温度に加熱すること
も可能である。これらの加熱処理をおこなうことによ
り、完全に溶解できていなかった微小な未溶解物を完全
にあるいは実用的に無視してよい程度にまで溶解するこ
とができ、製品フィルム中の異物の減少、濾過の負荷低
減が図れる。
【0011】本発明におけるドープには公知の添加剤を
ドープに添加させることが可能である。添加剤としては
紫外線吸収剤や分散剤、可塑剤などが挙げられるが、こ
れらに限定されない。また、ドープ中には、他の添加剤
としてシリカ、カオリン、タルクなどを添加することも
可能である。これらの添加剤は、ドープを調製する際に
同時に混合することも可能であり、また、ドープを調製
した後、移送する際に静止型混合器などを用いてインラ
イン混合することも可能である。
【0012】図1は、本発明の溶液製膜方法を実施した
溶液製膜ラインを示している。静置脱泡後、送液ポンプ
によってフィルターを経由させたドープ20は、ダイ2
1より金属支持体としてのバンド22上に流延され、熱
風乾燥により徐々に溶媒が揮発して、自己支持性をもつ
ようになる。ここでフィルム23をバンド22から剥ぎ
取り用ロール24で剥ぎ取り、複数のパスロール25に
接触させつつ搬送し、テンター乾燥ゾーン26に導入す
る。テンター乾燥ゾーン26のロール27を出たフィル
ム23を前記とは別のパスロール28を介してスリッタ
ー29に送り、耳部23aを切断する。耳部を裁断除去
されたフィルム23bをさらに別の複数のパスロール3
0を介してロール乾燥ゾーン31に導入し、このロール
乾燥ゾーン31にてロール32で搬送しながら熱風乾燥
した後、巻き取り芯33に巻き取る。
【0013】テンター乾燥ゾーン26では、図2に示す
ように、フィルム23をテンタークリップ40に噛み込
ませて、引っ張り装置41により張力を加えて搬送しな
がら乾燥する。テンタークリップ40は断面がコの字形
のクリップ本体40aと、挟持片40bとから構成され
ており、フィルム両耳部23aを挟持する。テンターク
リップ40の上方には給気ダクト42が配置されてい
る。
【0014】給気ダクト42は給気ノズル42aをも
ち、ここからテンタークリップ40に向けて乾燥風を送
る。クリップ本体40aの上面には開口部40cが形成
されており、この開口部40cを介して乾燥風がテンタ
ークリップ40による噛み跡12(図5参照)よりも外
側位置のフィルム耳部23aに当たり、この部分の乾燥
が促進される。乾燥風の温度及び風量はテンタークリッ
プ40で覆われたフィルム耳部23aの溶媒含有率が1
7重量%以下になるように設定される。この溶媒含有率
は、15重量%以下が好ましく、13重量%以下となる
ように設定されることがさらに好ましい。
【0015】このように乾燥が促進されることにより、
フィルム耳部23aにおいて耳伸び状態の発生が抑えら
れ、ツレシワ抑制効果が得られる。ここでの給気ダクト
42は、テンタークリップ40に噛み込まれた部分に局
所的に乾燥風を吹き付けることができるものであれば、
図示したものに限定されない。なお、フィルムの溶媒含
有率(単位;重量%)は、Xグラムをテンター乾燥直前
のサンプル重量、Yグラムをテンター乾燥後のサンプル
重量とし、計算式(X−Y)/Y ×100にて求め
る。
【0016】図3は、テンター乾燥ゾーン26から耳切
り後のパスロール30までの工程を示している。テンタ
ー乾燥ゾーン26のロール27を出たフィルム23を、
パスロール28を介してスリッター29に送り、ここで
フィルム耳部23aをスリットする。スリットしたフィ
ルム耳部23aは裁断耳引出ロール50及び搬送ロール
51により搬送された後、原料として再利用される。フ
ィルム製品部23bは、耳部23aとは別に、搬送ロー
ル30でロール乾燥ゾーンへと搬送される。
【0017】図4はパスロール28の一方の端部を拡大
して示している。パスロール28のフィルム耳部23a
が接触する部分にはフッ素樹脂コーティング28aが施
されている。このフッ素樹脂コーティング部分28aの
部分と、中央部分28bとは面一に構成されている。ま
た、中央部分28bの表面はハードクロムメッキされて
いる。これにより、パスロール28の中央部分28bに
比べてコーティング部分28aのフィルム23に対する
静止摩擦係数が低くなり、0.55未満に設定される。
その結果、静止摩擦係数が低下した分だけフィルム耳部
23aの保持力が低下し、ツレシワ抑制効果が得られ
る。コーティングするフッ素樹脂としてはポリテトラフ
ルオロエチレンの他、公知のフッ素樹脂系コーティング
剤を用いることもできるが、フィルムに対する静止摩擦
係数を0.55未満にできるようなコーティング剤であ
ればフッ素樹脂に限定されない。静止摩擦係数の設定に
ついては、0.50未満がさらに好ましく、0.45未
満が特に好ましい。
【0018】なお、上記実施形態では、テンタークリッ
プ40に保持されたフィルム耳部23aへ乾燥風を送る
給気ダクト42と、両端部をフッ素樹脂コーティングさ
れたパスロール28とを設けたが、これらは選択的に用
いても、ツレシワ抑制効果が得られる。
【0019】さらに、ツレシワ抑制効果を上げるため
に、図3に示す種々の対策を講じることが好ましい。例
えば、ロール27のフィルム出口側に給気ダクト60を
設ける。この場合には、給気ダクト60から吹き出した
乾燥風によりフィルム耳部23aを浮かせて、この部分
のフィルム保持力を低下させることで、同様にしてツレ
シワ抑制効果を得る。
【0020】また、ロール27とその後に連なる複数の
パスロール28の低ラップ角化を図ることにより、ロー
ル27とフィルム23の接触面積及び接触面圧を小さく
する。さらにはパスロール28を側端部のみ2mm程度
小径化してフィルム23のパスロール28に対する接触
面圧を下げてもよい。この場合にも、フィルム保持力が
低下して、同様の効果が得られる。また、図5に示すよ
うに、パスロール28のフィルム耳部23aが接触する
部分にフィルム進入側から給気する給気ダクト61を設
けて、フィルム耳部23aの保持力を低下させてもよ
い。給気ダクト61は給気ノズル61aをもち、ここか
ら乾燥風を送るが、パスロール28の前記保持力を低下
させるのに必要十分な給気を行うことができるものであ
ればよく、図示したものに限定されない。
【0021】また、スリッター29で裁断除去したフィ
ルムの耳切り屑23aを、裁断耳引出しロール50に前
記2つの給気ダクト60,61とは別の給気ダクト62
より乾燥風を吹き付けることで、浮かせながら搬送し、
耳切り屑23aのツレシワを抑制してもよく、さらに
は、図示はしないが、流延拡散板の選択によりフィルム
耳部23aの膜厚を大きくして、耳部のツレシワ発生を
抑制してもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明を具体的に説
明するが、本発明の内容がこれらに限定されるものでは
ない。原料ドープの調製については実施例、比較例とも
同様なのではじめにこれを説明し、フィルム作製及び結
果をそれぞれあとに説明する。フィルムのツレシワの検
査については、テンター乾燥後のフィルム耳部23aと
パスロール28が接する部分を目視にて検査する。 (ドープの調製) セルローストリアセテート 100重量部 トリフェニルフォスフェート 7重量部 ビフェニルジフェニルフォスフェート 5重量部 からなる固形分を メチレンクロライド 92重量部 メタノール 8重量部 からなる混合溶媒に適宜加え、攪拌して、固形分濃度1
7.5重量%のドープを調製した。ドープを静置脱泡し
た後、送液ポンプによってフィルターを経由させダイへ
送った。
【0023】〔実施例1〕上記ドープを図1のような溶
液製膜工程にてフィルム化した。上記ドープ20をダイ
21より、回転移動速度35m/分に設定した金属支持
体としてのバンド22の上に流延し、自己支持性をもつ
まで熱風乾燥してフィルム23として剥ぎ取った。この
フィルム23をテンター乾燥ゾーン26に導入しテンタ
ークリップ40でフィルム23の両端を保持して張力を
加えつつ乾燥した。このとき、テンタークリップ40の
上方から120℃の乾燥風を吹きつけ、テンタークリッ
プ保持部の溶媒含有率を13.0重量%とした。フィル
ム23がテンター乾燥ゾーン26を出たら、テンターク
リップ40によって保持され変形したフィルム両耳部2
3aを裁断除去し、ロール乾燥ゾーン31でさらに加熱
乾燥した後、巻き取り芯33に巻き取った。目視にて検
査したところ、テンター乾燥の後のパスロール28と接
触したフィルム耳部23aにツレシワは発生せず、搬送
はきわめて安定であった。
【0024】〔実施例2〕テンタークリップ40の上方
から乾燥風の吹きつけを行わず、テンター乾燥ゾーン2
6を離脱後、フィルム耳部23aが接するパスロール2
8の両側端部にポリテトラフルオロエチレンによるコー
ティング処理28aを施し、フィルム23に対する静止
摩擦係数を0.43としたほかは、実施例1と同様に実
施した。パスロール28と接触したフィルム耳部23a
にツレシワは発生せず、搬送はきわめて安定であった。
【0025】〔実施例3〕テンタークリップ40の上方
から乾燥風の吹きつけを行わず、テンター乾燥ゾーン2
6を離脱後、フィルム耳部23aが接するパスロール2
8の両側端部に常温の乾燥風を風速40m/秒で吹き付
けたほかは実施例1と同様に実施した。パスロール28
と接触したフィルム耳部23aにツレシワは発生せず、
搬送はきわめて安定であった。
【0026】〔比較例1〕テンタークリップ40の上方
から乾燥風を吹きつけなかったほかは、実施例1と同様
に実施した。すなわち、フッ素樹脂コーティングによる
パスロール28のフィルム23に対する静止摩擦係数低
下処置や、パスロール28の両端部とフィルム耳部23
aとの間への乾燥風の吹きつけ処理を行わず実施した。
テンタークリップ保持部の溶媒含有率は17.5重量%
であり、フィルム耳部23aが接するパスロール28の
両側端部の、フィルム23に対する静止摩擦係数は0.
60であった。目視にて検査したところ、パスロール2
8と接触したフィルム耳部23aにツレシワが発生し、
裁断後の耳切り屑23aが切断した。製品となるフィル
ム部分23bも、スリット部より切断した。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の溶液製膜方法
は、フィルムのツレシワの発生を抑制して、優れたフィ
ルム搬送性とフィルム製造の工程安定性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶液製膜方法を実施した溶液製膜ライ
ンを示す概略図である。
【図2】テンタークリップ部を示す概略図である。
【図3】テンター乾燥工程から耳切り後のパスロールま
でのラインを示す概略図である。
【図4】両端部をコーティングしたパスロールを示す平
面図である。
【図5】パスロールの両端部に給気する別の実施形態を
示す平面図である。
【図6】従来の溶液製膜方法におけるテンター乾燥直後
のフィルムの状態を示す平面図である。
【符号の説明】
23 フィルム 23a フィルム耳部 23b フィルム製品部 26 テンター乾燥ゾーン 28 パスロール 28a コーティング部 29 スリッター 40 テンタークリップ 42 給気ダクト 61 給気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F205 AA01 AG01 AK02 AM32 AR20 GA07 GB02 GC06 GE11 GE22 GF24 GN21 GN24 GN30 GW15 GW23 4F210 AA01 AG01 AH73 AH79 AJ14 AM32 AR20 QA02 QD01 QD19 QD25 QG01 QG18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリップを用いてフィルムを延伸しなが
    ら乾燥するテンター乾燥工程を有する溶液製膜方法にお
    いて、前記クリップによる噛み込み部よりも外側のフィ
    ルム耳部の溶媒含有率をテンター乾燥工程において17
    重量%以下にすることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 前記テンター乾燥工程後のフィルムをパ
    スロールで搬送する際に、前記クリップにより保持され
    たフィルム耳部が接する前記パスロールの表面部分のフ
    ィルムに対する静止摩擦係数を0.55未満とすること
    を特徴とする請求項1記載の溶液製膜方法。
  3. 【請求項3】 前記パスロールとフィルム耳部との間に
    フィルム進入側から空気を吹き付けることを特徴とする
    請求項1または2記載の溶液製膜方法。
  4. 【請求項4】 クリップを用いてフィルムを延伸しなが
    ら乾燥するテンター乾燥工程を有する溶液製膜方法にお
    いて、前記テンター乾燥後のフィルムを次の工程に搬送
    するパスロールを有し、このパスロールの表面であっ
    て、前記クリップによって保持されたフィルム耳部が接
    する部分のフィルムに対する静止摩擦係数を0.55未
    満とすることを特徴とする溶液製膜方法。
  5. 【請求項5】 クリップを用いてフィルムを延伸しなが
    ら乾燥するテンター乾燥工程を有する溶液製膜方法にお
    いて、前記テンター乾燥工程後のフィルムを次の工程に
    搬送するパスロールを有し、このパスロールと前記フィ
    ルム耳部との間にフィルム進入側から空気を吹き付ける
    ことを特徴とする溶液製膜方法。
  6. 【請求項6】 ポリマーがセルロースアシレートである
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれかひとつに記載の
    溶液製膜方法。
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