JP2003265933A - 中空糸膜モジュール及び加湿装置及び除湿装置 - Google Patents

中空糸膜モジュール及び加湿装置及び除湿装置

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JP2003265933A
JP2003265933A JP2002072772A JP2002072772A JP2003265933A JP 2003265933 A JP2003265933 A JP 2003265933A JP 2002072772 A JP2002072772 A JP 2002072772A JP 2002072772 A JP2002072772 A JP 2002072772A JP 2003265933 A JP2003265933 A JP 2003265933A
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Tamio Inamura
民雄 稲村
Tetsuya Urakawa
哲也 浦川
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Nok Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿効率,除湿効率あるいは透過効率などの
効率向上を図った中空糸膜モジュール及び加湿装置及び
除湿装置を提供する。 【解決手段】 第1開口部群11及び第2開口部群12
を、それぞれ複数個かつ開口面積の異なる複数種類の開
口部によって構成し、各開口部群のうち開口面積の最も
大きな第1開口部11aと第1開口部12aを180°
ずれた位置関係とすることで、流体の流れを制御し、少
なくとも、その主流の流れが中空糸膜束の内部を通るよ
うして、ショートパスの発生を低減させ、かつ中空糸膜
束の中心付近の中空糸膜も有効に利用できるようにし
て、加湿効率を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸膜モジュー
ル及び中空糸膜モジュールを利用した加湿装置及び中空
糸膜モジュールを利用した除湿装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中空糸膜モジュールとし
ては、たとえば、図7及び図8に示すものがある。図7
は従来技術に係る中空糸膜モジュールの正面図である。
図8は従来技術に係る中空糸膜モジュールを、中心軸を
含む面で切断した模式的断面図である。
【0003】従来技術に係る中空糸膜モジュール100
は、ケース101と、ケース101内に装填される複数
の中空糸膜200と、ケース101の両端部で、それぞ
れ中空糸膜200の中空内部のみが開放するように、複
数の中空糸膜200を封止固定する封止部(ポッティン
グ部)301,302と、を備える。
【0004】そして、ケース101の一端側には、封止
部301よりも内側に複数の開口部102を備え、他端
側には、封止部302よりも内側に複数の開口部103
を備えている。
【0005】以上の構成により、中空糸膜200の内部
を第1経路とし、開口部102,103間を結ぶ経路
(中空糸膜の外壁面側を通る経路)を第2経路として、
それぞれの経路に流体を流すことで、中空糸膜モジュー
ル100をろ過のために用いたり、加湿装置や除湿装置
として用いられたりしていた。
【0006】特に、加湿装置として用いる場合には、燃
料電池に設けられた隔壁を常に保湿しておくために好適
に利用することができ、気体を加湿して、この加湿気体
を燃料電池に送り込むために用いることができる。
【0007】ここで、特に燃料電池用の加湿装置に用い
られる中空糸膜モジュール100においては、一般的
に、図7に示すように、同じ大きさの円形の開口部10
2,103が、両端側でそれぞれ等配に複数設けられて
いた。
【0008】このため、ショートパスが発生し易く、加
湿効率が低いという問題があった。
【0009】すなわち、図8に示すように、開口部10
2から流入した流体が中空糸膜束の内部を通らずに、ケ
ース101の内壁面を伝わって開口部103から抜けて
いくショートパス(矢印S)が発生し易く、加湿効率が
低くなってしまっていた。
【0010】このようなショートパスの発生の問題につ
いては、加湿装置に限らず、除湿装置やその他ろ過に用
いる場合にも問題であり、除湿効率の低下やろ過効率の
低下を招く要因となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来技術
の場合には、流体が中空糸膜束の内部まで進入しにくい
ために、加湿効率,除湿効率あるいは透過効率などの効
率が低いという問題があった。
【0012】本発明の目的とするところは、加湿効率,
除湿効率あるいは透過効率などの効率向上を図った中空
糸膜モジュール及び加湿装置及び除湿装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ケースの両端側に各々設けられる
開口部群(第1開口部群と第2開口部群)は、それぞれ
開口面積の異なる開口部を複数備えるようにした。
【0014】これにより、開口部群間の流体の流れは、
主として、開口面積の大きな開口部間を流れることにな
る。また、開口面積の小さな開口部から進入した流体
も、開口面積の大きな開口部へと流れやすくなる。この
ように、開口面積の異なる開口部を複数設けることによ
って、流体の流れを制御することができる。
【0015】従って、開口面積の異なる開口部の配列に
よって、流体の流れを制御することができ、これによ
り、中空糸膜束の内部にも十分に流体を流すことが可能
となる。
【0016】また、他の発明は、ケースの両端側に各々
設けられる開口部群(第1開口部群と第2開口部群)
は、それぞれ周方向における一部領域にのみ複数の開口
部が配置されるようにし、第1開口部群と第2開口部群
は、周方向の異なる領域に設けるようにした。なお、
「周方向の異なる領域に設ける」ことには、各領域の一
部が周方向の領域で重なる場合も含む。
【0017】これにより、開口部群間を流れる流体は、
開口部群が設けられた領域間を流れるため、開口部群を
設ける位置によって、流体の流れを制御することが可能
となる。従って、中空糸膜束の内部にも十分に流体を流
すことが可能となる。
【0018】また、各開口部群の中で最も開口面積の大
きな開口部については、周方向に対してずれた位置関係
にすることによって、開口部群間を流れる流体の少なく
とも主流部分について、ショートパスを防止できる。
【0019】特に、最も開口面積の大きな開口部を周方
向に180°ずらした位置関係とすることで、開口部群
間を流れる流体の主流部分は、中空糸膜束の内部を貫く
流路を形成することになる。
【0020】また、開口部の開口形状を矩形とすること
によって、円形のものを並べる場合に比べてデッドスペ
ースを低減できる。
【0021】以上のような中空糸膜モジュールを、加湿
装置に適用すれば加湿効率を向上させることができ、除
湿装置に適用すれば除湿効率を向上させることができ、
透過を行うための装置に用いれば、透過効率を向上させ
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0023】(第1の実施の形態)図1〜図3を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜モジュー
ルについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係る中空糸膜モジュールの外観図である。図2は本発
明の第1の実施の形態に係る中空糸膜モジュールの端部
における一部破断模式的斜視図である。図3は本発明の
第1の実施の形態に係る中空糸膜モジュールの模式的断
面図である。
【0024】本発明の実施の形態に係る中空糸膜モジュ
ール1は、ケース10と、ケース10内に装填される複
数の中空糸膜20によって形成される中空糸膜束と、ケ
ース10の両端部で各々中空糸膜20の中空内部21の
みが開放するように、複数の中空糸膜20を封止固定す
る第1封止部(ポッティング部)31及び第2封止部
(ポッティング部)32と、を備える。
【0025】ケース10には、第1封止部31側に、こ
の第1封止部31よりも内側に第1開口部群11が備え
られ、第2封止部32側に、この第2封止部32よりも
内側に第2開口部群12が備えられている。
【0026】第1開口部群11は、複数個かつ開口面積
の異なる複数種類の開口部によって構成されており、具
体的には、4種類の開口部(第1開口部11a,第2開
口部11b,第3開口部11c,第4開口部11d)に
より構成されている。
【0027】図から明らかなように、第1開口部11a
の開口面積が最も大きく、以下、第2開口部11b,第
3開口部11c,第4開口部11dの順に、徐々に開口
面積が小さくなるように設定されている。
【0028】第2開口部群12も同様に、複数個かつ開
口面積の異なる複数種類の開口部によって構成されてお
り、具体的には、4種類の開口部(第1開口部12a,
第2開口部12b,第3開口部12c,第4開口部12
d)により構成されている。
【0029】また、図から明らかなように、第1開口部
12aの開口面積が最も大きく、以下、第2開口部12
b,第3開口部12c,第4開口部12dの順に、徐々
に開口面積が小さくなるように設定されている。
【0030】そして、第1開口部群11及び第2開口部
群12のいずれについても、周方向に等配に、それぞれ
の開口部が設けられている。つまり、第1開口部群11
においては、第1開口部11aと第4開口部11dは周
方向に180°ずれた位置にそれぞれ1箇所設けられ、
第2開口部11bは第1開口部11aに対して両側にそ
れぞれ60°ずれた位置に2箇所設けられ、第3開口部
11cは第1開口部11aに対して両側にそれぞれ12
0°ずれた位置に2箇所設けられている。第2開口部群
12についても同様である。なお、上記配置位置を示す
角度は、円筒形状のケース10の円筒軸に対する各開口
部の中央のなす角度である。
【0031】そして、第1開口部群11における配置関
係と、第2開口部群12における配置関係は、それぞれ
180°回転させた位置関係となっている。
【0032】つまり、第1開口部11aと第1開口部1
2aは180°ずれた位置関係にある。
【0033】次に、以上のように構成された中空糸膜モ
ジュール1の使用方法について説明する。
【0034】近年、燃料電池は、クリーンな発電システ
ムとして注目されており、活発な開発が行われている。
燃料電池においては、水素と酸素の反応により電気と水
蒸気が発生するが、この反応時に発生した電気は水分子
を伴って移動するため、隔壁(イオン交換膜)を常に保
湿しておく必要がある。
【0035】この場合、水タンク等から水分を供給する
ことも考えられるが、定置用あるいは車載用ともに屋外
での使用が前提となるため、冬場における凍結の問題が
あり、水タンク等を設けることは適切ではない。
【0036】そこで、この保湿を行うために、上述のよ
うに燃料電池において反応により発生した水蒸気を有効
に回収して、再び燃料電池に送り込もうという試みが行
われている。
【0037】そのために、ガス中に含まれる水分を分離
可能な水蒸気透過膜を利用した加湿装置が必要となり、
この加湿装置として、上述のように構成された中空糸膜
モジュール1を好適に採用することができる。
【0038】図3を参照して、中空糸膜モジュール1を
加湿装置として用いる場合の一例を、更に詳しく説明す
る。
【0039】まず、水蒸気を含む気体を、ケース10の
一端側の開口部から中空糸膜20の中空内部21に送り
込む(図中矢印X1)。中空内部に送り込んだ気体は、
そのまま中空内部を通って、ケース10の他端側の開口
部から排出させる(矢印X2)。
【0040】一方、加湿対象気体を第1開口部群11か
らケース10内部に導く(図中矢印Y1及びZ1)。ケ
ース10内部に導かれた気体は、中空糸膜20の束内部
であって、中空糸膜20の外部を通って(図中矢印y
1,y2,z1,z2)、第2開口部群12より排出さ
れ(図中矢印Y2,Z2)、燃料電池内へと送り込まれ
る。
【0041】このようにすることによって、水蒸気を含
む気体が中空糸膜20の中空内部を通る過程で、ガスに
含まれる水分が膜を透過し、中空糸膜20の外部へと排
出される。従って、加湿対象気体は中空糸膜20の束内
部を通る過程で加湿されて、開口部群12より排出さ
れ、燃料電池内へと送り込まれる。
【0042】このように、中空糸膜モジュール1を加湿
装置として好適に利用することができる。
【0043】なお、以上の説明では、中空糸膜の内部側
に水蒸気を含む気体を流し、中空糸膜の外部側に加湿対
象気体を流す場合を説明したが、これとは逆に、中空糸
膜の外部側に水蒸気を含む気体を流し、中空糸膜の内部
側に加湿対象気体を流すようにしても、加湿対象気体を
加湿できることは言うまでもない。
【0044】また、各流体(水蒸気を含む気体及び加湿
対象気体)を流す方向に関しても、上記の説明の例に限
らず自由に設定できる。
【0045】ここで、上述のように、本実施の形態にお
いては、第1開口部群11を構成する各開口部(第1開
口部11a,第2開口部11b,第3開口部11c,第
4開口部11d)及び第2開口部群12を構成する各開
口部(第1開口部12a,第2開口部12b,第3開口
部12c,第4開口部12d)はそれぞれ開口面積が異
なっている。
【0046】これにより、第1開口部群11を流入口と
して利用し、第2開口部群12を流出口として利用した
場合には、最も開口面積の大きな第1開口部11aから
の流入量が一番大きく、第1開口部12aからの流出量
が一番大きくなる。
【0047】従って、図3に示すように、矢印Y1から
流入し、矢印y1を通って矢印Y2から流出する流れ
が、一番流量が大きく主流となる。
【0048】一方、矢印Y1から流入し、矢印y2を通
って矢印Z2から流出する流れ,矢印Z1から流入し、
矢印z1を通って矢印Y2から流出する流れ,矢印Z1
から流入し、矢印z2を通って矢印Z2から流出する流
れ、及び、その他、図3には示していない開口部が流入
口あるいは流出口となる流れについては、上記y1の流
れに比べて流量が少ない。
【0049】このように、各開口部群を構成する開口部
の開口面積を変えることによって、流体の流れを制御す
ることができる。
【0050】そして、少なくとも、その主流の流れが中
空糸膜束の内部を通るようにしたことによって、ショー
トパスの発生を低減することができ、中空糸膜束の中心
付近の中空糸膜も有効に利用することができるようにな
った。
【0051】これにより、加湿効率を向上させることが
できた。
【0052】(第2の実施の形態)図4には、第2の実
施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、
各開口部群を構成する開口部は、周方向全体に設けられ
る場合を説明した。本実施の形態においては、開口部が
周方向の一部領域にのみ設けられる場合について説明す
る。
【0053】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0054】図4は本発明の第2の実施の形態に係る中
空糸膜モジュールの外観図である。
【0055】本発明の実施の形態に係る中空糸膜モジュ
ール1aにおいても、上記第1の実施の形態の場合と同
様に、ケース10には第1開口部群11と第2開口部群
12が設けられている。
【0056】第1開口部群11は、複数個かつ複数種類
の開口部によって構成されており、具体的には、3種類
の開口部(第1開口部11e,第2開口部11f,第3
開口部11g)により構成されている。
【0057】図から明らかなように、第1開口部11e
の開口面積が最も大きく、以下、第2開口部11f,第
3開口部11gの順に、徐々に開口面積が小さくなるよ
うに設定されている。
【0058】第2開口部群12も同様に、複数個かつ複
数種類の開口部によって構成されており、具体的には、
3種類の開口部(第1開口部12e,第2開口部12
f,第3開口部12g)により構成されている。
【0059】また、図から明らかなように、第1開口部
12eの開口面積が最も大きく、以下、第2開口部12
f,第3開口部12gの順に、徐々に開口面積が小さく
なるように設定されている。
【0060】そして、本実施の形態が、上記第1の実施
の形態の場合と異なるのは、第1開口部群11及び第2
開口部群12のいずれについても、開口部が周方向全体
には設けられていない点にある。
【0061】具体的には、第1開口部群11において
は、第1開口部11eが1箇所設けられ、第2開口部1
1fは第1開口部11eに対して両側にそれぞれ60°
ずれた位置に2箇所設けられ、第3開口部11gは第1
開口部11eに対して両側にそれぞれ120°ずれた位
置に2箇所設けられている。第2開口部群12について
も同様である。なお、上記配置位置を示す角度は、円筒
形状のケース10の円筒軸に対する各開口部の中央のな
す角度である。
【0062】そして、第1開口部群11における配置関
係と、第2開口部群12における配置関係は、それぞれ
180°回転させた位置関係となっている。
【0063】つまり、第1開口部11eと第1開口部1
2eは180°ずれた位置関係にある。
【0064】本実施の形態の構成により、開口部の配置
位置によって流体の流れを制御することができる。具体
的には、上記第1の実施の形態の場合における図3中矢
印y2の流れをなくすことにより、ショートパスの発生
をより一層防止することができ、より一層加湿効率の向
上を図ることが可能となる。
【0065】(第3の実施の形態)図5には、第3の実
施の形態が示されている。上記第2の実施の形態では、
各開口部群を構成する開口部は、開口面積の異なる開口
部が含まれていた。本実施の形態においては、開口部の
開口面積は全て等しい場合について説明する。
【0066】その他の構成および作用については第3の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】図5は本発明の第3の実施の形態に係る中
空糸膜モジュールの外観図である。
【0068】本発明の実施の形態に係る中空糸膜モジュ
ール1bにおいても、上記第2の実施の形態の場合と同
様に、ケース10には第1開口部群11と第2開口部群
12が設けられている。
【0069】第1開口部群11は複数個の開口部によっ
て構成されており、具体的には、第1開口部11hと、
その両側にそれぞれ設けられた第2開口部11iにより
構成されている。
【0070】本実施の形態においては、第1開口部群1
1と第2開口部群12は開口面積が等しい点が上記第2
の実施の形態とは異なる。
【0071】そして、本実施の形態では、上記第2の実
施の形態と同様に、第1開口部群11及び第2開口部群
12のいずれについても、開口部が周方向全体には設け
られてはいない。
【0072】具体的には、第1開口部11hが1箇所設
けられ、第2開口部11iは第1開口部11hに対して
両側にそれぞれ60°ずれた位置に2箇所設けられてい
る。第2開口部群12についても同様に、第1開口部1
2hが1箇所設けられ、第2開口部12iは第1開口部
12hに対して両側にそれぞれ60°ずれた位置に2箇
所設けられている。なお、上記配置位置を示す角度は、
円筒形状のケース10の円筒軸に対する各開口部の中央
のなす角度である。
【0073】そして、第1開口部群11における配置関
係と、第2開口部群12における配置関係は、それぞれ
180°回転させた位置関係となっている。
【0074】つまり、第1開口部11hと第1開口部1
2hは180°ずれた位置関係にある。
【0075】本実施の形態の構成によっても、開口部の
配置位置によって流体の流れを制御することができ、シ
ョートパスの発生を低減して、中空糸膜束の中央付近の
中空糸膜も有効に活用して、加湿効率を向上させること
ができる。
【0076】(その他の実施の形態)上述した各実施の
形態における開口部群を構成する開口部の形状について
は、矩形であることが望ましい。この点について図6を
参照して説明する。図6は開口部の各種形状の例を示し
たものである。
【0077】図6(a)に示すように、開口部の形状を
円形とした場合には、隣接する開口部の間にデッドスペ
ースDが生じてしまう。従って、中空糸膜モジュールの
配置スペースが制限されている場合など、中空糸膜モジ
ュールの大きさに制限があるような場合には、開口部の
総面積を十分確保することが困難な場合がある。
【0078】従って、このような場合には、開口部の形
状を矩形とすることで、デッドスペースを極力少なくし
て、開口部の総面積を十分に確保することが可能とな
る。
【0079】具体的な開口部の形状としては、例えば、
図6(b)に示すように方形としたり、図6(c)に示
すように台形としたり、図6(d)に示すように三角形
としたり、図6(e)に示すように菱形と三角形を組み
合わせたりすることができる。
【0080】また、上記各実施の形態においては、中空
糸膜モジュールを加湿装置として利用する場合を説明し
たが、除湿装置としても好適に利用することができる。
【0081】すなわち、中空糸膜の中空内部を通る経路
と、開口部群間の経路のうちの一方に除湿対象気体を流
し、他方に乾燥空気を流すことによって、加湿装置の場
合と同様の原理(膜分離効果)によって、除湿対象気体
を除湿することができる。
【0082】なお、乾燥空気には、除湿対象気体を除湿
したことによって得られた乾燥空気の一部をパージして
利用することもできる。
【0083】このように除湿装置として利用する場合に
も、中空糸膜束の中央付近の中空糸膜も有効に利用する
ことで、除湿効率の向上を図ることができる。
【0084】また、中空糸膜モジュールをクロスフロー
タイプのろ過装置に利用する場合にも、同様に中空糸膜
束の中央付近の中空糸膜も有効に利用することで、ろ過
効率を向上させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、中空糸
膜束の内部にある中空糸膜を有効に利用することができ
る。これにより、加湿効率,除湿効率あるいは透過効率
などの効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜モジ
ュールの外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜モジ
ュールの端部における一部破断模式的斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜モジ
ュールの模式的断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る中空糸膜モジ
ュールの外観図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る中空糸膜モジ
ュールの外観図である。
【図6】開口部の各種形状の例を示したものである。
【図7】従来技術に係る中空糸膜モジュールの正面図で
ある。
【図8】従来技術に係る中空糸膜モジュールを、中心軸
を含む面で切断した模式的断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 中空糸膜モジュール 10 ケース 11 第1開口部群 11a 第1開口部 11b 第2開口部 11c 第3開口部 11d 第4開口部 11e 第1開口部 11f 第2開口部 11g 第3開口部 11h 第1開口部 11i 第2開口部 12 第2開口部群 12a 第1開口部 12b 第2開口部 12c 第3開口部 12d 第4開口部 12e 第1開口部 12f 第2開口部 12g 第3開口部 12h 第1開口部 12i 第2開口部 20 中空糸膜 21 中空内部 31 第1封止部 32 第2封止部 D デッドスペース
フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA41 HA02 JA25A JA25B MA01 PA01 PB65 5H027 AA06 MM02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のケースと、 該ケースに充填される中空糸膜束と、 前記ケースの両端側それぞれで、各中空糸膜の中空内部
    のみが外部に開放されるように、中空糸膜の外壁面間及
    びケース内壁面間の隙間を封止固定する第1封止部及び
    第2封止部と、を備え、 前記ケースには、 前記第1封止部よりも内側に、ケースの内外を連通する
    開口部が周方向に沿って複数設けられた第1開口部群
    と、 前記第2封止部よりも内側に、ケースの内外を連通する
    開口部が周方向に沿って複数設けられた第2開口部群と
    が設けられた中空糸膜モジュールであって、 前記第1開口部群及び第2開口部群には、それぞれ開口
    面積の異なる開口部が複数設けられ、これら開口部の開
    口面積の相違によって、第1開口部群と第2開口部群間
    の流体の流れが制御されることを特徴とする中空糸膜モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】筒状のケースと、 該ケースに充填される中空糸膜束と、 前記ケースの両端側それぞれで、各中空糸膜の中空内部
    のみが外部に開放されるように、中空糸膜の外壁面間及
    びケース内壁面間の隙間を封止固定する第1封止部及び
    第2封止部と、を備え、 前記ケースには、 前記第1封止部よりも内側に、ケースの内外を連通する
    開口部が周方向に沿って複数設けられた第1開口部群
    と、 前記第2封止部よりも内側に、ケースの内外を連通する
    開口部が周方向に沿って複数設けられた第2開口部群と
    が設けられた中空糸膜モジュールであって、 前記第1開口部群と第2開口部群は、それぞれ周方向に
    おける一部領域にのみ複数の開口部が配置されると共
    に、 該第1開口部群と第2開口部群は、周方向の異なる領域
    に設けられることによって、第1開口部群と第2開口部
    群間の流体の流れが制御されることを特徴とする中空糸
    膜モジュール。
  3. 【請求項3】前記第1開口部群の中で最も大きい開口面
    積を有する開口部と、前記第2開口部群の中で最も大き
    い開口面積を有する開口部は、周方向に対してずれた位
    置関係にあることを特徴とする請求項1または2に記載
    の中空糸膜モジュール。
  4. 【請求項4】前記第1開口部群は最も開口面積の大きな
    開口部とその両端側でそれぞれ開口面積が徐々に小さく
    なっていく複数の開口部を備えると共に、 前記第2開口部群は最も開口面積の大きな開口部とその
    両端側でそれぞれ開口面積が徐々に小さくなっていく複
    数の開口部を備え、 前記第1開口部群のうち最も開口面積の大きな開口部
    と、前記第2開口部群のうち最も開口面積の大きな開口
    部は、周方向に略180°ずれた位置関係にあることを
    特徴とする請求項1または2に記載の中空糸膜モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】前記第1開口部群及び第2開口部群が備え
    る開口部の開口形状は矩形であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の中空糸膜モジュール。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一つに記載の中空
    糸膜モジュールを備え、 中空糸膜の中空内部を通る通路を第1経路とし、第1開
    口部群と第2開口部群とを結ぶ経路を第2経路とし、 前記第1経路あるいは第2経路のいずれか一方に加湿対
    象気体を流し、他方に水分を含んだ流体を流すことによ
    って、中空糸膜の膜分離により前記加湿対象気体を加湿
    することを特徴とする加湿装置。
  7. 【請求項7】加湿後の気体を燃料電池内のイオン交換膜
    に送り込むことを特徴とする請求項6に記載の加湿装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1〜5のいずれか一つに記載の中空
    糸膜モジュールを備え、 中空糸膜の中空内部を通る通路を第1経路とし、第1開
    口部群と第2開口部群とを結ぶ経路を第2経路とし、 前記第1経路あるいは第2経路のいずれか一方に除湿対
    象気体を流し、他方に乾燥気体を流すことによって、中
    空糸膜の膜分離により前記除湿対象気体を除湿すること
    を特徴とする除湿装置。
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