JP2003261128A - バリア性断熱紙カップ - Google Patents

バリア性断熱紙カップ

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JP2003261128A
JP2003261128A JP2002063076A JP2002063076A JP2003261128A JP 2003261128 A JP2003261128 A JP 2003261128A JP 2002063076 A JP2002063076 A JP 2002063076A JP 2002063076 A JP2002063076 A JP 2002063076A JP 2003261128 A JP2003261128 A JP 2003261128A
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paper cup
barrier
paper
cup
barrier layer
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JP2002063076A
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Takashi Hidaka
隆 日高
Minoru Nagae
実 永江
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バリア機能を有する断熱性紙カップを提供する
こと。 【解決手段】胴部(11)と底部(12)とからなり開
口部周縁が外側にカールした口縁部(13)を有する紙
カップの少なくとも胴部(11)を構成する胴部材が、
表面側よりカップ原紙(1)/バリア層(2)/シーラ
ント層(3)が順次積層された複合シート(5)から構
成され、カップ原紙(1)は紙の抄造工程において、熱
発泡性のマイクロカプセルタイプの発泡剤(4)を添加
して抄造したカップ原紙を使用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙カップ本体のみ
からなる断熱紙カップに関するものであり、特には、ガ
スバリア性や水蒸気バリア性を有し、しかも紙カップ本
体のみからなるバリア性断熱紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、みそ汁、カップスープの
ような、防湿性、ガス透過性等のバリア機能を必要とす
る断熱性を有するカップ用途の商品は、一般的には粉末
状のみそ汁の素やスープの素をアルミニウム箔を積層し
た軟包装袋に充填し、その充填した軟包装袋を紙カップ
と一緒にして販売されている。
【0003】しかしながら、この方式では紙カップ軟包
装袋の二重包装形式になってしまいコスト高になる。ま
た、二重包装形式のため、使用後に廃棄するゴミの総量
が増す。消費者の手元での調理時に、袋を破り、カップ
に袋内の内容物を移し、それから調理を始める、という
動作を必要とし、調理のための作業が煩雑になる、等の
不都合点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軟包装袋と
紙カップを一緒にして販売しているような商品を収容す
る容器に関する以上のような問題点を解決するためにな
されたもので、バリア機能を有する断熱性紙カップを提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、胴部と底部とからなり開口部周縁が外側にカールし
た口縁部を有する紙カップの少なくとも胴部を構成する
胴部材が、表面側よりカップ原紙/バリア層/シーラン
ト層が順次積層された複合シートから構成され、前記カ
ップ原紙が、紙の抄造工程において、熱発泡性のマイク
ロカプセルタイプの発泡剤を添加して抄造したカップ原
紙であることを特徴とする、バリア性断熱紙カップであ
る。
【0006】このように請求項1に記載の発明によれ
ば、胴部と底部とからなり開口部周縁が外側にカールし
た口縁部を有する紙カップの少なくとも胴部を構成する
胴部材が、表面側よりカップ原紙/バリア層/シーラン
ト層が順次積層された複合シートから構成され、前記カ
ップ原紙が、紙の抄造工程において、熱発泡性のマイク
ロカプセルタイプの発泡剤を添加して抄造したカップ原
紙からなるので、成形したカップを加熱することにより
マイクロカプセルが膨張し、それが紙の繊維の隙間を押
し広げることによって紙の密度を低くし、カップに断熱
性が出て、バリア性を有する断熱紙カップとなる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記紙カップの円筒状の胴部の接合部分の内
側は、先端から所定長さだけ複合シートの厚みの半分を
削除し、削り取った残り半分を削除面が内側になるよう
に折り返した紙端面保護が行われていることを特徴とす
る、バリア性断熱紙カップである。
【0008】このように請求項2に記載の発明によれ
ば、紙カップの円筒状の胴部の接合部分の内側は、先端
から所定長さだけ複合シートの厚みの半分を削除し、削
り取った残り半分を削除面が内側になるように折り返し
た紙端面保護が行われているので、高度のバリア性を付
与することができる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記バリア層がアルミニウム箔(A
l)であることを特徴とする、バリア性断熱紙カップで
ある。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記バリア層がAlにポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムを積層した複合フィル
ムであることを特徴とする、バリア性断熱紙カップであ
る。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記バリア層が無機化合物蒸着プラス
チックフィルムであることを特徴とする、バリア性断熱
紙カップである。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記バリア層がエチレンビニルアルコ
ール共重合樹脂(EVOH)フィルムであることを特徴
とする、バリア性断熱紙カップである。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記バリア層がPETフィルムである
ことを特徴とする、バリア性断熱紙カップである。
【0014】このように、バリア層にAlのほかにAl
/PETフィルムの複合フィルム、無機化合物蒸着プラ
スチックフィルム、EVOHフィルム、PETフィルム
等の各種のフィルムを使うことにより、ガスバリア性の
ほかに香料バリア性、紙カップ成形時のピンホール防止
などの機能を付加することができ、収容する内容物、収
容期間等によりバリア層を使い分けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のバリア性断熱紙カップを
一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。本発明の
バリア性断熱紙カップは、例えば、図1(a)、(b)
に示すように、胴部(11)と底部(12)とからなり
開口部周縁が外側にカールした口縁部(13)を有する
紙カップの少なくとも胴部を構成する胴部材が、表面側
よりカップ原紙(1)/バリア層(2)/シーラント層
(3)が順次積層された複合シート(5)から構成され
ている。そして、カップ原紙(1)が、紙の抄造工程に
おいて、熱発泡性のマイクロカプセルタイプの発泡剤
(4)を添加して抄造したカップ原紙からなるバリア性
断熱紙カップ(10)である。
【0016】また、例えば、図2に示すように、紙カッ
プの胴部(11)の接合部分(15)の内側は、先端か
ら所定の長さだけ複合シート(5)の厚みの半分を削除
し、削り取った残りの半分を削除面が内側になるように
折り返した紙端面処理(16)を施すことにより、紙端
面が収容する内容物に直接触れないようになり、ガスバ
リア性が向上したり、液体を収容した場合など耐水性が
さらに向上する。
【0017】つぎに紙カップを構成する複合シート
(5)について詳述する。カップ原紙(1)は、カップ
の保形性を維持する層で、紙カップの大きさに応じて坪
量を変えている。一般的には、100〜450g/m2
程度の坪量のカップ原紙が好適に使用される。必要に応
じて印刷層を設けることもできる。
【0018】本発明においては、カップ原紙に断熱性を
付与させるために、紙の抄造工程で熱発泡性のマイクロ
カプセルタイプの発泡剤(4)をパルプ重量に対して
1.0〜50.0%程度添加する。
【0019】また、熱発泡性のマイクロカプセルタイプ
の発泡剤(4)としては、例えば、炭酸塩などの化学発
泡剤からなる内部発泡薬剤の外表面がウレタンなどの熱
可塑性樹脂で覆われたものなどが好適に使用できる。
【0020】このように炭酸塩などの化学発泡剤からな
る内部発泡薬剤の外表面を、ウレタンなどの熱可塑性樹
脂皮膜でシェルとして覆われているので、発生したガス
でマイクロカプセルが膨張し、それが紙の繊維の隙間を
押し広げることによってカップ原紙の密度を低くし、断
熱性を持たせている。
【0021】バリア層(2)は、カップ原紙(1)と後
記するシーラント層(3)との間に位置させ、紙カップ
のガスバリア性、水蒸気バリア性、保香性を維持する層
で、紙カップに収容する内容物により各種の材質を使い
分けることができる。
【0022】すなわち、水蒸気バリア性、酸素バリア
性、遮光性、香料バリア性を必要とする場合には、Al
を、さらにカップ成形時のピンホールを防止するために
は、Al/PETフィルムからなる複合フィルムを使用
することが好ましい。
【0023】また、Alを使用せずに、水蒸気バリア
性、酸素バリア性、香料バリア性を必要とする場合に
は、一軸ないし二軸延伸されたPETフィルム、ポリア
ミドフィルム、ポリオレフィンフィルムなどの延伸フィ
ルム上に、酸化アルミニウムや酸化ケイ素の無機化合物
の薄膜を物理蒸着あるいは化学蒸着などの蒸着法により
20〜100nm程度の厚さに設けた無機化合物蒸着フ
ィルムを使用することができる。水蒸気バリア性と酸素
バリア性を必要とする場合には、EVOHフィルムを使
用することができる。香料バリア性を必要とする場合に
は、PETフィルムでも良い。
【0024】シーラント層(3)は、複合シート(5)
の最内層に配置され、紙カップの胴部を構成する胴部材
の一方の端縁ともう一方の端縁を重ねて接合したり、胴
部材と底部材を接合する際の接着層の役割を担う。その
ため、熱融着性が必要で、一般的には低密度ポリエチレ
ン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)
等が好適に使用できる。シーラント層(3)の厚みは、
一般的に20〜50μm程度とすることで好適に使用さ
れる。
【0025】複合シート(5)は、ドライラミネート
法、溶融樹脂押し出しラミネート法などの公知のラミネ
ート法を用いることにより容易に作製することができ
る。
【0026】なお、カップ原紙(1)のバリア層やシー
ラント層を塗布してないもう一方の面に低密度ポリエチ
レン樹脂などのヒートシール可能な層(図示せず)を設
けても良い。
【0027】この複合シート(5)から所定寸法の胴部
材ブランクと底部材ロールを作製し、一般的に公知の紙
カップ成形機を用いて、所定寸法の紙カップを作製す
る。
【0028】出来上がった紙カップを加熱炉で加熱して
カップ原紙中に含まれるマイクロカプセルタイプの発泡
剤(4)を膨張させることにより紙の繊維の隙間を押し
広げ密度を低くして断熱性を有する紙カップとする。
【0029】
【発明の効果】上記のように、本発明のバリア性断熱紙
カップを使用することにより、従来の軟包装袋と紙カッ
プの組み合わせ方式よりトータルでの包装材料と充填コ
スト、およびゴミの削減を図ることができる。また、消
費者の調理手順の簡便化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバリア性断熱紙カップの一実施例を示
す、(a)は部分断面説明図であり、(b)は(a)の
A部を拡大した断面説明図である。
【図2】本発明のバリア性断熱紙カップの胴部の接合部
分(図1(a)のB部)を拡大した説明図である。
【符号の説明】
1‥‥カップ原紙 2‥‥バリア層 3‥‥シーラント層 4‥‥発泡剤 5‥‥複合シート 10‥‥バリア性断熱紙カップ 11‥‥胴部 12‥‥底部 13‥‥口縁部 15‥‥接合部分 16‥‥紙端面処理

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部と底部とからなり開口部周縁が外側に
    カールした口縁部を有する紙カップの少なくとも胴部を
    構成する胴部材が、表面側よりカップ原紙/バリア層/
    シーラント層が順次積層された複合シートから構成さ
    れ、前記カップ原紙が、紙の抄造工程において、熱発泡
    性のマイクロカプセルタイプの発泡剤を添加して抄造し
    たカップ原紙であることを特徴とする、バリア性断熱紙
    カップ。
  2. 【請求項2】前記紙カップの円筒状の胴部の接合部分の
    内側は、先端から所定長さだけ複合シートの厚みの半分
    を削除し、削り取った残り半分を削除面が内側になるよ
    うに折り返した紙端面保護が行われていることを特徴と
    する、請求項1に記載のバリア性断熱紙カップ。
  3. 【請求項3】前記バリア層がアルミニウム箔であること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載のバリア性断熱紙
    カップ。
  4. 【請求項4】前記バリア層がアルミニウム箔にポリエチ
    レンテレフタレートフィルムを積層した複合フィルムで
    あることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバリア
    性断熱紙カップ。
  5. 【請求項5】前記バリア層が無機化合物蒸着プラスチッ
    クフィルムであることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のバリア性断熱紙カップ。
  6. 【請求項6】前記バリア層がエチレンビニルアルコール
    共重合樹脂フィルムであることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載のバリア性断熱紙カップ。
  7. 【請求項7】前記バリア層がポリエチレンテレフタレー
    トフィルムであることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のバリア性断熱紙カップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005153899A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Dainippon Printing Co Ltd 紙カップ
JP2008247399A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toppan Printing Co Ltd 断熱性紙容器
JP2010095265A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Dainippon Printing Co Ltd 紙容器

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