JP2003257215A - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP2003257215A
JP2003257215A JP2002051152A JP2002051152A JP2003257215A JP 2003257215 A JP2003257215 A JP 2003257215A JP 2002051152 A JP2002051152 A JP 2002051152A JP 2002051152 A JP2002051152 A JP 2002051152A JP 2003257215 A JP2003257215 A JP 2003257215A
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vehicle
reflector
filament
light
filaments
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JP2002051152A
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Kazutami Oishi
和民 大石
Hiromoto Iketani
浩基 池谷
Kazuki Okui
一樹 奥居
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌の走行状態に応じた照射が可能な車輌用
前照灯をスペースを取らずに且つローコストで提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 前方に対して開口した凹部2を有するラ
ンプボディ3と、上記ランプボディ内に配置されたリフ
レクタ13と、上記リフレクタに支持されると共に2個
のフィラメント15、16を有する光源バルブ14とを
備え、前記2個のフィラメントのうち、一方のフィラメ
ント15から発する光でハイビームHB又はロービーム
LBを構成し、他方のフィラメント16から発する光で
前記ビームを補完する補助ビームSBを構成し、前記リ
フレクタを車輌の走行状態に応じて水平方向又は上下方
向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用前照灯
に関する。詳しくは、車輌の走行状態に応じた照射が可
能な車輌用前照灯をスペースを取らずに且つローコスト
で提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌の走行状態に応じた照射が可能な車
輌用前照灯に、ステアリング時にステアリング方向にビ
ームを照射するようにした車輌用前照灯がある。
【0003】自動車用の前照灯は、一般に、高速道路や
郊外での高速走行時に照射するハイビームと市街地での
走行や対向車とのすれ違い時に照射するロービームを照
射するようになっており、従来にあっては、上記したス
テアリング操作に応じて照射方向を変える前照灯は、ハ
イービームやロービームを照射する車輌用前照灯とは別
個に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ステアリング操作時
等、車輌の走行状態に応じて照射方向を変更する前照灯
をハイビームやロービームを照射する前照灯と別個に設
けることは、大きなスペースが必要になると共に、コス
トの増大も招くという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、車輌の走行状態に応じ
た照射が可能な車輌用前照灯をスペースを取らずに且つ
ローコストで提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用前照灯は、
上記した課題を解決するために、前方に対して開口した
凹部を有するランプボディと、上記ランプボディ内に配
置されたリフレクタと、上記リフレクタに支持されると
共に2個のフィラメントを有する光源バルブとを備え、
前記2個のフィラメントのうち、一方のフィラメントか
ら発する光でハイビーム又はロービームを構成し、他方
のフィラメントから発する光で前記ビームを補完する補
助ビームを構成し、前記リフレクタを車輌の走行状態に
応じて水平方向又は上下方向に回動させるようにしたも
のである。
【0007】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、
車輌の走行状態に応じて照射方向を変える補助ビーム照
射部がハイビーム又はロービームという主ビームを照射
する灯具に一体的に構成されるので、車輌の走行状態に
応じた照射が可能な車輌用前照灯を配置するためのスペ
ースが小さくて済むと共にコストの低減をすることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用前照灯の実
施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図示し
た実施の形態は、本発明を自動車用の前照灯に適用した
ものである。
【0009】車輌用前照灯1は、前方に対して開口した
凹部2を有するランプボディ3の前面開口がカバーレン
ズ4によって覆われ、上記凹部2内に2つのビーム照射
ユニットが配設されて成る。
【0010】第1のビーム照射ユニット5は上下に並ん
だ2つのリフレクタ6、7と、それぞれのリフレクタ
6、7に各別に支持された光源バルブ8、9を備える。
【0011】この実施の形態で、光源バルブ8には放電
バルブが採用され、該光源バルブ8の前側を覆うように
遮光シェード10が配設され、対向車や歩行者等に対す
る幻惑光となる光源バルブ8からの直射光が前方へ照射
されないようにしている。そして、この上側のリフレク
タ6と光源バルブ8によって主ビーム、すなわち、高速
道路や郊外での走行時に照射されるハイビーム又は市街
地や対向車とのすれ違い時に照射されるロービームが照
射されるようになっている。
【0012】ハイビーム及びロービームは交通の安全の
確保の見地から規格が定められていて、該規格を満足す
ることが要求されるが、かかるハイビーム又はロービー
ムの照射は、リフレクタ6の反射特性とカバーレンズ4
に設けられたレンズ素子の屈折及び/又は拡散特性によ
って形成されるようにしても良いが、カバーレンズ4を
レンズ素子を有しない素通しのものとし、リフレクタ6
の反射特性のみによって形成されるようにしても良い。
この場合、反射面の全体を多数のセグメントに分け(各
セグメントの境界を目視できるものもあるが、滑らかな
面によって連続させて目視では各セグメントを認識でき
ないものもある)、それぞれのセグメントにそれぞれ異
なる方向と拡散角(0(ゼロ)も含む)で定義される反
射特性を割り当てて所望の配光パターンを得るようにし
た、「自由曲面」と称される反射面を有するリフレクタ
を使用しても良い。
【0013】下側のリフレクタ7に支持される光源バル
ブ9には白熱バルブが採用されている。そして、この光
源バルブ9の外周部はグローブ11によって覆われてい
る。。該グローブ11は透過光を赤外光とするものであ
り、ほぼ円筒形を為し、全外周面に、例えば、赤外光透
過多層膜が形成されている。従って、白熱バルブ9が点
灯すると、グローブ11の外周壁部を透過して赤外光の
みが透過し、該赤外光がリフレクタ7で反射されて前方
へ照射されると共に、グローブ11の前端開口11aか
ら白熱光が前方へ照射される。この光源バルブ9、グロ
ーブ11及びリフレクタ7によって前方を照射し、該車
輌前方の赤外光照射領域を車輌の前部に設けられた近赤
外までの感度を有するCCD等の撮像素子を備えたカメ
ラで撮影し、これを画像処理して運転室内のモニタに映
し出すこによって、ドライバーが上記のモニタ上の画像
によって歩行者やレーンマークといった要視認対象を遠
方まで確実に視認できるようになる。そして、この実施
の形態では、赤外光と共にグローブ11の前端開口から
白熱光(可視光)も照射されるので、赤外光透過多層膜
ではカットしきれない赤外領域に近い可視光を目立たな
くすることが出来る。
【0014】上記第1のビーム照射ユニット5に隣接し
て配置された第2のビーム照射ユニット12は、1個の
リフレクタ13と1個の光源バルブ14を備える。
【0015】この実施の形態において、光源バルブ14
には白熱バルブが採用され、ガラス球14a内に2個の
フィラメント15、16が封入されている。そして、ガ
ラス球14aの前端部にはブラックトップと称される遮
光膜14bが形成されていて、上記フィラメント15、
16からの直射光が上記遮光膜14bによって遮光され
て、リフレクタ13によって反射された光のみが前方へ
照射されるようになっている。そして、主フィラメント
15から放射された光がリフレクタ13によって反射さ
れて主ビーム、すなわち、ハイビーム又はロービームが
照射され、また、補助フィラメント16から放射された
光がリフレクタ13によって反射されて補助ビームが照
射されるようになっている。補助ビームは主ビームを補
強するものであって、例えば、主ビームの上端を限定す
る明暗境界線(カットラインと称される)より下の部分
を照射し、遠方視認性の向上や視認範囲の拡大のために
利用される。なお、主ビームの照射は、上記第1のビー
ム照射ユニット5に関して説明したように、リフレクタ
13の反射特性とカバーレンズ4に設けたレンズ素子と
の協働作用によって行っても良いし、カバーレンズ4は
レンズ素子を有しない素通しのものとし、リフレクタ1
3の反射特性のみによって行っても良い。
【0016】上記リフレクタ13はランプボディ3に固
定されたブラケット17に左右方向へ回動可能に支持さ
れる。すなわち、リフレクタ13の上端部は軸13aに
よってブラケット17の上辺部17aに回動可能に支持
され、また、リフレクタ13の下端部は軸13bによっ
てブラケット17の下辺部17bに回動可能に支持され
る。そして、下側の軸13bはブラケット17の下辺部
17bを下方へ貫通されている。
【0017】上記ブラケット17の下端に上記リフレク
タ13を回動させるための駆動部18が支持される。該
駆動部18はケース体19内にモータ、ソレノイド等の
駆動源及び必要な要素が収納されて成り、駆動源の駆動
によって上方へ突出された回転軸20が回転されるよう
になっている。そして、該回転軸20がリフレクタ13
の下側の軸13bと連結されている。また、上記ケース
体19の左右両側面には被取付片19a、19a(一方
のもののみ図4に示す)が突設されており、該被取付片
19a、19aを下方から挿通されたネジ21、21が
上記ブラケット17の下端部に設けられた支持脚17
c、17c(これも一方のもののみ図4に示す)に捻じ
込まれ、これによって、駆動部18がブラケット17の
下端部に支持される。。
【0018】上記駆動部18の図示しない駆動源は図示
しない制御部によって駆動される。該制御部は、例え
ば、ステアリング操作に応じた駆動信号を駆動部18に
送出し、該駆動信号に応じて回転軸20が所定の方向に
所定の角度回転されるようになっている。従って、光源
バルブ14とリフレクタ13とによって照射されるビー
ムは第1のビーム照射ユニット5の主ビームを照射する
ためのリフレクタ6の光軸と一致する主光軸に対して左
又は右に振り向けられ、これによって、進んで行く方向
が予め照射され、曲路走行時や交差点での曲進時におけ
る前方照射を確実にして交通の安全を確保することが出
来る。
【0019】そして、上記ブラケット17はランプボデ
ィ3に固定されが、エイミング調整を容易にするため
に、ブラケット17をランプボディ3に傾動可能に支持
することも可能である。
【0020】次ぎに、上記した車輌用前照灯1の使用の
態様を2例説明する。
【0021】先ず、第1例は、第1のビーム照射ユニッ
ト5によってロービームLBを照射し、第2のビーム照
射ユニット12によってハイビームHBを照射するよう
にした態様である(図5参照)。
【0022】この第1の使用態様にあっては、第2のビ
ーム照射ユニット12において、1−a.主フィラメン
ト15及び補助フィラメント16共に点灯する、1−
b.主フィラメント15を点灯し、補助フィラメント1
6を消灯する、1−c.主フィラメント15を消灯し、
補助フィラメント16を点灯する、という3通りの点灯
例がある。なお、上記3つの点灯例の何れにおいても、
ステアリング連動、すなわち、ステアリング操作に応じ
てリフレクタ13がステアリング操作の方向に回動す
る。
【0023】1−a.主フィラメント15と共に補助フ
ィラメント16が点灯する場合には、ハイビームHBが
照射されると共に該ハイビームを補強する補助ビームS
Bが照射される(図5参照)ことによって、広範囲を明
るく照明することが出来て、周囲の状況を把握しやすく
なり、交通の安全に寄与する。また、ステアリング操作
に連動してリフレクタ13が回動することによって、カ
ーブ走行時に、車輌が曲がっていく方向がいち早く照明
され、車輌の進行先の状況をいち早く把握することが出
来て、交通の安全に寄与する。特に、高速走行時にあっ
ては、進行先の状況を早く把握する必要があるので、好
適である。
【0024】1−b.主フィラメント15を点灯し、補
助フィラメント16を消灯する場合には、第2のビーム
照射ユニット12においてはハイビームHBのみが照射
されて補助ビームSBが照射されないことによって、明
るさは減少するが、明るさのムラが少なくなり、それほ
ど明るさを必要としない場合にあっては、対象の詳細を
視認しやすくなる。また、ステアリング操作に連動して
リフレクタ13が回動することによって、カーブ走行時
に、車輌が曲がっていく方向がいち早く照明され、車輌
の進行先の状況をいち早く把握することが出来て、交通
の安全に寄与する。特に、高速走行時にあっては、進行
先の状況を早く把握する必要があるので、好適である。
【0025】1−c.主フィラメント15を消灯し、補
助フィラメント16を点灯する場合には、ハイビームH
Bが照射されずに、補助ビームSBのみが照射されるの
で、対向車があっても、対向車のドライバーに対して幻
惑光を照射してしまうことが回避される。また、ステア
リング操作に連動してリフレクタ13が回動することに
よって、カーブ走行時に、車輌が曲がっていく方向がい
ち早く照明され、車輌の進行先の状況をいち早く把握す
ることが出来て、交通の安全に寄与する。なお、このケ
ースの場合は、配光の中心から左右への広がりを異なら
せると共にリフレクタ13の回動角度をステアリング角
度に関係無しに、一定の角度、例えば、15度に固定し
ても良い(図6参照)。すなわち、補助ビームSBを点
灯させると、ハイビームHBが消灯し、補助ビームSB
の中心点×が矢印Aのように正面から側方15度に移動
して固定される。これによって、ステアリング角度が小
さい場合でも、側方をより広範囲に照射することが出来
て、進行先の状況をより確実に把握することが出来る。
なお、図6は右側の補助ビームSBの照射方向を右15
度に固定した状態を示したもので、左側の補助ビームS
Bの照射方向は左側15度に固定される。また、補助ビ
ームSBを一定角度(上記例では15度)に固定する場
合、該固定角度を中心として、ステアリングに応動して
該中心から左右に移動するようにしても良い。すなわ
ち、ステアリング角度が15度以上になると、その角度
に応じて矢印Bのように移動する。
【0026】次ぎに、第2例は、第1のビーム照射ユニ
ット5によってハイビームHBを照射し、第2のビーム
照射ユニット12によってロービームLBを照射するよ
うにした態様である(図5参照)。
【0027】この第2の使用態様にあっては、第2のビ
ーム照射ユニット12において、2−a.主フィラメン
ト15及び補助フィラメント16共に点灯する、2−
b.主フィラメント15を点灯し、補助フィラメント1
6を消灯する、2−c.主フィラメント15を消灯し、
補助フィラメント16を点灯する、という3通りの点灯
例がある。なお、上記3つの点灯例の何れにおいても、
ステアリング連動、すなわち、ステアリング操作に応じ
てリフレクタ13がステアリング操作の方向に回動す
る。
【0028】2−a.主フィラメント15と共に補助フ
ィラメント16が点灯する場合には、ロービームLBが
照射されると共に該ロービームを補強する補助ビームS
Bが照射されることによって、広範囲を明るく照明する
ことが出来て、周囲の状況を把握しやすくなり、交通の
安全に寄与する。また、ステアリング操作に連動してリ
フレクタ13が回動することによって、カーブ走行時
に、車輌が曲がっていく方向がいち早く照明され、車輌
の進行先の状況をいち早く把握することが出来て、交通
の安全に寄与する。特に、中低速走行時にあっては、進
行先の状況を早く把握する必要があるので、好適であ
る。
【0029】2−b.主フィラメント15を点灯し、補
助フィラメント16を消灯する場合には、第2のビーム
照射ユニット12においてはロービームLBのみが照射
されて補助ビームSBが照射されないことによって、明
るさは減少するが、明るさのムラが少なくなり、それほ
ど明るさを必要としない場合にあっては、対象の詳細を
視認しやすくなる。また、ステアリング操作に連動して
リフレクタ13が回動することによって、カーブ走行時
に、車輌が曲がっていく方向がいち早く照明され、車輌
の進行先の状況をいち早く把握することが出来て、交通
の安全に寄与する。特に、中低速走行時にあっては、進
行先の状況を早く把握する必要があるので、好適であ
る。
【0030】2−c.主フィラメント15を消灯し、補
助フィラメント16を点灯する場合には、ロービームL
Bが照射されずに、補助ビームSBのみが照射されるの
で、明るさのむらが少なくなり、それほど明るさを必要
としない場合にあっては、対象の詳細を視認しやすくな
る。また、ステアリング操作に連動してリフレクタ13
が回動することによって、カーブ走行時に、車輌が曲が
っていく方向がいち早く照明され、車輌の進行先の状況
をいち早く把握することが出来て、交通の安全に寄与す
る。なお、このケースの場合は、リフレクタ13の回動
角度をステアリング角度に関係無しに、一定の角度、例
えば、15度に固定しても良い。これによって、ステア
リング角度が小さい場合でも、側方をより広範囲に照射
することが出来て、進行先の状況をより確実に把握する
ことが出来る。なお、図6は右側の補助ビームSBの照
射方向を右15度に固定した状態を示したもので、左側
の補助ビームSBの照射方向は左側15度に固定され
る。また、補助ビームSBを一定角度(上記例では15
度)に固定する場合、該固定角度を仮の中心として、ス
テアリングに応動して該仮中心から左右に移動するよう
にしても良い。
【0031】上記した2つの使用例は本発明車輌用前照
灯1の使用例のほんの一例を示したものであり、上記し
た以外にも種々の使用の仕方がある。要するに、本発明
車輌用前照灯にあっては、車輌の走行状態に合わせて照
射方向が変化する補助ビーム照射部を主ビームを照射す
るビーム照射ユニットに一体的に設けることによって、
前照灯配置スペースが小さくて済むようになり、加え
て、コストも抑えることが出来る。
【0032】なお、上記した実施の形態では、リフレク
タが左右に回動するもののみを示したが、リフレクタは
上下に回動させるようにしても良い。例えば、積荷の偏
りや加速又は減速等により車体が前後に傾いた場合、自
動的に又は手動でリフレクタを上下に回動させて、走行
状態に合わせて好適なビームを得るようにすることが考
えられる。
【0033】また、上記した実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際し
て行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0034】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用前照灯は、前方に対して開口した凹部
を有するランプボディと、上記ランプボディ内に配置さ
れたリフレクタと、上記リフレクタに支持されると共に
2個のフィラメントを有する光源バルブとを備え、前記
2個のフィラメントのうち、一方のフィラメントから発
する光でハイビーム又はロービームを構成し、他方のフ
ィラメントから発する光で前記ビームを補完する補助ビ
ームを構成し、前記リフレクタを車輌の走行状態に応じ
て水平方向又は上下方向に回動させることを特徴とす
る。
【0035】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、
車輌の走行状態に応じて照射方向を変える補助ビーム照
射部がハイビーム又はロービームという主ビームを照射
する灯具に一体的に構成されるので、車輌の走行状態に
応じた照射が可能な車輌用前照灯を配置するためのスペ
ースが小さくて済むと共にコストの低減をすることがで
きる。
【0036】請求項2に記載した発明にあっては、上記
リフレクタはステアリング角度に応じて左右方向に回動
するので、右折時や左折時及び曲路走行時に進行方向を
適切に照明することが出来る。
【0037】請求項3に記載した発明にあっては、上記
一方のフィラメントが発する光で構成されるビームはハ
イビームであり、一方のフィラメントが点灯していると
きは他方のフィラメントは消灯されているので、ハイビ
ームの照射時に余分な配光による照明ムラを無くすこと
が出来る。
【0038】請求項4に記載した発明にあっては、上記
一方のフィラメントが発する光で構成されるビームはハ
イビームであり、一方のフィラメントが消灯していると
きは他方のフィラメントは点灯されているので、対向車
に幻惑光を与えること無しに照明範囲を広げることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明車輌用前照灯の実施の形態を示す
ものであり、本図は概略斜視図である。
【図2】水平断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】各ビームの配光パターンを示す図である。
【図6】補助ビームのみの配光パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…車輌用前照灯、2…ランプボディ、3…凹部、13
…リフレクタ、14…光源バルブ、15…主フィラメン
ト(一方のフィラメント)、16…補助フィラメント
(他方のフィラメント)、HB…ハイビーム、LB…ロ
ービーム、SB…補助ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21W 101:10 F21Y 101:00 (72)発明者 奥居 一樹 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K039 AA01 CC01 FA06 FA07 GA02 JA03 3K042 AA08 AA11 AC07 BA09 BE08 BE09 CB08 CB13 CB18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に対して開口した凹部を有するラン
    プボディと、上記ランプボディ内に配置されたリフレク
    タと、上記リフレクタに支持されると共に2個のフィラ
    メントを有する光源バルブとを備え、 前記2個のフィラメントのうち、一方のフィラメントか
    ら発する光でハイビーム又はロービームを構成し、 他方のフィラメントから発する光で前記ビームを補完す
    る補助ビームを構成し、 前記リフレクタを車輌の走行状態に応じて水平方向又は
    上下方向に回動させることを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記リフレクタはステアリング角度に応
    じて左右方向に回動することを特徴とする請求項1に記
    載の車輌用前照灯。
  3. 【請求項3】 上記一方のフィラメントが発する光で構
    成されるビームはハイビームであり、 一方のフィラメントが点灯しているときは他方のフィラ
    メントは消灯されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の車輌用前照灯。
  4. 【請求項4】 上記一方のフィラメントが発する光で構
    成されるビームはハイビームであり、 一方のフィラメントが消灯しているときは他方のフィラ
    メントは点灯されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の車輌用前照灯。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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