JP2003253959A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

車両用自動開閉装置

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JP2003253959A
JP2003253959A JP2002052844A JP2002052844A JP2003253959A JP 2003253959 A JP2003253959 A JP 2003253959A JP 2002052844 A JP2002052844 A JP 2002052844A JP 2002052844 A JP2002052844 A JP 2002052844A JP 2003253959 A JP2003253959 A JP 2003253959A
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closing
closing device
rack bar
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JP2002052844A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakai
浩志 酒井
Yasushi Yoshida
靖 吉田
Takashi Hoshino
孝 星野
Seiji Shioiri
政治 塩入
Takao Ochiai
孝夫 落合
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用自動開閉装置の車両へのレイアウト性
を向上させることである。 【解決手段】 アクチュエータユニット10はチャンネ
ル20とラックバー21とを有しており、ラックバー2
1は連結ロッド11を介してバックドア2に連結されて
いる。一方、チャンネル20は湾曲した管状に形成され
ており、上端部20aから下端部20bにかけて車両前
方側に向けて湾曲するように配置されて車両1に固定さ
れている。ラックバー21はこのチャンネル20内に移
動自在に配置されて、このチャンネル20に沿って円弧
状軌跡l上に案内されるようになっている。そして、ラ
ックバー21は、電動モータを駆動源とするパワーユニ
ット13に往復動されることにより、連結ロッド11を
介してバックドア2を開閉することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に開閉自在に
装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両には、ドア、
バックドア、サンルーフ等、車両に開閉自在に装着され
た開閉部材が随所に設けられている。特に、ワゴン車や
ワンボックス車等では、車両の後端部にバックドアを設
けて車両後方からの荷物の積み下ろし等を容易に行い得
るようにしたものが多く見受けられる。通常、このよう
なバックドアは車両ルーフ後端部に取り付けられたヒン
ジを介して装着されており、このヒンジの回転中心軸を
中心に枢動して車両に対して略垂直となる全閉状態から
車両に対して略水平となる全開状態との間で開閉するよ
うになっている。この場合、バックドアは車両上方に跳
ね上げられることになるので、リフトゲートやリヤハッ
チなどとも呼ばれている。
【0003】ところが、このようなバックドアは大型で
重い場合が多いため、特に、女性や子供ではその開閉を
容易に行うことが困難な場合があった。また、全開状態
となったときにはバックドアは上方に大きく跳ね上げら
れることになるため、その開閉はさらに困難なものとな
っていた。そこで、ワンボックス車等のファミリーユー
スが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉
できるようにバックドアの自動開閉装置を搭載した車両
が登場し、増加する傾向にある。また、自動開閉装置を
設置すれば運転席から手が届かなくともバックドアを遠
隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取
り付け要請は少なくない。
【0004】このようなバックドアの自動開閉装置とし
ては、たとえば特開2000-253241号公報に示すように、
チャンネルとラックバーとで構成されるスライド機構と
電動モータを駆動源とするパワーユニットとを有するア
クチュエータユニットが知られている。この場合、チャ
ンネルは直線的な中空の角パイプ状に形成されており、
長手方向を車両の略上下方向として車両に固定されてい
る。ラックバーはチャンネルの略半分程度の長さ寸法に
形成されており、チャンネル内に配置されて軸方向に移
動可能となっている。また、ラックバーの側面部には長
手方向に並ぶラックギヤが形成されている。そして、ラ
ックバーはその先端部に接続された連結ロッドを介して
バックドアと連結されている。
【0005】一方、パワーユニットは電動モータにより
回転駆動される出力ピニオンギヤを有しており、この出
力ピニオンギヤはチャンネルの長手方向の略中央部に形
成された窓部においてラックバーに形成されたラックギ
ヤと噛み合わされている。そして、電動モータにより出
力ピニオンギヤが回転されることにより、ラックバーが
その回転方向に応じてチャンネルに沿って車両上下方向
に移動してバックドアが開閉されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなア
クチュエータユニットでは、チャンネルの長手方向の略
中央部に出力ピニオンギヤを配置し、この出力ピニオン
ギヤを中心としてラックバーを往復動するようになって
いるため、チャンネルの長さ寸法はラックバーの2倍程
度に形成されることになる。つまり、ラックバーが所定
のストロークを得るためには、チャンネルはそのストロ
ークの略2倍程度の長さ寸法に形成されることになる。
そのため、スライド機構の全長は長くなり、数多くのシ
ステムが混在する車両へのアクチュエータユニットの配
置を困難なものとしていた。
【0007】また、このアクチュエータユニットが車両
後端のピラー内に配されるような場合、そのピラー下方
部分には、後部コンビネーションランプユニットや後席
空調ユニット、音響スピーカー等が配置されるため、特
にスライド機構をすべて収めるための空間を確保するこ
とが困難となる。
【0008】本発明の目的は、車両用自動開閉装置の車
両へのレイアウト性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用自動開閉
装置は、車両に開閉自在に装着された開閉部材を自動的
に開閉する車両用自動開閉装置であって、リンク機構を
介して前記開閉部材と連結された往復動部材と、湾曲し
て形成され、前記往復動部材を円弧状軌跡に沿って案内
する案内部材と、前記往復動部材に形成されたラックギ
ヤに噛み合う出力ピニオンギヤおよび前記出力ピニオン
ギヤを回転駆動する電動モータを備え、前記開閉部材が
全閉状態となる第1の位置と前記開閉部材が全開状態と
なる第2の位置との間で前記往復動部材を往復動させる
駆動手段とを有することを特徴とする。
【0010】本発明の車両用自動開閉装置は、車両ルー
フ後端部に取り付けられたヒンジを介して前記開閉部材
が前記車両に装着され、前記開閉部材と隣接する前記車
両のピラー内に前記案内部材が固定されていることを特
徴とする。
【0011】本発明の車両用自動開閉装置は、前記往復
動部材が前記第1の位置から前記第2の位置へと移動す
るにしたがって、前記往復動部材の移動方向と前記車両
の前後方向との成す角度が増加するように前記案内部材
が配置されていることを特徴とする。
【0012】本発明の車両用自動開閉装置は、前記案内
部材が管状のチャンネルであり、前記往復動部材が前記
チャンネルの内部に配置されたラックバーであることを
特徴とする。
【0013】本発明にあっては、案内部材は湾曲して形
成されるので、その全長が短縮されることになり、車両
用自動開閉装置の車両へのレイアウト性を向上させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態であるアクチ
ュエータユニットを備えた車両の一部であって、バック
ドアが全閉状態のときを示す側面図であり、図2は図1
に示す車両の一部であって、バックドアが全開状態のと
きを示す側面図である。また、図3は図1に示すアクチ
ュエータユニットの詳細を示す斜視図である。
【0016】図1、図2に示すように、車両1の後端部
には開閉部材としてのバックドア2が設けられている。
バックドア2は車両ルーフ3の後端部にその開閉中心軸
4aを略水平として取り付けられたヒンジ4を介して車
両1に装着されており、図1に示すように車両1に対し
て略垂直となる全閉状態と、図2に示すように車両に対
して略水平となる全開状態との間で枢動して開閉自在と
なっている。
【0017】バックドア2の車幅方向の左側には、ヒン
ジ4の開閉中心軸4aから離れてボールスタッド5が固
定されている。また、車両1の後端部とバックドア2と
の間にはバックドア2の開閉に伴って伸縮するガスダン
パー6が取り付けられており、バックドア2の開閉方向
の荷重を低減させるようになっている。
【0018】車両1には、バックドア2を自動的に開閉
するために、車両用自動開閉装置としてのアクチュエー
タユニット10が設けられている。このアクチュエータ
ユニット10は、連結ロッド11、スライド機構12お
よびパワーユニット13を有しており、バックドア2と
隣接する車両左側のピラー14の内部に固定されてい
る。なお、本実施の形態においては、アクチュエータユ
ニット10は1つ設けられているが、これに限らず、複
数個設けるようにしてもよい。また、本実施の形態にお
いては、アクチュエータユニット10は車両1の左側の
ピラー14内に装着されているが、これに限らず、左右
のピラーのどちら側に装着してもよく、また、アクチュ
エータユニット10を複数個設ける場合には、両方のピ
ラー内に装着するようにしてもよい。また、この場合、
これらのアクチュエータユニット10を左右対称に形成
するようにしてもよい。
【0019】リンク機構としての連結ロッド11は鋼材
で形成されたロッド部11aの両端にボールソケット1
5、16とを固定した構造となっており、ピラー14の
内部から内装トリム17に形成された開口部18を介し
てバックドア2に向けて突出するように配置されてい
る。そして、連結ロッド11はボールソケット15がバ
ックドア2のボールスタッド5に係合されることにより
バックドア2に揺動自在に接続されている。
【0020】スライド機構12は、図3に示すように、
チャンネル20と、このチャンネル20内に移動自在に
配置されたラックバー21とを有している。
【0021】案内部材としてのチャンネル20は断面が
矩形の管状に形成されており、また、一定の曲率で湾曲
して形成されている。このチャンネル20の全長Aは、
このチャンネル20を直線的に形成した場合に比べて湾
曲している分だけ短くなっている。そして、図1、図2
に示すように、チャンネル20は、車両1に対して上方
側となる上端部20aより車両1に対して下方側となる
下端部20bが車両前方側に位置し、且つ、上端部20
aから下端部20bにかけて車両前方側に向けて回り込
むように湾曲している。このスライド機構12が従来の
ように直線状である場合、通常、このスライド軌跡上に
は図示しない音響スピーカーが配置されることがあるた
め、このままスライド機構12を配置することができな
い。しかし、本実施の形態の設定によれば、スライド機
構12は効果的に音響スピーカー配置部分を回避するよ
うに配置することができる。そして、車両1のピラー1
4内に固定されている。また、チャンネル20の一方の
側面には長手方向の略中央部から先端部16aに向けて
延びるスロット22が形成されており、このスロット2
2が形成された側面とは逆側の側面には、その長手方向
の略中間部において開口する窓部23が形成されてい
る。なお、チャンネル20の曲率は、本実施の形態にお
ける設定とは限らず、アクチュエータユニット10が搭
載される車両や他のシステムとの位置関係に応じて任意
に設定することができる。また、本実施の形態において
は、チャンネル20は上端部20aから下端部20bに
かけて車両前方側に湾曲しているが、これに限らず、バ
ックドア2を開閉する機能が満足されていればいずれの
方向に湾曲していてもよい。
【0022】このように、本発明のアクチュエータユニ
ット10では、チャンネル20は湾曲して形成されてい
るので、チャンネル20の全長Aが短縮されることにな
り、アクチュエータユニット10の車両1へのレイアウ
ト性を向上させることができる。
【0023】また、本発明のアクチュエータユニット1
0では、チャンネル20の曲率を変化させることによ
り、チャンネル20を、搭載される車両の形状や他のシ
ステムとの位置関係などに応じた最適な形状とすること
ができるので、アクチュエータユニット10の車両1へ
のレイアウト性を向上することができる。
【0024】往復動部材としてのラックバー21は、図
3中に破線で示すように、その長さ寸法がチャンネル2
0の半分程度となる略四角柱状に形成されており、チャ
ンネル20と同じ曲率で湾曲して形成されている。そし
て、チャンネル20の内部に摺動自在に配置されて、こ
のチャンネル20に案内されて円弧状軌跡lに沿って往
復動自在となっている。ラックバー21の窓部23に面
する外周面つまり側面には長手方向に並ぶラックギヤ2
4が形成されており、ラックギヤ24が形成された側面
とは逆側の側面には車両1に対して上側となる先端部2
1aに位置してボールスタッド25が固定されている。
このボールスタッド25はスロット22を介してチャン
ネル20の外側に突出しており、ラックバー21の移動
に伴ってこのスロット22に沿って移動可能となってい
る。このボールスタッド25には連結ロッド11の他端
つまりボールソケット16が揺動自在に連結されてい
る。つまり、連結ロッド11を介してラックバー21は
バックドア2と連結されており、ラックバー21を往復
動させることにより、その変位が連結ロッド11を介し
てバックドア2に伝達され、バックドア2が開閉される
ことになる。
【0025】パワーユニット13は、電動モータ30、
ウォームギヤ機構31、駆動ピニオンギヤ32、中間ギ
ヤ33および出力ピニオンギヤ34を有しており、ベー
スブロック部35においてチャンネル20の略中央部に
固定されている。電動モータ30は車両1に搭載された
図示しない制御装置を介して図示しないバッテリと接続
されており、車室内等に設けられた図示しないバックド
ア開閉スイッチの指令に基づいて供給される電流により
正逆回転されるようになっている。ウォームギヤ機構3
1は電動モータ30に接続されており、電動モータ30
の出力を減速するとともにその回転方向を変換して駆動
ピニオンギヤ32を回転駆動するようになっている。
【0026】中間ギヤ33は大径ギヤ33aと大径ギヤ
33aと一体且つ同軸に回転する大径ギヤ33aより歯
数の少ない小径ギヤ33bとを有しており、大径ギヤ3
3aが駆動ピニオンギヤ32と噛み合わされ、小径ギヤ
33bが出力ピニオンギヤ34と噛み合わされている。
つまり、電動モータ30の回転は、ウォームギヤ機構3
1、駆動ピニオンギヤ32および中間ギヤ33を介して
減速されて出力ピニオンギヤ34に伝達されるようにな
っている。したがって、出力ピニオンギヤ34は電動モ
ータ30により正逆方向に回転駆動されることになる。
そして、出力ピニオンギヤ34は窓部23においてラッ
クバー21のラックギヤ24と噛み合わされており、そ
の回転によりラックバー21を円弧状軌跡lに沿って往
復動させることができるようになっている。
【0027】図4(a)〜(c)は、ラックバーの推力
方向とバックドアが要する駆動力の方向との関係を示す
説明図である。
【0028】次に、このような構造のアクチュエータユ
ニット10の作動について説明する。
【0029】バックドア2が全閉状態のときにはラック
バー21は図1に示す第1の位置つまりチャンネル20
内の下端部20b側に位置している。そして、ラックギ
ヤ24はその先端部21a側において出力ピニオンギヤ
34と噛み合っている。この状態から、図示しないバッ
クドア開閉スイッチの開側ボタンがオンされるとバック
ドア2は開動作を始める。すなわち、電動モータ30に
図示しない制御装置からの電流が供給されることにより
出力ピニオンギヤ34が図3中において時計回り方向に
回転される。そして、この出力ピニオンギヤ34の回転
がラックバー21を第1の位置から円弧状軌跡lに沿っ
て車両1の上方側に移動させ、バックドア2を図2に示
す全開状態に向けて移動させることになる。そして、ラ
ックバー21が移動を続けて図2に示す第2の位置、つ
まり、チャンネル20の上端部20a側まで移動される
とバックドア2は全開状態となり、電動モータ30は停
止される。
【0030】このとき、バックドア2を全閉状態から全
開状態へと移動するためにボールスタッド5に加えられ
るべき駆動力Fの方向は、図4(a)〜(c)に示すよ
うに、ボールスタッド5の移動軌跡Lの接線方向とな
る。したがって、バックドア2を開閉するために必要な
駆動力Fの方向は、バックドア2の開度が大きくなるに
したがって車両前後方向つまり水平線Hに対する傾斜角
度Rが増すように変化することになる。これに対して、
ラックバー21は円弧状軌跡lに沿って移動することに
なるので、ラックバー21の移動方向は先端部21aに
おける円弧状軌跡lの接線方向となる。したがって、ラ
ックバー21の移動方向は、その移動方向と車両前後方
向つまり水平線Hとが成す角度rが、ラックバー21が
第1の位置から第2の位置へと移動するにしたがって増
加するように変化することになる。このとき、ラックバ
ー21が連結ロッド11に与える推力Tの方向はラック
バー21の移動方向と同一方向であり、ラックバー21
の先端部21aにおける円弧状軌跡lの接線方向とな
る。したがって、図4に示すように、ラックバー21の
移動方向すなわち推力Tの方向はラックバー21が第1
の位置から第2の位置へと移動するにしたがって車両前
後方向つまり水平線Hに対する傾斜角度rを増すように
変化することになる。このように、バックドア2の開度
が大きくなるにしたがって傾斜角度rを増すようにチャ
ンネル20が配置されているので、ラックバー21によ
る推力Tの水平線Hに対する傾斜角度rと、バックドア
2の開閉に必要な駆動力Fの水平線Hに対する傾斜角度
Rと同一方向に変化することになる。したがって、ラッ
クバー21の推力Tが連結ロッド11を介してバックド
ア2に伝達されたときには、ボールスタッド5とボール
ソケット15との連結部においてボールスタッド5の移
動軌跡Lの接線方向に向く推力Tの分力が駆動力Fとな
るが、傾斜角度rが傾斜角度Rと同一方向に変化するこ
とにより、推力Tのより多くの部分が駆動力Fに変換さ
れることになる。これにより、推力Tは効率的に駆動力
Fに変換されることになり、ラックバー21が直線的に
往復動する場合よりもバックドア2を効率的に駆動する
ことができるようになる。
【0031】このように、本発明のアクチュエータユニ
ット10では、バックドア2の開度が変化したときに
は、バックドア2の要する駆動力Fの方向とラックバー
21の推力Tの方向とが同一方向に変化することになる
ので、ラックバー21の推力Tが効率的にバックドア2
に伝達されることになる。そのため、ラックバー21を
駆動する電動モータ30を小型化するなどこのアクチュ
エータユニット10を小型、軽量化し、また、その消費
電力を低減することができる。
【0032】次に、バックドア2が全開状態のときに図
示しないバックドア開閉スイッチの閉側ボタンがオンさ
れると、電動モータ30には図示しない制御装置から開
側ボタンのときとは逆方向の電流が供給されて、出力ピ
ニオンギヤ34が図3中において反時計回りに回転され
る。そして、この出力ピニオンギヤ34の回転がラック
ギヤ24を介してラックバー21を第2の位置から第1
の位置に向けてつまり車両1に対して下方に移動させ、
バックドア2を図1に示す全閉状態に向けて移動させる
ことになる。
【0033】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態に
おいては、アクチュエータユニット10はピラー14内
に配置されており、また、車両1の後端部に装着された
バックドア2を自動的に開閉するようになっているが、
これに限らず、アクチュエータユニット10を車両側部
や下部等、車両の他の部分に配置してもよく、また、車
両側部を開閉するドア等、他の開閉部材を開閉するよう
にしてもよい。
【0034】また、本実施の形態においては、スライド
機構12は、ラックバー21がチャンネル20内におい
て移動自在となるインナーラックタイプとなっている
が、これに限らず、往復動部材が案内部材の外側に配置
されるアウターラックタイプとしてもよい。
【0035】さらに、本実施の形態においては、リンク
機構としてバックドア2とラックバー21とに連結され
る連結ロッド11が用いられているが、これに限らず、
他のリンク機構を用いるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、案内部材を一定の曲率
で曲がった円弧状に形成したので、車両用自動開閉装置
の全長が短縮されることになり、この車両用自動開閉装
置の車両へのレイアウト性を向上させることができる。
【0037】また、本発明によれば、車両用自動開閉装
置が搭載される車両の形状や他のシステムとの位置関係
などに応じて案内部材の曲率を変化させることにより、
車両用自動開閉装置をレイアウト上の最適な形状とする
ことができるので、この車両用自動開閉装置の車両への
レイアウト性を向上させることができる。
【0038】さらに、本発明によれば、往復動部材が第
1の位置から第2の位置へと移動するにしたがって、往
復動部材の移動方向と車両の前後方向との成す角度が増
加するので、開閉部材の開閉に要する駆動力の方向の変
化と同一方向に往復動部材の移動方向が変化することに
なる。したがって、往復動部材の移動による推力が効率
的に開閉部材に伝達されることになり、往復動部材を駆
動する駆動手段を小型化するなどこの車両用自動開閉装
置を小型、軽量化し、また、その消費電力を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるアクチュエータユ
ニットを備えた車両の一部であって、バックドアが全閉
状態のときを示す側面図である。
【図2】図1に示す車両の一部であって、バックドアが
全開状態のときを示す側面図である。
【図3】図1に示すアクチュエータユニットの詳細を示
す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は、ラックバーの推力方向とバ
ックドアが要する駆動力の方向との関係を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 車両 2 バックドア 3 車両ルーフ 4 ヒンジ 4a 開閉中心軸 5 ボールスタッド 6 ガスダンパー 10 アクチュエータユニット 11 連結ロッド 11a ロッド部 12 スライド機構 13 パワーユニット 14 ピラー 15,16 ボールソケット 17 内装トリム 18 開口部 20 チャンネル 20a 上端部 20b 下端部 21 ラックバー 21a 先端部 22 スロット 23 窓部 24 ラックギヤ 25 ボールスタッド 30 電動モータ 31 ウォームギヤ機構 32 駆動ピニオンギヤ 33 中間ギヤ 33a 大径ギヤ 33b 小径ギヤ 34 出力ピニオンギヤ 35 ベースブロック部 A 全長 l 円弧状軌跡 F 駆動力 L 移動軌跡 H 水平線 R,r 傾斜角度 T 推力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 孝 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 塩入 政治 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 (72)発明者 落合 孝夫 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 DA05 DA08 DB05 DB08 EA01 EB01 EC01 KA15 KA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に開閉自在に装着された開閉部材を
    自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、 リンク機構を介して前記開閉部材と連結された往復動部
    材と、 湾曲して形成され、前記往復動部材を円弧状軌跡に沿っ
    て案内する案内部材と、 前記往復動部材に形成されたラックギヤに噛み合う出力
    ピニオンギヤおよび前記出力ピニオンギヤを回転駆動す
    る電動モータを備え、前記開閉部材が全閉状態となる第
    1の位置と前記開閉部材が全開状態となる第2の位置と
    の間で前記往復動部材を往復動させる駆動手段とを有す
    ることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用自動開閉装置にお
    いて、車両ルーフ後端部に取り付けられたヒンジを介し
    て前記開閉部材が前記車両に装着され、前記開閉部材と
    隣接する前記車両のピラー内に前記案内部材が固定され
    ていることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用自動開閉装置にお
    いて、前記往復動部材が前記第1の位置から前記第2の
    位置へと移動するにしたがって、前記往復動部材の移動
    方向と前記車両の前後方向との成す角度が増加するよう
    に前記案内部材が配置されていることを特徴とする車両
    用自動開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれか一項に記載
    の車両用自動開閉装置において、前記案内部材が管状の
    チャンネルであり、前記往復動部材が前記チャンネルの
    内部に配置されたラックバーであることを特徴とする車
    両用自動開閉装置。
JP2002052844A 2002-02-28 2002-02-28 車両用自動開閉装置 Pending JP2003253959A (ja)

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JP2017043298A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 株式会社ニシベ計器製造所 車両用ドア開閉装置

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