JP2003238339A - 油性化粧料 - Google Patents

油性化粧料

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JP2003238339A
JP2003238339A JP2002033017A JP2002033017A JP2003238339A JP 2003238339 A JP2003238339 A JP 2003238339A JP 2002033017 A JP2002033017 A JP 2002033017A JP 2002033017 A JP2002033017 A JP 2002033017A JP 2003238339 A JP2003238339 A JP 2003238339A
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雅樹 奥山
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淳 三井田
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治郎 中林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布時の光沢及びその持続性に優れ、更に使用
性・使用感、充填成型性及び形状保持性に優れた油性化
粧料を提供することを目的とする。 【解決手段】特定のアクリル−シリコーン系グラフト共
重合体とポリオキシチレンブチルエーテルとを含有する
油性化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧膜の光沢及び
その持続性に優れ、更に使用性・使用感、充填成型性及
び形状保持性に優れた油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油性化粧料は、化粧膜に自然な光沢感及
びその持続性があることが、化粧効果を高める上で重要
である。最近では煌びやかな雰囲気が流行し、***化粧
料においては、特にツヤ感を重視した品質が要求されて
いる。従来から、化粧膜の光沢を向上させる為に、ラノ
リン誘導体、ひまし油、低粘度シリコ−ン油、天然物質
からの抽出物などの油分が配合されてきた。しかし、現
状の流行に充分に対応するため、これらの配合量を増や
すと、化粧料の形状保持性が悪くなったり、化粧持ちが
悪くなるといった問題が起こる。また、これを改善する
ためワックスや蝋類等のゲル化剤等を増量すると、光沢
が低くなったり、使用性が悪くなるという問題が起きる
等、現状では、未だ満足できるものが得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記課題を解決し、塗布時の光沢及びその持続性に優れ、
更に使用性・使用感、充填成型性及び形状保持性に優れ
た油性化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究した結果、特定のアクリル−シリ
コーン系グラフト共重合体とポリオキシチレンブチルエ
ーテルとを含有することにより、塗布時の光沢及びその
持続性に優れ、更に使用性・使用感、充填成型性及び形
状保持性に優れた油性化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(a)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオル
ガノポリシロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキ
ル(メタ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モ
ノマーを共重合して得られるアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合体、(b)ポリオキシプロピレンブチルエ
ーテルを含有することを特徴とする油性化粧料を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)のアクリル−シリコーン
系グラフト共重合体は、(A)分子鎖の片末端にラジカ
ル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物と
(B)炭素数16〜22のアルキル(メタ)アクリレー
ト(以下、単に「長鎖アルキル(メタ)アクリレート」
と表す)を主体とするラジカル重合性モノマーをラジカ
ル重合することにより得られ、特開平3−162442
号公報、特開平4−342513号公報等に記載されて
いるものが例示される。例えば、(A)の分子鎖の片末
端にラジカル重合性を有するオルガノポリシロキサン化
合物は、下記一般式(1)
【0006】
【化1】
【0007】R1:メチル基又は水素原子 R2:場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断され
ている直鎖状又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜
10個の2価の飽和炭化水素基 R3:メチル基又はブチル基 l:3〜300で表されるものが挙げられる。
【0008】一方、(B)の長鎖アルキルアルキル(メ
タ)アクリレートはラジカル重合性不飽和結合を分子中
に1個有する化合物を意味し、使用される長鎖アルキル
(メタ)アクリレートとしては、パルミチル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソス
テアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アク
リレート等を例示することができる。また、本発明にお
いて、(A)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有す
るオルガノポリシロキサン化合物と(B)長鎖アルキル
(メタ)アクリレートを主体とするという意味は、成分
(a)のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体を形
成する成分が(A)及び(B)を主体とするということ
であり、成分(a)の構成中(A)と(B)の合計のモ
ル分率が50%以上であることを意味する。すなわち、
成分(a)中には上記(A)、(B)以外にも、他の汎
用されるラジカル重合性モノマーを第3成分として共重
合しても構わないということである。この第3成分のモ
ノマーとしては種々の重合性モノマー化合物を使用する
ことができるが、これらの化合物としては、例えば、炭
素数1〜15及び23〜30のアルキル(メタ)アクリ
レート、スチレン、置換スチレン、酢酸ビニル、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、フマル酸エステル、ブタジエン、アクリロニトリ
ル、フッ化オレフィン、N−ビニルピロリドン等をあげ
ることができる。
【0009】(A)分子鎖の片末端にラジカル重合性基
を有するジメチルポリシロキサン化合物と(B)長鎖ア
ルキルアルキル(メタ)アクリレートを主体とするラジ
カル重合性モノマーとの共重合体は、質量比で1/19
〜2/1の範囲内で、ベンゾイルパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等
の通常のラジカル重合開始剤の存在下で、溶液重合法、
乳化重合法、懸濁重合法、バルク重合法等の公知の方法
により製造することができる。成分(a)のアクリル−
シリコーン系グラフト共重合体の市販品としては、KP
561、KP562(信越化学工業社製)等が挙げられ
る。
【0010】成分(a)のアクリル−シリコーン系グラ
フト共重合体は、本発明の油性化粧料中に、好ましくは
1〜40質量%(以下、単に「%」で示す。)、更に好
ましくは5〜30%の範囲で配合される。配合量がこの
範囲であれば光沢等の化粧効果及びその持続性、使用性
・使用感において特に良好なものが得られる。また、こ
れらのアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は必要
に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
【0011】本発明で用いられる成分(b)のポリオキ
シプロピレンブチルエーテルは、通常化粧品に使用され
ているものであればいずれも使用することができるが、
ポリオキシプロピレン鎖が35〜55モルのものが好ま
しい。市販品としては、ユニルーブMB700(日本油
脂)等が挙げられる。成分(b)のポリオキシエチレン
ブチルエーテルは、本発明の油性化粧料中に、好ましく
は0.1〜50%、更に好ましくは1〜40%の範囲で
配合される。配合量がこの範囲であれば、成分(a)の
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体との併用によ
り、優れた光沢を演出するのみでなく、油剤中にてゲル
状となり、化粧料に粘性を付与することができ、使用性
・使用感、充填成型性の点においても良好なものが得ら
れる。
【0012】成分(a)と成分(b)の含有量の比は、
質量比で(a):(b)=30:1〜1:40であるこ
とが、使用性・使用感、充填成型性の点において好まし
い。
【0013】本発明のメークアップ化粧料は、上記した
必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例え
ば、感触調整や着色の目的で粉体成分や、基材、エモリ
エント成分として油性成分、水性成分、粉体分散、感触
調整の為の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水溶性
被膜形成性樹脂、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美
容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわな
い範囲で適宜配合することができる。
【0014】油性成分としては、動物油、植物油、合成
油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性
油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬
化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油
性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリ
ブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エ
チレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロ
ウ、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
ステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソス
テアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アル
コール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パー
フルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロ
ポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノ
リン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコー
ル等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、1
2−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙
げられる。
【0015】粉体成分としては、板状、紡錘状、針状等
の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により
特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、色素粉体
類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジ
ョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸
化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロ
ム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイ
カ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タル
ク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイ
ト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、二酸化チ
タン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、
酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理
雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉
体、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、有機顔料処
理雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン処
理合成金雲母、アルミニウムパウダー、ポリエチレンテ
レフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエ
チレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム
末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリ
レート積層フィルム末等の光輝性粉体類、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、
ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素
のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲
母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウ
ム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜
鉛含有二酸化珪素等の複合粉体が挙げられ、これらを1
種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉
体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良
く、その表面を油剤処理、シリコーン化合物処理、フッ
素化合物処理、金属石鹸処理、界面活性剤処理、アミノ
酸系化合物処理、水溶性高分子処理等を施してあっても
よい。
【0016】水性成分としては、水に可溶な成分であれ
ば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリ
セリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロー
ル類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん
糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチ
ン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビア
ガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マ
グネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウ
ィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベ
ンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0017】界面活性剤としては、化粧料一般に用いら
れている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、
非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イ
オン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加
物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、
ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン
界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン
酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン
硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化
脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−
アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシ
ル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ
酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチ
オン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、
ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アル
キル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が
挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプ
やベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、ス
ルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対
して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−
ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアン
モニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレ
ンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフ
ォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキ
ル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニ
ウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−
1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシ
チン等が挙げられる。
【0018】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパ
ク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン
等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン
類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げら
れる。
【0019】本発明の油性化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、口紅、リップグロス、リップフ
ィクサー、リップクリーム、リップライナー、ファンデ
ーション、アイカラー、コンシーラー、ヘアワックスな
どの油性化粧料に応用することができる。この中でも、
特に***用化粧料に用いた場合、効果が顕著に発現する
ため望ましい。
【0020】
【実施例】次に、実施例及び参考例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制
約されるものではない。
【0021】実施例1〜4及び比較例1〜3 スティッ
ク状口紅 表1に示す処方の口紅を調製し、光沢(塗布膜のつ
や)、塗布時の使用性・使用感、光沢(つや)の持続性
について下記の方法により官能評価を行った。また、充
填成型性及び形状保持性についても下記の方法により評
価を行った。それらの結果もあわせて表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】*1:ステアリル変性アクリレートシリコ
ーン(KP561) *2:ベヘニル変性アクリレートシリコーン(KP56
2)
【0024】(製造方法) A.成分(1)〜(17)を加熱溶解し、成分(18)
〜(22)を加えて均一に混合する。 B.Aを容器に充填し、製品とする。
【0025】下記評価項目について各々評価を行った。 (評価項目) (a)塗布膜のつや (b)使用性・使用感 (c)つやの持続 (d)充填成型性 (e)形状保持性 (評価方法)
【0026】10名の官能検査パネルにより、各試料を
上記a〜cについて、下記絶対評価を用いて7段階に評
価し、各試料ごとの評点の平均値を4段階判定基準を用
いて判定した。dの項目については、充填時の各試料の
状態を観察し、充填成型性をそれぞれ下記4段階判定基
準により判定した。eの項目については各試料を繰り出
した状態で、横向きにおき40℃で一ヶ月の口紅の曲が
り具合を観察し、下記4段階判定基準により判定した。
【0027】(塗布膜のつや)、(使用性・使用感)、
(つやの持続) 絶対評価基準 (評点):(評価) 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い 4段階判定基準 5点を超える :非常に良好:◎ 3点を超えて5点以下:良好 :○ 1点を超えて3点以下:やや不良 :△ 1点以下 :不良 :× (充填成型性判定基準) ◎:粘度が低く、容易に充填可能である ○:やや粘度が高いが、充填可能である △:粘度が高く、充填にやや難あり ×:充填できない (形状保持性判定基準) ◎:変化なく良好。:優れる ○:ほとんど変化はないが、少し曲がりが認められ
る。:やや優れる △:曲がりがはっきりと認められる。:やや劣る ×:曲がりが激しいか、又は折れが認められる。:劣る
【0028】本結果から明らかなように、本発明品であ
る実施例1〜4の口紅を用いた場合は、比較例1〜3に
比較し、塗布膜のつややその持続性、使用性・使用感の
すべての点ではるかに優れた特性を有していた。また充
填成型性や形状保持性の点においても優れていた。
【0029】 実施例5 口紅(皿状) (成分) (%) 1.マイクロクリスタリンワックス 5.0 2.ポリエチレンワックス 2.0 3.キャンデリラワックス 5.0 4.2−エチルへキサン酸セチル 適量 5.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 30.0 6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体*1 30.0 7.ポリオキシプロピレンブチルエーテル 5.0 8.ショ糖脂肪酸エステル 2.0 9.タルク 12.0 10.シリカ 1.0 11.赤色202号 0.2 12.ベンガラ 0.2 13.黒酸化鉄 0.1 14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 15.パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 0.1 (製造方法) A.成分(1)〜(8)を加熱溶解し均一に混合した
後、成分(9)〜(15)を加え、均一に混合する。 B.Aを皿に充填する。 以上のようにして得られた皿状口紅は、塗布膜のつや及
びその持続性、使用感・使用性に優れ、充填成型性、形
状保持性の点において優れたものであった。
【0030】 実施例6 リップグロス(液状) (成分) (%) 1.デキストリン脂肪酸エステル 5.0 2.流動パラフィン 10.0 3.リンゴ酸ジエステル 20.0 4.2−エチルへキサン酸セチル 10.0 5.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 適量 6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体*1 1.0 7.ポリオキシプロピレンブチルエーテル 40.0 8.タルク 5.0 9.シリカ 1.0 10.赤色202号 0.2 11.ベンガラ 0.2 12.黒酸化鉄 0.1 13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 14.パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 0.1 15.雲母チタン 6.0 16.油溶性アルニカエキス 0.1 (製造方法) A.成分(1)〜(7)を加熱溶解し均一に混合した
後、成分(8)〜(16)を加え、均一に混合する。 B.Aを容器に充填する。 以上のようにして得られたリップグロスは、塗布膜のつ
や及びその持続性、使用感・使用性、充填成型性、形状
保持性の点において優れたものであった。
【0031】 実施例7 ファンデーション (成分) (%) 1.マイクロクリスタリンワックス 5.0 2.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体*1 15.0 3.ポリオキシプロピレンブチルエーテル 1.0 4.セレシンワックス 2.0 5.セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 6.セリサイト 適量 7.タルク 12.0 8.マイカ 15.0 9.シリカ 10.0 10.ベンガラ 0.2 11.黒酸化鉄 0.1 12.黄酸化鉄 1.5 13.フェノキシエタノール 0.2 14.オキシベンゾン 0.1 (製造方法) A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し均一に混合した
後、成分(6)〜(14)を加え、均一に混合する。 B.Aを皿に充填する。 以上のようにして得られたファンデーションは、肌との
なじみのよい自然な光沢感を演出し、使用性・使用感、
形状保持性の点においても優れたものであった。
【0032】 実施例8 頬紅 (成分) (%) 1.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体*2 5.0 2.ポリオキシプロピレンブチルエーテル 1.0 3.2−エチルへキサン酸セチル 10.0 4.セレシンワックス 4.0 5.トリヤシ油脂肪酸グリセリル 3.0 6.セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 7.セリサイト 適量 8.窒化ホウ素 10.0 9.ナイロン粉末 7.0 10.シリカ 5.0 11.酸化チタン 20.0 12.ベンガラ 2.0 13.黄酸化鉄 1.5 14.防腐剤 0.2 (製造方法) A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し均一に混合した
後、成分(7)〜(14)を加え、均一に混合する。 B.Aを皿に充填する。 以上のようにして得られた頬紅は、自然な光沢感を有
し、その持続性、充填成型性、形状保持性の全ての点に
おいて優れたものであった。
【0033】 実施例9 アイカラー (成分) (%) 1.パラフィン 5.0 2.流動パラフィン 10.0 3.トリミリスチン酸グリセリル 5.0 4.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体*1 7.0 5.ポリオキシプロピレンブチルエーテル 5.0 6.セリサイト 適量 7.窒化ホウ素 10.0 8.マイカ 10.0 9.フッ素化合物処理鱗片状シリカ*3 10.0 10.黄色酸化鉄 3.0 11.赤色酸化鉄 4.0 12.黒色酸化鉄 1.0 13.パラオキシ安息香酸プロピル 0.2 *3:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩5%処理 (製造方法) A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し均一に混合した
後、成分(6)〜(13)を加え、均一に混合する。 B.Aを皿に充填する。 以上のようにして得られたアイカラーは、つやを伴う煌
びやかな雰囲気を演出し、使用性・使用感、充填成型
性、形状保持性の全ての点において優れたものであっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明の油性化粧料は、化粧膜の光沢及
びその持続性に優れ、使用性・使用感、充填成型性や形
状保持性にも優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 (72)発明者 中林 治郎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB152 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC172 AC181 AC182 AC212 AC342 AC352 AC372 AC422 AC442 AC482 AC792 AD022 AD072 AD152 AD161 AD162 AD222 AD242 AD512 AD532 CC12 CC13 CC14 DD11 DD23 DD30 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b);成分(a)分
    子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリ
    シロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキル(メ
    タ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー
    を共重合して得られるアクリル−シリコーン系グラフト
    共重合体成分(b)ポリオキシプロピレンブチルエーテ
    ルを含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(a)の含有量が1〜40質量%、
    (b)の含有量が0.1〜50質量%であることを特徴
    とする請求項1記載の油性化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(a)の含有量と、成分(b)の含
    有量の比が30:1〜1:40であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の油性化粧料。
  4. 【請求項4】 前記油性化粧料が***用化粧料であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の油性
    化粧料。
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JP2010100555A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Shiseido Co Ltd ゲル状組成物
JP2011144165A (ja) * 2009-12-16 2011-07-28 Key Tranding Co Ltd 油性固形化粧料
JP2011184317A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Kose Corp 油性液状***化粧料

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