JP2003237565A - 吊り下げ搬送設備 - Google Patents

吊り下げ搬送設備

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JP2003237565A JP2002040876A JP2002040876A JP2003237565A JP 2003237565 A JP2003237565 A JP 2003237565A JP 2002040876 A JP2002040876 A JP 2002040876A JP 2002040876 A JP2002040876 A JP 2002040876A JP 2003237565 A JP2003237565 A JP 2003237565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送物を支持する移動体側に回転力付与手
段を設けない構成でありながら、被搬送物の昇降や回転
を行える吊り下げ搬送設備を提供する。 【解決手段】 レール装置2の支持案内により一定経路
9上で移動自在な移動体10側に、昇降手段30を介し
て被搬送物Aの支持部50を設けた。支持部50は、昇
降手段30が連結する上部フレーム51と、上部フレー
ム51に対して横方向軸心56の周りに回転可能に連結
した下部フレーム53からなり、下部フレーム53側で
被搬送物Aを支持自在とした。一定経路9中の所定箇所
9aに、下部フレーム53側に接続可能な回転力付与手
段75を設けた。被搬送物を支持する移動体側に回転力
付与手段を設けない構成でありながら、被搬送物の昇降
や回転を行え、移動体を含めて設備全体を安価に構成で
き、回転制御を容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車製
作工場において車体を支持搬送したり、あるいは各種工
場において被加工物を支持搬送したりするのに用いら
れ、かつ車体や被加工物などの被搬送物を昇降したり回
転したりし得る吊り下げ搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、たとえば
実開平4−107727号公報に見られる構成が提供さ
れている。すなわち、レールに支持案内されて移動自在
なキャリアには、巻上げ装置によって吊下げられている
コンテナ支持フレームが設けられている。このコンテナ
支持フレームは、巻上げ装置の吊下げ索群が連結された
昇降板と、この昇降板側に回転軸を介して支持された回
転フレームからなり、回転フレームによってコンテナを
支持自在に構成されている。そして昇降板側には、回転
フレームを回転させるためのコンテナ回転モータが設け
られている。
【0003】このような従来構成によると、巻上げ装置
の作動によってコンテナ支持フレームが昇降動され、そ
してコンテナ回転モータの作動によって、昇降板側に対
して回転フレームが回転動され、以てキャリア側に支持
されているコンテナを、昇降したり回転したりし得るこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、コンテナ回転モータが全てのキャリアに
装備されることで、このキャリアを含めて設備全体は高
価なものになり、また回転制御は容易に行えない。
【0005】そこで本発明の請求項1記載の発明は、被
搬送物を支持する移動体側には回転力付与手段を設けな
い構成でありながら、被搬送物の昇降や回転を行え得る
吊り下げ搬送設備を提供することを目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の吊り下げ搬送設備は、
レール装置に支持案内されて一定経路上で移動自在な移
動体側には、昇降手段を介して被搬送物の支持部が設け
られ、この支持部は、昇降手段が連結される上部フレー
ムと、この上部フレームに対して横方向軸心の周りに回
転可能に連結された下部フレームとからなるとともに、
この下部フレーム側で被搬送物を支持自在に構成され、
一定経路中の所定箇所には、前記下部フレーム側に接続
可能な回転力付与手段が設けられていることを特徴とし
たものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、昇降
手段を上昇動させて支持部を移動体に最も接近させた状
態とし、さらに水平状の上部フレームに対して下部フレ
ームを水平状として対向させた状態で、移動体を一定経
路上で移動させることにより、被搬送物を正向きかつ水
平状として搬送し得る。そして移動体を所定箇所に停止
させた状態で、昇降手段の作動によって支持部を下降さ
せることにより、被搬送物を所望のレベルまで下降し得
る。
【0008】次いで、下部フレーム側に接続させた回転
力付与手段を駆動することにより、下部フレームを横方
向軸心の周りに回転させて被搬送物を回転させ得る。そ
して、被搬送物に対して所期の作業を行ったのち、必要
に応じて回転力付与手段を作動させて、水平状の上部フ
レームに対して下部フレームを水平状とする。次いで昇
降手段の作動により支持部を上昇させることで、被搬送
物を引き上げて、通常の吊り下げ状態に戻し得る。以上
により、被搬送物に対する所期の作業を終えるのであ
り、その後に移動体を一定経路上で移動し得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の吊り下げ搬送
設備は、上記した請求項1記載の構成において、上部フ
レームに対して下部フレームが、移動方向に対して直交
状の横方向軸心の周りに回転可能に構成されていること
を特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、下部
フレーム側に接続させた回転力付与手段を駆動すること
により、下部フレームを、移動方向に対して直交状の横
方向軸心の周りに回転させて被搬送物を回転させ得る。
【0011】そして本発明の請求項3記載の吊り下げ搬
送設備は、上記した請求項1または2記載の構成におい
て、昇降手段は索状体吊り形式であり、所定箇所には、
下降されてきた上部フレームの支持装置が設けられ、こ
の支持装置に上部フレームが支持されたとき、上部フレ
ーム側に設けられた回転連動手段が回転力付与手段に接
続されるように構成されていることを特徴としたもので
ある。
【0012】したがって請求項3の発明によると、昇降
手段の作動によって支持部を下降させることにより、被
搬送物を所望のレベルまで下降し得、その際に、下降し
てきた上部フレームを支持装置により支持することで、
上部フレームの下降限を、常に一定のレベルとして安定
して維持し得る。次いで、下部フレーム側に接続させた
回転力付与手段を駆動することにより、下部フレームを
横方向軸心の周りに回転させて、被搬送物を回転させ
得、その際に、上部フレームを支持装置に支持させてい
ることで、横方向軸心の位置を一定状にし得る。
【0013】さらに本発明の請求項4記載の吊り下げ搬
送設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構
成において、所定箇所の下方には、被搬送物の液処理槽
が配設されていることを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項4の発明によると、昇降
手段の正逆作動によって支持部を昇降させることによっ
て、被搬送物を液槽内の液体に液没させて液処理を行え
るとともに、被搬送物を液槽内から引き上げ得る。そし
て、被搬送物を液没させた状態で回転力付与手段を駆動
することにより、下部フレームを横方向軸心の周りに回
転させて被搬送物を液槽内で回転させ得、以て被搬送物
に対して回転力を利用した液処理を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。1は吊り下げ搬送装置で、レール
装置2と、このレール装置2の上方に架設された支持用
レール3と、この支持用レール3を支持する枠組体5
と、前記レール装置2に支持案内されて一定経路9上を
移動自在な移動体10などにより構成されている。なお
枠組体5は、天井枠6や、この天井枠6から垂下される
縦枠7などからなり、複数の縦枠7の下端間に前記支持
用レール3が連結されている。そして支持用レール3に
対してレール装置2は、複数の連結部材4を介して連結
されている。
【0016】ここで一定経路9中の一部は所定箇所9a
に形成され、この所定箇所9aに対向されて下方には、
車体(被搬送物の一例)Aを液処理するための液処理槽
Bが配設されている。
【0017】前記移動体10の本体11は、平枠状のフ
レーム部12と、このフレーム部12の前部に連結体1
3を介して連結された回動フレーム部14とにより形成
されている。その際に回動フレーム部14は、その長さ
方向の中央部分が連結体13により連結されることで、
フレーム部12に対して、前後軸心ならびに縦軸心の周
りに相対回動自在に構成されている。
【0018】そして移動体10は、複数の被案内装置を
介してレール装置2に支持案内されることで、一定経路
9上を移動自在に構成されている。その際に被案内装置
は、回動フレーム部14の前部に設けられた前部トロリ
装置15と、回動フレーム部14の後部に設けられた中
間部トロリ装置16と、フレーム部12の後部に連結体
18を介して設けられた後部トロリ装置17などからな
る。
【0019】これらトロリ装置15,16,17は、そ
のトロリ本体15A,16A,17Aがトラニオンピン
15B,16B,17Bなどを介してフレーム部12側
または回動フレーム部14側に連結されている。そして
トロリ本体15A,16A,17Aには、前記レール装
置2の上面に支持案内される輪体(車輪)15C,16
C,17Cが遊転自在に取り付けられるとともに、前記
レール装置2における上下の両側面にそれぞれ当接して
案内されるガイドローラ15D,16D,17D群が遊
転自在に取り付けられている。
【0020】そして、後部トロリ装置17におけるトロ
リ本体17Aには、モータや減速機などからなり正逆駆
動自在な走行駆動部20が設けられ、この走行駆動部2
0からの出力軸21に前記輪体17Cが取り付けられて
いる。なお、前記駆動部20への給電や制御のために、
前記レール装置2の一側面には給電などを行う配線装置
29が設けられ、またトロリ本体17A側には集電など
を行う摺接装置22が設けられている。
【0021】前記フレーム部材12の左右上面側には、
一定経路9に沿って設けられたガイドレール8に案内さ
れることで移動体10側の振れを防止するための振れ防
止ローラ23が設けられている。また、フレーム部材1
2における左右方向の中央部分には、前後一対のガイド
体24が垂設され、これらガイド体24は筒状であっ
て、その下端間には平板状の架台25が設けられてい
る。そして、架台25における前後方向の中央部分でか
つ左右方向の両側部分には、それぞれ位置決め用筒体2
6が上下に開放される状態で設けられている。
【0022】なお、フレーム部材12における左右方向
の中央部分でかつ両ガイド体24に対して前後の外方部
分には、それぞれ上昇限用のストッパー体27が垂設さ
れている。以上の11〜27などによって、レール装置
2に支持案内されて一定経路9上で移動自在な移動体1
0の一例が構成される。
【0023】前記移動体10側には、昇降手段30を介
して車体Aの支持部50が設けられている。すなわち昇
降手段30は索状体吊り形式であり、モータや減速機な
どからなる昇降駆動部31が、本体11のフレーム部1
2上に左右一対で搭載されている。そして、これら昇降
駆動部31からの出力軸32に連動連結される駆動軸3
3が設けられ、これら駆動軸33は、前後方向に沿って
配設されるとともに、軸受を介してフレーム部12側に
回転自在に支持されている。
【0024】両駆動軸33には、それぞれ前後一対のド
ラム体34が設けられ、これらドラム体34の正逆回転
によって、それぞれチェーン(索状体の一例)35を巻
き取り繰り出し可能に構成されている。各ドラム体34
に対向されて、それぞれ中間ガイド輪体36と内部ガイ
ド輪体37とが設けられ、これらガイド輪体36,37
はチェーン35を案内するもので、それぞれフレーム部
12側に回転自在に支持されている。
【0025】内部ガイド輪体37からのチェーン35
は、前記ガイド体24に通されて架台25上に達してい
る。この架台25上には、両ガイド体24に対向され
て、それぞれ左右一対の内部ガイド輪体38と外部ガイ
ド輪体39とが設けられ、これらガイド輪体38,39
はチェーン35を案内するもので、それぞれ架台25側
に回転自在に支持されている。そして、外部ガイド輪体
39により下方へ案内される合計4本のチェーン35の
下端が、支持部50側に連結部材40を介して連結され
ている。以上の31〜40などにより昇降手段30の一
例が構成される。
【0026】前記支持部50は、昇降手段30のチェー
ン35群が連結される矩形平枠状の上部フレーム51
と、この上部フレーム51の左右両側から垂下されるV
字状の側部フレーム52と、これら側部フレーム52の
下端間に設けられた矩形平枠状の下部フレーム53など
からなる。ここで、下部フレーム53の左右両側からは
プレート状の連結体54が立設され、これら連結体54
の上端が前記側部フレーム52の下端に左右方向軸55
を介して連結されることで、上部フレーム51に対して
下部フレーム53が、移動方向に対して直交状の横方向
軸心56の周りに回転可能に構成される。
【0027】前記下部フレーム53上の複数箇所には、
車体Aを支持自在な支持具57が設けられ、ここで支持
具57の少なくとも一部はクランプ形式とされている。
前記上部フレーム51からは、前記位置決め用筒体26
に対して下方から嵌合可能な位置決め用ピン体58が立
設されている。また上部フレーム51の所定部分には、
下降時における位置決め用貫通孔59が形成されてい
る。以上の51〜59などによって支持部50の一例が
構成される。
【0028】前記上部フレーム51側には回転連動手段
60が設けられている。すなわち、上部フレーム51と
側部フレーム52とが成す左右一対のコーナ部のうち、
一方のコーナ部でかつ後端部分の外面からはブラケット
61が後方へと連設され、このブラケット61には、左
右方向の受動軸62が軸受63を介して回転自在に設け
られている。そして、受動軸62の外端には受動歯車
(受動体)64が設けられるとともに、内端には伝動輪
体(スプロケツト)65が設けられている。
【0029】前記側部フレーム52内の下部において、
前記左右方向軸55には受動輪体66が設けられ、この
受動輪体66と前記伝動輪体65との間にはチェーン
(無端連動体)67が巻回されている。なお側部フレー
ム52内の上部には、チェーン67を案内する一対のガ
イド輪体68,69が設けられている。以上の61〜6
9などによって回転連動手段60の一例が構成される。
【0030】前記所定箇所9aには、下降されてきた上
部フレーム51の支持装置70が設けられている。すな
わち、液処理槽Bの上縁部分には複数の支持台71が設
けられ、これら支持台71はL字状であって、その縦材
部の上面を支持面71aとして上部フレーム51を支持
可能に構成されている。そして所定の支持台71には、
前記上部フレーム51に形成された位置決め用貫通孔5
9に嵌合可能な位置決め用ピン72が立設されている。
以上の71〜72などによって支持装置70の一例が構
成される。
【0031】前記所定箇所9aには、前記支持装置70
に上部フレーム51が支持されたとき、上部フレーム5
1側に設けられた回転連動手段60が接続される回転力
付与手段75が設けられている。すなわち、1つの支持
台71には、モータや減速機などからなる正逆駆動自在
な回転駆動部76が、支持部材77を介して設けられて
いる。そして、回転駆動部76からの出力軸78が側外
方へ突出され、この出力軸78の外端に伝動歯車(伝動
体)79が設けられている。
【0032】その際に伝動歯車79は、前記支持装置7
0に上部フレーム51が支持されたときに、回転連動手
段60の受動歯車64が自動的に噛合されるように構成
されている。以上の76〜79などにより、前記下部フ
レーム53側に接続可能な回転力付与手段75の一例が
構成される。なお支持部50の上部位置にはオイルパン
80が設けられ、また一定経路9の部分には、ガイド体
24やストッパー体27の通過を許すカバー体81が設
けられている。
【0033】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図6、図7は、一定経路9での通常の吊り
下げ搬送状態を示している。このとき昇降手段30を上
昇動させており、支持部50の上昇によって、位置決め
用ピン体58を位置決め用筒体26に下方から嵌合させ
るとともに、上部フレーム51をストッパー体27に下
方から当接させている。これにより支持部50を、移動
体10に最も接近させた状態で、この移動体10に一体
状とし得る。また回転連動手段60は、側部フレーム5
2に対して連結体54を垂下させることで、水平状の上
部フレーム51に対して下部フレーム53を水平状とし
て対向させており、そして駆動停止により、かかる姿勢
をロック状態としている。
【0034】このような状態で走行駆動部20を駆動制
御することで、輪体17Cの駆動回転力によって移動体
10を一定経路9上で移動し得、以て車体Aを正向きか
つ水平状として搬送し得る。そして移動体10を、図
1、図2に示すように所定箇所9aで停止させ、車体A
を液処理槽Bの上方に位置させる。
【0035】この状態で、まず昇降手段30の逆作動に
よって支持部50を下降させる。すなわち、両昇降駆動
部31の同期した逆駆動により、出力軸32や駆動軸3
3を介してドラム体34群を逆回転させる。これによ
り、ドラム体34群からチェーン35群を繰り出すこと
になり、以てチェーン35群を中間ガイド輪体36、内
部ガイド輪体37、内部ガイド輪体38、外部ガイド輪
体39と移動させて、支持部50を下降し得る。
【0036】このような下降によって、図4の実線や図
5の実線に示すように、車体Aを液処理槽B内の処理液
(水など。)Cに突入させて液没させ得、以て塗装など
の液処理を行える。その際に、下降してきた上部フレー
ム51を、支持装置70における支持台71の支持面7
1a群により支持させることで、上部フレーム51の下
降限を、常に一定のレベルとして安定して維持し得、さ
らに位置決め用ピン72に位置決め用貫通孔59を嵌合
させることで、上部フレーム51の前後方向や左右方向
の位置決めを正確に行える。
【0037】このような状態で、昇降手段30の正作動
によって支持部50を少し上昇させることにより、図3
の実線に示すように、支持装置70に対して上部フレー
ム51を浮かせることになる。そして、昇降手段30に
おける左右一対の昇降駆動部31を可逆的に正逆作動さ
せ、チェーン35を巻き取りまたは繰り出すことによっ
て、図3の仮想線に示すように、支持部50を介して車
体Aを揺動(チルト)し得る。これにより、車体Aの内
部から空気を抜いて上部に逃がすことになり、以て前述
した塗装などの液処理を好適に行える。
【0038】次いで、全体の下降によって、図4の実線
や図5の実線に示すように、上部フレーム51を、支持
装置70における支持台71の支持面71a群により支
持させ、位置決めした状態で、液没させている車体A
を、回転力付与手段75によって液体C内で横方向軸心
56の周りに回転させる。すなわち、上部フレーム51
を支持装置70に支持させたとき、回転力付与手段75
の伝動歯車79に対して、回転連動手段60の受動歯車
64を自動的に噛合させている。
【0039】したがって、回転駆動部76の正逆駆動に
より、出力軸78を介して伝動歯車79を正逆回転させ
ることによって、受動歯車64を介して受動軸62を正
逆回転させ得る。これにより、伝動輪体65、チェーン
67、受動輪体66を介して左右方向軸55を正逆回転
させ得、以て下部フレーム53を横方向軸心56の周り
に正逆回転させて、図4の仮想線や図5の仮想線に示す
ように、液没させている車体Aを液体C内で左右に回転
させ得る。
【0040】その際に、上部フレーム51を支持装置7
0に支持させていることで、横方向軸心56の位置が一
定状になることから、下部フレーム53の正逆回転は、
不測な揺れなどが生じることもなく、一定の円経路上で
安定して行われ、以て車体Aに対して、回転力を利用し
た液処理、たとえば塗膜を均一化させる液処理を行え
る。
【0041】そして、所期の液処理を行ったのち、必要
に応じて回転力付与手段75を作動させて、水平状の上
部フレーム51に対して下部フレーム53を、図4の実
線や図5の実線に示すように水平状とする。次いで昇降
手段30における両昇降駆動部31の同期した正駆動に
より、出力軸32や駆動軸33を介してドラム体34群
を正回転させて、チェーン35群を巻き取ることによ
り、チェーン35群を外部ガイド輪体39、内部ガイド
輪体38、内部ガイド輪体37、中間ガイド輪体36と
移動させて、支持部50を上昇し得る。このように支持
部50を上昇させることで、車体Aを処理液C内から引
き上げて、図1や図2に示すように、通常の吊り下げ状
態に戻し得る。
【0042】このとき、支持部50の上昇によって、位
置決め用ピン体58を位置決め用筒体26に下方から嵌
合させるとともに、上部フレーム51をストッパー体2
7に下方から当接させることにより、支持部50を移動
体10に一体状とし得る。
【0043】以上により、車体Aに対する所期の液処理
を終えるのであり、その後に走行駆動部20を駆動制御
することで、移動体10を一定経路9上で移動し得る。
その際に、移動体10に一体状とした支持部55側には
揺れが生じないことから、所期の作業を終えたのち、直
ちに移動体10を移動し得、以て作業能率を向上し得
る。
【0044】なお、下部フレーム53の回転数や回転速
度は、回転力付与手段75の制御によって任意にし得、
また回転方向は、回転力付与手段75の正逆駆動によっ
て任意に設定し得る。さらに回転力付与手段75の駆動
制御によって、下部フレーム53を完全に回転させず
に、正逆に揺動回転させることも可能である。
【0045】そして、液処理槽Bに隣接して別の液処理
槽bが配設されているときには、上述と同様の作用によ
って、順に液処理を行える。また走行駆動部20を逆作
動させたときには、後部トロリ装置17を先頭として移
動体10を移動し得る。
【0046】上記した実施の形態では、移動体10とし
て、走行駆動部20を備えた自動走行形式が使用されて
いるが、これはレール装置2の上方にチェーン形式の駆
動装置が配設され、この駆動装置側の伝動突起が移動体
10側の受動突起に係合されることで、移動体10側に
移動力が付与される形式などであってもよい。
【0047】上記した実施の形態では、昇降手段30と
して索状体吊り形式が採用されているが、これはラック
・ピニオン形式、ねじ軸・ナット形式、リンク形式など
であってもよい。
【0048】上記した実施の形態では、車体Aを液処理
する作業形態が示されているが、これは車体Aを昇降さ
せたり回転させたりして、部品の組み立てなど各種の作
業を行う作業形態などであってもよい。
【0049】上記した実施の形態では、被搬送物として
車体Aが示されているが、これは被加工物などであって
もよい。上記した実施の形態では、上部フレーム51に
対して下部フレーム53が、移動方向に対して直交状の
横方向軸心56の周りに回転可能に構成されているが、
これは移動方向に沿った横方向軸心の周りに回転可能な
構成などであってもよい。
【0050】上記した実施の形態では、支持装置70に
上部フレーム51が支持されたとき、上部フレーム51
側に設けられた回転連動手段60が回転力付与手段75
に接続されるように構成されているが、これは上部フレ
ーム51が所定レベルまで下降されたとき、回転連動手
段60が回転力付与手段75に接続される構成などであ
ってもよい。
【0051】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、昇
降手段を上昇動させて、支持部を移動体に最も接近させ
た状態とし、さらに水平状の上部フレームに対して下部
フレームを水平状として対向させた状態で、移動体を一
定経路上で移動させることにより、被搬送物を正向きか
つ水平状として搬送できる。そして移動体を所定箇所に
停止させた状態で、昇降手段の作動によって支持部を下
降させることにより、被搬送物を所望のレベルまで下降
できる。
【0052】次いで、下部フレーム側に接続させた回転
力付与手段を駆動することにより、下部フレームを横方
向軸心の周りに回転させて、被搬送物を回転できる。そ
して、被搬送物に対して所期の作業を行ったのち、必要
に応じて回転力付与手段を作動させて、水平状の上部フ
レームに対して下部フレームを水平状とし、次いで昇降
手段の作動により支持部を上昇させることで、被搬送物
を引き上げて、通常の吊り下げ状態に戻すことができ
る。以上により、被搬送物に対する所期の作業を終える
のであり、その後に移動体を一定経路上で移動できる。
【0053】これにより、被搬送物を支持する移動体側
には回転力付与手段を設けない構成でありながら、被搬
送物の昇降や回転を行うことができ、以て移動体を含め
て設備全体を安価に構成でき、また回転制御を容易に行
うことができる。
【0054】また上記した本発明の請求項2によると、
下部フレーム側に接続させた回転力付与手段を駆動する
ことにより、下部フレームを、移動方向に対して直交状
の横方向軸心の周りに回転させて、被搬送物を回転させ
ることができる。
【0055】そして上記した本発明の請求項3による
と、昇降手段の作動によって支持部を下降させることに
より、被搬送物を所望のレベルまで下降でき、その際
に、下降してきた上部フレームを支持装置により支持す
ることで、上部フレームの下降限を、常に一定のレベル
として安定して維持できるとともに、下部フレーム側と
回転力付与手段との接続を容易に行うことができる。次
いで、下部フレーム側に接続させた回転力付与手段を駆
動することにより、下部フレームを横方向軸心の周りに
回転させて被搬送物を回転でき、その際に、上部フレー
ムを支持装置により支持していることで、横方向軸心の
位置を一定状にできる。これにより、下部フレームの正
逆回転は、不測な揺れなどが生じることもなく、一定の
円経路上で安定して行うことができる。
【0056】さらに上記した本発明の請求項4による
と、昇降手段の正逆作動によって支持部を昇降させるこ
とによって、被搬送物を液槽内の液体に液没させて液処
理を行うことができるとともに、被搬送物を液槽内から
引き上げることができる。そして、被搬送物を液没させ
た状態で回転力付与手段を駆動することにより、下部フ
レームを回転させて被搬送物を液槽内で回転でき、以て
被搬送物に対して回転力を利用した液処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、吊り下げ搬
送設備における上昇時の側面図である。
【図2】同吊り下げ搬送設備における上昇時の背面図で
ある。
【図3】同吊り下げ搬送設備における下降中途時の背面
図である。
【図4】同吊り下げ搬送設備における下降時の側面図で
ある。
【図5】同吊り下げ搬送設備における下降時の背面図で
ある。
【図6】同吊り下げ搬送設備における要部の側面図であ
る。
【図7】同吊り下げ搬送設備における要部の背面図であ
る。
【符号の説明】
1 吊り下げ搬送装置 2 レール装置 9 一定経路 9a 所定箇所 10 移動体 11 本体 12 フレーム部 14 回動フレーム部 15 前部トロリ装置 16 中間部トロリ装置 17 後部トロリ装置 20 走行駆動部 22 摺接装置 24 ガイド体 25 架台 26 位置決め用筒体 27 ストッパー体 29 配線装置 30 昇降手段 31 昇降駆動部 34 ドラム体 35 チェーン(索状体) 40 連結部材 50 支持部 51 上部フレーム 52 側部フレーム 53 下部フレーム 54 連結体 55 左右方向軸 56 横方向軸心 57 支持具 58 位置決め用ピン体 59 位置決め用貫通孔 60 回転連動手段 62 受動軸 64 受動歯車 65 伝動輪体 66 受動輪体 67 チェーン 70 支持装置 71 支持台 72 位置決め用ピン 75 回転力付与手段 76 回転駆動部 79 伝動歯車 A 車体(被搬送物) B 液処理槽 b 液処理槽 C 処理液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール装置に支持案内されて一定経路上
    で移動自在な移動体側には、昇降手段を介して被搬送物
    の支持部が設けられ、この支持部は、昇降手段が連結さ
    れる上部フレームと、この上部フレームに対して横方向
    軸心の周りに回転可能に連結された下部フレームとから
    なるとともに、この下部フレーム側で被搬送物を支持自
    在に構成され、一定経路中の所定箇所には、前記下部フ
    レーム側に接続可能な回転力付与手段が設けられている
    ことを特徴とする吊り下げ搬送設備。
  2. 【請求項2】 上部フレームに対して下部フレームが、
    移動方向に対して直交状の横方向軸心の周りに回転可能
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の吊り
    下げ搬送設備。
  3. 【請求項3】 昇降手段は索状体吊り形式であり、所定
    箇所には、下降されてきた上部フレームの支持装置が設
    けられ、この支持装置に上部フレームが支持されたと
    き、上部フレーム側に設けられた回転連動手段が回転力
    付与手段に接続されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の吊り下げ搬送設備。
  4. 【請求項4】 所定箇所の下方には、被搬送物の液処理
    槽が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の吊り下げ搬送設備。
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