JP2003236480A - 吸水性物品の洗濯方法 - Google Patents

吸水性物品の洗濯方法

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JP2003236480A
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直幹 堀川
Yoshikazu Takadera
由和 高寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成繊維を含む吸水性物品を繰り返し洗濯し
た場合においても吸水性能が低下せず、風合が良好で再
利用が可能な吸水性物品の洗濯方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 合成繊維を含有する吸水性物品の洗濯に
おいて、親水性ポリエステル樹脂及び/または親水性ポ
リウレタン樹脂を含む水溶液で処理し、次いで140℃
以下の温度で熱処理する工程を有することを特徴とする
洗濯方法。さらには、該洗濯が、塩素含有下で熱湯処理
する滅菌洗濯であることや、該合成繊維がポリエステル
繊維であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し再利用す
る吸水性物品に好適な洗濯方法に関するものである。さ
らに詳しくは、病院等で使用されるおむつ等に最適な洗
濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病院等で利用されるおむつ、病衣
等や、病院以外にホテル等でも利用されるベッドシー
ツ、枕カバー、浴衣等の需要が増加し、それらに用いら
れる吸水性物品の使用も急増している。そして環境問題
の観点から、ディスポーザブルの吸水性物品よりも、洗
濯により再利用可能な吸水性物品が注目されてきてい
る。しかし、綿100%の従来品は、再利用するための
洗濯時、特に乾燥時に大量のエネルギーを消費し、また
しわが発生しやすいなどの欠点があった。そこで最近で
は、乾燥が速く、取扱いの簡単な合成繊維を含んだ吸水
性物品が注目されてきている。しかし、これら合成繊維
は、疎水性繊維であるために吸水性に劣り、大量の水分
を保水しにくいという本質的な問題があった。
【0003】この欠点を改良する方法としては、繊維の
原糸の段階での改質として、親水性物質を紡糸段階でブ
レンドする方法(特開昭50−711676号公報)、
ポリアルキレングリコールを含有するブロック共重合体
の水分散体で処理する方法(特公昭45−10794号
公報)等数多くの処理方法が提案されている。しかし、
これらの処理を施された吸水性物品の吸水性能は、初期
性能や家庭用洗濯に対しては実用性を有するものの、こ
れらの吸水性物品には不特定多数の人が再利用するため
に充分な洗浄・滅菌処理が必須であり、そのような洗濯
を施した後の吸水性物品に関しては、その吸水性能を維
持できないという問題があった。
【0004】ちなみに、一般にこのような吸水性物品は
クリーニング業者に洗濯が委託されるため、充分な洗浄
・滅菌処理のための洗濯方法については、ガイドライン
が設けられている。たとえばおむつの洗濯方法に関して
は、社団法人日本ダイアパー事業振興会発行「貸しおむ
つに関する厚生省のガイドライン」(平成5年11月2
5日)があり、その洗濯方法が詳細に示されている。該
ガイドラインでは、60℃もしくは80℃以上の熱湯に
よる10分間以上の洗濯、遊離塩素濃度が250ミリグ
ラム/リットル以上での洗濯等が定められている。ま
た、寝具類についても、厚生省健康政策局指導課長通知
「病院、診療所等の業務委託について」(平成11年5
月10日経第37号)において、おむつとほぼ同様の洗
濯条件が示されているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の有する問題点を解消し、合成繊維を含む吸水
性物品を繰り返し洗濯した場合においても吸水性能が低
下せず、風合が良好で再利用が可能な吸水性物品の洗濯
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の吸水性物品の洗
濯方法は、合成繊維を含有する吸水性物品の洗濯におい
て、親水性ポリエステル樹脂及び/または親水性ポリウ
レタン樹脂を含む水溶液で処理し、次いで140℃以下
の温度で熱処理する工程を有することを特徴とする。さ
らには、該洗濯が、塩素含有下で熱湯処理する滅菌洗濯
であることや、該合成繊維がポリエステル繊維であるこ
とが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の吸水性物品の洗濯方法
は、合成繊維を含有する吸水性物品の洗濯に関するもの
であるが、ここでいう吸水性物品とは、主に体液等の液
体を吸収する物品のことであり、本発明の洗濯方法に特
に適した物品としては、シート状物、特に好ましくは繊
維からなる布帛のことである。ここで布帛を構成する繊
維の形態としては、織編物の場合には長繊維フィラメン
ト加工糸、紡績糸のいずれでも良く、不織布の場合には
長繊維絡合体、短繊維絡合体のいずれでも良い。また、
綿状の詰綿等でも良く、織編物、不織布、詰綿等を積層
させたものでもよい。より具体的には、病院等で利用さ
れるおむつ、病衣等や、病院以外にホテル等でも利用さ
れるベッドシーツ、枕カバー、浴衣等のことであるが、
特に本発明の洗濯方法は、布おむつのように洗濯回数が
非常に多い製品に対して有効である。
【0008】本発明の対象物である吸水性物品に含有さ
れる合成繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド、アクリル繊維等いずれもが含まれるが、合成繊維含
量が多い方が軽量布帛となるため好ましい。特に好まし
い合成繊維としては、ポリエステル繊維であることであ
る。ポリエステル繊維の含有量が多いほど、工業洗濯時
の寸法安定性も良く、洗濯時の脱水がしやすく、乾燥時
間も短縮され、洗濯工程でのエネルギー消費量も軽減さ
れる。さらに、乾燥工程での熱収縮が起こりにくい傾向
にあり、乾燥後のしわの発生が減少し、アイロン工程が
省略できる。ポリエステル繊維としては、ポリエチレン
テレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊
維、ポリエチレンナフタレート繊維などが挙げられる
が、コストと性能のバランスなどから、ポリエチレンテ
レフタレート繊維が最適である。また親水化成分や顔料
などの他の成分を含有しても良い。
【0009】吸水性物品における合成繊維の含有量は1
0重量%以上が好ましく、さらには50重量%以上であ
ることが好ましい。特にこの合成繊維がポリエステル繊
維であり、吸水性物品を100%ポリエステル繊維製品
とした場合には、ポリマー原料としてリサイクルするこ
とも可能であり好ましい。合成繊維以外の残りの構成要
素としては綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維を用
いることができ、あるいは繊維以外の物を用いても良
い。
【0010】本発明で用いられる吸水性物品はその繊維
表面に親水化処理を行い吸水機能をさらに促進させてい
るものであることが好ましい。親水化処理としては、例
えば、ポリエチレングリコールをポリエステルにブレン
ドするなどして改質した繊維を用いても良いし、ポリエ
ステル繊維をアルカリで処理もしくはその他の親水化処
理をするなどして繊維表面を親水化することにより、吸
水性を向上させても良い。好ましい初期の吸水速度とし
てはJIS L1018A法(滴下法)で10秒以下、
特に好ましくは1秒以下の吸水性物品であり、このよう
な吸水性物品に対して本発明の洗濯方法が好ましく適用
される。
【0011】本発明の洗濯方法は、上記のような吸水性
物品の洗濯において、親水性ポリエステル樹脂及び/ま
たは親水性ポリウレタン樹脂を含む水溶液で処理する方
法である。
【0012】本発明に用いる親水性ポリエステル樹脂と
しては、ポリエチレングリコールなどの親水成分を含む
ポリエステル樹脂であり、より具体的には、たとえばポ
リエステルポリエーテルブロック共重合体で、酸成分と
して、テレフタル酸、イソフタル酸およびそれらのエス
テル形成性誘導体、または/および5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸ジメチルなどのスルホン酸金属塩基含有
ジカルボン酸を全酸性成分に対して、0〜40モル%含
み、芳香族ジカルボン酸とエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール
などの脂肪族グリコールおよび一般式[化1](ただ
し、Rは水素またはアルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基であり、nは分子量で決まる正の整数であ
る。)で示される分子量600〜4000のポリエチレ
ングリコール、または/およびそのエステル形成性誘導
体を20〜80重量%、好ましくは40〜80重量%含
む共重合体等が挙げられる。これらの親水性ポリエステ
ル樹脂の市販品としては高松油脂(株)製のSR−10
00、SR−1800、SR−6200、SR−500
0、日華化学(株)製のナイスポールPR等がある。
【0013】
【化1】
【0014】また、本発明の洗濯方法において、この親
水性ポリエステル樹脂と同時に、あるいは別々に用いら
れる親水性ポリウレタン樹脂としては、水酸基等の親水
基を有するポリウレタン樹脂であり、より具体的には、
たとえば液状オルガノポリシロキサン、ポリオキシプロ
ピレン基を含有するポリエーテルポリオールおよび1分
子中に少なくとも2個の水酸基を含有する特定の三級ア
ミノ化合物と、ジイソシアネート化合物とを反応させて
得られるポリウレタン化合物等が挙げられる。これらの
ポリウレタン系樹脂の市販品としては日華化学(株)製
のエバファノールN、エバファノールN−20、高松油
脂(株)製のMTB−516、TS−1437等があ
る。
【0015】本発明の吸水性物品の洗濯方法は、上記の
親水性ポリエステル樹脂、および/または親水性ポリウ
レタン樹脂を含む水溶液で処理し、次いで130℃以下
の温度で熱処理する工程を有するものである。
【0016】特に本発明の洗濯方法としては、塩素含有
下で熱湯処理する滅菌洗濯であることが好ましい。この
ような滅菌洗濯の工程としては、60℃もしくは80℃
以上の熱湯による10分間以上の洗濯、遊離塩素濃度が
250ミリグラム/リットル以上での洗濯が洗濯主要工
程として好ましく用いられ、その後洗剤の洗浄工程、乾
燥工程が行われることが一般的である。
【0017】本発明の処理工程は、洗濯主要工程後の洗
浄工程での浸漬、乾燥工程前でのスプレー、乾燥工程中
の乾燥機内でのスプレー等のいずれもが可能であるが、
処理にかかる労力や手間を考慮すると、洗浄工程の最終
工程にて浸漬することが最も好ましい。また、処理する
際の濃度は好ましくは0.025〜2.0重量%の範囲
である。処理液の濃度が低すぎる場合には、吸水性能を
発現するためには、何度も処理を繰返さなければならな
い傾向にある。逆に2.0重量%より高い濃度では、本
発明のような低温処理では、充分に繊維に固着させるこ
とができず、耐久性が低下する傾向にある。そして、そ
の後脱水処理を行い、最終的な親水性ポリエステル樹脂
および/または親水性ポリウレタン樹脂の付着量は、樹
脂を処理する吸水性物品に対し、0.001重量%〜
5.0重量%を付着させることが好ましい。さらに好ま
しくは、0.01重量%以上付着させることが好まし
い。
【0018】次いで、本発明の洗濯方法では、親水性樹
脂を付着した吸水性物品は140℃以下、好ましくは1
30℃以下、最も好ましくは60〜120℃で熱処理を
行う。140℃を超える温度で処理した場合には吸水性
物品の劣化が起こり、何度も繰り返しが必要な処理とし
ては不適当である。また、60℃より低い温度では、繊
維への固着が弱くなったり、熱処理時間が延長しすぎる
などの傾向にある。このような処理の方法としては例え
ば、トンネル型乾燥機を用い、熱風吹出し口の温度を1
40℃以下に設定することによって実現される。好まし
い熱処理時間は、吸水性物品の厚さ、目付等にもより、
吸水性物品が充分に乾燥し、しかし過乾燥しないだけの
時間が必要であるが、例えばトンネル型乾燥機を用いた
場合には、ドラムから排出される空気の温度が低温から
90℃、さらに好ましくは低温から80℃になるまでの
間、乾燥することによって得られる。
【0019】このような本発明の吸水性物品の洗濯方法
を用いて得た吸水性物品は、洗濯後においても充分な吸
水性能を有している。好ましい吸水性能の範囲として
は、初期の吸水性能の値を保持することであり、JIS
L1018A法(滴下法)で10秒以下、最も好まし
くは1秒以下であることである。さらには、この洗濯方
法により得られる吸水性物品は、皮膚に直接接した場合
のぬめり感が低く、風合に優れ、かつ耐汚染性や制電性
などの性能に優れている。制電性の好ましい値として
は、JIS L1094の摩擦帯電圧測定法による値
で、1000V以下、より好ましくは250V以下とな
る範囲である。
【0020】したがって本発明の吸水性物品の洗濯方法
は、繰り返し再洗濯を行っても給水性能の低下等が起こ
らず、病院やホテル等で使用されるベッドシーツ、枕カ
バー、浴衣等の洗濯に適した方法であり、特に病院等で
利用されるおむつ、病衣等に最適に使用される洗濯方法
である。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明は、この実施例に限定されるものでははない。
尚、実施例および比較例において、評価方法は下記の方
法により測定した。
【0022】(1)使用した吸水性物品 使用した吸水性物品は、トリコット2bar編機を用
い、バック筬に56デシテックス/24フィラメントの
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を配
して、10/12の組織で地組織を編成し、フロント筬
に、139デシテックス/24フィラメントのポリエチ
レンテレフタレートマルチフィラメント糸を配して、1
0/45のサテン組織で地組織に編み込み、その表面に
高さ3mmのループが形成された編地を得、さらに得ら
れた編地のサテン組織の表面を、針布を用いてセミカッ
ト起毛し、ループの一部を切断することにより、ループ
と毛羽とがその表面に混在し、経方向の密度が46本/
2.54cm(インチ)、緯方向の密度が44本/cm
(インチ)の編地を得た。さらに該編地に対し、親水性
処理を行い、初期の吸水速度1秒以下、摩擦帯電圧16
Vの編地とし、試験布として使用した。
【0023】(2)洗濯試験 洗濯機はポエスゲンPWZ501−10D((株)アサ
ヒ製作所製、10層連続式洗濯機)を使用し、社団法人
日本ダイアパー事業振興会発行の「貸おむつに関する厚
生省のガイドライン」(平成5年11月25日)記載の
連続式洗濯機による洗濯(洗濯工程中に消毒効果のある
塩素剤を使用する方法)に準拠して行った。その後、油
圧脱水機((株)アサヒ製作所製、ASP−350)に
より、脱水を実施した後、トンネル型乾燥機((株)ア
サヒ製作所製、APT−3120)を用いて乾燥した。
【0024】(3)吸水速度 吸水速度はJIS L1018 A法(滴下法)の滴下
法に基づき測定した。試験布を水平に置き、その上に純
水を1滴を滴下し、水滴が試験布表面から完全に消去す
るまでの時間(秒)を測定した。
【0025】(4)耐再汚染性 耐再汚染性は同一患者に試験布を着用してもらい、糞尿
が付着した状態で洗濯処理を施し、糞尿の取れ具合を目
視にて評価した。 再汚染性 ○;完全に糞尿が取れていた。 △;糞尿は取れているが、わずかに付着していた跡が見
られる。 ×;糞尿が残っていた。
【0026】(5)制電性 制電性はJIS L1094 の摩擦帯電圧測定法によ
り測定した。タテおよびヨコ方向での測定の平均値にて
評価した。
【0027】[実施例1]洗浄工程の最終工程である連
続式洗濯機の10層目に、親水性ポリエステル樹脂であ
る高松油脂(株)製SR−1000を投入し、0.1%
水溶液濃度で試験布を処理した。また、油圧脱水後のウ
ェットピックアップは40%であった。さらに乾燥機の
熱風吹き出し口温度を130℃に設定し、排出口の温度
が低温から80℃に上昇するまで乾燥処理を行った。ド
ラム内の温度は120℃以下に維持されていた。処理後
の試験布の吸水速度、耐再汚染性、制電性を表1に示
す。該試験布は10回、20回の洗濯試験後も、ぬめり
が少なく風合も優れており、吸水性能、耐再汚染性、制
電性も優れた性能であった。
【0028】[実施例2]実施例1同様、連続式洗濯機の
10層目に、親水性ポリウレタン樹脂である日華化学
(株)製エバファノールN−20を投入し、0.05%
水溶液濃度で試験布を処理した。また、油圧脱水後のウ
ェットピックアップも実施例1と同じであった。さらに
実施例1と同様の乾燥処理を行った。処理後の試験布の
吸水速度、耐再汚染性、制電性を表1に示す。該試験布
は10回、20回の洗濯試験後も、ぬめりが少なく風合
も優れており、吸水性能、耐再汚染性、制電性も優れた
性能であった。
【0029】[比較例1]実施例1同様、連続式洗濯機の
10層目に、第四級アンモニウム塩を主成分とし、その
他性能向上剤としてエチレングリコール等が配合されて
いるライオン(株)製の吸水性柔軟仕上剤ソフテスを投
入し、0.1%水溶液濃度で試験布を処理した。また、
油圧脱水後のウェットピックアップも実施例1と同じで
あった。さらに実施例1と同様の乾燥処理を行った。処
理後の試験布の吸水速度、耐再汚染性、制電性を表1に
示す。該試験布は風合こそ優れているものの、洗濯試験
回数が増すにつれて吸水性能の劣化が見られ、耐汚染
性、制電性でも性能低下が見られた。
【0030】[比較例2]洗浄工程の最終工程である連続
式洗濯機の10層目に何も投入せず、洗濯試験を実施し
た。処理後の試験布の吸水速度、耐再汚染性、制電性を
表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の洗濯方法は、合成繊維を含む吸
水性物品を繰り返し洗濯した場合においても吸水性能が
低下せず、風合が良好で再利用が可能な吸水性物品が得
られる洗濯方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 5/44 D06M 101:32 D06M 101:32 15/507 A Fターム(参考) 3B155 AA12 AA15 AA21 AB01 AB07 BB00 GA00 GA25 3B201 AA08 BB02 BB82 BB95 4C058 AA03 BB03 BB07 BB09 CC06 JJ01 JJ08 JJ16 JJ21 4C098 AA09 CD03 DD08 DD09 DD10 DD16 DD23 DD26 DD27 DD28 4L033 AA07 AB04 AC07 CA45 CA51 DA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維を含有する吸水性物品の洗濯に
    おいて、親水性ポリエステル樹脂及び/または親水性ポ
    リウレタン樹脂を含む水溶液で処理し、次いで140℃
    以下の温度で熱処理する工程を有することを特徴とする
    吸水性物品の洗濯方法。
  2. 【請求項2】 該洗濯が、塩素含有下で熱湯処理する滅
    菌洗濯である請求項1記載の吸水性物品の洗濯方法。
  3. 【請求項3】 該合成繊維がポリエステル繊維である請
    求項1記載の吸水性物品の洗濯方法。
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