JP2003235866A - 電気手術装置 - Google Patents

電気手術装置

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JP2003235866A
JP2003235866A JP2002035849A JP2002035849A JP2003235866A JP 2003235866 A JP2003235866 A JP 2003235866A JP 2002035849 A JP2002035849 A JP 2002035849A JP 2002035849 A JP2002035849 A JP 2002035849A JP 2003235866 A JP2003235866 A JP 2003235866A
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bipolar
electrode
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JP2002035849A
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Kenji Harano
健二 原野
Kazuya Hijii
一也 肘井
Masahide Oyama
雅英 大山
Takashi Hayashida
剛史 林田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、処置具電極部の劣化を防止す
ることができる電気手術装置を提供する。 【解決手段】 高周波発生回路12で発生され、出力ト
ランス14を経て処置具の先端のバイポーラ電極31で
挟まれた生体組織18に流れる高周波電流は電流センサ
15a、15bにより検出され、A/Dコンバータ16
でディジタル信号に変換された後、制御回路17を構成
するCPU21に入力され、電圧に変換され、その内部
の比較レジスタ24により、基準の値と比較され、この
基準の値を越えないように直流電源回路11から高周波
発生回路12に供給される電力等を制御し、バイポーラ
電極31による切開の機能を有する範囲でその下限値付
近に設定した値以下に保つようにすることにより、バイ
ポーラ電極31の絶縁特性の劣化の防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気手術装置、更に
詳しくは高周波電流の出力制御部分に特徴のある電気手
術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気メス等の電気手術装置は、外科手術
あるいは内科手術で生体組織の切開や凝固、止血等の処
置を行う際に用いられる。この様な電気手術装置には、
高周波焼灼電源と、この高周波焼灼電源に接続される処
置具が設けられており、処置具を患者に接触させて高周
波焼灼電源から高周波電流を供給することで上記処置を
行う。
【0003】この処置具の種類としては、モノポーラ処
置具とバイポーラ処置具とが知られている。モノポーラ
処置具は、高周波焼灼電源装置の一方の出力端子に接続
し患者の処置対象部位に接触させる電極を備えた処置具
本体と、他方の出力端子に接続し、患者の処置対象部位
以外の体表面に面接触させる帰還電極部を有して構成さ
れている。一方バイポーラ処置具は、帰通電極細を持た
ず処置具本体に高周波焼灼電源装置の双方の出力端子に
それぞれ接続される電極が備えられている。
【0004】一般に高周波焼灼電源装置から処置具への
高周波電力の供給が開始されると、高周波電力により生
体組織に熱が生じ、生体組織が変性して組織変性が発生
してインピーダンスが上昇する。さらに高周波電力を加
えると出力電圧も上昇し、所定の出力電圧に達すると処
置具本体の電極からアーク放電が発生し、このアーク放
電により生体組織に対する切除作用を施すことができ
る。
【0005】この場合、高電圧でアーク放電をさせる
と、処置具電極部の劣化が早まり、その寿命が低下して
しまう。このため、特表平7−500514号公報では
処置具電極部でのアークを発生させないように、電圧振
幅と波形を調整することで出力を低電圧に抑え込む出力
制御方法を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特表平7
−500514号公報の電気手術装置では、低電圧を保
つため電圧振幅及び波形を調整する新たな回路が必要で
あり、低電圧の値を可変させる場合にも回路調整などの
手間が必要であった。また従来の電気手術装置に、この
機能を付加する場合には、新たな基板を組み込む必要が
あった。
【0007】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、簡単な構成で、処置具電極部の劣
化を防止することができる電気手術装置を提供すること
を目的とする。また、既存の電気手術装置に対しても、
簡単に適用し易い電気手術装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】高周波電流を発生する高
周波電流発生手段と、前記高周波電流の出力を変更する
出力変更手段と、前記高周波電流の出力から換算した高
周波電圧に基づいて前記出力変更手段を制御する制御手
段とを有し、手術具に前記高周波電流を供給する電気手
術装置において、前記制御手段は、高周波電圧が前記手
術具による処置機能を発揮する最低限の電圧以上で、該
最低限の電圧から大きく逸脱しない所定の値以下となる
ように前記出力変更手段を制御するようにしたことによ
り、簡単な構成で手術具による処置機能を行うことを確
保し、しかも処置機能を発揮する最低限の電圧から大き
く逸脱しない所定の値以下に制御することにより処置具
の電極部の劣化を防止できるようにしている。
【0009】また、前記制御手段は、中央処理装置を有
し、ソフトウェアにより前記高周波電圧が前記所定の値
以下になるように設定可能にしたことにより、ソフトウ
ェアの変更で既存の電気手術装置に対しても、簡単に適
用し易いようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の高周波焼
灼装置の構成を示す構成図、図2は高周波焼灼電源装置
の構成を示すブロック図、図3はバイポーラ電極先端の
具体的な構成を示し、図4は図3のバイポーラ電極によ
り生体組織を切開する様子を示し、図5はバイポーラ電
極間の電圧をリミット電圧以下に保持して切開する動作
例を示す。
【0011】図1に示すように、本発明の電気手術装置
としての第1の実施の形態の高周波焼灼装置1は、高周
波焼灼電力を供給する高周波焼灼電源装置2を備え、こ
の高周波焼灼電源装置2は先端に電極3を設けた接続ケ
ーブル4とコネクタ部5で接続され、電極3を介してベ
ッド6に載置される患者7に治療のための高周波焼灼電
力を供給して治療処置(手術処置)を行えるようにして
いる。また、高周波焼灼電源装置2には、高周波焼灼電
力のON/OFFの制御操作を行う例えばフットスイッ
チ8が接続されている。なお、電極3としては、単極
(モノポーラ)、多極(バイポーラ)いずれの電極を用
いても良い。
【0012】図2に示すように、高周波焼灼電源装置2
は、図示しない商用電源と接続され、直流電源に変換し
てこの直流電源を供給する直流電源回路11と、直流電
源回路11からの直流電源により駆動し、高周波で発振
して高周波電力(高周波電流)を発生する高周波発生回
路12と、高周波発生回路12に対して出力される高周
波電流の波形を制御する波形生成回路13と、高周波発
生回路12からの高周波電流を電極3に出力する出力ト
ランス14と、出力トランス14より出力される出力電
流を検出する電流センサ15a,15bと、電流センサ
15a,15bにより検出された電流値をA/D変換す
るA/Dコンバータ16と、このA/Dコンバータ16
からのデジタル化された電流データに基づいて直流電源
回路11及び波形生成回路13を制御する制御回路17
とを備えて構成される。
【0013】そして、接続ケーブル4をコネクタ部5に
接続し、電極3で患者7の患部組織18等に対して高周
波焼灼処置を行えるようにしている。なお、2つの電流
センサ15a,15bは例えば電流センサ15aが一方
の電極3から患者7の(生体組織18)側に流れる電流
を検出し、他方の電流センサ15bが他方の電極3から
出力トランス14側に回収される電流を検出する。
【0014】制御回路17はA/Dコンバータ16から
のデジタル化された電流データを時間的に監視して治療
状態を検出する。例えば制御回路17は中央処理装置と
してのCPU21を内蔵し、タイマ22を起動させて時
間と共に、電流データをメモリ23のデータ格納領域に
格納すると共に、例えばCPU21内部に取り込み、電
圧データに変換して、比較レジスタ24で基準の値と比
較してその電圧データ(電流データ)を、監視する。
【0015】また、CPU21は比較レジスタ24で基
準の値(具体的には図5の電圧リミットV1)と比較す
ることにより、CPU21に入力される電圧データが基
準の値を越えないように、直流電源回路11を制御し、
直流電源回路11から高周波発生回路12に供給される
直流電力を制御する。
【0016】上記基準の値は高周波焼灼電源装置2の正
面等に設けた操作部25における図示しない選択スイッ
チや操作手段等により、設定することができる。また、
CPU21により行う上記の制御動作はメモリ23のプ
ログラム格納領域に格納されたプログラムや図示しない
記憶媒体などからのプログラムに従って行う。
【0017】また、制御回路17のCPU21は操作部
25による切開、凝固等の選択に応じて、波形生成回路
13を制御し、選択された処置モードに適した波形の信
号を生成して高周波発生回路12の出力波形を制御す
る。
【0018】また、制御回路17のCPU21にはフッ
トスイッチ8が接続され、フットスイッチ8のONスイ
ッチが踏まれた場合には、以下で説明するように制御回
路17は高周波電流が出力されるように制御する。また
OFFスイッチが踏まれた場合には、高周波電流の出力
を停止する。
【0019】なお、通常バイポーラ電極は上下の電極が
同形状をしており、組織を挟んでの凝固や止血すること
を目的としている。これに対して、本実施の形態では図
1の電極3の一例として、図3に示すようなバイポーラ
電極31を採用している。図3に示すこのバイポーラ電
極31の先端部は、上ジョー(上顎)32と下ジョー3
3とからなり、上ジョー32は楔型に尖った刃形状の切
開電極34及びその上側を覆う上絶縁部材35とから、
下ジョー33は2つの帰還電極36及びその下側を覆う
下絶縁部材37とから構成される。
【0020】このように本実施の形態におけるバイポー
ラ電極31は、上ジョー32切開電極34が刃形状で、
下ジョー33の帰還電極36が2ケでしかも平らな形状
をしている。このため上下のジョー32、33で生体組
織18を挟みながら出力すると、図4の矢印のように電
流が流れ生体組織18を切開する処置が可能となる。つ
まり離れた2つの帰還電極36が下ジョー33にあるこ
とで、上ジョー32の切開電極34の刃の先端に電流が
集中し、アークが発生することで生体組織18を切開す
ることができる。
【0021】また組織切開のためにアークを発生させ続
けるには、高周波電流をバイポーラ電極31に投入し、
ある一定以上の高周波電圧を保ち続ける必要がある。た
だし逆に必要以上の高周波電圧を加え続けると、バイポ
ーラ電極31内部の耐絶縁性の低下が早まるおそれがあ
る。
【0022】このため、本実施の形態では、図1に示す
ように制御回路17は、生体組織18に流れる電流を電
流センサ15a、15b及びA/Dコンバータ16を介
して取り込み、内蔵したCPU21により、例えば基準
の値と比較して生体組織18に印加される電圧(上ジョ
ー32と下ジョー33間の電圧)が図6に示すように切
開可能電圧範囲における下限値付近に設定した電圧リミ
ットV1を越えないように直流電源回路11を制御し、
高周波電力を調節する制御を行う電力調節制御機構を形
成している。
【0023】なお、この電圧リミットV1は、本実施の
形態では切開不可能電圧範囲の上限値よりは少し大き
く、切開可能電圧範囲における下限値より僅かに大きい
値に設定されている。
【0024】そして、このようにバイポーラ電極31の
電極間電圧を電圧リミットV1以下に維持することによ
り、図5に示す切開可能電圧範囲の上限側になることは
もとより、その上の電圧、つまり電極絶縁破壊電圧にな
ってしまうことを確実に防止するようにしている(な
お、図5では切開可能電圧範囲の上限側と電極絶縁破壊
電圧の下限付近の境界の電圧をVtで示している)。
【0025】また、CPU21に対する動作プログラム
により、電圧リミットV1を越えないように制御する構
成にしている。つまり、ソフトウェアでバイポーラ電極
31による電極間の高周波電圧を切開することができる
電圧範囲でその下限値付近に設定したリミット電圧V1
以下に保つようにしている。このため、簡単な構成で切
開を行う機能を確保し、しかもバイポーラ電極31内部
の耐絶縁性の低下を防止できるようにしている。また、
ソフトウェアによるプログラムに従って動作するCPU
21により、リミット電圧V1以下に保つようにするこ
とにより、本実施の形態における高周波焼灼電源装置2
の場合はもとより、既存の高周波焼灼電源装置の場合に
対しても、そのソフトウェアを変更することによって、
簡単に適用できるようにしていることが特徴となってい
る。また、ソフトウェアにより回路調整等の手間も省け
るようにしている。
【0026】次に本実施の形態における高周波焼灼電源
装置2の出力作用について、以下に説明する。図2(よ
り具体的には図4)に示すようにバイポーラ電極31に
より切開しようとする生体組織18を挟みこみ、フット
スイッチ8の出力ONスイッチを踏み付けてONした場
合には、制御回路17のCPU21は高周波電流が出力
されるよう制御を開始する。
【0027】そして制御回路17のCPU21は、直流
電源回路11と波形生成回路13を制御する。直流電源
回路11を制御することにより、高周波電力のON/O
FFを制御したり、高周波電力の値を可変制御する。ま
た波形生成回路13を制御することにより、出力の波形
を可変設定することが可能である。
【0028】この制御回路17のCPU21にはA/D
コンバータ16からデジタル化された電流データが入力
され、CPU21はその電流データを時間的にメモリ2
3に記憶することにより、時間的に監視して治療状態を
検出する。
【0029】例えば出力を開始してから制御回路17の
CPU21はタイマ22を起動して、電流データを時間
的にメモリ23に順次記憶し、かつこの電流データを基
に換算した出力中の高周波電圧をモニタする。
【0030】同時にCPU21では、変換したた高周波
電圧データを比較レジスタ24で比較し、その比較結果
の誤差電圧等に基づいて、直流電源回路11を介して高
周波電力の値を制御し、高周波電圧データが予め設定し
ておいた高周波電圧値、つまり電圧リミットV1の値を
超えないように制御する。
【0031】上記のようにバイポーラ電極31の切開可
能電圧の下限値付近の電圧リミットV1に設定して生体
組織18を切開した場合の時間経過の出力グラフを図5
に示す。
【0032】バイポーラ電極31に高周波電力を加える
と、高周波電圧は徐々に上昇し切開可能電圧に達し、生
体組織18の切開が開始されるが、電圧リミットV1が
設定されていない場合に電圧はさらに上昇する。しかし
切開が進み組織が切り分かれると、電圧は一時下降する
がそれでも出力を続けると、電圧は急上昇し切開可能電
圧を超え電極絶縁破壊電圧にまで至る場合がある。
【0033】つまり、電圧リミットV1が設定されてい
ない場合には図5の2点鎖線で示すようにバイポーラ電
極31間の電圧は電圧リミットV1の値を超えて、電極
絶縁破壊電圧に至る場合もある。この場合には、上絶縁
部材35や、下絶縁部材37の特性が劣化して、寿命が
下がってしまうことになる。
【0034】しかし本実施の形態では、電圧リミットV
1を設けて、この電圧リミットV1以下に制御っするよ
うにしているので、高周波電圧は切開可能電圧の下限値
付近の電圧リミットV1以下に抑えられる。つまり図5
のグラフ上の斜線部は切開には不必要な高周波電圧であ
り、電圧リミットV1を設けることで削除できる部分で
ある。
【0035】本実施の形態は以下の効果を有する。この
ように本実施の形態では、切開可能電圧の下限値付近に
電圧リミットV1を設けることで、切開出力として不必
要な高周波電圧で出力することを防止でき、バイポーラ
電極31の耐絶縁性を長く保つことが可能となる。
【0036】また、切開時に発生するアークを最小限に
抑えることができるため、周辺組織に及ぼす熱影響も減
らすことができ、処置対象部位のみに対する処置をより
簡単に行うことができる。従って、より局部的な処置、
換言すると細かな処置も行い易くなる。
【0037】さらにリミット以下に設定する機能をソフ
トウェアの変更で実現できるようにしているので、既存
の装置の場合も含めて適用範囲が広く、低コストで実現
できる。
【0038】なお、上述の説明では、バイポーラ電極3
1による切開の場合で具体的に説明したが、処置具によ
る処置モード等でリミット電圧V1を可変設定できるよ
うにしても良い。
【0039】例えば、凝固を行う凝固モードの場合に
は、凝固を行うことが可能な電圧範囲における下限値付
近に設定すれば良い。そして、切開モードや凝固モード
を選択した場合に、そのモードに対応した電圧リミット
に自動的に設定できるようにしても良い。
【0040】また、処置する状況に応じて、リミット電
圧を変更設定できるようにしても良い。例えば、短い時
間で切開を終了しなければならないような場合には、通
常の場合よりは高い値の電圧リミットV1に任意に設定
できるようにしても良い。この場合においても、絶縁破
壊が発生する電圧以下であることが必要となる。
【0041】また、バイポーラ電極の場合においても、
バイポーラ電極の形状や特性等の変化に応じて、電圧リ
ミットを変更できるようにしても良い。また、モノポー
ラ電極の場合にもそのモノポーラ電極の特性等に応じて
電圧リミットを変更できるようにしても良い。
【0042】(第2の実施の形態)次に図6及び図7を
参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は
第2の実施の形態における高周波焼灼電源装置52の操
作部の拡大図を示し、図7は本実施の形態の作用の説明
図である。図6に示すように本実施の形態における高周
波焼灼電源装置52の前面には操作部53とコネクタ部
54とが設けてある。
【0043】操作部53には、主にモノポーラかバイポ
ーラかを示すモードLED55、前記モードを切り替え
るモノ/バイSW56、モノポーラ及びバイポーラ共通
の切開出力表示57及び凝固出力表示58とが設けてあ
る。また高周波焼灼電源装置52のコネクタ部54は、
図2のフットスイッチ8で出力ON/OFFを行うモノ
ポーラ及びバイポーラ用コネクタの他に、出力SW一体
型のモノポーラ用ハンドピースコネクタ59が設けてあ
る。
【0044】なお上記で設定された出力値や出力ON/
OFF等の信号は、図示しないが図2の制御回路17に
送られ出力の制御を行っている。また制御回路17の例
えばメモリ24は、モノポーラ・バイポーラ個別に切開
及び凝固の出力設定値を記憶する出力設定値を記憶手段
となっている。その他は第1の実施の形態と同様の構成
である。
【0045】後述するように従来例では、モノポーラと
バイポーラで同じ出力設定値しか記憶できなかったが、
本実施の形態では、モノポーラ・バイポーラ個別に切開
及び凝固の出力設定値を記憶できるようにして、モノ/
バイSW56で切り替えられたモードのモード出力設定
値に自動的に設定できるようにして操作性を向上してい
る。
【0046】次に本実施の形態の作用を説明する。以上
の構成において、高周波焼灼電源装置52を用いてモノ
ポーラ及びバイポーラを併用して、手術を行う場合の操
作方法の具体例を図7に示す。なお、出力設定値は、モ
ノポーラ切開が50W、バイポーラ切開が20Wである
とする。なお、図7では、本実施の形態の作用を従来例
と比較して示している。
【0047】従来例のように、モノポーラとバイポーラ
で同じ出力設定値しか記憶できない場合には、モノ/バ
イSW56でモード切替毎に出力設定値を切り替える必
要があった。具体的には、最初モノポーラで50Wに設
定して切開を行い、バイポーラに切り替えて20Wで切
開を行おうとすると、モノ/バイSW56で切り替える
とバイポーラの出力設定は50Wとなり、出力を下げる
SWを操作してバイポーラの出力設定を20Wにし、そ
の状態で切開の処置を行い、再びモノポーラに切り替え
ると、モノポーラの出力は20Wのままになるので、出
力を上げるSWを操作してモノポーラの出力設定を50
Wに設定しなければならない。
【0048】しかし本実施の形態では、モノポーラとバ
イポーラ個別に出力設定値を記憶しているので、モード
切替毎に出力設定値を切り替える必要がなくなる。具体
的にはバイポーラで出力設定値を20Wに設定し、モノ
ポーラの出力設定値を50Wに設定し、例えば最初はモ
ノポーラに設定すると、その出力設定値は自動的に50
Wになる。
【0049】このモノポーラで50Wの出力設定で処置
を行い、モード切替SW56でバイポーラに切り替える
と、その切り替えに連動してその出力設定は20Wに切
り替えられ、この状態で処置を行い、再びモノポーラに
切り替えると、モノポーラの出力設定値は50Wに自動
的に切り替え設定される。このため、従来例に比較して
簡単に各モードの出力設定値に設定でき、速やかな処置
を行うことができ、操作性を向上できる。
【0050】また上記と関連して、高周波焼灼電源装置
52の操作部53がバイポーラモードであっても、出力
SW一体型のモノポーラ用ハンドピースコネクタ59か
ら出力されると、出力表示をバイポーラからモノポーラ
に切り替えた後に出力できる。
【0051】モノポーラ用ハンドピースの出力終了後
は、バイポーラモードに自動的に切り替わる。これによ
り高周波焼灼電源装置52の操作部53のモノ/バイS
W56でバイポーラからモノポーラに切り替える必要な
く、バイポーラ出力とモノポーラ用ハンドピースの出力
が可能となる。
【0052】本実施の形態は以下の効果を有する。モノ
ポーラ・バイポーラ併用手術で頻繁にモード切替を行う
場合に、出力設定やモード切替等の手間が省けるだけで
なく、切替が短くなり手術時間も短縮できる。
【0053】また清潔域のドクタは、不潔域の高周波焼
灼電源装置52を操作できないため、従来ではモード切
替毎にナースが操作していがモノポーラハンドピースを
用いる場合には、完全に操作不要となる。さらに高周波
焼灼電源装置52の効果としては、出力表示部をモノポ
ーラ・バイポーラで共通にしているため、筐体寸法の横
幅を短くでき、小型・軽量化が図れる。
【0054】[付記] 1.高周波電流を供給する手術具が、バイポーラ電極で
あることを特徴とする請求項1の電気手術装置。 2.前記バイポーラ電極が、凝固及び切開可能が可能で
あることを特徴とする付記1の電気手術装置。 3.前記所定の値が、前記バイポーラ電極の切開可能電
圧範囲であることを特徴とする付記1の電気手術装置。
【0055】4.前記所定の値が、前記バイポーラ電極
の切開可能電圧範囲の略最低限値であることを特徴とす
る付記1の電気手術装置。 5.前記所定の値が、前記処置具の電極の絶縁破壊が起
こる値以下で任意に可変可能であることを特徴とする請
求項1、付記3の電気手術装置。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
周波電流を発生する高周波電流発生手段と、前記高周波
電流の出力を変更する出力変更手段と、前記高周波電流
の出力から換算した高周波電圧に基づいて前記出力変更
手段を制御する制御手段とを有し、手術具に前記高周波
電流を供給する電気手術装置において、前記制御手段
は、高周波電圧が前記手術具による処置機能を発揮する
最低限の電圧以上で、該最低限の電圧から大きく逸脱し
ない所定の値以下となるように前記出力変更手段を制御
するようにしたので、簡単な構成で手術具による処置機
能を行うことを確保し、しかも処置機能を発揮する最低
限の電圧から大きく逸脱しない所定の値以下に制御する
ことにより処置具の電極部の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の高周波焼灼装置の
構成を示す構成図。
【図2】高周波焼灼電源装置の構成を示すブロック図。
【図3】バイポーラ電極先端の具体的な構成を示す斜視
図。
【図4】図3のバイポーラ電極により生体組織を切開す
る様子を示す断面図。
【図5】バイポーラ電極間の電圧をリミット電圧以下に
保持して切開する動作説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における高周波焼灼
電源装置の操作部の拡大図。
【図7】本実施の形態の作用の説明図。
【符号の説明】
1…高周波焼灼装置 2…高周波焼灼電源装置 3、31…電極 7…患者 8…フットスイッチ 11…直流電源回路 12…高周波発生回路 13…波形生成回路 14…出力トランス 15a、15b…電流センサ 16…A/Dコンバータ 17…制御回路 18…生体組織 21…CPU 22…比較レジスタ 23…タイマ 24…メモリ 25…操作部 32…上ジョー 33…下ジョー V1…電圧リミット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 雅英 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 林田 剛史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK03 KK04 KK09 KK10 KK15 KK22 KK23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電流を発生する高周波電流発生手
    段と、 前記高周波電流の出力を変更する出力変更手段と、 前記高周波電流の出力から換算した高周波電圧に基づい
    て前記出力変更手段を制御する制御手段とを有し、手術
    具に前記高周波電流を供給する電気手術装置において、 前記制御手段は、高周波電圧が前記手術具による処置機
    能を発揮する最低限の電圧以上で、該最低限の電圧から
    大きく逸脱しない所定の値以下となるように前記出力変
    更手段を制御するようにしたことを特徴とする電気手術
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、中央処理装置を有し、
    ソフトウェアにより前記高周波電圧が前記所定の値以下
    になるように設定可能にしたことを特徴とする請求項1
    記載の電気手術装置。
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