JP2000229088A - 電気手術装置 - Google Patents

電気手術装置

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JP2000229088A JP11034254A JP3425499A JP2000229088A JP 2000229088 A JP2000229088 A JP 2000229088A JP 11034254 A JP11034254 A JP 11034254A JP 3425499 A JP3425499 A JP 3425499A JP 2000229088 A JP2000229088 A JP 2000229088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的な切開等を防止し、高周波電流による安
定した切開及び止血作用を実現する、簡単な構成の適用
範囲の広い電気手術装置を提供する。 【解決手段】本発明の電気手術装置は、上記高周波電流
を生成する電源部2と、上記生体に高周波電流を通電す
る処置具8と、上記通電による生体からの帰還電流を回
収する患者電極9と、上記生体の負荷インピーダンスを
検出するセンサ回路6と、上記センサ回路6により検出
された負荷インピーダンスを監視し、その負荷インピー
ダンスの監視結果を基に負荷インピーダンスが装置の内
部インピーダンスより低い場合には、予め設定された出
力波形と異なる波形を出力し、生体の負荷インピーダン
スを強制的にシフトさせて、装置の出力負荷特性に合わ
せるよう制御するCPU3を有した構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織に対して
高周波電流を付与し、当該生体組織のインピーダンスに
応じて上記高周波電流を最適化することで、上記生体組
織の好適な切開、止血等を行う為の電気手術装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波電流を用いて生体の腫瘍、
粘膜、ポリープ或いは組織等を切開、凝固等する電気手
術装置に関する種々の技術が開示されている。
【0003】ここで、図6(a)は、従来の電気手術装
置の出力−負荷特性図であり、図6(b)は、従来の電
気手術装置の基本出力回路の原理図である。
【0004】図6(a),(b)に示されるように、電
気手術装置の基本出力回路内には出力回路内部抵抗32
が存在している為、生体抵抗33の抵抗値(以下、イン
ピーダンスとする)が変化した場合、当該基本出力回路
の内部インピーダンスをピークとして設定した出力が得
られず、実質的に出力は低下していた。
【0005】かかる状況は、出力回路内部抵抗32のイ
ンピーダンスよりも生体抵抗33のインピーダンスが低
い場合に顕著に現れる。
【0006】また、内視鏡下に大きな粘膜或いは生理食
塩水等の液体を使用した高周波手術を行う場合には、当
該組織の生体抵抗33のインピーダンスが出力回路内部
抵抗32のインピーダンスよりも低い値となり、必要な
高周波出力(設定値)の1/2から1/4となってしま
う。
【0007】このように、従来技術に係る電気手術装置
においては、高周波電流を通電する組織或いは処置具の
生体への接触により生体抵抗33が影響し、出力回路内
部抵抗32のインピーダンスをピークとして、本来の設
定出力よりも実際に組織に印加される出力が下がるとい
った事態を生じていた。
【0008】そのため、切除組織の大きさや、処置具の
形状、接触面積、生体組織の違いにより出力が不適正と
なり、目的とする所望の効果が得られていなかった。
【0009】以上の問題に鑑みて、後述するような種々
の技術が開示されている。
【0010】例えば、特許番号第2557593号公報
では、出力パラメーターをデジタルで記憶して、出力を
設定値に対してリニアに増加させることを特徴とする
「電気メス用電源装置」に関する技術が開示されてい
る。
【0011】さらに、特許番号第2671966号公報
では、電圧、電流、負荷インピーダンス、漏れ電流、ス
ペクトル成分、波高率を測定して負荷状熊の負荷に合わ
せてそれぞれのパラメータを制御することを特徴とする
「電気手術器用の処理装置及びその使用方法」に関する
技術が開示されている。
【0012】また、特開平8−196543号公報で
は、純粋に組織を凝固するために凝固の終了点のみを予
測して、その予測に基づいて各種制御を行う事を特徴と
する「電気メス用電源装置」に関する技術が開示されて
いる。
【0013】そして、以上挙げた各従来技術において、
高周波電源が使用されるときは、主要な制御は組織を高
周波エネルギーで処理したときに観察される組織の変化
や放電状況、煙の発生状況等の様々な事情を考慮しなが
ら術者の経験と勘で出力の設定や出力時間を制御して行
っていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に軟
性内視鏡を用いて胃内部や大腸深部等狭い管腔内で処置
を行う場合には、モニタ画像や内視鏡画像のように狭い
視野で観測を行う為に、全ての状況を把握し、適正な処
置を行う事は困難であった。
【0015】このように適正な処置を行う事ができない
場合、長い時間の不必要な出力による組織深部までの損
傷や、処置具と組織との固着、出力が不足しているにも
関わらず処置具で機械的に組織を切断してしまう事態、
過大出力による組織の激しい炭化等により、予後の治癒
が悪くなる恐れがあった。
【0016】また、上記特許番号第2557593号公
報により開示された技術では、生体のインピーダンスに
相応する変化に対応して出力を制御しているものではな
いので、前述したような問題は依然として解決されてい
なかった。
【0017】さらに、特許番号第2671966号公報
により開示された技術では、複雑で回路構成も大きく高
くなり、且つ低いインピーダンス領域での適正出力が制
御できていないため問題は完全に解決されていなかっ
た。
【0018】そして、上記特開平8−196543号公
報により開示された技術では、生体インピーダンスに対
して出力をリアルタイムで制御しているわけではない
為、動的な切除、止血に適さないものであった。
【0019】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、高周波電流を生体に通電
する際に、簡単な操作により、生体の切除開始前から切
除終了までの生体組織のインピーダンスの変化を測定
し、適正な出力を通電することで、機械的な切開等を防
止し、高周波電流による安定した切開及び止血作用を実
現する、簡単な構成の適用範囲の広い電気手術装置を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、高周波電流を生体に出力
する電気手術装置において、上記高周波電流を生成する
電源手段と、上記生体に高周波電流を通電する処置手段
と、上記通電による生体からの帰還電流を回収する回収
電極手段と、上記生体の負荷インピーダンスを検出する
センサ手段と、上記センサ手段により検出された負荷イ
ンピーダンスを監視し、当該負荷インピーダンスが装置
の内部インピーダンスより低い場合には、予め設定され
た出力波形と異なる波形を出力し、生体の負荷インピー
ダンスを強制的にシフトさせて、装置の出力負荷特性に
合わせるように制御する制御手段とを具備する事を特徴
とする電気手術装置が提供される。
【0021】第2の態様では、高周波電流を生体に出力
する電気手術装置において、上記高周波電流を生成する
電源手段と、上記生体に高周波電流を通電する処置手段
と、上記通電による生体からの帰還電流を回収する回収
電極手段と、上記生体の負荷インピーダンスを検出する
センサ手段と、上記センサ手段により検出された負荷イ
ンピーダンスを監視し、当該負荷インピーダンスが装置
の内部インピーダンスより低い場合には、予め予め設定
された出力設定値よりも高い出力値を設定毎に定められ
た期間出力し、生体の負荷インピーダンスを強制的にシ
フトさせて、装置の出力負荷特性に合わせるように制御
する制御手段とを具備することを特徴とする電気手術装
置が提供される。
【0022】上記第1及び第2の態様によれば、以下の
作用が奏される。
【0023】即ち、本発明の第1の態様では、制御手段
により、負荷インピーダンスが監視され、その負荷イン
ピーダンスの監視結果を基に負荷インピーダンスが装置
の内部インピーダンスより低い場合には、予め設定され
た出力波形と異なる波形が出力され、生体の負荷インピ
ーダンスが強制的にシフトされて、装置の出力負荷特性
に合わせるように制御される。
【0024】第2の態様では、制御手段により、負荷イ
ンピーダンスが監視され、その負荷インピーダンスの監
視結果を基に負荷インピーダンスが装置の内部インピー
ダンスより低い場合には、予め予め設定された出力設定
値よりも高い出力値が設定毎に定められた期間出力さ
れ、生体の負荷インピーダンスが強制的にシフトされ
て、装置の出力負荷特性に合わせるように出力が制御さ
れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施の形態に係る電
気手術装置の構成図である。
【0027】同図に示されるように、この電気手術装置
では、商用電源入力部1の出力は電源を生成するための
電源部2の入力に接続されており、この電源部2の出力
は全体の制御を司るCPU3及び電力増幅部5の入力に
接続されている。上記CPU3の出力は波形生成部4を
介して電力増幅部5の入力に接続されると共に、電力増
幅部5の入力に直接的に接続されている。この電力増幅
部5の出力はセンサ回路6を介して処置具8、患者電極
9に接続されると共に、センサ回路6、A/D変換回路
7を介して上記CPU3の入力に接続されている。
【0028】尚、請求項に記載の電源手段は電源部2に
相当し、処置手段は処置具8に相当し、回収電極手段は
患者電極9に相当し、センサ手段はセンサ回路6に相当
し、制御手段はCPU3に相当する。
【0029】このような構成において、商用電源入力部
1から入力された電力を基にして、電源部2にて高周波
出力及び内部回路に供給する電源が生成される。そし
て、波形生成部4では、CPU3の制御の下、各種高周
波波形出力が生成され、この高周波波形出力は、電力増
幅部5にて増幅された後、センサ回路6を介して処置具
8に通電される。この高周波電流により、生体の切開、
止血などが行われ、その後、患者電極9より回収され
る。
【0030】上記センサ回路6としては、例えば、電流
センサや電圧センサ、生体の容量成分を検出するセンサ
等が採用され、電流電圧或いは容量成分が随時検知さ
れ、A/D変換回路7にて各種検出信号がデジタル信号
に変換され、当該デジタル信号はCPU3に送信され
る。そして、CPU3では、上記デジタル信号に基づい
て、必要な出力制御、即ち電圧制御、出力設定の変更、
波形変更或いは不図示の選択手段からの信号に応じた各
種制御のオン/オフが行われる。
【0031】このように、第1の実施の形態は、高周波
電流を生体組織に通電する際に、生体の切除開始前から
切除終了までのインピーダンスの変化を測定し、適正な
出力を通電することで、安定した切開、止血作用を実現
するものである。
【0032】次に図2は第1の実施の形態に係る電気手
術装置の外観構成図である。
【0033】同図に示されるように、この電気手術部1
0の出力は活性電極コード11を介して処置具12の入
力に接続されており、当該処置具12の導電性部材を介
して生体13の粘膜等に通電される。通電された高周波
電流は、生体13に接触した患者電極14、患者電極コ
ード15を介して電気手術部10に回収される。
【0034】ここで、図3には第1の実施の形態に係る
電気手術装置の出力負荷特性の一例を示して詳細に説明
する。
【0035】この図3において、横軸は生体インピーダ
ンスを、縦軸は出力設定をそれぞれ示している。かかる
特性自体は、従来技術による特性と略同じである。
【0036】一般に、切開作用を持つ切開波、混合波形
によって切開を行う場合において、特に出力特性よりも
生体インピーダンスが低い場合には、生体インピーダン
スが除々に上昇して、負荷特性に合った値に上昇するま
でに長時間を要し、負荷特性に合致すると急激に切開作
用が起こり、その結果、十分な蛋白変成ができない内に
切開されて止血が不十分になるといった問題が生じてい
た。
【0037】そこで、本実施の形態では、かかる場合
に、上述したように低インピーダンス領域で凝固波を出
力し、切除組織のインピーダンスが電気手術装置の負荷
特性に合致するまでシフトすることで、不要な設定を増
加させることなく、常に必要最小限の設定値で安定した
切開止血を実現した。
【0038】即ち、本実施の形態に係る電気手術装置で
は、詳細は上述したような制御を行うことにより、例え
ば図4に示されるように電気手術装置の不図示の出力回
路のインピーダンスよりも低い領域に生体インピーダン
スがあった場合には、仮に30Wの出力設定であったも
のを60Wの出力で出力する場合のエネルギーを出力す
ることで、例えば30W設定での実出力が15Wに低下
しても実質出力を30Wに維持できるようにしている。
または、出力回路のインピーダンスが低い領域において
は、図示しないが、切開波形に設定されていた場合に切
開波形の実質の電圧を増加する、或いは他の波形(例え
ば電圧の高い凝固波形)により組織を乾燥することで、
実質組織のインピーダンスを出力回路のインピーダンス
近傍までシフトして上げて設定出力が出るようにしてい
る。
【0039】以上説明した第1の実施の形態によれば、
生体インピーダンスが低い領域で発生していた問題、即
ち、第1に実質出力の不足により切除時間が長くなり処
置具が組織に固着すること、第2に処置具が組織に接触
した近傍のみ蛋白変性し、その後処置具の緊縛力を術者
が上げて機械的に切除を行い、切除組織の中心部は生焼
けの状態で止血性能が劣ること、第3に切除組織の大き
さ、液体環境(粘膜内部或いは表面)の違い、処置具の
違い等による切除、止血品位のばらつきが生じること、
が解決され、常に安定した切開、止血性能が実現され
る。
【0040】次に図5には本発明の第2の実施の形態に
係る電気手術装置の構成を示し説明する。第2の実施の
形態に係る電気手術装置の構成は、上記図1、図2と基
本構成は同じであるが、処置具12周辺の構成が異なっ
ている。
【0041】第2の実施の形態は、同症例に用いる処置
具に生体に加わる機械的な力を緩和するための張力調整
構造を盛り込むことにより、さらに機械的な切開を防
ぎ、意図しない出血を防ぐことを特徴としている。
【0042】即ち、図5に示されるように、シース23
内の導電性部材24と、当該導電性部材24をスライド
させるためのスライダ21との間には、張力緩衝機構た
るエアダンパー22或いはバネ25が配設されている。
上記エアダンパー22或いはバネ25により、術者が緊
縛を急激に上げた場合に当該緊縛力が生体組織に直接的
に伝わることによる機械的な切除等を防止する。
【0043】以上説明したように、第2の実施の形態に
係る電気手術装置によれば、従来技術のように硬性部材
を採用していた場合には、処置対象である生体を処置具
が数キログラム以上の力で緊縛してしまうケースもあ
り、完全に機械的に切断を起こしてしまうケースもあっ
たが、この緊縛力が数百g程度の力に抑えられ、安全に
安定した切開及び止血性能が実現される。
【0044】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、
その主旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能で
あることは勿論である。例えば、マニュアル操作による
処置を所望とする場合の為に、自動制御/マニュアル操
作を選択する手段を更に設け、術者の好みに応じて使用
可能とすれば、より広い適用範囲に適用可能となる。
【0045】尚、本発明の上記実施の形態には、以下の
発明が含まれる。
【0046】(1)高周波電流を生体に出力する電気手
術装置において、上記高周波電流を生成する電源手段
と、上記生体に高周波電流を通電する処置手段と、上記
通電による生体からの帰還電流を回収する回収電極手段
と、上記生体の負荷インピーダンスを検出するセンサ手
段と、上記センサ手段により検出された負荷インピーダ
ンスを監視し、その負荷インピーダンスの監視結果を基
に負荷インピーダンスが装置の内部インピーダンスより
低い場合には、予め設定された出力波形と異なる波形を
出力し、生体の負荷インピーダンスを強制的にシフトさ
せて、装置の出力負荷特性に合わせるよう制御する制御
手段と、を具備する事を特徴とする電気手術装置。
【0047】(2)高周波電流を生体に出力する電気手
術装置において、上記高周波電流を生成する電源手段
と、上記生体に高周波電流を通電する処置手段と、上記
通電による生体からの帰還電流を回収する回収電極手段
と、上記生体の負荷インピーダンスを検出するセンサ手
段と、上記センサ手段により検出された負荷インピーダ
ンスを監視し、その負荷インピーダンスの監視結果を基
に負荷インピーダンスが装置の内部インピーダンスより
低い場合には、予め予め設定された出力設定値よりも高
い出力値を設定毎に定められた期間出力し、生体の負荷
インピーダンスを強制的にシフトさせて、装置の出力負
荷特性に合わせるよう出力を制御する制御手段と、を具
備することを特徴とする電気手術装置。
【0048】(3)上記センサ手段は、負荷インピーダ
ンスを電流を監視することで検出することを特徴とする
上記(1)、(2)に記載の電気手術装置。
【0049】(4)上記センサ手段は、負荷インピーダ
ンスを電圧を監視することで検出することを特徴とする
上記(1)、(2)に記載の電気手術装置。
【0050】(5)上記センサ手段は、負荷インピーダ
ンスを電流及び電圧を監視することで検出することを特
徴とする上記(1)、(2)に記載の電気手術装置。
【0051】(6)上記センサ手段は、負荷インピーダ
ンスを容量を監視することで検出することを特徴とする
上記(1)、(2)に記載の電気手術装置。
【0052】(7)上記処置手段が、可透性シースと、
高周波を通電する導電性部材と、このシース基端部に設
けられた前記導電性部材を進退させるスライダ部とから
なり、このスライダ部と導電性部材を接続する接続部に
張力調整部を設けた事を特徴とする上記(1)、(2)
に記載の電気手術装置。
【0053】(8)上記制御手段による出力の自動制御
を選択する選択手段を更に有することを特徴とする上記
(1)乃至(7)に記載の電気手術装置。
【0054】以上説明したように、本発明では、センサ
回路に電流センサ、電圧センサ、容量センサの少なくと
もいずれかを採用した簡単な回路構成で、生体組織のイ
ンピーダンスに相応するデータを検出し、生体組織のイ
ンピーダンスの低い領域で生体に加えられる高周波エネ
ルギーを最適化、或いは生体インピーダンスを強制的に
シフトさせる。これにより、安定した切開及び止血性能
を確保することができ、切除組織の大きさ、処置具の種
類、組織の違いによる出力不足、或いは過剰出力を防止
し、また処置具による機械的な切除による生切れを防止
し、純粋に高周波電流による安定した切開及び止血効果
が確保することができる。
【0055】さらに、処置具自体に緩衝部材を設けた構
成とする事により、さらに当該効果を高いものとする事
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、高周波電流を生体
に通電する際に、簡単な操作により、生体の切除開始前
から切除終了までの生体組織のインピーダンスの変化を
測定し、適正な出力を通電することで、機械的な切開等
を防止し、高周波電流による安定した切開及び止血作用
を実現する、簡単な構成の適用範囲の広い電気手術装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る電気手術装置の構成図
である。
【図2】第1の実施の形態に係る電気手術装置の外観構
成図である。
【図3】第1の実施の形態に係る電気手術装置の出力負
荷特性の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係る電気手術装置の出力制
御を説明するための図である。
【図5】第2の実施の形態に係る電気手術装置の一部構
成図である。
【図6】(a)は従来の電気手術装置の出力−負荷特性
図であり、(b)は従来の電気手術装置の基本出力回路
の原理図である。
【符号の説明】
1 商用電源入力部 2 電源部 3 CPU 4 波形生成部 5 電力増幅部 6 センサ回路 7 A/D変換回路 8 処置具 9 患者電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電流を生体に出力する電気手術装
    置において、 上記高周波電流を生成する電源手段と、 上記生体に高周波電流を通電する処置手段と、 上記通電による生体からの帰還電流を回収する回収電極
    手段と、 上記生体の負荷インピーダンスを検出するセンサ手段
    と、 上記センサ手段により検出された負荷インピーダンスを
    監視し、当該負荷インピーダンスが装置の内部インピー
    ダンスより低い場合には、予め設定された出力波形と異
    なる波形を出力し、生体の負荷インピーダンスを強制的
    にシフトさせて、装置の出力負荷特性に合わせるように
    制御する制御手段と、を具備する事を特徴とする電気手
    術装置。
  2. 【請求項2】 高周波電流を生体に出力する電気手術装
    置において、 上記高周波電流を生成する電源手段と、 上記生体に高周波電流を通電する処置手段と、 上記通電による生体からの帰還電流を回収する回収電極
    手段と、 上記生体の負荷インピーダンスを検出するセンサ手段
    と、 上記センサ手段により検出された負荷インピーダンスを
    監視し、当該負荷インピーダンスが装置の内部インピー
    ダンスより低い場合には、予め予め設定された出力設定
    値よりも高い出力値を設定毎に定められた期間出力し、
    生体の負荷インピーダンスを強制的にシフトさせて、装
    置の出力負荷特性に合わせるように制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とする電気手術装置。
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