JP2003234044A - 入力装置 - Google Patents
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Abstract
でき、不良時の交換が簡単な、電力消費の少ない入力装
置を提供すること。 【解決手段】 周方向に略90度の間隔を隔てると共
に、中心を挟んで2個が対向するように配設された4個
の抵抗体16が上面に形成された下シート11と、下シ
ート11と間隔を持って載置され、下面に抵抗体16に
それぞれ対向して導電体20が形成された上シート12
と、各導電体20のそれぞれに対向して上シート12の
上方に配置された弾性体25と、弾性体25の上部を保
持する操作部材26とを備え、操作部材26を下方に操
作することにより、弾性体25を、上シート12の導電
体20を介して、抵抗体16と接触させるようにした。
Description
用電子機器の入力装置に関し、特に、キートップ(操作
部材)を押圧操作したときに、押圧操作した方向と操作
した力の強さを入力可能な入力装置に関する。
置は、図9及び図10に示すように、プリント基板8
1、メタルコンタクト83、コンタクトシート84、キ
ートップ85から構成されている。図9に示すように、
プリント基板81には、上面に、一対の固定接点86
a、86bが複数印刷形成されている。図10は、この
一対の固定接点86a、86bを導通させるスイッチ構
造を説明する図であり、他の固定接点もそれぞれ同じ構
造となっている。図10に示すように、プリント基板8
1上のそれぞれの固定接点86a、86bに対向して、
メタルコンタクト83が載置され、コンタクトシート8
4は、メタルコンタクト83を挟んでプリント基板81
上に接着されている。このメタルコンタクト83は、ド
ーム状の薄い金属からなり、弾性変形する構造を有し、
外周部は、固定接点86bに接触している。そして、上
コンタクトシート84の上方には、各メタルコンタクト
83に対向して、キートップ85が上下動可能に載置さ
れ、このキートップ85には、各メタルコンタクト83
の中心に対向して、下方に凸部が形成されている。
に押圧することにより、メタルコンタクト83が弾性変
形し、1対の固定接点86a、86bの両方に接触する
ことにより、1対の固定接点86a、86b間が導通
し、キー入力検出回路(図示せず)によって導通した固
定接点86a、86bを検出し、キー入力を判別するよ
うになっている。そして、キートップ85に加えていた
荷重を解放すると、キートップ85は、メタルコンタク
ト83の復元力により、元の位置に戻り、固定接点86
a、86b間は非導通になるようになっている。
は、図9に示すように、右左上下の4個の各方向の入力
用の一対の固定接点88,89,90、91が固定接点
86a,86bと同様に印刷形成されている。この1対
の固定接点88,89,90、91を、前述したように
導通させることにより、対応する方向の入力操作がされ
たものとして、携帯電子機器では、操作された方向にカ
ーソルを移動したり、画面に表示されている文字や画像
をスクロールするようになっている。
/オフのデジタル入力だけではなく、押圧操作された力
の強さ(アナログ値)を検出するようにした入力装置も
開発されている。図11に示す入力装置では、図9の右
左上下の4個の方向入力用固定接点88,89,90、
91の代わりに、プリント基板81上に4個の抵抗体9
2,93、94、95が印刷形成されている。図12
は、このうちの抵抗体92の上方の構造を説明する断面
図であり、他の抵抗体93,94,95も同様の構造を
している。図12に示すように、プリント基板81上に
抵抗体92が印刷形成され、その上方に下部が凸状の導
電ゴム96が配置されている。この導電ゴム96は、弾
性体97を介してキートップ85に固定されている。キ
ートップ85は、図示しない弾性体によって上方に付勢
され、抵抗体92と導電ゴム96とは、間隔を少し空け
て対峙している。
すると、導電ゴム96が降下して、導電ゴム96が抵抗
体92と接触し、押圧する力に応じて導電ゴム96と抵
抗体92との接触面積が変化して、抵抗体92の両端間
の抵抗値が変化する。そして、キートップ85を押圧す
る力が大きければ大きいほど、導電ゴム96と抵抗体9
2との接触面積が広くなり、接触面積が広くなれば、抵
抗体92の両端間の抵抗値の変化量(減少分)が大きく
なるので、この抵抗値の変化量を検出することにより、
キートップ85を押圧する力を算出することができる。
そして、キートップ85に加えていた荷重を解放する
と、キートップ85は、図示しない弾性体の復元力によ
り、元の位置に戻り、抵抗体92と導電ゴム96とは、
間隔を少し空けて対峙するようになっている。
は、図13に示すように、4個の抵抗体92,93,9
4,95と、制御部(CPU)98から構成されてい
る。制御部98は、アナログ電圧が入力されるアナログ
電圧入力端子A/D1,A/D2と、図示しない複数の
入出力端子などを有している。抵抗体92,93と,抵
抗体94,95とは、それぞれ一端同士が接続されてい
る。そして、抵抗体92と抵抗体94の他端は、電源V
ccに接続され、抵抗体93と抵抗体95の他端は、グ
ランドに接続されている。また、抵抗体92と抵抗体9
3との接続点は、アナログ電圧入力端子A/D1に接続
され、抵抗体94と抵抗体95との接続点は、アナログ
電圧入力端子A/D2に接続されている。そして、制御
部98は、このアナログ電圧入力端子A/D1及びA/
D2に入力されるアナログ電圧値を監視するようになっ
ている。
4,95と導電ゴム96とが間隔を空けて対峙している
状態では、抵抗体92、93,94,95の抵抗値は等
しいので、2つのアナログ電圧入力端子A/D1、A/
D2には共に、Vcc/2の電圧が入力されている。こ
の状態で、キートップ85を押圧し、例えば、抵抗体9
2(X+)と導電ゴム96とを接触させると、抵抗体9
2の両端間の抵抗値が減少するので、アナログ電圧入力
端子A/D1には、Vcc/2よりも高い電圧が入力さ
れ、アナログ電圧入力端子A/D2には、変わらず、V
cc/2の電圧が入力される。このときに、制御部98
は、アナログ電圧入力端子A/D1に入力された電圧
が、Vcc/2よりも高くなったので、抵抗体92(X
+)と導電ゴム96とが接触したことを検出し、また、
アナログ電圧値から、抵抗体92の抵抗値の変化量を算
出し、抵抗値の変化量からキートップ85の押圧された
力の強さを算出して、その結果を出力端子(図示せず)
から出力するようになっている。携帯電子機器では、こ
の出力された方向から、カーソルの移動方向やスクロー
ルの方向を制御し、出力された力の強さからカーソルの
移動速度やスクロールの速さを制御するようになってい
る。
1に印刷された固定接点86a,86bを有する入力装
置では、固定接点86a,86bが摩滅したり汚れたり
し、信頼性が低く、寿命も短いという問題があった。ま
た、多機能化させるためにキースイッチの数を増加させ
ようとすると、プリント基板81上に増加させるスイッ
チの数だけ固定接点86a,86bを印刷する必要があ
り、また、増加させるスイッチの数だけ配線する場所も
必要となるので、プリント基板81を小型にしたままで
多機能化する妨げになっていた。さらに、プリント基板
上81にコンタクトシート84を接着してからでないと
コンタクトシート84の不具合を発見することができな
いので、コンタクトシート84の不良時にプリント基板
81から剥離するなど交換に手間がかかっていた。
2と接触させて抵抗値を変化させているので、導電ゴム
96自体、摩滅による接点寿命が短いのに加え、導電ゴ
ム96を、例えば、カーボンからなる抵抗体92に直接
押し付けて接触させるので、さらに摩滅による寿命が短
かくなるという問題があった。
路では、制御部98は、アナログ電圧入力端子A/D1
及びA/D2に入力されるアナログ電圧を監視していな
ければならないために、電力の消費が大きく、連続して
使用できる時間が短いという問題があった。
なされたもので、信頼性が高く、長寿命で、多機能化が
簡単にでき、不良時の交換が簡単な、電力消費の少ない
入力装置を提供することを目的とする。
の解決手段として本発明の入力装置は、周方向に略90
度の間隔を隔てると共に、中心を挟んで2個が対向する
ように配設された4個の抵抗体が上面に形成された下シ
ートと、前記下シートと間隔を持って載置され、下面に
前記各抵抗体にそれぞれ対向して導電体が形成された上
シートと、前記各導電体のそれぞれに対向して上シート
の上方に配置された弾性体と、前記弾性体の上部を保持
する操作部材とを備え、前記操作部材を下方に操作する
ことにより、前記弾性体を下方に移動させ、前記上シー
トを撓ませて、前記導電体と前記抵抗体の接触面積を変
化させ、前記操作部材の操作を検出する構成とした。こ
の構成とすることにより、ゴムなどの弾性体を、上シー
トと導電体とを介して、下シートの抵抗体と接触させる
ので、弾性体の摩滅が少なくなり、長寿命で信頼性が高
く、また、導電ゴムを必要としないためコストダウンが
実現できる。
保持し、前記操作部材を傾かせ、前記弾性体を下方に移
動させ、前記上シートを撓ませて、前記導電体と前記抵
抗体の接触面積を変化させ、前記操作部材の操作された
位置と強さを検出する構成とした。この構成とすること
により、上下左右方向だけでなく斜め方向も検出でき、
また、操作された力の強さも検出できるので、使用者に
使いやすい制御をさせることが可能となる。
グ電圧入力端子と、トリガ信号入力端子とを有し、前記
第1の出力端子にのみハイレベルの電圧を出力する第1
のモード、又は、前記第1の出力端子にローレベルの電
圧を出力し、前記第2の出力端子にハイレベルの電圧を
出力する第2のモードに切り替えられる制御部を設け、
前記制御部は、前記第1のモードのとき、前記アナログ
電圧入力端子に所定値の電圧が一定時間入力されたとき
に前記第2のモードに切り替わり、前記第2のモードの
とき、前記トリガ信号入力端子にハイレベルの電圧が入
力されたときに前記第1のモードに切り替わるように構
成され、前記対向するそれぞれ2個の抵抗体が直列接続
となるように一端同士を接続し、前記それぞれの他端の
一方を前記第1の出力端子に接続すると共に、他方を接
地し、前記各導電体を前記第2の出力端子に接続し、前
記それぞれの一端同士の接続点を前記アナログ入力端子
に接続すると共に、前記トリガ信号入力端子に接続させ
る構成とした。この構成とすることにより、制御部は、
一定時間操作部材が操作されていないときには第2のモ
ードになり、抵抗体に電圧を印加しないので、電力の消
費を少なくできる。
介して前記トリガ信号入力端子に接続し、前記各導電体
を逆流防止用ダイオードを介して前記第2の出力端子に
接続する構成とした。この構成とすることにより、第2
のモードのときに、どの抵抗体と導電体とが接触して
も、トリガ信号入力端子のハイレベルの電圧が入力さ
れ、また、第1のモードのときに、抵抗体と導電体とが
接触して導電体に電圧が印加されても、他の導電体に影
響を及ぼさない。
形成し、前記上シートに、前記各下部接点に対向して、
上部接点を形成し、前記上シートの上方に設けた操作部
材を押圧することにより、前記対向する下部接点と上部
接点とを導通させる構成とした。この構成とすることに
より、方向を入力する部材と、キー入力用部材とが一体
に形成でき、コストダウンができると共に、キー入力用
部材が上下のフィルム内だけで構成されているので、腐
食しにくく、信頼性が高く、長寿命であり、また不具合
を発見しやすい。
上部接点とに対向し、前記上シートの上方にドーム状で
金属製の弾性部材を設け、前記操作部材を押圧すること
により、前記弾性部材が変形し、前記対向する下部接点
と上部接点とを導通させる構成とした。この構成とする
ことにより、操作したときにクリック感が伝わり、操作
の確認ができるので、確実に操作することができる。
図8に基づいて説明する。まず、図1は本発明の入力装
置の下シートと上シートの構成をそれぞれ説明する図で
あり、図2は、本発明の入力装置のキースイッチの構成
を示す断面図であり、図3は、本発明の入力装置の抵抗
体の抵抗値を変化させる構成を説明する断面図であり、
図4は、本発明の入力装置の抵抗体の抵抗値を検出する
回路図であり、図5は、本発明の入力装置の制御部の動
作を説明するフローチャートであり、図6は、本発明の
入力装置の抵抗体の抵抗値を検出する回路のストップモ
ード時の等価回路図であり、図7は、本発明の入力装置
の抵抗体の抵抗値を検出する回路の通常モード時の等価
回路図であり、図8は、本発明の入力装置の抵抗体の両
端間の抵抗値と導電体に加えられた力と関係を示す図で
ある。
ように、下シート11、上シート12から構成されてい
る。この下シート11と上シート12とは、1枚のフィ
ルムから構成され、中央から折り曲げて用いられる。下
シート11には、キー入力用の下部接点13が複数個印
刷形成されている。また、上シート12には、下シート
11のそれぞれの下部接点13に対向して、上部接点1
4が印刷形成されている。
を示す断面図である。図2に示すように、下シート11
と上シート12とは、後述するスペーサ24とを挟んで
間隔を空けて接着されている。また、一対の下部接点1
3と上部接点14とに対向して、上シート12の上方に
メタルコンタクト15が載置されている。このメタルコ
ンタクト15は、ドーム状の薄い金属からなり弾性変形
が可能な構造となっている。そして、メタルコンタクト
15の上方には、それぞれのメタルコンタクト15に対
向して、コンタクトシート29を介して、キートップ
(図示せず)が上下動可能に配置され、このキートップ
には、メタルコンタクト15の中心に対向して下方に凸
部が形成されている。
圧することにより、メタルコンタクト15が弾性変形
し、下シート11の下部接点13と上シート12の上部
接点14とが接触することにより、下部接点13と上部
接点14との間を導通させ、図示しないキー入力検出回
路によって導通した下部接点13と上部接点14とを検
出し、キー入力を判別するようになっている。そして、
キートップに加えていた荷重を解放すると、キートップ
は、メタルコンタクト15の復元力により、元の位置に
戻り、下部接点13と上部接点14との間は非導通にな
る。ここで、メタルコンタクト15が弾性変形したと
き、及び復元するときに、ユーザーにクリック感が伝わ
り、キー操作の確認になっている。また、この下部接点
13と上部接点14とのスイッチ構造は、上下シート1
1、12内だけで構成されているので、腐食しにくく、
信頼性が高く、長寿命であり、また不具合を発見しやす
くなっている。
すように、右左上下の4個の方向入力用の、例えばカー
ボン抵抗からなる抵抗体16(X+),17(X−),
18(Y+),19(Y−)が、円周方向に約90度の
間隔を隔て、中心を挟んで2個が対向するように印刷形
成され、上シート12には、下シート11のそれぞれの
抵抗体16,17,18,19に対向して、例えば銀パ
ターンからなる導電体20(X+),21(X−),2
2(Y+),23(Y−)が印刷形成されている。そし
て、導電体20、21(WX)と導電体22,23(W
Y)とは、それぞれ印刷パターンで接続されている。
抵抗値を変化させる構成を説明する断面図であり、他の
抵抗体17,18,19も同様の構造をしている。図3
に示すように、下シート11には抵抗体16が、上シー
ト12には導電体20が印刷形成され、それ以外の部分
にはスペーサ24が設けられている。また、この導電体
20に対向して、上シート12の上方に下部が凸状に形
成されたゴムなどからなる弾性体25が配置されてい
る。この弾性体25は、他の抵抗体17,18,19に
も対向して下部が凸状に形成され、1つの方向入力用キ
ートップ26に固定されている。この方向入力用キート
ップ26は、キートップ26保持用の弾性体(図示せ
ず)によって上方に付勢され、初期状態においては、弾
性体25の下部の先端と上シート12とは、わずかに接
した状態となっている。
すると、キートップ26は傾き、弾性体25が降下し、
上シート12を撓ませて、導電体20と抵抗体16とが
接触し、押圧する力に応じて接触面積が変化して、抵抗
体16の両端間の抵抗値が変化する。このときに、押圧
する力が大きければ大きいほど、弾性体25の下部が凸
状になっているので、導電体20と抵抗体16との接触
面積が広くなり、接触面積が広くなれば、抵抗体16の
両端間の抵抗値の変化量(減少分)が大きくなるので、
この抵抗値の変化量を検出することにより、押圧する力
を算出することができる。そして、キートップに加えて
いた荷重を解放すると、キートップ26は、キートップ
26保持用の弾性体の復元力により、元の平行状態に戻
り、弾性体25の下部の先端と上シート12とは、わず
かに接した状態の初期状態になり、抵抗体16の抵抗値
も元に戻る。
などの弾性体25を使用しているので、信頼性が高く、
寿命も長いものとなる。また、弾性体25を上シート1
2を介して、下シート11の抵抗体16と接触させてい
るので、摩滅しにくく、さらに信頼性が高く、寿命も長
いものとなる。
7,18,19の抵抗値を検出する回路図である。図4
に示すように、この検出回路は、4個の抵抗体16,1
7,18,19と、4個の導電体20,21,22,2
3と、制御部(CPU)27から構成されている。図
中、導電体20,21,22,23に付けられた矢印
は、それぞれ、下方に押圧されたときのこの回路図での
移動方向を示している。
アナログ電圧入力端子A/D1,A/D2と、ハイレベ
ル又はローレベルの電圧を出力する出力端子OUT1
(第1の出力端子),OUT2(第2の出力端子)と、
トリガ信号が入力されるトリガ信号入力端子IRQなど
の複数の入出力端子を有している。また、制御部27
は、出力端子OUT1にのみハイレベルの電圧を出力す
る通常モード(第1のモード)、又は、出力端子OUT
1にローレベルの電圧を出力し、出力端子OUT2にハ
イレベルの電圧を出力するストップモード(第2のモー
ド)に切り替えることができる。そして制御部27は、
通常モードのとき、アナログ電圧入力端子A/D1,A
/Dに,共に所定値の電圧が一定時間入力されたときに
ストップモードに切り替わり、ストップモードのとき、
トリガ信号入力端子IRQにハイレベルの電圧が入力さ
れたときに通常モードに切り替わるように構成されてい
る。
は、それぞれ直列接続になるように一端同士が接続され
ている。そして、抵抗体16と抵抗体18の他端は、制
御部27の出力端子OUT1に接続され、抵抗体17と
抵抗体19の他端は、グランドに接続されている。ま
た、抵抗体16と抵抗体17との接続点は、アナログ電
圧入力端子A/D1に接続されると共に、抵抗体18と
抵抗体19との接続点は、アナログ電圧入力端子A/D
2に接続され、さらに両接続点は、OR回路28を介し
てトリガ信号入力端子IRQに接続されている。
いる導電体20,21と,導電体22,23とは、それ
ぞれ逆流防止用ダイオードD1,D2を介して制御部2
7の出力端子OUT2に接続されている。なお、図4で
は、入出力端子数の少ない安価な制御部27を使用でき
るように構成したが、制御部27の入出力端子に余裕が
ある場合には、OR回路28や逆流防止用ダイオードD
1,D2を使用せず、直接制御部27の同等の機能を有
する他の入出力端子に接続して、部品点数を削減しても
よい。
フローチャートである。図5において、この制御部27
は、電源がオンされると(ステップST51)、出力端
子OUT1にローレベルの電圧を出力し、出力端子OU
T2にハイレベルの電圧を出力し、トリガ信号入力端子
IRQのトリガ信号の受け付けを許可する(ステップS
T52)。そして、トリガ信号入力端子IRQにハイレ
ベルの電圧のトリガ信号が入力されるまで、他の動作を
停止し待機するストップモードになる(ステップST5
3)。このとき、この検出回路は、図6に示す等価回路
になり、この状態においては、各導電体と各抵抗体との
間が遮断されているので、出力端子OUT2からのハイ
レベルの電圧は消費されない。したがって、この状態で
は、ほとんど電力を消費しないモードになっている。
6が押圧されて傾き、導電体20が降下して、図中左方
向に移動すると、導電体20と抵抗体16とが接触し、
出力端子OUT2からのハイレベルの電圧は、抵抗体1
6とOR回路28を介して、トリガ信号入力端子IRQ
に入力される。すなわち、図6に示す回路はキートップ
26の操作を検出し、トリガ信号を発生させる回路とな
っている。
力端子IRQにハイレベルの電圧が入力されると、出力
端子OUT2からのハイレベルの電圧の出力を止め、ト
リガ信号入力端子IRQにトリガ信号の受け付けを禁止
し(ステップST54)、出力端子OUT1にハイレベ
ルの電圧を出力し、アナログ電圧入力端子A/D1、A
/D2に入力されたアナログ電圧値を検出する通常モー
ドの動作になる(ステップST55)。このとき、この
検出回路は、図7に示す等価回路になる。図7におい
て、逆流防止用ダイオードD1,D2は、抵抗体16と
導電体20とが接触すると、導電体20に電圧が印加さ
れるので、その電圧の影響が導電体22,23に及ぶの
を防止している。また、キートップ26を操作しないと
きは、各抵抗体16,17、18,19の抵抗値はとも
に等しいので、2つのアナログ電圧入力端子A/D1、
A/D2には共に、所定のVcc/2の電圧が入力され
るようになっている。ところが、導電体20と抵抗体1
6とは接触しているので、抵抗体16の両端間の抵抗値
が減少し、アナログ電圧入力端子A/D1には、Vcc
/2よりも高い電圧が入力される。このときに、制御部
27は、アナログ電圧入力端子A/D1、A/D2に入
力された電圧と、Vcc/2の値とが共に等しいか比較
し(ステップST56)、等しくないので(N)、抵抗
体16(X+)と導電体20とが接触したことを検出
し、また、電圧値の変化量から、抵抗体16の抵抗値の
変化量を算出する(ステップST57)。
20に加えられた力との関係を示す図である。図8に示
すように、抵抗体16の両端間の抵抗値R(Ω)は、導
電体20に加えられた力Pの大きさにしたがって減少曲
線を描き、抵抗値の変化量(ΔR)と導電体20に加え
られた力Pとは、概略比例している。そこで、抵抗値の
変化量(ΔR)から、導電体20の押圧された力の強さ
を算出して、その結果を出力端子(図示せず)から出力
するようになっている(ステップST57)。そして、
制御部27は、節電のために、出力端子OUT1をロー
レベルにして(ステップST58)、次の検出時間ま
で、例えば、10m秒ほど待機する(ステップST5
9)。次の検出時間が来たら、ステップST55からの
処理を繰り返す。
ログ電圧入力端子A/D1,A/D2に入力された電圧
値と、Vcc/2の値とが共に等しいとき(Y)は、共
に等しくなってから一定時間経過したかをチェックする
(ステップST60)。等しくなってから一定時間経過
したときは(Y)、ステップST52からの処理を繰り
返し、ストップモードになる。等しくなってから一定時
間経過していないときは(N)、ステップST58から
の処理を繰り返す。
6の抵抗値の変化を検出しながら、一定時間抵抗体16
の抵抗値の変化がないときには、省電力のストップモー
ドに切り替わり電力消費を低減している。なお、この処
理に限らず、制御部27は、通常モードのときに、ある
一定間隔で、出力端子OUT1にローレベル、出力端子
OUT2にハイレベルの電圧を出力し、トリガ信号入力
端子IRQを監視し、トリガ信号入力端子IRQにハイ
レベルの電圧が入力されないときには、ストップモード
に切り替わるようにしてもよい。
右上方向(導電体20(X+)と導電体21(Y+)と
の間の方向)が押圧された場合には、抵抗体16と導電
体20とが接触し、さらに抵抗体17と導電体21とが
接触する。そして、前述したように、導電体20(X
+)に加えられた力Pxと、導電体21(Y+)に加え
られた力Pyとが算出される。そうすると、キートップ
26に加えられた力Pは、P=Px+Py から算出さ
れる。
を0°としたとき、キートップ26の押圧された方向を
θ(°)とすると、θは、tanθ=Py/Px から
求められ、押圧された位置が斜め方向であっても、押圧
された方向と押圧された力の強さとを算出することがで
き、制御部27はその結果を出力端子(図示せず)から
出力する。そして、携帯電子機器では、この出力された
方向から、カーソルの移動方向やスクロールの向きを制
御し、この出力された力の強さから、カーソルの移動速
度やスクロールの速さを制御するようになっていて、斜
め方向にもカーソルを移動させたり、スクロールさせる
ことができるので、使用者に使いやすい機器となる。
は、周方向に略90度の間隔を隔てると共に、中心を挟
んで2個が対向するように配設された4個の抵抗体が上
面に形成された下シートと、下シートと間隔を持って載
置され、下面に各抵抗体にそれぞれ対向して導電体が形
成された上シートと、各導電体のそれぞれに対向して上
シートの上方に配置された弾性体と、弾性体の上部を保
持する操作部材とを備え、操作部材を下方に操作するこ
とにより、弾性体を下方に移動させ、上シートを撓ませ
て、導電体と抵抗体の接触面積を変化させ、操作部材の
操作を検出するので、ゴムなどの弾性体を、上シートと
導電体とを介して、下シートの抵抗体と接触させるの
で、弾性体の摩滅が少なくなり、長寿命で信頼性が高
く、また、導電ゴムを必要としないのでコストダウンが
実現できる。
をそれぞれ説明する図である。
断面図である。
る構成を説明する断面図である。
回路図である。
ローチャートである。
回路のストップモード時の等価回路図である。
回路の通常モード時の等価回路図である。
導電体に加えられた力と関係をを示す図である。
板に印刷されたスイッチ用固定接点と方向入力用固定接
点の配置及び構造を説明する図である。
定接点を導通させるスイッチ構造を説明する断面図であ
る。
基板に印刷されたスイッチ用固定接点と方向入力用抵抗
体の配置及び構造を説明する図である。
抵抗値を変化させる構成を説明する断面図である。
抵抗値を検出する回路図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 周方向に略90度の間隔を隔てると共
に、中心を挟んで2個が対向するように配設された4個
の抵抗体が上面に形成された下シートと、前記下シート
と間隔を持って載置され、下面に前記各抵抗体にそれぞ
れ対向して導電体が形成された上シートと、前記各導電
体のそれぞれに対向して上シートの上方に配置された弾
性体と、前記弾性体の上部を保持する操作部材とを備
え、前記操作部材を下方に操作することにより、前記弾
性体を下方に移動させ、前記上シートを撓ませて、前記
導電体と前記抵抗体の接触面積を変化させ、前記操作部
材の操作を検出するようにしたことを特徴とする入力装
置。 - 【請求項2】 前記操作部材は4個の前記弾性体を保持
し、前記操作部材を傾かせ、前記弾性体を下方に移動さ
せ、前記上シートを撓ませて、前記導電体と前記抵抗体
の接触面積を変化させ、前記操作部材の操作された位置
と強さを検出するようにしたことを特徴とする請求項1
に記載の入力装置。 - 【請求項3】 第1及び第2の出力端子と、アナログ電
圧入力端子と、トリガ信号入力端子とを有し、前記第1
の出力端子にのみハイレベルの電圧を出力する第1のモ
ード、又は、前記第1の出力端子にローレベルの電圧を
出力し、前記第2の出力端子にハイレベルの電圧を出力
する第2のモードに切り替えられる制御部を設け、前記
制御部は、前記第1のモードのとき、前記アナログ電圧
入力端子に所定値の電圧が一定時間入力されたときに前
記第2のモードに切り替わり、前記第2のモードのと
き、前記トリガ信号入力端子にハイレベルの電圧が入力
されたときに前記第1のモードに切り替わるように構成
され、前記対向するそれぞれ2個の抵抗体が直列接続と
なるように一端同士を接続し、前記それぞれの他端の一
方を前記第1の出力端子に接続すると共に、他方を接地
し、前記各導電体を前記第2の出力端子に接続し、前記
それぞれの一端同士の接続点を前記アナログ入力端子に
接続すると共に、前記トリガ信号入力端子に接続したこ
とを特徴とする請求項1、2に記載の入力装置。 - 【請求項4】 前記それぞれの接続点をOR回路を介し
て前記トリガ信号入力端子に接続し、前記各導電体を逆
流防止用ダイオードを介して前記第2の出力端子に接続
したことを特徴とする請求項3に記載の入力装置。 - 【請求項5】 前記下シートに、複数の下部接点を形成
し、前記上シートに、前記各下部接点に対向して、上部
接点を形成し、前記上シートの上方に設けた操作部材を
押圧することにより、前記対向する下部接点と上部接点
とを導通させるようにしたことを特徴とする請求項1な
いし4のいずれかに記載の入力装置。 - 【請求項6】 前記それぞれの対向する下部接点と上部
接点とに対向し、前記上シートの上方にドーム状で金属
製の弾性部材を設け、 前記操作部材を押圧することにより、前記弾性部材が変
形し、 前記対向する下部接点と上部接点とを導通させるように
したことを特徴とする請求項5に記載の入力装置。
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