JP2003231119A - 使用済みabs樹脂の再生方法および再生abs樹脂 - Google Patents

使用済みabs樹脂の再生方法および再生abs樹脂

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JP2003231119A JP2002034606A JP2002034606A JP2003231119A JP 2003231119 A JP2003231119 A JP 2003231119A JP 2002034606 A JP2002034606 A JP 2002034606A JP 2002034606 A JP2002034606 A JP 2002034606A JP 2003231119 A JP2003231119 A JP 2003231119A
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acrylonitrile
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大輔 長谷川
Yasushi Inagaki
靖史 稲垣
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Masahiro Sawaguchi
雅弘 澤口
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    • B29B17/00Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
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    • B29B17/0042Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics by agglomeration or compacting for shaping parts, e.g. multilayered parts with at least one layer containing regenerated plastic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、ABS樹脂の再生方法を提供
することにある。 【解決手段】 使用済み製品からABS(アクリロニト
リル/ブタジエン/スチレン)樹脂を単体でまたは他の
樹脂との混合状態で分離し、該分離された使用済みAB
S樹脂(A)に、未使用のABS樹脂(B)および/ま
たは別の使用済みABS樹脂(C)を配合して物性を改
善することを特徴とする使用済みABS樹脂(A)の再
生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みABS
(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂の再
生方法および再生ABS樹脂に関し、好ましくは、使用
済みABS樹脂に、高衝撃値を有する物性的特徴を持つ
未使用もしくは使用済みABS樹脂を配合する事で衝撃
強度を向上させ、同一またはより高物性が要求される用
途への利用を可能とする使用済みABS樹脂の再生方法
およびかかる方法により得られる再生ABS樹脂に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ABS樹脂は、安価な高耐久性の製品の
製造において広く使用されている。ABS樹脂は、その
耐久性のために、製品、例えばコンピューターハウジン
グ、テレビ、自動車の部品等の製造における基本的な材
料となっている。近年、環境保護意識の高まりと共に、
従来よりリサイクルされている金属材料の他に、石油化
学製品のリサイクル、再生利用等の動きが強まってきて
いる。リサイクル、廃棄法、容器包装リサイクル法等の
法規制の整備に伴って、大型家電製品、自動車等の製品
群の中ではプラスティックのリサイクルが加速されつつ
ある。しかしながら、これらのリサイクルの多くは、熱
源としてプラスティックを用いるサーマルリサイクルで
あったり、再生したプラスティックの物性低下をさほど
気にしなくてもよいカスケード利用のためのリサイクル
が主体であった。言うまでもなく、ABS樹脂もその例
外ではなかった。
【0003】プラスティックのリサイクルにおいて上述
のようなリサイクル方法が主流となるのは、使用時のプ
ラスティックの経時変化またはリサイクル時の異物混入
や熱履歴等による再生プラスティックの物性低下によ
り、マテリアルリサイクルが難しいからである。しか
し、より有効に使用済みプラスチックを利用するには、
マテリアルリサイクルすることが好ましい。そこで、プ
ラスティックのマテリアルリサイクルについては、種々
の研究がなされている。本発明者らも、使用済みとなっ
た樹脂に、同樹脂と異なる種類の樹脂を添加することに
より、使用済み樹脂の品質劣化防止または品質向上を図
れることを見出し、先に特許出願した(特願2001−
093981)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ABS
樹脂は、引張強さ、曲げ強さまたは衝撃強度など全体的
に優れた物性を有し、また比較的安価であることから、
家電製品など多方面で利用されている。それゆえに、A
BS樹脂は、マテリアルリサイクルすることが要求され
ている樹脂の一つであり、その再生技術はプラスティッ
クの分別方法も含め、いろいろ検討されてきている。本
発明者らも、ABS樹脂の再生技術について種々の検討
を行った。ABS樹脂の再生樹脂の物性を測定し、未使
用のABS樹脂の物性と比較した結果、他の物性値に比
べ、特に衝撃強度が著しく低下する事が分かった。この
衝撃強度の物性値はABS樹脂の最大の特徴であり、素
材となる樹脂の選択に際し、他の物性値に比べて非常に
重要な値となる。すなわち、ABS樹脂は衝撃強度が高
く、ABS樹脂が使用される用途には、通常、優れた衝
撃強度が要求される。ABS樹脂の再利用に関して、高
い衝撃強度が要求される用途への再生樹脂の利用が難し
いとなると、再生ABS樹脂の用途を制限することとな
り、リサイクルコストが上がり、その結果ABS樹脂の
マテリアルリサイクルが促進されない。そのため、AB
S樹脂の再生方法において、衝撃強度の向上が重要な課
題であった。
【0005】また、再生樹脂の利用に関するもう一つの
課題として、樹脂の着色がある。製品の種々の部品への
利用時はもちろん、特に再生樹脂を元と同一の用途(部
品)に用いる時などは、所望の色への着色が必要とされ
る。しかし、ABS樹脂のリサイクルにおいて、上述の
ように衝撃強度などの物性値を回復させるとともに、所
望に色に着色することは困難であった。本発明の目的
は、使用済みABS樹脂を、同一用途もしくはABS樹
脂が使用されている類似の用途など、高物性を要求され
る用途への再生利用を可能とする事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用により衝
撃強度が劣化した使用済みABS樹脂(A)に、未使用
のABS樹脂(B)もしくは別の使用済みABS樹脂
(C)、好ましくは、その使用済みABS樹脂(A)よ
り衝撃強度の高い未使用のABS樹脂(B)もしくは別
の使用済みABS樹脂(C)を配合する事で、使用済み
ABS樹脂(A)の再生を図るものである。また、本発
明者らは、ABS樹脂のリサイクルにおける工業的に有
利な着色技術をも提供する。
【0007】すなわち、本発明は、(1) 使用済み製
品からABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン)樹脂を単体でまたは他の樹脂との混合状態で分離
し、該分離された使用済みABS樹脂(A)に、未使用
のABS樹脂(B)および/または別の使用済みABS
樹脂(C)を配合して物性を改善することを特徴とする
使用済みABS樹脂(A)の再生方法、(2) 使用済
み製品からABS(アクリロニトリル/ブタジエン/ス
チレン)樹脂をAS(アクリロニトリル/スチレン)樹
脂との混合状態で分離することを特徴とする前記(1)
に記載の再生方法、(3) 未使用のABS(アクリロ
ニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(B)および/
または別の使用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品
から分離された使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃
値が高いことを特徴とする前記(1)に記載の再生方
法、に関する。
【0008】また、本発明は、(4) 未使用のABS
(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂
(B)および/または別の使用済みABS樹脂(C)
を、下記数式1の値が再生ABS樹脂に要求される耐衝
撃性値と同程度以上となるように配合することを特徴と
する前記(1)に記載の再生方法、 数式1=〔使用済みABS樹脂(A)の配合率×使用済
みABS樹脂(A)の耐衝撃値+未使用ABS樹脂
(B)の配合比率×未使用ABS樹脂(B)の耐衝撃値
+使用済みABS樹脂(C)の配合比率×使用済みAB
S樹脂(C)の耐衝撃値〕 (5) 前記(4)に記載の数式1の値が、使用済み製
品から分離されたABS(アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン)樹脂(A)が未使用の状態で示す耐衝撃
性値の8割以上であることを特徴とする前記(4)に記
載の再生方法、(6) 前記(4)に記載の数式1の値
が、15J/m以上であることを特徴とする前記(4)
に記載の再生方法、に関する。
【0009】また、本発明は、(7) 未使用のABS
(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂
(B)および/または別の使用済みABS樹脂(C)
が、使用済み製品から分離された使用済みABS樹脂
(A)よりも耐衝撃値が高く、かつメルトフローレート
が低いことを特徴とする前記(1)に記載の再生方法、
(8) 分離された使用済みABS(アクリロニトリル
/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、さらに顔料を
配合することを特徴とする前記(1)に記載の再生方
法、(9) 使用済み製品が、使用済み磁気記録製品で
あることを特徴とする前記(1)に記載の再生方法、に
関する。
【0010】また、本発明は、(10) 使用済み製品
から単体でまたは他の樹脂との混合状態で分離された使
用済みABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン)樹脂(A)に、未使用のABS樹脂(B)および/
または別の使用済みABS樹脂(C)が配合されている
ことを特徴とする再生ABS樹脂、(11) 使用済み
ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹
脂(A)が、使用済み製品からAS(アクリロニトリル
/スチレン)樹脂との混合状態で分離されたABS樹脂
であることを特徴とする前記(10)に記載の再生AB
S樹脂、(12) 未使用のABS(アクリロニトリル
/ブタジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別
の使用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品から分離
された使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃値が高い
ことを特徴とする前記(10)に記載の再生ABS樹
脂、に関する。
【0011】また、本発明は、(13) 未使用のAB
S(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂
(B)および/または別の使用済みABS樹脂(C)
が、下記数式1の値が再生ABS樹脂に要求される耐衝
撃性値と同程度以上となるように配合されていることを
特徴とする前記(10)に記載の再生ABS樹脂、 数式1=〔使用済みABS(A)の配合率×使用済みA
BSの耐衝撃値+未使用ABS(B)の配合比率×未使
用ABS(B)の耐衝撃値+使用済みABS(C)の配
合比率×使用済みABS(C)の耐衝撃値〕 (14) 前記(13)に記載の数式1の値が、使用済
み製品から分離された使用済みABS(アクリロニトリ
ル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)が未使用の状態
で示す耐衝撃性値の8割以上であることを特徴とする前
記(13)に記載の再生ABS樹脂、(15) 前記
(13)に記載の数式1の値が、15J/m以上である
ことを特徴とする前記(13)に記載の再生ABS(ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂、に関す
る。
【0012】また、本発明は、(16) 未使用のAB
S(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂
(B)および/または別の使用済みABS樹脂(C)
が、使用済み製品から分離された使用済みABS樹脂
(A)よりも耐衝撃値が高く、かつメルトフローレート
が低いことを特徴とする前記(10)に記載の再生AB
S樹脂、(17) 分離された使用済みABS(アクリ
ロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、さ
らに顔料が配合されていることを特徴とする前記(1
0)に記載の再生ABS樹脂、(18) 使用済み製品
が、使用済み磁気記録製品であることを特徴とする前記
(10)に記載の再生ABS(アクリロニトリル/ブタ
ジエン/スチレン)樹脂、(19) 使用済み製品から
単体でまたは他の樹脂との混合状態で分離された使用済
みABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)
樹脂(A)に、未使用のABS樹脂(B)および/また
は別の使用済みABS樹脂(C)が配合されている再生
ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹
脂からなる樹脂成形物、(20) 磁気記録製品である
前記(19)に記載の樹脂成形物、に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にかかる再生方法において
は、まず使用済み製品から使用済みABS樹脂(A)を
分離する。本発明で対象とする使用済みABS樹脂
(A)としては、特に限定はなく、例えば、市販されて
いる汎用、高剛性、高衝撃、耐磨耗、高摺動、耐熱、透
明、高光沢、耐薬品、塗装用等のABS樹脂などが挙げ
られる。これらABS樹脂中に帯電防止剤、着色剤や顔
料、酸化防止剤、難燃剤、可塑剤、耐光性促進剤、相溶
化剤、表面処理剤、改質剤や着色剤(カーボンブラック
等)、ガラスファイバー、紙、不職布等の各種樹脂用添
加剤が含有されていても良い。なお、バージン材(未使
用の樹脂をいう。以下も同様である。)と同じ用途に使
用済みABS樹脂(A)を再資源化する場合は、使用済
みABS樹脂(A)が汎用性グレードのABS樹脂であ
ることがより好ましい。
【0014】上記使用済みABS樹脂(A)の分離にお
いては、ABS樹脂が単体で分離されてもよいが、AB
S樹脂が他の樹脂との混合状態で分離されてもよい。前
記他の樹脂としては、ABSと相溶性の良い樹脂である
ことが好ましい。ABSと相溶性の良い樹脂としては、
例えば、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、P
C(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PPE(ポリ
フェニレンエーテル)、PSF(ポリスルホン)、PB
T(ポリブチレンテレフタラート)またはナイロンなど
が挙げられる。中でも、他の樹脂としては、AS樹脂が
好ましい。ABS樹脂の成型部品もしくは製品におい
て、窓など透明部分を必要とする箇所に用いる部材の材
料として溶着性などの相性からAS樹脂が多く用いられ
ている。リサイクルに際し、溶着箇所分解および分別の
手間を考えた時、相溶性はもちろん、似た性質を示すこ
とから、AS樹脂の混じりあった状態の使用済みABS
樹脂についても使用済みABS樹脂(A)と同様に実施
できる。なお、本明細書において、「使用済みABS樹
脂(A)」には、使用済み製品からABS樹脂と他の樹
脂との混合状態で分離されたABS樹脂混合物も含まれ
る。
【0015】本発明で対象とする使用済み製品として
は、ABS樹脂が含有されていれば、特に限定されず、
例えば、電気機器、事務機器、車両、雑貨等に使用され
た樹脂廃材など全て対象となる。または、ランナー材や
原料ペレットの端材等として製造工場内で排出されたも
のであっても良い。なお、工場内で発生したものや、規
格化された商品(同じ商品や商品群)から排出された回
収物は、その物性が均一なのものが多いため再資源化す
る上でより好ましい。規格化された商品としては、例え
ば、記録メディア関連商品(ビデオカセットシェル)な
どが挙げられ、より詳細には、プロ用ビデオカセットや
コンスーマー用8mmビデオカセット、DVカセット
や、家庭用ゲーム機器(コントローラー)、携帯電話等
を挙げる事ができる。中でも、本発明においては、使用
済み製品は、使用済み磁気記録製品であることが好まし
い。磁気記録製品とは、特に限定されず、上述のような
ビデオカセット、ミュージックテープカセットなどが挙
げられる。磁気記録製品には、磁気記録媒体のみなら
ず、それを保護するためのケースやシェルなどの筐体も
含まれる。
【0016】使用済みABS樹脂(A)は、多くの場
合、以上に述べたように工場から排出された半端品など
を含む使用済み製品から分離することにより得られる
が、形状としては、排出されたままの状態であっても良
いし、更に粉砕されたものや溶融後にペレット化された
ものであっても良い。
【0017】使用済みABS樹脂(A)には、上述のよ
うに各種樹脂用添加剤が含有されていても良いが、AB
S樹脂の含有量が50重量%以上であることが好まし
い。使用済みABS樹脂(A)がABS樹脂とAS樹脂
をはじめとする他の樹脂との混合物の場合も、ABS樹
脂の含有量が50重量%以上であることが好ましく、A
S樹脂をはじめとする他の樹脂の含有量が50重量%未
満であることが好ましい。使用済みABS樹脂(A)を
ABS樹脂としての再資源化するためには、ABS樹脂
の含有量が上記範囲であることが好ましい。
【0018】使用済みABS樹脂(A)に配合される未
使用ABS樹脂(B)または別の使用済みABS樹脂
(C)としては、特に限定されず、また上述のような各
種樹脂用添加剤が含有されていても良い。前記未使用の
ABS樹脂(B)および/または別の使用済みABS樹
脂(C)は、使用済み製品から分離された使用済みAB
S樹脂(A)よりも耐衝撃値が高いことが特に好まし
い。例えば、前記未使用ABS樹脂(B)または使用済
みABS樹脂(C)としては、汎用、高剛性、高衝撃、
耐磨耗、高摺動、耐熱、透明、高光沢、耐薬品、塗装用
等のグレードとして市販されているABS樹脂の中で、
該使用済みABS樹脂(A)より耐衝撃性値が高いグレ
ードのABS樹脂が挙げられる。また、前記未使用AB
S樹脂(B)または使用済みABS樹脂(C)として
は、市販されていない樹脂工場内で製造可能な特殊グレ
ードのものであっても良い。なお、耐衝撃性は、AST
M256にしたがって、12.7mmノッチ付きの条件
で測定する。
【0019】また、前記未使用のABS樹脂(B)およ
び/または別の使用済みABS樹脂(C)は、使用済み
製品から分離された使用済みABS樹脂(A)よりも耐
衝撃値が高く、かつメルトフローレートが低いことがさ
らに好ましい。なお、メルトフローレートは、ISO−
1133にしたがって、220℃、98Nの条件で測定
する。
【0020】本発明においては、前記未使用のABS樹
脂(B)および/または別の使用済みABS樹脂(C)
を使用済みABS樹脂(A)に添加する代わりに、また
はこれらに加えて、ABS樹脂と相溶性のある樹脂を添
加してもよい。前記樹脂は、未使用の樹脂であっても使
用済み樹脂であってもよい。本発明において相溶とは、
分子レベルで混合されている状態に限定されるものでは
なく、ミクロな相分離状態をも含む。すなわち、ミクロ
的にABS樹脂とABS樹脂と相溶性のある樹脂とが共
存している状態であってよい。
【0021】ABS樹脂と相溶性のある樹脂は、ABS
を構成するモノマーを有する樹脂が挙げられる。具体的
には、例えば、スチレンユニットを有する樹脂が挙げら
れる。また、ABS樹脂と相溶性のある樹脂は、上述の
ようなABS樹脂と相溶性のあることが知られている異
種の樹脂であってよい。
【0022】未使用ABS樹脂(B)および/または別
の使用済みABS樹脂(C)の使用済みABS樹脂
(A)への添加量としては、特に限定はない。しかし、
使用済みABS(A)の物性を測定し、その値に応じて
再生ABS樹脂に要求される物性となるように、未使用
ABS樹脂(B)および/または別の使用済みABS樹
脂(C)の配合量を決定することが好ましい。前記「物
性」としては、耐衝撃性を指標として用いることが好ま
しい。
【0023】具体的には、未使用のABS樹脂(B)お
よび/または別の使用済みABS樹脂(C)を、下記数
式1の値が再生されたABS樹脂に要求される耐衝撃性
値と同程度以上となるように配合することが好ましい。
ここで、「同程度」以上とは、ABS樹脂に要求される
耐衝撃性値の約8割程度以上、好ましくは前記値の約9
割程度以上であることをいう。 数式1=〔使用済みABS樹脂(A)の配合率×使用済
みABS樹脂(A)の耐衝撃値+未使用ABS樹脂
(B)の配合比率×未使用ABS樹脂(B)の耐衝撃値
+使用済みABS樹脂(C)の配合比率×使用済みAB
S樹脂(C)の耐衝撃値〕 なお、上記式において、耐衝撃値は、ASTM256に
したがって、12.7mmノッチ付きの条件で測定する
【0024】前記再生されたABS樹脂に要求される耐
衝撃性値としては、再生されたABS樹脂の用途により
異なるので一概には言えないが、例えば、使用済みAB
S樹脂(A)が未使用の状態で示す耐衝撃性値が挙げら
れる。より具体的には、上記数式1の値が、約15J/
m以上であることが好ましい。
【0025】未使用ABS樹脂(B)および/または別
の使用済みABS樹脂(C)の使用済みABS樹脂
(A)への添加量としては、上述のように決定すればよ
いが、通常は1〜99重量%程度、好ましくは1〜80
重量%程度、資源の有効利用の観点では1〜50重量%
程度がさらに望ましい。使用済みABS樹脂(A)の物
性蘇生効果が十分に発揮されるとともに、資源の有効活
用率や経済的な観点から、上記範囲が好ましい。
【0026】使用済みABS樹脂(A)に上述のような
未使用ABS樹脂(B)および/または別の使用済みA
BS樹脂(C)を加える時期は、特に限定されず、該使
用済みABS樹脂(A)の粉砕品に上述のような未使用
ABS樹脂(B)および/または別の使用済みABS樹
脂(C)を加え、直接ブレンドしても良いし、使用済み
ABS樹脂(A)の混練・溶融時に上述のような未使用
ABS樹脂(B)および/または別の使用済みABS樹
脂(C)を加え、ブレンドしても良い。使用済みABS
樹脂(A)に上述のような未使用ABS樹脂(B)およ
び/または別の使用済みABS樹脂(C)を加える際
に、例えば、相溶化剤などをさらに添加してもよい。さ
らに、また、当技術分野で周知の樹脂用添加剤、例え
ば、帯電防止剤、着色剤や顔料、酸化防止剤、難燃剤、
可塑剤、耐光性促進剤、相溶化剤、表面処理剤、改質剤
や、ガラスファイバー、紙、不織布等の各種樹脂用補強
剤等が、添加されてもよい。
【0027】本発明においては、使用済みABS樹脂
(A)にさらに顔料を加えてもよい。使用済みABS樹
脂(A)は、使用状況により色が変化している、特に色
が薄くなっている場合がある。かかる場合に、リサイク
ル工程において顔料を加えることにより、色の点からも
バージン材と同等の再生ABS樹脂が得られる。特に再
生樹脂を、元の用途、すなわちリサイクル前と同一用途
に用いる場合は、上記利点は有効である。顔料として
は、特に限定されず、当技術分野で用いられている公知
の顔料を用いてよい。顔料は、無機顔料または有機顔料
に大別され、より具体的には、例えば、酸化チタン、カ
ドミウム化合物、カーボンブラック、アゾ化合物、シア
ニン染料または多環顔料などが挙げられる。
【0028】本発明においては、使用済みABS樹脂
(A)に透明に近いABS樹脂をさらに加えてもよい。
使用済みABS樹脂(A)を所望の色に着色するため
に、上述のように顔料を添加するだけでよい場合もある
が、それだけでは所望の色に着色することが困難な場合
または手間がかかる場合もある。その場合、使用済みA
BS樹脂(A)に透明に近いABS樹脂をさらに加え、
使用済みのABS樹脂(A)の色を薄めておけば、所望
の色に着色することが容易になる。ここで、透明に近い
ABS樹脂は、公知の方法により容易に製造することが
でき、また、市販のものを用いてもよい。具体的に、透
明に近いABS樹脂としては、例えば光透過性が30%
以上、好ましくは50%以上の樹脂が挙げられる。ま
た、本発明においては、透明に近いABS樹脂をさらに
加える代わりに、使用済みABS樹脂(A)に配合され
る未使用のABS樹脂(B)および/または別の使用済
みABS樹脂(C)が、透明に近いABS樹脂であって
もよい。
【0029】以上述べてきた本発明にかかる使用済みA
BS樹脂の再生方法は、使用済みABS樹脂(A)のリ
サイクル回数が2回以上となっても適用することが可能
であるため、資源の有効利用、廃棄物低減等の観点か
ら、持続可能な社会の発展にも十分貢献することが出来
る。すなわち、本発明によって、使用済みABS樹脂の
下式によって示されるリサイクルが可能となる。 使用―(回収―再生―再利用)―埋め立てまたは焼却 (式中、nは、1以上の整数、好ましくは、1〜7程度
の整数)
【0030】本発明にかかる使用済みABS樹脂の再生
方法により得られる再生ABS樹脂は、バージン材と同
等またはそれ以上の物性を有しているので、種々の用途
に応用することができる。特に、本発明の再生ABS樹
脂は、例えば、電気機器、事務機器、車両、雑貨等に応
用される樹脂成形物として用いることが好ましい。なか
でも、本発明の再生樹脂は、電気機器の筐体や、磁気記
録製品(例えば、プロ用ビデオカセットやコンスーマー
用8mmビデオカセット、DVカセット)のシェルとし
て用いることが好ましい。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。本実施例
を行う上で下記の使用済みABS樹脂とABS樹脂を使
用した。 (a)使用済みABS樹脂A1:業務用磁気テープカセ
ットを構成する部品の一つである使用済みカセットシェ
ル (b)使用済みABS樹脂A2:業務用カセット廃材
(放送局からの回収品)シェル本体(上下)がABS樹
脂(良流動高剛性グレード)で、シェルの窓(透明)部
分がAS樹脂(全樹脂重量の15重量%含有)であるた
め、使用済みABS樹脂A2はこれら樹脂の混合物とな
る。 (c)ABS樹脂:良流動高剛性グレード(上記使用済
みABS樹脂のバージン材) (d)ABS樹脂:汎用中衝撃性グレード (e)ABS樹脂:汎用高衝撃性グレード
【0032】〔実施例1〕上記(a)の使用済みABS
樹脂A1に上記(d)のABS樹脂を50重量%加え、
本発明にかかる再生ABS樹脂を製造した。なお、表1
から明らかなように、上記(d)のABS樹脂は、使用
済みABS樹脂A1に含まれるABS樹脂(良流動高剛
性グレード)よりも、耐衝撃性の高い樹脂である。
【0033】〔実施例2〕上記(a)の使用済みABS
樹脂A1に上記(e)のABS樹脂を25重量%加え、
本発明にかかる再生ABS樹脂を製造した。なお、表1
から明らかなように、上記(e)のABS樹脂は、使用
済みABS樹脂A1に含まれるABS樹脂(良流動高剛
性グレード)よりも、耐衝撃性のさらに高い樹脂であ
る。
【0034】〔実施例3、4〕上記(a)の使用済みA
BS樹脂A1のかわりに、上記(b)の使用済みABS
樹脂A2を用いた以外は、実施例1または2と全く同様
に本発明にかかる再生ABS樹脂を製造した。
【0035】〔試験例〕上記(c)〜(e)のABS樹
脂を評価用サンプルとして用い、上記(a)の使用済み
ABS樹脂A1、上記(b)の使用済みABS樹脂A2
および実施例1〜4で製造した再生ABS樹脂の物性を
測定した。その結果を下記表に示す。各物性の測定方法
および測定条件は、下記表に示したとおりである。な
お、上記(c)〜(e)のABS樹脂の物性は、カタロ
グに記載の値を用いた。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1の結果より、良流動高剛性グレードの
ABS樹脂を含む使用済みABS樹脂に、同グレードよ
り耐衝撃性の高いABS樹脂(汎用中衝撃性グレード)
を50重量%ブレンドすることで、元のグレード(良流
動高剛性グレード)のABS樹脂に対して衝撃強度も9
割程度にまで向上させる事が出来た。高衝撃性グレード
のABSを該使用済みABS樹脂に25重量%ブレンド
することで、元のグレード(良流動高剛性グレード)以
上に衝撃強度も回復しており、表1中の中衝撃グレード
のABS樹脂の衝撃強度に比べても、9割程度にまで向
上させる事が出来、高いグレードへのABS樹脂に再生
化できることが判る。また、表2より、AS樹脂が混入
したものに関しても、上記ABS樹脂のみの場合に比較
すると衝撃強度の回復が1割程度小さいが、実施例4で
得られる再生ABS樹脂については、元のグレード(良
流動高剛性グレード)のABS樹脂と同等以上の衝撃強
度となっており、本発明の手法が有効である事が判っ
た。
【0039】また、使用済みABS樹脂にブレンドする
樹脂に着色無しの透明に近いABS樹脂を用いて、ブレ
ンド時に色調整を行い、業務用カセットシェル成型を実
施した。色の評価の方法としては、限度見本との比較、
色差計によるスペクトルレベルの測定による判定を行っ
た。その結果、カセットシェルとしての色に関して問題
がないレベルのものが出来た。
【0040】〔実施例5〕上記(a)の使用済みABS
樹脂に上記(b)のABS樹脂を90重量%加え、再生
樹脂を製造した。得られた再生ABS樹脂の物性を測定
したところ、元のグレード(良流動高剛性グレード)の
ABS樹脂に蘇生化するためには90重量%までバージ
ン材を添加する必要があった。
【0041】
【発明の効果】本発明により、再処理時の物性低下によ
り廃棄物として排出されていた使用済みABS樹脂の物
性向上が図れる。つまり、本発明は、使用済みABS樹
脂の有効な再生処理技術を提供することから、資源の有
効利用と廃棄物発生量の低減を図ることができ、地球の
環境保全に貢献する事が出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 澤口 雅弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4F301 AA07 BF01 BF32 4J002 AA003 BC063 BD033 BN15W BN15X CF063 CF073 CG003 CH073 CL003 CN033 GG01 GM00 GN00 GQ00

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み製品からABS(アクリロニト
    リル/ブタジエン/スチレン)樹脂を単体でまたは他の
    樹脂との混合状態で分離し、該分離された使用済みAB
    S樹脂(A)に、未使用のABS樹脂(B)および/ま
    たは別の使用済みABS樹脂(C)を配合して物性を改
    善することを特徴とする使用済みABS樹脂(A)の再
    生方法。
  2. 【請求項2】 使用済み製品からABS(アクリロニト
    リル/ブタジエン/スチレン)樹脂をAS(アクリロニ
    トリル/スチレン)樹脂との混合状態で分離することを
    特徴とする請求項1に記載の再生方法。
  3. 【請求項3】 未使用のABS(アクリロニトリル/ブ
    タジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の使
    用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品から分離され
    た使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃値が高いこと
    を特徴とする請求項1に記載の再生方法。
  4. 【請求項4】 未使用のABS(アクリロニトリル/ブ
    タジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の使
    用済みABS樹脂(C)を、下記数式1の値が再生AB
    S樹脂に要求される耐衝撃性値と同程度以上となるよう
    に配合することを特徴とする請求項1に記載の再生方
    法。 数式1=〔使用済みABS樹脂(A)の配合率×使用済
    みABS樹脂(A)の耐衝撃値+未使用ABS樹脂
    (B)の配合比率×未使用ABS樹脂(B)の耐衝撃値
    +使用済みABS樹脂(C)の配合比率×使用済みAB
    S樹脂(C)の耐衝撃値〕
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の数式1の値が、使用済
    み製品から分離されたABS(アクリロニトリル/ブタ
    ジエン/スチレン)樹脂(A)が未使用の状態で示す耐
    衝撃性値の8割以上であることを特徴とする請求項4に
    記載の再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の数式1の値が、15J
    /m以上であることを特徴とする請求項4に記載の再生
    方法。
  7. 【請求項7】 未使用のABS(アクリロニトリル/ブ
    タジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の使
    用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品から分離され
    た使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃値が高く、か
    つメルトフローレートが低いことを特徴とする請求項1
    に記載の再生方法。
  8. 【請求項8】 分離された使用済みABS(アクリロニ
    トリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、さらに
    顔料を配合することを特徴とする請求項1に記載の再生
    方法。
  9. 【請求項9】 使用済み製品が、使用済み磁気記録製品
    であることを特徴とする請求項1に記載の再生方法。
  10. 【請求項10】 使用済み製品から単体でまたは他の樹
    脂との混合状態で分離された使用済みABS(アクリロ
    ニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、未使
    用のABS樹脂(B)および/または別の使用済みAB
    S樹脂(C)が配合されていることを特徴とする再生A
    BS樹脂。
  11. 【請求項11】 使用済みABS(アクリロニトリル/
    ブタジエン/スチレン)樹脂(A)が、使用済み製品か
    らAS(アクリロニトリル/スチレン)樹脂との混合状
    態で分離されたABS樹脂であることを特徴とする請求
    項10に記載の再生ABS樹脂。
  12. 【請求項12】 未使用のABS(アクリロニトリル/
    ブタジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の
    使用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品から分離さ
    れた使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃値が高いこ
    とを特徴とする請求項10に記載の再生ABS樹脂。
  13. 【請求項13】 未使用のABS(アクリロニトリル/
    ブタジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の
    使用済みABS樹脂(C)が、下記数式1の値が再生A
    BS樹脂に要求される耐衝撃性値と同程度以上となるよ
    うに配合されていることを特徴とする請求項10に記載
    の再生ABS樹脂。 数式1=〔使用済みABS(A)の配合率×使用済みA
    BSの耐衝撃値+未使用ABS(B)の配合比率×未使
    用ABS(B)の耐衝撃値+使用済みABS(C)の配
    合比率×使用済みABS(C)の耐衝撃値〕
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の数式1の値が、使
    用済み製品から分離された使用済みABS(アクリロニ
    トリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)が未使用の
    状態で示す耐衝撃性値の8割以上であることを特徴とす
    る請求項13に記載の再生ABS樹脂。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の数式1の値が、1
    5J/m以上であることを特徴とする請求項13に記載
    の再生ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
    ン)樹脂。
  16. 【請求項16】 未使用のABS(アクリロニトリル/
    ブタジエン/スチレン)樹脂(B)および/または別の
    使用済みABS樹脂(C)が、使用済み製品から分離さ
    れた使用済みABS樹脂(A)よりも耐衝撃値が高く、
    かつメルトフローレートが低いことを特徴とする請求項
    10に記載の再生ABS樹脂。
  17. 【請求項17】 分離された使用済みABS(アクリロ
    ニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、さら
    に顔料が配合されていることを特徴とする請求項10に
    記載の再生ABS樹脂。
  18. 【請求項18】 使用済み製品が、使用済み磁気記録製
    品であることを特徴とする請求項10に記載の再生AB
    S(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂。
  19. 【請求項19】 使用済み製品から単体でまたは他の樹
    脂との混合状態で分離された使用済みABS(アクリロ
    ニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(A)に、未使
    用のABS樹脂(B)および/または別の使用済みAB
    S樹脂(C)が配合されている再生ABS(アクリロニ
    トリル/ブタジエン/スチレン)樹脂からなる樹脂成形
    物。
  20. 【請求項20】 磁気記録製品である請求項19に記載
    の樹脂成形物。
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