JP2003226107A - 重荷重用空気入りバイアスタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りバイアスタイヤ

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JP2003226107A
JP2003226107A JP2002028986A JP2002028986A JP2003226107A JP 2003226107 A JP2003226107 A JP 2003226107A JP 2002028986 A JP2002028986 A JP 2002028986A JP 2002028986 A JP2002028986 A JP 2002028986A JP 2003226107 A JP2003226107 A JP 2003226107A
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JP
Japan
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tire
carcass layer
pneumatic bias
cord
fiber cord
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JP2002028986A
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Inventor
Izuru Yura
由良  出
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化を図りながらも、高速耐久性、荷重耐
久性に優れた重荷重用空気入りバイアスタイヤを提供す
る。 【解決手段】 カーカス層に下記式(1)に示されるポ
リオレフィンケトン繊維コードを用いた重荷重用空気入
りバイアスタイヤ。 −(−CH2−CH2−CO)n−(R−CO)m− (1) (ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00であ
り、Rは炭素数3以上のアルキレン基を表す)。このよ
うに、上記のポリオレフィンケトン繊維コードは高強度
であるので、これをカーカス層に用いることで、コード
を細径化して軽量化してもカーカス層の充分な強度を得
ることができ、また、このコードは高強度であるにもか
かわらずゴムとの接着性や屈曲疲労性に優れるため、タ
イヤの良好な荷重耐久性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、重荷重用空気入り
バイアスタイヤに関し、さらに詳しくは、軽量化を図り
ながらも、高速耐久性、荷重耐久性に優れた重荷重用空
気入りバイアスタイヤに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、地球環境問題から省資源、省エネ
ルギーに対応する自動車の軽量化の開発が進められてい
る。バス、トラック、小型トラック、産業用車両等に使
用される重荷重用空気入りバイアスタイヤについても、
軽量化が要望されていた。この軽量化の一環として、カ
ーカス層の有機繊維コードを細径化することが考えられ
る。しかし、ナイロン繊維コード等の比較的低強度のコ
ードについて径を細くして軽量化しようとすると、カー
カス層の強度が不足してしまいタイヤの荷重耐久性が低
下してしまうとともに、タイヤの走行に伴いコードが伸
びてしまいタイヤの外形成長が大きくなって高速耐久性
が悪化してしまう。 【0003】そこで、カーカス層にアラミド等の芳香族
ポリアミド繊維コードのような高強度のコードを用いて
細径化することが考えられる。バイアスタイヤの場合、
カーカスコードには主に引張方向の力が加わるので、芳
香族ポリアミド繊維コードのような高弾性コードの耐屈
曲疲労性の低さはある程度カバーされるが、ゴムとの接
着性に劣るため、タイヤの荷重耐久性が悪化してしまう
という問題がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、軽量化を図りながらも、高速耐久性、荷重耐久性に
優れた重荷重用空気入りバイアスタイヤを提供すること
にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、カーカ
ス層に下記式(1)に示されるポリオレフィンケトン繊
維コードを用いた重荷重用空気入りバイアスタイヤが提
供される。 −(−CH2−CH2−CO)n−(R−CO)m− (1) (ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00であ
り、Rは炭素数3以上のアルキレン基を表す)このよう
に、上記のポリオレフィンケトン繊維コードは高強度で
あるので、これをカーカス層に用いることで、コードを
細径化して軽量化してもカーカス層の充分な強度を得る
ことができ、また、このコードは高強度であるにもかか
わらずゴムとの接着性や屈曲疲労性に優れるため、タイ
ヤの良好な荷重耐久性を得ることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のカーカス層に用いられる
ポリオレフィンケトンは、下記式(1)のように表され
る化学構造式を持つものである。 −(−CH2−CH2−CO)n−(R−CO)m− (1) (ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00であ
り、Rは炭素数3以上のアルキレン基を表す) 【0007】本発明のポリオレフィンケトン繊維コード
は、重荷重用空気入りバイアスタイヤのカーカス層に埋
設されて用いられるが、タイヤ半径方向内側のカーカス
層中のエンド数が、タイヤ半径方向外側のカーカス層中
のエンド数よりも大きくするのが好ましい。タイヤ半径
方向内側のカーカス層中のポリオレフィンケトン繊維コ
ードを比較的密にすることで、タイヤの内圧でカーカス
層内側のインナーライナー等のゴムがカーカス層のコー
ド間に食い込むのを防ぐためである。 【0008】なお、本発明の効果を損なわない範囲で、
本発明のポリオレフィンケトン繊維コード以外の有機繊
維コードを用いたカーカス層を併用して用いることもで
きる。 【0009】 【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
はない。実施例1〜2、従来例1〜2及び比較例1〜2 下記表1および表2に示すように、タイヤ半径方向内側
のカーカス層が6層で外側のカーカス層が2層のタイヤ
サイズ750−16の小型トラック用の重荷重用空気入
りバイアスタイヤと、タイヤ半径方向内側のカーカス層
が4層で外側のカーカス層が2層のタイヤサイズ100
0−20のトラック・バス用の重荷重用空気入りバイア
スタイヤを作製した。各カーカス層のコードについて
は、下記表1および表2に示す通りである。なお、コー
ド構造は、「1400/2」の場合は、1400dte
xのコードを2本撚ったものであることを示す。得られ
た各タイヤについて、以下の各試験に供し、カーカス特
性の結果については表1に、タイヤ特性の結果について
は表2にそれぞれ表記した。 【0010】カーカス強度 カーカス層をコードとの直角方向の幅が25mmになる
ように切り出し、コード方向と同一方向で引張った時の
破断強度を測定し、タイヤサイズ毎に従来例1および従
来例2を100とした時の指数で表示した。この値が大
きいほどカーカス層の強度に優れる。 【0011】カーカス重量 カーカス層を切り出し、その重量を測定し、タイヤサイ
ズ毎に従来例1および従来例2を100とした時の指数
で表示した。この値が小さいほど重量が小さく軽量化に
優れる。 【0012】高速耐久性 ドラム径1707mmでJIS D4320に規定され
た条件を走行後、30分毎(タイヤサイズ750−1
6)または10分毎(タイヤサイズ1000−20)に
速度を10km/hずつ増加してタイヤが破壊するまで
試験を続行した。この結果を従来例1または従来例2を
100とした指数で示す。数値が大きいほうが良好であ
る。 【0013】荷重耐久性 ドラム径1707mmでJIS D4320に規定され
た条件を走行後、8時間毎に荷重を所定割合で増加し
て、タイヤが破壊するまで試験を続行した。この結果を
従来例1または従来例2を100とした指数で示す。数
値が大きいほうが良好である。 【0014】 【表1】 【0015】 【表2】【0016】なお、上記表1および表2に使用した各コ
ード材質は、以下のものを使用した。 POK:ポリオレフィンケトン繊維、上記式(1)にお
いて、m=0、n=1である。 66N:66ナイロン繊維 6N:6ナイロン繊維 【0017】上記表1に示すように、カーカス層にポリ
オレフィンケトン繊維コードを配した実施例1および実
施例2のタイヤは、ナイロン繊維コードを用いた従来例
1および従来例2のタイヤに比べ、カーカス層の重量を
低減しながら強度を向上することができた。従って、実
施例1および実施例2のタイヤは、表2におけるタイヤ
特性についても、高速耐久性と荷重耐久性をともに向上
することができた。また、アラミド繊維コードを配した
比較例1および比較例2のタイヤは、高速耐久性は改善
することができたものの、コードの屈曲疲労性とゴムと
の接着性に劣るため、荷重耐久性が悪化してしまった。 【0018】 【発明の効果】本発明に従って、カーカス層に上記式
(1)に示されるポリオレフィンケトン繊維コードを用
いることによって、軽量化を図りながらも、高速耐久
性、荷重耐久性に優れた重荷重用空気入りバイアスタイ
ヤを得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カーカス層に下記式(1)に示されるポ
    リオレフィンケトン繊維コードを用いた重荷重用空気入
    りバイアスタイヤ。 −(−CH2−CH2−CO)n−(R−CO)m− (1) (ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00であ
    り、Rは炭素数3以上のアルキレン基を表す)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007074719A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2007168732A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
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