JP2003225197A - 可撓性可変内視鏡 - Google Patents

可撓性可変内視鏡

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JP2003225197A JP2002027759A JP2002027759A JP2003225197A JP 2003225197 A JP2003225197 A JP 2003225197A JP 2002027759 A JP2002027759 A JP 2002027759A JP 2002027759 A JP2002027759 A JP 2002027759A JP 2003225197 A JP2003225197 A JP 2003225197A
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弘之 桂田
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    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で可撓性調整部材を確実に案内で
きる可撓性可変内視鏡を提供する。 【構成】 可撓性を有する可撓管部と湾曲操作可能な湾
曲部を挿入部に備え、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲
操作ワイヤを収納する管状のガイドコイルを、前記可撓
管部の長手方向に向けて配設した内視鏡において、可撓
管部の可撓性を変化させる超弾性合金製の可撓性調整チ
ューブをガイドコイルに被覆させて配し、この可撓性調
整チューブをガイドコイルに沿って進退させて可撓管部
に挿脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、観察対象への挿入部を構成する
可撓管部の可撓性を変化させることが可能な可撓性可変
内視鏡に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】内視鏡は、屈曲した経路の
観察対象内への挿入を容易にするべく挿入部に可撓性を
有する可撓管部を設けているが、さらに挿入作業性を良
くするために、この可撓管部の可撓性(曲げ剛性、曲げ
硬度)を可変とさせるタイプの内視鏡が提案されてい
る。このタイプの内視鏡は、例えば、大腸への挿入時に
おいて、屈曲したS状結腸部分に入るまでは可撓管部を
柔軟にしておき、S状結腸よりも奥へ挿入部を挿入する
際には、挿入部先端まで確実に押し込み力を伝達させる
べく可撓管部を硬化させるといった態様で使用される。
【0003】可撓管部の可撓性を変化させるための構造
として、例えば、所定の曲げ剛性を有する長尺の可撓性
調整部材を可撓管部内に挿脱させるものが知られてい
る。このタイプの可撓性調整部材は、他の内視鏡構成部
材との干渉を避けて可撓管部に確実に挿脱させるため、
何らかの手段により進退動作をガイドすることが望まし
い。しかし、こうしたガイド機構を設けると、構造が複
雑化して可撓管部が大径化するおそれがある。また、可
撓管部から脱した可撓性調整部材を内視鏡内に効率よく
収納することが望まれている。
【0004】
【発明の目的】本発明は、簡単な構造で可撓性調整部材
を確実に案内できる可撓性可変内視鏡を提供することを
目的とする。また本発明は、可撓管部から脱した可撓性
調整部材を内視鏡内に効率よく収納可能な可撓性可変内
視鏡を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、可撓性を有する可撓管部と湾
曲操作可能な湾曲部を挿入部に備え、前記湾曲部の湾曲
操作を行う湾曲操作ワイヤを収納する管状のガイドコイ
ルを、前記可撓管部の長手方向に向けて配設した内視鏡
において、可撓管部の可撓性を変化させる超弾性合金製
の可撓性調整チューブをガイドコイルに被覆させて配
し、この可撓性調整チューブをガイドコイルに沿って進
退させて可撓管部に挿脱させる進退機構を備えたことを
特徴としている。
【0006】可撓性調整チューブは、その長手方向に沿
って周面の一部が開放された不完全管状体とし、進退機
構による進退動作に伴って、この開放部を通してガイド
コイルに着脱されるようにすればよい。
【0007】また可撓管部には、ガイドコイルの外側に
該ガイドコイルと同心状の外側ガイド管を設け、可撓性
調整チューブは、この外側ガイド管とガイドコイルの間
の空間に挿入されることが好ましい。
【0008】例えば、ガイドコイルの案内を受ける可撓
性調整チューブは、挿入部に接続する操作部内に回転可
能に設けたドラムに巻回し、該ドラムの正逆の回転によ
って可撓管部に進退させることができる。
【0009】また、ガイドコイルの案内を受ける可撓性
調整チューブは、可撓管部を含む内視鏡本体と該内視鏡
本体とは別体の外部装置を接続するユニバーサルチュー
ブの内部に収納させてもよい。この場合、可撓性調整チ
ューブは、ユニバーサルチューブの長手方向に向けて配
設した索状または管状部材を被覆しており、進退すると
きに、ユニバーサルチューブ内ではこの索状または管状
部材によって案内されるようにするとよい。
【0010】また、ガイドコイルの案内を受ける可撓性
調整チューブを、軸線方向への互いの重畳量を変化させ
ることにより伸縮可能な異径の超弾性合金チューブ群か
ら構成することもできる。この場合、挿入部に接続する
操作部に、超弾性合金チューブ群の収納スペースを設け
るとよい。
【0011】本発明はまた、挿入部に設けた可撓性を有
する可撓管部と、該可撓管部へ挿脱されて可撓管部の曲
げ剛性を変化させる可撓性調整部材を備えた内視鏡にお
いて、可撓性調整部材を、各々が超弾性合金からなり、
軸線方向への互いの重畳量を変化させて伸縮する多段繰
出式の異径チューブ群により形成し、この超弾性合金チ
ューブ群が伸縮によって可撓管部への挿入長さを変化さ
せることを特徴としている。
【0012】超弾性合金チューブ群を構成する各超弾性
合金チューブは、可撓管部側に向く先端部が中間部分よ
りも小径で、反対側の後端部を中間部分よりも大径に形
成することが好ましい。該構成によると、超弾性合金チ
ューブが可撓管部へ向けて繰り出されるときに、その後
端側の大径部を、外面側に位置する次の超弾性合金チュ
ーブの先端側小径部に係合させて、該次の超弾性合金チ
ューブに繰出力を伝達することができる。
【0013】超弾性合金チューブ群の繰出機構は、該超
弾性合金チューブ群の外周面を挟持し、該超弾性合金チ
ューブ群の進退方向と略直交する回動軸を中心として回
動可能な一対の挟持回動部材により構成することが可能
であり、この一対の挟持回動部材の一方を正逆方向に回
動操作することによって超弾性合金チューブ群を進退さ
せることができる。
【0014】一対の挟持回動部材の他方を、その回動軸
と直交する平面方向に移動可能とし、かつ前記一方の挟
持回動部材に接近する方向に付勢することが好ましい。
これにより、異なる径の各超弾性合金チューブに対し
て、一対の挟持回動部材が常に挟着状態を維持すること
が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図3を参照して、本発
明を適用した可撓性可変内視鏡の一実施形態を説明す
る。図1に外観を示す電子内視鏡10は医療用の内視鏡
であり、体腔内に挿入される挿入部11とその基部側に
接続された操作部12を有している。挿入部11は、先
端側から順に先端部13、湾曲部14及び可撓管部15
を有しており、さらに可撓管部15が連結部16を介し
て操作部12に接続している。
【0016】操作部12からはユニバーサルチューブ1
7が延出されており、該ユニバーサルチューブ17の末
端には、不図示のプロセッサ(外部装置)に接続するコ
ネクタ部18が設けられている。ユニバーサルチューブ
17内には、不図示の画像信号伝送用ケーブルやライト
ガイドファイババンドル、送気チャンネルや送水チャン
ネルといった索状(ワイヤ状)または管状の内蔵物が配
設されており、これらの各内蔵物は、コネクタ部18を
プロセッサに接続することによってプロセッサ側の画像
処理装置、光源、送気源及び送水源に接続される。
【0017】図2に示すように、湾曲部14内には、挿
入部11の長手方向と直交する回動軸20x、20yに
よって回動可能に連結された複数の節輪20が設けられ
ている。各節輪20には周方向に等間隔で配された計4
本の湾曲操作ワイヤ21が固定されており(図2では湾
曲操作ワイヤ21は3本のみ示されており、残る一本は
見えていない)、この湾曲操作ワイヤ21のうち2本
は、湾曲操作ノブ22により回転される第1プーリー
(不図示)に接続され、他の2本の湾曲操作ワイヤ21
は湾曲操作ノブ23により回転される第2プーリー(不
図示)に接続されている。詳細には、図2に一本を代表
して示すように、湾曲操作ワイヤ21は基端側に抜止部
21aを有し、該抜止部21aが図示しないワイヤ接続
部材に係合しており、該ワイヤ接続部材にはさらに、プ
ーリー側に巻回されているプーリー側ワイヤ(不図示)
の抜止部が係合している。
【0018】湾曲操作ノブ22の回動操作により、第1
プーリーに巻回されている2本の湾曲操作ワイヤ21が
牽引または弛緩され、湾曲操作ノブ23の回動操作によ
り、第2プーリーに巻回されている他の2本の湾曲操作
ワイヤ21が牽引または弛緩される。湾曲操作ノブ22
の回動により一対の湾曲操作ワイヤ21が牽引、弛緩さ
れると、節輪20が回動軸20xを中心として揺動し、
その結果、湾曲部14は左右方向に湾曲する。また、湾
曲操作ノブ23の回動により別の一対の湾曲操作ワイヤ
21が牽引、弛緩されると、節輪20が回動軸20yを
中心として揺動し、その結果、湾曲部14は上下方向に
湾曲する。湾曲操作ノブ22、23はそれぞれ、ロック
ノブ24、ロックレバー25の操作によって回転規制す
ることが可能で、各湾曲操作ノブ22、23がロックさ
れると、設定した湾曲状態で湾曲部14が固定される。
【0019】また図2に示すように、先端部13は、硬
性部材からなる先端部本体30を有し、この先端部本体
30に対物レンズ31が保持されている。対物レンズ3
1の内方にはCCDが設けられており、対物レンズ31
から該CCDの受光面に入った観察対象の像は光電変換
され、CCDからユニバーサルチューブ17のコネクタ
部18まで配設された前述の画像信号伝送用ケーブルを
介して、電子画像としてプロセッサに送られる。プロセ
ッサでは、電子画像をモニタに表示したり画像記録媒体
に記録することができる。操作部12には、画像処理関
連の遠隔操作を行うための複数のリモート操作ボタンス
イッチ33が設けられている。また、先端部13には図
示しない配光レンズが保持されており、ユニバーサルチ
ューブ17のコネクタ部18から先端部13まで配設さ
れた前述のライトガイドファイババンドルを介して、プ
ロセッサに設けた光源からの照明光が与えられる。先端
部13にはさらに、送気チャンネル出口、送水チャンネ
ル出口、処置具挿通チャンネル出口等が形成されてい
る。
【0020】操作部12には、リモート操作ボタンスイ
ッチ33の近傍位置に送気送水ボタン35が設けられて
いる。送気送水ボタン35を押し込むと、プロセッサ側
に設けた送水源と内視鏡本体側の送水チャンネルが連通
し、該送水チャンネル内に送水される。先端部13に設
けた送水チャンネルの出口には対物レンズに向けてノズ
ルが設けられていて、送水チャンネルに送られた洗浄水
などの液体は、該ノズルから対物レンズへ向けて噴出さ
れ、対物レンズを洗浄する。また、送気送水ボタン35
の上面には図示しない孔が設けられており、この孔を塞
ぐと、プロセッサ側に設けた送気源の正圧が内視鏡内の
送気チャンネルに作用して、該送気チャンネルの出口へ
空気が送られる。送水チャンネルと同様に、先端部13
に設けた送気チャンネルの出口には対物レンズに向けて
ノズルが設けられていて、送気チャンネルに空気が送ら
れると、該ノズルから対物レンズへ向けて空気が噴出
し、対物レンズに付着した洗浄水の水滴や、体液などそ
の他の液体の水滴を除去することができる。
【0021】連結部16には、鉗子や高周波焼灼処置具
といった処置具を挿入するための処置具挿入口突起36
が設けられており、該処置具挿入口突起36から内視鏡
内方に向けて処置具挿通チャンネルが延設されている。
処置具挿通チャンネルは、先端部13に形成した出口に
接続しており、処置具挿入口突起36から挿入された処
置具は、処置具挿通チャンネルを通して出口から突出さ
せることができる。また、処置具挿通チャンネルには不
図示の吸引チューブが接続しており、この吸引チューブ
は、電子内視鏡10の外部に設けた負圧源(吸引源)に
接続されている。よって、処置具挿通チャンネルに対し
ては、処置具挿入口突起36を介して鉗子や高周波焼灼
処置具等の処置具を挿入することと、吸引チューブを介
して負圧源から負圧をかけることが可能である。処置具
挿通チャンネルを吸引用の管路として使用するときに
は、操作部12に設けた吸引ボタン37を押圧する。す
ると、負圧源側の管路と処置具挿通チャンネルが連通さ
れて、負圧が処置具挿通チャンネルに作用し、処置具挿
通チャンネル出口から体液等の流体を吸引することがで
きる。
【0022】前述のように、湾曲部14は、湾曲操作ノ
ブ22、23の操作によって湾曲操作ワイヤ21を介し
て任意に曲げることができ、また可撓管部15も可撓性
を有している。この湾曲部14や可撓管部15内に位置
する前記の内蔵物、すなわち、処置具挿通チャンネル、
画像信号伝送用ケーブル、ライトガイドファイババンド
ル、送気チャンネル、送水チャンネル等は、湾曲部14
の湾曲操作や可撓管部15の変形に対応するように可撓
性を有している。本実施形態の電子内視鏡10ではさら
に、可撓管部15の可撓性(曲げ剛性)を変化させるこ
とが可能である。その可撓性調整構造を以下に説明す
る。
【0023】図2及び図3に示すように、可撓管部15
においては、各湾曲操作ワイヤ21は中空のガイドコイ
ル40内に挿通されており、湾曲操作ワイヤ21が湾曲
操作ノブ22、23の回動操作に応じて牽引または弛緩
されるときに、このガイドコイル40によってガイドさ
れる。ガイドコイル40は鋼線を軸線回りに巻回するこ
とで管状に形成されており、可撓管部15の変形に対応
可能な可撓性を備える。湾曲操作ワイヤ21は、操作部
12側へ向けてガイドコイル40の基端部側から突出
し、前述したワイヤ接続部材及びプーリー側ワイヤを介
してプーリー(湾曲操作ノブ22、23)に接続する。
【0024】本実施形態の内視鏡では、ガイドコイル4
0を案内手段として、可撓管部15の可撓性を変化させ
るための超弾性合金チューブ(可撓性調整チューブ、可
撓性調整部材)50を進退させることを特徴とする。図
2及び図3に示すように、超弾性合金チューブ50は、
その長手方向に向けて周面の一部を開放するスリット
(開放部)51が形成された不完全な管状体であり、材
質は超弾性合金(super-elastic alloy)からなってい
る。超弾性合金は、いわゆる形状記憶合金(shape-memo
ry alloy)のように、塑性変形した歪みが応力を除くこ
とによって元に戻る性質を有し、さらに形状記憶合金と
は異なり、形状回復温度よりも高い温度で曲げた場合に
も、力を除けば元の形状に戻る性質を有している。超弾
性合金は、例えば、ニッケル・チタン合金に熱処理を施
すことで得られる。
【0025】超弾性合金チューブ50は、操作部12内
に設けたドラム52に巻回されており、該ドラム52の
回転によって可撓管部15内へ進退される。ドラム52
は、回動軸52tを中心として回動可能であり、操作部
12において湾曲操作ノブ22、23とは反対側の外面
に位置する回動操作部53と接続されている。内視鏡の
操作者は、回動操作部53を介してドラム52を回動操
作することができる。例えば、ドラム52を図2中の反
時計方向に回転させると、該ドラム52から超弾性合金
チューブ50が繰り出されて可撓管部15側へ進む。逆
に、ドラム52を図2中の時計方向に回転させると、ド
ラム52に超弾性合金チューブ50が巻き取られる。
【0026】可撓管部15内において、ガイドコイル4
0の外周側には該ガイドコイル40と同心状の外側ガイ
ド管41が設けられている。図2に示すように、ドラム
52から繰り出された直後から外側ガイド管41の入口
付近に達するまでは、超弾性合金チューブ50はガイド
コイル40を被覆せず、その案内を受けていない。この
区間では、ガイドローラ54が超弾性合金チューブ50
の外周面に接触して、該超弾性合金チューブ50の移動
方向を定める。ガイドローラ54は、ドラム52の回動
軸52tと平行な回動軸54tによって回動可能に支持
されている。そして図3に示すように、超弾性合金チュ
ーブ50は、外側ガイド管41の入口付近まで達する
と、スリット51を通してその内部にガイドコイル40
を挿通させ、該ガイドコイル40と外側ガイド管41の
間の筒状空間に挿入される。
【0027】ガイドコイル40は、挿入部11の延設方
向(長手方向)に向くようにして可撓管部15内に配設
されているため、ドラム52の回転に応じて超弾性合金
チューブ50を進退させると、ガイドコイル40を被覆
する該超弾性合金チューブ50は、ガイドコイル40
(及び外側ガイド管41)による案内を受けて可撓管部
15内に進退する。例えば、ドラム52の回転により超
弾性合金チューブ50が可撓管部15側へ繰り出された
ときには、該超弾性合金チューブ50は、その繰出量分
が新たにガイドコイル40と外側ガイド管41の間に挿
入され、可撓管部15の長手方向に占める超弾性合金チ
ューブ50の長さが操作部12側から徐々に増大する。
超弾性合金からなる超弾性合金チューブ50は所定の曲
げ剛性を有しているため、可撓管部15のうち該超弾性
合金チューブ50が挿入された領域の曲げ剛性が高まっ
て硬化される。逆に、超弾性合金チューブ50がドラム
52によって巻き取られると、その巻取量分がガイドコ
イル40と外側ガイド管41の間の筒状空間、すなわち
可撓管部15内から引き出されて操作部12側に移動す
る。その結果、可撓管部15の長手方向に占める超弾性
合金チューブ50の長さが減少し、該超弾性合金チュー
ブ50による可撓管部15の硬化領域が減少する。こう
してドラム52を正逆に回動操作して可撓管部15への
超弾性合金チューブ50の挿入量を変化させることによ
り、可撓管部15の硬化領域を任意に変化させることが
できる。
【0028】なお、超弾性合金チューブ50の長さやド
ラム52の回動量は、ドラム52へ超弾性合金チューブ
50を最大限巻き取ったときに、該超弾性合金チューブ
50の少なくとも先端部がガイドコイル40への被覆状
態を維持するように設定されている。これにより、ドラ
ム52を再び繰出方向に回転させたとき、超弾性合金チ
ューブ50は、初めからスムーズにガイドコイル40の
案内を受けて可撓管部15に入っていくことができる。
【0029】以上のように、本実施形態の可撓性可変内
視鏡では、可撓性調整部材である超弾性合金チューブ5
0を可撓管部15に挿脱させる際に、湾曲操作機構を構
成するガイドコイル40を案内手段として用いるので、
可撓性のある超弾性合金チューブ50を、他の内視鏡内
蔵物に干渉させることなく可撓管部15に対して確実に
挿脱させることができる。そして、該超弾性合金チュー
ブ50のガイド用として他に特別な案内手段を必要とし
ないので、構造が簡単であり、特に可撓管部15の大径
化を避けることができる。なお、本実施形態では湾曲操
作ワイヤ21は計4本が設けられており、これに対応し
て該湾曲操作ワイヤ21をガイドするガイドコイル40
も4本設けられているが、超弾性合金チューブ50は少
なくとも一本あればよい。
【0030】本実施形態ではさらに、ガイドコイル40
の外側に同心状の外側ガイド管41を設け、超弾性合金
チューブ50が該外側ガイド管41とガイドコイル40
の間に挿入されるようにしたので、超弾性合金チューブ
50をより確実にガイドすることができる。
【0031】また、超弾性合金チューブ50は、本実施
形態のようにガイドコイル40を案内手段として用いた
場合に、特に好適な可撓性調整部材である。第一に、超
弾性合金からなるチューブ50は、腰の強さと高い歪み
回復性能を併せ持つため、ガイドコイル40のように比
較的柔軟な部材によっても確実にガイドすることができ
る。
【0032】第二に、超弾性合金チューブ50にスリッ
ト51を形成したことによる効果がある。前述したよう
に、ガイドコイル40の基端部からは操作部12方向へ
向けて湾曲操作ワイヤ21が突出しており、該湾曲操作
ワイヤ21は、操作部12内に設けたプーリーに接続し
ている。そのため、湾曲操作ワイヤ21とガイドコイル
40は、可撓管部15の先端側から操作部12内部ま
で、実質的に途切れる箇所がない。別言すれば、ガイド
コイル40の基端部から超弾性合金チューブ50の先端
部を被せていくことは、構造上難しい。このようなガイ
ドコイル40に対して超弾性合金チューブ50は、スリ
ット51を有する不完全管状体とすることによって、そ
の長手方向の途中位置からでもガイドコイル40に被覆
させることが可能となっている。超弾性合金チューブ5
0は、ガイドコイル40をスリット51に通す際に、超
弾性合金という素材の特性を生かして、該スリット51
の周囲を変形(拡径)させて柔軟に対応することができ
る。よって、ガイドコイル40の途中位置から超弾性合
金チューブ50を被覆させる構造であっても摺動抵抗を
小さく抑えることができ、ドラム52の回動操作性が良
好なものとなる。
【0033】また、高い歪み回復性能を有する超弾性合
金チューブ50は、ドラム52に巻回することができる
ため、操作部12内に効率的に収納できるという利点も
ある。
【0034】図4は、本発明を適用した可撓性可変内視
鏡の第二の実施形態を表している。第二実施形態以降
は、先に説明した第一の実施形態と同様の部分について
は同符号を付し、詳細な説明は省略する。図4の内視鏡
では、超弾性合金チューブ50がガイドコイル40の案
内を受けて可撓管部15の長手方向に進退する点は第一
の実施形態と同様であるが、この超弾性合金チューブ5
0を、操作部12ではなくユニバーサルチューブ17側
に収納させる点が異なっている。
【0035】ユニバーサルチューブ17内には、図4に
一部を示すガイドケーブル60(索状部材)が配設され
ており、超弾性合金チューブ50はユニバーサルチュー
ブ17内において該ガイドケーブル60を被覆する態様
で配されている。このガイドケーブル60を介して、超
弾性合金チューブ50はユニバーサルチューブ17の長
手方向に沿って移動可能に案内される。超弾性合金チュ
ーブ50は、ガイドコイル40に対してと同様に、スリ
ット51を通してガイドケーブル60に着脱可能であ
り、図4に示すように、ユニバーサルチューブ17から
操作部12に入ると、超弾性合金チューブ50はガイド
ケーブル60から離脱している。ガイドケーブル60か
ら離脱した超弾性合金チューブ50は、操作部12内に
設けた、それぞれ平行な回動軸61t、62tを中心と
して回動可能な大径ローラ61と小径ローラ62に挟ま
れており、大径ローラ61を図4の時計方向に回転させ
たときにはユニバーサルチューブ17内から繰り出され
て可撓管部15内へ挿入され、大径ローラ61を同図反
時計方向に回転させたときには可撓管部15内への挿入
長さを減少させてユニバーサルチューブ17側へ収納さ
れる。大径ローラ61は、操作部12の外面に位置する
回動操作部63と接続されており、内視鏡の操作者は、
回動操作部63を介して大径ローラ61を回動操作する
ことができる。
【0036】以上のように、第二の実施形態では、超弾
性合金チューブ50の収納スペースをユニバーサルチュ
ーブ17の内部とすることにより、超弾性合金チューブ
50の効率的な収納を達成している。なお、ユニバーサ
ルチューブ17内には、ガイドケーブル60以外にも、
送気チャンネル、送水チャンネル、ライトガイドファイ
ババンドル、画像信号伝送ケーブルといった部材が配設
されており、こうした別の索状(ワイヤ状)あるいは管
状の部材を用いて超弾性合金チューブ50をガイドする
ことも可能である。
【0037】図5ないし図7は、本発明を適用した可撓
性可変内視鏡の第三の実施形態を表している。先に説明
した第一と第二の実施形態では、超弾性合金チューブ5
0は一本の管状のチューブとして形成されているが、こ
の第三実施形態では、可撓管部15に挿脱する可撓性調
整部材は、複数の異径チューブを順に重ねた多段繰出形
状の超弾性合金チューブ群70として構成されている。
図6及び図7に単体形状を示す超弾性合金チューブ群7
0は、一段階ずつ径を異ならせた第1ないし第4の超弾
性合金製チューブ71、72、73及び74からなり、
各チューブ71ないし74を軸線方向にスライドさせる
ことによって伸縮して、全長を変化させることができ
る。つまり、超弾性合金チューブ群70は、各チューブ
71ないし74の軸線方向の重畳量が大きい状態では全
長が短く、この重畳量が小さくなるにつれて全長が長く
なる。なお、図6と図7では、各チューブの関係を分か
りやすくするために、超弾性合金チューブ群70の長手
方向寸法は圧縮して表している。
【0038】超弾性合金チューブ群70は、その一部が
操作部12に形成したチューブユニット収納部75に収
納されており、図5に示すように、最も全長が短い状態
において、最も小径である第1チューブ71の先端部が
駆動ローラ(挟持回動部材)76と可変ローラ(挟持回
動部材)77の間に挟持されている。この駆動ローラ7
6と可変ローラ77の回動軸76t、77tは互いに平
行であり、超弾性合金チューブ群70の進退方向と該回
動軸76t、77tは直交している。駆動ローラ76
は、一部が操作部12から突出しており、該操作部12
を把持した状態で回転操作可能である。一方、可変ロー
ラ77は、スイングアーム78によって揺動軸78tを
中心として揺動可能に支持されており、ローラ付勢ばね
79によって、駆動ローラ76に接近する方向に付勢さ
れている。可変ローラ77における回動軸77tと揺動
軸78tとは平行である。駆動ローラ76と可変ローラ
77は、互いの外周面が対向する位置にあり、ローラ付
勢ばね79の付勢力により、該駆動ローラ76と可変ロ
ーラ77の外周面間に超弾性合金チューブ群70(図5
の状態では第1チューブ71)が挟持される。
【0039】図6及び図7に示すように、超弾性合金チ
ューブ群70は、最も小径である第1チューブ71を除
き、第2チューブ72、第3チューブ73及び第4チュ
ーブ74の先端部が、各チューブの中間部分よりも若干
小径の小径先端部72f、73f及び74fとして形成
されている。逆に、最も大径である第4チューブ74を
除き、第1チューブ71、第2チューブ72及び第3チ
ューブ73の後端部は、各チューブの中間部分よりも若
干大径の大径後端部71r、72r及び73rとして形
成されている。したがって、駆動ローラ76と可変ロー
ラ77が第1チューブ71を挟持している図5の状態か
ら駆動ローラ76を同図の反時計方向に回転させると、
第1チューブ71が挿入部11に向けて繰り出され、あ
る程度繰り出されると該第1チューブ71の大径後端部
71rが第2チューブ72の小径先端部72fに係合す
る。この段階でさらに駆動ローラ76を繰出方向(反時
計方向)に回転させると、大径後端部71rと小径先端
部72fの係合関係によって、第1チューブ71と共に
第2チューブ72も繰り出される。同様に、第2チュー
ブ72の大径後端部72rが小径先端部73fと係合す
ると第3チューブ73が繰り出されて、超弾性合金チュ
ーブ群70の全長が徐々に長くなる。第4チューブ74
は終端部(図5中の右側端部)が固定されており、第3
チューブ73の大径後端部73rが小径先端部74fと
係合すると、超弾性合金チューブ群70の繰出が規制さ
れる。なお、駆動ローラ76は定位置で回動するため、
この繰出動作に伴って、駆動ローラ76と可変ローラ7
7が挟持する対象が、第1チューブ71から第2チュー
ブ72、第3チューブ73へと順に変化していくが、挟
持する対象のチューブ径に合わせて可変ローラ77は位
置を変化させることができるので、超弾性合金チューブ
群70に対して駆動ローラ76の回転操作力を確実に伝
達することができる。
【0040】超弾性合金チューブ群70を構成する各チ
ューブ71ないし74には、軸線方向の全長に亘り、ス
リット71a、72a、73a及び74aが形成されて
いる。これらのスリット71aないし74aは、第一及
び第二の実施形態における超弾性合金チューブ50のス
リット51と同様に機能するものであり、超弾性合金チ
ューブ群70の各チューブ71ないし74が順に操作部
12から可撓管部15側へ繰り出されると、各スリット
71aないし74aを通して各チューブ71ないし74
をガイドコイル40に被覆させることができる。そし
て、ガイドコイル40を被覆した各チューブは、ガイド
コイル40の案内を受けて徐々に可撓管部15内に徐々
に挿入され、可撓管部15のうち当該チューブの挿入領
域の曲げ剛性が高くなる。なお、各チューブ71ないし
74のスリット71aないし74aは、超弾性合金チュ
ーブ群70の多段階の繰出動作に伴って確実にガイドコ
イル40を貫通させるために、互いの周方向位置が一致
しており、見かけ上、超弾性合金チューブ群70の全体
に亘って一続きの連続したスリットとなっている。
【0041】以上とは逆に、駆動ローラ76を図5の時
計方向に回転させると、該駆動ローラ76によって超弾
性合金チューブ群70が操作部12側に押し込まれて、
第4チューブ74、第3チューブ73、第2チューブ7
2、第1チューブ71の順でチューブユニット収納部7
5側へ収納されていく。収納時においても、挟持する対
象のチューブ径に合わせて可変ローラ77は、駆動ロー
ラ76に対する位置を変化させるので、駆動ローラ76
の回転力を確実に超弾性合金チューブ群70に伝えるこ
とができる。超弾性合金チューブ群70が可撓管部15
から操作部12側に退避すると、可撓管部15の曲げ剛
性が低下して柔軟になる。なお、第1チューブ71に関
しては、超弾性合金チューブ群70を最大に収納させた
状態でもガイドコイル40から完全には離脱せず、その
先端側の一部領域がガイドコイル40の外側に嵌ってい
る。これにより、次に超弾性合金チューブ群70を可撓
管部15に繰り出す際に、第1チューブ71はその繰出
動作の最初から確実にガイドコイル40による案内を受
けることができる。
【0042】この第三の実施形態では、超弾性合金から
なる可撓性可変部材を、複数のチューブを重ねた多段繰
出式の超弾性合金チューブ群70とすることで、特に収
納時に該超弾性合金チューブ群70の全長を短くしてコ
ンパクトに収納することができる。
【0043】特に、可撓性調整部材をこのような多段繰
出式の構造とした可撓性可変内視鏡は、従来なかった。
この多段繰出式の超弾性合金製チューブ群に着目した場
合、その進退ガイド構造は、以上で説明した第一ないし
第三の実施形態とは異ならせることも可能である。例え
ば、図5の内視鏡において、チューブユニット収納部7
5から可撓管部15の先端部(湾曲部14との境界部)
に亘ってワイヤ状のガイド部材を配設し、超弾性合金製
チューブ群の全体が初めからこのワイヤ状ガイド部材を
囲繞するように構成してもよい。この場合、超弾性合金
製チューブ群をガイドコイル40の長手方向の途中位置
から被覆させる必要はないので、各超弾性合金チューブ
には、その周面を貫通するスリットが不要となる。
【0044】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の可撓
性可変内視鏡によれば、簡単な構造で可撓管部を大径化
することなく可撓性調整部材を確実に案内できる。また
本発明の可撓性可変内視鏡によれば、可撓管部から脱し
た可撓性調整部材を内視鏡内に効率よく収納することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子内視鏡の全体図である。
【図2】本発明の第一の実施形態を示す、一部を断面で
示した内視鏡の内部構造図である。
【図3】図2の要部を拡大した断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態を示す、一部を断面で
示した内視鏡の内部構造図である。
【図5】本発明の第三の実施形態を示す、一部を断面で
示した内視鏡の内部構造図である。
【図6】図5の超弾性合金チューブ群を伸ばした状態の
上半断面図である。
【図7】図5の超弾性合金チューブ群を収納した状態の
上半断面図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡 11 挿入部 12 操作部 13 先端部 14 湾曲部 15 可撓管部 16 連結部 17 ユニバーサルチューブ 18 コネクタ部 20 節輪 20x 20y 回動軸 21 湾曲操作ワイヤ 21a 抜止部 22 23 湾曲操作ノブ 40 ガイドコイル 41 外側ガイド管 50 超弾性合金チューブ(可撓性調整チューブ、可撓
性調整部材) 51 スリット(開放部) 52 ドラム 52t 回動軸 53 回動操作部 54 ガイドローラ 54t 回動軸 60 ガイドケーブル(索状部材) 61 大径ローラ 62 小径ローラ 61t 62t 回動軸 63 回動操作部 70 超弾性合金チューブ群 71 第1チューブ 72 第2チューブ 73 第3チューブ 74 第4チューブ 71a 72a 73a 74a スリット 72f 73f 74f 小径先端部 71r 72r 73r 大径後端部 75 チューブユニット収納部 76 駆動ローラ(挟持回動部材) 76t 回動軸 77 可変ローラ(挟持回動部材) 77t 回動軸 78 スイングアーム 78t 揺動軸 79 ローラ付勢ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 喜則 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 國井 圭史 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 CC06 DD03 FF12 FF29 JJ02 JJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する可撓管部と湾曲操作可能
    な湾曲部を挿入部に備え、前記湾曲部の湾曲操作を行う
    湾曲操作ワイヤを収納する管状のガイドコイルを、前記
    可撓管部の長手方向に向けて配設した内視鏡において、 前記ガイドコイルを被覆し、前記可撓管部の可撓性を変
    化させる超弾性合金製の可撓性調整チューブ;及びこの
    可撓性調整チューブを前記ガイドコイルに沿って進退さ
    せて前記可撓管部に挿脱させる進退機構;を備えたこと
    を特徴とする可撓性可変内視鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可撓性可変内視鏡におい
    て、前記可撓性調整チューブは、その長手方向に沿って
    周面の一部が開放された不完全管状体であり、前記進退
    機構による進退動作に伴い、この開放部を通して前記ガ
    イドコイルに着脱されることを特徴とする可撓性可変内
    視鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の可撓性可変内視
    鏡において、前記可撓管部はさらに、前記ガイドコイル
    の外側に該ガイドコイルと同心状の外側ガイド管を備
    え、前記可撓性調整チューブは、該外側ガイド管と前記
    ガイドコイルの間の空間に挿入されることを特徴とする
    可撓性可変内視鏡。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    可撓性可変内視鏡において、前記可撓性調整チューブ
    は、前記挿入部に接続する操作部内に回転可能に設けた
    ドラムに巻回されており、該ドラムの正逆の回転によっ
    て可撓管部に進退することを特徴とする可撓性可変内視
    鏡。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    可撓性可変内視鏡において、前記可撓管部を含む内視鏡
    本体と該内視鏡本体とは別体の外部装置を接続するユニ
    バーサルチューブを有し、前記可撓性調整チューブは、
    該ユニバーサルチューブ内に収納可能であることを特徴
    とする可撓性可変内視鏡。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の可撓性可変内視鏡におい
    て、前記可撓性調整チューブは、前記ユニバーサルチュ
    ーブの長手方向に向けて配設した索状または管状部材を
    被覆しており、該可撓性調整チューブが前記可撓管部に
    対して進退するときに、ユニバーサルチューブ内でこの
    索状または管状部材により案内されることを特徴とする
    可撓性可変内視鏡。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    可撓性可変内視鏡において、前記可撓性調整チューブ
    は、軸線方向への互いの重畳量を変化させることにより
    伸縮可能な異径の超弾性合金チューブ群からなることを
    特徴とする可撓性可変内視鏡。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の可撓性可変内視鏡におい
    て、前記挿入部に接続する操作部に、前記超弾性合金チ
    ューブ群の収納スペースが設けられていることを特徴と
    する可撓性可変内視鏡。
  9. 【請求項9】 挿入部に設けた可撓性を有する可撓管部
    と、該可撓管部へ挿脱されて可撓管部の曲げ剛性を変化
    させる可撓性調整部材を備えた内視鏡において、 前記可撓性調整部材を、各々が超弾性合金からなり、軸
    線方向への互いの重畳量を変化させて伸縮する多段繰出
    式の異径チューブ群により形成し、この超弾性合金チュ
    ーブ群が伸縮によって可撓管部への挿入長さを変化させ
    ることを特徴とする可撓性可変内視鏡。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の可撓性可変内視鏡にお
    いて、前記超弾性合金チューブ群を構成する各超弾性合
    金チューブは、可撓管部側に向く先端部が中間部分より
    も小径で、反対側の後端部が中間部分よりも大径に形成
    されており、可撓管部へ向けて繰り出されるときに、そ
    の後端側の大径部を、外面側に位置する次の超弾性合金
    チューブの先端側小径部に係合させて、該次の超弾性合
    金チューブに繰出力を伝達することを特徴とする可撓性
    可変内視鏡。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の可撓性可変
    内視鏡において、前記超弾性合金チューブ群の外周面を
    挟持し、該超弾性合金チューブ群の進退方向と略直交す
    る回動軸を中心として回動可能な一対の挟持回動部材を
    備え、該一対の挟持回動部材の一方を正逆方向に回動操
    作することによって超弾性合金チューブ群が進退するこ
    とを特徴とする可撓性可変内視鏡。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の可撓性可変内視鏡に
    おいて、前記一対の挟持回動部材の他方は、その回動軸
    と直交する平面方向に移動可能で、かつ前記一方の挟持
    回動部材に接近する方向に付勢されており、一対の挟持
    回動部材が異なる径の各超弾性合金チューブに対して挟
    着状態を維持することを特徴とする可撓性可変内視鏡。
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