JP2003212123A - 運搬台車およびこれを用いる消防装置 - Google Patents

運搬台車およびこれを用いる消防装置

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JP2003212123A
JP2003212123A JP2002011149A JP2002011149A JP2003212123A JP 2003212123 A JP2003212123 A JP 2003212123A JP 2002011149 A JP2002011149 A JP 2002011149A JP 2002011149 A JP2002011149 A JP 2002011149A JP 2003212123 A JP2003212123 A JP 2003212123A
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frame
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truck
vehicle
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Tatsumi Furuya
達美 古谷
Tetsuya Muta
哲也 牟田
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Makita Numazu Corp
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Fuji Robin KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬型消防ポンプなどを用いる際の機動性の
向上および使用者への労力負担の軽減が可能な構成を備
えた運搬台車を提供する。 【解決手段】 車両の荷台(B)に設置されている可動
部(E)に載置可能な枠部(1A)を備えた運搬台車
(1)であって、上記枠部(1A)に対して起倒可能に
設けられている車輪支持部(1B)と、上記枠部(1
A)に設けられていて該枠部(1A)の搭載状態を維持
可能な保持部(1D)と、上記枠部(1A)に対して揺
動可能に設けられ、運搬時には倒して引き手とすること
が可能なハンドル部(1C)とを備え、上記荷台(B)
の可動部(E)が地面に接近した際に、上記車輪支持部
(1B)に有する車輪(3)を接地する位置に位置決め
したうえで上記ハンドル部(1C)を引くことにより可
動部(E)に載置された状態からそのままの態位で上記
車輪(3)を介して移動させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬台車およびこれを
用いる消防装置に関し、さらに詳しくは可搬型消防用ポ
ンプの移送に用いる台車に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、消防装置は、火災現場まで走行
する車両と消火作業を行う消防ポンプを備えている。こ
の場合に消火の小回り性を考慮して、消防ポンプがエン
ジンを備えて単独にポンプ作用することが可能に構成さ
れ、このエンジン付消防ポンプが車両に積み降ろし可能
に搭載される方式がある。この方式では、消防ポンプを
車両に搭載した状態で消火作業することは勿論のこと、
火災現場が狭い路地の奥の場合は、エンジン付消防ポン
プを車両から降ろし、その現場の近くに搬送して効果的
に消火作業することができる利点がある。
【0003】ところで、この可搬型消防ポンプの場合
は、以下のような条件が要求される。即ち、消防ポンプ
はエンジンを備えて重量が嵩むため、車両の後方へ降ろ
す場合は、消防士が力を入れて積み降ろし易い高さ位置
に安全に搬送する。また本来火災の発生頻度は非常に少
ないが、一度発生した場合は迅速な対応が要求され、こ
のような条件で消防ポンプを降ろす作業が煩雑である
と、消防士の気が焦ってミスを生じ易い。このため消防
士の作業を簡素化して、簡単且つ確実に消防ポンプを降
ろす。消防ポンプの積み降ろしの際には適切にロックま
たはそれを解除する。更に、装置はコンパクトにユニッ
ト化して、専用の消防車のみならず通常の貨物車にも搭
載可能にして、利用の拡大を図る。
【0004】従来、上記消防ポンプの積み降ろし装置に
関しては、例えば、特開平9−164219号公報に開
示されている技術がある。上記公報には、図6に示すよ
うに、走行用クローラA1を備えた車両本体Aの荷台B
において、水平方向に進退可能なレール部材Cを設け、
レール部材Cに可搬型消防ポンプDを載置した構成が開
示されている。この構成においては、レール部材Cを荷
台Bから外方に引き出すことにより可搬型消防ポンプD
の荷下ろしができるようになっている。また、上記レー
ル部材Cが水平方向だけでなく、その一部が上下方向に
移動できるようにした構成もある(例えば、本出願人が
先に出願した特開平11−262539号公報)。上記
公報には、図7に示すように、荷台B上に設けられてい
るレール部材Cに対して昇降可能なリフト装置Eを取り
付け、レール部材Cが荷台Bから外方に引き出された状
態で可搬型消防ポンプDが載置されている昇降装置Eを
下降させて可搬型消防ポンプDを着地させることができ
る構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
ている構成は、いずれも可搬型消防ポンプDを車両の荷
台Bから荷下ろしすることを概ね機械力によって行い、
降ろされた可搬型消防ポンプを人の手によって運搬する
ようになっている。このため、使用者の労力負担が多く
なる。特に、可搬型消防ポンプを運搬するような場所は
比較的狭い場所であったりあるいは登り坂であることも
あり、人力による運搬では機動性を損ねてしまう虞があ
る。しかも、消火活動が終了した際には再度レール部材
やリフト装置に移し替える必要があることから使用者の
疲労度も増すことになる。
【0006】本発明の目的は、上記従来の可搬型消防ポ
ンプなどを用いる際の機動性の向上および使用者への労
力負担の軽減が可能な構成を備えた運搬台車およびこれ
を用いる消防装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両の荷台(B)に設置されている可動部(E)に載置
可能な枠部(1A)を備えた運搬台車(1)であって、
上記枠部(1A)に対して起倒可能に設けられている車
輪支持部(1B)と、上記枠部(1A)に設けられてい
て該枠部(1A)の搭載状態を維持可能な保持部(1
D)と、上記枠部(1A)に対して揺動可能に設けら
れ、運搬時には倒して引き手とすることが可能なハンド
ル部(1C)とを備え、上記荷台(B)の可動部(E)
が地面に接近した際に、上記車輪支持部(1B)に有す
る車輪(3)を接地する位置に位置決めしたうえで上記
ハンドル部(1C)を引くことにより可動部(E)に載
置された状態からそのままの態位で上記車輪(3)を介
して移動させることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記車輪支持部(1B)が、上記可動部
(E)に上記枠部(1A)が載置されている状態では上
記車輪(3)を上記枠部(1A)の側面に位置させ、接
地時には上記枠部(1A)の下面に位置させる向きに起
倒可能な構成(1B2)であることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に加えて、上記枠部(1A)には上記ハンド
ル部(1C)の揺動角規定部(6)および上記車輪
(3)の転動を阻止するアウトリガー(1E)が設けら
れていることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の運搬台車(1)に可搬型消防ポンプ
(2)を搭載した消防装置であって、上記運搬台車
(1)を載置可能な可動部(E)が荷台(B)に設けら
れた車両本体(A)を備え、該可動部(E)は上記運搬
台車(1)を上記荷台(B)上に格納した状態で該運搬
台車(1)に搭載されている可搬型消防ポンプ(2)を
運転できる格納位置と、該格納位置から上記運搬台車
(1)の車輪(3)が接地できる地上高さの位置とに移
動可能であることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、運搬台車(1)が荷
台(B)上の可動部(E)から人の手に移し替えられる
ことなく直接移動することができる。つまり、車輪支持
部(1B)に有する車輪(3)を接地できる位置に位置
決めするだけで運搬台車(1)を可動部(E)から移動
させることができる。この操作は運搬台車(1)を荷台
(B)上に格納する場合においても上述した手順と逆の
手順により行うことができる。
【0012】請求項2記載の発明では、運搬台車(1)
の車輪支持部(1B)が運搬台車(1)の格納時に車輪
(3)を枠部(1A)の側面に、そして接地時には枠部
(1A)の下面に位置させる向きに起倒することができ
るので、格納時には枠部(1A)の下面に車輪(3)が
位置しないことにより運搬台車(1)の重心位置を低く
して車両走行時での挙動を安定させることができ、接地
時には運搬台車(1)の幅内に位置させることができ
る。これにより、接地させて移動する際には車輪(3)
間のスパンを短くして運搬台車(1)の支持剛性を高め
ながら移動することができる。
【0013】請求項3記載の発明では、ハンドル部(1
C)が揺動角規定部(6)を備えることにより運搬時で
の引き手の位置を良好な位置に調整できると共に、運搬
された位置ではアウトリガー(1E)により運搬台車
(1)が不用意に変位するのを防ぐことができる。
【0014】請求項4記載の発明では、可搬型消防ポン
プ(2)を搭載した運搬台車(1)が荷台(B)上に格
納される位置と車輪(3)が接地する位置とに移動する
可動部(E)を用いて荷台(B)への格納および積み降
ろしが行われ、両方の操作に際して運搬台車(1)を人
力で可動部に移し替えることなく行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は、本発明の実施形態による運搬
台車の側面図である。同図に示す運搬台車1は、図7に
示した車両Aの荷台Bに搭載される可搬型消防ポンプ2
(図3参照)を運搬対象物とする消防装置に適用され
る。なお、本発明では、運搬対象物として可搬型消防ポ
ンプを挙げたが、これに限ることなく荷台から積み降ろ
されて運搬のために移動することが目的となる種々の形
態を有する台車などに適用することも可能である。図1
において運搬台車1は、矩形の平面視形状を有する枠部
1Aと枠部1Aの側枠に設けられている車輪支持部1B
と枠部1Aの前面側に設けられているハンドル部1Cと
枠部1Aの保持部1Dとアウトリガー1Eとを主要部と
して備えている。
【0016】図1乃至図3において各部の構成について
説明すると次の通りである。車輪支持部1Bは、枠部1
Aの側面に位置して車輪3を回転自在に支持する平板状
の支持部本体1B1と枠部1Aに対して支持部本体1B
1を起倒可能に支持する蝶番1B2とを備えている。図
3において車輪支持部1Bの枠部1A側に位置する基部
は蝶番1B2の支持片に一体化されており、運搬台車1
の格納時には車輪3を運搬台車1の側面(図2中、二点
鎖線で示す位置)に位置させ、そして車輪3の接地時に
は車輪3を枠部1Aの下面(図2中、実線で示す位置)
に位置させるようになっている。
【0017】蝶番1B2を介して支持部本体1B1の起
倒位置は枠部1Aに固定されている位置決め部材4によ
って設定されるようになっている。位置決め部材4は、
図2および図3に示すように、支持部本体1B1が起倒
した際の各車輪位置を決定するための格納位置用係止穴
4A(図3参照)、接地位置用係止穴4B(図2参照)
が起倒角度に応じた位相を以て形成された平板部材であ
り、起倒位置に応じて支持部本体1B1側に設けられて
いる係合部材1B3と係合できるようになっている。係
合部材1B3は、支持部本体1B1に一体化されている
パイプ1B4内に挿通されたロッドで構成されており、
図示しないバネなどの弾性部材によって端部の一方を各
係止穴3A、3Bに向けて移動する習性が付与されてい
る。各係止穴4A、4Bに対して係合部材1B3を係合
させる際には、上記習性に抗して係止穴4A、4Bから
抜け出る方向に引き動かし、所望の係止穴4A、4Bに
対向した時点で上記習性を利用する状態とすればよい。
係合部材1B3における端部の他方には握り部を兼ねて
上記習性によるパイプ1B4からの抜け止めストッパと
して球状頭部が設けられている。
【0018】ハンドル部1Cは、図1,図3に示すよう
に、運搬台車1の枠部1Aのうちで、前面に相当する枠
部1Aの一部において前方に張り出して形成されたハン
ドル支持部1A1に対し、延長方向一端がピン5を介し
て揺動可能に支持されており、延長方向他端には延長方
向と直角に張り出す握り部1C1(図2参照)が設けら
れている。ハンドル部1Cにおける基端側の上面にはハ
ンドル支持部1A1との間でハンドル部1Cの揺動角を
規定する構成が備えられている。図1においてハンドル
部1Cの揺動角規定部6は、ハンドル支持部1A1およ
びこれに対向するハンドル部1C側にそれぞれ設けられ
ている受け部7,8と、捲装されたバネによる習性によ
り、通常、ハンドル支持部1A1側の受け部7内に進入
可能な付勢を与えられている操作ロッド9とで構成され
ており、ハンドル支持部1A1側の受け部7の内部に
は、操作ロッド9が90度回転されることにより係脱可
能な係止部(図示されず)が設けられている。
【0019】ハンドル部1Cの揺動角は、図1において
符号H1で示す直立位置と直立位置H1から概ね45度
前後傾いた位置とが選択できる角度に設定されている。
各位置に向けてハンドル部1Cを揺動させる際には操作
ロッド9を90度回転させてハンドル支持部1A1側の
受け部7に形成されている係止部との係合状態を解除す
ることにより操作ロッド9を受け部7から外す。これに
よりハンドル部1Cは、受け部7,8間で操作ロッド9
が拘束されていた状態を解消されることにより直立位置
から傾いた位置に揺動することができ、揺動完了時には
再度操作ロッド9を受け部7側に挿入して90度回転さ
せることにより受け部7と操作ロッド9との係合状態が
設定されて操作ロッド9が拘束される。なお、図1にお
いて符号9Aは、操作ロッド9の端部に設けられた把持
部を示している。また、直立位置での保持は、図示しな
いが、ハンドル支持部1A1の内部において受け部7と
同様な構成を有する今一つの受け部に対する操作ロッド
9の挿入によって行われる。
【0020】枠部1Aの保持部1Dは、枠部1Aに対し
上下方向に進退可能にされた係止ピン1D2により、可
動部Eに対し係止又は係止解除状態に選択することがで
きる。図3において可搬型消防ポンプ2は、枠部1Aよ
り突設された係止片1D1により枠部1Aに係合され、
その反対側に設けられた出没自在の係止棒(図示せず)
により枠部1Aに脱落防止状態で固定される。
【0021】アウトリガー1Eは、枠部1Aの4隅にそ
れぞれ設けられたロッド部材で構成されており、枠部1
Aの4隅にそれぞれ設けられている支持片10により挟
持可能な状態で挿通されている。図3において支持片1
0は、ネジ11により互いに対向する間隔を変更できる
構成とされ、ネジ11の締結量に応じて対向間隔を調整
することにより着地した状態若しくは地面から離れた状
態のアウトリガー1Eを挟持していずれかの状態を維持
できるようになっている。なお、図3において符号1E
1はアウトリガー1Eの接地脚を、そして符号1E2は
下降限界位置を設定するためのストッパを示している。
【0022】以上のような構成を備えた運搬台車1は、
火災現場に車両が到着するまでの間、荷台Bに載せられ
て搭載状態とされる。なお、便宜上、図4および図5に
は、アウトリガー1Eのストッパ1E2を示していない
が、実際には図3に示したように装備されている。図4
は搭載状態を示す図であり、同図において、運搬台車1
は、車輪支持部1Bが車輪3を枠部1Aの側面に位置さ
せる状態とされている。これにより、車輪3が運搬台車
1に搭載されている可搬型消防ポンプ2の高さ内に入り
込むことになり、枠部1Aの下面に位置する場合に比べ
て運搬台車1および可搬型消防ポンプ2を含めた重心位
置を低くすることができる。
【0023】運搬台車1の格納時には、運搬台車1が車
両の荷台に設けられている可動部に載置された状態を設
定されるようになっており、この場合の可動部の構成と
しては、図7に示した構成、つまり、レール部材Cとリ
フト装置Eとを組み合わせた構成が用いられる。格納位
置にある運搬台車1は、可搬型消防ポンプ2を保持部1
Dにより搭載状態を維持しているので、車両の荷台B側
で可搬型消防ポンプ2の操作も可能となる。しかも、車
両走行時においても保持部1Dによる保持状態が維持さ
れるので、走行状態による振動が可搬型消防ポンプ2に
作用した場合でもポンプ2の不用意な浮き上がりを防止
できる。
【0024】可搬型消防ポンプ2を荷台Bから降ろして
火災現場に運搬する場合には、運搬台車1が荷台から降
ろされると、リフト装置Eに搭載された状態からそのま
ま引き動かすことにより車輪3を介した移動が可能とな
る。図5は荷台から可動部によって運搬台車1が外方に
引き出された状態を示しており、同図において荷台の外
方に引き出された運搬台車1は、車輪3が接地する前に
車輪支持部1Bを倒して枠部1Aの側面に位置していた
車輪3を枠部1Aの下面に向けて倒し、この状態の位置
決めを位置決め部材4と係合部材1B3との係合位置の
設定により行うことができる。図5は、車輪3が枠部1
Aの側面で倒される前の状態を示しており、車輪3は倒
されることにより図2において実線で示され、また図3
に示されるように、枠部1Aの下面に位置する。
【0025】荷台B側から可動部に相当するリフト装置
Eが下降し、車輪3が接地すると、ハンドル部1Cの傾
動角を設定したうえで可動部から人手に移し替えること
なくそのまま運搬台車1を引き動かすことができる。車
輪3が接地した際には、枠部1の幅内に車輪3が位置し
ているので、車輪間でのスパンを短くできる。これによ
り、枠部1Aの側方に張り出す部材がないので、狭い場
所の移動に際して邪魔になるものがなく運搬作業が円滑
に行えることになる。しかも、車輪間のスパンが短いこ
とにより荷重を受けた際の支持剛性の低下が少なく、可
搬型消防ポンプ2のような重量物であっても路面からの
突き上げ等の衝撃に対しても台車としての強度を維持す
ることができる。
【0026】運搬台車1を火災現場に運搬した後、可搬
型消防ポンプ2を稼働させる際には、アウトリガー1E
を接地させることにより、車輪3の転動を阻止した状態
で稼働状態を維持することができる。
【0027】以上のような実施形態では、運搬台車1が
荷台側の可動部に対して入れ替え作業を要することなく
可動部からの移動および可動部への搭載が可能となり、
人手への移し替えに要する労力負担をなくすことができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、運搬台車が荷台上の可動部に対
して人の手に移し替えられる、つまり持ち替えることな
く直接移動することができる。つまり、車輪支持部に有
する車輪を接地できる位置に位置決めするだけで運搬台
車を可動部から移動させることができる。この操作は運
搬台車を荷台上に格納する場合においても上述した手順
と逆の手順により行うことができる。これにより、人手
による運搬と違って運搬時あるいは荷台への搭載時での
労力負担を大幅に軽減することが可能となる。しかも、
可動部に搭載された状態から持ち上げたりする操作を要
することなくそのまま引き動かすだけで移動させること
ができるので、荷台から降ろされた時点から運搬先への
運搬に際しての機動性を向上させることができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、運搬台車の
車輪支持部が運搬台車の格納時に車輪を枠部の側面に、
そして接地時には枠部の下面に位置させる向きに起倒す
ることができるので、格納時には枠部の下面に車輪が位
置しないことにより運搬台車の重心位置を低くして車両
走行時での挙動を安定させることができ、接地時には運
搬台車の幅内に位置させることができる。これにより、
接地させて移動する際には車輪間のスパンを短くして運
搬台車の支持剛性を高めながら移動することができ、さ
らには移動時に側方に張り出す部材が存在しないことに
より移動の邪魔をなくして円滑に運搬させることができ
る。
【0030】請求項3記載の発明によれば、ハンドル部
が揺動角規定部を備えることにより運搬時での引き手の
位置を良好な位置に調整できると共に、運搬された位置
ではアウトリガーにより運搬台車が不用意に変位するの
を防ぐことができる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、可搬型消防
ポンプを搭載した運搬台車が荷台上に格納される位置と
車輪が接地する位置とに移動する可動部を用いて荷台へ
の格納および積み降ろしが行われ、両方の操作に際して
人手によって運搬台車を可動部に対して移し替えする必
要がないので、荷台からの積み降ろし作業および搭載作
業が迅速化でき、さらには作業時での労力負担を軽減す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る運搬装置の側面図であ
る。
【図2】本発明の実施形態に係る運搬台車の正面図であ
る。
【図3】図1および図2に示した運搬台車の車輪を接地
した状態を示す斜視図である。
【図4】図1および図2に示した運搬台車を荷台に格納
した状態を示す図である。
【図5】図4に示した格納状態から運搬台車を引き出し
た状態を示す斜視図である。
【図6】運搬台車の構成の従来例の一つを示す図であ
る。
【図7】運搬台車の積み降ろしの際の状態の従来例を示
す図である。
【符号の説明】
1 運搬台車 1A 枠部 1A1 ハンドル支持部 1B 車輪支持部 1B1 支持部本体 1B2 蝶番 1B3 係合部材 1C ハンドル部 1D 保持部 1E アウトリガー 2 運搬対象物の一つである可搬型消防ポン
プ 2A 支持フレーム 3 車輪 4 車輪支持部の位置決め部 4A、4B 車輪支持部の位置決め用係止穴 6 ハンドル部の揺動角規定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E189 AB06 AE04 3D050 AA01 AA11 BB01 EE05 EE13 FF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷台(B)に設置されている可動
    部(E)に載置可能な枠部(1A)を備えた運搬台車
    (1)であって、 上記枠部(1A)に対して起倒可能に設けられている車
    輪支持部(1B)と、 上記枠部(1A)に設けられていて該枠部(1A)の搭
    載状態を維持可能な保持部(1D)と、 上記枠部(1A)に対して揺動可能に設けられ、運搬時
    には倒して引き手とすることが可能なハンドル部(1
    C)とを備え、 上記荷台(B)の可動部(E)が地面に接近した際に、
    上記車輪支持部(1B)に有する車輪(3)を接地する
    位置に位置決めしたうえで上記ハンドル部(1C)を引
    くことにより可動部(E)に載置された状態からそのま
    まの態位で上記車輪(3)を介して移動させることを特
    徴とする運搬台車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の運搬台車(1)におい
    て、 上記車輪支持部(1B)は、上記可動部(E)に上記枠
    部(1A)が載置されている状態では上記車輪(3)を
    上記枠部(1A)の側面に位置させ、接地時には上記枠
    部(1A)の下面に位置させる向きに起倒可能な構成
    (1B2)であることを特徴とする運搬台車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の運搬台車におい
    て、 上記枠部(1A)には上記ハンドル部(1C)の揺動角
    規定部(6)および上記車輪(3)の転動を阻止するア
    ウトリガー(1E)が設けられていることを特徴とする
    運搬台車。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちの一つに記載の運
    搬台車(1)に可搬型消防ポンプ(2)を搭載した消防
    装置であって、 上記運搬台車(1)を載置可能な可動部(E)が荷台
    (B)に設けられた車両本体(A)を備え、該可動部
    (E)は上記運搬台車(1)を上記荷台(B)上に格納
    した状態で該運搬台車(1)に搭載されている可搬型消
    防ポンプ(2)を運転できる格納位置と、該格納位置か
    ら上記運搬台車(1)の車輪(3)が接地できる地上高
    さの位置とに移動可能であることを特徴とする消防装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101596739B1 (ko) * 2015-04-06 2016-02-24 가천대학교 산학협력단 소방차용 소방펌프 로드 테스트장치
CN108635708A (zh) * 2018-04-27 2018-10-12 东莞市天合机电开发有限公司 一种中心升降块限位解锁的消防炮
JP2021109546A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 常陸警備保障株式会社 運搬用台車

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