JP2003211967A - サンルーフ装置のガラスパネル - Google Patents

サンルーフ装置のガラスパネル

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JP2003211967A
JP2003211967A JP2002011374A JP2002011374A JP2003211967A JP 2003211967 A JP2003211967 A JP 2003211967A JP 2002011374 A JP2002011374 A JP 2002011374A JP 2002011374 A JP2002011374 A JP 2002011374A JP 2003211967 A JP2003211967 A JP 2003211967A
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Michio Tamura
道生 田村
Tatsuya Obara
龍也 小原
Masaharu Onishi
正治 大西
Koichi Hotta
貢市 堀田
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Yachiyo Industry Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Yachiyo Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスパネルからシール部材止着枠が剥離す
る心配を解消し得るように改良されたサンルーフ装置の
ガラスパネルを提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のシール部材止着枠（６）を
外周縁にアウトサート成型し、且つ金属製の支持枠
（５）を外周部下面に接着してなるサンルーフ装置のガ
ラスパネル（４）において、ガラスパネルの外周端縁よ
り外方へ支持枠の外周縁部（５ｃ）を突出させ、且つ突
出した部分をシール部材止着枠の下方に延在させるもの
とする。これにより、ガラスパネルの外周端縁より外方
へ突出した支持枠の外周縁部により、シール部材止着枠
に加わる下向きの力が受け止められるので、ガラスパネ
ルの外周端縁からシール部材止着枠が剥離し難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製のシー
ル部材止着枠を外周縁にアウトサート成型し、且つ金属
製の支持枠を外周部下面に接着してなるサンルーフ装置
のガラスパネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】合成樹脂製のシール部材止着枠を外周縁
にアウトサート成型し、且つ金属製の支持枠を外周部下
面に接着してなるサンルーフ装置のガラスパネルが、例
えば、特開平６−１９１２８０号公報にて公知となって
いる。
【０００３】この構造によると、ガラスパネルの外周縁
に設けられたシール部材の車体ルーフ外面に対する突出
量を低減し、つまり車体ルーフとガラスパネルとの間の
段差を極力少なくする所謂フラッシュサーフェース化を
高度に推進し、見栄えの向上並びに風切り音の低減を達
成することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の如き
ガラスパネルの外周縁に対してシール部材止着枠がアウ
トサート成型で一体化された従来の構造においては、ガ
ラスパネルとシール部材止着枠との間は、材料自体の親
和性に依存した接着力で結合している。
【０００５】他方、シール部材止着枠に取り付けられた
シール部材は、ガラスパネルがチルトアップ作動、ある
いはオープン作動する際に、その外周縁が上下方向に引
きずられて変形することが避けられない。そしてこの変
形により、ガラスパネルの外周端面から引き剥がす向き
の力がシール部材止着枠に繰り返し作用し、その結果、
ガラスパネルからシール部材止着枠が剥離するおそれが
あった。
【０００６】このような事態が起こらないようにするに
は、シール部材止着枠との親和性を高めるためのプライ
マーの塗布処理をガラスパネルの外周端縁に施す必要が
あった。そのため、製造工数の削減や品質管理の簡略化
の要望に応えることを阻害されることとなっていた。
【０００７】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ガ
ラスパネルからシール部材止着枠が剥離する心配を解消
し得るように改良されたサンルーフ装置のガラスパネル
を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明の請求項１は、合成樹脂製のシール部材
止着枠（６）を外周縁にアウトサート成型し、且つ金属
製の支持枠（５）を外周部下面に接着してなるサンルー
フ装置のガラスパネル（４）において、ガラスパネルの
外周端縁より外方へ支持枠の外周縁部（５ｃ）を突出さ
せ、且つ突出した部分をシール部材止着枠の下方に延在
させることを特徴とするものとした。
【０００９】このようにすれば、ガラスパネルの外周端
縁より外方へ突出した支持枠の外周縁部により、シール
部材止着枠に加わる下向きの力が受け止められる。従っ
て、ガラスパネルの外周端縁からシール部材止着枠が剥
離し難くなるので、ガラスに対する親和性の低い樹脂材
でシール部材止着枠を成型することが可能になると共
に、親和性を高めるためのプライマーの塗布処理を簡略
化し得る。
【００１０】特に、支持枠の外周縁に上方への折り返し
部（５ｄ）を形成するもの（請求項２の構成）とすれ
ば、支持枠の曲げ剛性を高めることができるので、シー
ル部材止着枠の変形抑止作用をより一層高めることがで
きる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
【００１２】本発明が適用されるサンルーフ装置は、図
１にその概要を示したように、車両の固定ルーフ１に形
成された概ね矩形をなす開口２と、この開口２の内周輪
郭に対応した形状に形成された可動パネル３とからなっ
ており、可動パネル３によって開口２が開閉可能にされ
ている。
【００１３】可動パネル３は、垂直方向の切断面を図２
に示すように、ガラスパネル４と、支持枠５と、シール
部材止着枠６と、シール部材７とからなっている。
【００１４】支持枠５は、金属板のプレス成型で形成さ
れており、その内周部と中間部とに設けられた対ガラス
パネル結合部５ａ・５ｂをもって、ガラスパネル４の外
周部の下方に接着剤８で固着されている。この支持枠５
には、固定ルーフ１側に設けられた図示されていないガ
イドレールに摺合するスライドシューや、チルト動作お
よびスライド動作を行わせるカム機構あるいはリンク機
構が結合されている。
【００１５】シール部材止着枠６は、合成樹脂材のアウ
トサート成型によってガラスパネル４の外周縁と一体化
されており、その外方を向く端面には、シール部材７を
止着する溝９が形成されている。そして溝９には、開口
２の内周縁に密接して雨水などの車室内への浸入を防止
するためのシール部材７が装着されている。
【００１６】シール部材７は、比較的潰れ易いように軟
質材で中空に形成された開口当接部７ａと、断面形状が
キノコ形をなすように硬質材で形成された枠結合部７ｂ
とからなり、エラストマ材の押し出し成型で一様な断面
形状の長尺材として形成されている。
【００１７】さて、シール部材止着枠６に取り付けられ
たシール部材７は、ガラスパネル４がチルトアップ作
動、あるいはオープン作動する際に、その外周縁に上下
方向の力が作用する。そしてこの力は、ガラスパネル４
の外周端面からシール部材止着枠６を引き剥がす力とし
て作用する。そこで本発明においては、ガラスパネル４
の外周端縁より外方へ支持枠５の外周縁部５ｃを突出さ
せ（Ｓ寸法）、つまりシール部材止着枠６の下方へ支持
枠５の外周縁部５ｃを延出し、このシール部材止着枠６
の下方に延在した外周縁部５ｃにより、シール部材止着
枠６に加わる下向きの力を受け止めるものとした。これ
により、ガラスパネル４の外周端縁からシール部材止着
枠６が剥離し難くなるようにすることができる。
【００１８】このようにして、合成樹脂製シール部材止
着枠６のガラスパネル４に対する剥離強度を高めること
ができるので、成型性、耐候性共に優れているが、ガラ
スとの親和性が低いために従来はアウトサートモールド
によるガラスパネル４との一体化が困難であったＰＶＣ
を用いることが可能となった。
【００１９】支持枠５は、図３に示したように、その外
周縁に上方への折り返し部５ｄを設けるものとすれば、
支持枠５の曲げ剛性を高めることができるので、シール
部材止着枠６の変形抑止作用をより一層向上することが
できる。
【００２０】
【発明の効果】このように本発明によれば、ガラスパネ
ルの外周端縁よりも外方へ突出した支持枠の外周縁部に
よってシール部材止着枠に加わる下向きの力が受け止め
られるので、シール部材止着枠がガラスパネルの外周端
縁から剥離し難くなる。従って、ガラスに対する親和性
の低い合成樹脂材でシール部材止着枠を成型することが
可能となると共に、親和性を高めるためのプライマーの
塗布処理を簡略化し得る。特に、支持枠の外周縁に上方
への折り返し部を形成するものとすれば、支持枠の曲げ
剛性を高めることができるので、シール部材止着枠の変
形抑止作用をより一層高める上に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用されたサンルーフ装置を備えた車
体ルーフの要部斜視図
【図２】本発明の要部拡大断面図
【図３】本発明の変形実施例を示す図２と同様な要部拡
大断面図
【符号の説明】
１ 固定ルーフ ２ 開口 ３ 可動パネル ４ ガラスパネル ５ 支持枠 ５ｃ 外周縁部 ５ｄ 折り返し部 ６ シール部材止着枠 ７ シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 龍也 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大西 正治 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 堀田 貢市 栃木県塩谷郡氏家町押上1959−５ 八千代 工業株式会社栃木研究所内 Ｆターム(参考） 3D201 AA11 AA37 BA01 CA15 DA18 DA23 FA01 FA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 合成樹脂製のシール部材止着枠を外周縁
    にアウトサート成型し、且つ金属製の支持枠を外周部下
    面に接着してなるサンルーフ装置のガラスパネルであっ
    て、 当該ガラスパネルの外周端縁より外方へ前記支持枠の外
    周縁部を突出させ、且つ突出した部分を前記シール部材
    止着枠の下方に延在させたことを特徴とするサンルーフ
    装置のガラスパネル。
  2. 【請求項２】 前記支持枠の外周縁に上方への折り返し
    部を形成したことを特徴とする請求項１に記載のサンル
    ーフ装置のガラスパネル。
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