JP2003208166A - 楽音再生記録装置、記録装置及び記録方法 - Google Patents

楽音再生記録装置、記録装置及び記録方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD等の記憶媒体に記憶された楽曲データで
ある時系列オーディオデータの再生に同期して記録する
際、オーディオデータの出力を変えずに記録することが
できる楽音再生記録装置等を提供する。 【解決手段】 CD駆動装置1は、タイムコードを離散
的に挿入してなるオーディオデータをCDから読み出
す。MIDIイベント生成回路14は、キーセンサ12
等の検出結果に応じてMIDIイベントを生成する。F
D記録装置8内のSMF作成・書き込み制御手段は、コ
ントローラ3を介して該イベントを受け取ると、該イベ
ントとFD記録装置8内のデルタタイム生成手段によっ
て生成されたデルタタイムとを含むSMFを作成し、F
Dに記録する。かかるデルタタイムは、CDから読み出
されたタイムコードに基づいてFD記録装置8内のデル
タタイム調整手段により調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)等の記憶媒体に記憶された楽曲の再生に同期して記
録を行う楽音再生記録装置、記録装置及び記録方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ピアノ演奏等の楽器演奏を嗜好す
るユーザ達の間では、演奏の臨場感を得るべく、CD等
の記憶媒体に格納された楽曲データである時系列オーデ
ィオデータ(例えば、オーケストラ演奏等)を再生し、
再生音を聞きながらピアノ等を演奏するといったことが
行われている。かかるユーザ達の間では、該アンサンブ
ル演奏を記録し、再生することで該アンサンブル演奏の
妙を楽しみたい要望がある。
【0003】図13は、かかる要望に応える楽音再生記
録装置100の構成を示す図である。楽音再生記録装置
100は、装着されたCDに格納された楽曲データであ
る時系列オーディオデータ(オーケストラ演奏等)を再
生するCD駆動装置200と、ピアノ等の楽器300の
操作状態(例えば、押鍵、離鍵等)を検出し、該操作状
態に応じて楽曲データの一種であるMIDI(Musical
Instrument Digital Interface)データを生成するMI
DI生成装置400と、記録装置500とを具備してい
る。
【0004】記録装置500のLチャネル及びRチャネ
ルには、それぞれケーブルを介してCD駆動装置200
及びMIDI生成装置400が接続されている。かかる
楽音再生記録装置100を利用してアンサンブル演奏を
記録する場合、記録装置500は、CD駆動装置200
からLチャネルデータとしてオーケストラ演奏等に対応
した時系列オーディオデータを取得する一方、MIDI
生成装置400からRチャネルデータとしてユーザによ
る楽器演奏等に対応したMIDIデータを取得し、これ
らを1つの記憶媒体に記録(CD等)に記録していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、楽音再生
記録装置100を利用してアンサンブル演奏を記録する
場合には、CD駆動装置200によって再生されるオー
ケストラ演奏等に対応した時系列オーディオデータ及び
ユーザによる楽器演奏等に対応したMIDIデータの両
データが1つの記憶媒体に記録される。このため、CD
駆動装置200は、再生すべき時系列オーディオデータ
がステレオ録音されたオーディオデータである場合に
は、該オーディオデータをモノラルに変換して出力する
必要があり、音の拡がりが得られない等の問題が生じて
いた。また、このように時系列オーディオデータ及びM
IDIデータの両データが1つの記憶媒体に記録される
ため、例えばユーザによる楽器演奏等に対応したMID
Iデータのみを再生してアンサンブル演奏時における自
己の楽器演奏音を聞き返すことができない等の問題も生
じていた。
【0006】本発明は、以上説明した事情を鑑みてなさ
れたものであり、CD等の記憶媒体に記憶された楽曲デ
ータである時系列オーディオデータの再生に同期して記
録する際、オーディオデータの出力を変えずに記録する
ことができる楽音再生記録装置、記録装置及び記録方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、楽曲を表す
オーディオデータに楽曲の開始からの経過時間を表す一
連のタイムコードを離散的に挿入してなる第1の楽曲デ
ータを第1の記憶媒体から読み出して再生する再生装置
と、当該再生装置による前記第1の楽曲データの再生に
同期して記録を行う記録装置とを具備する楽音再生記録
装置であって、前記記録装置は、楽器の操作状態を検出
する検出手段から該操作状態を取得し、取得した該操作
状態に応じて楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成
するイベント生成手段と、クロックをカウントすること
により計時を行う計時手段と、前記イベント生成手段に
よって前記イベントが生成された場合、前記計時手段に
よる計時結果に対応した時刻に基づいてイベントの実行
タイミングを指定するタイミングデータを生成するタイ
ミングデータ生成手段と、前記再生装置によって読み出
された前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取得
し、取得したタイムコードに対応した時刻と、前記計時
手段による計時結果に対応した時刻との時間差に基づい
て、前記タイミングデータを調整するタイミングデータ
調整手段と、前記イベント生成手段によって生成された
イベントと前記タイミングデータ調整手段によって調整
されたタイミングデータとを含む第2の楽曲データを第
2の記憶媒体に記録する記録手段とを具備することを特
徴とする。
【0008】かかる構成によれば、第2の記憶媒体に記
録される演奏制御を指示するイベントの実行タイミング
を指定するタイミングデータが、第1の記憶媒体から読
み出されたタイムコードに対応した時刻と計時手段の計
時結果に対応した時刻との時間差に基づいて調整され
る。この調整により、第1の楽曲データの読み出しによ
る楽曲の再生と楽器の操作状態に応じて生成される楽曲
の演奏制御を指示するイベントの記録の同期が保たれ
る。
【0009】ここで、前記記録装置は、前記再生装置か
ら前記第1の楽曲データを識別するための識別IDを取
得するID取得手段をさらに具備し、前記記録手段は、
前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
記タイミングデータ調整手段によって調整されたタイミ
ングデータとを含む第2の楽曲データと、前記ID取得
手段によって取得された前記第1の楽曲データを識別す
るための識別IDとを対応付けて前記第2の記憶媒体に
記録する態様が望ましい。
【0010】また、本発明は、楽曲を表すオーディオデ
ータに楽曲の開始からの経過時間を表す一連のタイムコ
ードを離散的に挿入してなる第1の楽曲データを第1の
記憶媒体から読み出して再生する再生装置と、当該再生
装置による前記第1の楽曲データの再生に同期して記録
を行う記録装置とを具備する楽音再生記録装置であっ
て、前記記録装置は、楽器の操作状態を検出する検出手
段から該操作状態を取得し、取得した該操作状態に応じ
て楽曲の演奏制御を指示するイベントを生成するイベン
ト生成手段と、クロックをカウントすることにより計時
を行う計時手段と、前記再生装置によって読み出された
前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取得し、取得
したタイムコードに対応した時刻と前記計時手段による
計時結果に対応した時刻との時間差に基づいて、前記計
時結果に対応した時刻を調整する計時時刻調整手段と、
前記イベント生成手段によって前記イベントが生成され
た場合、前記計時時刻調整手段によって調整された時刻
に基づいてイベントの実行タイミングを指定するタイミ
ングデータを生成するタイミングデータ生成手段と、前
記イベント生成手段によって生成されたイベントと前記
タイミングデータ生成手段によって生成されたタイミン
グデータとを含む第2の楽曲データを第2の記憶媒体に
記録する記録手段とを具備することを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、第2の記憶媒体に記
録される演奏制御を指示するイベントの実行タイミング
を指定するタイミングデータが、第1の記憶媒体から読
み出されたタイムコードに対応した時刻と計時手段の計
時結果に対応した時刻との時間差に基づいて調整され
る。この調整により、第1の楽曲データの読み出しによ
る楽曲の再生と楽器の操作状態に応じて生成される楽曲
の演奏制御を指示するイベントの記録の同期が保たれ
る。
【0012】ここで、前記記録装置は、前記再生装置か
ら前記第1の楽曲データを識別するための識別IDを取
得するID取得手段をさらに具備し、前記記録手段は、
前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
記タイミングデータ生成手段によって生成されたタイミ
ングデータとを含む第2の楽曲データと、前記ID取得
手段によって取得された前記第1の楽曲データを識別す
るための識別IDとを対応付けて前記第2の記憶媒体に
記録する態様が望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 図1はこの発明の第1実施形態である楽音再生記録装置
600の構成を示すブロック図である。図1において、
CD駆動装置1は、コントローラ4からの指令に従い、
装着されたCDから記録データを読み出して出力する装
置である。CD駆動装置1には、様々なCDが装着され
得る。これらのCDのうち本発明と最も関連性の強いの
は楽曲データである時系列オーディオデータを主要な記
録データとするCDである。図2に示すように、楽曲デ
ータは、ある楽曲のオーケストラ演奏や歌唱に伴って発
生したオーディオ信号の符号化データ列(オーディオデ
ータ)を含んでいる。また、この楽曲データにはタイム
コードが離散的に挿入されている。これらのタイムコー
ドは、楽曲の開始からの経過時間を示すコードである。
このようなデータとは種類の異なったデータが記録され
たCDもCD駆動装置1に装着され得る。例えば、Lチ
ャネルデータとして時系列オーディオデータが記録さ
れ、Rチャネルデータとして自動演奏制御のためのMI
DIデータが記録されたCDがCD駆動装置1に装着さ
れ得る。また、逆にRチャネルデータとして時系列オー
ディオデータが記録され、Lチャネルデータとして自動
演奏制御のためのMIDIデータが記録されたCDがC
D駆動装置1に装着されることもある。
【0014】DSP2は、CD駆動装置1から読み出さ
れた楽曲データに含まれるタイムコードを250mse
cだけ遅延させ、コントローラ3に送るとともに、同様
に250msecだけ遅延させて楽曲データ中のオーデ
ィオデータからアナログオーディオ信号を生成してミキ
サ5に送る。このように、楽曲データを250msec
だけ遅延させて該アナログオーディオ信号をミキサ5に
送るのは、CD駆動装置1に装着されたCDが正常なC
Dであるかどうかの判断及びCDから再生されるデータ
の種類の判断等のために要する時間を考慮したためであ
る。すなわち、かかる判断を行うことなく、直ちにオー
ディオデータからアナログオーディオ信号を生成してミ
キサ5に送った場合には、異常な楽音が発生されるおそ
れがある。かかる事情を鑑み、本発明に係るDSP2
は、CD駆動装置1に装着されたCDが正常なCDであ
るかどうか等を判断し、正常なCDであると判断した場
合にのみ、生成したアナログオーディオ信号をミキサ5
に送る一方、CDから再生されるデータの種類(例え
ば、CDから再生されるデータが時系列オーディオデー
タであり、MIDIデータを含まないデータ等)をコン
トローラ3へ通知する。
【0015】また、DSP2は、CD駆動装置1に装着
された複数のCDの中から、ユーザが操作部4を操作し
て選択したCDを識別するための識別情報(以下、適
宜、C−IDという)及び該CDに格納されている複数
の楽曲データの中から選択した楽曲データを識別するた
めの識別情報(以下、適宜、M−IDという)等をCD
駆動装置1から取得し、これらをコントローラ3へ送出
する。なお、本実施形態では、DSP2がCD駆動装置
1からユーザによって選択されたCDを識別するための
識別情報及び楽曲データを識別するための識別情報を取
得する場合を例に説明するが、いずれか一方の識別情報
(例えば、CDを識別するための識別情報等)のみを取
得するようにしても良い。
【0016】コントローラ3は、操作部4を介して与え
られる指示に従って、この楽曲再生装置全体の制御を行
う。コントローラ3によって行われる各種の制御のうち
本発明と最も関連が深いのは、CDを再生して同期記録
を行う場合の記録制御である。なお、本発明における
「同期記録」とは、CDの再生音及びユーザによる電子
ピアノ10の演奏音の両楽音を記録するのではなく、C
Dの再生に併せてユーザが電子ピアノ10を演奏したと
きの演奏音のみを記録することをいう。この同期記録の
指示が操作部4から与えられた場合、コントローラ3
は、この指示に従って、楽曲データの再生指示をCD駆
動装置1に送る。また、コントローラ3は、DSP2か
らタイムコードを受け取る度に、そのタイムコードをF
D記録装置8に送ると共に、MIDIイベント生成回路
14から順次供給されるMIDIイベント等(後述)を
FD記録装置8に送る。なお、これらの手段については
後述する。
【0017】電子ピアノ10は、ユーザによる鍵操作に
応じて打弦により機械的なピアノ音を発生する楽音発生
機構を備えるほか、ユーザによる鍵操作を検出し、検出
結果に応じて電子的なピアノ音を発生する楽音発生機構
も備えている。かかる電子ピアノ10は、ピアノ11
と、キーセンサ12と、ペダルセンサ13と、MIDI
イベント生成回路14と、ピアノ音源15とを有してい
る。キーセンサ12及びペダルセンサ13は、それぞれ
ピアノ11に配設された複数の鍵及び複数のペダル(ソ
ステヌートペダル等)の各々に対応して設けられ、鍵及
びペダルを押したときの強さ、深さなどを検出し、検出
した鍵若しくはペダルを特定するキー番号若しくはペダ
ル番号、ベロシティー情報(押鍵強度等に対応したデー
タ)等を含む検出結果をMIDIイベント生成回路14
に供給する。
【0018】MIDIイベント生成回路14は、コント
ローラ3による制御の下、キーセンサ12及びペダルセ
ンサ13から供給される検出結果に基づいてMIDIイ
ベントを生成する。ここで、MIDIイベントは、図3
に示すように、発音又は消音すべき旨を示すノートオン
・ノートオフ情報と、発音すべき音の高さを示すノート
ナンバ情報と、発音の強弱を示すベロシティ情報等によ
って構成されている。MIDIイベント生成回路14
は、上記検出結果に基づいて、例えば「ドの音(ノート
ナンバ)を強さ10(ベロシティ)で発音(ノートオ
ン)せよ」といった演奏制御を指示するイベントの一種
であるMIDIイベントを生成し、かかるMIDIイベ
ントをコントローラ3及びピアノ音源15に供給する。
【0019】ピアノ音源15は、MIDIイベント生成
回路14から供給されるイベントにより指示されたピア
ノ音のアナログオーディオ信号を電子的に生成する装置
である。このピアノ音源15により生成されたアナログ
オーディオ信号は、ミキサ5へ出力される。ミキサ5
は、DSP2、ピアノ音源15から出力される各アナロ
グ信号を混合して出力する装置である。このミキサ5の
出力信号は、アンプ6によって増幅され、スピーカ7か
ら音として出力される。
【0020】FD記録装置8は、CDの再生に併せてユ
ーザが電子ピアノ10を演奏したときの演奏音、すなわ
ちユーザによる電子ピアノ10の演奏音をFD(Floppy
Disk)に記録する装置であり、コントローラ3による
制御の下、当該コントローラ3から供給されるCDを識
別するための識別情報(C−ID)、楽曲データを識別
するための識別情報(M−ID)、MIDIイベント等
を含むSMF(Standard MIDI File)を作成する機能を有
している。ここで、SMFは、図4に示すように、ヘッ
ダチャンクHTとトラックチャンクTTによって構成さ
れている。ヘッダチャンクHTには、SMFの基本的な
情報(チャンクタイプ等)が格納されるほか、C−I
D、M−IDなどの同期記録の際に再生されるCD、楽
曲データを識別するための識別情報が格納される。トラ
ックチャンクTTには、MIDIデータが格納される。
MIDIデータは、同図に示すように、演奏制御等を指
示するイベントと、先行するイベントと後発のイベント
との発生時間間隔を示すデルタタイムからなる時系列の
楽曲データである。ここで、MIDIデータを構成する
イベントは、MIDIイベント生成回路14において生
成されるMIDIイベントや、コントローラ3において
生成されるSysExイベント、メタイベントによって構成
されている。
【0021】かかるSMFの作成・記録を行うFD記録
装置8は、コントローラ3から同期記録の開始指令を受
け取ると、計時手段(後述)を用いて時刻の計時を開始
する。そして、FD記録装置8は、コントローラ3から
イベントを受け取る毎に、計時手段によって計時される
時刻等を参照してデルタタイムを求め、イベントとデル
タタイムからなるMIDIデータを順次作成する(図4
参照)。ここで、本発明に係るFD記録装置8は、コン
トローラ3による制御の下、MIDIデータ中において
曲のはじめから250msec経過した時点に対応する
位置に再生開始イベント(CDに格納された楽曲データ
の再生開始を指示するイベント)を挿入する機能を備え
ている。また、FD記録装置8は、CD駆動装置1によ
る時系列オーディオデータの再生に同期して電子ピアノ
10の演奏音を記録すべく、上記計時手段によって計時
された時刻とコントローラ3から供給されるタイムコー
ドに示される時刻との間に生じたずれに応じて、先行す
るイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデ
ルタタイムの値を適宜調整する機能を備えている。以
下、かかる種々の機能を備えたFD記録装置8の構成に
ついて、図5等を参照しながら説明する。
【0022】図5は、FD記録装置8に設けられた制御
回路の構成を説明するためのブロック図である。この図
5に示された制御回路は、上述したSMFを作成し、こ
れをFDに記録する機能と、計時手段220によって計
時された時刻とコントローラ3から供給されるタイムコ
ードに示される時刻との間に生じたずれを補正する機能
とを営むものである。クロック生成手段210は、コン
トローラ3内に設けられ、水晶振動子とアンプとにより
構成された発振回路(いずれも図示略)を備えている。
このコントローラ3内に設けられたクロック生成手段2
10は、発振回路から得られる発振信号を適宜分周して
タイミング制御用の各種のクロックを発生する。これら
各種のクロックのうち本発明に関連の深いものとしてテ
ンポクロックCTがある。
【0023】計時手段220は、加算器221及び経過
時間レジスタ222によって構成され、この加算器22
1及び経過時間レジスタ222によりテンポクロックC
Tが与えられるたびに「+1」の加算を行う累算器が構
成される。加算器221は、経過時間レジスタ222の
格納データと固定値「+1」とを加算して出力する。経
過時間レジスタ222には、同期記録が開始されたとき
初期値「0」が書き込まれ、以後、当該経過時間レジス
タ222にテンポクロックCTが与えられる度に、加算
器221の出力データ、すなわち当該時点における経過
時間レジスタ222の格納データと「+1」との加算結
果が書き込まれる。この経過時間レジスタ222の出力
データNは、同期記録開始以後の経過時間を表す経過時
間データとして利用される。
【0024】SMF作成・書き込み制御手段250は、
コントローラ3による制御の下、SMFの作成及び作成
したSMFをFD記録装置8に装着されたFDに書き込
むための制御等を行う。詳述すると、SMF作成・書き
込み制御手段250は、まず、同期記録の際にコントロ
ーラ3から再生されるCD、楽曲データを識別するため
の識別情報(C−ID、M−ID等)を受け取ると、受
け取った識別情報をヘッダチャンクHT(図4参照)に
格納する。その後、SMF作成・書き込み制御手段25
0は、MIDIイベント生成回路14等によって生成さ
れた種々のイベント(MIDIイベント等)をコントロ
ーラ3から受け取ると、デルタタイム生成手段240に
デルタタイムを生成すべき指令を送る。
【0025】デルタタイム生成手段240は、かかる指
令を受け取ると、デルタタイムを生成し(詳細は後
述)、これをSMF作成・書き込み制御手段250に返
す。SMF作成・書き込み制御手段250は、デルタタ
イム生成手段240から受け取ったデルタタイムとコン
トローラ3から受け取ったイベントによって構成された
MIDIデータをトラックチャンクTT(図4参照)に
格納してSMFを作成し、これをFD記録装置8に装着
されたFDに書き込む。SMF作成・書き込み制御手段
250は、以上説明した処理のほか、計時手段220に
よる計時時刻等を参照してMIDIデータ中において曲
のはじめから250msが経過した時点に対応する位置
に再生開始イベント(CDに格納された楽曲データの再
生開始を指示するイベント)を挿入する処理をも実行す
る。
【0026】デルタタイム生成手段240は、前回経過
時間レジスタ241と、補正値レジスタ242とを備
え、SMF作成・書き込み制御手段250からの指令に
基づき、デルタタイムを生成する。前回経過時間レジス
タ241には、前回、SMF作成・書き込み制御手段2
50からデルタタイムを生成すべき指令を受け取ったと
きに計時手段220から取得した経過時間データ(便宜
上、Nfと記す)が保持される。この前回経過時間レジ
スタ241には、同期記録が開始されたとき、初期値
「0」が書き込まれる。
【0027】補正値レジスタ242には、デルタタイム
調整手段230において生成されるデルタタイムの補正
値Rが保持される。詳しくは後述するが、この補正値レ
ジスタ242に補正値Rを適宜設定することで、計時手
段220によって計時された時刻とコントローラ3から
供給されるタイムコードに示される時刻との間に生じた
ずれを補正する。この補正値レジスタ242には、同期
記録が開始されたとき、初期値「0」が書き込まれる。
【0028】デルタタイム生成手段240は、SMF作
成・書き込み制御手段250からデルタタイムを生成す
べき指示を受け取ると、計時手段220から経過時間レ
ジスタ222に格納されている現時点における経過時間
データNを取得した後、前回経過時間レジスタ241に
保持されている経過時間データNf(前回、SMF作成
・書き込み制御手段250からデルタタイムを生成すべ
き指示を受け取ったときに計時手段220から取得した
経過時間)を読み出し、経過時間データNから経過時間
データNfを減算する。そして、デルタタイム生成手段
240は、補正値レジスタ242に保持されているデル
タタイムの補正値Rを読み出し、この補正値Rと上記減
算結果N−Nfとを加算し、加算結果N−Nf+Rを調
整後のデルタタイムとして、SMF作成・書き込み制御
手段250に返す。そして、デルタタイム生成手段24
0は、前回経過時間レジスタ241に格納されている経
過時間データを、今回新たに計時手段220から取得し
た経過時間データへ更新する。
【0029】デルタタイム調整手段230は、CDの再
生と同期して記録を行うべく、計時手段220によって
計時された時刻とコントローラ3から供給されるタイム
コードに示される時刻との間に生じたずれに応じて、先
行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示
すデルタタイムの値を適宜調整する。
【0030】図6は、デルタタイム調整手段230によ
って実行されるデルタタイム調整処理を示すフローチャ
ートである。デルタタイム調整手段230は、ステップ
S1において、コントローラ3から「0」より大きなタ
イムコードが与えられると、これを第1の記録時間デー
タTCDとし、ステップS2に進む。デルタタイム調整
手段230は、ステップS2に進むと、計時手段220
から当該時点における経過時間データNを取得し、取得
した経過時間データNにテンポクロックCTの周期τを
乗算し、第2の記録時間データTFD(=N*τ)を求
める。この第2の記録時間データTFDは、同期記録を
開始してから現在に至るまでの経過時間を表している。
次に、デルタタイム調整手段230は、第1の記録時間
データTCDと第2の記録時間データTFDの差分の絶
対値|TCD−TFD|が予め設定された所定の許容範
囲Δに収まっているか否かを判断する(ステップS
3)。デルタタイム調整手段230は、第1の記録時間
データTCDと第2の記録時間データTFDとの差分の
絶対値が所定の許容範囲Δに収まっていると判断すると
(ステップS3;YES)、デルタタイムの補正値Rと
して補正値レジスタ242に「0」を書き込み(ステッ
プS4)、デルタタイム調整処理を終了する。
【0031】一方、デルタタイム調整手段230は、第
1の記録時間データTCDと第2の記録時間データTF
Dの差分の絶対値|TCD−TFD|が所定の許容範囲
Δを越えていると判断すると、第1の記録時間データT
CDが第2の記録時間データTFDよりも大きいかどう
かを判断する(ステップS5)。第1の記録時間データ
TCDが第2の記録時間データTFDよりも大きい場
合、計時手段220によって計時されている時刻は、コ
ントローラ3から供給されるタイムコードに示される時
刻よりも遅れているといえる。デルタタイム調整手段2
30は、第1の記録時間データTCDが第2の記録時間
データTFDよりも大きいと判断すると(ステップS
5;YES)、かかる時刻ずれをデルタタイムを減少さ
せることで補正すべく、第2の記録時間データTFDと
第1の記録時間データTCDの差分を求め、求めた差分
TFD−TCD(<0)をテンポクロックCTの周期τ
によって除算し、この除算結果(TFD−TCD)/τ
を、デルタタイムの補正値Rとして図5に示す補正値レ
ジスタ242に書き込み(ステップS6)、デルタタイ
ム調整処理を終了する。なお、この場合、補正値レジス
タ242に書き込まれるデルタタイムの補正値Rは負の
値となる。
【0032】一方、第1の記録時間データTCDが第2
の記録時間データTFDよりも小さい場合、計時手段2
20によって計時されている時刻は、コントローラ3か
ら供給されるタイムコードに示される時刻よりも進んで
いるといえる。デルタタイム調整手段230は、第1の
記録時間データTCDが第2の記録時間データTFDよ
りも小さいと判断すると(ステップS5;NO)、かか
る時刻ずれをデルタタイムを増加させることで補正すべ
く、第2の記録時間データTFDと第1の記録時間デー
タTCDとの差分を求め、求めた差分TFD−TCD
(>0)をテンポクロックCTの周期τによって除算
し、この除算結果(TFD−TCD)/τを、デルタタ
イムの補正値Rとして図5に示す補正値レジスタ242
に書き込み(ステップS7)、デルタタイム調整処理を
終了する。なお、この場合、補正値レジスタ242に書
き込まれるデルタタイムの補正値Rは正の値となる。以
上が本実施形態に係る楽音再生記録装置600の詳細で
ある。以下、図7を参照しながら、楽音再生記録装置6
00の動作について詳細に説明する。
【0033】図7は本実施形態に係る楽曲再生装置の動
作を示すタイムチャートである。さらに詳述すると、図
7には、ある楽曲の先頭からCDの再生に同期して記録
を行う場合を例に、CDから読み出されるタイムコー
ド、CDから読み出されるオーディオデータ、DSP2
から読み出されるオーディオデータ、FD記録装置8の
計時手段220による計時時刻、及びMIDIイベント
生成回路14において生成されるMIDIイベントME
−n(n=1、2、〜)が時系列的に示されている。こ
の図7において、a[k](k=0、0.25、0.
5、〜)は、楽曲の開始時刻を0秒とした場合に、k秒
からk+1秒の区間内の部分のオーディオデータであ
る。また、r[k](k=0、0.25、0.5、〜)
は、楽曲の開始時刻を0秒とした場合に、k秒経過した
時点における計時手段による計時時刻である。また、図
7に示す例では、250msec毎にタイムコードがC
Dから再生される。
【0034】ユーザは、まず操作部4を操作してCD駆
動装置1に装着された複数のCDの中から再生すべきC
D及び楽曲データを選択する。コントローラ3は、操作
部4を介して再生すべきCD及び楽曲データの指示を受
け取ると、CD駆動装置1に対して該CD及び楽曲デー
タを識別するための識別情報の読み出し指令を送出す
る。CD駆動装置1は、かかる指令に従って該CD及び
楽曲データを識別するための識別情報(C−ID、M−
ID)を読み出し、DSP2を介してコントローラ3に
送る。該識別情報は、コントローラ3からFD記録装置
8へ転送され、当該FD記録装置8によってSMFのヘ
ッダチャンクHTに格納される(図4参照)。
【0035】その後、ユーザが操作部4を操作すること
により当該操作部4からコントローラ3へ同期記録を開
始すべき指示が与えられると、コントローラ3は、CD
駆動装置1に楽曲データの再生指示を送る。CD駆動装
置1は、コントローラ3から再生指示を受け取ると、直
ちに楽曲の先頭部分のオーディオデータa[0]とタイ
ムコード「0」をCDから読み出し、DSP2に送る。
そしてさらに250msecが経過すると、このオーデ
ィオデータa[0]及びタイムコード「0」がDSP2
からそれぞれミキサ5及びコントローラ3に出力され
る。DSP2は、このオーディオデータa[0]を遅延
させている250msecの時間を利用して、CDから
再生されているデータの種類及び該CDが正常であるか
否か等を判別し、この判別結果をコントローラ3へ通知
する。この場合、コントローラ3は、CDから再生され
ている楽曲データが時系列オーディオデータであり、M
IDIデータを含まない旨及び該CDは正常である旨の
通知を受け取ることになる。
【0036】コントローラ3は、DSP2から該通知及
びタイムコード「0」を受け取ると、タイムコード
「0」と共に同期記録の開始指示をFD記録装置8に送
る。FD記録装置8は、コントローラ3から同期記録の
開始指示を受け取ると、直ちに計時手段220を利用し
て時刻の計時を開始する。しかし、FD記録装置8内の
デルタタイム調整手段230では、このタイムコード
「0」を利用したデルタタイムの調整は行われない。そ
の後、さらに250msecが経過すると、DSP2か
らタイムコード「0.25」が出力される。このとき、
デルタタイム調整手段230では、「0」より大きなタ
イムコードが供給されたことから、上述したデルタタイ
ムの調整が行われる。
【0037】従って、CD駆動装置1に楽曲データの再
生指示が送られてから250msec経過したとき、当
該楽曲データの再生と、FD記録装置8による演奏音の
記録が同時に開始される。そして、さらに250mse
c経過すると、デルタタイム調整手段230は、計時手
段220によって計時された時刻とコントローラ3から
供給されるタイムコードに示される時刻との間に生じた
ずれに応じてデルタタイムの値を適宜調整するデルタタ
イム調整処理を開始する。そして、以後は、タイムコー
ドがDSP2から供給される度に、デルタタイム調整手
段230は上述したデルタタイムの調整を行う。その
後、例えば図7に示すように計時手段220による計時
時刻r[1.0]、r[1.5]、r[2.0]におい
てMIDIイベントME−1、−2、−3が生成され、
各MIDIイベントに対応するデルタタイムが生成され
ると、これらがSMF作成・書き込み制御手段250に
供給される。
【0038】SMF作成・書き込み制御手段250は、
MIDIイベントME−1、−2、−3及び各MIDI
イベントに対応するデルタタイムを受け取ると、各MI
DIイベント及び各デルタタイムを含むMIDIデータ
をSMFのトラックチャンクTTに格納する。そして、
SMF作成・書き込み制御手段250は、前述したヘッ
ダチャンクHT及びトラックチャンクTTによって構成
されたSMFをFD記録装置8に装着されたFDに書き
込み、処理を終了する。以上の説明から明らかなよう
に、本発明の特徴は、CD等の記憶媒体から読み出され
るタイムコードに基づいて同期記録の時間管理を行う点
にある。なお、FDに記録されたMIDIデータと、対
応するCDに格納されている楽曲データとを同期して再
生する楽曲再生装置の構成、動作等については、第2の
実施形態において詳細を明らかにする。
【0039】以上説明したように、本実施形態に係る楽
音再生記録装置600によれば、CDの再生に同期して
記録を行う際、CDの再生音及びユーザによる電子ピア
ノ10の演奏音の両方をFDに記録するのではなく、C
Dの再生に併せてユーザが電子ピアノ10を演奏したと
きの演奏音のみをFDに記録する。従って、CDに格納
されているオーディオデータがステレオ録音されたオー
ディオデータであっても、モノラル変換等する必要がな
く、音の拡がりが得られない等の問題(従来技術の項参
照)を解消することができる。また、このように、ユー
ザが電子ピアノ10を演奏したときの演奏音のみがFD
に記録されるため、ユーザはFDに記録された楽曲デー
タを再生することで、自己の楽器演奏音のみを聞き返す
ことができる。
【0040】また、FDに記録されるSMFのヘッダチ
ャンクHTには、記録時に再生されたCD等を識別する
ための識別情報が格納される。このため、複数の演奏デ
ータ(例えば、C−ID−1によって特定されるCDの
再生に併せて演奏したときの演奏データ1と、C−ID
−2によって特定されるCDの再生に併せて演奏したと
きの演奏データ2等)を同一FDに格納しても、FDに
記録された各SMFのヘッダチャンクHTを参照するこ
とで、再生すべきCDを容易に特定することが可能とな
る。
【0041】なお、上述した第1の実施形態では、電子
ピアノ10を例に説明したが、例えば弦振動を検出する
検出機構を備えた電子バイオリン、操作子(ピストン
等)の操作状態等を検出する検出機構を備えた電子トラ
ンペット等のあらゆる電子楽器に適用可能である。ま
た、電子楽器のみならず、自然楽器(例えば、バイオリ
ン)であっても、かかる自然楽器の操作状態を検出する
機構(例えば、弦振動を検出する検出機構等)を設ける
ことで、上記電子楽器と同様に本発明を適用することが
できる。また、これら電子楽器等のほか、音楽製作ソフ
ト等がインストールされているPC(Personal Compute
r)など、ユーザの操作状態を検出し、検出結果に応じ
てMIDIイベントの生成を指示することができる様々
な電子機器に適用可能である。すなわち、特許請求の範
囲に記載の「楽器」とは、ユーザの操作状態を検出し、
検出結果に応じてMIDIイベントの生成を指示するこ
とができる様々な機器をいう。
【0042】また、上述した第1の実施形態では、時系
列オーディオデータを記憶する記憶媒体としてCDを例
に説明したが、例えばFD、MO(Magneto Optical di
sk)、メモリースティック等あらゆる記憶媒体に適用可
能である。また、MIDIデータ(を記録する記憶媒体
についても同様、MO等あらゆる記憶媒体に適用可能で
ある。
【0043】ここで、本発明は、例えばCD駆動装置、
FD記録装置、コントローラなど、図1に示す全ての構
成要素を含んだ電子ピアノを製造し販売するという態様
でも実施され得る。このような電子ピアノによれば、ユ
ーザは、CDに記録されたオーディオデータの再生に同
期して演奏データ(例えば、ユーザがピアノ11を演奏
することにより得られる演奏データ等)をFDに記録す
ることができる。
【0044】<変形例1>上述した第1の実施形態で
は、CDから読み出されるタイムコードに基づいてデル
タタイムを調整することで、計時手段220によって計
時された時刻とコントローラ3から供給されるタイムコ
ードに示される時刻との間に生じたずれを抑制した。こ
れに対し、変形例1では、CDから読み出されるタイム
コードに基づいて経過時間レジスタ222内の経過時間
データNを調整することで、計時手段220によって計
時された時刻とコントローラ3から供給されるタイムコ
ードに示される時刻との間に生じたずれを抑制する。
【0045】図8は、変形例1に係るFD記録装置8に
設けられた制御回路の構成を説明するためのブロック図
であり、図9は、経過時間調整手段230’によって実
行される経過時間調整処理を示すフローチャートであ
る。なお、図8に示す制御回路は、デルタタイム調整手
段230の代わりに経過時間調整手段230’が設けら
れている点及び補正値レジスタ242が除かれている点
を除けば、図5に示す制御回路と同様であるため、対応
する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、
図9に示す経過時間調整処理は、ステップS4が除かれ
ている点及びステップS6、ステップS7の代わりにそ
れぞれステップS6’、ステップS7’が設けられてい
る点を除けば、図6に示すデルタタイム調整処理と同様
であるため、対応するステップには同一符号を付し、説
明を省略する。
【0046】経過時間調整手段230’は、計時手段2
20によって計時された時刻とコントローラ3から供給
されるタイムコードに示される時刻との間に生じたずれ
に応じて経過時間レジスタ222内の経過時間データN
を調整する処理(経過時間調整処理)を実行する手段で
ある。経過時間調整手段230’は、コントローラ3か
ら「0」より大きなタイムコードが与えられ、ステップ
S1→ステップS2→ステップS3と進むと(図9参
照)、第1の記録時間データTCDと第2の記録時間デ
ータTFDの差分の絶対値|TCD−TFD|が予め設
定された所定の許容範囲Δに収まっているか否かを判断
する(ステップS3)。経過時間調整手段230’は、
第1の記録時間データTCDと第2の記録時間データT
FDとの差分の絶対値が所定の許容範囲Δに収まってい
ると判断すると(ステップS3;YES)、経過時間レ
ジスタ222内の経過時間データNを調整することな
く、経過時間調整処理を終了する。
【0047】一方、経過時間調整手段230’は、第1
の記録時間データTCDと第2の記録時間データTFD
の差分の絶対値|TCD−TFD|が所定の許容範囲Δ
を越えていると判断すると、第1の記録時間データTC
Dが第2の記録時間データTFDよりも大きいかどうか
を判断する(ステップS5)。第1の記録時間データT
CDが第2の記録時間データTFDよりも大きい場合、
計時手段220によって計時されている時刻は、コント
ローラ3から供給されるタイムコードに示される時刻よ
りも遅れているといえる。経過時間調整手段230’
は、第1の記録時間データTCDが第2の記録時間デー
タTFDよりも大きいと判断すると(ステップS5;Y
ES)、計時手段220によって計時されている時刻と
タイムコードに示される時刻の差分の絶対値|TCD−
TFD|(>0)をテンポクロックCTの周期τによっ
て除算し、この除算結果|TCD−TFD|/τを、経
過時間レジスタ222内の経過時間データNに加算し、
加算後の経過時間データNを経過時間レジスタ222に
書き込み(ステップS6’)、経過時間調整処理を終了
する。
【0048】一方、第1の記録時間データTCDが第2
の記録時間データよりも小さい場合、計時手段220に
よって計時されている時刻は、コントローラ3から供給
されるタイムコードに示される時刻よりも進んでいると
いえる。デルタタイム調整手段230は、第1の記録時
間データTCDが第2の記録時間データTFDよりも小
さいと判断すると(ステップS5;NO)、計時手段2
20によって計時されている時刻とタイムコードに示さ
れる時刻の差分の絶対値|TCD−TFD|(>0)を
テンポクロックCTの周期τによって除算し、この除算
結果|TCD−TFD|/τを、経過時間レジスタ22
2内の経過時間データNから減算し、減算後の経過時間
データNを経過時間レジスタ222に書き込み(ステッ
プS7’)、経過時間調整処理を終了する。以上説明し
た本変形例においても上記第1の実施形態と同様の効果
が得られる。
【0049】B.第2の実施形態 図10は、第2の実施形態に係る楽音再生記録装置70
0の構成を示す図である。本実施形態に係る楽音再生記
録装置700は、CDの再生に同期してMIDIデータ
を記録する機能を備えるほか、記録されたMIDIデー
タと対応するCDに格納されている楽曲データを同期し
て再生する機能を備えている。なお、図10に示す楽音
再生記録装置700は、FD再生装置8aが設けられて
いる点及び電子ピアノ10の代わりに自動ピアノ20が
設けられている点を除けば、図1に示す楽音再生記録装
置600とほぼ同様である。従って、対応する部分には
同一符号を付し、上記第1の実施形態と重複する部分に
ついては説明を割愛する。
【0050】コントローラ3は、第1の実施形態におい
て説明した機能を具備するほか、CDとFDの同期再生
のための制御を行う機能を備えている。この同期再生の
指示が操作部4から与えられた場合、コントローラ3
は、この指示に従って、MIDIデータの再生指示をF
D再生装置8aに送る。コントローラ3は、FD再生装
置8aから供給されるイベントを自動演奏を行うための
手段に送る。なお、これらの手段については後述する。
また、コントローラ3は、FD再生装置8aによってC
Dの再生開始を指示するイベントが読み出されたとき、
再生指示をCD駆動装置1に送る。また、コントローラ
3は、CD駆動装置1によってタイムコードが読み出さ
れる都度、そのタイムコードをFD再生装置8aに送
る。
【0051】自動ピアノ20は、第1の実施形態におい
て説明した電子ピアノ10としての機能を備えるほか、
FDからコントローラ3によって読み出されるMIDI
データに従って自動演奏を行う機能を備えている。かか
る自動ピアノ20は、電子ピアノ10の各構成要素(ピ
アノ11等)を備えるほか、アンサンブル音源18と、
ピアノ電子回路16と、駆動ソレノイド群17とを備え
ている。アンサンブル音源18により自動演奏を行う場
合、コントローラ3は、FD再生装置8aから受け取っ
たイベントをアンサンブル音源18に送る。また、ピア
ノ音源15またはピアノ11により自動演奏を行う場
合、コントローラ3は、FD再生装置8aから受け取っ
たイベントをピアノ電子回路16に送る。いずれの手段
により自動演奏を行うかは、操作部4からの指示に従っ
て決定される。
【0052】アンサンブル音源18は、コントローラ3
からイベントを受け取り、そのイベントに従ってデジタ
ル楽音信号を生成する装置である。このアンサンブル音
源18により生成されたデジタル楽音信号はコントロー
ラ3によってアナログ楽音信号に変換され、ミキサ5に
送られる。なお、本実施形態に係るミキサ5は、アナロ
グ信号を受け取るアナログ入力ポートとデジタル信号を
受け取るデジタル入力ポートの両方を有しており、これ
らのポートを介して入力される全ての信号をミキシング
して出力することができる。従って、アンサンブル音源
18から出力されるデジタル楽音信号をコントローラ3
を経由することなくミキサ5に直接供給してもよい。
【0053】ピアノ電子回路16は、コントローラ3か
らイベントを受け取り、自動演奏のための制御を行う回
路である。このピアノ電子回路16は、2通りの方法の
うちいずれかにより自動演奏の制御を行う。まず、第1
の方法では、コントローラ3から受け取ったイベントを
ピアノ音源15に送る。前述したように、ピアノ音源1
5は、イベントにより指示されたピアノ音のアナログオ
ーディオ信号を電子的に生成する装置である。第2の方
法では、ピアノ電子回路16は、コントローラ3から受
け取ったイベントに従って駆動ソレノイド群17に対す
る通電制御を行う。この駆動ソレノイド群17は、ピア
ノ11に設けられた複数の鍵に各々対応した複数のソレ
ノイドと、複数のペダルに各々対応した複数のソレノイ
ドとからなる。ピアノ電子回路16は、ある鍵の押下を
指示するイベントをコントローラ3から受け取った場
合、その鍵に対応したソレノイドに駆動電流を流し、鍵
を押下させるのに必要な磁力をソレノイドにより発生す
る。離鍵を指示するイベントを受け取った場合も同様で
ある。第1の方法、第2の方法のいずれによりイベント
を取り扱うかの指示は、操作部4からコントローラ3に
与えられ、コントローラ3はこの指示をピアノ電子回路
16に送る。ピアノ電子回路16は、受け取った指示に
従う。
【0054】コントローラ3によってイベントが出力さ
れてから自動演奏音が発生されるまでには遅延があり、
その遅延時間はいずれの手段により自動演奏を行うかに
よって異なる。自動ピアノにより自動演奏を行う場合、
コントローラ3がイベントを出力してから自動演奏音が
発生するまでに、例えば500msecの時間を要す
る。そこで、本実施形態では、同期再生の指示が操作部
4から与えられ、かつ、自動演奏のための手段として自
動ピアノが選択されている場合には、次のようにしてC
DおよびFDの同期再生を行う。まず、MIDIデータ
の再生指示がコントローラ3からFD再生装置8aに送
られる。そして、上述したことから明らかなように、こ
の時点から250msecだけ経過したときに、CDの
再生開示を指示するイベントがFDから読み出される。
そして、コントローラ3は、このイベントを受け取るこ
とにより、再生指示をCD駆動装置1に送るのである。
このようにFDとCDの再生開始のタイミングに250
msecの時間差をもたせることにより、FD内のMI
DIデータによる曲の再生と、CD内のオーディオデー
タによる曲の再生とが同時に開始される。
【0055】FD再生装置8aは、コントローラ3から
の指令に従い、FDから記録されているMIDIデータ
を順次読み出してコントローラ3に供給する。このMI
DIデータは、例えばFD記録装置8によりCDの再生
に同期して記録されたMIDIデータである(図4参
照)。FD再生装置8aは、あるイベントをFDから読
み出してコントローラ3に送った後は、そのイベントの
後のデルタタイムによって示される時間だけ待機し、後
続のイベントの読み出しを行う、という処理を繰り返
す。これがFD再生装置8aの基本的な動作である。前
述したように、FD記録装置8によりCDの再生に同期
して記録された1曲分のMIDIデータの中には、演奏
制御用のイベントの他、CD再生開始を指示するイベン
トが含まれている。このイベントは、MIDIデータ中
において曲の初めから250msが経過した時点に対応
する位置に挿入されている。FD再生装置8aは、以上
説明したMIDIデータをFDから読み出す機能(すな
わち、シーケンサとしての機能)の他に、この読み出し
動作をCD駆動装置1による時系列オーディオデータの
再生に同期させるタイミング調整機能を有している。以
下、かかる種々の機能を備えたFD再生装置8aの構成
について、図11を参照しながら説明する。
【0056】図11は、FD再生装置8aに設けられた
制御回路の構成を説明するためのブロック図である。こ
の図11に示された制御回路は、シーケンサとしての機
能とタイミング調整機能とを営むものである。
【0057】イベントバッファ302は、FDから読み
出されたイベントを格納するバッファである。ここで、
1つのデルタタイムの後に2以上の連続したイベントが
続くことがあり得る。そのような場合、連続した全ての
イベントがFDから読み出され、イベントバッファ30
2に格納される。デルタタイムレジスタ303は、FD
から読み出されたデルタタイムを格納するレジスタであ
る。既に説明したように、このデルタタイムは、相前後
した2つのイベント間の経過時間を指定するものであ
る。
【0058】加算器311およびレジスタ312は、累
算器を構成している。この累算器は、FDから順次読み
出されてレジスタ303に格納される一連のデルタタイ
ムの累算値を求めるものである。さらに詳述すると、現
時点におけるデルタタイムの累算値は、レジスタ312
によって保持されるようになっている。また、加算器3
11は、このレジスタ312に格納された累算値とレジ
スタ303に格納されているデルタタイムとを加算し
て、加算結果Mを出力する。このMは、イベントバッフ
ァ302に格納された1または複数のイベントをコント
ローラ3に転送する目標時刻に相当する数値である。従
って、以下ではこのMを目標時刻データと呼ぶ。この目
標時刻データMにより指定された時刻になると、イベン
ト転送制御手段330からレジスタ303および312
に書き込みクロックが供給される。この結果、加算器3
11の出力データ、すなわち、それまでレジスタ312
に格納されていた累算値とレジスタ303に格納されて
いたデルタタイムとを加えた値が新たな累算値としてレ
ジスタ312に格納される。また、このときFDから読
み出された新たなデルタタイムがレジスタ303に格納
されるのである。なお、イベント転送制御手段330に
ついては後述する。
【0059】加算器321およびレジスタ322は、ク
ロック生成手段210からテンポクロックCT’が与え
られる度に「+1」の累算を行う累算器を構成してい
る。加算器321は、レジスタ322の格納データと固
定値「+1」とを加算して出力する。レジスタ322
は、FDからのMIDIデータの再生が開始されると
き、初期値「0」が書き込まれる。以後、レジスタ32
2には、テンポクロックCT’が与えられる度に、加算
器321の出力データ、すなわち、その時点におけるレ
ジスタ322の格納データと「+1」との加算結果が書
き込まれる。このレジスタ322の出力データN’は、
MIDIデータの再生開始以後の経過時間を表す経過時
間データとして利用される。
【0060】イベント転送制御手段330は、経過時間
データN’が目標時刻データMに到達したとき、イベン
トバッファ302内の1または複数のイベントを読み出
して取り込むべき旨の転送指示をコントローラ3に送
る。また、このときイベント転送制御手段330は、上
述したように書き込みクロックをレジスタ303および
312に供給する。
【0061】タイミング調整手段341は、MIDIデ
ータのイベントのコントローラ3への出力動作をCDか
らの時系列オーディオデータの再生に同期化させるため
のタイミング調整を行う回路である。さらに詳述する
と、タイミング調整手段341は、コントローラ3から
「0」より大きなタイムコードが与えられると、当該タ
イムコードを第1の再生時間データTCD’とし、さら
にその時点における経過時間データN’にテンポクロッ
クCTの周期τを乗算し、その乗算結果から500ms
ecを差し引き、第2の再生時間データTFD’=N*
τ−500msecを求める。この第2の再生時間デー
タTFD’は、自動ピアノが楽曲の演奏を開始してから
現在に至るまでの経過時間、すなわち、現在の演奏箇所
が楽曲の先頭から何秒後の箇所であるかを表している。
【0062】そして、タイミング調整手段341は、こ
れらの再生時間データTCD’及びTFD’を比較し、
比較結果に基づいて次の処理を行う。 a.TCD’とTFD’との差が所定の許容範囲内に収
まっている場合 この場合、タイミング調整手段341は、何もしない。
【0063】b.TCD’>TFD’であり、両者の差
が許容範囲を越えている場合 この場合、FDから読み出されたイベントによって現在
演奏されている楽曲中の箇所は、CDからの再生により
歌唱または演奏されている箇所よりも時間差TCD’−
TFD’だけ遅れた箇所であるといえる。そこで、タイ
ミング調整手段341は、時間差TCD’−TFD’を
テンポクロックCT’の周期τ’によって除算し、この
除算結果(TCD’−TFD’)/τ’をレジスタ30
3内のデルタタイムから減算し、減算後のデルタタイム
をレジスタ303に書き込む。なお、この減算後のデル
タタイムは、常に正の値をとるように制御される。すな
わち、除算結果(TCD−TFD)/τが大きい場合、
レジスタ303内のデルタタイムから除算結果(TCD
−TFD)/τをそのまま減算したのでは、減算後のデ
ルタタイムは負の値になってしまう。そこで、レジスタ
303内のデルタタイムから該除算結果(TCD−TF
D)/τを減算した結果(すなわち、減算後のデルタタ
イム)が負の値をとる場合には、該デルタタイムが正の
値をとり得るよう、例えば除算結果(TCD−TFD)
/τを2分割し、分割した一方の除算結果(TCD−T
FD)/(τ*2)を当該時点においてレジスタ303
に格納されているデルタタイムから減算し、さらに、残
りの除算結果(TCD−TFD)/(τ*2)をその後
にレジスタ303に格納される後続のデルタタイムから
減算するように制御する。かかる処理を実行すること
で、デルタタイムの値は常に正の値となる。このよう
に、除算結果(TCD−TFD)/τが大きく、レジス
タ303内のデルタタイムから除算結果(TCD−TF
D)/τをそのまま減算したのでは、減算後のデルタタ
イムは負の値になってしまう場合には、複数回に分けて
(すなわち、連続する複数のデルタタイムの値を適宜変
更することで)生じたずれを吸収するようにすれば良
い。これにより以後暫くの間、FDからのイベント読み
出しによる自動演奏とCDからのデータ読み出しによる
歌唱または演奏とが同期状態を保つこととなる。
【0064】c.TCD’<TFD’であり、両者の差
が許容範囲を越えている場合 この場合、FDから読み出されたイベントによって現在
演奏されている楽曲中の箇所は、CDからの再生により
歌唱または演奏されている箇所よりも時間差TFD’−
TCD’だけ進んだ箇所であるといえる。そこで、タイ
ミング調整手段341は、時間差TFD’−TCD’を
テンポクロックCT’の周期τ’によって除算し、この
除算結果(TFD’−TCD’)/τ’をレジスタ30
3内のデルタタイムに加算し、加算後のデルタタイムを
レジスタ303に書き込む。以上が本実施形態に係る楽
音再生記録装置700の詳細である。以下、図12を参
照しながら、楽音再生記録装置700の動作について詳
細に説明する。
【0065】図12は本実施形態に係る楽音再生記録装
置の動作を示すタイムチャートである。さらに詳述する
と、図12には、ある楽曲の先頭からCDおよびFDの
同期再生を行う場合を例に、CDから読み出されるタイ
ムコード、CDから読み出されるオーディオデータ、D
SP2から出力されるオーディオデータ、FDから読み
出されるMIDIデータおよびピアノ11から発生され
る音が時系列的に示されている。この図12において、
a[k](k=0、0.25、0.5、〜)は、楽曲の
開始時刻を0秒とした場合に、k秒からk+1秒の区間
内の部分のオーディオデータである。また、m[k]
(k=0、0.25、0.5、〜)は、楽曲の開始時刻
を0秒とした場合に、k秒からk+1秒の区間内の部分
の演奏制御に用いられるMIDIデータである。また、
図12に示す例では、250msec毎にタイムコード
がCDから再生される。なお、以下の説明は、MIDI
データm[1.0]、m[1.5]、m[2.0]が、
それぞれ計時手段220による計時時刻r[1.0]、
r[1.5]、r[2.0]において生成されたMID
Iイベント(図7参照)を含むMIDIデータである場
合を想定する。
【0066】駆動ソレノイド群17およびピアノ11を
利用して自動演奏を行う場合、コントローラ3は、FD
再生装置8aにMIDIデータの再生指示を送る。FD
再生装置8aは、コントローラ3から再生指示を受け取
ると、直ちにFDからMIDIデータを読み出す動作を
開始する。この結果、MIDIデータm[0]、m
[1.0]、〜がFDから順次読み出され、MIDIデ
ータ中のイベントがコントローラ3に転送される。この
動作においては、MIDIデータ中のデルタタイムに基
づいて、MIDIデータ中のイベントの転送タイミング
の制御が行われる。なお、このデルタタイムに基づく転
送タイミングの制御は既に説明した通りである。
【0067】ここで、MIDIデータの再生が開始され
た当初は、CDからのオーディオデータの再生が開始さ
れていないので、タイムコードがFD再生装置8aに供
給されない。従って、FD再生装置8aでは、タイミン
グ調整手段341によるレジスタ303内のデルタタイ
ムの調整は行われない。
【0068】MIDIデータの再生開始後、250ms
ecが経過すると、CDの再生開始を指示するイベント
がFDから読み出される。コントローラ3は、このイベ
ントに応答し、再生指示をCD駆動装置1に送る。この
結果、楽曲の先頭部分のオーディオデータa[0]とタ
イムコード「0」がCDから読み出される。そして、さ
らに250msecが経過すると、このオーディオデー
タa[0]およびタイムコード「0」がDSP2からコ
ントローラ3に出力される。DSP2は、このオーディ
オデータa[0]を遅延させている250msecの時
間を利用して、CDから再生されているデータの種類及
び該CDが正常であるか否か等を判別し、この判別結果
をコントローラ3へ通知する。この場合、コントローラ
3は、CDから再生されている楽曲データが時系列オー
ディオデータであり、MIDIデータを含まない旨及び
該CDは正常である旨の通知を受け取ることになる。
【0069】DSP2からオーディオデータa[0]と
ともに出力されたタイムコード「0」は、コントローラ
3を介してFD再生装置8aに送られる。しかし、FD
再生装置8a内のタイミング調整手段341では、この
タイムコード「0」を利用したデルタタイムの調整は行
われない。その後、さらに250msecが経過する
と、DSP2からタイムコード「0.25」が出力され
る。このときタイミング調整手段341では、「0」よ
り大きなタイムコードが供給されたことから、上述した
デルタタイムの調整が行われる。そして、以後は、タイ
ムコードがDSP2から供給される度に、上述したデル
タタイムの調整が行われる。
【0070】CDの再生指示が発生してから250ms
ecが経過したとき、オーディオデータに対応した歌唱
または演奏と、MIDIデータに対応した自動演奏とが
同時に開始される。そして、さらに250msecが経
過すると、タイミング調整手段341によるタイミング
調整が開始される。従って、オーディオデータa[k]
およびMIDIデータm[k]のうち同期を保った状態
で音として再生されるのは、楽曲の先頭から250ms
ecだけ経過した時点以降のもの、すなわち、a[0.
25]以降のオーディオデータとm[0.25]以降の
MIDIデータである。この結果、上述した計時手段2
20による計時時刻r[1.0]、r[1.5]、r
[2.0]において生成されたMIDIイベントを含む
MIDIデータm[1.0]、m[1.5]、m[2.
0]と、対応するオーディオデータa[1.0]、a
[1.5]、a[2.0]は同期を保った状態で音とし
て再生される。
【0071】以上の説明から明らかなように、本実施形
態に係る楽音再生記録装置700によれば、CDの再生
に同期してMIDIデータを記録するほか、記録された
MIDIデータと対応するCDに格納されている楽曲デ
ータを同期して再生することができる。
【0072】ここで、本発明は、例えばCD記録装置、
FD記録装置、FD再生装置、コントローラなど、図1
0に示す全ての構成要素を含んだ自動ピアノを製造し販
売するという態様でも実施され得る。このような自動ピ
アノによれば、ユーザは、CDに記録されたオーディオ
データの再生に同期して演奏データ(例えば、ユーザが
ピアノ11を演奏することにより得られる演奏データ
等)をFDに記録することができると共に、FDに記録
された該演奏データに基づく自動演奏に同期させてCD
に記録されたオーディオデータの再生を行わせることが
できる。なお、前述した第1の実施形態に係る楽音再生
記録装置600に、本実施形態において説明した自動ピ
アノ20を適用すること(すなわち、電子ピアノ10の
代わりに自動ピアノ20を用いること)ができるのは、
勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
D等の記憶媒体に記憶された楽曲データである時系列オ
ーディオデータの再生に同期して記録することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における楽音再生記録装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態に係るCDから読み出される楽曲
データを示す図である。
【図3】 同実施形態に係るMIDIイベントを示す図
である。
【図4】 同実施形態に係るSMFを示す図である。
【図5】 同実施形態に係るFD記録装置の制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施形態に係るデルタタイム調整処理を示
すフローチャートである。
【図7】 同実施形態に係る楽音再生記録装置の動作を
示すタイムチャートである。
【図8】 変形例1に係るFD記録装置の制御回路の構
成を示すブロック図である。
【図9】 同変形例に係る経過時間調整処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 第2の実施形態における楽音再生記録装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】同実施形態に係るFD再生装置の制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態に係る楽音再生記録装置の動作
を示すタイムチャートである。
【図13】 従来の楽音再生記録装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・CD駆動装置、2・・・DSP、3・・・コン
トローラ、4・・・操作部、5・・・ミキサ、6・・・
アンプ、7・・・スピーカ、8・・・FD記録装置、8
a・・・FD再生装置、10・・・電子ピアノ、11・
・・ピアノ、12・・・キーセンサ、13・・・ペダル
センサ、14・・・MIDIイベント生成回路、15・
・・ピアノ音源、16・・・ピアノ電子回路、17・・
・駆動ソレノイド群、18・・・アンサンブル音源、2
0・・・自動ピアノ、210、310・・・クロック生
成手段、220・・・計時手段、230・・・デルタタ
イム調整手段、230’・・・経過時間調整手段、24
0・・・デルタタイム生成手段、250・・・SMF作
成・書き込み制御手段、330・・・イベント転送制御
手段、341・・・タイミング調整手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 31/00 G11B 27/02 H J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データを第1の記憶媒体から読
    み出して再生する再生装置と、当該再生装置による前記
    第1の楽曲データの再生に同期して記録を行う記録装置
    とを具備する楽音再生記録装置であって、 前記記録装置は、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成するイベント生成手段と、 クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段
    と、 前記イベント生成手段によって前記イベントが生成され
    た場合、前記計時手段による計時結果に対応した時刻に
    基づいて当該イベントの実行タイミングを指定するタイ
    ミングデータを生成するタイミングデータ生成手段と、 前記再生装置によって読み出された前記第1の楽曲デー
    タ中のタイムコードを取得し、取得したタイムコードに
    対応した時刻と、前記計時手段による計時結果に対応し
    た時刻との時間差に基づいて、前記タイミングデータを
    調整するタイミングデータ調整手段と、 前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
    記タイミングデータ調整手段によって調整されたタイミ
    ングデータとを含む第2の楽曲データを第2の記憶媒体
    に記録する記録手段とを具備することを特徴とする楽音
    再生記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録装置は、前記再生装置から前記
    第1の楽曲データを識別するための識別IDを取得する
    ID取得手段をさらに具備し、 前記記録手段は、前記イベント生成手段によって生成さ
    れたイベントと前記タイミングデータ調整手段によって
    調整されたタイミングデータとを含む第2の楽曲データ
    と、前記ID取得手段によって取得された前記第1の楽
    曲データを識別するための識別IDとを対応付けて前記
    第2の記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1に
    記載の楽音再生記録装置。
  3. 【請求項3】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データを第1の記憶媒体から読
    み出して再生する再生装置と、当該再生装置による前記
    第1の楽曲データの再生に同期して記録を行う記録装置
    とを具備する楽音再生記録装置であって、 前記記録装置は、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成するイベント生成手段と、 クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段
    と、 前記再生装置によって読み出された前記第1の楽曲デー
    タ中のタイムコードを取得し、取得したタイムコードに
    対応した時刻と前記計時手段による計時結果に対応した
    時刻との時間差に基づいて、前記計時結果に対応した時
    刻を調整する計時時刻調整手段と、 前記イベント生成手段によって前記イベントが生成され
    た場合、前記計時時刻調整手段によって調整された時刻
    に基づいて当該イベントの実行タイミングを指定するタ
    イミングデータを生成するタイミングデータ生成手段
    と、 前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
    記タイミングデータ生成手段によって生成されたタイミ
    ングデータとを含む第2の楽曲データを第2の記憶媒体
    に記録する記録手段とを具備することを特徴とする楽音
    再生記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、前記再生装置から前記
    第1の楽曲データを識別するための識別IDを取得する
    ID取得手段をさらに具備し、 前記記録手段は、前記イベント生成手段によって生成さ
    れたイベントと前記タイミングデータ生成手段によって
    生成されたタイミングデータとを含む第2の楽曲データ
    と、前記ID取得手段によって取得された前記第1の楽
    曲データを識別するための識別IDとを対応付けて前記
    第2の記憶媒体に記録することを特徴とする請求項3に
    記載の楽音再生記録装置。
  5. 【請求項5】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データの再生に同期して記録を
    行う記録装置であって、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成し、出力するイベント生成手段
    と、 クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段
    と、 前記イベント生成手段によって前記イベントが生成され
    た場合、前記計時手段による計時結果に対応した時刻に
    基づいて当該イベントの実行タイミングを指定するタイ
    ミングデータを生成するタイミングデータ生成手段と、 再生される前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取
    得し、取得したタイムコードに対応した時刻と前記計時
    手段による計時結果に対応した時刻との時間差に基づい
    て、前記タイミングデータ生成手段から供給されるタイ
    ミングデータを調整するタイミングデータ調整手段と、 前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
    記タイミングデータ調整手段によって調整されたタイミ
    ングデータとを含む第2の楽曲データを記憶媒体に記録
    する記録手段とを具備することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データの再生に同期して記録を
    行う記録装置であって、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成するイベント生成手段と、 クロックをカウントすることにより計時を行う計時手段
    と、 再生される前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取
    得し、取得したタイムコードに対応した時刻と前記計時
    手段による計時結果に対応した時刻との時間差に基づい
    て、前記計時結果に対応した時刻を調整する計時時刻調
    整手段と、 前記イベント生成手段によって前記イベントが生成され
    た場合、前記計時時刻調整手段によって調整された時刻
    に基づいて当該イベントの実行タイミングを指定するタ
    イミングデータを生成するタイミングデータ生成手段
    と、 前記イベント生成手段によって生成されたイベントと前
    記タイミングデータ生成手段によって生成されたタイミ
    ングデータとを含む第2の楽曲データを記憶媒体に記録
    する記録手段とを具備することを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データの再生に同期して記録を
    行う記録方法であって、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成するイベント生成過程と、 前記イベント生成過程においてイベントが生成された場
    合、クロックをカウントすることにより計時を行う計時
    手段による計時結果に対応した時刻に基づいて当該イベ
    ントの実行タイミングを指定するタイミングデータを生
    成するタイミングデータ生成過程と、 再生される前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取
    得し、取得したタイムコードに対応した時刻と前記計時
    手段による計時結果に対応した時刻との時間差に基づい
    て、前記タイミングデータを調整するタイミングデータ
    調整過程と、 前記イベント生成過程において生成されたイベントと前
    記タイミングデータ調整過程において調整された前記タ
    イミングデータとを含む第2の楽曲データを記憶媒体に
    記録する記録過程とを具備することを特徴とする記録方
    法。
  8. 【請求項8】 楽曲を表すオーディオデータに楽曲の開
    始からの経過時間を表す一連のタイムコードを離散的に
    挿入してなる第1の楽曲データの再生に同期して記録を
    行う記録方法であって、 楽器の操作状態を検出する検出手段から該操作状態を取
    得し、取得した該操作状態に応じて楽曲の演奏制御を指
    示するイベントを生成するイベント生成過程と、 再生される前記第1の楽曲データ中のタイムコードを取
    得し、取得したタイムコードに対応した時刻とクロック
    をカウントすることにより計時を行う計時手段による計
    時結果に対応した時刻との時間差に基づいて、前記計時
    結果に対応した時刻を調整する計時時刻調整過程と、 前記イベント生成過程においてイベントが生成された場
    合、前記計時時刻調整過程において調整された時刻に基
    づいて当該イベントの実行タイミングを指定するタイミ
    ングデータを生成するタイミングデータ生成過程と、 前記イベント生成過程において生成された前記イベント
    と前記タイミングデータ生成過程において生成されたタ
    イミングデータとを含む第2の楽曲データを記憶媒体に
    記録する記録過程とを具備することを特徴とする記録方
    法。
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