JPH10138078A - ワークストック装置 - Google Patents

ワークストック装置

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JPH10138078A
JPH10138078A JP29604396A JP29604396A JPH10138078A JP H10138078 A JPH10138078 A JP H10138078A JP 29604396 A JP29604396 A JP 29604396A JP 29604396 A JP29604396 A JP 29604396A JP H10138078 A JPH10138078 A JP H10138078A
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Yoshihiko Yamada
佳彦 山田
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Eguro Ltd
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EGURO Ltd
Eguro Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動旋盤との間でワークの供給受入れを行う
ワークストック装置であって、ワーク毎の特別な装置や
容器を必要とすることなく、ワーク給排装置によるワー
クの自動把持が可能なワークストック装置とする。 【解決手段】 ワーク供給域16とワーク回収域17と
を有するワーク載置用パレット20の循環路を備え、前
記パレット20は複数個のワークa,bを載置できる長
方形平板状とし、流体圧シリンダによるプッシャ機構2
3,30等により前記循環路を平行移動方式で循環させ
ると共に、前記ワーク供給域16と前記ワーク回収域1
7との間の移行域18において、未加工ワークaをパレ
ット20と共にボールネジ式スライドユニット25によ
り間欠駆動させ、その途上において、位置決めユニット
27により前記未加工ワークaを一対の対向する当て板
で挟持する形に所定把持位置Pに位置決めするワークス
トック装置Bとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤等自動工
作機械との間でワークの供給と受入れを行うストック装
置に関し、特に、ロボット自動把持具によるワークの把
持のために所定位置におけるワークの正確な位置決めを
可能とするストック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】旋盤作業の操作を自動的に行うNC旋盤
等自動旋盤においては、外部から搬入されて作業員によ
ってストック装置の供給台の所定位置に載置されたワー
クを、ロボット自動把持具により把持して移送し、旋盤
の主軸にセットさせ、ワークの自動切削を行わせた後、
主軸から解放されたワークを、再び、ロボット自動把持
具により把持して移送し、ストック装置の回収台に載置
するという自動給排装置が利用されている。
【0003】例えば、図10の自動旋盤Cは、2つの主
軸を備えるNC旋盤であるが、機台外にワーク供給台1
02とワーク回収台103からなるワークストック装置
101を設置し、このワークストック装置101と前記
両主軸との間を往復動するワーク給排装置104を機台
上部に配置してある。ワーク給排装置104はロボット
自動把持具としてワーク把持部105を備え、NC機構
操作盤106による操作により、このワーク把持部10
5を左右方向、前後方向および上下方向に移動操作して
ワーク供給台102から未加工のワークaを把持して自
動旋盤Cに供給し、また、自動旋盤Cから加工済ワーク
bを把持回収してワーク回収台103に載置するように
している。
【0004】ワーク把持部即ちロボット自動把持具によ
るワーク把持位置は、厳密に設定されており、自動旋盤
に供給するために把持しようとする未加工ワークは、常
に、正確にワーク供給台の所定把持位置に所定高さで載
置されていなければならず、そのため、前記ワークスト
ック装置101の場合、前記ワーク供給台102は、回
転テーブル式とし、また、図示しない補助治具等設備
で、それぞれの所定位置に複数個のワークを積載状にス
トックしてあり、NC機構による前記ワーク給排装置1
04の操作と連係して、ワークの把持毎に、ワーク供給
台102の回転テーブル107を上動し、または、回転
し、次の未加工ワークaをワーク把持位置に移動させる
ようにしている。
【0005】あるいは、上記のように、補助治具等設備
に従ってワークをテーブル上のワーク把持位置に直接載
置する場合と異なり、ワークを所定配列で収納できる運
搬具兼用のパレット等容器を用意すると共に、ワーク供
給台を前記容器が所定位置に載置されるように形成し、
前記ワーク給排装置の操作と連係して、ワークの把持毎
に、供給台上に配置された容器を直線移動または回転移
動し、あるいはさらに、上下移動し、次の未加工ワーク
をワーク把持位置に移動させるようにする場合もあっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
のロボット自動把持具による把持のため、外部から搬入
された未加工ワークを作業員がワーク供給台のテーブル
上の例えば目印を付した各所定把持位置に載置する場合
には、各所定把持位置に正確に載置する慎重さを必要と
し、その作業性に問題があった。また、このようなワー
ク載置作業の作業性を改善するために、前記ワーク載置
装置のように、ワーク供給台にワーク位置決めを兼ねた
補助治具を各所定把持位置に取り付ける場合は、ワーク
の種類毎に前記補助治具を揃え、また、その面倒な取付
け取外し作業を必要とし、経済性と共にその作業性にも
問題があった。さらに、所定配列でワークを収納する容
器を供給台の所定位置に配置する場合にあっては、ワー
クの種類毎にワークに合わせた正確な寸法精度を有する
容器を多数揃えなければならず、そのコストの点からも
経済性に問題があった。
【0007】このような状況に鑑み、本発明は、搬入し
たワークを供給台上の各所定把持位置に載置する際に、
特に、作業員の慎重性や熟練を必要とすることなく、例
えば、目印に従って無造作に載置され、所定把持位置と
のずれがあった場合においても、自動的に正確なワーク
の位置決めが行われてロボット自動把持具での把持が支
障なく行われ、ワークの種類毎に、補助治具等設備や容
器を用意する必要がない経済性の高いワークストック装
置を提供することを目的とする。
【0008】なお、以下の説明において、ワーク給排装
置の自動把持部が把持可能な把持位置を所定把持位置と
呼び、ワークが自動把持部による把持を期待して載置さ
れるパレット上の把持位置をワーク把持位置と呼ぶ。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、把持位置における未加工ワークを自動把
持具により把持して自動工作機に供給し、且つ、該自動
工作機から加工済ワークを回収するワーク自動給排装置
に連係して操作されるワークストック装置であって、ワ
ーク供給区域とワーク回収区域とを有する所定高さのワ
ーク載置用パレットの循環路を備えると共に、前記ワー
ク供給区域と前記ワーク回収区域との間の移行区域に、
未加工ワークを載置する前記ワーク載置用パレットを間
欠駆動する間欠駆動機構と、前記移行区域に設定した所
定把持位置に前記未加工ワークを位置決めする位置決め
機構とを備えることを特徴とするワークストック装置を
提供する。
【0010】また、本発明は、前記ワーク載置用パレッ
トは複数個のワークを載置できる長方形平板状のパレッ
トとするワークストック装置を、前記ワーク供給区域と
前記ワーク回収区域を縦方向に並列状に設け、前記移行
区域を横方向に設けて、前記ワーク載置用パレットを平
行移動方式で循環させるワークストック装置を、前記ワ
ーク載置用パレットの平行移動を流体圧シリンダによる
プッシャ機構で行うワークストック装置を、前記位置決
め機構は前記ワーク載置用パレット上の未加工ワークを
対向移動して前記所定把持位置に挟持する一対の当て板
を備えているワークストック装置を、さらに、前記間欠
駆動機構はボールネジ方式駆動機構であるところのワー
クストック装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
ワークストック装置を説明する。図1は本発明のワーク
ストック装置を備える自動旋盤Aの概略正面図で、この
自動旋盤Aは、機台1の上部にワーク給排装置2を備え
ており、このワーク給排装置2は、機台1の上面に配置
したレール台3に沿ってX軸方向移動する左右移動部4
と、Y軸方向移動する前後移動部5と、Z軸方向移動す
る上下移動部6とからなる直行座標移動機構によって移
動する自動把持部7を備えている。自動把持部7は、未
加工ワークを把持する供給チャック8と加工済ワークを
把持する回収チャック9を備え、後部の回転シリンダ1
0により両チャック8,9の方向切り換えが自在に行え
るようにしてある。
【0012】ワークストック装置Bは自動旋盤Aの側部
に配置され、後記するように、外部から搬入された未加
工ワークaは、作業員によりそのワーク供給部の各所定
位置に配置された後、自動旋盤Aの運転と連係して、自
動的にワークストック装置B上でその位置を移動するよ
うにしてあり、ワーク把持位置pに移動した未加工ワー
クaは、さらに該ワーク把持位置pにおいて自動的に正
確な所定把持位置Pに位置決めされるようにしてある。
そして、NC操作盤11による操作により、ワーク給排
装置2が作動し、その自動把持部7がワークストック装
置B上の所定把持位置Pの未加工ワークaを把持して自
動旋盤A側に移動して、図示しない主軸部に供給し、さ
らに自動把持部7は加工済ワークbを把持してワークス
ック装置B上の所定把持位置Pに返戻し、この加工済ワ
ークbはワークストック装置B上をワーク回収部側に移
動するようにしてある。
【0013】図2は、図1のワークストック装置の平面
図で、図3はその背面図である。ワークストック装置B
においては、装置架台12上の枠テーブル13内に側板
で区画した方形のフィールド14を形成し、さらにその
フィールド14は、内部を縦方向(図示上下方向)の側
板による2列の仕切り板15で左右に縦長の2区域を離
間して設け、片側(図示右側)区域をワーク供給域16
とし、他の片側(図示左側)区域をワーク回収域17と
し、また、前後端部を前部移行域18と後部移行域19
に設定し、多数の長方形平板状のワーク載置用のパレッ
ト20が直線的に平行移動できる循環経路に構成させて
ある。
【0014】そして、ワーク供給域16とワーク回収域
17は、区域内に、いわゆる円筒コロとして円筒ローラ
を一連状に配置した円筒ローラ条21をそれぞれ2列に
配設し、この円筒ローラ条21の上に交差状に載置され
たパレット20が、円筒ローラ条21方向に、円滑に移
動できるようにしてある。また、後部移行域19には、
いわゆる球面コロとして多数の球面ローラ22を横2列
に配置してあり、ワーク回収域17から縦方向移動する
パレット20を円滑に受け入れ、また、その進行側域
(右側域)19aに円滑に横方向移動させるようにして
ある。
【0015】後部移行域19の進行側域19aにはシリ
ンダ方式による縦方向のプッシャ機構23を設けてあ
る。このプッシャ機構23は、端部に備えた押し具24
でこの後部移行域19のパレット20を前方のワーク供
給域16側に、そして、ワーク供給域16のパレット2
0を順次前部移行域18側に押し出す。また、未加工ワ
ークaはワーク供給域16において作業員によりパレッ
ト20に載置される。
【0016】前部移行域18には横方向のボールネジ駆
動方式のスライドユニット25が間欠駆動機構として設
けられ、ワーク供給域16から押し出されたパレット2
0はこのスライドユニット25のパレット載置台26に
載置されるようにされ、このパレット載置台26はパレ
ット20上に載置された未加工ワークaの間隔に対応し
た距離で間欠的に進行側域18aの方向に移動するよう
にしてある。
【0017】また、前部移行域1には中央部に前記ワー
ク給排装置2の自動把持部7のためのワーク把持位置p
を設定してあり、このワーク把持位置pにおいて横方向
のスライドユニット25と直交する縦方向の位置決めユ
ニット27を設けてあり、スライドユニット25の間欠
駆動により移動してこのワーク把持位置pに至った未加
工ワークaを正確な所定把持位置Pに位置決めできるよ
うにしてある。この位置決めユニット27はシリンダ駆
動により2枚の当て板28,29を対向的に前進移動さ
せて未加工ワークaを挟持する状態としてワーク位置決
めを行うようにしてある。
【0018】ワーク位置決め後、両当て板28,29は
後退し、所定把持位置Pの未加工ワークaは、連係的
に、自動把持部7により把持されて自動旋盤Aに供給さ
れ、自動旋盤Aからは加工済ワークbが自動把持部7に
より同じ所定把持位置Pに返戻載置され、ワークを載置
したパレット20は再び間欠移動する。
【0019】前部移行域18の進行側域18aには縦方
向のシリンダ方式のプッシャ機構30を配置してあり、
その押し具31によりこの進行側域18aのパレット2
0をワーク回収域17に、そして、このワーク回収域1
7のパレット20を順次後部移行域19にそれぞれ押し
出すようにしてある。なお、加工済ワークbはワーク回
収域17において適宜作業員により回収される。また、
後部移行域19には、横方向のシリンダ方式のプッシャ
機構32を設けてあり、その押し具33によりワーク回
収域17から受け入れたパレット20をさらに進行側域
19aに移動できるようにしてある。
【0020】使用されるパレット20は、図4に示すよ
うに、アルミニウム合金の圧延材による長方形板で形成
され、ワークの載置位置をケガキ線34で示してある。
このパレット20はワークを3個又は5個を載置するこ
とができるようにしてあり、図示の実線で示した小丸印
sは3個の場合の載置位置即ちワーク把持位置pを示
し、5個のワークを載置する場合は仮想線による丸印t
で示したケガキ線34の交差位置を載置位置即ちワーク
把持位置pとする。この載置位置間隔d1,2 はスライ
ドユニット25によるパレット20の間欠前進距離と合
致するものである。
【0021】さらに、前記スライドユニット25を、一
部を切り欠いて示す図5の平面図と図6の側面図で説明
する。このスライドユニット25は、ボールネジ方式に
駆動されるもので、ベース板35の両端の支持板36,
37に2本のガイド軸38,39と共に回転可能にネジ
軸40を支承させてあり、このネジ軸40はベース板3
5の下面に取り付けた減速モータ41によりプーリ4
2,43を介して回転駆動されるようにしてある。ま
た、このネジ軸40に鋼球を介して螺合するナット44
を備えたスライダ45とナットを介せず嵌合する補助ス
ライダ46とを設けてその上面にパレット載置台26を
取り付けてある。両側のガイド軸38,39はスライダ
45と補助スライダ46に対して貫設状態としてあり、
ネジ軸40の回転に従ってスライダ45が横方向(左右
方向)にスライドし、従って、パレット載置台26が横
方向移動する。なお、パレット載置台26はパレット2
0と同面積としてあり、このパレット載置台26には前
端面の両側に、ワーク供給域16側から押し出されたパ
レット20を受けるストッパ47を取り付けてある。
【0022】さらに、パレット載置台26の側面には下
方に垂下する側板48を取り付け、その下部に間欠前進
用のドッグ49A,49Bを取り付けてある。ドッグ4
9A,49Bは、パレット20に載置するワークの数が
3個の場合と5個の場合とを区別して、内側に3個のド
ッグ49Aを間隔d1 で、外側に5個のドッグ49Bを
間隔d2 で、従って、それぞれパレット20の各所定把
持位置Pに対応するように取り付けてある。そして、枠
テーブル13側にはこれらのドッグ49A,49Bが係
合するリミットスイッチ50A,50Bを、ワークの所
定把持位置Pに合致する中央部位置に、ワーク3個用と
5個用を区別して取り付けてある。なお、前部移行域1
8の両端部に取り付けたリミットスイッチ51A,51
Bは、前記パレット載置台26のストロークの左右端を
限定するためのものである。
【0023】次に、前記位置決めユニット27を説明す
る。図7は前部移行域18の中央部分のワーク把持位置
pに停止した未加工ワークaを正確な所定把持位置Pに
位置決めするための、位置決めユニット27の平面図
で、図8はその側断面図である。長尺のベース板54上
に対峙する一対の左右ガイド板55,56を立設し、左
ガイド板55の右側に位置し、該左ガイド板55を摺動
可能に貫通する支持棒57に支えられた左スライド板5
9の上面に水平な当て板28を取り付け、右ガイド板5
6の左側に位置し、該右ガイド板56を摺動可能に貫通
する支持棒58に支えられた右スライド板60の上面に
水平な当て板29を取り付けてあり、前記当て板28と
当て板29を同一平面で対向させてある。
【0024】また、右スライド板60の片側下端部に固
着され左ガイド板55と左スライド板59と右ガイド板
56とを摺動可能に貫通し、且つ、基端(図示右端)を
右ガイド板56の右側に位置する駆動板61に取り付け
られる主動ラック軸62を設け、左スライド板59の他
方の片側下端部に固着され左ガイド板55と右スライド
板60と右ガイド板56と駆動板61とを摺動可能に貫
通する從動ラック軸63を設けると共に、ベース板54
の右端部に空気圧シリンダ64を取り付け、そのピスト
ンロッド65の先端に前記駆動板61を取り付けてあ
る。
【0025】さらに、右ガイド板56と右スライド板6
0との間に位置し、前記主動ラック軸62と前記從動ラ
ック軸63の各ラック部分62a,63aに噛合するピ
ニオン66を軸受67を介してベース板54に取り付け
てある。
【0026】なお、ベース板54と両当て板28,29
間の空間には、前記スライドユニット25が配置され、
そのパレット載置台26により移動するパレット20は
両当て板28,29の直下を通過し、載置された未加工
ワークaは両当て板28,29間を通過するようにされ
ている。そして、当て板28の対向面となる右端面は主
動ラック軸62及び從動ラック軸63の軸方向に直角
に、且つ、当て板29は対向面となる左端面をV字形に
形成し、両当て板28,29による3点接触で円筒状の
未加工ワークaの挟持位置即ち所定把持位置Pが一義的
に且つ正確に定まるようにしてある。ワークの形状に応
じて対向面の形状を変えた当て板に変更することもでき
る。
【0027】この位置決めユニット27においては、ス
ライドユニット25の作動で、パレット20上の未加工
ワークaがワーク把持位置pに至って停止すると、空気
圧シリンダ64が作動するように制御されており、ピス
トンロッド65の前進即ち左方向移動により、駆動板6
1と共に主動ラック軸62が左方向移動し、右スライド
板60とその当て板29が左方向移動する。また、主動
ラック軸62の左方向移動により、そのラック部62a
に噛合するピニオン66が反時計回り方向に回転し、こ
のピニオン66とラック部63aで噛合する從動ラック
軸63は後退即ち右方向移動する。即ち、左スライド板
59とその当て板28は右方向移動するので、両当て板
28,29間に未加工ワークaを挟持して位置決めする
ことができ、挟持状態を解除すれば、自動把持部7の供
給チャック8で未加工ワークaの把持・持ち上げを容易
に行うことができる。
【0028】前部移行域18のプッシャ機構30は、図
9に示したように、ロッドレス空気圧シリンダ68の摺
動子69に断面コ字形の押し具31を取り付けてあり、
前記スライドユニット25との係合を避け、パレット2
0の側端面を押し具31の先端面で押すようにしてあ
る。後部移行域19におけるプッシャ機構32について
は、図3に示したように、長尺のロッドレス空気圧シリ
ンダ70の摺動子71の先端に断面L字形の押し具33
を取り付け、この押し具33でパレット20の側端面を
押すようにしてある。プッシャ機構23についてもプッ
シャ機構32と同じ構成にしてある。
【0029】即ち、本発明のワークストック装置Bにお
いては、外部から搬入した未加工ワークaは作業員によ
りワーク供給域16のパレット20上に配置されるが、
パレット20上に配置された未加工ワークaは順次パレ
ット20と共にプッシャ機構23により前部移行域18
に押し出され、スライドユニット25に供給される。ス
ライドユニット25はボールネジ送り駆動により未加工
ワークaを載置したパレット20をワーク間隔に対応し
た距離d1 又はd2 で間欠的に横移動させる。中央部の
ワーク把持位置pに至った未加工ワークaは、位置決め
ユニット27の対向する当て板28,29の挟持動作に
より正確な所定把持位置Pに位置決めされた後、ワーク
給排装置2の自動把持部7により把持され、自動旋盤A
に供給される。自動旋盤Aから自動把持部7により把持
移送された加工済ワークbは所定把持位置Pに載置され
る。加工済ワークbが載置されたパレット20は、再び
間欠移動する。順次、未加工ワークaがワーク把持位置
pに至り、同様に位置決めされ、自動把持部7により自
動旋盤Aに供給されることになる。
【0030】載置された未加工ワークaを加工済ワーク
bに置換した前部移行域18の左端域18aのパレット
20はプッシャ機構30によりワーク回収域17に押し
出され、ワーク回収域17の加工済ワークbは適宜作業
員によって、外部に搬出される。プッシャ機構30によ
り順次後部移行域19に押し出された空のパレット20
はプッシャ機構32の作動により、右側域19aに移動
するようにされる。
【0031】これらのパレット20のシリンダ駆動とボ
ールネジ駆動とからなる平行移動によるフィールド14
の循環移動とワーク20の所定把持位置Pへの位置決め
等の一連の操作は、NC機構の制御により、自動旋盤A
の切削加工とワーク給排装置2の作動に合わせて効率的
に操作されるものである。
【0032】なお、この実施形態では、前部移行域の間
欠駆動機構におけるワークの位置決めをドッグとリミッ
トスイッチとの係合によって行うようにしたが、本発明
はこれに限ることなく、ステッピングモータあるいはサ
ーボモータを使用して位置決めすることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、所定高さでワークを載置するパレットの循環
路において未加工ワークの位置決めを行ってワーク給排
装置による未加工ワークの自動把持が行えるようにした
から、自動把持のために、当初から未加工ワークを供給
部の所定位置に正確に供給する必要がなく、また、間欠
駆動機構の間欠移動距離を調整することによりワークの
種類に応じた所定把持位置への供給が可能であり、ワー
クの種類毎の特別な治具や特別な容器を必要とせず、特
別な設備をも必要としないので、ワーク載置の作業性が
よく、経済性の高いワークストック装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0034】パレットに複数個のワークを載置して循環
路を移動できるようにし、前記間欠駆動機構と連係操作
させることにより、比較的小規模の設備で、効率的にワ
ークの処理ができるという効果を奏する。パレットを平
行移動式に移動できるようにすることにより、パレット
の直線駆動ができ、直線駆動のため流体圧シリンダを用
いることにより、比較的簡単な設備で、パレット及びワ
ークの移動が可能となる効果を奏する。位置決めユニッ
トを対向する一対の当て板により挟持方式にすることに
より、簡単な機構で一義的に所定把持位置への設定がで
き、特に、旋盤で処理することの多い円筒形状のワーク
を処理において利便性が高いという効果を奏する。位置
決め機構へワークを提供する間欠駆動機構をボールネジ
駆動方式とすることにより、駆動が円滑に行われ、移動
距離が制御し易く、NC機構操作に有利なワークストッ
ク装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークストック装置を備える自動旋盤
の正面図である。
【図2】図1のワークストック装置の平面図である。
【図3】図2のワークストック装置の背面図である。
【図4】図2のワークストック装置におけるパレットの
平面図である。
【図5】一部を切欠いて示す図2のワークストック装置
におけるスライドユニットの平面図である。
【図6】図5のスライドユニットの側面図である。
【図7】図2のワークストック装置における位置決めユ
ニットの平面図である。
【図8】図7の位置決めユニットの側面断面図である。
【図9】図2の前部移行域におけるプッシャ機構の側断
面図である。
【図10】従来の自動旋盤を示す平面図である。
【符号の説明】
A 自動旋盤 B ワークストック装置 a 未加工ワーク b 加工済ワーク P 所定把持位置 p ワーク把持位置 1 機台 2 ワーク給排装置 3 レール台 4 左右移動部 5 前後移動部 6 上下移動部 7 自動把持部 8 供給チャック 9 回収チャック 10 回転シリンダ 11 NC操作盤 13 枠テーブル 14 フィールド 15 仕切り板 16 ワーク供給域 17 ワーク回収域 18 前部移行域 19 後部移行域 20 パレット 21 円筒ローラ条 22 球面ローラ 23,30,32 プッシャ機構 25 スライドユニット 26 パレット載置台 27 位置決めユニット 28,29 当て板 34 ケガキ線 36,37 支持板 38,39 ガイド軸 40 ネジ軸 41 減速モータ 44 ナット 45 スライダ 46 補助スライダ 47 ストッパ 49A,49B ドッグ 50A,50B リミットスイッチ 51A,51B リミットスイッチ 55 左ガイド板 56 右ガイド板 57 左支持棒 58 右支持棒 59 左スライド板 60 右スライド板 61 駆動板 62 主動ラック軸 63 從動ラック軸 64 空気圧シリンダ 66 ピニオン 68,70 ロッドレス空気圧シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持位置における未加工ワークを自動把
    持具により把持して自動工作機に供給し、且つ、該自動
    工作機から加工済ワークを回収するワーク自動給排装置
    に連係して操作されるワークストック装置であって、 ワーク供給区域とワーク回収区域とを有する所定高さの
    ワーク載置用パレットの循環路を備えると共に、前記ワ
    ーク供給区域と前記ワーク回収区域との間の移行区域
    に、未加工ワークを載置する前記ワーク載置用パレット
    を間欠駆動する間欠駆動機構と、前記移行区域に設定し
    た所定把持位置に前記未加工ワークを位置決めする位置
    決め機構とを備えることを特徴とするワークストック装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク載置用パレットは複数個のワ
    ークを載置できる長方形平板状のパレットであることを
    特徴とする請求項1記載のワークストック装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク供給区域と前記ワーク回収区
    域を縦方向に並列状に設け、前記移行区域を横方向に設
    けて、前記ワーク載置用パレットを平行移動方式で循環
    させることを特徴とする請求項1又は2記載のワークス
    トック装置。
  4. 【請求項4】 前記ワーク載置用パレットの平行移動を
    流体圧シリンダによるプッシャ機構で行うことを特徴と
    する請求項3記載のワークストック装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め機構は、前記ワーク載置用
    パレット上の未加工ワークを対向移動して前記所定把持
    位置に挟持する一対の当て板を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至4記載のワークストック装置。
  6. 【請求項6】 前記間欠駆動機構はボールネジ方式駆動
    機構であることを特徴とする請求項1乃至5記載のワー
    クストック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011218392A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Akihisa Murata 積層モータコア自動溶接装置のモータコア搬送システム
JP2018094716A (ja) * 2018-02-08 2018-06-21 ローランドディー.ジー.株式会社 被加工物搬送装置および切削加工システム
CN114890121A (zh) * 2022-04-02 2022-08-12 科益展智能装备有限公司 物料输送自动控制***与方法

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