JP2003204588A - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム

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JP2003204588A
JP2003204588A JP2002000854A JP2002000854A JP2003204588A JP 2003204588 A JP2003204588 A JP 2003204588A JP 2002000854 A JP2002000854 A JP 2002000854A JP 2002000854 A JP2002000854 A JP 2002000854A JP 2003204588 A JP2003204588 A JP 2003204588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内において設置スペースを特別に必要とせ
ず、かつ低音再生時の出力効率が良好なスピーカシステ
ムであって、かつ室内に於いて目立たず空気清浄効果も
良好なスピーカシステムを提供する。 【解決手段】 柱等の家屋の一部を形成する長尺状部材
1の内部に空間部1aを形成し、この空間部1a内にス
ピーカユニット3,4が組み込まれ、長尺状部材1が当
該スピーカシステム3,4のキャビネットを構成してい
ると共に、空気中の微細な物質を吸着する吸着材10も
しくはマイナスイオンを発生するイオン発生部材または
吸着効果とマイナスイオン発生効果の双方の効果を有す
る双効果発生部材のいずれかを長尺状部材1を構成する
部材に保持させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱や梁等、家屋の
一部を構成する長尺状部材を利用した、消臭・脱臭効果
等を有するスピーカシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、室内の任意の場所に脱臭剤等
の吸着材を備えた空気清浄装置を設けることによって、
室内のいやな匂いの原因となったり、身体の健康に悪影
響を及ぼすこととなる、室内に浮遊する化学物質等を取
り除いている。また、最近では、建造物の建築素材自体
に、化学物質の吸着効果を有する吸着剤を練り込んだり
染み込ませたり等しているものもある。
【0003】また、車内等においては、車内の空気を清
浄化するためにイオン発生用の装置や芳香剤等を、空気
の流れがあるエアコンの送風吹き出し口付近に設置して
いるものもある(特開2000−55400号公報参
照)。
【0004】また、室内据え置き型の大型のスピーカの
出力ポート付近にイオン発生器や芳香剤等を取り付け
て、スピーカに音の出力以外の目的である室内の空気の
清浄化という目的を併せ持たせた装置もある(特開平7
−194713号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した各空
気清浄方法では、以下のような各種の問題がある。すな
わち、脱臭剤等の吸着剤を備えた空気清浄装置を室内の
任意の場所に設置する場合は、室内に当該空気清浄装置
を設置するための場所を必要とする。そのため、室内空
間を有効に使用できないという問題がある。加えて、室
内において、設置された空気清浄装置の存在が目立って
しまうという問題もある。
【0006】なお、吸着剤を直接室内の内壁に貼り付け
たり、あるいは内壁に練り込む等した場合、設置場所が
とられるという問題は生じない。しかし、空気の流れや
振動等がほとんどない位置へ、脱臭剤等の吸着剤を備え
ただけの構成のものを配置すると、吸着材の吸着効果は
少ない。すなわち、空気の流れのある場所や振動が発生
する場所に、吸着材を設置しないと、装置自体の吸着効
果が半減する。
【0007】そこで、上述したように、空気の流れのあ
るエアコンの吹き出し口や、音波の移動および振動が発
生するスピーカの出力ポート付近に、イオン発生器や芳
香剤等の空気清浄用装置を設置する方法も考えられる。
これらの方法によれば、空気の流れ等により、吸着材に
対して適度に圧力がかかるため、吸着材に対して圧力が
かかる状況下でない場合に比して、吸着効果が高くな
る。しかし、この種の装置は、やはり設置場所を必要と
するため、設置スペースの問題は発生する。また、イオ
ン発生器等の装置をスピーカ内やエアコン内に内蔵する
場合は、スピーカやエアコン等の装置が大型化してしま
う。
【0008】なお、室内にスピーカを設置する場合、空
気清浄効果のあるなしに関わらず、設置場所を必要とし
床面積の一部がスピーカにとられてしまう。そこで、室
内の空間を有効に利用するために、スピーカを室内の床
に置かずに、天井から吊したり、スピーカ本体を壁や天
井に埋め込んだりするものも知られている。
【0009】しかし、上述した各タイプのスピーカで
は、低音の再生が十分とは言えない。すなわち、従来の
天井吊し型のスピーカの場合、天井の高さによってはス
ピーカが邪魔になるので、大型のスピーカを吊せないと
いう問題がある。加えて、天井の強度が弱い場合も同様
に、大型のスピーカを吊せない。このため、低音の再生
に適さない小型のスピーカを天井から吊さなければなら
ず、低音の再生を効率よく行うことが出来ない。
【0010】また、従来の壁埋め込み型のスピーカの場
合、その埋め込まれた空間内でキャビティをきちんと取
れないものが多い。このため、やはり低音の再生が効率
よくできない。
【0011】そこで、本発明は、室内において設置スペ
ースを特別に必要とせず、かつ低音再生時の出力効率が
良好なスピーカシステムであって、かつ室内に於いて目
立たず空気清浄効果も良好なスピーカシステムを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、柱等の家屋の一部を形成する長尺状部材
の内部に空間部を形成し、この空間部内にスピーカユニ
ットが組み込まれ、長尺状部材が当該スピーカシステム
のキャビネットを構成していると共に、空気中の微細な
物質を吸着する吸着材もしくはマイナスイオンを発生す
るイオン発生部材または吸着効果とマイナスイオン発生
効果の双方の効果を有する双効果発生部材のいずれかを
長尺状部材を構成する部材に保持させている。
【0013】また、他の発明は、上述のスピーカシステ
ムにおいて、長尺状部材を、壁面や天井等の平面部分か
ら室内空間側に突出するように取り付け、この長尺状部
材の内部の空間部にスピーカユニットを1つまたは複数
設け、かつスピーカユニットの少なくとも1つを、平面
部分に対してその正面が平行となるように内蔵した低音
出力用のスピーカユニットで構成すると共に、当該低音
出力用のスピーカユニットから出力される音を長尺状部
材の外部まで導く音響迷路と、この音響迷路に導かれた
音を長尺状部材の外部へ出力する出力ポートとを長尺状
部材に設け、音響迷路を構成する部材に吸着材もしくは
マイナスイオン発生部材または双効果発生部材を保持さ
せている。
【0014】また、他の発明は、上述のスピーカシステ
ムにおいて、音響迷路の一部または全面に、キャビネッ
トを密閉するためのパッキン材兼吸音材を貼付し、この
パッキン材兼吸音材の表面または内部に吸着材もしくは
マイナスイオン発生部材または双効果発生部材を保持さ
せている。
【0015】また、他の発明は、上述のスピーカシステ
ムにおいて、出力ポートを長尺状部材の側面に設け、低
音出力用のスピーカユニットから出力ポートに音が伝わ
る音響迷路を複数設け、当該低音出力用のスピーカユニ
ットの正面または背面から出力された低音が、その複数
の音響迷路のうちの一方を伝わり、その反対の面から出
力された低音と所望する低音の中心周波数で半波長ずれ
ることで位相が合うように合成されて、その合成音が出
力ポートから出力されるように複数の音響迷路の長さを
設定している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスピーカシス
テムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、壁面や天井等の平面部分に対して
突出するように取り付けられる長尺状部材となる飾り柱
1を示す斜視図である。本実施の形態では、飾り柱1
は、長手方向の長さ(=高さ(図1における上下方向の
寸法))L1が2400mm、幅L2が202mm、奥
行きL3が55mmの長方体のリサイクル材で構成され
ている。飾り柱1の内部には、空間部(空洞)1a(図
2参照)が形成されている。図1における紙面奥側の面
が、室内の壁面や天井面等の平面部分(図示省略)に固
定されることにより、飾り柱1は、その平面部分から室
内空間側(図1における紙面手前側)へ突出するように
取り付けられる。
【0018】この平面部分への取り付け状態において、
平面部分の一方の側面部分、すなわち平面部分に直交す
る第1の木口部(図1における左側の側面部)2aに
は、長手方向における両端近傍のそれぞれ1つの孔5,
5、および中央近傍の孔6,6からなる、計4つの孔で
あって、当該飾り柱1の内部の空間部1aへ通じる孔が
設けられている。また、平面部分の他方の側面部分とな
る平面部分に直交する第2の木口部(図1における右側
の側面部)2bには、長手方向における中央近傍であっ
て上述の孔6,6と反対となる位置に、2つの孔であっ
て当該飾り柱1の内部の空間部1aへ通じる孔6,6が
設けられている。
【0019】本実施の形態では、飾り柱1の第1の木口
部2aの長手方向両端近傍に設けられた2つの孔5,5
が、後述する低音出力用のスピーカユニット4から出力
される音を、空間部1aから外部へ放出するための出力
ポートとなっている(以下、孔5を出力ポート5とい
う)。また、本実施の形態では、飾り柱1の第1及び第
2の木口部2a,2bにそれぞれ2つずつ設けられた計
4つの孔6が、後述する各中高音出力用のスピーカユニ
ット3の音を出力させるための開放部位である開口部と
なっている(以下、孔6を開口部6という)。
【0020】図2は、スピーカユニット3,4が組み込
まれた長尺状部材となる飾り柱1の内部構造の一部(図
1に示した飾り柱1の下半分)を示したもので、下方部
分は壁側に接する平板状の部材1b(図3参照)を取り
外して壁側から示した平面図、その部分より上方部分は
断面図で示されている。なお、図2における上端近傍部
分は、図1の長手方向(図1における上下方向)におけ
る中央近傍である。図2に示すように、飾り柱1の空間
部1aの長手方向における中央近傍には、2つの中高音
出力用のスピーカユニット3,3が取り付けられてい
る。
【0021】各中高音出力用のスピーカユニット3は、
それぞれ上述の開口部6からスピーカのコーンが外部に
向うように配置され、当該開口部6にネジ止め固定され
ている。なお、各中高音出力用のスピーカユニット3
は、空間部1a内で枠によってさらに仕切られた小さな
空間内に配置され、その小さな空間内でキャビティを含
めて構成されている。なお、この実施の形態では、開口
部6に面するようにネットが張られ、スピーカのコーン
にゴミ等が付着するのを防止しているが、コーンを露出
するように設けたり、開口部6を格子状の部材で構成す
るようにしても良い。
【0022】中高音出力用のスピーカユニットに関し
て、この図2においては、当該図2の上端近傍に取り付
けられた2つの中高音出力用のスピーカユニット3,3
のみを示しているが、これらの中高音出力用のスピーカ
ユニット3,3の上部にさらに図2に示す2つの中高音
出力用のスピーカユニット3,3と同様な構成を有する
図示しない2つの中高音出力用のスピーカユニット3,
3が図2に示す状態で取り付けられている。すなわち、
両木口部2a,2bの長手方向の中央近傍にそれぞれ2
つずつ設けられた開口部6,6からそれぞれそのコーン
が外部に向けられて計4つの中高音出力用のスピーカユ
ニット3が取り付けられている。
【0023】各中高音出力用のスピーカユニット3は、
細長い、いわゆるトラック型のスピーカで構成されてお
り、幅(図2における上下の幅)が110mm、奥行き
(図2における左右方向の幅)が40mm、高さ(図2
の右側に配置されたスピーカユニット3における右端部
分の紙面奥行き方向の寸法、および図2の左側に配置さ
れたスピーカユニット3における左端部分の紙面奥行き
方向の寸法)が30mmとなっている。また、各中高音
出力用のスピーカユニット3は、水平方向に隣接する2
つのスピーカユニット3の一方(この実施の形態では図
2の左側に配置されているスピーカユニット3)がL信
号、他方(この実施の形態では図2の右側に配置されて
いるスピーカユニット3)がR信号を出力することでス
テレオのLR信号が再生できるように取り付けられてお
り、平面部分と平行方向でかつ水平方向(図2の矢示
X、X’方向参照)に音を出力するようになっている。
【0024】このため、従来の壁埋め込み型のスピーカ
の場合、平面部に対して略垂直となる方向に音が出力さ
れるのに対し、この実施の形態のスピーカシステムは、
音が飾り柱1の側方に平面部分に沿って出力されること
となる。さらに、後述するように、各中高音出力用のス
ピーカユニット3は、指向性が広いため、平面部分に対
して垂直となる方向、すなわち平面部分から室内空間側
に向かう方向(前方)にも音を出力する。この結果、室
内のどこに対しても、ほぼ均一かつ確実に音を再生する
ことが可能となる。
【0025】また、図2に示すように、飾り柱1の空間
部1aの長手方向における両端近傍には、それぞれ低音
出力用のスピーカユニット4が取り付けられている。こ
の図2においては、当該図2の下端近傍に取り付けられ
た1つの低音出力用のスピーカユニット4のみが示され
ているが、図示しない上端近傍にも同様な状態で同様な
低音出力用のスピーカユニット4が取り付けられてい
る。
【0026】この低音出力用のスピーカユニット4は、
反発磁気回路を用いた、いわゆるダイレクトドライブ方
式(ボイスコイルにボビンを介さずに直接振動板が接着
されている方式)のもので、正面側が直径約160mm
の円形状で、厚さが約25mmとなる本体部を備えてい
るものである。
【0027】図3は、図2のIII−III断面図であ
る。図3に示すように、この低音出力用のスピーカユニ
ット4は、飾り柱1の突出方向における厚さ(図3にお
ける上下の幅)の中に、スピーカユニット4の正面(図
3における上方側)が平面部分(壁側方向)を向くよう
に内蔵されている。
【0028】スピーカユニット4は、中央部分に2つの
マグネット4a,4aを上下方向に重ねて配置してい
る。これらのマグネット4a,4aは、磁性材であるセ
ンタープレート4cを挟んで互いに同極(例えば、N
極)が向かい合うようにして、十字状のフレーム4dの
中心部分にネジや接着等を利用して固定されている。
【0029】センタープレート4cの外周には、ボビン
レスのドーナツ状のボイスコイル4bが配置されてい
る。このボイスコイル4bの外周部中央には、当該ボイ
スコイル4bの巻き幅(図3における上下方向の幅)内
の範囲におさまる厚みの振動板4eの円形内周部分が固
着されている。さらに、この振動板4eの外周部には、
サスペンションとして作用するエッジ4fの内周部分が
接合され、このエッジ4fの外周部分が絶縁部材を介し
てフレーム4dの最外周部に形成されたフランジ4d1
に固定されている。
【0030】このように構成された低音出力用のスピー
カユニット4の最外周部分、すなわちフレーム4dのフ
ランジ4d1の部分は、当該フランジ4d1のさらに外
側に設けられたリング状の枠体11に保持されている。
そして、フランジ4d1の外周部分と枠体11の内側と
によって形成された段部が、飾り柱1の内側に固定され
た本体固定部7の内周にはまり込むように構成されてい
る。このスピーカユニット4は、その構成上、当該スピ
ーカユニット4の表裏双方(図3における上下両方向)
に音が出力されるようになっている。
【0031】枠体11の図3における下端部分およびフ
レーム4dの図3における下面部分は、飾り柱1の空間
部1aを構成する部材の図3における上面に当接してい
る。なお、本体固定部7の図2における上端部分の右側
部分には、低音出力用のスピーカユニット4の図2にお
ける紙面手前側で壁側(スピーカユニット4の正面側)
に出力された低音をキャビティ内の第1の音響迷路8a
に導く(図2において音の出力方向を矢印C1で示す)
ためでかつ直接に第2の音響迷路8bへ入り込むのを阻
止するための第1のガイド壁9aが図2における紙面手
前側に突出するように設けられている。また、本体固定
部7の図2における上端部分の左側部分には、低音出力
用のスピーカユニット4の図2における紙面奥側(スピ
ーカユニット4の背面側)に出力された低音をキャビテ
ィ内の第2の音響迷路8bに導く(第2において音の出
力方向を矢印C2で示す)ためでかつ直接に第1の音響
迷路8aへ直接入り込むのを阻止するための第2のガイ
ド壁9bが図2における紙面奥側に突出するように設け
られている。
【0032】すなわち、スピーカユニット4により構成
される低音出力用のスピーカシステムは、空間部1a内
をさらに枠で仕切った2つの空間に分割されている。大
別すると、低音出力用のスピーカシステムの内部は、当
該スピーカユニット4を保持する空間部(本体固定部7
を備えた図2における下側部分)と、スピーカユニット
4から出力された音を出力ポート5へ導くための音響迷
路8a,8bに分けられている。
【0033】音響迷路8a,8bは、キャビティ(空
洞)の内壁と、仕切り板12と、ガイド壁9a,9bに
よって形成された音の伝わるルートである。スピーカユ
ニット4の正面(図2においては紙面手前側の面)側へ
出力された低音は、スピーカユニット4から出力ポート
5まで音響迷路8aを通り、次に音響迷路8bを通りほ
ぼ1周するように周回して伝播する。図2中の矢印C1
は、スピーカユニット4の正面側(壁側)へ出力された
低音の伝播経路を示している。
【0034】一方、スピーカユニット4の背面(図2に
おいては紙面奥側の面)側へ出力された低音は、スピー
カユニット4から出力ポート5まで直線的に伝播する。
図2中の矢印C2は、スピーカユニット4の背面側(室
内空間側)へ出力された低音の伝播経路を示している。
【0035】すなわち、スピーカユニット4の正面側へ
出力された低音と、スピーカユニット4の背面側へ出力
された低音とは、別の経路(C1,C2)を通って出力
ポート5に到達し、出力ポート5の近傍で合成される。
なお、音響迷路8a,8bの長さは、上述の両経路C
1,C2を通ってきた各低音が、所望する低音の中心周
波数で半波長ずれて位相が合うように設定されている。
すなわち、両経路C1,C2を通る各低音の周波数の位
相を合わせることにより、音波を打ち消し合わず互いに
増幅するように設定されている。本実施の形態では、約
130Hzを所望の中心周波数とするように、経路C1
と経路C2との差が約130cm(≒半波長)に設定さ
れている。
【0036】より具体的には、スピーカユニット4の正
面側に出力され経路C1を通る長さ(経路C1における
スピーカユニット4から出力ポート5までの長さ)は、
約160cmに設定されている。また、スピーカユニッ
ト4の背面側に出力され経路C2を通る長さ(経路C2
におけるスピーカユニット4から出力ポート5までの長
さ)は、約30cmに設定されている。したがって、両
経路C1,C2の長さの実質的な差は約130cmとな
る。
【0037】これによって、両経路C1,C2をそれぞ
れ通って出力ポート5から出力される低音は、設定され
た周波数の前後の音を有効に使ったものとなる。加え
て、合成された低音は、出力ポート5を経てから外部へ
出力されるので、出力ポート5とキャビティによる共振
周波数を、上述の中心周波数(約130Hz)に合わせ
ることにより、出力としてロス無く取り出すことができ
る。それと同時に、その前後の周波数もそれほど減少す
ることなく出力される。
【0038】ここで、低音については指向性が広いの
で、飾り柱1のどこから出ても周波数特性上問題なく聴
取できる。すなわち、低音出力用のスピーカユニット4
からの低音は、出力ポート5から第1の木口部2aの外
側に向けて出力されるが、指向性が広いため室内全域に
音が行き渡り、室内のどこでも周波数特性上問題なく聴
取できるようになっている。本実施の形態では、出力ポ
ート5を飾り柱1の第1の木口部2aの長手方向(上下
方向)両端に設けたが、その長手方向中央付近に設けて
も良い。
【0039】上述のスピーカシステムにおいて、中高音
出力用のスピーカユニット3,3からの音が少なくとも
2方向以上の木口部2a,2bから出力されるように構
成しているため、1方向の場合に比して音の広がりがさ
らに向上する。
【0040】上述のスピーカシステムにおいて、複数の
スピーカユニットのうちの少なくとも1つを、平面部分
に対してその正面が平行となるように内蔵された低音出
力用のスピーカユニット4としているので、家屋の一部
を利用したスピーカシステムにおいて、従来にはない低
音再生に適したものとなる。
【0041】また、上述の音響迷路8a,8bを構成す
る部材(飾り柱1、第1および第2のガイド壁9a,9
bおよび仕切り12)には、その内壁の表面に当該音響
迷路8a,8bを外界と密閉する密閉用のパッキン材を
兼ねた吸音材10が貼付されている。この吸音材10の
表面には、空気中に浮遊する微細な化学物質を吸着する
効果、およびマイナスイオンを発生する効果の2つの効
果を有するトルマリン粉末が塗布されている。
【0042】トルマリンは、圧力や張力を加えると電気
(圧電気=ピエゾ電気)を生じる性質がある。トルマリ
ンには、それ自体に極性があり、熱や圧力等の外的な刺
激を与えると、プラスとマイナスに分極して周囲の空気
を陰イオン化する。したがって、音響迷路8a,8b内
の吸音材10にトルマリン粉末を塗布しておくことによ
り、出力された音波および空気の流れによってトルマリ
ン粉末が刺激を受けて音響迷路8a,8b内を通過する
空気を陰イオン化する。
【0043】なお、従来、上述したように、出力ポート
付近にイオン発生器等を配置するものもあった。しか
し、本実施の形態のスピーカシステムでは、マイナスイ
オンを発生させるトルマリン粉末を出力ポート付近のみ
でなく、音響迷路8a,8bを構成する部材の全面に配
置することができるため、従来に比して大きな面積に塗
布されたトルマリンが大量のマイナスイオンを発生する
こととなり、化学物質の吸着効果およびイオン発生効果
は大きい。
【0044】また、上述の実施の形態では、音響迷路8
a,8bと外界とを密閉するパッキン材を兼ねた吸音材
10の表面にトルマリン粉末が塗布されているため、特
別な装置をスピーカシステム内に設ける必要が無く、ス
ピーカシステムが大型化することはない。
【0045】なお、イオン発生効果のあるトルマリンを
音響迷路8a,8bを構成する部材の全面ではなく、音
響迷路8a,8bを構成する部材の全面積の約50%程
度、あるいはそれ以上に配置することでもイオン発生効
果等は相当に高まる。
【0046】また、本実施の形態では、トルマリン粉末
が塗布された吸音材10を音響迷路8a,8bの内壁に
貼付したが、キャビネットを構成する飾り柱1(長尺状
部材)の外面や内面や仕切り板12に直接塗布しても良
い。また、塗布ではなく、トルマリンを吸音材10もし
くは飾り柱1の内壁および仕切り板12等に練り込んだ
り染み込ませるように構成しても良い。
【0047】上述のスピーカシステムにおいては、低音
出力用のスピーカユニット4から側面部分に設けた出力
ポート5に音が伝わる音響迷路を複数設け、その複数の
音響迷路のうちの一方を伝わる低音が、他方を伝わる低
音と所望する低音の中心周波数で半波長ずれて位相が合
うように合成されて、その合成音が出力ポート5から出
力されるように複数の音響迷路の長さを設定されている
ので、より効率よく低音の出力を行うことができる。
【0048】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形
実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、吸着
材として吸着効果とイオン発生効果の少なくとも2つの
効果を備えたトルマリンを吸音材10の表面に塗布して
いる。しかし、吸着材は活性炭等、他のものでも良い。
また、吸着効果もしくはイオン発生効果のいずれかの効
果のみを持たせた部材を吸音材10に塗布するようにし
ても良い。
【0049】なお、吸着効果を予め備えた部材に、マイ
ナスイオンを発生させることが可能な部材を一緒に練り
込んで、吸着材として使用するように構成しても良い。
【0050】また、上述の実施の形態では、各スピーカ
ユニット3,4を組み込む長尺状部材として、室内の平
面部分から突出するように取り付けられた飾り柱1を採
用したが、室内の平面部分から突出して取り付けられる
長尺状部材であれば、梁や間仕切りのようなものでも良
い。また、強度の面で言えば、長尺状部材の中の空間部
にスピーカユニットを設ければ良いので、長尺状部材を
平面部分から必ずしも突出させる必要はない。
【0051】また、上述の実施の形態では、中高音出力
用のスピーカユニット3を計4つ、低音出力用のスピー
カユニット4を計2つ飾り柱1の空間部1aに組み込ん
だが、これらの数に限定されるものではない。中高音出
力用のスピーカユニット3の数を3つ以下、あるいは5
つ以上としても良いし、低音出力用のスピーカユニット
4の数を1つあるいは3つ以上としても良い。また、い
ずれか一方の種類のスピーカユニット、すなわち中高音
出力用のスピーカユニット3のみもしくは低音出力用の
スピーカユニット4のみが飾り柱1の空間部1aに組み
込まれるように構成されていても良い。
【0052】また、上述の実施の形態では、中高音出力
用のスピーカユニット3は、飾り柱1の両側面となる両
木口部2a,2bの所定位置に設けられた開口部6,6
からスピーカのコーンが外部を向くようにそれぞれ設け
られ、音が飾り柱1の両側に平面部分に沿うように出力
されるように構成されている。しかし、中高音出力用の
スピーカユニット3からの音を、いずれか一方の木口部
(2aもしくは2b)から外部に出力させるように構成
しても良い。
【0053】また、上述の実施の形態では、低音出力用
のスピーカユニット3からの音を外部へ出力させるため
の出力ポート5を一方の木口部2aのみに設けたが、出
力ポート5を飾り柱1の前面および他方の木口部2bに
設けても良い。さらに、2つ設けられた低音出力用のス
ピーカユニット4のうちの一方からの低音を、木口部2
aから出力し、他方からの低音を木口部2bから出力さ
せるようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
家屋の一部を形成する長尺状部材を有効活用し、十分な
強度とし低音再生に適した大型のスピーカにも適用でき
ると共に、室内に於いて目立たずしかも空気清浄効果も
良好なスピーカシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスピーカシステムの一部
を構成する長尺状部材の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の長尺状部材の内部構造の一部を示す図
で、下側部分は壁(平面)側に配置される部材を取り外
した状態で壁側から示した平面図、その部分より上方部
分は壁側から見た断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【符号の説明】
1 飾り柱(長尺状部材) 1a 空間部 2a,2b 木口部 3 中高音出力用のスピーカユニット 4 低音出力用のスピーカユニット 5 出力ポート 6 開口部 8a,8b 音響迷路 9a 第1のガイド壁(音響迷路を構成する部材の一
部) 9b 第2のガイド壁(音響迷路を構成する部材の一
部) 10 吸音材 12 仕切り(音響迷路を構成する部材の一部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 9/04 105 H04R 9/04 105A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱等の家屋の一部を形成する長尺状部材
    の内部に空間部を形成し、この空間部内にスピーカユニ
    ットが組み込まれ、上記長尺状部材が当該スピーカシス
    テムのキャビネットを構成していると共に、空気中の微
    細な物質を吸着する吸着材もしくはマイナスイオンを発
    生するイオン発生部材または吸着効果とマイナスイオン
    発生効果の双方の効果を有する双効果発生部材のいずれ
    かを上記長尺状部材を構成する部材に保持させたことを
    特徴とするスピーカシステム。
  2. 【請求項2】 前記長尺状部材を、壁面や天井等の平面
    部分から室内空間側に突出するように取り付け、この長
    尺状部材の内部の空間部に前記スピーカユニットを1つ
    または複数設け、かつ前記スピーカユニットの少なくと
    も1つを、前記平面部分に対してその正面が平行となる
    ように内蔵した低音出力用のスピーカユニットで構成す
    ると共に、当該低音出力用のスピーカユニットから出力
    される音を前記長尺状部材の外部まで導く音響迷路と、
    この音響迷路に導かれた音を前記長尺状部材の外部へ出
    力する出力ポートとを前記長尺状部材に設け、上記音響
    迷路を構成する部材に前記吸着材もしくは前記マイナス
    イオン発生部材または前記双効果発生部材のいずれかを
    保持させたことを特徴とする請求項1記載のスピーカシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記音響迷路の一部または全面に、前記
    キャビネットを密閉するためのパッキン材兼吸音材を貼
    付し、このパッキン材兼吸音材の表面または内部に前記
    吸着材もしくは前記マイナスイオン発生部材または前記
    双効果発生部材を保持させたことを特徴とする請求項2
    記載のスピーカシステム。
  4. 【請求項4】 前記出力ポートを前記長尺状部材の側面
    に設け、前記低音出力用のスピーカユニットから前記出
    力ポートに音が伝わる前記音響迷路を複数設け、当該低
    音出力用のスピーカユニットの正面または背面から出力
    された低音が、その複数の音響迷路のうちの一方を伝わ
    り、その反対の面から出力された低音と所望する低音の
    中心周波数で半波長ずれることで位相が合うように合成
    されて、その合成音が上記出力ポートから出力されるよ
    うに上記複数の音響迷路の長さを設定したことを特徴と
    する請求項2または3記載のスピーカシステム。
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