JP2003200700A

JP2003200700A - 外面刻印部を有する集合透明体

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Publication number: JP2003200700A
Application number: JP2002000424A
Authority: JP
Inventors: Masao Yoshida; 正雄吉田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-01-07
Filing date: 2002-01-07
Publication date: 2003-07-15

Abstract

(57)【要約】【課題】透明なガラスやアクリル樹脂の透明体の内部に
レーザ加工により光輝描画部を形成すると共にこの輝度
向上を図るべく透明体の外面側に刻印部を形成し、更
に、これを覆う透明部材を設けて耐久性の向上と観察視
界の向上を図る外面刻印部を有する集合透明体を提供す
る。【解決手段】枠体５で支持される透明体１の内部には
光輝描画部２がレーザ加工により形成されると共にこの
光輝描画部の範囲内で透明体の外面には刻印部３がレー
ザ加工により形成される。図示のものは水平線群の刻印
部３からなる。ＬＥＤ４により光輝描画部２を照射する
と刻印部３が反射し結果として光輝描画部２の輝度の向
上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、透明体の内部に光
輝描画部を形成すると共にその外面に刻印部を形成し、
発光源からの光照射により高輝度の画像を表示する集合
透明体であって、情報伝達用、広告宣伝用、表示用等の
看板標識板やサイン・グッズ等に適用される外面刻印部
を有する集合透明体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より各種の表示板，情報伝達板や広
告宣伝用板としては各種のものが採用されている。これ
等の内、大部分のものは表示プレートの外面に表示用描
画像や文字を表示するものやプリントしたものからな
る。また、ＬＥＤを多数配列し、この点滅制御により各
種の変化画像，文字を表示するものがある。また、同一
出願人の発明による集合透明体として透明体の内部にレ
ーザ加工により光輝描画部を形成するものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術の内、
外面側に表示画像や文字を表示するものは汚れ易く、か
つ耐久性に劣る。また、発光源として蛍光灯を使用する
ものは灯切れや耐久性に問題があると共に省電力化にお
いてＬＥＤを用いるものに対し大きく劣る。一方、多数
のＬＥＤを点滅制御するものはＬＥＤの数が多くコスト
高になると共に、制御装置が極めて高く、装置コスト高
となる。また、ＬＥＤの一部が故障すると表字体の品質
が低下する。一方、透明体の内部に光輝描画部を形成
し、ＬＥＤ等の発光源によってこれを照射するものは汚
れがなく、耐久性の向上が図れると共に、ＬＥＤを制御
するものに較べて低コスト化が図れる。更に、内部に光
輝描画部を多層に形成し、これ等を切換表示することに
より、多機能の情報表示が可能となり極めて高価値のも
のになる。しかしながら、このものは透明体の内部にの
み光輝描画部を有するため、輝度が不十分となる問題点
がある。一方、この問題点を解決する方法として透明体
の外面側に刻印部を形成することにより内部光輝描画部
の輝度が格段に向上し、かつあらゆる角度からの観察に
よっても内部光輝描画部が鮮明に表示し得ることがわか
った。

【０００４】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、内部に高光輝度の描画部が形成されると共
に、この輝度の向上と観察視野範囲の向上が図れ、かつ
低コストで耐久性の向上が図れる外面刻印部を有する集
合透明体を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項１の発明は、透明体又は略透明
体の内部にレーザ加工による光輝描画部を形成すると共
に前記透明体の外面側に前記光輝描画部の範囲内におい
て刻印部をレーザ加工又は彫刻により形成することを特
徴とする。刻印部の形成により、内部光輝描画部の輝度
の大幅向上ができると共に、各方向からの観察によって
も内部光輝描画部を鮮明に観察することができる。

【０００６】また、本発明の請求項２の発明は、前記刻
印部が、前記透明体の一方側の外面又は双方側の外面に
形成されることを特徴とする。使用的に応じて一方側や
双方側に刻印部が形成でき観察多様化ができる。

【０００７】また、本発明の請求項３の発明は、前記刻
印部が、水平線群又は垂直線群からなることを特徴とす
る。また、請求項４の発明は、前記刻印部が、点群から
なることを特徴とする。また、請求項５の発明は、前記
刻印部が、交差線群からなることを特徴とする。刻印部
を以上のように各種の形状のものにすることにより鮮度
の多様化が図れる。

【０００８】また、本発明の請求項６の発明は、前記光
輝描画部及び刻印部を形成した前記透明体の表及び／又
は裏面には透明部材が重合又は融重合されることを特徴
とする。刻印部の表及び／又は裏面に透明部材を重合又
は融重合することによりこの刻印部の保護が図れ、耐久
性の向上が図れる。

【０００９】また、本発明の請求項７の発明は、前記集
合透明体の上面又は下面を除く他の面にはアルミ箔又は
アクリルミラー箔が貼着されることを特徴とする。アル
ミ箔等を透明体の外面側に貼着することにより光が再反
射され内部光輝描画部の輝度の一層の向上ができる。

【００１０】また、本発明の請求項８の発明は、前記透
明集合体は、その上下面及び／又は側面に配置される発
光源により照射されることを特徴とする。内部光輝描画
部は発光源により鮮明に表示される。また、本発明では
この発光源が上下面及び／又は側面に配置されるのみで
あり、従来のものに較べて発光源の数の大幅の減少がで
きる。これにより低コスト化が図れる。

【００１１】また、本発明の請求項９の発明は、前記透
明集合体は、前記光輝描画部を除く残り面に前記刻印部
を形成するものからなることを特徴とする。残り面に刻
印部を形成することにより、全体として更に変化のある
態様の光輝描画部の表示が可能になる。

【００１２】また、本発明の請求項１０の発明は、前記
透明体が、複層のものからなることを特徴とする。多層
の光輝描画部の形成により、表示機能の向上が図れ、多
くの情報の表示が可能になる。よって、使用目的の多様
化が図れる。

【００１３】また、本発明の請求項１１の発明は、前記
発光源が、超光輝度のＬＥＤ又は他の発光体であること
を特徴とする。また、本発明の請求項１２の発明は、前
記ＬＥＤ等が、単色又はフルカラに変化するものである
ことを特徴とする。また、本発明の請求項１３の発明
は、前記ＬＥＤ等が、その輝度を変化するものからなる
ことを特徴とする。また、本発明の請求項１４の発明
は、前記輝度の変化が、ゆらぎ状に変化するものである
ことを特徴とする。ＬＥＤ等を用いることにより、発光
源の低コスト化が図れると共に耐久性の向上が図れる。
また、以上のように各機能を有するＬＥＤ等を用いるこ
とにより内部光輝描画部の表示の多様変化が可能にな
り、品質の向上が図れる。

【００１４】また、本発明の請求項１５の発明は、透明
体又は略透明体の外面側に刻印部をレーザ加工又は彫刻
により形成すると共に前記透明体等の外面に透明部材を
融重合することを特徴とする。これにより正面からは透
明に見えるが斜めから見ると刻印部の画像が見える。

【００１５】また、本発明の請求項１６の発明は、前記
透明体等がＬＥＤ等の発光源により照射されることを特
徴とする。これにより刻印部が色彩を帯びた状態で表示
され、美観の向上が図れる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の外面刻印部を有す
る集合透明体の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図１乃至図３は本発明の外面刻印部を有する集合透明体
の１つの実施の形態の全体概要構造を示すものである。
本発明の外面刻印部を有する集合透明体（以下、単に集
合透明体と仮称する）は、透明なガラスやアクリル樹脂
等の樹脂材の透明体１と、この内部にレーザ加工により
形成した光輝描画部２（本実施の形態ではアルファベッ
トのＣの文字が表示されているが、勿論、これに限定す
るものでなく、各種の文字や画像等が任意に表示され
る）と、光輝描画部２の表示範囲における外面側にレー
ザ加工により形成される刻印部３と、光輝描画部２や刻
印部３を照明する発光源の１つであるＬＥＤ４と、透明
体１を支持する枠体５（本実施の形態では透明体１の下
面にのみ枠体５（台）が形成されているが透明体１の全
体を囲む枠体でもよい）と、透明体１の下面を除く外面
に貼着されるアルミ箔やアクリルミラー箔６等とからな
る。また、ＬＥＤ４にはこれを照射するための電源部
（図略）や切換部（図略）が連結される。

【００１７】図１乃至図３に示す刻印部３は水平線群の
ものからなり、透明体１の外面の表裏面に形成されてい
る。これに対し、図４に示すものは透明体の一外面にの
み刻印部３を形成するものである。刻印３の形成態様は
使用目的に応じて態様に変化させればよい。

【００１８】図５は透明体１の両外面に刻印部３を形成
した集合透明体の両外面に透明部材７を重合した実施の
形態を示すものである。透明部材７はこの実施の形態で
は貼着されるものであるが、公知の貼着剤を使用するこ
とにより透明度を低下させないし透明部材７を貼着する
ことができる。以上により、刻印部３の保護が図れ、耐
久性の向上が図れる。

【００１９】図６は透明部材７を融重合させたもので透
明部材７が刻印部３内に一体的に融合され透明体１と透
明部材７との一体化が図れる。これにより、透明部材７
が重合されたことがわからなくなり、品質の一層の向上
が図れる。

【００２０】図７乃至図１１は刻印部３の各種形態を示
したものである。勿論、刻印部３は以上の表示内容のも
のに限定するものではない。図７の刻印部３ａは垂直線
群のものからなる。また、図８の刻印部３ｂは点群のも
のからなる。また、図９の刻印部３ｃは斜線群のものか
らなり、図１０の刻印部３ｄは×印状に交差する交差線
群からなる。また、図１１の刻印部３ｅは水平線と垂直
線の交差部からなる。以上により、多様の光輝描画部２
の表示が可能になる。

【００２１】図１２は光輝描画部２や刻印部３の形成さ
れていない透明体１の残り面８の部分に刻印部３０を形
成したものであり、表示の多様化ができる。図１２の場
合は刻印部３０は点群であるが、勿論、これに限定する
ものでなく、例えば星印、丸印、角印でもよう。

【００２２】図１３乃至図１４は以上の構造の集合透明
体を複層（図示は２層）にしたものであり、夫々光輝描
画部２や刻印部３が表示されている。

【００２３】また、図１５乃至図１７は複層の集合透明
体の外面に透明部材７を貼着したものであり、各種態様
のものが表示されているが、勿論、これ等の態様のもの
に限定するものではない。

【００２４】図１８は内部に光輝描画部を形成しない透
明体１ａの外面に刻印部３を形成し、この外面に透明部
材７を融重合した集合透明体の一例を示す。また、図示
していないが発光源としてＬＥＤ等が付設される。この
ような集合透明体は正面からは透明に見えるが、斜めか
ら見ると刻印部３が表れる。刻印部３の形態を色々変化
させることにより複雑な画像表示が可能になる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、内部に光輝描画部を形
成すると共に、この輝度向上のための刻印部３を形成す
ることにより一層の鮮明度の向上と視野の拡大を図るこ
とができる。更に、透明部材を貼着することにより、耐
久性の向上が図れる。また、複層化にすることにより情
報表示機能の大幅の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の集合透明体の全体概要構造を示す斜視
図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】図１の正面図。

【図４】外面の一方側に刻印部を設けた集合透明体の部
分断面図。

【図５】外面の双方側に刻印部を形成すると共にこれを
覆う透明部材を重合貼着した集合透明体の部分断面図。

【図６】外面の双方側に刻印部を形成すると共にこれを
覆う透明部材を融重合貼着した集合透明体の部分断面
図。

【図７】垂直線群の刻印部を設けた集合透明体の部分平
面図。

【図８】点群の刻印部を設けた集合透明体の部分平面
図。

【図９】斜線群の刻印部を設けた集合透明体の部分平面
図。

【図１０】×印状の交差線群の刻印部を設けた集合透明
体の部分平面図。

【図１１】水平線群と垂直線群との交差線群の刻印部を
設けた集合透明体の部分平面図。

【図１２】透明体の外面の残り面に点群の刻印部を設け
た集合透明体の平面図。

【図１３】刻印部を有する２層の透明体からなる集合透
明体の部分断面図。

【図１４】表裏面に刻印部を有する２層の透明体からな
る集合透明体の部分断面図。

【図１５】刻印部を有する２層の透明体の一方側に透明
部材を設けた集合透明体の部分断面図。

【図１６】外面の双方側に刻印部を有する２層の透明体
の双方側に透明部材を集合させた集合透明体の部分断面
図。

【図１７】外面の双方側に刻印部を有する２層の透明体
の双方側に透明部材を融重合させた集合透明体の部分断
面図。

【図１８】外面に刻印部を形成する透明体の外面に透明
部材を融重合させた集合透明体の部分断面図。

【符号の説明】

１透明体１ａ透明体２光輝描画部３刻印部３ａ刻印部３ｂ刻印部３ｃ刻印部３ｄ刻印部３ｅ刻印部４ＬＥＤ５枠体６アルミ箔又はアクリルミラー７透明部材８残り面３０刻印部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明体又は略透明体の内部にレーザ加工
による光輝描画部を形成すると共に前記透明体の外面側
に前記光輝描画部の範囲内において刻印部をレーザ加工
又は彫刻により形成することを特徴とする外面刻印部を
有する集合透明体。
【請求項２】前記刻印部が、前記透明体の一方側の外
面又は双方側の外面に形成されることを特徴とする請求
項１に記載の外面刻印部を有する集合透明体。
【請求項３】前記刻印部が、水平線群又は垂直線群か
らなることを特徴とする請求項１又は２に記載の外面刻
印部を有する集合透明体。
【請求項４】前記刻印部が、点群からなることを特徴
とする請求項１又は２に記載の外面刻印部を有する集合
透明体。
【請求項５】前記刻印部が、交差線群からなることを
特徴とする請求項１又は２に記載の外面刻印部を有する
集合透明体。
【請求項６】前記光輝描画部及び刻印部を形成した前
記透明体の表及び／又は裏面には透明部材が重合又は融
重合されることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか
に記載の外面刻印部を有する集合透明体。
【請求項７】前記集合透明体の上面又は下面を除く他
の面にはアルミ箔又はアクリルミラー箔が貼着されるこ
とを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の外面
刻印部を有する集合透明体。
【請求項８】前記透明集合体は、その上下面及び／又
は側面に配置される発光源により照射されることを特徴
とする請求項１乃至７のいずれかに記載の外面刻印部を
有する集合透明体。
【請求項９】前記透明集合体は、前記光輝描画部を除
く残り面に前記刻印部を形成するものからなることを特
徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載の外面刻印部
を有する集合透明体。
【請求項１０】前記透明体が、複層のものからなるこ
とを特徴とする請求項１乃至９のいずれかに記載の外面
刻印部を有する集合透明体。
【請求項１１】前記発光源が、超光輝度のＬＥＤ又は
他の発光体であることを特徴とする請求項８に記載の外
面刻印部を有する集合透明体。
【請求項１２】前記ＬＥＤ等が、単色又は複色に変化
するものであることを特徴とする請求項１１に記載の外
面刻印部を有する集合透明体。
【請求項１３】前記ＬＥＤ等が、その輝度を変化する
ものからなることを特徴とする請求項１２に記載の外面
刻印部を有する集合透明体。
【請求項１４】前記輝度の変化が、ゆらぎ状に変化す
るものであることを特徴とする請求項１３に記載の外面
刻印部を有する集合透明体。
【請求項１５】透明体又は略透明体の外面側に刻印部
をレーザ加工又は彫刻により形成すると共に前記透明体
等の外面に透明部材を融重合することを特徴とする外面
刻印部を有する集合透明体。
【請求項１６】前記透明体等がＬＥＤ等の発光源によ
り照射されることを特徴とする請求項１５に記載の外面
刻印部を有する集合透明体。