JP2005025004A - 表示板 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄光顔料をより明るく発光できるようにして表示内容を鮮明に認識できるようにした表示板を提供する。
【解決手段】光を反射する光反射層3を基板2に積層して設け、該光反射層3の表面に蓄光顔料4を塗布することにより、表示5を記載して表示板1を形成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】光を反射する光反射層3を基板2に積層して設け、該光反射層3の表面に蓄光顔料4を塗布することにより、表示5を記載して表示板1を形成したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蓄光顔料によって文字,図形等からなる記号、又はキャラクターを表示した表示板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛍光塗料によって文字を表示した表示板が知られている。図4は、従来技術の表示板100の正面図を示す。この表示板100は、基板の表面に、蛍光塗料で文字101を表示して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−118890号公報
【0004】
そして、このように構成された表示板100においては、文字101の部分が蛍光塗料で構成されているため、夜間等においては、文字101の部分が発光することにより、該文字101を目視できる。このため、表示板100は、例えば、ごみの不法投棄を防止することを呼び掛けるための看板として用いることができる。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかし、従来技術による表示板100においては、蛍光塗料自体の発光能力によって文字101の発光する明るさが制限される。このため、仮に、同じ蛍光塗料を使用して文字101の部分を明るく発光させようとする場合には、蛍光塗料を塗布する面積を広くする必要がある。しかし、このように蛍光塗料を塗布する面積を広くした場合には、必然的に文字101の部分が広くなって表示板100が大型化してしまって小型化できないため、当該表示板100を狭い個所には設置できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は前記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、表示板を大型化することなく、文字,図形等の表示を一層明るく輝かせることのできる表示板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の表示板は、光を反射する光反射層を基板に積層して設け、該光反射層の表面に蓄光顔料を塗布して文字、図形等の表示を記載したので、該蓄光顔料から該表示板の正面側へ向けて進行する光の他に、該蓄光顔料から該表示板の裏面側へ向けて一旦進行した光も光反射層で反射された後に表示板の正面側へ向けて進行する。つまり、蓄光顔料が発光することにより、該蓄光顔料から発生した光は、無駄なく有効に、表示板の正面側へ向けて出射できるため、表示板の正面から該表示板を目視する者には、表示板に記載されている表示を一層明るく、且つ鮮明に目視することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示板において、表示が、文字,図形等からなる記号又はキャラクターであることを特徴するものである。このように構成することにより、該記号,キャラクターを明るく且つ、鮮明に目視できるため、該記号,キャラクターの意味を明確に認識させることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表示板において、表示の外縁に沿って縁取り部を設けることにより前記光反射層を表面に露出させたことを特徴とするものである。これにより、前記表示の外縁は縁取り部によって縁取りされることになる。このように縁取りされた蓄光顔料によって形成された表示は鮮明に認識される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示板において、光反射層を、光反射シートによって構成したことを特徴とするものである。このように構成すれば、該光反射シートを基板に貼付することにより、該光反射層を容易に形成することができ、表示板を容易に形成することができる。
【0011】
以下に、本発明の実施形態について説明する。この実施形態に係る表示板1は、図1に示すように、プラスチック等で形成された基板2の表面に光反射層3が設けられている。前記光反射層3の表面には、蓄光顔料4を塗布することにより、該蓄光顔料4によって、図2に示すように、所定形状の表示5が記載されている。該表示5としては、例えば、図2に示すように、文字、図形等の記号やキャラクターが該当する。
【0012】
該表示5の文字や図形を構成する各部分の表面に、透光性であって且つ色付きの塗料を塗布したり、或いは、色付きのテープを貼付等すれば、文字や図形の各部分を異なる色に色分けして発光させることができる。
【0013】
又、前記光反射層3の表面には、装飾部6が設けられている。該装飾部6は、各種彩りの装飾用塗料を塗布して構成することにより、表示板1としての装飾的機能を高めることができる。
【0014】
前記表示5の縁5aと前記装飾部6との間には、縁取り部7が設けられている。該縁取り部7においては、前記蓄光顔料4及び装飾用塗料が塗布されないことにより、前記光反射層3が表面に露出している。該縁取り部7は、該表示5の縁5aに沿って設けることにより、図2に示すように、該表示5を囲むように設けられているため、該表示5と略同様の形状をなしている。
【0015】
前記光反射層3は、光反射シートによって構成することができる。該光反射シートは、基材シート8の表面に白色系の下地層9を積層し、該下地層9の表面にガラスビーズ10を散布し、該ガラスビーズ10の表面を透光性の表面保護層11で覆った構成とすることができる。該光反射層3はその表面保護層11を経て内部へ入射した光を外部へ反射する機能を有する構成である。
【0016】
又、図2に示すように、前記基板2の縁に沿って枠取り部12を設けることができる。該枠取り部12においては、前記表示5及び装飾部6が設けられていないことにより、光反射層3が露出した構成になっている。
【0017】
次に、作用について説明する。表示板1が室外に設置されている場合には、蓄光顔料4が太陽光を受光することによって、該蓄光顔料4が光エネルギを蓄光する。又、表示板1が室内に設置されている場合には、電灯からの光を蓄光顔料4が受光することによって、該蓄光顔料4が光エネルギを蓄光する。そして、夜間等において室内等に設けられている光源が消灯することにより、表示板1の周囲が暗くなった環境下では、蓄光顔料4に蓄光されている光エネルギによって発光している該蓄光顔料4を目視することにより、蓄光顔料4によって形作られている記号やキャラクタからなる表示5を認識できる。
【0018】
ところで、例えば、該蓄光顔料4の一部分Sの発光によって該蓄光顔料4から出射する光には、図1中矢示のように蓄光顔料4から表示板1の正面側へ向けて進行する光Aや、該蓄光顔料4から裏面側へ向けて進行する光Bがある。このように表示板1の正面側へ向けて進行する光Aが、該表示板1を目視している者の目に入ることにより、発光している蓄光顔料4によって形作られた形状の文字、図形等の表示5を目視できて、該表示5の意味を認識できる。
【0019】
更に、表示板1の裏面側へ向けて進行した光Bは該光反射シート3で反射された後に、表示板1の正面側へ向けて進行する光Cとなって、該表示板1を目視している者の目に入ることができる。このように、該蓄光顔料4の発光によって該蓄光顔料4から表示板1の裏面側へ向けて進行した光Bも、表示板1の正面側へ向かう光Cとなって表示板1を目視している人の目に入るため、発光している蓄光顔料4によって形作られた形状の記号やキャラクタからなる表示5を一層明るく、且つ、鮮明に目視できる。
【0020】
然るに、従来技術の表示板においては、蛍光塗料の発光によって発生した光のうち、該蛍光塗料から表示板の正面側へ向けて進行する光は、該表示板を目視している人の目に入るが、該蛍光塗料から表示板の裏面側へ向けて進行する光は、該表示板の基板等によって吸収等されてしまうため、表示板を目視している人の目に入らない。
【0021】
しかし、本実施形態においては、前述のように、蓄光顔料4から表示板1の正面側へ向けて進行する光Aだけでなく、該蓄光顔料4から表示板1の裏面側へ向けて進行する光Bも該光反射シート3で反射された後に表示板1の正面側へ向けて進行する光Cとなって、該表示板1を目視している人の目に入ることになる。つまり、本実施形態においては、蓄光顔料4で発光した光は無駄なく表示板1の正面側へ向けて進行し、表示板1を目視している人の目に入るため、蓄光顔料4の発光を一層明るく、且つ鮮明に目視できる。
【0022】
次に、本実施形態の表示板1を道路標識に用いた場合について説明する。夜間において、例えば、自動車のライトから出射した強力な光線が表示板1に照射したとする。この場合、当該ライトからの強力な光線によって表示板1の表示5が発光する。しかし、自動車のライトから出射した強力な光線が表示板1に照射してから、表示5を構成する蓄光顔料5が発光するまでには一定の時間を必要とする。つまり、表示5を形成する蓄光顔料4は光を一旦蓄光してから発光するため、蓄光顔料4は受光後、即座には発光できない。しかし、本実施形態の表示板1には、該縁取り部7において光反射層3が露出しているため、自動車のライトからの強力な光線は該縁取り部7において反射する。ところで、該縁取り部7は、表示5の縁取りをする様に該表示5の縁5aに沿って設けられているため、該表示5の形状と略同形である。従って、運転者は自動車からの強力な光線を反射している該縁取り部7によって、表示5と同様の意味合いを即座に認識することができる。
【0023】
そして、自動車のライトの照射が表示板1から外れて該表示板1を照射しなくなった場合には、縁取り部7からの反射光はなくなる反面、該ライトからの光エネルギを蓄光している蓄光顔料4が発光することにより、運転者は該蓄光顔料4によって形成されている表示5の意味を認識できる。
【0024】
又、図2に示すように、表示板1の縁1aの内側に沿って枠取り部12が設けられているため、自動車のライトが表示板1に照射した場合、該枠取り部12が該ライトからの強力な光線を反射することにより、表示板1の存在することを運転者に直ちに認識させることができる。
【0025】
又、例えば、表示5として画数の多い漢字が蓄光顔料4で記載されているような場合や、或いは、図2中に示すように、文字を構成する一部に実際には隙間Kが存在したとしても、蓄光顔料4が発光した場合には、該蓄光顔料4が当該隙間Kの部分において、つながって認識され易い。この場合には、当該文字を正確に認識できない恐れがある。しかし、本実施形態においては、蓄光顔料4は縁取り部7によって縁取りされているため、該蓄光顔料4が発光した状態においても、該蓄光顔料4が前記隙間Kにおいてつながって認識されることはなく、当該隙間Kを鮮明に認識できる。その結果、蓄光顔料4によって記載されている文字を鮮明に認識することができる。
【0026】
又、図3は表示板の変形例を示す。この表示板1においては、表示5を文字と風景画によって構成した場合を示す。
【0027】
以上の説明においては、光反射層3を光反射シートによって形成した場合について説明したが、該光反射層3は、光を反射する特性を有する塗料を基板2上に塗布することにより形成することもできる。又、以上の実施形態においては、表示板1の縁に沿うように枠取り部12を設けたが、該枠取り部12を設けなくても、本発明の所期の目的は達成できる。本発明に係る表示板1は、看板や標識等に用いることができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、光を反射する光反射層を基板に積層して設け、該光反射層の表面に蓄光顔料を塗布して文字、図形等の表示を記載したので、該蓄光顔料から該表示板の正面側へ向けて進行する光の他に、該蓄光顔料から該表示板の裏面側へ向けて一旦進行した光も光反射層で反射された後に表示板の正面側へ向けて進行する。つまり、蓄光顔料が発光することにより、該蓄光顔料から発生した光は、無駄なく有効に、表示板の正面側へ向けて出射できるため、表示板の正面側から該表示板を目視する者は、表示板に記載されている表示を一層明るく、且つ鮮明に目視することができる。
【0029】
又、前記表示として、文字又は,図形等の記号で構成すれば、該記号を明るく且つ、鮮明に目視できるため、該記号の意味を明確に認識することができる。
【0030】
又、前記表示の縁に沿って縁取り部を設ければ、該縁取り部が表示の外縁に沿って縁取りするため、蓄光顔料を塗布して構成した表示を鮮明に認識することができる。
【0031】
又、前記光反射層を光反射シートによって構成すれば、該光反射シートを基板に貼付することにより、該光反射層を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る表示板の断面図である。
【図2】本実施形態に係る表示板の正面図である。
【図3】表示板の変形例を示す正面図である。
【図4】従来技術による表示板の正面図である。
【符号の説明】
1 表示板
2 基板
3 光反射層
4 蓄光顔料
5 表示
7 縁取り部
【発明の属する技術分野】
この発明は、蓄光顔料によって文字,図形等からなる記号、又はキャラクターを表示した表示板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛍光塗料によって文字を表示した表示板が知られている。図4は、従来技術の表示板100の正面図を示す。この表示板100は、基板の表面に、蛍光塗料で文字101を表示して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−118890号公報
【0004】
そして、このように構成された表示板100においては、文字101の部分が蛍光塗料で構成されているため、夜間等においては、文字101の部分が発光することにより、該文字101を目視できる。このため、表示板100は、例えば、ごみの不法投棄を防止することを呼び掛けるための看板として用いることができる。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかし、従来技術による表示板100においては、蛍光塗料自体の発光能力によって文字101の発光する明るさが制限される。このため、仮に、同じ蛍光塗料を使用して文字101の部分を明るく発光させようとする場合には、蛍光塗料を塗布する面積を広くする必要がある。しかし、このように蛍光塗料を塗布する面積を広くした場合には、必然的に文字101の部分が広くなって表示板100が大型化してしまって小型化できないため、当該表示板100を狭い個所には設置できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は前記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、表示板を大型化することなく、文字,図形等の表示を一層明るく輝かせることのできる表示板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の表示板は、光を反射する光反射層を基板に積層して設け、該光反射層の表面に蓄光顔料を塗布して文字、図形等の表示を記載したので、該蓄光顔料から該表示板の正面側へ向けて進行する光の他に、該蓄光顔料から該表示板の裏面側へ向けて一旦進行した光も光反射層で反射された後に表示板の正面側へ向けて進行する。つまり、蓄光顔料が発光することにより、該蓄光顔料から発生した光は、無駄なく有効に、表示板の正面側へ向けて出射できるため、表示板の正面から該表示板を目視する者には、表示板に記載されている表示を一層明るく、且つ鮮明に目視することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示板において、表示が、文字,図形等からなる記号又はキャラクターであることを特徴するものである。このように構成することにより、該記号,キャラクターを明るく且つ、鮮明に目視できるため、該記号,キャラクターの意味を明確に認識させることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表示板において、表示の外縁に沿って縁取り部を設けることにより前記光反射層を表面に露出させたことを特徴とするものである。これにより、前記表示の外縁は縁取り部によって縁取りされることになる。このように縁取りされた蓄光顔料によって形成された表示は鮮明に認識される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示板において、光反射層を、光反射シートによって構成したことを特徴とするものである。このように構成すれば、該光反射シートを基板に貼付することにより、該光反射層を容易に形成することができ、表示板を容易に形成することができる。
【0011】
以下に、本発明の実施形態について説明する。この実施形態に係る表示板1は、図1に示すように、プラスチック等で形成された基板2の表面に光反射層3が設けられている。前記光反射層3の表面には、蓄光顔料4を塗布することにより、該蓄光顔料4によって、図2に示すように、所定形状の表示5が記載されている。該表示5としては、例えば、図2に示すように、文字、図形等の記号やキャラクターが該当する。
【0012】
該表示5の文字や図形を構成する各部分の表面に、透光性であって且つ色付きの塗料を塗布したり、或いは、色付きのテープを貼付等すれば、文字や図形の各部分を異なる色に色分けして発光させることができる。
【0013】
又、前記光反射層3の表面には、装飾部6が設けられている。該装飾部6は、各種彩りの装飾用塗料を塗布して構成することにより、表示板1としての装飾的機能を高めることができる。
【0014】
前記表示5の縁5aと前記装飾部6との間には、縁取り部7が設けられている。該縁取り部7においては、前記蓄光顔料4及び装飾用塗料が塗布されないことにより、前記光反射層3が表面に露出している。該縁取り部7は、該表示5の縁5aに沿って設けることにより、図2に示すように、該表示5を囲むように設けられているため、該表示5と略同様の形状をなしている。
【0015】
前記光反射層3は、光反射シートによって構成することができる。該光反射シートは、基材シート8の表面に白色系の下地層9を積層し、該下地層9の表面にガラスビーズ10を散布し、該ガラスビーズ10の表面を透光性の表面保護層11で覆った構成とすることができる。該光反射層3はその表面保護層11を経て内部へ入射した光を外部へ反射する機能を有する構成である。
【0016】
又、図2に示すように、前記基板2の縁に沿って枠取り部12を設けることができる。該枠取り部12においては、前記表示5及び装飾部6が設けられていないことにより、光反射層3が露出した構成になっている。
【0017】
次に、作用について説明する。表示板1が室外に設置されている場合には、蓄光顔料4が太陽光を受光することによって、該蓄光顔料4が光エネルギを蓄光する。又、表示板1が室内に設置されている場合には、電灯からの光を蓄光顔料4が受光することによって、該蓄光顔料4が光エネルギを蓄光する。そして、夜間等において室内等に設けられている光源が消灯することにより、表示板1の周囲が暗くなった環境下では、蓄光顔料4に蓄光されている光エネルギによって発光している該蓄光顔料4を目視することにより、蓄光顔料4によって形作られている記号やキャラクタからなる表示5を認識できる。
【0018】
ところで、例えば、該蓄光顔料4の一部分Sの発光によって該蓄光顔料4から出射する光には、図1中矢示のように蓄光顔料4から表示板1の正面側へ向けて進行する光Aや、該蓄光顔料4から裏面側へ向けて進行する光Bがある。このように表示板1の正面側へ向けて進行する光Aが、該表示板1を目視している者の目に入ることにより、発光している蓄光顔料4によって形作られた形状の文字、図形等の表示5を目視できて、該表示5の意味を認識できる。
【0019】
更に、表示板1の裏面側へ向けて進行した光Bは該光反射シート3で反射された後に、表示板1の正面側へ向けて進行する光Cとなって、該表示板1を目視している者の目に入ることができる。このように、該蓄光顔料4の発光によって該蓄光顔料4から表示板1の裏面側へ向けて進行した光Bも、表示板1の正面側へ向かう光Cとなって表示板1を目視している人の目に入るため、発光している蓄光顔料4によって形作られた形状の記号やキャラクタからなる表示5を一層明るく、且つ、鮮明に目視できる。
【0020】
然るに、従来技術の表示板においては、蛍光塗料の発光によって発生した光のうち、該蛍光塗料から表示板の正面側へ向けて進行する光は、該表示板を目視している人の目に入るが、該蛍光塗料から表示板の裏面側へ向けて進行する光は、該表示板の基板等によって吸収等されてしまうため、表示板を目視している人の目に入らない。
【0021】
しかし、本実施形態においては、前述のように、蓄光顔料4から表示板1の正面側へ向けて進行する光Aだけでなく、該蓄光顔料4から表示板1の裏面側へ向けて進行する光Bも該光反射シート3で反射された後に表示板1の正面側へ向けて進行する光Cとなって、該表示板1を目視している人の目に入ることになる。つまり、本実施形態においては、蓄光顔料4で発光した光は無駄なく表示板1の正面側へ向けて進行し、表示板1を目視している人の目に入るため、蓄光顔料4の発光を一層明るく、且つ鮮明に目視できる。
【0022】
次に、本実施形態の表示板1を道路標識に用いた場合について説明する。夜間において、例えば、自動車のライトから出射した強力な光線が表示板1に照射したとする。この場合、当該ライトからの強力な光線によって表示板1の表示5が発光する。しかし、自動車のライトから出射した強力な光線が表示板1に照射してから、表示5を構成する蓄光顔料5が発光するまでには一定の時間を必要とする。つまり、表示5を形成する蓄光顔料4は光を一旦蓄光してから発光するため、蓄光顔料4は受光後、即座には発光できない。しかし、本実施形態の表示板1には、該縁取り部7において光反射層3が露出しているため、自動車のライトからの強力な光線は該縁取り部7において反射する。ところで、該縁取り部7は、表示5の縁取りをする様に該表示5の縁5aに沿って設けられているため、該表示5の形状と略同形である。従って、運転者は自動車からの強力な光線を反射している該縁取り部7によって、表示5と同様の意味合いを即座に認識することができる。
【0023】
そして、自動車のライトの照射が表示板1から外れて該表示板1を照射しなくなった場合には、縁取り部7からの反射光はなくなる反面、該ライトからの光エネルギを蓄光している蓄光顔料4が発光することにより、運転者は該蓄光顔料4によって形成されている表示5の意味を認識できる。
【0024】
又、図2に示すように、表示板1の縁1aの内側に沿って枠取り部12が設けられているため、自動車のライトが表示板1に照射した場合、該枠取り部12が該ライトからの強力な光線を反射することにより、表示板1の存在することを運転者に直ちに認識させることができる。
【0025】
又、例えば、表示5として画数の多い漢字が蓄光顔料4で記載されているような場合や、或いは、図2中に示すように、文字を構成する一部に実際には隙間Kが存在したとしても、蓄光顔料4が発光した場合には、該蓄光顔料4が当該隙間Kの部分において、つながって認識され易い。この場合には、当該文字を正確に認識できない恐れがある。しかし、本実施形態においては、蓄光顔料4は縁取り部7によって縁取りされているため、該蓄光顔料4が発光した状態においても、該蓄光顔料4が前記隙間Kにおいてつながって認識されることはなく、当該隙間Kを鮮明に認識できる。その結果、蓄光顔料4によって記載されている文字を鮮明に認識することができる。
【0026】
又、図3は表示板の変形例を示す。この表示板1においては、表示5を文字と風景画によって構成した場合を示す。
【0027】
以上の説明においては、光反射層3を光反射シートによって形成した場合について説明したが、該光反射層3は、光を反射する特性を有する塗料を基板2上に塗布することにより形成することもできる。又、以上の実施形態においては、表示板1の縁に沿うように枠取り部12を設けたが、該枠取り部12を設けなくても、本発明の所期の目的は達成できる。本発明に係る表示板1は、看板や標識等に用いることができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、光を反射する光反射層を基板に積層して設け、該光反射層の表面に蓄光顔料を塗布して文字、図形等の表示を記載したので、該蓄光顔料から該表示板の正面側へ向けて進行する光の他に、該蓄光顔料から該表示板の裏面側へ向けて一旦進行した光も光反射層で反射された後に表示板の正面側へ向けて進行する。つまり、蓄光顔料が発光することにより、該蓄光顔料から発生した光は、無駄なく有効に、表示板の正面側へ向けて出射できるため、表示板の正面側から該表示板を目視する者は、表示板に記載されている表示を一層明るく、且つ鮮明に目視することができる。
【0029】
又、前記表示として、文字又は,図形等の記号で構成すれば、該記号を明るく且つ、鮮明に目視できるため、該記号の意味を明確に認識することができる。
【0030】
又、前記表示の縁に沿って縁取り部を設ければ、該縁取り部が表示の外縁に沿って縁取りするため、蓄光顔料を塗布して構成した表示を鮮明に認識することができる。
【0031】
又、前記光反射層を光反射シートによって構成すれば、該光反射シートを基板に貼付することにより、該光反射層を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る表示板の断面図である。
【図2】本実施形態に係る表示板の正面図である。
【図3】表示板の変形例を示す正面図である。
【図4】従来技術による表示板の正面図である。
【符号の説明】
1 表示板
2 基板
3 光反射層
4 蓄光顔料
5 表示
7 縁取り部
Claims (4)
- 光を反射する光反射層を基板に積層して設け、該光反射層の表面に蓄光顔料を塗布することにより表示を記載したことを特徴とする表示板。
- 前記表示が、文字,図形等からなる記号、又はキャラクターであることを特徴する請求項1に記載の表示板。
- 前記表示の外縁に沿って縁取り部を設け、該縁取り部において前記光反射層を表面に露出させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示板。
- 前記光反射層を、光反射シートによって構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の表示板。
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JP2003191734A JP2005025004A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 表示板 |
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JP2003191734A JP2005025004A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 表示板 |
Publications (1)
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JP2005025004A true JP2005025004A (ja) | 2005-01-27 |
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ID=34189209
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191734A patent/JP2005025004A/ja active Pending
Cited By (6)
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ITPD20130048A1 (it) * | 2013-02-27 | 2014-08-28 | Rexpol Srl | Lastra per l'isolamento con trattamento riflettente selettivo |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061120 |
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