JP2003200440A - ゴムローラの成形金型、ゴムローラの製造方法 - Google Patents
ゴムローラの成形金型、ゴムローラの製造方法Info
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Abstract
ル5aを取外し、ノズルタッチを含めた熱硬化性液状ゴ
ムの注入に要する時間を短縮する。 【解決手段】 中空円筒状の金型本体2内に芯金4を配
置し;微細な通気孔1bが設けられている上駒1と、注
入口3aが設けられている下駒3とを嵌合して成形金型
を組立て;注入口3aに注入ノズル5aを接続し;熱硬
化性液状ゴムを成形金型内が満たされるように注入し;
注入工程の終了直後に、注入ノズル5aを注入口3aに
接続した状態で成形金型の上下を反転し;注入ノズル5
aを注入口3aより取外し;注入ノズル5aの上下を反
転して初期の配置に戻してゴムローラの製造する。
Description
を用いてゴムローラを製造するための成形金型および方
法に関するものである。
製造する方法として、円筒状金型本体の下部に嵌合され
た下駒に、直接またはノズルタッチ板を介して注入ノズ
ルを圧接(ノズルタッチ)し、下駒に設けられた注入口
より熱硬化性液状ゴムを注入し、これを硬化してゴム層
とする方法がある。
性液状ゴムを成形金型の下側から注入することにより、
熱硬化性液状ゴムに気泡が発生することを抑制できる。
未硬化の熱硬化性液状ゴムが垂れてくることを回避する
ため、注入口付近の熱硬化性液状ゴムが硬化するまで注
入ノズルを圧接しておく必要があり、ノズルタッチを含
めた熱硬化性液状ゴムの注入に要する時間が長くなる場
合があった。
ノズルを取外しても熱硬化性液状ゴムが垂れないようす
るため、金型下部の駒に垂れ防止機構を設けることが、
特開平6−278146号公報に記載されている。しか
しながら、当該公報に記載の方法では、金型構造が複雑
となる場合がある。
部に嵌合された下駒に直接またはノズルタッチ板を介し
て注入ノズルを圧接し、この注入ノズルより熱硬化性液
状ゴムを注入する方法では、注入口付近の熱硬化性液状
ゴムが硬化するまで注入ノズルを離すことができず、生
産性が不十分となる場合があった。
と、金型の製造コストが上がり、結果的にゴムローラの
製造コストが高くなる場合があった。
化性液状ゴムの硬化を待たずに注入ノズルを取外し、ノ
ズルタッチを含めた熱硬化性液状ゴムの注入に要する時
間を短縮することを目的とする。
の本発明によれば、熱硬化性液状ゴムを注入し、該熱硬
化性液状ゴムを硬化してゴム層を形成するための成形金
型であって、中空円筒状の金型本体と、該金型本体に嵌
合され、微細な通気孔が設けられている上駒と、該金型
本体に嵌合され、該熱硬化性液状ゴムの注入口が設けら
れている下駒とを含んでなることを特徴とするゴムロー
ラの成形金型が提供される。
置する工程と、微細な通気孔が設けられている上駒と、
注入口が設けられている下駒とを該金型本体に嵌合して
成形金型を組立てる工程と、該注入口に注入ノズルを接
続する工程と、該注入口に接続された該注入ノズルよ
り、熱硬化性液状ゴムを該成形金型内が満たされるよう
に注入する工程と、注入工程の終了直後に、該注入ノズ
ルを該注入口に接続した状態で該成形金型の上下を反転
する工程と、該成形金型が上下反転された状態で、該注
入ノズルを該注入口より取外す工程と、取外された該注
入ノズルの上下を反転して初期の配置に戻す工程とを含
んでなることを特徴とするゴムローラの製造方法が提供
される。
したら、直ちに成形金型の上下を反転させることにより
問題を解決している。
ら、注入ノズルを接続したまま成形金型の上下を反転さ
せる。反転後は、注入部が金型の上側に位置するため、
注入ノズルを取外しても、未硬化の熱硬化性液状ゴムが
漏れることはない。
の成形金型の注入口へ接続され、熱硬化性液状ゴムを注
入する。
れているため、熱硬化性液状ゴムが注入されるに従い、
成形金型内部の空気は通気孔より外部に排気される。そ
して、熱硬化性液状ゴムが通気孔に達し僅かに進入する
と、通気孔が微細であり通気孔の断面積が小さいため、
熱硬化性液状ゴムは通気孔内部および/または近傍で直
ちに硬化し、通気孔の栓の役目を果たす。このため、成
形金型の上下を反転しても、熱硬化性液状ゴムが通気孔
より漏れることが抑制される。
ズルより熱硬化性液状ゴムを注入し、注入が終了した
ら、注入ノズルを接続したまま直ちに成形金型を上下反
転させ、成形金型反転後、熱硬化性液状ゴムの硬化を待
たずに接続した注入ノズルを取外すことにより、ノズル
タッチを含めた熱硬化性液状ゴムの注入にかかる時間を
短縮できる。
となくノズルタッチを含めた熱硬化性液状ゴムの注入に
要する時間を短縮できるので、ゴムローラを生産性良好
に低コストで製造できる。
化性液状ゴムの注入終了直後に成形金型の上下を反転し
ても熱硬化性液状ゴムが液漏れを起こさない程度に微細
とする。
2以下であることが好ましい。
できるようにするため、通気孔の断面積は0.05mm
2以上であることが好ましい。
とが好ましい。この場合、通気孔1つ当りの断面積を小
さくできるため、成形金型の上下を反転した際に熱硬化
性液状ゴムの液漏れを、より確実に抑制できる。また、
成形金型の内部空気を均等に排気できる。
れている場合、通気孔の何れの断面積も0.05mm2
以上0.5mm2以下であることが好ましい。また、複
数の通気孔の断面積の総和は1.5mm2以下であるこ
とが好ましい。
形成されており、上駒と金型本体とを嵌合することによ
り溝を通気孔とすることが好ましい。この場合、通気孔
に熱硬化性液状ゴムの硬化物が残存した場合、これを容
易に除去することができる。
接またはアタッチメントを介しての何れでも構わない。
状ゴムを成形金型の下側から注入することにより、熱硬
化性液状ゴムを注入する際に、熱硬化性液状ゴムに気泡
が発生することを抑制できる。
液状ゴムにより充填することにより、成形金型を上下反
転する際に、熱硬化性液状ゴムに気泡が発生することを
抑制できる。
入に先立ち、熱硬化性液状ゴムの硬化温度に予備加熱さ
れることが好ましい。
度まで加熱しておき、成形金型の下駒の注入口に注入ノ
ズルを接続して、熱硬化性液状ゴムを注入した場合、通
気孔内部および/または近傍での熱硬化性液状ゴムが、
より十分に硬化するため、成形金型を上下反転した際の
熱硬化性液状ゴムの液漏れ防止をより確実なものとでき
る。
しては、熱硬化性液状シリコーンゴム、熱硬化性液状ウ
レタンゴム等が使用される。
えば、シリコーンゴムの主成分を含有するA液と硬化剤
の配合されたB液とを混合させる2液混合タイプを用い
ることができる。シリコーンゴムの主成分としては直鎖
状ジメチルポリシロキサン等が好ましく、末端および/
または側鎖にビニル基、エチル基などのアルキル基、フ
ェニル基などのアリール基などを含んでいてもよい。ま
た、断熱性および強度を向上するためにシリカ及びベン
ガラ等の充填材、導電性を改良するためにカーボンブラ
ック等の導電材などを配合することもできる。
ば、ポリイソシアネート及び高分子ポリオールより得ら
れる液状ウレタンプレポリマーを用いることができる。
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネ
ート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)等を挙げることができる。
ポリオール、ポリエーテルポリオール、カプロラクトン
エステルポリオール、ポリカーボネートエステルポリオ
ール、シリコーンポリオール等を挙げることができ、こ
れらの重量平均分子量は通常500以上5000以下で
ある。
として、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチ
レンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペー
ト、エチレンアジペート及びブチレンアジペートの共重
合体等を使用することができ、ポリエーテルポリオール
として、ポリカプロラクトン、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等を使
用することができる。
マーに、鎖延長剤、架橋剤および触媒等を混合すること
もできる。
写真複写装置の加圧ローラの製造例を図面を参照にして
説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるもので
はない。なお、特に明記しない限り、試薬等は市販の高
純度品を使用した。
1)は、その内面形状が内径21mm、長さ240mm
の円筒形状を有する金型本体2と、金型本体2の上に嵌
合される上駒1と、金型本体2の下に嵌合される下駒3
との3点の部品から構成されている。下駒3には注入ノ
ズル5aが接続されており、それぞれの注入ノズル5a
はφ1.5mmの注入口3aにより金型本体2に連通さ
れている。
気孔1bが形成されている。なお、通気孔1bを形成す
るために、図3に示す様に、上駒1には、金型本体と上
駒の突き当て部から嵌合部にかけての4ヶ所に幅1.5
mm、高さ0.2mmの溝1bが形成されている。この
場合、1箇所の通気孔の断面積0.3mm2であり、総
断面積は1.2mm2である。
置されている。
プの熱硬化性液状シリコーンゴムにシリカ及びベンガラ
を配合し、粘度を0.5Pa・sとしたものを用いた。
に先立ち、成形金型を予め熱硬化性液状シリコーンゴム
の硬化温度140℃まで加熱しておき、金型下部に嵌合
された下駒の注入口に直接注入ノズルを接続した。この
ノズルより熱硬化性液状シリコーンゴムの注入を開始
し、金型本体の内部を完全に満たすに必要な量の熱硬化
性液状シリコーンゴムを注入した。注入終了と同時に注
入ノズルを接続したまま成形金型の上下を反転させた。
性液状シリコーンゴムは硬化しており、液漏れは発生し
なかった。また、熱硬化性液状シリコーンゴムの注入時
や成形金型の反転時に、熱硬化性液状シリコーンゴムに
気泡が発生することもなかった。
形金型より離し、注入ノズルを上下反転して初期の配置
に戻した。また、得られたゴムローラを、成形金型の上
駒を取り外し、成形金型より離型した。通気孔に熱硬化
性液状シリコーンゴムの硬化物が残存している場合に
は、これを作業性良好に除去した。
ノズルの接続からノズル反転戻しまでに要した時間を、
注入の合計時間とした。
リコーンゴムを注入後、成形金型の上下を反転させるこ
となく熱硬化性液状シリコーンゴムを硬化し、その後、
注入ノズルを取外す方法を示す。
実施例と同様に内径21mm、長さ240mmの円筒形
状を有する金型本体2と、金型本体2の上に嵌合される
上駒1と、金型本体2の下に嵌合される下駒3との3点
から構成されている。
ー用の熱硬化性液状シリコーンゴムを逃がすための穴1
cが4カ所あけてある。この穴1cは、ローラ側が細
く、上に向かうほど太くなっており、一番細いところで
は、φ1mmの穴となっている。
おり、ノズルタッチ板6が接続される。そして、注入ノ
ズル5bはノズルタッチ板6に接続される。
のと同じ熱硬化性液状シリコーンゴムの注入を開始し、
金型本体の内部を完全に満たすに必要な量の熱硬化性液
状シリコーンゴムを注入した。注入終了後、成形金型の
上下を反転させず注入ノズルを接触させた状態で、注入
口近傍の熱硬化性液状シリコーンゴムを硬化させた。こ
の時点で、熱硬化性液状シリコーンゴムは液漏れを起こ
さない状態であり、注入ノズルを取外した。
した時間を計測し、成形金型に注入ノズルを接続してか
ら注入ノズルを外すまでに要した時間を、注入の合計時
間とした。
の合計時間とは、ノズルの接続に要する時間と、熱硬化
性液状シリコーンゴムの注入に要する時間と、成形金型
の上下反転に要する時間と、ノズルの取外しに要する時
間と、ノズルの上下を反転して初期の配置に戻すのに要
する時間との合計である。
は、ノズルの接続に要する時間と、熱硬化性液状シリコ
ーンゴムの注入に要する時間と、ノズルを接続したまま
保持する時間(ノズルタッチ時間)と、ノズルの取外し
に要する時間との合計である。
熱硬化性液状シリコーンゴムが硬化するのに要する時間
と同等である。
入の合計時間は3分近く短いことが分る。
下に記載するような具体的効果が得られる。
に、注入ノズルを外すことができ、ノズルタッチを含め
た注入に要する時間が短縮することができるため、ゴム
ローラを製造する装置全体の稼働率が向上する。
通気孔を通じてエアーが逃げ、また、通気孔に熱硬化性
液状ゴムが達し僅かに進入すると、断面積が小さいため
すぐに硬化し、これが栓の役目を果たすため、注入後す
ぐに成形金型を反転しても、熱硬化性液状ゴムが垂れる
ことがない。
無くなるので、材料コストを低減できる。
図である。
である。
視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 熱硬化性液状ゴムを注入し、該熱硬化性
液状ゴムを硬化してゴム層を形成するための成形金型で
あって、中空円筒状の金型本体と、該金型本体に嵌合さ
れ、微細な通気孔が設けられている上駒と、該金型本体
に嵌合され、該熱硬化性液状ゴムの注入口が設けられて
いる下駒とを含んでなることを特徴とするゴムローラの
成形金型。 - 【請求項2】 前記通気孔は、前記熱硬化性液状ゴムの
注入終了直後に前記成形金型の上下を反転しても前記熱
硬化性液状ゴムが液漏れを起こさない程度に微細である
ことを特徴とする請求項1記載のゴムローラの成形金
型。 - 【請求項3】 前記通気孔の断面積は、0.5mm2以
下であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴムロ
ーラの成形金型。 - 【請求項4】 前記上駒には、複数の前記通気孔が設け
られていることを特徴とする請求項1又は2記載のゴム
ローラの成形金型。 - 【請求項5】 前記複数の通気孔の何れの断面積も0.
5mm2以下であり、前記複数の通気孔の断面積の総和
は1.5mm2以下であることを特徴とする請求項4記
載のゴムローラの成形金型。 - 【請求項6】 前記上駒の前記金型本体との嵌合部には
溝が形成されており、前記上駒と前記金型本体とを嵌合
することにより該溝を前記通気孔とすることを特徴とす
る請求項1乃至5何れかに記載のゴムローラの成形金
型。 - 【請求項7】 中空円筒状の金型本体内に芯金を配置す
る工程と、微細な通気孔が設けられている上駒と、注入
口が設けられている下駒とを該金型本体に嵌合して成形
金型を組立てる工程と、該注入口に注入ノズルを接続す
る工程と、該注入口に接続された該注入ノズルより、熱
硬化性液状ゴムを該成形金型内が満たされるように注入
する工程と、注入工程の終了直後に、該注入ノズルを該
注入口に接続した状態で該成形金型の上下を反転する工
程と、該成形金型が上下反転された状態で、該注入ノズ
ルを該注入口より取外す工程と、取外された該注入ノズ
ルの上下を反転して初期の配置に戻す工程とを含んでな
ることを特徴とするゴムローラの製造方法。 - 【請求項8】 組立てられた前記成形金型は、前記熱硬
化性液状ゴムの注入に先立ち、前記熱硬化性液状ゴムの
硬化温度に予備加熱されることを特徴とする請求項7記
載のゴムローラの製造方法。
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