JP2003198831A - 信号処理方法及び装置、信号再生処理方法及び装置、記録媒体 - Google Patents

信号処理方法及び装置、信号再生処理方法及び装置、記録媒体

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JP2003198831A
JP2003198831A JP2001395461A JP2001395461A JP2003198831A JP 2003198831 A JP2003198831 A JP 2003198831A JP 2001395461 A JP2001395461 A JP 2001395461A JP 2001395461 A JP2001395461 A JP 2001395461A JP 2003198831 A JP2003198831 A JP 2003198831A
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Tadashi Kojima
正 小島
Hisashi Yamada
尚志 山田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】著作権保護が求めている情報が記録されている
記録媒体の複製を容易にに防止できるようにする。 【解決手段】 暗号化されたメインデータ及び誤り訂正
符号を含む情報ブロックがM行×N列の(M×N)シン
ボルで構成され、一行はRフレームに分割され、各フレ
ームには同期信号が付加され、各フレームのデータは変
調器で変調されて、記録媒体に記録または伝送路に伝送
されるような信号処理システムにおいて、特定情報(例
えば暗号化キー)がメインデータに対して2を法とする
加算処理により埋め込まれるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体にデジ
タル信号を記録する信号処理方法と装置、記録媒体に記
録されているデジタル信号を再生する信号再生処理方法
と装置、デジタル信号を送信する信号送信方法と装置、
デジタル信号を受信する信号受信方法と装置、さらにデ
ジタル信号が記録されている媒体に関する。
【0002】さらにこの発明は、著作権保護などの観点
から、不正コピー防止処理が必要な、情報記録媒体への
記録・再生処理方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、デジタル革命と称されるように、
あらゆる情報がデジタル化され、伝送媒体或は記録媒体
等の媒体を通して配信可能な技術が開発されている。こ
れにより、多くの人達が自由にデジタル情報を入手する
ことができるようになった。そのような環境の中では、
デジタルオーディオ信号やデジタル映像信号、その他コ
ンピュータで取り扱われる関連データのようなデジタル
信号が、記録媒体に記録される。また上記したような信
号が記録媒体から再生される、また再生専用の情報媒体
に情報が転写される、また転写された情報が再生され
る、また伝送ラインで情報が伝送される等の、情報伝達
・情報蓄積が行われる。
【0004】また最近では、映像・音響信号の大量な情
報を記録できる記録媒体として、DVD(デジタル・バ
ーサタイル・ディスク)が実現され、2時間以上の映画
をDVDに記録し、再生装置によりDVD記録情報を再
生することで、家庭で自由に見ることが出来るようにな
った。
【0005】DVDは、再生専用の「DVD−ROM」
と、一回の記録が出来る「DVD−R」、自由に記録再
生が可能な「DVD−RW、DVD−RAM」等の媒体
が存在する。
【0006】DVD−ROMの応用規格では、DVD−vid
eo規格があり、1枚のディスクに映画が完全に記録され
ている。このようなDVD−videoディスクの再生や、
放送系でのデジタル放送受信で、ユーザは、自由にデジ
タル信号での情報が入手できる。このような環境では、
入手したデジタル信号をハードディスクや上記のDVD
−RAM等の記録媒体にコピーし、再びDVD−video
規格に準拠したエンコーダでエンコードし記録すれば、
元のディスクと同じデジタル信号がコピーされた別のデ
ィスクを作成できることになる。
【0007】この為、DVD−videoでは記録されてい
るデジタル情報には、暗号化が施されている。暗号化技
術を用いたコピープロテクト方法は、事前に暗号化され
た情報が記録されるDVD−videoディスクあるいはD
VD−ROMディスク上で有効に機能している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様な情報伝送・蓄
積処理が行なわれる分野においては、近年、著作権保護
の取り扱いが重要になってきた。特に著作権保護を必要
とする情報が、通常の記録媒体に記録される場合は、不
正なコピーが行なわれるのを防止する必要がある。即
ち、著作権者は一つの記録媒体のみに情報記録を許して
いるにも関わらず、複数の記録媒体に同じ情報が記録さ
れるという、不正行為の発生が考えられ、そのような不
正防止が不可欠になっている。
【0009】本発明は上記のような従来技術の問題点を
考慮し、問題を解決するためになされたものであり、著
作権保護が求めている情報の複製を防止するのに信頼性
の高い、信号処理方法と装置、或は記録媒体に記録され
ているデジタル信号を再生する信号再生処理方法と装
置、或はデジタル信号を送信する信号送信方法と装置、
或はデジタル信号を受信する信号受信方法と装置、或は
デジタル信号が記録されている媒体を提供することを目
的とするものである。
【0010】特にこの発明は、秘匿が必要な特定情報
を、電子透かし情報のように取り扱うものであり、デー
タに対する特定情報の配置位置が限定されないし、ま
た、データの誤り訂正後は、特定情報が消失するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、暗号化されたメインデータ及び誤り
訂正符号を含む情報データブロックがM行×N列の(M
×N)シンボルで構成され、一行はRフレームに分割さ
れ、各フレームは独自の同期信号が付加され、各フレー
ムのデータは変調器で変調されて、記録媒体に記録また
は伝送路に伝送される信号処理システムにおいて、メイ
ンデータを暗号化した暗号化キー若しくは暗号化キーを
暗号化するための暗号化信号を、メインデータに電子透
かし的手法で埋め込んだものである。埋め込まれた暗号
化キーは、メインデータの誤り訂正処理により消滅して
しまうため、不正コピーは困難になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本実施
例について説明する。
【0013】[ I ]この発明を実現するために検討
した経緯 以下に、まず最近普及が目覚しい光ディスク「DVD」
で用いられている、著作権保護システムについて説明す
る。
【0014】図1は、DVD−video信号の著作権保護
システムにおける、記録媒体への信号処理工程を示した
ものである。映像・オーディオ情報信号は、MPEG方
式等で圧縮処理され、更に再生制御信号などが付加され
たデジタルデータストリームにフォーマット化される
(ステップS1)。
【0015】デジタルデータは、「2Kバイト」単位の
パケットデータとされ、データセクタ化され(ステップ
S2)、次にデータは暗号化(データスクランブル)さ
れる(ステップS3)。暗号化データに誤り検出符号
「EDC」が付加され(ステップS4)、各セクタには
セクタ番号であるIDが付加される(ステップS5)。
その後、再生動作でのサーボ系を安定にさせる等の目的
で、ID情報によって決められるコードでデータ部がデ
ータスクランブルされる(ステップS6)。
【0016】ここでのデータスクランブルは、上記した
暗号化の為のデータスクランブルと異なり、公開された
内容でデータをスクランブルさせる。その目的は、デジ
タルデータが「オール“0”」のような場合、記録デー
タは同じパターンの繰り返しとなる。この場合、ディス
ク系では隣接トラックのクロストーク等によって、トラ
ッキングサーボエラー信号が正確に検出出来ないなどの
不具合が発生する懸念があるためである。M系列発生器
の初期値がID値で決められる。M系列発生器からの信
号をデジタルデータに掛け合わせて、データスクランブ
ルが行なわれる。これにより、データスクランブルされ
た記録信号が同じパターンの繰り返しとなるのを防いで
いる。本明細書では、サーボ安定などに用いる「データ
スクランブル」については、この説明のみとして、別項
で説明する「データスクランブル」は、情報の著作権保
護に用いる暗号化処理に使われるものを示す事にする。
【0017】上記の処理が施されたデジタルデータは、
16セクタ単位でエラー訂正処理の為にエラー訂正コー
ド(ECC)ブロック化され(ステップS7)、ここ
で、「外符号:PO」と「内符号:PI」との誤り訂正
符号が生成される(ステップS8)。
【0018】POは、インターリーブ処理により、各セ
クタに分散配置され「記録セクタ」が構成される(ステ
ップS9)。記録セクタデータは、変調回路で変調され
(ステップS10)、その変調された信号がディスク原
盤にカッティング記録される。
【0019】原盤ディスクは、ディスク製造工程処理
で、ディスク製造用金型が作成され、インジェクション
マシンなどを使って、大量のディスクを複製させ、ビデ
オ信号が記録された、DVD−ROMディスクとして市
場に提供される。
【0020】図2は、図1での「データセクタ」の構成
を示している。
【0021】このデータセクタは、(1行=172バイ
ト)×12行で構成され、先頭行に、セクタ番号、セク
タ情報から構成されるセクタ識別情報「ID」が配置さ
れ、続いてID誤り検出符号「IED」、次に著作権保
護関連の情報「CPR‐MAI」、その後に2Kバイト
のメインデータ領域があり、最後にメインデータのため
の誤り検出コード「EDC」が付加されている。
【0022】図3は、ECCブロックの構成を示す。図
2のデータセクタ16組によって構成された、172バ
イト×192行のデータにおいて、各列(縦方向)に対
して16バイトの外符号POが生成され、各行(横方
向)に対して10バイトの内符号PIが生成される。こ
こで、16行(16バイト)の外符号POは、12行毎
(各セクタ)に1行(バイト)ずつが分散配置される。
【0023】図4は、POが分散配置された後の、各セ
クタのうち1つのセクタの構成を取り出して示す。これ
を「記録セクタ」と言う。外符号POの一部(1行)
が、図2に示したセクタ(12行)に付加されているの
で12行+1行となっている。
【0024】図5は、記録セクタ16個による、ECC
ブロックの構成を示す。つまり図4の記録セクタが16
個集合された状態である。
【0025】図6は、物理セクタの構成を示している。
物理セクタは、図5の各記録セクタのデータストリーム
が変調器に通されることにより生成される。
【0026】変調器は、各データシンボル(1バイト=
8ビット)を、16チャネルビットにコード変換する。
ここで、データシンボルがコード変換される処理と併せ
て、記録セクタの各行は先頭と中間位置に同期信号(シ
ンクコード)が付加される。このシンクコード配置は、
各行で異なるパターンのシンクコードとなるように配置
される。したがって、再生処理時には、検出した複数の
シンクコードのパターンの組み合わせが判定される。こ
の判定によって、現在再生している行が、各セクタのど
の行であるか知ることが出来るように工夫されている。
【0027】図6に示されている様に、32+1456
チャネルビットの「SYNCフレーム」2組で1行が構
成される。例えば、図6の第1行目は、SY0,SY5
がシンクフレームである。このような行が13個集合さ
れることで物理セクタが構成されている。
【0028】図7には、DVD規格に使われている変調
器用コード変換テーブルの一部を示す。DVDでは、デー
タシンボル=1バイト(8ビット)で対応している為、
“0”〜“255”までの256のデータシンボルに対
して、各16チャネルビットによるコードワードが割り
あてられている。16チャネルビットによるコードワー
ドは、“1”から次の“1”までの距離が3〜11ビッ
トの範囲で構成されている。またコードワードとコード
ワードを接続した場合においても、“1”から次の
“1”までの距離は3〜11ビットになるように構成さ
れている。このため、各データシンボルに状態1(Stat
e−1)から状態4(State−4)まで4組のテーブルが
用意されている。そしてデータシンボルを変調(変換)
時に使われる各コードワードに対して、次に使われるべ
きコードワードが存在する状態(ステート或はテーブ
ル)が予め決められている。
【0029】この変調方式では、変換テーブルのコード
ワードから選択された結果形成されたチャネルビットデ
ータは、NRZI(Non Return to Zero Inverted)方式に
よって、コードワードの“1”のところで、記録信号の
極性反転を行う。反転処理により、記録信号は、その連
続した“1”が3〜11個の範囲となり、また記録信号
は、連続した“0”が3〜11個の範囲となる。
【0030】上記したDVDでは、著作権保護システム
として、再生専用ROMディスクへ記録される映像信号
などの情報保護が図られる。この場合には、著作権保護
システムとして、CSS(Content Scramble System)
と呼ばれる著作権保護(コピープロテクション)システ
ムが利用されている。
【0031】図8は、DVD規格の再生専用メディアに
て使われている、DVD−video信号の著作権保護
システムCSS(Content Scramble System)の概念図
である。
【0032】ディスク作成側では、デジタルコンテンツ
は、MPEGエンコードされ、CSS方式にて暗号がか
けられて、再生専用メディアに記録されている(ステッ
プA1,A2,A3、A4)。このメディアに対する再
生処理は、一般の専用DVDプレーヤでは、暗号がかけ
られたコンテンツが復号され(ステップA5)、MPE
Gデコーダ等で圧縮データが伸張され(ステップA
6)、ビデオ/オーディオ信号として復元される。
【0033】一方、パソコンなどのコンピュータ環境で
の再生処理では、上記のメディアからのデジタルデータ
は、DVD−ROMドライブで再生される(ステップA
7)。再生されたデジタルデータは、そのままPCバス
上に載せて転送せず、先ずMPEGデコーダモジュール
と認証相互確認(バス認証)を行われる(ステップA
7、A8)。そして、正当なデコーダモジュールのみに
暗号化されたコンテンツが転送されるシステムとなって
いる。この場合は、DVD−ROMドライブから、復号
部へ転送される(ステップA8、A9)。
【0034】図9には、DVDプレーヤの概略構成を示
す。DVDプレーヤでは、メディア(B1)から光学式
ピックアップ(B2)を介して信号が読取られる。読み
出された信号は、プリ増幅器(B3)で増幅され、リー
ドチャネル部(B4)で2値化される。2値化された信
号は、復調/誤り訂正部(B5)で、デジタルデータと
して復調される。このデジタルデータは、コンテンツ復
調ブロック(B6)で、暗号化状態から復号される。次
に復号された圧縮ビデオ/オーディオ信号は、夫々の圧
縮→伸張デコーダブロック(MPEGビデオデコーダ
(B7)、AC3オーディオでコーダ(B8))で、元
のベースバンド映像/音声データに復元され、次に、デ
ジタルアナログ変換部(DAC)B9,B10にてアナ
ログ信号に変換されて出力される。
【0035】なお、サーボ回路部(B11),モータ部
(B12)は、ディスクとしてのメディアを回転制御す
るためのものである。また(B13)は、他のブロック
を制御するための制御用マイクロコンピュータである。
復調/誤り訂正部(B5)には、バッファメモリ(B1
4)が接続されている。
【0036】図10は、パーソナルコンピュータ(P
C)システム(コンピュータ環境)でのDVD‐ROM
ドライブ、MPEGデコーダモジュールの構成を示す。
【0037】C1は、ディスクとしてのメディア、C2
はピックアップ、C3はプリ増幅器、C4はリードチャ
ンネル部、C5は復調/誤り訂正部である。また、C6
はインターフェースユニット、C11はサーボ回路部、
C12はモータ部、C13は制御用マイクロコンピュー
タである。なおC21は、通常のコンパクトディスクを
再生するためのCDデコーダである。
【0038】DVD‐ROMドライブ(C101)は、
一般のDVDプレーヤと同様に、光学ピックアップを介
してメディアから信号を読み出す。読み出された信号
は、復調・誤り訂正処理されインターフェースユニット
(C6)(図では「ATAPI−I/F」)からホスト
PC(C102)に送り出される。しかし、ここで情報が転
送される前に、PC側の「MPEGデコーダモジュー
ル」(C103)のみに情報が転送されるように、ドライ
ブとMPEGデコーダモジュールと認証確認が行われ
る。
【0039】この認証処理は、ホストPC側には他の記
録媒体が存在し、それらの記録媒体に情報が記録されな
いようにする為である。認証処理は、認証処理部C22
と、認証及びディスクランブル部C42との間で行われ
る。
【0040】ホストPC側の「MPEGデコーダモジュ
ール」には、インターフェースユニットC31,PCI
インターフェースC32、デコーダ(MPEGRビデオ
デコーダ、AC3オーディオデコーダ)C33,C34
等が設けられている。各デコーダからのデジタルデータ
は、デジタルアナログ変換部D35,D36でアナログ
変換される。また、ホストPCは、その他にバスインタ
ーフェースC51、主記憶メモリC52、ホストCPU
C53などを有する。
【0041】図10では、DVD‐ROMドライブ側の
「ARTAPI−I/F」から、ホスト側の「ARTA
PI−I/F」を通してホストPCのPCIバスにデー
タを転送する。ここで、ホストPC内で認証処理が行わ
れ、許可されたモジュールのみに情報データが転送され
る。
【0042】認証されたモジュールのみが正しい情報デ
ータを受け取る事が出来るシステムであるCSSについ
て、図11〜図13を用いて説明する。
【0043】図11、CSSのコンテンツ暗号化方式の
概略図である。
【0044】三つの暗号化キーデータ、すなわちCSS
管理機構が保持するマスターキー(Master Key)と、著
作権者などが決めるディスクキー(Disk Key)およびタ
イトルキー(Title Key)を階層的に組み合わせて、映
像やオーディオのデータを暗号化する。
【0045】図11の例では、ディスクキー「DK」が、
マスターキー「Master Key」を使って、暗号化され(ブ
ロックD1)、ディスクキーセットとなる。またタイト
ルキーが、暗号化部(ブロックD2)でディスクキーを
使って暗号化され、暗号化タイトルキーとなる。またコ
ンテンツ部(ブロックD3)からの映像、オーディオデ
ータなどのコンテンツが圧縮処理部(ブロックD4)で
圧縮処理され、この圧縮データがスクランブル部(ブロ
ックD5)でスクランブルされる。
【0046】ここで、Master Keyは、暗号解除用LSI
やソフトウエアCSSモジュールのメーカ毎に異なる暗
号化キーデータである。
【0047】CSS管理機構は、多数のメーカのMaster
Key「MK」を一括して保持している。Disc Key「DK」が
暗号化されるときは、基本的にいずれのMaster Key(M
K)でも復号化できるような「ディスク(Disc)キーセ
ット」として作成され、この「Discキーセット」がディ
スクに格納される。こうしておく事で、あるメーカに与
えたマスターキー「Master Key」の情報が外に漏れたと
きの被害を最小限に止められる。
【0048】具体的には、次回のDiscキーセット作成時
から、漏れたMaster Keyを除いて作成した「Discキーセ
ット」を作成している。これで、漏れたMaster Keyを使
った復号は出来なくなる。
【0049】図12、図11作成した暗号化されたコン
テンツが記録されているディスクを再生するDVDプレ
ーヤでの、コンテンツ復号の概念図である。ディスクか
ら暗号化された「ディスクキーセット」を読み出し、復
号化部(ブロックE1)でマスターキーを用いでディス
クキーを復号する。同様にディスクから読み出された暗
号化されたタイトルキーは、復号化部(E2)で、上記
復号されたディスクキーで復号される。そして、デスク
ランブル部(E3)で、復号されたタイトルキーを使っ
て、コンテンツである「スクランブルA/Vデコーダ」
が、デスクランブル処理される。デスクランブルされた
コンテンツは、MPEGデコーダ等のA/Vデコーダ
(E4)にて、映像・オーディオ信号として再生され
る。
【0050】図13は、Cシステムでのバス認証とコン
テンツ復号の概略図である。
【0051】PCシステムでは、暗号化キーと暗号化コ
ンテンツをそのまま、他の記録デバイスに記録させるこ
とで、コピーが可能となり、著作権保護が意味をなさな
くなる。そこで、図10でした通り、ホストPC内の
「MPEGデコーダモジュール」と相互認証を行い、R
OMドライブからMPEGデコーダモジュールに「暗号
化ディスクキーセット」と「暗号化タイトルキー」を伝
送する時、時限機能を持つセッションキーを生成し、
「暗号化ディスクキーセット」と「暗号化タイトルキ
ー」を再暗号化して伝送している。これにより認証され
たMPEGデコーダモジュール以外に送られたキー情報
が復号されないようにし、暗号化されたままの情報のコ
ピー防止を行うシステムを採用している。
【0052】上記の処理を行う部分が、DVD−ROM
ドライブ(C101)とMPEGデコーダモジュール(C
102)間のPCバス(C111)に設けられているバ
ス認証部(ブロックF1,F2)である。
【0053】MPEGデコーダモジュールでは、図12
のDVDプレーヤと異なる点は、バス認証機能が設けら
れている事である。ここでは、ドライブとの認証処理を
行う機能と、認証キーで再暗号化された「暗号化された
ディスクキーセット」と「暗号化されたタイトルキー」
とを、認証キーで「暗号化されたディスクキーセット」
と「暗号化されたタイトルキー」に復号している。以降
はDVDプレーヤ同様にマスタキーを用いて、コンテン
ツ復号用のタイトルキーを復号し、コンテンツのデスク
ランブル処理を行う。したがって、図12に示した処理
に対応する部分には、同一符号を付している。
【0054】以上が、再生専用CSS方式でのメディア
作成処理と、暗号化されたコンテンツが記録された再生
専用メディアの、再生システムの内容である。このよう
に、著作権保護を行う為、コンテンツはスクランブル処
理による暗号化がなされており、再生システムでは暗号
化コンテンツの復号のため、暗号化されたキーを復号し
なければコンテンツ復号が出来ない。このように構成す
ることで、著作権保護に対応している。
【0055】記録再生装置における著作権保護システム
は、上記再生専用システムを拡張して、記録(暗号)/
再生(復号)システムを構築する事が考えられる。
【0056】図14は、記録再生装置での著作権保護シ
ステムの構成を示す。
【0057】ブロックG0は乱数発生装置、ブロックG
1はAVエンコーダ部、ブロックG2は、スクランブル
部、ブロックG3は暗号化部、ブロックG4はディスク
キー処理部である。
【0058】映像(V)/オーディオ(A)コンテンツ
は、乱数発生装置で生成したタイトルキー「TK」を鍵
(Key)として、スクランブル処理によって暗号化され
る(ブロックG0,G1,G2)。一方、この「TK」は
ディスクキー「DK」によって暗号化され、暗号化タイト
ルキー「Enc−TK」としてディスクに記録される(ブロ
ックG3)。この時のディスクキー「DK」は、再生専用
装置におけるディスクキーと同様に、メディアからディ
スクキーセット「DKB」を読み出し、マスターキー「M
K」で復号して得られるデータである(ブロックG
4)。
【0059】メディアには予め、多くのマスターキー
「MK」によってディスクキーを暗号化したキー束を記録
しておき、そこから記録再生装置に埋め込まれているマ
スターキー「MK」で、ディスクキー「DK」を復号抽出し
て、マスターキー「TK」の暗号化キーとして利用する。
【0060】再生側は、図12〜14で説明した処理と
同様な対応でコンテンツの復号を行う。
【0061】したがって、図12、図13に示した処理
に対応する部分には、同一符号を付している。このよう
な構成をとることで、記録再生装置における、著作権保
護システムが構成できる。
【0062】図15は、記録再生装置の概略構成のブロ
ック図である。一般民生機器環境での専用レコーダで
は、不正なコピーはあまり考えられないが、PC(パー
ソナルコンピュータ)環境では、ドライブで読み出され
たデータを他の記録媒体にコピーする事は容易に可能で
ある。
【0063】PC環境では、記録媒体は周辺機器として
システムが構成されており、図14におけるドライブの
入出力は、一般にデータの内容に関知せず記録再生動作
が行われる。このために、著作権保護対応を行なうに
は、再生専用システムである図12で示された「バス認
証」システムを用いる必要がある。
【0064】記録側では、暗号キーであるタイトルキー
「TK」は、ディスクキー「DK」で暗号がかけられ暗号化
キー「Enc−TK」となっているが、この「Enc−TK」を記
録ドライブに転送する時は、バス認証処理(H1)によ
って転送する必要がある。他の処理は、CSSにおける各
処理と略同様の処理が行われる。
【0065】つまり、図15において、記録側のAVエ
ンコーダモジュールには、AVエンコーダG1、コンテ
ンツスクランブル部(ブロックG2)が設けられてい
る。暗号化制御部(ブロックH2)は、図14の乱数発
生装置(ブロックG0),暗号化部(ブロックG3),
ディスクキー処理部(ブロックG4)に相当する。
【0066】ドライブでは、ECCエンコーディング部
(ブロックH3)によるECCエンコード、変調器(ブ
ロックH4)による変調処理、書き込み処理部(ブロッ
クH5)による媒体への書き込み処理が実行される。
【0067】再生側では、ドライブにおいて、媒体から
の信号読み取り部(ブロックH6)による信号読み取
り、復調器(ブロックH7)による復調処理、ECCデ
コーディング部(ブロックH8)によるデコーディング
が行なわれる。そして再生時にも、ドライブとAVデコ
ーダモジュールとの間でバス認証部(ブロックH9)に
よる相互認証が実行される。相互認証が確認されたあと
は、ECCデコーダの出力がデスクランブル部(ブロッ
クE3)でデスクランブルされ、次にAVデコーダ(ブ
ロックE4)でデコードされる。復号化制御部(ブロッ
クH10)は、先のディスクキー処理部(ブロックE
1)、復号化部(ブロックE2)、デスクランブル部
(ブロックE3)に相当する。
【0068】上述したような暗号化技術を用いたコピー
プロテクト方法は、事前に暗号化された情報が記録され
るDVD−videoディスクあるいはDVD−ROMディスク
では有効に機能している。しかし、ユーザが新規に情報
を記録できるDVD−RAM等の場合、次のような問題が生じ
る。
【0069】(1)一般ユーザが利用する記録装置で
は、強力で安価な暗号化装置の導入は難しい。(2)暗
号化時の暗号キーの管理が難しい。(3)情報記録装置
側で、「暗号化」、「復号化」が行われる様になってい
る場合、コピープロテクトしたい情報のコピーも容易に
行なわれてしまう可能性が高い。(4)暗号化されたコ
ンテンツや暗号化キーを丸ごとコピーすれば、正常装置
で再生出来る違反ディスクが出来てしまう(秘匿領域が
ない場合)。(5)オーディオ信号を扱う場合、多数の
ファイル(楽曲)単位で扱う事になり、ファイル単位で
管理する要求に対して、著作権保護能力を維持する事が
難しい。
【0070】(6)以上から、デジタル情報信号のコピ
ープロテクトは、従来の暗号化技術をそのまま有効に機
能させることが難しい。暗号化された記録情報を再生す
る場合、再生処理で復号化処理が施されるわけで、復号
化後のデジタル信号の取り扱いによっては、不法コピー
の可能性は残ったままである。特に、暗号にかかった情
報や暗号キーを丸ごとコピーする事で、大量の複製記録
媒体を作成できてしまう可能性もある。
【0071】DVDのように、再生専用のDVD−ROM
や、記録再生系のDVD−R/RW/RAM等、各種メディアが
揃うと、記録媒体に記録されているデジタル信号が、元
のオリジナル信号か、不法にコピーされたデジタル信号
かの区別が難しくなる。
【0072】この問題は、他の記録媒体においても同様
の問題が発生する。この為、著作権保護の観点から見れ
ば、情報信号の暗号化で、正しいシステムのみが復号化
できるように構成する事と合わせて、再生側の入り口
で、入力されたデジタル信号が、オリジナルなデジタル
信号か、不法コピーされた信号かを確認し、一般のユー
ザが処理できない領域で保護システムの一部を組み込め
ば、大幅に能力を向上させることが出来る。
【0073】[ II ] 着目している問題点 図16は、丸ごとコピーが行なわれる様子、つまり違法
コピーの経路を図示したものである。一般にコンピュー
タ環境で用いられる記録再生ドライブでは、PCからの指
示で情報を記録/再生する事が目的の為、メディアに記
録されたコンテンツの内容(情報の内容や情報に対する
制御コードなど)は判断されない。このために、読みだ
されたデータはオープンになる。
【0074】図16において、再生ドライブXで読み出
された全てのデータを、記録ドライブYで読み出された
順に記録すれば、同じ記録済み記録媒体が複数作成でき
てしまう。
【0075】このような実情に鑑みて、特開平9−12
8890号公報「信号記録方法及び装置、信号再生処理
方法。及び装置、真吾送信方法及び装置、信号受信方法
及び装置、ならまびに記録媒体」が提案されている。す
なわち、エラー訂正コードが付加された情報の訂正符号
の一部を、特定情報で置換するというものである。この
情報が再生されるときは、エラー訂正処理前に訂正符号
の一部に置換されている特定情報を抽出し、不正コピー
等の防止制御を行うものである。
【0076】図17は、不正コピー等を防止する為の識
別情報である特定情報をセクタデータの一部と置換した
状態を説明する図である。このセクタの単位は、縦方向
に、14個のフレームを配列している。横方向には、2
つのフレームを配列している。したがって、このセクタ
単位の全体のフレーム数は、28である。
【0077】1つのフレームは、2バイトのシンクコー
ドと85バイトのデータからなる。第1フレームのデー
タ部には20バイトのヘッダが付加されている。最終フ
レームのデータ部の末尾側には、4バイトのエラー検出
コード(EDC)が付加されている。このセクタは、横
方向をC1ワードとして、設定し、斜め方向をC2ワー
ドとして設定している。
【0078】C1ワードのパリティーとして、誤り訂正
符号P1が付加され、C2ワードのパリティーとして誤
り訂正符号P2が付加されている。これらのパリティー
P1,P2は、各行の末尾側に、それぞれ8バイト、1
4バイトとして配列されている。
【0079】誤り訂正符号P2の一部が、不正コピーを
検出する為の識別情報である特定情報(Z)で置換して
いる。識別情報が置換によって付加された後、データ領
域のデータ・訂正符号・識別情報は、変調器に通して、
記録処理が行われる。
【0080】このとき、データ・訂正符号・識別情報で
構成される、各行が2つのフレームに分割され、夫々の
フレームの先頭に先の2バイトのシンクコードが付加さ
れる。この後の情報が記録媒体に記録される。
【0081】図18は、上記の信号処理の工程を示した
図である。
【0082】データ制御部には、データと識別情報が供
給される(S11)。次に、データのセクタ化が行なわ
れる(S12)。セクタは2048バイト単位である。
(14バイト(縦方向)×148バイト(横方向))か
らヘッダ(20バイト)とエラー検出コード(4バイ
ト)の分を差引くと、2048バイトとなる。データに
はスクランブル処理が施され(S13)、次にヘッダ及
びエラー検出コードが付加され(S14)、次に誤り訂
正符号化処理が成される(S15)。これによりパリテ
ィーP1,P2が得られる。次に、パリティーP2の一
部が識別情報により置換される(S16)。次に変調処
理が行われ(S17)、次にシンクコードが付加される
(S18)。これにより、記録セクタが得られドライバ
を介して記録媒体に記録される。
【0083】図19は、図17のセクタデータ構造で記
録された記録媒体から、データを読み出す為の再生処理
工程を示した図である。記録媒体から読み出されたRF
信号は2値化され(S21)、フレームシンクコードが
分離されセクタ同期が取られ(S22)、復調器でデー
タに復調される(S23)。復調器を通して復調された
図17のようなセクタデータ(シンクコードは除去)
は、誤り訂正処理を行う前に訂正符号の一部指定領域に
書かれてる識別情報を抽出される(S24)。抽出処理
が行われた後、誤り訂正処理ブロックで誤り訂正処理を
行う(S25)。次にセクタの分解処理が行なわれ(S
26)、行毎に分離される。そしてヘッダの除去(S2
7)、デスクランブル処理が行われる(S28)。デス
クランブルされたデータは、インターフェースを介して
外部に出力される。このとき復号された識別情報が例え
ばキー情報として利用される。
【0084】当然、識別情報で置換された訂正符号は誤
りデータとなるが、この方式は、充分な訂正能力を持っ
ている。このために、ステップS25において、ディフ
ェクト等で発生したエラー信号と共に、識別情報も誤り
データとして訂正処理が行われる。このようにして訂正
処理されたデータ上には、識別信号は存在しない。この
ため、図16のようなシステムにおいても、ドライブの
外に識別情報が転送されない為、不正な処理を行う事は
困難となる。
【0085】また訂正処理はドライブ内の信号処理領域
で信号処理される為、この信号処理部分は、システム機
器を扱う一般ユーザが取り扱わない部分である。したが
って、この方式は、不正コピー検出には適している。更
にこの方式法は、識別信号のような秘匿情報を記録する
場合、不正処理を防止する為の特別の秘匿記録領域を構
築する必要が無く、現在のセクタデータ記録処理の一部
工程に追加工程を加えるだけで、追加の秘匿情報記録領
域を構築できた事になり、全体システムの関係が良い。
【0086】しかしながら、図17−図19で説明した
技術はセクタデータの訂正符号の一部を識別情報である
特定情報に置換している。エラー訂正処理回路はLSI
内部で構成されている為に、処理途中のデータが外部か
らは検出できないとしても、訂正処理のための処理用メ
モリーなどが外付けで構成される事が多い。この結果、
エラー訂正処理回路とメモリーとのバス上からデータを
抜き取る事で、特定情報が配置されている場所が知り得
た場合は、特定情報を不正に検出できてしまうと言う問
題がある。
【0087】[ III ] 具体的な対策 コンテンツの保護システムとして、DVDで用いられて
いる、CSSに関して図11〜図13で説明した。このシ
ステムでは、再生専用である。再生専用のシステムで
は、暗号キーの管理がCSS管理機構によってなされる
為、不正コピーに対する防護がし易い。しかしながら、
記録再生システムでは、キーの管理も複雑になり、安価
な保護システム提供が難しい。特に、図16に示すブロ
ック図において、記録媒体の全データを丸ごとコピーす
る方法を取れば、不正による複製記録媒体が出来てしま
う。またPC環境では、ドライブから送り出されたデー
タの加工や編集更に特殊信号検出は、不正者によって行
われてしまう事も考えられ、ドライブから送り出される
データの前で、何らかの防御システムを構築する必要が
ある。本実施例は、図16における、誤り訂正処理部分
(ドライブ内)を工夫して、暗号化のための特定情報を
記録再生する方式を提供する。これにより、安価な著作
権保護を行えるシステムが構築できるものである。ドラ
イブは、基本的には、ECC処理部と、変調部と、書き込
み処理、読出し処理部とで構成されている。
【0088】図20は、本発明を用いた著作権保護シス
テムが組み込まれた記録再生システムの構成例−1であ
る。
【0089】図20において、100は、AVエンコー
ダモジュール、200はドライブである。また300は
情報記録媒体であり、400はドライブ(実際にはドラ
イブ200と一体化されている)、500はAVデコー
ダモジュールである。
【0090】AVエンコーダモジュール100には、A
Vエンコーダ部(ブロックG1)、コンテンツスクラン
ブル部(ブロックG2)、暗号化制御部(ブロックH
2)が設けられている。ドライブ200には、コンテン
ツスクランブル部(ブロックG2)からの信号に対して
エラー訂正コードを与えるECCエンコード部(ブロッ
クH3)、ECCエンコード出力(ECCブロック)を
変調する変調器(ブロックH14)、書き込み部(ブロ
ックH5)が設けられている。
【0091】ここでバス認証部(ブロックH1)が、A
Vエンコーダモジュール100とドライブ200との間
に設けられている。バス認証部(ブロックH1)は、暗
号化制御部(ブロックH2)と、Key制御部(ブロック
J1)とを接続し、AVエンコーダモジュール100と
ドライブ200間のバス認証を行なう。つまり、暗号キ
ーである「TK」は、「DK」で暗号がかけられ「Enc−T
K」となっているが、この「Enc−TK」を記録ドライブに
転送する時は、バス認証部(H1)の認証処理に応じて
転送する必要があるからである。
【0092】上記の装置では、オーディオ(A)/映像
(V)信号は、AVエンコーダ部G1において、圧縮処
理、制御コードの付加などが行なわれる。次に、メイン
データは、コンテンツスクランブル部G2において、タ
イトルキーTKによりスクランブル処理される。暗号化
に使われたタイトルキー「TK」は、バス認証部H1を
経由してドライブ200側に送られる。ここで、タイト
ルキー「TK」はそのまま伝送されてもよいが、図13
で説明したような、マスターキー「MK」やディスクキ
ー「DK」で暗号化されたキー「Enc−TK」でもよ
い。またバス認証は、相互認証処理の中では、セッショ
ンキー「CK」を生成し、「TK」,「Enc−TK」
を、「CK」で暗号或は復号するようにしてもよい。こ
れにより、AVエンコーダモジュール100とドライブ
200との間で、データが盗まれても利用できないよう
に保護強化を図ってもよい。
【0093】キー制御部J1では、送られて来た、タイ
トルキー「TK」、又はこれを暗号化した暗号化キー
「Enc−TK」に対して、さらに独自の誤り訂正符号
が付加される。
【0094】ドライブ200側においては、暗号化コン
テンツ「Enc Contents」がECCエンコー
ド部H13によって、誤り訂正符号を付加されてECC
ブロックとして生成される。このECCブロックの特定
位置には、2を法とする加算処理により、タイトルキー
「TK」又は暗号化キー「Enc−TK」が、特定情報とし
て埋め込まれる。特定位置としては、メインデータ領域
あるいは誤り訂正符号の領域がある。
【0095】暗号化キー「Enc−TK」は、キー制御部J
1から、加算器J2に与えられている。またこの加算器
J2には、ECCエンコード部H13から、ECCブロ
ックが与えられている。加算器J2の出力は、変調器H
4において変調され、書き込み部H5に供給される。変
調器J2又は書き込み部H5において同期コードも付加
される。特定情報が埋め込まれた変調データは、書き込
み部H5を介して、記録媒体300に記録される。
【0096】一方、再生側において、ドライブ400
は、情報記録媒体300から記録情報を読取る。即ち、
ドライブ400においては、信号読み取り部(ブロック
H6)による信号読み取り、復調器(ブロックH7)に
よる復調処理、ECCデコーディング部(ブロックH
8)によるデコーディングが行なわれる。
【0097】このECCデコーディング部(H8)で
は、ECCブロック内のシンボルに対して誤り訂正処理
が行われ、デコードされた暗号化コンテンツ(Enc
Contents)が得られる。この暗号化コンテンツ
は、AVデコーダモジュール500のデスクランブル部
E3に送られる。
【0098】上記のECCブロック内には、特定情報が
埋め込まれていたのであるが、エラー訂正処理により、
特定情報成分は、全て消失され後、AVデコーダモジュ
ール500に送られる。結果として、特定情報は、全て
ドンライブ内でのみ検出が可能であり、ドライブの外部
でディスクの再生信号から検出することは不可能であ
る。
【0099】一方、ドライブ内では、誤り訂正処理前の
ECCブロックの中から、特定情報が抽出される。特定
情報の埋め込み個所が予め決められている場合は、当該
個所の情報がキー制御部J4に送られる。ここでは、一
旦、特定情報が特定情報記憶メモリーに書き込まれる。
検出された特定情報(例えばEnc−TK)が独自の誤
り訂正符号を付随する場合には、キー制御部J4におい
て、誤り訂正処理が行なわれる。これにより、正しい
「Enc−TK」が復号される。この暗号化キー「En
c−TK」は、バス認証部H9を介して、復号化制御部
H10に送られる。この復号化制御部H10では、暗号
化キー「Enc−TK」を復号処理し、タイトルキー
「TK」を得る。
【0100】これにより、デスクランブル部E3におい
ては、元のコンテンツを得ることができる。デスクラン
ブルされたデータは、AVデコーダE4においてデコー
ドされ、映像/オーディオ信号として出力される。
【0101】上記したシステムを用いれば、図16で示
したような不正ルートでの違反コピーが行なわれたとし
ても、コピーしたコンテンツは、無意味なデータとな
る。つまり不正コピーを防止できることになる。
【0102】また記録媒体の記録領域に、キーのための
特別の秘匿領域を設ける必要がない。本システムは、秘
匿データ(暗号化キー)をドライブ内でのみ取扱い可能
としているため、安価な構成で著作権保護能力を高めて
いる。この著作権保護能力は、コンピュータ環境におい
ても十分発揮される。また従来のファイルシステム等の
インフラも特別の取り決めが無くても可能になる。
【0103】図21(A)、図21(B)は、さらに、
特定情報を埋め込む場合の具体例を示している。
【0104】つまり、図20で示された特定情報を埋め
込む為、2を法とする加算処理について、埋め込みに関
する処理を説明する為の、ECCブロックのデータ構造
図である。図21(A)、図21(B)は説明を簡単に
する為、DVD等で用いられている符号長の長い訂正符
号ではなく、内符号側がデータ6バイト、訂正符号2バ
イト、外符号はデータ4バイト、訂正符号2バイトで構
成された積符号を例にしている。以下、特定情報埋め込
みとその検出について説明する。
【0105】図21(A)の特定情報埋め込み前、EC
Cブロックでは、(6バイト)×(4バイト)=24バ
イトのデータに対して、誤り訂正符号は、カラム(縦)
方向に対して外符号2バイト、ロー方向(横)に対して
内符号2バイトが生成付加される。
【0106】誤り訂正符号、PとQは次の関係式が成り
立つとする(下記式の+は2を法とする加算を意味す
る)。
【0107】 <内符号:P>n=0〜3 Wn0+Wn1+Wn2+Wn3+Wn4+Wn5+Pn0+Pn1=0 式1 αWn0+αWn1+αWn2+αWn3+αWn4+αWn5 +αPn0+Pn1=0 式2 <外符号W:Q>n=0〜5 W0n+W1n+W2n+W3n+Q0n+Q1n=0 式3 αW0n+αW1n+αW2n+αW3n+αQ0n+Q1n=0 式4 W00〜W35・P00〜P51・Q00〜Q15にお
いて、一部のデータに下記内容で特定情報を埋め込む。
【0108】 *W0a=W01+A 式5 *W2b=W23+B 式6 *Q0c=Q04+C 式7 *P1d=P11+D 式8 このような特定情報A・B・C・Dを埋め込んだ後のE
CCブロックの状態を、図21(B)に示す。但し、W
2bはさらに伝送時か、あるいは記録媒体でのディフェ
クトの影響かで、自然エラー(e)が更に加算されたと
する。
【0109】*W2b‘=W2b+e このような状態で、ドライブは再生処理において、誤り
訂正処理を行う。先ず各行毎にシンドロームが演算さ
れ、訂正可能かどうか判断される。訂正可能の場合、エ
ラー位置とエラーパターンが検出され、エラーパターン
が検出されたら、誤りデータにエラーパターンを加算し
て、エラー成分を消去させる。
【0110】W00〜P01の行について説明する。。
先ず式1と式2から、 S0=W00+W0a+W02+W03+W04+W05+P00+P01=A 式9 S1=αW00+αW0a+αW02+αW03+αW04+αW 05+αP00+P01=αA 式10 「S0=A」、「S1=αA」この関係から、S0に
αを複数回演算し、S0×α=S1を検出し、誤り位
置を検出する。αを7回掛けても等しくならない場合
は、2バイト以上の誤りであり、その行を誤りがある行
であるマークをつける。
【0111】このように、ロー(横)方向の誤り訂正処
理が終了した後、カラム(縦)方向での訂正処理時に
は、誤り位置検出はせず、2バイトの誤りパターン検出
演算を行う。
【0112】さて、上式では1バイト誤りであるから、
誤りパターンは、S0=Aがそのまま検出される。ここ
で、 W0a+A=W01 式11 となり、W01は正しいデータに復元できる。ここで、
W01の場所は特定情報を埋め込む場所と予め決められ
ていれば、ここで検出された「A」は、図20のキー制
御部J4のメモリーに記憶される。
【0113】同様に、各行及び各列の誤り訂正処理をす
る事で、図21(B)における「W2b・Q0c・P1
d」から、特定情報「A・B・C・D」が検出される。
【0114】実際はW2b‘では(B+e)が検出され
る。ここで「C・D」は「A・B」の誤り訂正符号とす
れば、このA〜Dを用いて、誤り訂正処理演算を行い、
エラーパターン(e)を検出し、(B+e)から(e)
を取り除ことができる。
【0115】DVDのECCブロックの場合、メインデ
ータが約32Kバイト・誤り訂正符号が約4.8Kバイ
トで構成されている為、10数バイトの特定情報を埋め
込めむことができる。
【0116】更に、誤り訂正符号を含むメインデータの
情報ブロックに冗長性をもたせ、多重配置(多重書き)
をしておけば、特定情報の埋め込み量を多くする事も可
能である。
【0117】また、図21(B)の特定情報が埋めこま
れた各データのような状態では、特定情報を埋め込んで
いる場所が特定されていても、ディフェクト等で発生し
たエラーが他の場所も含めて存在する為、特定情報デー
タの値を検出する為には、各行或いは各列での誤り訂正
符号系列のデータ全てを訂正処理演算にかけて演算しな
いと、特定情報(特定位置でのエラーパターン:eがあ
る場合はそれも含まれるが)の検出が不可能である。
【0118】すなわち、誤り訂正処理の演算と訂正処理
前の全データを取り出さないと、特定情報を抽出するこ
とが出来ない。
【0119】エラー埋め込みは、特定情報以外にダミー
のエラーも埋め込む事で、更に不正処理での検出を難し
くする事が出来る。
【0120】図22は、さらに他の実施の形態を示して
いる。図20の実施の形態のブロックと対応するブロッ
クには同一符号を付している。図20の実施の形態で
は、タイトルキー「TK」或は暗号化キー「Enc−T
K」を特定情報とし、これをエラーパターンとしてEC
Cブロックに埋め込んだ。これに対して、図22の例で
はタイトルキー「TK」或は暗号化キー「Enc−T
K」を、さらにランダム信号(図22では、EKとして表
現)で暗号化し、このEKを特定情報として用いてい
る。つまり「EK」をエラーパターン方式でECCブロ
ックに埋め込む例である。
【0121】ランダム信号「EK」は、キー制御部J1
から得られている。ランダム信号「EK」は、掛け算器
L1に与えられる。掛け算器L1は、暗号化キー「En
c−TK」を、ランダム信号「EK」により暗号化す
る。掛け算器L1からは、「Enc2−TK」が得られ
る。なお掛け算器L1から「TK」を暗号化したキー
「TK2」が得られてもよい。図22では、暗号化キー
「Enc−TK」を「EK」で暗合化し、「Enc2−
TK」として表示している。
【0122】そして、コンテンツの暗号化に使われたタ
イトルキー「TK」または暗号化キー「Enc−TK
(図13のDK等で暗号化)」を「EK」で暗号化し
た、「TK2」または、「Enc2−TK」は、メイン
データとして、ECCブロックの一部に挿入される。
【0123】一方、「EK」は、加算器J2において、
エラー訂正符号が付加されたECCブロックの特定位置
に多重される。この多重方式には、図21で説明した方
式が採用される。
【0124】再生側では特定情報としての「EK」を誤
り訂正処理によって検出されるエラーパターンから抽出
する。この抽出された「EK」を用いて「Enc2−T
K」を「Enc−TK」に復号する。
【0125】つまりECCデコーディング部H8から、
「EK」情報が抽出され、キー制御部J4でエラー成分
が取り除かれ「EK」が生成される。また、ECCデコ
ーディング部H8から得られたエラー訂正後のECCブ
ロックにメインデータとして挿入されている「TK2」
または「Enc2−TK」が取り出される。
【0126】この「TK2」または「Enc2−TK」
は、掛け算器L2において、復調された「EK」によっ
て、「TK」または「Enc−TK」が検出される。
【0127】このタイトルキー又は暗号化キーは、バス
認証部H9を介して復号化制御部H10に送られる。
「Enc−TK」は、デコーダモジュールで、「Enc
−TK」を図13の「DK」等で「TK」に戻され、暗
号化されたコンテンツの復号処理に用いられる。
【0128】上記のような処理によって、ドライブ内の
みで一部の暗号化処理が完結できる為、ディスクに記録
されたデータの不正丸ごとコピー等防止には最適な処理
を実現できる。
【0129】また、図22では、「TK」、「Enc−
TK」等コンテンツの暗号化キーの暗号化に使うための
特定情報「EK」の記録再生を示した。
【0130】しかし、それらとは関係無い、そのディス
ク特有の制御信号をメインデータにも記録し、また、同
じデータをエラーパターン方式で秘匿情報として記録す
るようにしてもよい。そして再生時には、秘匿情報を復
号し、メインデータから取り出した制御信号とを比較
し、比較結果により不正か正しい記録媒体かを検出して
も良い。
【0131】本発明の基本は、メインデータに誤り訂正
符号を付加した後、特定情報を、2を法とする加算処理
でECCブロック内に埋め込む事で、ドライブ内でのみ
特定情報を記録再生する事が出来る方式を提供してい
る。この特定情報を用いることにより、暗号化コンテン
ツのコピー防止、または不正コピー検出を行うもので、
保護システムは上記の実施例に関わらず、暗号化キー
(特定情報)の秘匿化に特徴を有する。
【0132】さらに、図23は、特定情報を埋め込む場
合、さらにその埋め込み場所の指定方法に特徴をもつ実
施例を示している。
【0133】特定情報の格納場所は、予め指定する方法
がある。さらに記録媒体ごとに格納場所を決定できるよ
うにしておき、その格納場所をコンテンツを記録する場
所以外のコントロール信号記録領域などに設定する方法
も考えらる。
【0134】図23に示す例は、特定情報を格納する場
所を示す場所情報が、特定情報を埋め込む場所にメイン
データとして記録される。特定情報は、ある列に2バイ
ト接続で分散記録する。この場合、最初の格納場所は予
め指定されている。そして、最初のメインデータは次の
特定情報の格納場所を示す情報とする。
【0135】図23の内容を詳細に説明する。行のアド
レス(A〜N)、列のアドレス(01〜23)を有する
情報ブロックを1つのECCブロックとして示してい
る。最初の特定情報格納場所は(A・07)(B・0
7)とする。(A・07)にはメインデータ「C」と
し、(B・07)は「14」を記録する。ここで指定さ
れた特定情報の次の格納場所(C・14)にはその次の
格納場所情報「E」を、(C・14)の行を一段移した
(D・14)に「02」をメインデータとして記録す
る。同様に(E・02)に「I」を、(F・02)に
「17」をメインデータとして記録し、最後の特定情報
格納場所には、最後であるマーク・例えば「W」を(I
・17)と(J・17)に記録する。
【0136】他の部分は実メインデータとして、データ
を構成し誤り訂正符号PIとPOを生成付加したのち、
上記の(A・07)(B・07)(C・14)(D・1
4)(E・02)(F・02)(I・17)(J・1
7)に、図21に示したような、エラーパターンで、特
定情報を埋め込む。
【0137】このような処理によって生成された記録デ
ータブロックでは、特定情報も格納場所情報も表面から
直接見えなくなる。特定情報を検出する為には、誤り訂
正処理を行い、特定情報の格納場所情報を先ず検出す
る。次に、この時に訂正処理で抽出された誤りパターン
を一旦記憶しておき、上記格納場所情報から特定情報で
ある誤りパターンを抽出する事で目的の特定情報が検出
される。つまり誤りパターン自体が特定情報である。
【0138】この処理方法では、誤り訂正処理を行わな
いと、格納場所は検出できない。そして、その時に使わ
れた誤りパターンを訂正後も一端記憶しておかないと、
特定情報を復元する事は不可能である。このために、セ
キュリティー能力を大幅に向上する事が可能である。当
然、誤り訂正処理後のメインデータには、特定情報は消
失してしまう事は、前記説明とおなじある。
【0139】上記のように、特定のデータ量を単位にし
て誤り訂正符号を付加し、伝送・送信・記録媒体への記
録等を行う場合、特殊な制御信号を決められた方式に重
ねて追加送信・伝送・記録する事が可能である。
【0140】本システムの基本は著作権保護システムに
おける、秘匿情報の送信・伝送・記録であるが、誤り訂
正能力を必要以上に低下させない範囲ではデータの追加
が可能である。このために全体のデータの一部の範囲
で、本方式を採用し、追加データを重ねて送信・伝送・
記録する事が出来れば、新しい制御方法等のシステム追
加を行う事も可能である。
【0141】図24―図27は、上記した本発明の方法
をさらに説明するための図である。図24は、特定情報
の格納場所が指定されている場合のECCブロックへの
特定情報の埋め込み処理を示すフローチャートである。
【0142】先ず入力データがバッファメモリに格納さ
れる(ステップST1)。次に、データ2048バイト
単位でEDC、ID,などがデータに付加される。そし
て、データの2048バイト部分にスクランブルが施さ
れる(ステップST2)。
【0143】次に、16セクタが集合されて、ECC用
ブロックとして生成される(ステップST3)。この処
理がドライブ内のECCエンコーディング部H3で行な
われる。さらに、ECC用ブロックに対して、外符号
(PO)、内符号(PI)が生成されて付加され、EC
Cブロックが構築される。次にPOのインターリーブ処
理が行われる(ステップST4)。
【0144】ECCブロックは、シンボル毎に第1行か
ら順番に転送される。この転送途中において、特定情報
を埋め込む番になると、メインデータに対して、特定情
報がイクスルーシブオア処理により、加算される(ステ
ップST5,ST6)。このようにECCブロックに対
して特定情報が埋め込まれた後、同期信号の付加、及び
変調処理が実行される(ステップST7)。変調された
データは、記録媒体の書き込み処理、或は伝送処理され
る(ステップST8)。
【0145】図25は、特定情報の格納場所が指定され
ていない場合のECCブロックへの特定情報の埋め込み
処理を示すフローチャートである。
【0146】特定情報の格納場所が指定されていない場
合、先ず乱数発生器により、特定情報の埋め込み場所を
生成する(ステップST21)。この埋め込み場所は、
例えばKey制御部J1で生成される。1つのECCブ
ロックに対する、特定情報の格納場所が生成されると、
この格納場所情報は、一旦バッファメモリに格納される
(ステップST22,ST23)。
【0147】次に、入力データがバッファメモリに取り
込まれる(ステップST1)。以後は図24に示した処
理経過と同じである。したがって、図24の各ステップ
と同じ処理を行う部分には、同一符号を付している。な
おステップST15において、特定情報の埋め込み場所
を特定する場合には、さきのステップST23で格納さ
れたバッファメモリの内容が利用される。
【0148】図26は、図24の処理に対応する再生時
の動作フローである。即ち、特定情報格納場所が指定さ
れているときの、特定情報検出処理を示している。記録
媒体から読取られた再生信号をECCブロック単位でバ
ッファメモリに格納する(ステップS101)。次にP
I系列の誤り訂正処理、誤りデータ位置/パターン検
出、誤りデータ訂正処理が実行される(ステップS10
2)。
【0149】特定情報の格納場所を含むエリア(行)に
おいて、上記ステップS102の誤り訂正処理が実行さ
れた場合(ステップS103)には、エラーパターンの
記憶が行なわれる(ステップS104)。そして次の処
理では、ECCブロックの最終のPI系列の処理が行わ
れたかどうかの判定が行なわれ(ステップS105)、
最終のPI系列の処理であれば、PO系列の誤り訂正処
理に移行する(ステップS106)。
【0150】上記のPO系列の誤り訂正処理を行なうエ
リア(列)が、未検出の特定情報の格納場所を含む場合
は、このときのエラーパターンが記憶される。そして次
の処理では、ECCブロックの最終のPO系列の処理が
行われたかどうかの判定が行なわれ(ステップS10
9)、最終のPO系列の処理であれば、検出した特定情
報を指定順(予め指定されている順番)に並べ、特定情
報に対する誤り訂正処理が実行される(ステップS11
0)。これにより、特定情報が検出される。
【0151】図27は、図25の処理に対応する再生時
の動作フローである。即ち、特定情報格納場所が指定さ
れているときの、特定情報検出処理を示している。記録
媒体から読取られた再生信号をECCブロック単位でバ
ッファメモリに格納する(ステップS210)。次にP
I系列の誤り訂正処理、誤りデータ位置/パターン検
出、誤りデータ訂正処理が実行される。また誤り位置情
報と誤りパターンが特定情報検出メモリに一旦格納され
る(ステップS211)。
【0152】次にPO系列の誤り訂正処理、誤りデータ
位置/パターン検出、誤りデータ訂正処理が実行され
る。また誤り位置情報と誤りパターンが特定情報検出メ
モリに一旦格納される(ステップS212)。
【0153】次に、先ず特定情報格納位置の検出処理が
実行される(ステップS213)。メインデータの指定
位置に記録されていたデータを次の格納位置情報として
検出し、最終格納位置情報まで取得する。
【0154】次に、具体的に特定特定情報の検出処理が
実行される(ステップS214)。即ち、検出された特
定情報格納位置情報に基いて、特定情報検出メモリに記
憶されている誤りパターンを特定情報を検出する。検出
した特定情報を指定順(予め指定されている順番)に並
べ、特定情報に対する誤り訂正処理が実行される(ステ
ップS215)。これにより、特定情報が検出される。
【0155】上記した本発明の各実施の形態における特
徴部を述べる。
【0156】メインデータに誤り訂正符号を生成付加
し、前記メインデータ及び誤り訂正符号で形成される情
報ブロックをM行×N列の(M×N)シンボルで構成す
る。次に前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所
に、特定情報を前記場所のデータに対する加算処理で埋
め込む。そして、上記特定情報が埋め込まれた情報ブロ
ックを記録媒体に記録する、或は該情報ブロックを伝送
するものである。
【0157】これにより、暗号化キー信号または暗号化
キー信号の制御信号を、誤りパターンとして記録再生
(或は伝送受信)することで、秘匿情報の記録再生(或
は伝送受信)を可能とする。
【0158】また、上記誤り訂正符号が付加された情報
ブロックの特定の場所のデータに前記特定情報を加算す
る場合、2を法とする加算処理で実現している。これに
より、誤り訂正符号の誤りパターンとして特定情報を埋
め込むようにしている。
【0159】また、上記特定情報を加算する配置場所
は、行及び列に分散配置する。これにより、特定情報
は、誤りパターンとして埋め込まれ、かつ分散配置さ
れ、不正な検出防止能力を高めている。
【0160】また、別の観点から、前記M行×N列の情
報ブロックが複数用意され、複数の前記M行×N列の情
報ブロックの特定の場所に、それぞれ特定情報が分散さ
れ、かつ、前記特定の場所のデータに対する加算処理で
埋め込まれてもよい。そして特定情報が埋め込まれた複
数の情報ブロックを記録媒体に記録(或は伝送)するも
のである。この様にすると、特定情報は、複数組の誤り
訂正符号が付加された情報ブロックに分散して埋め込む
ことになり、特定情報量を大きく出来る。
【0161】また、上記特定情報に、誤り訂正符号を付
加してもよい。特定情報にも、伝送やディフェクト等発
生するエラーが加わる事になり、そのようなエラー成分
を取り除く事ができ、特定情報の信頼性が高くなる。
【0162】また、上記特定情報の格納場所情報を記録
媒体に記録しておいてもよい。すると、特定情報の格納
場所は、記録媒体ごとに異ならせる事ができ、セキュリ
ティー性能が向上する。
【0163】さらに別の実施形態では、上記特定情報
は、次の特定情報格納場所情報と暗号化制御信号とが組
みとなって、誤り訂正符号が付加された情報ブロック
に、誤りパターンとして埋め込まれる。特定情報は分散
配置されるが、その格納場所もエラーパターンとして埋
め込まれる。これにより、分散配置された特定情報に組
となって、次の特定情報の格納場所情報が含まれている
事で、セキュリティー性能を大幅に向上できる。
【0164】さらに別の実施の形態では、メインデータ
の特定の位置に最初の特定情報を埋め込む格納場所とす
る。その場所に次の特定情報埋を埋め込む格納場所情報
を挿入し、次の特定情報格納場所にはその次の特定情報
格納場所情報を挿入し、最後の特定情報格納場所には、
最終特定情報である識別データ或いは意味の無いデータ
を挿入して所定のデータ量のメインデータとする。特定
情報格納場所情報が挿入された情報データに誤り訂正符
号を生成付加し、メインデータ特定情報格納場所情報及
び誤り訂正符号の情報ブロックがM行×N列の(M×
N)シンボルで構成される。そして、上記M行×N列の
情報ブロックの特定情報格納場所情報に、特定情報をメ
インデータに対する加算処理方法でエラーパターンとし
て埋め込み、最終的な情報ブロックとするものである。
【0165】特定情報場所情報は、メインデータ側に挿
入しておき、特定情報格納場所情報データの上に、エラ
ーパターンで特定情報を埋め込む事で、再生時エラー訂
正しない限り、格納場所と特定情報が合わせて抽出でき
ない事から、セキュリティー性能を大幅に向上できる。
【0166】また別の実施の形態としては、上記特定情
報をエラーパターンとして埋め込み、他の部分に特定情
報以外のエラーデータを埋め込むようにしてもよい。
【0167】特定情報をエラーパターンとして埋め込む
為、エラー訂正前のデータでは特定情報は見えないが、
他にエラーが少ないと簡単な検出で抽出が可能となる。
しかし、特定情報以外のエラーを埋め込み事で、誤り訂
正演算を最後まで行わないと、特定情報の検出が難しく
なる。
【0168】メインデータに誤り訂正符号を生成付加
し、メインデータ及び誤り訂正符号等の情報データブロ
ックがM行×N列の(M×N)シンボルで構成する。次
に、上記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、特
定情報が加算処理でエラーパターンとして埋め込まれた
記録媒体を再生(或は上記情報ブロックを受信)し、上
記情報ブロックに対して誤り訂正処理を施し、特定場所
のエラーパターンを特定情報として抽出する。メインデ
ータ情報ブロックの誤り訂正処理によって、データの誤
り訂正位置と誤りパターンが検出され、誤り位置の再生
データに対して、誤りパターンを2を法とする加算処理
を行う事で、正しいデータに復号される。この時の抽出
された誤りパターンを、特定情報として抽出する為、訂
正回路が組み込まれたLSI内部での処理となり、シス
テム的に外部に取り出さない事により不正防止がし易
い。
【0169】上記誤り訂正処理における、メインデータ
情報ブロックの誤りパターンとして抽出された特定情報
が誤り訂正符号を含む場合、誤り訂正処理して復号す
る。
【0170】これにより、特定情報も、その情報に含ま
れた訂正符号で誤り訂正処理を行う事になり、ディフェ
クト、ノイズ等で発生したエラー成分を除去できる。
【0171】また、別の観点から、特定情報の格納場所
情報がメインデータ側に挿入され、特定情報がデータの
誤りパターンとして埋めこまれた記録媒体を再生(或は
上記情報ブロックを受信)する。そして情報ブロックを
誤り訂正処理によってデータの復号化を行うと同時に、
訂正処理で抽出された誤りパターンを記憶しておく。そ
して、復号化されたメインデータから特定情報の格納場
所情報を抽出し、記憶してあった誤りパターンに基き特
定情報を決定して、抽出するものである。
【0172】特定情報の格納場所情報を分散配置し、そ
の上に誤りパターンで特定情報を埋め込むようにした記
録方法では、情報ブロックの訂正処理が終了しないと特
定情報格納位置が判断できない事が発生する。そこで、
訂正処理中の誤りパターンを全て訂正処理した後も一旦
端記憶しておき、格納場所が確定したら、記憶していた
誤りパターンから、特定情報を判断し抽出する。この一
連の処理によって、初めて特定情報が検出される為、不
正防止能力が向上できる。
【0173】この発明は、上記の記録方法或は送信方
法、再生方法或は受信方法、さらには、各方法を採用し
た装置として利用できるものである。また、このような
方法を採用した信号処理により記録された記録媒体とし
ても適用できるものである。
【0174】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
著作権保護が求めている情報の複製を防止するのに信頼
性の高い、信号処理方法と装置、信号再生処理方法と装
置、記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDシステムに採用される記録データ処理工程
を示すブロック図。
【図2】DVDシステムに採用されるデータセクタの構成
を示す説明図。
【図3】DVDシステムに採用されるECCブロックの構成を
示す説明図。
【図4】DVDシステムに採用される記録セクタの構成を
示す説明図。
【図5】DVDシステムに採用される行インターリーブ処
理後のECCブロックの構成を示す説明図。
【図6】DVDシステムに採用される物理セクタの構成を
示す説明図。
【図7】DVDシステムにおける著作権保護システムの説
明図。
【図8】DVDプレーヤの概略説明図。
【図9】パーソナルコンピュータ(PC)システムに搭載
されたDVD−ROMドライブ、MPEGデコーダモジュールの説
明図。
【図10】CSS(コンテンツスクランブルシステム)の
コンテンツ暗号化方式の説明図。
【図11】DVDプレーヤにおけるコンテンツ復号処理の
説明図。
【図12】PCシステムにおけるバス認証とコンテンツ復
号処理の説明図。
【図13】記録再生装置における著作権保護システムの
説明図。
【図14】記録再生装置の概略の構成を示す説明図。
【図15】違法コピーが行なわれる場合のデータフロー
の例を示す説明図。
【図16】DVDに用いられている変調器用変換テーブル
の一部を示す図。
【図17】従来考えられた特定情報を埋め込んだデータ
構造の例を示す図。
【図18】図17のデータ構造を得るための記録装置の
構成図。
【図19】図17のデータ構造内のメインデータの復元
処理する再生装置の構成図。
【図20】本発明に係る信号処理装置の一構成例を示す
図。
【図21】本発明の方法によりECCブロック内に特定
情報を埋め込む例を示す説明図。
【図22】本発明に係る信号処理装置の他の例を示す説
明図。
【図23】本発明の方法においてECCブロック内に特
定情報を埋め込む他の例を示す説明図。
【図24】特定情報の格納場所が指定されている場合の
ECCブロックへの特定情報の埋め込み処理を示すフロ
ーチャート。
【図25】特定情報の格納場所が指定されていない場合
のECCブロックへの特定情報の埋め込み処理を示すフ
ローチャート。
【図26】図24に示す処理に対応した特定情報の検出
動作を説明するために示したフローチャート。
【図27】図25に示す処理に対応した特定情報の検出
動作を説明するために示したフローチャート。
【符号の説明】
G1…AVエンコーダ、G2…スクランブル部、H1…バス認証
部、H2…暗号化制御部、H3…ECCエンコーディング部、H
4…変調器、H5…書き込み処理部、H6…信号読み取り
部、H7…復調器、H8…ECCデコーディング部、H9…バス
認証部、H10…符号化制御部、J1…Key制御部、J2…変調
器、J3…復調器、J4…Key制御部、L1,L2…掛け算
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 H04N 7/08 Z 5D044 7/24 Fターム(参考) 5B057 AA20 BA01 CB19 CE08 CG01 CG07 CH08 5C053 FA13 FA24 GA11 GB21 GB38 LA06 5C059 KK43 MA00 RB01 RC02 RC35 RF05 SS13 UA02 UA05 5C063 AB03 AB05 AC01 AC05 CA23 CA36 DA07 DA13 5C076 AA14 BA06 5D044 BC04 CC04 DE03 DE12 DE47 DE99 GK17 JJ03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインデータに誤り訂正符号を生成付加
    し、 前記メインデータ及び誤り訂正符号で形成される情報ブ
    ロックをM行×N列の(M×N)シンボルで構成し、 前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、特定情
    報を前記場所のデータに対する加算処理で埋め込み、 上記特定情報が埋め込まれた情報ブロックを伝送又は記
    録媒体に記録する事を特徴とする信号処理方法。
  2. 【請求項2】上記誤り訂正符号が付加された情報ブロッ
    クの特定の配置場所のデータに前記特定情報を加算する
    場合、2を法とする加算処理で実現することを特徴とす
    る請求項1記載の信号処理方法。。
  3. 【請求項3】 前記M行×N列の情報ブロックが複数用
    意され、 前記複数の前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所
    に、それぞれ特定情報を分散し、前記特定の場所のデー
    タに対する加算処理で埋め込むことを特徴とする請求項
    1記載の信号処理方法。
  4. 【請求項4】 上記特定情報の格納場所情報を記録媒体
    に記録しておく事を特徴とする請求項1記載の信号処理
    方法。
  5. 【請求項5】 上記特定情報は、次の特定情報格納場所
    情報と暗号化制御信号とが組みとなって、誤り訂正符号
    が付加された情報ブロックに、誤りパターンとして埋め
    込む事を特徴とする請求項1記載の信号処理方法。。
  6. 【請求項6】 メインデータの特定の位置を最初の特定
    情報格納場所とし、その場所に次の特定情報埋を埋め込
    む特定情報格納場所情報を挿入し、前記次の特定情報格
    納場所にはその次の特定情報格納場所情報を挿入し、最
    後の特定情報格納場所には、最終特定情報である識別デ
    ータ或いは意味の無いデータを挿入して所定のデータ量
    のメインデータとし、 特定情報格納場所情報が挿入された情報データに誤り訂
    正符号を生成付加し、 メインデータ、特定情報格納場所情報及び誤り訂正符号
    でなる情報ブロックがM行×N列の(M×N)シンボル
    で構成された後、上記M行×N列の情報ブロックの特定
    情報格納場所に対して、特定情報をメインデータに対す
    る加算処理方法でエラーパターンとして埋め込み、 このように得られた最終的な情報ブロックを伝送又は記
    録媒体に記録する事を特徴とする信号処理方法。
  7. 【請求項7】 メインデータに誤り訂正符号を生成付加
    され、メインデータ及び誤り訂正符号等の情報データブ
    ロックがM行×N列の(M×N)シンボルで構成され、
    このM行×N列の情報ブロックの特定の場所のデータ
    に、特定情報が加算処理でエラーパターンとして埋め込
    まれている前記情報ブロックを取り込み、 上記情報ブロックに対して誤り訂正処理を施し、前記特
    定の場所のエラーパターンを特定情報として抽出する事
    を特徴とする信号再生処理方法。
  8. 【請求項8】 メインデータの特定の位置を最初の特定
    情報格納場所とし、その場所に次の特定情報埋を埋め込
    む特定情報格納場所情報を挿入し、前記次の特定情報格
    納場所にはその次の特定情報格納場所情報を挿入し、最
    後の特定情報格納場所には、最終特定情報である識別デ
    ータ或いは意味の無いデータを挿入して所定のデータ量
    のメインデータとし、 前記特定情報格納場所情報が挿入された情報データに誤
    り訂正符号を生成付加し、 メインデータ、特定情報格納場所情報及び誤り訂正符号
    でなる情報ブロックがM行×N列の(M×N)シンボル
    で構成された後、上記M行×N列の情報ブロックの特定
    情報格納場所に、特定情報をメインデータに対する加算
    処理方法でエラーパターンとして埋め込むことで最終的
    に得られた情報ブロックを取り込み、 前記最終的な情報ブロックを誤り訂正処理によってデー
    タの復号化を行うと同時に、訂正処理で抽出された誤り
    パターンを記憶しておき、 復号化されたメインデータから特定情報の格納場所情報
    を抽出し、 記憶してあった誤りパターンに基き特定情報を決定して
    抽出することを特徴とする信号再生処理方法。
  9. 【請求項9】 メインデータに誤り訂正符号を生成付加
    する手段と、 前記メインデータ及び誤り訂正符号で形成される情報ブ
    ロックをM行×N列の(M×N)シンボルで構成する手
    段と、 前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、特定情
    報を前記場所のデータに対する加算処理で埋め込む手段
    と、 上記特定情報が埋め込まれた情報ブロックを伝送又は記
    録媒体に記録する手段とを具備したことを特徴とする信
    号処理装置。
  10. 【請求項10】上記誤り訂正符号が付加された情報ブロ
    ックの特定の場所のデータに前記特定情報を加算する場
    合、2を法とする加算処理で実現する手段を有したこと
    を特徴とする請求項9記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】前記加算処理で埋め込む手段は、 複数の前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、
    それぞれ特定情報を分散して埋め込むことを特徴とする
    請求項9記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記特定情報の格納場所情報は、記録
    媒体に記録されている事を特徴とする請求項9記載の信
    号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記特定情報を埋め込む手段は、前記
    特定情報を次の特定情報格納場所情報と暗号化制御信号
    とを組みとなるように、誤り訂正符号が付加された前記
    情報ブロックに、誤りパターンとして埋め込む事を特徴
    とする請求項9記載の信号処理装置。
  14. 【請求項14】 メインデータの特定の位置を最初の特
    定情報格納場所とし、その場所に次の特定情報埋を埋め
    込む特定情報格納場所情報を挿入し、前記次の特定情報
    格納場所にはその次の特定情報格納場所情報を挿入し、
    最後の特定情報格納場所には、最終特定情報である識別
    データ或いは意味の無いデータを挿入して所定のデータ
    量のメインデータとする手段と、 特定情報格納場所情報が挿入された情報データに誤り訂
    正符号を生成付加する手段と、 メインデータ、特定情報格納場所情報及び誤り訂正符号
    でなる情報ブロックがM行×N列の(M×N)シンボル
    で構成された後、上記M行×N列の情報ブロックの特定
    情報格納場所に、特定情報をメインデータに対する加算
    処理方法でエラーパターンとして埋め込む手段と、 上記誤り訂正符号が付加された情報ブロックを伝送又は
    記録媒体に記録する手段とを有する事を特徴とする信号
    処理装置。
  15. 【請求項15】 メインデータに誤り訂正符号を生成付
    加し、メインデータ及び誤り訂正符号等の情報データブ
    ロックがM行×N列の(M×N)シンボルで構成された
    後、上記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、特
    定の情報を加算処理でエラーパターンとして埋め込まれ
    ている前記情報ブロックを取り込む手段と、 上記情報ブロックに対して誤り訂正処理を施し、前記特
    定の場所のエラーパターンを特定情報として抽出する手
    段とを有することを特徴とする信号再生処理装置。
  16. 【請求項16】 メインデータの特定の位置を最初の特
    定情報格納場所とし、その場所に次の特定情報埋を埋め
    込む特定情報格納場所情報を挿入し、前記次の特定情報
    格納場所にはその次の特定情報格納場所情報を挿入し、
    最後の特定情報格納場所には、最終特定情報である識別
    データ或いは意味の無いデータを挿入して所定のデータ
    量のメインデータとし、前記特定情報格納場所が挿入さ
    れた情報データに誤り訂正符号を生成付加し、メインデ
    ータ、特定情報格納場所情報及び誤り訂正符号でなる情
    報ブロックがM行×N列の(M×N)シンボルで構成さ
    れた後、上記M行×N列の情報ブロックの特定情報格納
    場所に、特定情報をメインデータに対する加算処理方法
    でエラーパターンとして埋め込むことで最終的に得られ
    た情報ブロックを取り込む手段と、 前記最終的な情報ブロックを誤り訂正処理によってデー
    タの復号化を行うと同時に、訂正処理で抽出された誤り
    パターンを記憶しておき、復号化されたメインデータか
    ら特定情報の格納場所情報を抽出する手段と、 記憶してあった誤りパターンに基き特定情報を決定して
    抽出する手段とを具備したことを特徴とする信号再生処
    理装置。
  17. 【請求項17】 メインデータに誤り訂正符号が生成付
    加され、前記メインデータ及び誤り訂正符号で形成され
    る情報ブロックがM行×N列の(M×N)シンボルで構
    成され、前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所
    に、特定情報が前記場所のデータに対する加算処理で埋
    め込まれ、上記特定情報が埋め込まれた情報ブロックが
    所定の変調方式で変調されて記録されている特徴とする
    記録媒体。
  18. 【請求項18】上記誤り訂正符号が付加された情報ブロ
    ックの特定の場所のデータに前記特定情報が加算されて
    いる状態は、2を法とする加算処理で実現されているこ
    とを特徴とする請求項17記載の記録媒体。
  19. 【請求項19】 メインデータに誤り訂正符号が生成付
    加され、 メインデータ及び誤り訂正符号の情報ブロックがM行×
    N列の(M×N)シンボルで構成され、 前記M行×N列の情報ブロックが複数用意され、 複数の前記M行×N列の情報ブロックの特定の場所に、
    それぞれ特定情報が分散され、かつ前記特定の場所のデ
    ータに対する加算処理で埋め込まれ、 前記特定情報が埋め込まれた複数の情報ブロックが記録
    されている事を特徴とする記録媒体。
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