JP2003196784A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、並びにプログラム

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JP2003196784A
JP2003196784A JP2001401847A JP2001401847A JP2003196784A JP 2003196784 A JP2003196784 A JP 2003196784A JP 2001401847 A JP2001401847 A JP 2001401847A JP 2001401847 A JP2001401847 A JP 2001401847A JP 2003196784 A JP2003196784 A JP 2003196784A
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Kenji Kanayama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライバシーを保護しつつ、正確に交通諸量
を算出する。 【解決手段】 路上に設置されている路上側制御装置か
ら、その路上側制御装置の交信領域に存在する車両に対
して、スポットダイナミックコード75を含むデータ列
が送信される。スポットダイナミックコード75は、路
上側制御装置が設置されている位置を示すエリアコード
と、カウンタによりカウントされているカウント値から
構成されるN地点コードを含む。N地点コードは、路上
側制御装置と車両との間で授受され、その授受されてい
る間の時間などを用いて、交通量、速度、渋滞占有率、
空間密度、旅行時間などが算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置および
方法、並びにプログラムに関し、特に、車両と交信を行
い、その交信において取得された、プライバシー情報を
含まない情報を用いて交通諸量を算出する情報処理装置
および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有料道路の通行料金を徴収するシ
ステムとして、ETC(Electronic Toll Collection S
ystem:自動料金収受システム)と称されるものが普及
しつつある。このETCにおいては、有料道路の出入り
口に設置された無線機と、車上に設置された無線機が、
通信を行うことにより、有料道路の通行料金が徴収され
る。
【0003】また、カーナビゲーションシステムなどと
称されるシステムも普及しつつある。このカーナビゲー
ションシステムは、衛星と通信を行うことにより、自車
の位置を特定したり、所定のセンタなどと通信を行い、
交通渋滞の情報などを取得する機能を有する。
【0004】さらに、車両のナンバープレートに、無線
送受信用のIC(Integrated Circuit)チップを内蔵さ
せ、電子的に非接触でID情報を読み取る電子ナンバー
プレートなども提案されている。
【0005】このように、情報の送受信を無線で行う装
置が、車両に備え付けられることが一般化しつつある。
このような装置を用いて、交通諸量の算出などを行うこ
とも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両に
設置された装置からの情報を用いて交通諸量の算出など
が行なわれるようにした場合、その算出に必要のない情
報までが授受されることにより、プライバシーの保護の
観点から好ましくない状況が生じることが考えられる。
すなわち、例えば、ETCを用いて交通諸量の算出を行
うようにした場合、車両に搭載されている装置からは、
ユーザ名や支払いを行う口座番号などの情報が、送信さ
れるが、それらの情報はプライベートに関わる情報であ
るが、交通諸量の算出などを行う際には必要ない情報で
ある。
【0007】車両からの情報を取得せずに、交通諸量を
算出することも提案されている。その方法は、例えば、
路上側に電波を出力する装置を設け、その装置から出力
された電波にあたった車両からの反射波を受信すること
により交通諸量の算出が行われる。この方法によると、
車両の形状により、路上側の装置から出力された電波に
あたったにもかかわらず、路上側の装置が反射波を受信
できない場合、このような状態は瞬断などと称されるこ
とがあるが、その瞬断のためにカウントされず、正確な
交通諸量の算出が行われないといった課題があった。
【0008】瞬断といったような状況の影響を回避する
ための対策として、車両検出信号のオフ時点から、一定
時間だけオン信号を継続することにより瞬断時間を補正
するといったことが行われている。しかしながら、一定
時間だけオン信号を継続するという、その一定時間を長
くとってしまうと、本来は2台として計測すべきところ
を、1台として計測してしまったり、逆に、その一定時
間を短くとってしまうと、本来は1台として計測すべき
ところを2台として計測してしまったりといった、誤計
測が行われる場合があるといった課題があった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、路上側の装置と車両側の装置との間で、無
線によるデータの送受信が広く一般化しつつある状況下
において、それらの無線によるデータの送受信から交通
諸量の算出を行うようにすることを目的とする。その
際、プライバシーを侵害することなく、正確に交通諸量
の算出が行えるようにすることを目的とする。
【0010】プライバシーを侵害しないようにするため
には、個人的なデータの授受が行われないようにすれば
よい。そのために、地点毎に、かつ、車両毎に、異なる
コード、本実施の形態においては、スポットダイナミッ
クコードと称するコードを路上側の装置で発生させ、そ
の個人的なデータを含まないスポットダイナミックコー
ドを授受するようにする。
【0011】その個人的なデータを含まないスポットダ
イナミックコードを授受することにより、交通諸量を正
確に求めることを目的とする。また、スポットダイナミ
ックコードを授受することにより交通諸量を求める際、
瞬断などの状況による影響を受けることなく、正確に交
通諸量を求めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報処理
装置は、自己の位置を表す第1のコードを保持する保持
手段と、順次異なる値を第2のコードとして発生する発
生手段と、保持手段により保持されている第1のコード
と、発生手段により発生された第2のコードを組み合わ
せた第3のコードを送信する送信手段と、送信手段によ
り送信された第3のコードを受信した他の装置の処理と
して送信された、第3のコードを含むデータを受信する
受信手段と、受信手段により第3のコードを含むデータ
を受信した場合、その受信した第3のコードを再度送信
させる指示を送信手段に出す指示手段とを含むことを特
徴とする。
【0013】前記第1の情報処理装置は、例えば、図2
の路上側制御装置1であり、前記保持手段は、例えば、
図2の制御処理部11であり、前記発生手段は、例え
ば、図15のステップS21であり、前記送信手段は、
例えば、図15のステップS22であり、前記受信手段
は、例えば、図15のステップS23であり、前記指示
手段は、例えば図15のステップS31である。
【0014】前記第1のコードは、例えば、エリアコー
ドであり、前記第2のコードは、例えば、カウント値で
あり、前記第3のコードは、例えば、N地点コードであ
る。また、前記他の装置は、例えば、車両側制御装置3
である。
【0015】本発明の第1の情報処理装置によれば、保
持されている自己の位置を表す第1のコードと、順次、
発生される第2のコードを組み合わせた第3のコードを
送信し、送信された第3のコードを受信した他の装置の
処理として送信された、第3のコードを含むデータを受
信し、データを受信した場合、その受信した第3のコー
ドを再度送信するようにしたので、同一の第3のコード
が授受されている間は、同一の他の装置とデータを授受
していると判断することができ、そのことを利用して、
交通諸量を算出することが可能となる。
【0016】本発明の第1の情報処理装置においては、
前記指示手段により送信手段に指示が出されることによ
り、同一の第3のコードが継続的に送信されていた時間
を算出する第1の算出手段と、前記送信手段により第3
のコードが送信される範囲内の所定の方向の距離を、第
1の算出手段により算出された時間で除算することによ
り、他の装置が範囲内の所定の方向に移動した時の速度
を算出する第2の算出手段とをさらに含むようにするこ
とができる。
【0017】前記第1の算出手段は、例えば、図17の
ステップS52であり、前記第2の算出手段は、例え
ば、図17のステップS53である。
【0018】このように、本発明の第1の情報処理装置
は、前記第1の算出手段と前記第2の算出手段をさらに
含むことができるため、正確に、他の装置の速度を算出
することが可能となる。
【0019】本発明の第1の情報処理装置においては、
異なる前記第2のコードを含む前記第3のコードを、前
記受信手段が受信する毎に1だけカウントすることによ
り交通量を算出する算出手段をさらに含むようにするこ
とができる。
【0020】前記算出手段は、例えば、図16のステッ
プS41である。
【0021】このように、本発明の第1の情報処理装置
は、算出手段をさらに含むようにすることができるた
め、正確に交通量を算出することが可能となる。
【0022】本発明の第1の情報処理装置においては、
前記指示手段により送信手段に指示が出されることによ
り、同一の第3のコードが継続的に送信されていた第1
の時間を算出する第1の算出手段と、所定の期間内にお
ける第1の時間を合算して第2の時間を算出する第2の
算出手段と、第2の時間を、所定の期間で除算すること
により渋滞占有率を算出する第3の算出手段とをさらに
含むようにすることができる。
【0023】前記第1の算出手段と前記第2の算出手段
は、例えば、図18のステップS62であり、前記第3
の算出手段は、例えば、図18のステップS63であ
る。
【0024】このように、本発明の第1の情報処理装置
は、第1の算出手段、第2の算出手段、および、第3の
算出手段とをさらに含むようにすることができるため、
正確に、渋滞占有率を算出することが可能となる。
【0025】本発明の第1の情報処理装置においては、
受信手段により受信されたデータが、第3のデータの他
に、保持手段により保持されている第1のコードが表す
位置とは異なる位置を表すコードとそのコードを取得し
た時刻に関する時刻情報を含むか否かを判断する第1の
判断手段と、第1の判断手段により受信手段により受信
されたデータは、第3のデータの他に、保持手段により
保持されている第1のコードが表す位置とは異なる位置
を表すコードとそのコードを取得した時刻に関する時刻
情報を含むと判断された場合、時刻情報が示す時刻が、
第1の時刻乃至第2の時刻の間の時刻であるか否かを判
断する第2の判断手段と、第2の判断手段により時刻情
報が示す時刻が、第1の時刻乃至第2の時刻の間の時刻
であると判断された場合、その判断された回数をカウン
トするカウント手段と、カウント手段によるカウント
が、所定時間内だけ継続されるように制御する継続制御
手段とをさらに含むようにすることができる。
【0026】前記第1の判断手段は、例えば、図22の
ステップS73であり、前記第2の判断手段は、例え
ば、図22のステップS74であり、前記カウント手段
は、例えば、図22のステップS75であり、前記継続
制御手段は、例えば、図22のステップS78である。
【0027】このように、本発明の第1の情報処理装置
は、前記第1の判断手段、前記第2の判断手段、前記カ
ウント手段、および、前記継続制御手段をさらに含むこ
とができるので、正確に空間密度を算出することが可能
となる。
【0028】本発明の第1の情報処理方法は、自己の位
置を表す第1のコードの保持を制御する保持制御ステッ
プと、順次異なる値を第2のコードとして発生する発生
ステップと、保持制御ステップの処理で保持が制御され
た第1のコードと、発生ステップの処理で発生された第
2のコードを組み合わせた第3のコードの送信を制御す
る送信制御ステップと、送信制御ステップの処理で送信
が制御された第3のコードを受信した他の装置の処理と
して送信された、第3のコードを含むデータの受信を制
御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理で
第3のコードを含むデータを受信した場合、その受信し
た第3のコードを送信制御ステップの処理で送信させる
指示を出す指示ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】本発明の第1のプログラムは、自己の位置
を表す第1のコードの保持を制御する保持制御ステップ
と、順次異なる値を第2のコードとして発生する発生ス
テップと、保持制御ステップの処理で保持が制御された
第1のコードと、発生ステップの処理で発生された第2
のコードを組み合わせた第3のコードの送信を制御する
送信制御ステップと、送信制御ステップの処理で送信が
制御された第3のコードを受信した他の装置の処理とし
て送信された、第3のコードを含むデータの受信を制御
する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理で第
3のコードを含むデータを受信した場合、その受信した
第3のコードを送信制御ステップの処理で送信させる指
示を出す指示ステップとをコンピュータに実行させる。
【0030】前記保持制御ステップを実行するのは、例
えば、図2の制御処理部11であり、前記発生ステップ
は、例えば、図15のステップS21であり、前記送信
制御ステップは、例えば、図15のステップS22であ
り、前記受信制御ステップは、例えば、図15のステッ
プS23であり、前記指示ステップは、例えば図15の
ステップS31である。
【0031】本発明の第1の情報処理方法およびプログ
ラムによれば、保持されている自己の位置を表す第1の
コードと、順次発生される第2のコードを組み合わせた
第3のコードを送信し、送信された第3のコードを受信
した他の装置の処理として送信された、第3のコードを
含むデータを受信し、データを受信した場合、その受信
した第3のコードを再度送信するようにしたので、同一
の第3のコードが授受されている間は、同一の他の装置
とデータを授受していると判断することができ、そのこ
とを利用して、交通諸量を算出することが可能となる。
【0032】本発明の第2の情報処理装置は、第1の装
置が送信した自己の位置を表す第1のコードと順次異な
る値が割り当てられる第2のコードから構成される第3
のコードと、第3のコードを送信した時刻に関するデー
タを取得する第1の取得手段と、第2の装置が他の装置
と交信することにより受信した、他の装置が取得した第
3のコードと、その第3のコードを他の装置が取得した
時刻に関するデータを取得する第2の取得手段と、第1
の取得手段で取得された第3のコードと、第2の取得手
段で取得された第3のコードが一致する場合、それぞれ
の第3のコードと関連づけられている時刻に関するデー
タが示す時刻の差分を算出することにより、前記所定の
距離だけ移動するのに係る時間を算出する算出手段とを
含むことを特徴とする。
【0033】前記第2の情報処理装置は、例えば、図3
の統轄管制装置2であり、前記第1の取得手段と前記第
2の取得手段は、例えば、図24のステップS131で
あり、前記算出手段は、例えば、図24のステップS1
35である。
【0034】本発明の第2の情報処理装置によれば、第
1の装置が送信した自己の位置を表す第1のコードと順
次異なる値が割り当てられる第2のコードから構成され
る第3のコードと、第3のコードを送信した時刻に関す
るデータを取得し、第2の装置が他の装置と交信するこ
とにより受信した、他の装置が取得した第3のコード
と、その第3のコードを他の装置が取得した時刻に関す
るデータを取得し、取得された第3のコードが一致する
場合、それぞれの第3のコードと関連づけられている時
刻に関するデータが示す時刻の差分を算出するようにし
たので、正確に、第1の装置と第2の装置間の移動にか
かる時間を算出することが可能となる。
【0035】本発明の第2の情報処理方法は、第1の装
置が送信した自己の位置を表す第1のコードと順次異な
る値が割り当てられる第2のコードから構成される第3
のコードと、第3のコードを送信した時刻に関するデー
タの取得を制御する第1の取得制御ステップと、第2の
装置が他の装置と交信することにより受信した、他の装
置が取得した第3のコードと、その第3のコードを他の
装置が取得した時刻に関するデータの取得を制御する第
2の取得制御ステップと、第1の取得制御ステップの処
理で取得が制御された第3のコードと、第2の取得制御
ステップの処理で取得が制御された第3のコードが一致
する場合、それぞれの第3のコードと関連づけられてい
る時刻に関するデータが示す時刻の差分を算出すること
により、前記所定の距離だけ移動するのに係る時間を算
出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0036】本発明の第2のプログラムにおいては、第
1の装置が送信した自己の位置を表す第1のコードと順
次異なる値が割り当てられる第2のコードから構成され
る第3のコードと、第3のコードを送信した時刻に関す
るデータの取得を制御する第1の取得制御ステップと、
第2の装置が他の装置と交信することにより受信した、
他の装置が取得した第3のコードと、その第3のコード
を他の装置が取得した時刻に関するデータの取得を制御
する第2の取得制御ステップと、第1の取得制御ステッ
プの処理で取得が制御された第3のコードと、第2の取
得制御ステップの処理で取得が制御された第3のコード
が一致する場合、それぞれの第3のコードと関連づけら
れている時刻に関するデータが示す時刻の差分を算出す
ることにより、前記所定の距離だけ移動するのに係る時
間を算出する算出ステップとを実行させる。
【0037】前記第1の取得制御ステップと前記第2の
取得制御は、例えば、図24のステップS131であ
り、前記算出ステップは、例えば、図24のステップS
135である。
【0038】本発明の第2の情報処理方法およびプログ
ラムによれば、第1の装置が送信した自己の位置を表す
第1のコードと順次異なる値が割り当てられる第2のコ
ードから構成される第3のコードと、第3のコードを送
信した時刻に関するデータを取得し、第2の装置が他の
装置と交信することにより受信した、他の装置が取得し
た第3のコードと、その第3のコードを他の装置が取得
した時刻に関するデータを取得し、取得された第3のコ
ードが一致する場合、それぞれの第3のコードと関連づ
けられている時刻に関するデータが示す時刻の差分を算
出するようにしたので、正確に、第1の装置と第2の装
置間の移動にかかる時間を算出することが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用した
情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図であ
る。図1においては、片側2車線の計4車線の道路を示
している。上り車線、または、下り車線の一方、また
は、両方の道路上に、路上側制御装置1−1,1−2が
設置されている。以下の説明において、路上側制御装置
1−1,1−2を、個々に区別する必要がない場合、単
に、路上側制御装置1と記述する。
【0040】図1においては、片側2車線のため、2台
の路上側制御装置1−1,1−2が設置されているが、
1車線に1台設置するというものではなく、1車線に複
数台設置しても良いし、複数車線に1台設置するように
しても良い。
【0041】路上側制御装置1には、路上側制御装置1
を統轄する統轄管制装置2が接続されている。この統轄
管制装置2は、道路上に設置されている複数の路上側制
御装置1からの情報を取得し、その情報を用いて、後述
する処理(例えば、交通諸量の算出など)を実行すると
ともに、路上側制御装置1を制御する。
【0042】路上側制御装置1と通信を行う車両側制御
装置3が、車両4には搭載されている。車両側制御装置
3は、電子ナンバープレートや、ナビゲーションシステ
ムなどに組み込まれても良いし、単独で搭載されるよう
にしても良い。
【0043】なお、図1に示したように、路上側制御装
置1は、1車線上に1つ設置されるとし、それらの路上
側制御装置1は、統轄制御装置2に、それぞれ接続され
ているとして説明するが、他の接続の仕方(他の構成)
でも良く、他の接続の仕方について、図1に示した接続
における説明後に説明する。また、図1に示していない
が、統轄制御装置2には、他の地点に設置された路上側
制御装置1も接続されている。以下の説明においては、
1車線毎に交通諸量が計測される場合を例に挙げて説明
する。
【0044】図2は、路上側制御装置1の内部構成を示
す図である。路上側制御装置1は、送信するデータや受
信したデータを処理するとともに、路上側制御装置1の
各部を制御する制御処理部11を備えている。この制御
処理部11から出力されたデータは、変調部12に供給
される。変調部12には、発信器13により発信された
信号も供給される。変調部12は、発信器13からの信
号を用いて、制御処理部11から供給されたデータを変
調し、増幅部14に出力する。
【0045】増幅部14は、変調部12からの信号を所
定の大きさまで増幅し、送受信弁別部15に出力する。
送受信弁別部15は、増幅部14からの信号の場合、そ
の信号をアンテナ16に、アンテナ16からの信号の場
合、その信号を増幅部17に供給する。アンテナ16
は、車両側制御装置3との通信に用いられる。
【0046】アンテナ16により受信された車両側制御
装置3からの信号は、送受信弁別部15を介して増幅部
17に供給され、後段において処理が行える程度まで増
幅される。増幅部17からの出力は、ミキサ18を介し
て復調部19に入力される。復調部19は、入力された
信号からデータを復号し、その復号したデータを制御処
理部11に出力する。制御処理部11は、入力されたデ
ータを、統轄管制装置2に送信する。路上側制御装置1
と統轄管制装置2とデータの授受は、無線が用いられる
方式でも良いし、有線が用いられる方式でも良い。
【0047】図3は、統轄管制装置2の構成例を示す図
である。統轄管制装置2は、路上側制御装置1と通信を
行う通信部31を備える。統轄管制装置2には、ユーザ
が所定の情報の入力を行うキーボードなどの入力装置
や、情報が出力され、表示されるディスプレイなどの出
力装置などから構成される入出力部32も備えられてい
る。
【0048】統轄管制装置2は、データやCPU(Cent
ral Processing Unit)34が所定の処理を実行する際
のプログラムなどが記憶されたメモリ33を備える。C
PU34は、通信部31や入出力部32から入力された
データを処理したり、通信部31や入出力部32へ出力
するデータを処理する。また、CPU34は、統轄管制
装置2内の各部を制御する。
【0049】図4は、車両側制御装置3の構成例を示す
図である。制御処理部51は、入力されたデータおよび
出力するデータの処理を行うとともに、車両側制御装置
3の各部を制御する。制御処理部51には、路上側制御
装置1からの信号が、アンテナ52に受信され、弁別ス
イッチ53を介して復調部54に供給され、復調部54
により復調されたデータが入力される。
【0050】制御処理部51は、路上側制御装置1に対
して送信するデータを生成し、生成したデータを変調部
55に出力する。変調部55は、入力されたデータを送
信するための信号にするための変調を施し、弁別スイッ
チ53を介して、アンテナ52に供給する。アンテナ5
2に供給された信号は、路上側制御装置1に対して送信
される。
【0051】次に、路上側制御装置1と車両側制御装置
3との間で送受信される信号について説明する。図5
は、路上側制御装置1と車両側制御装置3との間で送受
信される信号の一例を示す図である。図5Aは、電波
(信号)の波形を示す図であり、図5Bは、データ列
(指令信号)を示す図である。図5に示した例は、AS
K(Amplitude Shift Keying)方式を用いた場合の波形
を示してる。
【0052】図5Aに示したように、電波の波形は、プ
リアンブル(Preamble)、データ部分、およびポストア
ンブル(Postamble)から構成されている。プリアンブ
ルの部分には、図5Bに示すように、プリアンブル指令
により生成され、データ部分には、データ列として、ユ
ニークワード(UW)、フレーム長などが含まれる。こ
のデータ列について、図6を参照して説明する。
【0053】図6Aは、路上側制御装置1から車両側制
御装置3に対して送信されるデータ列である。図6Aに
示すように、路上側制御装置1から車両側制御装置3に
対して送信されるデータ列は、ユニークワード71、フ
レーム長72、送信要求73、フラグ74、スポットダ
イナミックコード75、および時刻76から構成されて
いる。
【0054】ユニークワード71は、データ列の開始を
示す予め定められたビット配列である。フレーム長72
は、このデータ列の大きさを表すデータである。送信要
求73は、このデータ列を受信した車両側制御装置3側
で、受信したことを示すデータを送信するように指示す
るデータである。フラグ74は、後述する空間密度や旅
行時間を算出する際に、路上側制御装置1と車両側制御
装置3との間で送受信されたデータを用いるか否かを示
すフラグであり、用いる場合にオンに設定される。
【0055】スポットダイナミックコード75は、路上
側制御装置1の位置を表す情報である。スポットダイナ
ミックコード75には、前の路上側制御装置1のコード
(以下、(N−1)地点コードと記述する)と、現時点
での路上側制御装置1のコード(以下、N地点コードと
記述する)が含まれる。時刻76は、これらのデータ列
が送信された時刻を示すデータである。
【0056】図6Bは、車両側制御装置3から路上側制
御装置1に対して送信されるデータ列である。図6Aに
示したようなデータ列を受信した車両側制御装置3は、
図6Bに示したようなデータ列を生成し、路上側制御装
置1に対して送信する。車両側制御装置3から路上側制
御装置1に対して送信されるデータ列は、ユニークワー
ド81、フレーム長、スポットダイナミックコード8
3、および時刻84から構成されている。
【0057】ユニークワード81は、ユニークワード7
1と同様に、データ列の開始を示す予め定められたビッ
ト配列である。フレーム長82は、フレーム長72と同
様に、このデータ列の大きさを表すデータである。スポ
ットダイナミックコード83は、受信したデータ列のう
ちの、スポットダイナミックコード75のN地点コード
を含むコードであり、必要に応じ、(N−1)地点コー
ドも含む。時刻84は、データ列のうちの時刻76の時
刻データを返送する。
【0058】スポットダイナミックコード75,83
(以下、特にスポットダイナミックコード75とスポッ
トダイナミックコード83を区別する必要がない場合、
スポットダイナミックコード75を代表として説明す
る)に含まれる(N−1)地点コードやN地点コード
は、エリアコードとランダムなコード(以下、適宜、カ
ウント値と記述する)から構成され、例えば、‘101
8’といった4桁からなるコードである。
【0059】スポットダイナミックコード75を4桁か
らなるコードとした場合、前の2桁(この場合、‘1
0’)は、路上側制御装置1が設置されている位置を表
すエリアコードとし、後の2桁をカウント値(この場
合、‘18’)と設定する。エリアコードは、その位置
に設置されている全ての路上側制御装置1に対して同一
のコード(値)が設定される。カウント値は、路上側制
御装置1において、所定周期で1づつカウントされてい
る値である。
【0060】なお、スポットダイナミックコード75,
83は、4桁以外のコードとされても勿論良い。また、
カウンタ値は、2桁とした場合、00乃至99までの数
値をとることが可能であるが、99までカウントされた
後は、00に戻るといったカウントが継続される。
【0061】図7のタイミングチャートを参照して、授
受されるカウント値について説明する。以下の説明にお
いては、道路が一車線の場合を例に挙げて説明するが、
複数の車線が存在する道路においても、本実施の形態を
適用することができることは言うまでもない。複数の車
線が存在する場合、後述する説明において算出された交
通諸量を必要に応じ加算などの処理を実行することによ
り、1車線ではなく、複数の車線が存在する道路上の交
通諸量を算出することができる。
【0062】路上側制御装置1は、所定の周期で、カウ
ント値を1づつカウントし、そのカウント値をエリアコ
ードとともに、スポットダイナミックコード75のN地
点コードとし、上述したデータ列の構造にして、車両側
制御装置3に送信する。なお、図7を参照した説明にお
いては、(N−1)地点コードは、空白として送信さ
れ、図7には示さない。
【0063】車両4(図1)が、路上側制御装置1の交
信領域に入ると、その送信されたデータ列は、車両側制
御装置3に受信される。図7に示したタイミングチャー
トにおいては、スポットダイナミックコード75のN地
点コードとして、‘1015’、‘1016’、‘10
17’が送信されたときには、交信領域に車両4が存在
しなかったために、車両側制御装置3から送信されるデ
ータは存在しない。
【0064】スポットダイナミックコード75のN地点
コードとして、‘1018’が路上側制御装置1から送
信されたとき、車両4が交信領域に入り、車両側制御装
置3に、送信されたデータが受信される。車両側制御装
置3は、路上側制御装置1からのデータ列を受信したこ
とに対応する処理として、図7に示したようなデータ列
を路上側制御装置1に送信する。その送信されるスポッ
トダイナミックコード83に含まれるN地点コードは、
受信されたスポットダイナミックコード75のN地点コ
ードである。
【0065】路上側制御装置1は、車両側制御装置3か
らのデータ列を受信すると、その受信したデータ列に含
まれるスポットダイナミックコード83のN地点コード
を、スポットダイナミックコード75のN地点コードし
て、車両側制御装置3に対して、再度送信する。
【0066】車両4が、路上側制御装置1の交信領域内
に存在する間は、このような、同一のN地点コード(こ
の場合、‘1018’)を含むデータ列の送受信が繰り
返される。この送受信が繰り返されている間、路上側制
御装置1の所定の通信チャンネルは、スポットダイナミ
ックコード75のN地点コードを変更しないわけだが、
バックグランドで、カウントは継続されている。
【0067】ところで、路上側制御装置1の交信領域
に、常に1台の車両4しか存在しない場合には、1通信
チャンネルだけ備えていればよいが、1通信チャンネル
しかないと、図8に示すように、車両4−1と車両4−
2といった複数台の車両4が存在する場合には、その複
数台の車両4に対して、同一のN地点のコードを供給す
ることになってしまう。
【0068】しかしながら、このようなことは、後述す
る交通諸量の算出にときに、正確な算出が行えなくなる
ため、個々の車両4に異なるN地点コードを供給する必
要がある。そこで、路上側制御装置1は、複数の通信チ
ャンネルを備える。通信チャンネル数は、例えば、交信
領域に入ることができる最大の車両4の数に設定すれば
よい。
【0069】1つの交信領域において、複数の通信相手
(車両4)と同時に無線交信するために、複数の通信チ
ャンネルを設ける手段としては、例えば、FDM(周波
数分割多重方式)やTDM(時分割多重方式)がある。F
DMは、複数の無線周波数を用意し、各通信相手毎に異
なる周波数を割当てるものである。
【0070】TDMは、一つの周波数を複数の通信相手
に時分割で割当てて共用するものだが、その割当て方法
に幾つかの方法がある。例えば、ランダムアクセス方式
(純アロハ方式やスロットアロハ方式)、あるいは搬送波
検知(CSMA)方式等がある。これらの具体的な内容に
ついては、例えば、書籍「移動通信ネットワーク(情報
ネットワークシリーズ12)」(横山光男著、昭晃堂刊)の1
26頁以降に記載されている。また、スペクトラム拡散方
式もTDMの分野に含まれる。
【0071】複数の車両4が進入してくると、FDMや
TDMの方式により各車両と通信リンクを確立するが、
各通信リンクは、完全に独立した交信動作を行なう。そ
して、通信リンク毎に独立して、後述する交通諸量の算
出が行われる。この複数のリンクからのデータを処理す
ることにより得られた交通諸量の結果は、交信領域に1
台毎に車両が進入してきた場合の単に複数台分に相当す
ると見なせるので、必要に応じた加算処理を行なうこと
で所定の交通諸量が得られることになる。
【0072】図7に示したタイミングチャートの説明に
戻り、路上側制御装置1は、車両側制御装置3と交信が
行われている間は、N地点コードとして‘1018’を
送受信するが、車両4が交信領域が出てしまうことによ
り、車両側制御装置3からのデータ列が途絶えると、バ
ックグランドでカウントが継続されていたカウント値を
用いて、新たなN地点コードを作成し、送信する。図7
に示した例では、新たなN地点コードとして、‘103
3’が送信されている。
【0073】このように、バックグランドでカウントを
継続し、その継続されているカウント値を用いるのは、
例えば、複数のリンクが路上側制御装置1と車両4との
間で張られている場合、第1のリンクでは、第1の車両
側制御装置3とN地点コードが‘1018’のデータ列
を送受信し、第2のリンクでは、第2の車両側制御装置
3とN地点コードが‘1019’のデータ列を送受信す
ることも考えられ、このようなときに、第1のリンク
が、第1の車両側制御装置3との交信を終了し、N地点
コードとして‘1019’を送信してしまうと、異なる
車両4に同一のN地点コードが付与されてしまうことが
考えられる。
【0074】このようなことを防ぐ為に、路上側制御装
置1に複数のリンクが張られるような場合には、それら
の複数のリンクに共通して用いられるカウンタを用意
し、そのカウンタのカウンタ値をN地点コードとして用
いるようにする。そのために、図7に示した例では、N
地点コードが、‘1018’から‘1033’へと下2
桁のカウンタ値が飛んだ値に変更されている。
【0075】なお、このようにしてカウンタ値が飛んだ
場合のN地点コード、この場合、‘1019’乃至‘1
032’のN地点コードは、同一リンクにおいて他の車
両4に対して割り当てられる、異なるリンクにおいて他
の車両4に対して割り当てられるなどして、用いられて
いる場合がある。
【0076】路上側制御装置1と車両側制御装置3との
間で、同一のN地点コードが送受信されている時間をΔ
tnとする。この時間Δtnは、例えば、路上側制御装
置1が、この場合、N地点コードとして‘1018’を
含むデータ列を送信する際の時刻76(図6A)と、最
後に車両側制御装置3からのデータ列を受信したときの
時刻の差分を算出することにより求められる。または、
データ列が送信される周期と、同一のN地点コードが送
信された回数を用いて算出することもできる。
【0077】ここで、時間Δtnについて更に説明す
る。例えば、交信領域内の車両4に対して、データ列を
送信した場合、そのデータ列が車両側制御装置3に受信
され、その受信に対応する処理として、車両側制御装置
3から送信されたデータ列を、路上側制御装置1が、必
ず受信するとは限らない。
【0078】図9に示すように、路上側制御装置1か
ら、N地点コードとして‘1018’を含むデータ列が
送信され、車両側制御装置3からN地点コードとして
‘1018’を含むデータ列が送信されている状態のと
きに、何らかの原因で、車両側制御装置3からのデータ
が列が送信されなかったり、または、送信されたが、路
上側制御装置1で受信されなかったような状態が発生す
ることが考えられる。このような状態を瞬断と称する。
【0079】路上側制御装置1は、車両側制御装置3か
らのデータ列が受信されないと、それが、瞬断という状
態であっても、そのことを、この時点では、判断できな
いため、上述したように、バックグランドでカウントさ
れていたカウント値を用いた新たなN地点コード(図9
では、‘1025’)を含むデータ列を送信する。そし
て路上側制御装置1が、N地点コードとして‘102
6’を含むデータ列を送信したとき、車両側制御装置3
が、そのデータ列を受信すると、車両側制御装置3は、
その受信に対応する処理として、上述したように、デー
タ列を送信する。
【0080】このとき、送信されるデータ列は、N地点
コードとして‘1018’を含むものである。車両側制
御装置3は、路上側制御装置1からのデータ列を受信し
たとき、そのデータ列に含まれるスポットダイナミック
コード75のN地点コードを参照する。車両側制御装置
3は、参照したN地点コードのエリアコード(前の2
桁)が、自身が記憶しているN地点コードのエリアコー
ドと同一のものであるか否かを判断し、同一のものであ
ると判断された場合、自身が記憶しているN地点コード
をデータ列に含めて送信する。
【0081】このようにすることにより、瞬断などの状
況が発生したような場合でも、再度、正しい交信に復帰
させることが可能となる。すなわち、図9に示すように
瞬断を、誤って、交信が終了した(交信領域から車両4
が出てしまった)として処理してしまうと、交信してい
た時間(すなわち、交信領域内に車両4が存在していた
時間)は、時間Δtn´となってしまう。しかしなが
ら、上述したように、N地点コードを含むデータ列を送
受信することにより、瞬断が発生したとしても、瞬断と
して処理することが可能であり、交信領域内に車両4が
存在していた時間を、時間Δtnと正しい時間で計測す
ることが可能となる。
【0082】この時間Δtnは、車両4が交信領域を通
過するのにかかった時間である。この時間Δtnを用い
て、交通諸量として、速度と渋滞占有率を求めることが
できる。速度は、車両4の速度である。渋滞占有率は、
渋滞の度合い、そのものを表すパラメータである。
【0083】車両4の速度Vnは、次式(1)により算
出される。 Vn=L/Δtn ・・・(1) 式(1)において、Lは、交信領域の進行方向における
距離である。この距離は、予め取得しておくことが可能
な値である。従って、式(1)から車両4の速度Vnを
算出することができる。
【0084】渋滞占有率Roccは、以下の式(2)によ
り算出される。 Rocc=ΣΔtn/T ・・・(2) 式(2)において、Tは、予め設定された所定の時間で
あり、ΣΔtnは、所定の時間Tの間の時間tnを加算
した値(所定の時間Tの間に、複数の車両4と交信した
総時間)である。図10を参照して説明するに、所定の
時間Tの間に、3台の車両4と交信し、それぞれの交信
時間が、時間Δtn-1、時間Δtn、および、時間Δtn+
1であった場合、ΣΔtnは、時間Δtn-1、時間Δt
n、および、時間Δtn+1を加算した値となる。
【0085】このようにして、速度と渋滞占有率を算出
することができる。速度と渋滞占有率を算出する場合、
スポットダイナミックコード75のN地点コードが送受
信されるようにすれば良く、スポットダイナミックコー
ド75の(N−1)地点コードは必要がなく、また空間
密度や旅行時間を計測するわけではないので、フラグ7
4(図6A)も必要ない。
【0086】従って、速度または渋滞占有率を算出する
ことを目的とした場合、路上側制御装置1から送信され
るデータ列は図11に示すようなデータ列でも良い。す
なわち、図6Aに示したデータ列と比較し、フラグ74
が削除され、スポットダイナミックコード75のN−1
地点コードが削除された構成のデータ列である。
【0087】次に、図6Aに示したようなデータ列が路
上側制御装置1から送信される場合、すなわち、空間密
度、または、旅行時間の算出がされる場合について説明
する。図12を参照して、空間密度について説明する。
空間密度とは、所定の時刻における、一定区間内に存在
する車両4の台数である。図12に示したように、所定
区間として、N−1地点からN地点までの区間とした場
合、任意の時刻において、その区間内に存在している車
両4の数を数えることにより空間密度が算出される。
【0088】旅行時間とは、所定の地点から他の所定の
地点まで移動するのに要する時間である。N地点におい
て取得される(N−1)地点コードと時刻を用いて算出
することができる。すなわち、(N−1)地点を通過し
た車両4((N−1)地点コードを記憶している車両
4)の時刻と、その車両4が、N地点に設置された路上
側制御装置1と交信を開始した時刻との差分を算出する
ことにより、(N−1)地点からN地点までにかかった
走行時間、すなわち、旅行時間が算出される。
【0089】本実施の形態においては、路上側制御装置
1が設置された場所を車両4が通過すると、上述したよ
うな交信が行われることにより、車両4に搭載されてい
る車両側制御装置3には、地点コードが記憶(付与)さ
れる。このように、所定の区間内に存在する車両4に付
与された地点コードを用いることにより、空間密度およ
び旅行時間が算出される。空間密度および旅行時間の算
出についての詳細は、後述する。
【0090】図13を参照して、N地点における路上側
制御装置1と車両側制御装置3の間で送受信されるデー
タ列について説明する。図13においては、送受信され
るデータ列のうち、スポットダイナミックコード75ま
たはスポットダイナミックコード83のみを示してい
る。また、図13においては、スポットダイナミックコ
ード75,83の(N−1)またはNは、2桁の数字で
表されるエリアコードを示す。
【0091】所定の時刻t1において、路上側制御装置
1から車両側制御装置3に対して、スポットダイナミッ
クコード75のうち、(N−1)地点コードは空白とさ
れ、N地点コードが‘N55’とされたデータ列が送信
される。送信されるデータ列のフラグ74(図6A)
は、オンの状態にされている。
【0092】そのデータ列を時刻t2において受信した
車両側制御装置3は、受信したことに対応する処理とし
てデータ列を送信するが、そのデータ列のスポットダイ
ナミックコード83として、自身が記憶している(N−
1)地点に設置された路上側制御装置1から受信した
(N−1)地点コード(この場合、‘(N−1)1
8’)を含み、N地点に設置された路上側制御装置1か
ら受信したN地点コード(この場合、‘N55’)を含
むデータ列を送信する。
【0093】(N−1)地点コードを含むスポットダイ
ナミックコード83が送信される場合、(N−1)地点
コードを取得したときの時刻(N−1地点に設置されて
いる路上側制御装置1から供給された時刻)が、(N−
1)地点コードとともに送信される。
【0094】時刻t3において、車両側制御装置3から
のデータ列を受信した路上側制御装置1は、スポットダ
イナミックコード75として、受信したデータ列に含ま
れるスポットダイナミックコード83と同様のコードを
含むデータ列を送信する。このように、同様のコードを
含むデータ列を返信するのは、車両側制御装置3からの
データ列を、路上側制御装置1側で正確に受信したこと
を車両側制御装置3に認識させるためである。
【0095】時刻t4において、車両側制御装置3は、
路上側制御装置1からのデータ列を受信し、その受信し
たことに対応する処理として、スポットダイナミックコ
ード83に、N地点コードを含むデータ列を送信する。
この際、車両側制御装置3に受信されたデータ列のスポ
ットダイナミックコード75には、(N−1)地点コー
ドとN地点コードが含まれており、このような2つの地
点コードが含まれているスポットダイナミックコード7
5を受信したときには、車両側制御装置3は、N地点コ
ードのみがスポットダイナミックコード83に含まれる
データ列を送信する。
【0096】時刻t5において、路上側制御装置1は、
車両側制御装置3に対して、(N−1)地点コードは空
白のスポットダイナミックコード75、すなわち、時刻
t1において送信したスポットダイナミックコード75
と同様のスポットダイナミックコード75を含むデータ
列を送信する。時刻t4以降に、路上側制御装置1と車
両側制御装置3との間で行われる交信において送受信さ
れるデータ列は、基本的に、N地点コードのみを含み、
図7などを参照して説明した処理と同様である。
【0097】図13を参照した説明においては、時刻t
4以降は、(N−1)地点コードを含まないスポットダ
イナミックコード75,83の送受信が行われるとして
説明したが、含まれるようにしても良い。このように、
(N−1)地点コードを送受信することにより、N地点
を通過する車両4が、(N−1)地点を通過した車両4
であるか否かを判断することができる。
【0098】上述した路上側制御装置1や車両側制御装
置3において行われる処理、交通諸量の算出などについ
て、さらに、以下に説明する。まず、図14のフローチ
ャートを参照して、車両側制御装置3の動作について説
明する。ステップS1において、車両側制御装置3の制
御処理部51(図4)は、路上側制御装置1からのデー
タ列を受信したか否かを判断する。制御処理部51は、
アンテナ52により受信され、弁別スイッチ53を介
し、復調部54により復調されたデータがあるか否かを
判断することにより、データ列を受信したか否かを判断
する。
【0099】ステップS1の処理は、データ列を受信し
たと判断されるまで繰り返し行われる(待機状態が継続
される)。ステップS1において、データ列を受信した
と判断された場合、ステップS2のおいて、受信された
データ列のフラグ74は、オンであるか否かが判断され
る。ステップS2において、受信されたデータ列のフラ
グ74は、オンの状態であると判断された場合、ステッ
プS3に進み、制御処理部51は、自身が記憶している
1つ前の地点((N−1)地点)のエリアコードに1を
加算した値と、受信したデータ列に含まれるN地点のエ
リアコードの値が一致するか否かを判断する。
【0100】このような判断を行うため、制御処理部5
1は、少なくとも1つの地点コードを記憶する記憶部
(不図示)を備える。また、記憶部は、後述する処理に
より、受信した地点コードも記憶する必要があるため、
少なくとも2つの地点コードを記憶する。
【0101】ステップS3において、記憶している(N
−1)地点コードのエリアコードに1だけ加算した値
と、受信したN地点コードのエリアコードが一致すると
判断された場合、ステップS4に進む。ステップS4に
おいて、記憶している(N−1)地点コードのエリアコ
ードが、路上側制御装置1からのデータ列に含まれる
(N−1)地点コードのエリアコードと同一であるか否
かが判断される。
【0102】ステップS4において、記憶している(N
−1)地点コードのエリアコードが、路上側制御装置1
からのデータ列に含まれる(N−1)地点コードのエリ
アコードと同一ではないと判断された場合、ステップS
5に進む。受信された路上側制御装置1からのデータ列
に含まれるN地点コードが、制御処理部51に記憶され
る。そして、ステップS6において、制御処理部51
は、記憶していた(N−1)地点コードと、記憶したN
地点コードを、それぞれスポットダイナミックコード8
3に含むデータ列を生成し、路上側制御装置1に対して
送信する。
【0103】ステップS1乃至S6までの処理の流れ
は、図13に示した時刻t2の状態である。即ち、車両
4が路上側制御装置1の交信領域に入り、通信を開始し
た時点における処理である。通信を開始した時点では、
図13を再度参照するに、時刻t1で路上側制御装置1
から送信されるデータ列のスポットダイナミックコード
75には、(N−1)地点コードは空白であるので、車
両側制御装置3が記憶している(N−1)地点コードと
は一致せず、従って、ステップS4において、記憶して
いる(N−1)地点コードのエリアコードが、路上側制
御装置1からのデータ列に含まれる(N−1)地点コー
ドのエリアコードと同一ではないと判断され、ステップ
S5とステップS6の処理が実行される。
【0104】一方、ステップS4において、制御処理部
51が、記憶している(N−1)地点コードのエリアコ
ードと、路上側制御装置1からのデータ列に含まれる
(N−1)地点コードのエリアコードが同一であると判
断した場合、ステップS7に進み、記憶している(N−
1)地点コードが削除される。そして、ステップS8に
おいて、記憶されているN地点コードを含むデータ列が
生成され、送信される。
【0105】ステップS4からステップS7,S8へと
処理が流れるのは、図13に示した時刻t4の状態のと
きである。この状態は、路上側制御装置1が、車両側制
御装置3から初めて送信されたデータ列を、正確に受信
したことを示す為に、受信したデータ列のスポットダイ
ナミックコード83と同一のコードを含むスポットダイ
ナミックコード75を送信したときの、車両側制御装置
3の処理である。
【0106】従って、ステップS7の処理に処理が来る
場合、図13における時刻t1乃至t3までの処理は終
了していることになり、換言すれば、ステップS1乃至
S6の処理が終了していることになり、ステップS5に
おいて、N地点コードが記憶されているため、ステップ
S8において、制御処理部51が、記憶しているN地点
コードを含むデータ列を生成し、送信する処理を実行す
ることが可能となる。
【0107】一方、ステップS3において、制御処理部
51が、記憶している(N−1)地点コードのエリアコ
ードに1だけ加算した値が、受信したN地点コードのエ
リアコードと同一ではないと判断した場合、ステップS
8に進む。ステップS8においては、上述したように、
記憶されているN地点コードを含むデータ列が生成さ
れ、送信される。
【0108】この状態は、図13に示した時刻t4以降
の状態である。即ち、路上側制御装置1と車両側制御装
置3との間で、交信が複数回行われている状態である。
【0109】一方、ステップS2において、受信したデ
ータ列のフラグ74は、オンではないと判断された場
合、ステップS9に進む。ステップS2において、受信
したデータ列のフラグ74は、オンではないと判断され
る状態は、図11に示したようなフラグ74を含まない
データ列を受信した状態も含まれる。ステップS9にお
いて、車両側制御装置3の制御処理部51は、記憶して
いるN地点コードのエリアコードと、受信したN地点コ
ードのエリアコードが同一であるか否かを判断する。
【0110】ステップS9において、記憶しているN地
点コードのエリアコードと、受信したN地点コードのエ
リアコードが同一ではないと判断されるのは、車両4が
N地点の路上側制御装置1の交信領域に入り、その路上
側制御装置1と車両側制御装置3が交信を開始したと判
断された場合である。従って、ステップS9において、
記憶しているN地点コードのエリアコードと、受信した
N地点コードのエリアコードが同一ではないと判断され
た場合、ステップS10に進み、受信したデータ列のス
ポットダイナミックコード75に含まれるN地点コード
が記憶される。
【0111】ステップS10の処理が終了した場合、ま
たは、ステップS9において、記憶しているN地点コー
ドのエリアコードと、受信したN地点コードのエリアコ
ードが同一であると判断された場合、ステップS8に進
み、記憶しているN地点コードを含むデータ列が生成さ
れ、送信される。
【0112】ステップS8乃至S10の処理は、上述し
た速度や渋滞占有率を求める際に送受信されるデータ列
の処理である。
【0113】次に、路上側制御装置1または統轄管制装
置2の動作について、図15以降のフローチャートを参
照して説明する。まず、路上側制御装置1の動作につい
て、図15のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS21において、路上側制御装置1の制御処理部1
1は、N地点コードのカウント値(下2桁)のカウント
を開始する。ステップS22において、そのカウントさ
れているカウント値をN地点コードのカウント値とし、
図6Aまたは図11に示したようなデータ列を生成し、
車両4に対して送信する。
【0114】ステップS23において、車両4が交信領
域に存在することにより、送信したデータ列が受信さ
れ、その結果、車両側制御装置3から送信されたデータ
列を受信したか否かが、制御処理部11により判断され
る。ステップS23において、車両側制御装置3からの
データ列を受信したと判断された場合、ステップS24
に進み、制御処理部11は、自己のN地点コードのエリ
アコードと、受信したデータ列に含まれるN地点コード
のエリアコードが一致するか否かを判断する。
【0115】ステップS24において、制御処理部11
が、自己のN地点コードのエリアコードと、受信したデ
ータ列に含まれるN地点コードのエリアコードが一致し
ないと判断した場合、ステップS25に進み、同じ動作
状況が時間T1以上連続しているか否かが判断される。
時間T1は、例えば、1乃至2分ぐらいに設定される。
【0116】ステップS25において、同じ動作状況が
時間T1以上連続してはいないと判断された場合、ステ
ップS26に進み、車両4が交信領域に進入してきたと
判断し、車両4の進入時の処理が実行される。ステップ
S26において行われる車両進入時の処理は、例えば、
その後の処理において、車両側制御装置3と交信を行う
データ列に含まれるN地点コードのカウンタ値を維持す
る、瞬断時の回数をカウントするカウンタをリセットす
る、フラグ74がオンの状態のデータ列を送信したこと
により、車両側制御装置3からのデータ列に(N−1)
地点コードが含まれている場合、その(N−1)地点コ
ードを記憶するなどである。
【0117】一方、ステップS24において、制御処理
部11が、自己のN地点コードのエリアコードと、受信
したデータ列に含まれるN地点コードのエリアコードが
一致すると判断した場合、換言すれば、車両側制御装置
3との交信が少なくても1回は行われたと判断した場
合、ステップS27に進む。ステップS27において、
制御処理部11は、自己のN地点コードのカウンタ値
と、受信したデータ列に含まれるN地点コードのカウン
タ値が一致するか否かを判断する。自己のN地点コード
のカウンタ値とは、ステップS26において車両進入時
の処理として、カウンタ値が維持されている場合は、そ
のカウンタ値であり、カウンタ値が維持されていない場
合は、カウンタによりカウントされているカウンタ値の
ことである。
【0118】ステップS27において、制御処理部11
は、自己のN地点コードのカウンタ値と、受信したデー
タ列に含まれるN地点コードのカウンタ値が一致しない
と判断した場合、ステップS28に進み、同じ動作状況
が時間T2以上連続しているか否かを判断する。時間T
2は、例えば、1乃至2分に設定される。
【0119】ステップS28において、同じ動作状況が
時間T2以上連続してはいないと判断された場合、ステ
ップS29に進み、瞬断時の処理が実行される。ステッ
プS29に処理が進むということは、図9を参照して説
明した瞬断という状況が発生していると考えられる。そ
こで、ステップS29において実行される瞬断時の処理
としては、例えば、受信された車両側制御装置3からの
データ列に含まれていたN地点コードのカウンタ値を再
度維持する、瞬断回数カウンタの値を1だけ加算するな
どである。
【0120】一方、ステップS27において、制御処理
部11が、自己のN地点コードのカウンタ値と、受信し
たデータ列に含まれるN地点コードのカウンタ値が一致
したと判断した場合、ステップS30に進む。ステップ
S30において、同じ動作状況がT3以上連続している
か否かが判断される。時刻T3は、例えば、5乃至6時
間に設定される。
【0121】ステップS30において、同じ動作状況が
T3以上連続していないと判断された場合、ステップS
31に進み、車両検知中の処理が実行される。ステップ
S31に処理が進む場合、路上側制御装置1と車両側制
御装置3は、少なくとも1回は交信を行っており、か
つ、瞬断の状態が発生していない(または、発生したが
回復した)状態であり、正常に交信が行われている状態
であることを示す。
【0122】そこで、ステップS31において行われる
車両検知中の処理としては、維持しているカウンタ値を
そのまま維持し続ける、記憶した(N−1)地点コード
を削除するなどである。
【0123】一方、ステップS23において、車両側制
御装置3からのデータ列を受信していないと判断された
場合、ステップS32に進み、カウンタのカウンタ値が
1だけ加算された値に設定し直される。そして、S33
において、前回の送信(ステップS22におけるデータ
列の送信)から、サイクリック時間だけ時間が経過した
か否かが判断される。ステップS33において、前回の
送信から、サイクリック時間だけ時間が経過したと判断
されるまで、ステップS33の処理は繰り返され、経過
したと判断されると、ステップS22に戻り、それ以降
の処理が繰り返される。
【0124】ステップS32の処理には、ステップS2
5、ステップS28、およびステップS30において、
それぞれ、同じ動作状況が、時間T1,T2,T3以上
連続していると判断された場合も来る。これらの各ステ
ップで、同じ動作状況が所定時間以上連続していると判
断されるということは、何らかのエラーが発生している
と判断することができる。そこで、そのように判断され
る場合は、ステップS32に進み、カウンタ値を維持せ
ずに、カウントを進めて、新たな処理を実行するように
する。
【0125】このような処理が、路上側制御装置1にお
いて行われることにより得られたデータを用いた処理に
ついて説明する。以下の説明は、路上側制御装置1にお
いて行われるようにしても良いし、路上側制御装置1か
らのデータを取得した統轄管制装置2において行われる
ようにしても良い。
【0126】まず、図16のフローチャートを参照し
て、交通量の算出について説明する。交通量の算出は、
ステップS41において、路上側制御装置1に張られて
いる各リンク毎に、カウント値を維持した回数をカウン
トすることにより算出される。ここで、カウント値を維
持した回数とは、1台の車両側制御装置3と交信が継続
されることにより、カウント値が維持されたのを1回と
して数えたとき累積回数である。
【0127】図17のフローチャートを参照して、速度
の算出について説明する。ステップS51において、所
定の車両4に搭載されている車両側制御装置3との交信
が終了したか否かが判断される。この判断は、車両側制
御装置3からのデータ列がとぎれたか否かを判断するこ
とにより行われる。ステップS51において、所定の車
両側制御装置3との交信が終了したと判断されると、ス
テップS52に進み、その車両側制御装置3との交信に
用いられたN地点コードのカウント値を維持していた時
間が補正される。
【0128】N地点コードのカウント値の維持が開始さ
れた時点の立ち上がり、終了された時点の立ち下がり
は、車両4が、それぞれ、路上側制御装置1の交信領域
に進入した時点、交信領域から出た時点であることか
ら、交信の途中の部分が含まれていることになる。その
ような状況を考慮し、速度の算出に用いられる時間を補
正する場合、立ち上がりと立ち下がりを合わせて、平均
的に1交信時間(周期間隔)を加算するといった方法が
ある。または、補正係数として、その地点毎に、その補
正係数を決め、その補正係数を用いて補正する方法があ
る。どのような方法を用いても良い。
【0129】ステップS52において、補正された時間
が用いられて、ステップS53において速度の算出が行
われる。速度の算出は、上述したように、式(1)を用
いて行われる。式(1)は、補正した時間を用いていな
い式である。補正した時間を用いる場合、式(1)は、
次式(1)´のようになる。 Vn=L/(Δtn+Tc) ・・・(1)´ 式(1)´において、Tcは、路上側制御装置1におい
て、データ列を送信するサイクル周期時間である。式
(1)´においては、時間Δtnに、Tcが加算される
ことにより補正が行われる例を示してる。
【0130】なお、このような時間Δtnの補正は、後
述する他の交通諸量を算出する際にも行われるようにし
ても良い。
【0131】図18のフローチャートを参照して、渋滞
占有率の算出について説明する。ステップS61におい
て、所定の時間Tsが経過したか否かが判断される。所
定の時間Tsとは、渋滞占有率を算出する周期時間であ
る。ステップS61において、時間Tsだけ時間が経過
したと判断された場合、その時間Tsの間に、カウント
値が維持されていた時間の合計時間が算出される。即
ち、図10を参照して説明したΣΔtnが、ステップS
62において算出される。
【0132】ステップS63において、ステップS61
における時間Tsと、ステップS62において算出され
た合計時間ΣΔtnが用いられて、渋滞占有率が算出さ
れる。渋滞占有率は、上述したように、式(2)が用い
られて算出される。
【0133】次に、空間密度の算出について説明する。
空間密度とは、上述したように、任意の時刻における、
一定区間内に存在する車両4の台数である。本実施の形
態においては、N地点で、上述したようなデータ列の授
受を行うことにより得らるデータを用いて、空間密度を
算出する。まず、図19を参照して、その空間密度の算
出の仕方に関する概念を説明する。
【0134】図19Aは、時刻t1における所定の車線
の状況を示している。ここでは、説明の都合上、3台の
車両4−1乃至4−3が、一定の速度で、1車線上を走
行しているとして説明する。時刻t1においては、図1
9Aに示すように、車両4−1乃至4−3は、(N−
1)地点より前の位置を走行しており、(N−1)地点
を通過していない。
【0135】所定の時間が経過し、時刻t2になったと
き、図19Bに示すように、車両4−1乃至4−3は、
(N−1)地点とN地点の間に位置する。更に時間が経
過し、時刻t3になると、図19Cに示すように、車両
4−1乃至4−3は、N地点を通過する。
【0136】(N−1)地点からN地点の間の空間密度
(ここでは、(N−1)地点からN地点の間に存在する
車両4の台数を、(N−1)地点からN地点までの距離
で除算した値と定義する)は、(N−1)地点からN地
点の距離を1とすると、時刻t1のとき0、時刻t2の
とき3、時刻t3のとき0となる。ここで、時刻t2の
ときの空間密度を、N地点において、算出することを考
える。時刻t2の時点では、この場合、図19Bに示し
たように、車両4−1乃至4−3が存在する。これらの
車両4−1乃至4−3は、時刻t1乃至時刻t2の間
に、(N−1)地点を通過した車両4である。
【0137】従って、車両4−1乃至4−3は、(N−
1)地点コードと、その(N−1)地点コードが取得し
た時刻情報を保持し、かつ、その時刻情報が示す時刻
は、時刻t1<時刻<t2を満たす。
【0138】車両4−1乃至4−3は、時刻t2乃至t
3の間に、N地点を通過する。従って、N地点に設置さ
れている路上側制御装置1は、時刻t2乃至t3の間
に、車両4−1乃至4−3が通過することにより、それ
らの車両4から、(N−1)地点コードと、時刻t1<
時刻<t2を満たす時刻を示す時刻情報を取得すること
になる。このようなことを利用し、時刻t2における空
間密度を、N地点において計測する。
【0139】しかしながら、時刻t3のときに、時刻t
2の時点で(N−1)地点からN地点の区間に存在した
車両4の全てが、N地点を通過するとは限らない。例え
ば、図20Aに示すように、時刻t3の時には、車両4
−1と車両4−2しか、N地点を通過していないような
状況があることが考えられる。このようなことを考慮し
て、時刻t1乃至時刻t2の間に(N−1)地点を通過
した車両4が、N地点を通過するのに充分足りる時間を
時間Tkと設定する。その時間Tkの間にN地点を通過
した車両4をカウントするようにする。
【0140】時間Tkを長く時間に設定すると、図20
Bに示したように、時刻t2以降に(N−1)地点を通
過した車両4−4が、時間Tkの間に、N地点を通過す
るために、カウントされてしまうといったことが起こる
ことが考えられる。そこで、独立してカウントを行う2
つのカウンタを用い、図20Aや図20Bに示したよう
な状況が発生しても対処できるようにする。
【0141】図21を参照して説明するに、時刻tn-
1,時刻tn,時刻tn+1,時刻tn+2は、空間密度を計測
する時刻、即ち、カウンタでカウントを開始する時刻を
示し、それぞれの時刻間は、一定の周期(適宜、計測周
期と記述する)とされている。この計測周期は、図20
Bを参照して説明したような状態、すなわち、時刻t2
以降に(N−1)地点を通過した車両4−4が、時間T
kだけ経過する間に、N地点を通過するといったことが
ないような周期に設定される。従って、計測周期は、時
間Tkより短い値に設定される。
【0142】時刻tnにおいて、第1のカウンタでカウ
ントが開始されると、時間Tknが経過するまで、そのカ
ウントは継続される。時刻tn+1になると、第1のカウ
ンタのカウントとは独立して、第2のカウンタでカウン
トが開始される。第2のカウンタでのカウントも、時間
Tknと同じ時間Tkn+1だけ継続されて行われる。時間T
kは、計測周期の2周期分以内の時間として設定され
る。
【0143】なお、ここでは、第1のカウンタと第2の
カウンタの2つのカウンタを用いた場合を例に挙げて説
明するため、上述したように、時間Tkは、計測周期の
2周期分以内の時間として設定されるとしたが、複数の
カウンタを用いても良く、複数のカウンタを用いる場
合、そのカウンタの個数は、時刻Tkと計測周期との関
係において決定される。例えば、時間Tkが、計測周期
の4周期分以上、5周期分以内の時間として設定された
場合、5つのカウンタが必要となる。
【0144】このような処理について、図22のフロー
チャートを参照してさらに説明する。なお、図22に示
したフローチャートの処理は、N地点に設置されている
路上側制御装置1が行うようにしても良いし、その路上
側制御装置1からデータを取得し、そのデータに基づい
て、統轄管制装置2が行うようにしても良い。路上側制
御装置1が行う場合、図22に示す第1のカウンタと第
2のカウンタは、例えば、制御処理部11に設けられ、
各ステップの判断なども、制御処理部11において行わ
れる。
【0145】第1のカウンタは、ステップS71におい
て、所定の時刻(個々では、時刻tnとする)に計測を
開始する。ステップS72において、車両4からのデー
タ列を受信したか否かが判断される。ステップS72に
おいて、車両4からのデータ列を受信したと判断される
まで、ステップS72の処理は繰り返され(待機状態が
維持され)、車両4からのデータ列を受信したと判断さ
れた場合、ステップS73に進む。
【0146】ステップS73において、受信したデータ
列に含まれるスポットダイナミックコード83の(N−
1)地点コードのエリアコードが、前の地点の地点コー
ドのエリアコードであるか否かが判断される。この(N
−1)地点コードを含むデータ列を受信するのは、前提
として、路上側制御装置1から送信されるデータ列のフ
ラグ74がオンにされている必要がある。
【0147】ステップS73において、受信されたデー
タ列に含まれる(N−1)地点コードのエリアコード
は、前の地点の地点コードのエリアコードではないと判
断された場合、その車両4は、計測対象外の車両と判断
され、ステップS72に戻り、それ以降の処理が繰り返
される。一方、ステップS73において、受信されたデ
ータ列に含まれる(N−1)地点コードのエリアコード
は、前の地点の地点コードのエリアコードであると判断
された場合、ステップS74に進む。
【0148】ステップS74において、(N−1)地点
コードとともに受信した時刻情報を用いて、その時刻情
報が示す時刻が時刻tn-2以上であり、かつ、時刻tn-1
であるか否かが判断される。これは、図19を参照して
説明したことに当てはめると、時刻tn-1が時刻t1で
あり、時刻tnが時刻t2である。従って、ステップS
73とステップS74における処理は、この場合、時刻
t1から時刻t2の間に(N−1)地点を通過した車両
4であるか否かの判断を行う処理である。
【0149】ステップS74において、(N−1)地点
コードとともに受信した時刻情報を用いて、その時刻情
報が示す時刻が時刻tn-1以上であり、かつ、時刻tn
ではないと判断された場合、その車両4は、計測対象外
の車両4であると判断され、ステップS72に戻り、そ
れ以降の処理が繰り返される。
【0150】一方、ステップS74において、(N−
1)地点コードとともに受信した時刻情報を用いて、そ
の時刻情報が示す時刻が時刻tn-1以上であり、かつ、
時刻tnではあると判断された場合、その車両4は、計
測対象の車両4であると判断され、ステップS75に進
み、カウンタの値が1だけカウントアップされる。
【0151】ステップS76において、計測周期になっ
たか否かが判断される。ステップS76において、計測
周期であると判断された場合、ステップS77に進み、
計測周期ではないと判断された場合、ステップS77の
処理をスキップし、ステップS78に進む。ステップS
77において、第1のカウンタは、第2のカウンタに計
測の開始を指示する。第2のカウンタは、その指示に従
い、ステップS101において、計測を開始する。
【0152】一方、第1のカウンタは、第2のカウンタ
に対して、計測開始の指示を出す場合も、出さない場合
も、ステップS78において、計測開始から時間Tkだ
け経過したか否かを判断する。ステップS78におい
て、計測開始から時間Tkだけ経過してはいないと判断
された場合、ステップS72に戻り、それ以降の処理が
繰り返される。第1のカウンタは、このように、計測を
開始してから、時間Tkだけ時間が経過するまで、カウ
ント動作を継続する。
【0153】一方、ステップS78において、計測開始
から時間Tkだけ経過したと判断された場合、ステップ
S79に進み、カウンタの値が読み出される。そして、
ステップS80において、読み出されたカウンタの値を
用いて、空間密度が算出される。空間密度は、カウンタ
の値を(N−1)地点からN地点までの距離で除算する
ことにより算出される。このような空間密度の算出が行
われる一方で、ステップS81において、カウンタの値
が0にリセットされる。
【0154】このような処理が、第1のカウンタにおい
て繰り返される。第2のカウンタにおいて繰り返される
処理(ステップS101乃至ステップS111)も、第
1のカウンタにおいて繰り返される処理(ステップS7
1乃至ステップS81)と同様であるので、その説明は
省略する。
【0155】次に、旅行時間の算出について説明する。
旅行時間の算出は、統轄管制装置2において行われる。
図23は、統轄管制装置2により管理されるメモリ33
(図3)において記憶されるデータを模式的に表した図
である。メモリ33には(N−1)地点データ91とN
地点データ92が記憶される。ここでは、説明の都合
上、2つの地点のデータを例に挙げて説明するが、複数
の地点のデータが統轄管制装置2のメモリ33には記憶
される。
【0156】(N−1)地点データ91には、(N−
1)地点に設置された路上側制御装置1から、その路上
側制御装置1がカウンタ値を維持したスポットダイナミ
ックコード75と、そのスポットダイナミックコード7
5を送付した時刻が関連付けられて記憶される。
【0157】N地点データ92には、N地点に設置され
た路上側制御装置1から、その路上側制御装置1が車両
4と交信を行った結果得られた、スポットダイナミック
コード83、そのスポットダイナミックコード83が取
得された時刻、および、(N−1)地点データ91に記
憶されているデータとN地点データ92に記憶されてい
るデータを用いて算出された旅行時間が、それぞれ関連
付けられて記憶される。
【0158】旅行時間は、(N−1)地点データ91と
N地点データ92に、それぞれ記憶されているスポット
ダイナミックコードが同一のものを検索し、その検索さ
れた同一のスポットダイナミックコードに対応する時刻
の差分を算出することにより求められる。
【0159】図23に示した例では、同一のスポットダ
イナミックコードとして、‘N−105’が記憶されて
いる。(N−1)地点データ91から、‘N−1 0
5’に対応する時刻として‘12:01:12’が読み
出され、N地点データ92から、‘N−1 05’に対
応する時刻として‘12:14:10’が読み出され
る。これらの読み出された時刻の差分を算出すると、旅
行時間として‘00:12:58’と求められる。
【0160】このうなデータが、統轄管制装置2のメモ
リ33に記憶されるための路上側制御装置1の処理につ
いて説明する。路上側制御装置1の処理については、図
15のフローチャートを参照して既に説明したが、その
図15のフローチャートのステップS26の処理とし
て、車両4の進入時の処理が実行される際、その処理の
うちの1処理として、送信したスポットダイナミックコ
ード75、または、受信したデータ列に含まれるスポッ
トダイナミックコード83の少なくとも一方を統轄管制
装置2に送信する。
【0161】連続的な区間に対して、旅行時間を算出す
る場合、メモリ33には、N地点データ92として、
(N−1)地点データ91に記憶されるデータと同種類
のデータ、すなわち、N地点に設置された路上側制御装
置1から送信されたデータ列に含まれるスポットダイナ
ミックコード75と、そのスポットダイナミックコード
75を送信した時刻を記憶する必要がある。そのような
場合、路上側制御装置1は、送信したスポットダイナミ
ックコード75と受信したデータ列に含まれるスポット
ダイナミックコード83の両方に関するデータを、統轄
管制装置2に対して送信する。
【0162】図24のフローチャートを参照して統轄管
制装置2が行う旅行時間の算出に関する処理について説
明する。ステップS131において、統轄管制装置2
は、通信部31により、路上側制御装置1からのデータ
を受信する。受信されたデータは、ステップS132に
おいて、メモリ33に、図23を参照して説明したよう
に、(N−1)地点データ91またはN地点データ92
に記憶される。
【0163】ステップS133において、一致するスポ
ットダイナミックコードの検索が行われる。この検索結
果が用いられて、ステップS134において、一致する
スポットダイナミックコードがあったか否かが判断され
る。そして、ステップS134において、一致するスポ
ットダイナミックコードがあったと判断された場合、ス
テップS135に進み、一致するスポットダイナミック
コードはないと判断された場合、旅行時間の算出は行わ
れずに終了される。ステップS135において、旅行時
間の算出が行われる。そして、算出された旅行時間は、
ステップS136において、N地点データ92に追加記
憶される。
【0164】このように、旅行時間を算出するには、車
両4を特定する必要があるが、その特定するための情報
としては、スポットダイナミックコードだけで良く、プ
ライベートに関わるデータを用いずに行われる。そのた
め、プライベートを保護しつつ、正確に、旅行時間を算
出することが可能となる。
【0165】次に、図1に示した情報処理システムの他
の接続(構成)の仕方について、図25を参照して説明
する。図25における情報処理システムの構成は、1車
線上には、1つのアンテナ16が設置される。図25に
おいては、片側2車線存在するので、アンテナ16−1
とアンテナ16−2が設置されている。アンテナ16−
1とアンテナ16−2には、それぞれ、路上側制御装置
1−1と路上側制御装置1−2が接続されている。
【0166】路上側制御装置1−1と路上側制御装置1
−2は、それぞれ、コントローラ101と接続されてい
る。このコントローラ101は、路上側制御装置1から
のデータを統轄管制装置2に対して送信するなどの、路
上側制御装置1の制御を行う。各地点毎に、コントロー
ラ101は設けられる。従って、図26に示すように、
統轄管制装置2には、各地点に設置された複数のコント
ローラ101−1乃至101−Mが接続される。
【0167】このように、コントローラ101を設ける
ような構成にした場合においても、上述したような処理
が的確に行われることは言うまでもない。
【0168】上述した交通諸量としての、交通量、速
度、渋滞占有率、空間密度、および旅行時間は、それぞ
れ別々に算出されるようにしても良いし、同時に算出さ
れるようにしても良い。また、本実施の形態において、
無線という表現には、DSRC(Dedicated Short Rang
e Communication:専用狭域通信)と称される路車間通
信全般として、電磁波や光通信手段などを含むものとす
る。電磁波の手段には、電子ナンバープレートも含むも
のとする。
【0169】本実施の形態を適用することにより算出さ
れた交通諸量は、道路交通管制システムにおいて、各諸
量の特性に応じて、信号機の制御、渋滞情報などの提
供、交通関係統計データの算出などに用いることが可能
である。
【0170】カーナビゲーションシステムなどと称され
るシステムにおいては、ユーザにより設定された地点間
の経路を探索し、その探索に基づいて、旅行時間を算出
するといった機能を有するものがあるが、その旅行時間
の算出に、本実施の形態を適用して算出された旅行時間
を用いることが可能である。
【0171】本実施の形態を適用することにより空間密
度を精度良く算出することが可能なので、広い範囲にわ
たる渋滞状況を定量的に把握でき、その把握に基づい
て、渋滞を解消するのに適した信号機の制御を行うこと
も可能である。
【0172】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0173】図27は、汎用のパーソナルコンピュータ
の内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータ
のCPU(Central Processing Unit)151は、RO
M(Read Only Memory)152に記憶されているプログ
ラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random A
ccess Memory)153には、CPU151が各種の処理
を実行する上において必要なデータやプログラムなどが
適宜記憶される。入出力インタフェース155は、キー
ボードやマウスから構成される入力部156が接続さ
れ、入力部156に入力された信号をCPU151に出
力する。また、入出力インタフェース155には、ディ
スプレイやスピーカなどから構成される出力部157も
接続されている。
【0174】さらに、入出力インタフェース155に
は、ハードディスクなどから構成される記憶部158、
および、インターネットなどのネットワークを介して他
の装置とデータの授受を行う通信部159も接続されて
いる。ドライブ160は、磁気ディスク171、光ディ
スク172、光磁気ディスク173、半導体メモリ17
4などの記録媒体からデータを読み出したり、データを
書き込んだりするときに用いられる。
【0175】記録媒体は、図27に示すように、パーソ
ナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供
するために配布される、プログラムが記録されている磁
気ディスク171(フレキシブルディスクを含む)、光
ディスク172(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Mem
ory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁
気ディスク173(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含
む)、若しくは半導体メモリ174などよりなるパッケ
ージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュー
タに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プロ
グラムが記憶されているROM152や記憶部158が
含まれるハードディスクなどで構成される。
【0176】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0177】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0178】
【発明の効果】本発明の第1の情報処理装置および方
法、並びにプログラムによれば、保持されている自己の
位置を表す第1のコードと、順次発生される第2のコー
ドを組み合わせた第3のコードを送信し、送信された第
3のコードを受信した他の装置の処理として送信され
た、第3のコードを含むデータを受信し、データを受信
した場合、その受信した第3のコードを再度送信するよ
うにしたので、同一の第3のコードが授受されている間
は、同一の他の装置とデータを授受していると判断する
ことができ、そのことを利用して、交通諸量を算出する
ことが可能となる。
【0179】本発明の第2の情報処理装置および方法、
並びにプログラムによれば、第1の装置が送信した自己
の位置を表す第1のコードと順次異なる値が割り当てら
れる第2のコードから構成される第3のコードと、第3
のコードを送信した時刻に関するデータを取得し、第2
の装置が他の装置と交信することにより受信した、他の
装置が取得した第3のコードと、その第3のコードを他
の装置が取得した時刻に関するデータを取得し、取得さ
れた第3のコードが一致する場合、それぞれの第3のコ
ードと関連づけられている時刻に関するデータが示す時
刻の差分を算出するようにしたので、正確に、第1の装
置と第2の装置間の移動にかかる時間を算出することが
可能となる。
【0180】第3のコードは、第1の情報処理装置が生
成するものであり、その第3のコードは、プライベート
な情報を含むものではないため、プライバシーを侵害す
るようなことを防ぐことが可能となる。また、第3のコ
ードが授受されている間は、その間に瞬断などの状況が
発生したとしても、その影響を受けることはないので、
正確な交通諸量を算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの一実施の
形態の構成を示す図である。
【図2】路上側制御装置1の構成例を示す図である。
【図3】統轄管制装置2の構成例を示す図である。
【図4】車両側制御装置3の構成例を示す図である。
【図5】送受信される信号について説明するための図で
ある。
【図6】送受信される信号について説明するための図で
ある。
【図7】信号が送受信されるタイミングについて説明す
る図である。
【図8】通信領域に複数の車両が存在するときの状況を
説明するための図である。
【図9】瞬断について説明するための図である。
【図10】渋滞占有率の算出に用いられる時間について
説明する図である。
【図11】送受信される信号について説明するための図
である。
【図12】空間密度について説明するための図である。
【図13】スポットダイナミックコードの授受について
説明するための図である。
【図14】車両側制御装置3の動作について説明するフ
ローチャートである。
【図15】路上側制御装置1の動作について説明するフ
ローチャートである。
【図16】交通量の算出について説明するフローチャー
トである。
【図17】速度の算出について説明するフローチャート
である。
【図18】渋滞占有率の算出するフローチャートであ
る。
【図19】空間密度の算出の仕方について説明するため
の図である。
【図20】空間密度の算出の仕方について説明するため
の図である。
【図21】計測周期について説明するための図である。
【図22】空間密度の算出の仕方について説明するフロ
ーチャートである。
【図23】旅行時間の算出のために記憶されるデータに
ついて説明するための図である。
【図24】統轄管制装置2において行われる旅行時間の
算出の処理について説明するフローチャートである。
【図25】情報処理システムの他の実施の形態の構成を
示す図である。
【図26】コントローラ101と統轄管制装置2の接続
について説明する図である。
【図27】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 路上側制御装置 2 統轄管制装置 3 車両側制御装置 11 制御処理部 12 変調部 13 発信器 14 増幅部 15 送受信弁別部 16 アンテナ 17 増幅部 18 ミキサ 19 復調部 31 通信部 32 入出力部 33 メモリ 34 CPU 51 制御処理部 52 アンテナ 53 弁別スイッチ 54 復調部 55 変調部 71 ユニークワード 72 フレーム長 73 送信要求 74 フラグ 75 スポットダイナミックコード 76 時刻 81 ユニークワード 82 フレーム長 83 スポットダイナミックコード 84 時刻 101 コントローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の位置を表す第1のコードを保持す
    る保持手段と、 順次異なる値を第2のコードとして発生する発生手段
    と、 前記保持手段により保持されている前記第1のコード
    と、前記発生手段により発生された前記第2のコードを
    組み合わせた第3のコードを送信する送信手段と、 前記送信手段により送信された前記第3のコードを受信
    した他の装置の処理として送信された、前記第3のコー
    ドを含むデータを受信する受信手段と、 前記受信手段により前記第3のコードを含むデータを受
    信した場合、その受信した前記第3のコードを含むデー
    タを再度送信させる指示を前記送信手段に対して出す指
    示手段とを含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記指示手段により前記送信手段に指示
    が出されることにより、同一の前記第3のコードが継続
    的に送信されていた時間を算出する第1の算出手段と、 前記送信手段により前記第3のコードが送信される範囲
    内の所定の方向の距離を、前記第1の算出手段により算
    出された時間で除算することにより、前記他の装置が前
    記範囲内の前記所定の方向に移動した時の速度を算出す
    る第2の算出手段とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 異なる前記第2のコードを含む前記第3
    のコードを、前記受信手段が受信する毎に1だけカウン
    トすることにより交通量を算出する算出手段をさらに含
    むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記指示手段により前記送信手段に指示
    が出されることにより、同一の前記第3のコードが継続
    的に送信されていた第1の時間を算出する第1の算出手
    段と、 所定の期間内における前記第1の時間を合算して第2の
    時間を算出する第2の算出手段と、 前記第2の時間を、前記所定の期間で除算することによ
    り渋滞占有率を算出する第3の算出手段とをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記受信手段により受信された前記デー
    タが、前記第3のコードの他に、前記保持手段により保
    持されている前記第1のコードが表す位置とは異なる位
    置を表すコードと、そのコードを取得した時刻に関する
    時刻情報を含むか否かを判断する第1の判断手段と、 前記第1の判断手段により前記受信手段により受信され
    た前記データは、前記第3のコードの他に、前記保持手
    段により保持されている前記第1のコードが表す位置と
    は異なる位置を表すコードとそのコードを取得した時刻
    に関する時刻情報を含むと判断された場合、前記時刻情
    報が示す時刻が、第1の時刻と第2の時刻の間の時刻で
    あるか否かを判断する第2の判断手段と、 前記第2の判断手段により前記時刻情報が示す時刻が、
    前記第1の時刻と前記第2の時刻の間の時刻であると判
    断された場合、その判断された回数をカウントするカウ
    ント手段と、 前記カウント手段によるカウントが、所定時間内だけ継
    続されるように制御する継続制御手段とをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報
    処理装置。
  6. 【請求項6】 自己の位置を表す第1のコードの保持を
    制御する保持制御ステップと、 順次異なる値を第2のコードとして発生する発生ステッ
    プと、 前記保持制御ステップの処理で保持が制御された前記第
    1のコードと、前記発生ステップの処理で発生された前
    記第2のコードを組み合わせた第3のコードの送信を制
    御する送信制御ステップと、 前記送信制御ステップの処理で送信が制御された前記第
    3のコードを受信した他の装置の処理として送信され
    た、前記第3のコードを含むデータの受信を制御する受
    信制御ステップと、 前記受信制御ステップの処理で前記第3のコードを含む
    データを受信した場合、その受信した前記第3のコード
    を再度送信させる指示を前記送信制御ステップの処理に
    対して出す指示ステップとを含むことを特徴とする情報
    処理方法。
  7. 【請求項7】 自己の位置を表す第1のコードの保持を
    制御する保持制御ステップと、 順次異なる値を第2のコードとして発生する発生ステッ
    プと、 前記保持制御ステップの処理で保持が制御された前記第
    1のコードと、前記発生ステップの処理で発生された前
    記第2のコードを組み合わせた第3のコードの送信を制
    御する送信制御ステップと、 前記送信制御ステップの処理で送信が制御された前記第
    3のコードを受信した他の装置の処理として送信され
    た、前記第3のコードを含むデータの受信を制御する受
    信制御ステップと、 前記受信制御ステップの処理で前記第3のコードを含む
    データを受信した場合、その受信した前記第3のコード
    を再度送信させる指示を前記送信制御ステップの処理に
    対して出す指示ステップとをコンピュータに実行させる
    プログラム。
  8. 【請求項8】 所定の距離だけ離されて設置されている
    第1の装置と第2の装置からのデータを、それぞれ取得
    し、その取得したデータを基に所定の処理を実行する情
    報処理装置において、 前記第1の装置が送信した自己の位置を表す第1のコー
    ドと順次異なる値が割り当てられる第2のコードから構
    成される第3のコードと、前記第3のコードを送信した
    時刻に関するデータを取得する第1の取得手段と、 前記第2の装置が他の装置と交信することにより受信し
    た、前記他の装置が取得した前記第3のコードと、その
    第3のコードを前記他の装置が取得した時刻に関するデ
    ータを取得する第2の取得手段と、 前記第1の取得手段で取得された前記第3のコードと、
    前記第2の取得手段で取得された前記第3のコードが一
    致する場合、それぞれの前記第3のコードと関連づけら
    れている前記時刻に関するデータが示す時刻の差分を算
    出することにより、前記所定の距離だけ移動するのに係
    る時間を算出する算出手段とを含むことを特徴とする情
    報処理装置。
  9. 【請求項9】 所定の距離だけ離されて設置されている
    第1の装置と第2の装置からのデータを、それぞれ取得
    し、その取得したデータを基に所定の処理を実行する情
    報処理装置の情報処理方法において、 前記第1の装置が送信した自己の位置を表す第1のコー
    ドと順次異なる値が割り当てられる第2のコードから構
    成される第3のコードと、前記第3のコードを送信した
    時刻に関するデータの取得を制御する第1の取得制御ス
    テップと、 前記第2の装置が他の装置と交信することにより受信し
    た、前記他の装置が取得した前記第3のコードと、その
    第3のコードを前記他の装置が取得した時刻に関するデ
    ータの取得を制御する第2の取得制御ステップと、 前記第1の取得制御ステップの処理で取得が制御された
    前記第3のコードと、前記第2の取得制御ステップの処
    理で取得が制御された前記第3のコードが一致する場
    合、それぞれの前記第3のコードと関連づけられている
    前記時刻に関するデータが示す時刻の差分を算出するこ
    とにより、前記所定の距離だけ移動するのに係る時間を
    算出する算出ステップとを含むことを特徴とする情報処
    理方法。
  10. 【請求項10】 所定の距離だけ離されて設置されてい
    る第1の装置と第2の装置からのデータを、それぞれ取
    得し、その取得したデータを基に所定の処理を実行する
    情報処理装置を制御するコンピュータに、 前記第1の装置が送信した自己の位置を表す第1のコー
    ドと順次異なる値が割り当てられる第2のコードから構
    成される第3のコードと、前記第3のコードを送信した
    時刻に関するデータの取得を制御する第1の取得制御ス
    テップと、 前記第2の装置が他の装置と交信することにより受信し
    た、前記他の装置が取得した前記第3のコードと、その
    第3のコードを前記他の装置が取得した時刻に関するデ
    ータの取得を制御する第2の取得制御ステップと、 前記第1の取得制御ステップの処理で取得が制御された
    前記第3のコードと、 前記第2の取得制御ステップの処理で取得が制御された
    前記第3のコードが一致する場合、それぞれの前記第3
    のコードと関連づけられている前記時刻に関するデータ
    が示す時刻の差分を算出することにより、前記所定の距
    離だけ移動するのに係る時間を算出する算出ステップと
    を実行させるプログラム。
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