JP2003194639A - 力センサ - Google Patents

力センサ

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JP2003194639A JP2001392083A JP2001392083A JP2003194639A JP 2003194639 A JP2003194639 A JP 2003194639A JP 2001392083 A JP2001392083 A JP 2001392083A JP 2001392083 A JP2001392083 A JP 2001392083A JP 2003194639 A JP2003194639 A JP 2003194639A
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智浩 太田
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
Shigeki Fujiwara
茂喜 藤原
Koichi Mitani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印加された圧力を精度よく測定できる力セン
サを提供する。 【解決手段】 磁性体よりなる筒体の周壁の一部をその
軸方向の全長にわたって開放した鉄心16と、鉄心16
に収納されるとともに、鉄心16の内周面に固着された
対向する2つの面11b,11cを有し、印加される圧
力に対応して透磁率が変化する磁歪部材11と、鉄心1
6に磁束を発生する励磁コイル13と、鉄心16を通過
する磁束を検知する検知コイル15と、を備え、鉄心1
6に設けられた間隙18が、鉄心16に印加される圧力
に対応して変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用機械、民生
用機械等に加わる応力、荷重、重量などの大きさを磁束
の変化を検知することにより測定する力センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、産業機械、民生用機械等にお
いて、その機械構成要素に印加された荷重の測定装置と
して、歪みゲージを用いたもの、差動トランスを用いた
もの等がある。これらの方法では、歪みゲージや差動ト
ランスに曲げ、伸び、圧縮等の物理的運動が生じること
により、歪みゲージや差動トランスが、その運動に対応
した信号を出力し、その信号から印加された荷重を測定
するものである。
【0003】例えば、歪みゲージを用いた測定装置で
は、機械構成要素のロードセルに歪みゲージを貼着し
て、ロードセルに印加される荷重の大きさを測定する。
これは、ロードセルに荷重が加わると、ロードセルに設
けられた歪みゲージが引き伸ばされ、もしくは圧縮され
ることにより、歪みゲージの抵抗値が変化し、歪みゲー
ジ両端の電圧値が変化する。この電圧値からロードセル
に印加された荷重を算出している。
【0004】また、差動トランスを用いた測定装置で
は、差動トランスは、中空円筒状のパイプの外周に1個
の1次コイルと2個の2次コイルとが巻かれているとと
もに、そのパイプの中心を円筒状の金属芯が移動自在に
形成されており、金属芯をロードセルに、パイプを機械
の固定部に取り付けることにより、計測を行う。ロード
セルに荷重が加わると、ロードセルの変位に対応して、
金属芯がパイプ内を移動する。金属芯がパイプ内を移動
することにより、2つの2次コイルに誘起される電圧に
差が発生するので、その電圧差から金属芯の変位量を検
知し、ロードセルに印加されている荷重を算出してい
る。
【0005】しかしこのような方法では、歪みゲージ、
差動トランス等のセンサが、機械的な干渉に対する耐久
性が低いこと、またセンサの設けられる箇所が機械構成
要素の可動部であることから、印加される荷重を正確に
測定するためには、センサを設置した後で、再校正を行
う必要がある。
【0006】この問題を解決するものとして、特開平1
1−241955の荷重検出装置がある。このもので
は、圧力を受けることでインダクタンスが変化する磁性
体を用いており、このインダクタンスの変化に対応して
変化する励磁コイルの出力電圧を検出することにより、
印加された圧力の大きさを算出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のでは、印加された圧力に対応して磁性体のインダクタ
ンスが変化するだけであるので、荷重検出装置が計測で
きる圧力値の精度は、圧力に対するインダクタンスの変
化率に依存してしまう。すなわち、インダクタンスが変
化しない程度の徴少な圧力が印加された場合には、その
圧力の変化を検出することが不可能となってしまうこと
がある。
【0008】そこで、本発明は上記事由に鑑みて為され
たものであり、その目的は、印加された圧力を精度よく
測定できる力センサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の力センサは、以下の構成を備える。すなわ
ち、請求項1の発明では、磁性体よりなる筒体の周壁の
一部に、その軸方向の全長にわたり開放される開放部が
設けられたコア体と、前記コア体の内周面に固着された
2つの面を有して前記コア体内に収納され、前記2つの
面に印加される圧力に対応して透磁率が変化する磁歪部
材と、前記コア体又は前記磁歪部材に磁束を発生自在に
形成された磁束発生手段と、前記コア体又は前記磁歪部
材を通過する磁束を検知自在に形成された磁束検知手段
と、を備え、前記開放部の開放間隔及び前記磁歪部材の
透磁率が、前記コア体に印加される圧力に対応して変化
することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記磁束検知手段は、ホール素子を有することを
特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2の発明において、前記磁束発生手段は、永久磁石を有
することを特徴とする。
【0012】請求項4の発明では、請求項1乃至請求項
3のいずれかの発明において、前記磁歪部材の前記2つ
の面は、その少なくとも一方の面が、磁性ゴムを介して
前記コア体の前記内周面に固着されていることを特徴と
する。
【0013】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれかの発明において、前記コア体は、前記内周
面における前記磁歪部材の前記2つの面が固着される位
置の少なくとも一方に、断面略凸形状の突起部を有する
ことを特徴とする。
【0014】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
5のいずれかの発明において、前記磁歪部材は、印加さ
れる圧力が応力集中する応力集中部が設けられたことを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明に係わる
力センサの第1の実施の形態を、以下に説明する。本実
施の形態における力センサは、図1に示すように、断面
略コ字形状の2つの鉄心半体17を有する透磁性の鉄心
16と、鉄心半体17に挟持固定される磁性材料よりな
る円柱状の磁歪部材11と、鉄心16に磁束を発生させ
る磁束発生手段としての励磁コイル13と、鉄心16の
周壁としての鉄心脚部17aの周囲に巻回されて、鉄心
16を通過する磁束量を検知する磁束検知手段としての
検知コイル15と、を備えている。図1(a)は、鉄心
16の軸方向から見た図、図1(b)は、鉄心16の側
面図である。
【0016】図1(a)に示すように、鉄心半体17
は、断面略コの字形状に形成されており、一方の鉄心半
体17の凹部と、他方の鉄心半体17の凹部とを対向さ
せ、それぞれの鉄心脚部17aを揃えるとともに、鉄心
16の周壁の一部が軸方向の全長にわたって開放された
開放部としての間隙18が形成されるように組み合わせ
ることにより、閉磁路型の鉄心16を形成する。コア体
としての鉄心16を一つのものとしてみると、図1
(b)に示すように、鉄心16は、その軸方向の全長に
渡って、その周壁の一部が切り欠かれて開放部が形成さ
れたものとなっている。
【0017】励磁コイル13は、2つの鉄心半体17の
鉄心脚部17aに架けて巻き、検知コイル15も同様
に、2つの鉄心半体17の鉄心脚部17aに架けて巻い
ている。
【0018】磁歪部材11としては、磁歪が数十ppm
〜数千ppmを示す材料を用いている。磁歪が数十pp
mを示すものとしては、Ni又はZn等を添加したフェ
ライト、純Ni、Fe−Ni系合金、Fe−Co系合
金、等がある。また、磁歪が数千ppmを示すものとし
ては、Tb、Dy、Feなどの合金があり、これを用い
てもよい。磁歪部材11は、その一面11bが、一方の
鉄心半体17の凹部底面に固着されるとともに、他面1
1cが、他方の鉄心半体17の凹部底面に固着されてお
り、2つの鉄心半体17を組み合わせて接合することに
より、挟持固定される。すなわち、磁歪部材11の対向
する2つの面11b,11cが、鉄心16の内周面に内
接するよう設けられている。
【0019】次に、本実施の形態における力センサの動
作を説明する。励磁コイル13に交流電流を流すと、鉄
心16と磁歪部材11とに磁束が発生する。M2は、鉄
心脚部17a‐間隙18‐鉄心脚部17aを通過する磁
束の磁路を示しており、M3は、鉄心半体17‐磁歪部
材11‐鉄心半体17を通過する磁束の磁路を示してい
る。鉄心脚部17aに巻回された検知コイル15は、鉄
心脚部17aを通過する磁束により電圧が誘起される。
励磁コイル13から発生する磁束量が一定であれば、検
知コイル15で誘起される電圧は一定となる。
【0020】ここで、鉄心16に、磁歪部材11の軸線
方向に押下するような圧力としての圧縮荷重Pが印加さ
れると、鉄心16を介して磁歪部材11に圧縮荷重Pが
伝わり、磁歪部材11が圧縮される。圧縮された磁歪部
材11は、その磁気抵抗が増加するため透磁率が低下す
る。また、これと同時に、鉄心脚部17a間の間隙18
の距離が小さくなるので、磁路M2の磁気抵抗が低減す
る。このことにより、磁路M3を通過する磁束量が減少
するとともに、磁路M2を通過する磁束量が増加する。
【0021】すなわち、磁歪部材11に圧縮荷重Pが印
加されると、その圧縮荷重Pの増加に対応して、磁路M
3の磁気抵抗が増加するとともに、磁路M2の磁気抵抗
が減少するので、磁路M2を通過する磁束量が増加す
る。従って、検知コイル15で検知される磁束量が増大
し、誘起される電圧も増加する。その電圧値から、鉄心
16に印加された圧縮荷重Pを算出する。
【0022】また、磁歪部材11の別の実施例として、
図2に示すように形成すれば、磁歪部材11に印加され
る圧縮荷重Pが、磁歪部材の形状加工された応力集中部
に応力集中し、透磁率の変化を大きくすることができ、
荷重変化に対してより精度よく電圧を誘起させることが
できるので、荷重の変化をより詳細に計測することが可
能となる。
【0023】図2(a)は、磁歪部材11の荷重の印加
される方向に鎖交する方向に、応力集中部として孔11
dを設けており、この孔11dの周壁に応力が集中す
る。また、図2(b)は、鉄心16の内周面に固着され
る磁歪部材11の2つの面11b,11cの直径に対し
て中央部11eの直径を小さくしているので、この中央
部11eに応力集中させることができる。また、図2
(c)は、磁歪部材11に荷重の印加される方向に鎖交
する方向に切り欠き部11fを設けており、切り欠き部
11fが設けられた周壁に応力集中させることが可能と
なる。
【0024】また、コア体の別の実施例として、磁歪部
材11の2つの面11b,11cに固着される部分が断
面略凸形状に形成された突起部を備える鉄心38として
もよい。図3に示す実施例では、固着される部分をテー
パ形状に形成したテーパ部39aとしている。鉄心38
は、テーパ部39aがそれぞれ設けられた断面略コ字形
状の2つの鉄心半体39を組み合わせて形成されてい
る。このように形成することにより、鉄心38を介して
伝えられる圧縮荷重Pを、磁歪部材11により集中させ
て印加することが可能となる。
【0025】また、コア体のさらに別の実施例として、
図4に示すように、断面略コ字形状の2つの鉄心半体4
1を備える鉄心40の磁歪部材11に固着される部分
を、断面半円状の半球部41aとすることにより、図3
に示す実施例と同様の効果を奏することが可能となる。
図3と図4に示す実施例においては、コア体に突起部を
設けたが、この突起部は鉄心と別体に形成し、鉄心と磁
歪部材との間に挿入するようにして力センサを形成して
も、同様の効果を奏することができる。
【0026】上記のように、本発明の力センサによれ
ば、受圧することで磁気抵抗が変化する磁歪部材11を
備えるとともに、受圧すると空隙の大きさが変化するよ
うに鉄心半体17を形成したことにより、圧力が印加さ
れた際に、検知コイル15に誘起される電圧の変化分を
大きくとることができるので、圧力を精度よく測定する
ことができる。
【0027】(第2実施形態)本発明に係わる力センサ
の第2の実施の形態について、以下に説明する。図5に
示すように、本実施の形態においては、2つの鉄心半体
17を備える鉄心16と、励磁コイル13と、磁歪部材
11と、磁束検出手段としてのホール素子19と、を備
えて構成している。なお、第1の実施の形態と同じもの
には、同じ符号を付してある。
【0028】ホール素子19は、シリコンを材料として
形成され、鉄心半体17を組み合わせた際に形成される
隙間に挿入されて、鉄心脚部17aの端面から放出され
る磁束を受けるように設けられている。また、その材料
としては、シリコン以外に、インジウム・アンチモン、
又はガリウム・ヒ素等を用いることができる。
【0029】以上のように、磁束検知手段としてホール
素子19を用いたので、磁束検知手段を小型化すること
ができるとともに、力センサ全体の小型化も図ることが
可能となる。
【0030】(第3実施形態)本発明に係わる力センサ
の第3の実施の形態について、以下に説明する。図6に
示すように、本実施の形態においては、コア部材を断面
略L字形状の鉄心半体22を2つ備える鉄心20とする
とともに、磁束発生手段を永久磁石21としている。な
お、第1又は第2の実施の形態と同じものには、同じ符
号を付してある。
【0031】永久磁石21は、2つの鉄心半体22を組
み合わせる際に、両端面から挟持されるようにして固定
される。また、その発生する磁界が常に一定の直流磁界
となるため、検知コイル15は磁歪部材11の磁気抵抗
の時間的変化のみ検知可能となるので、荷重の微分値を
検出することができる。
【0032】また、別の実施例として、図7に示すよう
に、検知コイル15の代わりにホール素子19を、鉄心
半体22の鉄心脚部22a間の隙間に設けてもよく、こ
の場合には、より小型化、低コスト化を図ることが可能
となる。
【0033】以上のように、磁束発生手段として永久磁
石21を用いたので、鉄心半体22に磁束を発生させる
ための電源が不要となり、より小型化、低コスト化を図
ることが可能となる。
【0034】(第4実施形態)本発明に係わる力センサ
の第4の実施の形態について、以下に説明する。図8に
示すように、本実施の形態においては、コア部材を鉄心
23とし、鉄心23は、断面略四角形状の側辺の一部に
切り欠き部を設けるように形成された鉄心半体24と、
断面略凸形状の鉄心半体25と、を備えるようにすると
ともに、コイルバネ27と、磁束発生手段及び磁束検知
手段としてのコイル29と、を備えて構成され、鉄心半
体24と鉄心半体25との間に間隙26が設けられてい
る。なお、第1乃至第3の実施の形態で説明したものと
同じものには、同じ符号を付してある。図8(a)は、
鉄心23をその軸方向から見た図、図8(b)は、鉄心
23をその上面から見た図である。
【0035】鉄心半体25は、鉄心半体24の内部に収
納され、鉄心半体25の頂点部25aが鉄心半体24の
内部から外部に突出自在となるよう組み合わされてお
り、鉄心半体24の内側面と鉄心半体25のつば部25
bとの間にコイルバネ27を設けている。なお、コイル
バネ27は、弾性力、復元力を有するものならどのよう
なものでもよく、例えば、板ばね、ゴム等を用いること
ができる。
【0036】磁歪部材11は、鉄心半体24の内側面
と、鉄心半体25のつば部25bの底面との間に設けら
れており、コイルバネ27により常に一定の圧力が印加
されている。
【0037】コイル29は、磁歪部材11のまわりに巻
回され、磁歪部材11に磁束を発生させるとともに、磁
歪部材11を通過する磁束を検知するようにしている。
磁歪部材11で発生した磁束は、磁歪部材11‐鉄心半
体24‐間隙26‐鉄心半体25という磁路M4を通過
する。
【0038】次に、本実施の形態における力センサの動
作を説明する。本実施の形態においては、磁歪部材11
にかかる圧力が、圧縮荷重である場合と、引張荷重であ
る場合とがある。
【0039】まず、印加される圧力が、圧縮荷重である
場合を説明する。鉄心半体25の頂点部25aに圧縮荷
重Pが印加されていない場合には、磁歪部材11にかか
る力は、コイルバネ27からの圧力だけであり、その圧
力は常に一定であるので、コイル29で誘起される電圧
も一定となる。ここで、鉄心半体25の頂点部25aに
圧縮荷重が印加されると、磁歪部材11にかかる圧力が
増加し、磁歪部材11の磁気抵抗が増加するとともに、
鉄心半体24と鉄心半体25との離間距離が大きくなる
ので、磁路M4全体の磁気抵抗が大きくなり、磁歪部材
11に流れる磁束が減少する。これにより、コイル29
で誘起される電圧が減少する。このとき誘起される電圧
と、圧縮荷重が印加されていないときの誘起電圧とを用
いることにより、印加された圧縮荷重の大きさを算出す
る。
【0040】逆に、印加される圧力が、引張荷重である
場合には、鉄心半体25の頂点部25aに圧力がかかる
までは、圧縮荷重Pが印加される場合と同じである。こ
こで、鉄心半体25が引っ張られるように引張荷重Tが
印加された場合には、磁歪部材11にかかる力が減少す
るので、その磁気抵抗が小さくなるとともに、鉄心半体
24と鉄心半体25との間の距離が小さくなるので、磁
路M4全体の磁気抵抗も小さくなり、磁歪部材11に流
れる磁束が増大する。これにより、コイル29で誘起さ
れる電圧が増加する。このとき誘起される電圧と、引張
荷重Tが印加されていないときの誘起電圧とを用いるこ
とにより、印加された引張荷重Tの大きさを算出する。
【0041】また、別の実施例として、磁束を発生させ
る磁束発生手段を励磁コイル31とし、磁束検知手段を
ホール素子19としたものを、図9に示している。この
場合には、ホール素子19を鉄心半体25のつば部25
b底面と磁歪部材11の一面11bとの間に設け、鉄心
半体25から磁歪部材11に、又はその逆向きに通過す
る磁束量を検出するようにしている。このようにするこ
とで、磁束検知手段を小型化することが可能となるとと
もに、力センサ全体の小型化も可能となる。
【0042】さらに別の実施例として、図10に示すよ
うに、磁歪部材11のまわりに、励磁コイル13と検知
コイル15とそれぞれ別体として巻装する構成にしても
よい。この場合に、励磁コイル13に交流電流を流せ
ば、検知コイル15で誘起される電圧が、インダクタン
スの変化分としてそのまま検出されるので、印加される
荷重をより精度よく計測することが可能となる。
【0043】以上のように、磁歪部材11に、定常的に
一定の圧力を印加するコイルバネ27を備えたので、圧
縮荷重Pだけでなく、引張荷重Tに対しても、その荷重
を計測することが可能となる。
【0044】(第5実施形態)本発明の力センサの第5
の実施の形態について、以下に説明する。図11に示す
ように、本実施の形態においては、コア部材を鉄心34
とし、鉄心34は、鉄心半体35と鉄心半体37とを備
えたものとしている。なお、第1乃至第4の実施の形態
と同じものには、同じ符号を付してある。
【0045】鉄心半体35は、その側壁の一辺に切り欠
き部を有する断面略四角形状で、その切り欠き部の端面
をテーパ状に形成している。また、鉄心半体37は、そ
の頂点部37aからつば部37bにかけての一部がテー
パ状に形成されている。このようにすることで、鉄心半
体35と鉄心半体37との対向する面同士が、引張荷重
を印加された際により近接し、圧縮荷重Pを印加された
際により離間するので、荷重を印加された際の磁気抵抗
変化量がより大きくなる。
【0046】なお、本実施の形態では、第4の実施の形
態と同様に、鉄心半体35と鉄心半体37との間にコイ
ルバネ27を設け、磁歪部材11にかかる荷重が、引張
荷重T又は圧縮荷重P、どちらの場合にも、印加された
荷重を計測できるようにしている。
【0047】以上のように、鉄心半体35と鉄心半体3
7の形状の一部をテーパ状とすることにより、荷重を印
加された際の磁気抵抗変化量をより大きくすることがで
きるので、誘起される電圧の変化量も大きくなり、印加
される荷重をより詳細に計測することが可能となる。
【0048】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限らず、種々の形態で
実施することができる。
【0049】
【発明の効果】上記のように本件発明によれば、磁性体
よりなる筒体の周壁の一部に、その軸方向の全長にわた
り開放される開放部が設けられたコア体と、コア体の内
周面に固着された2つの面を有してコア体内に収納さ
れ、2つの面に印加される圧力に対応して透磁率が変化
する磁歪部材と、コア体又は磁歪部材に磁束を発生自在
に形成された磁束発生手段と、コア体又は磁歪部材を通
過する磁束を検知自在に形成された磁束検知手段と、を
備え、開放部の開放間隔及び磁歪部材の透磁率が、前記
コア体に印加される圧力に対応して変化するので、印加
される荷重値の変化に対して磁歪部材の透磁率の変化を
大きくすることができ、荷重値を精度よく測定すること
ができるという効果を奏する。
【0050】また、磁束検出手段に、ホール素子を有す
るようにすれば、小型化を図ることができるという効果
を奏する。
【0051】また、磁束発生手段に、磁石を有するよう
にすれば、磁束を発生させるための電源が不要となり、
より小型化、低コスト化を図ることができるという効果
を奏する。
【0052】また、磁歪部材の2つの面は、その少なく
とも一方の面が、磁性ゴムを介してコア体の内周面に固
着すれば、磁性ゴムの弾性により、外力を受けたコア体
の側壁の一部の開放された間隔の変位量がより大きくな
るので、印加される外力に対して、磁束検知手段で検知
される磁束の変化量をより大きくすることができ、印加
された外力の大きさをより正確に計測することができる
という効果を奏する。
【0053】また、コア体は、内周面における磁歪部材
の2つの面が固着される位置の少なくとも一方に、断面
略凸形状の突起部を有するように形成すれば、磁歪部材
に働く応力をより集中させることができ、印加された外
力に対して、磁束検知手段で検知される磁束の変化量を
より大きくすることができるので、印加された外力の大
きさをより正確に計測することができるという効果を奏
する。
【0054】また、磁歪部材に、印加される圧力が応力
集中する応力集中部を設ければ、磁歪部材に働く応力を
より集中させることができ、印加された外力に対して、
磁束検知手段で検知される磁束の変化量をより大きくす
ることができるので、印加された外力の大きさをより正
確に計測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる力センサの第1の実施の形態を
示す図である
【図2】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図3】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図4】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図5】本発明に係わる力センサの第2の実施の形態を
示す図である
【図6】本発明に係わる力センサの第3の実施の形態を
示す図である
【図7】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図8】本発明に係わる力センサの第4の実施の形態を
示す図である
【図9】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図10】上記力センサの別の実施例を示す図である
【図11】本発明に係わる力センサの第5の実施の形態
を示す図である
【符号の説明】
11 磁歪部材 13 励磁コイル 15 検知コイル 16 鉄心 18 間隙 19 ホール素子 21 永久磁石 23 鉄心 26 間隙 31 励磁コイル 34 鉄心 38 鉄心 39a テーパ部 40 鉄心 41a 半球部
フロントページの続き (72)発明者 藤原 茂喜 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 三谷 宏一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体よりなる筒体の周壁の一部に、その
    軸方向の全長にわたり開放される開放部が設けられたコ
    ア体と、前記コア体の内周面に固着された2つの面を有
    して前記コア体内に収納され、前記2つの面に印加され
    る圧力に対応して透磁率が変化する磁歪部材と、前記コ
    ア体又は前記磁歪部材に磁束を発生自在に形成された磁
    束発生手段と、前記コア体又は前記磁歪部材を通過する
    磁束を検知自在に形成された磁束検知手段と、を備え、
    前記開放部の開放間隔及び前記磁歪部材の透磁率が、前
    記コア体に印加される圧力に対応して変化することを特
    徴とする力センサ。
  2. 【請求項2】 前記磁束検知手段は、ホール素子を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の力センサ。
  3. 【請求項3】 前記磁束発生手段は、永久磁石を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の力セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記磁歪部材の前記2つの面は、その少
    なくとも一方の面が、磁性ゴムを介して前記コア体の前
    記内周面に固着されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の力センサ。
  5. 【請求項5】 前記コア体は、前記内周面における前記
    磁歪部材の前記2つの面が固着される位置の少なくとも
    一方に、断面略凸形状の突起部を有することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の力センサ。
  6. 【請求項6】 前記磁歪部材は、印加される圧力が応力
    集中する応力集中部が設けられたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の力センサ。
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