JP2003191778A - 車両用ヘッドレスト装置 - Google Patents

車両用ヘッドレスト装置

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JP2003191778A JP2001397412A JP2001397412A JP2003191778A JP 2003191778 A JP2003191778 A JP 2003191778A JP 2001397412 A JP2001397412 A JP 2001397412A JP 2001397412 A JP2001397412 A JP 2001397412A JP 2003191778 A JP2003191778 A JP 2003191778A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の後面衝突時にヘッドレスト本体の頭部
拘束部分が前方に押し出される際、この頭部拘束部分の
上側を積極的に前傾させることにより、着座乗員の頭部
をより早くかつ確実に拘束できる車両用ヘッドレスト装
置の提供を図る。 【解決手段】 後面衝突時に、前方拘束手段30によっ
てヘッドレスト本体10の頭部拘束部分13を前方に押
し出して、着座乗員の頭部Hが後方移動するのをより前
方で支えるとともに、ヘッドレスト本体10に上側前傾
手段70を設けて、頭部拘束部分13を前方に押し出す
際に、この頭部拘束部分13の上側移動量を下側移動量
よりも大きくして頭部拘束部分13を前傾させて、頭部
が頭部拘束部分を乗り越えるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に用いられる車両用ヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の後面衝突時に着座乗員の頭部を保
護するようにした自動車のシートバックとしては、例え
ば特開平7−291005号公報に開示されるものがあ
る。
【0003】これは、車両の後面衝突時に、着座乗員に
作用する慣性による動的荷重をシートバックが受け、こ
れによって変位する部材の動きをヘッドレスト支持アー
ムに伝えてヘッドレスト本体を車両前方に押し出し、も
って着座乗員の頭部が大きく後方移動するのを阻止でき
るようにしてある。
【0004】また、実開平6−59163号公報には、
車両の後面衝突時に、シートバックに内蔵したセンサー
が着座乗員の慣性力で強く押されることにより、ヘッド
レスト本体に内蔵されたエアバッグを膨張させることに
より、着座乗員の頸部とヘッドレスト本体との間に空間
が存在しても、頭部が後方に移動するのを防止できるよ
うにしたエアバック装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
シートバックは着座乗員の慣性力を利用してヘッドレス
トを作動させるものであって、乗員の車両後方への変位
が大きくなった時点で始めてヘッドレスト本体が車両前
方に移動されるものであるため、衝突直後の変位量が少
ない時点ではヘッドレスト本体を十分に前方移動させる
ことができない。更に、後者のエアバッグを用いるヘッ
ドレストでは、着座乗員の耳元でエアバッグを展開させ
る際に爆発音が発生することになり、着座乗員の耳への
負担が大きくなる可能性がある。
【0006】そこで、本発明は、車両の後面衝突時にヘ
ッドレスト本体の頭部拘束部分が前方に押し出される
際、この頭部拘束部分の上側を積極的に前傾させること
により、着座乗員の頭部をより早くかつ確実に拘束でき
る車両用ヘッドレスト装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、シー
トバックの上端部に、着座乗員の頭部を拘束するヘッド
レスト本体を装着した車両用ヘッドレスト装置におい
て、後面衝突時に前記ヘッドレスト本体の頭部拘束部分
を前方に押し出して、着座乗員の頭部が後方移動するの
をより前方で支える前方拘束手段と、前記頭部拘束部分
を前方に押し出す際にこの頭部拘束部分の上側移動量を
下側移動量よりも大きくする上側前傾手段と、を設けた
ことを特徴としている。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、車両の後面衝突時にヘ
ッドレスト本体の頭部拘束部分は、前方拘束手段によっ
て前方に押し出されるとともに、上側前傾手段によって
上側移動量が下側移動量よりも大きくなるため、この頭
部拘束部分の上側部分はより前方に押し出される状態で
頭部拘束部分を前傾させることができる。
【0009】このため、着座乗員の後方移動する頭部を
頭部拘束部分でより早くかつ、確実に拘束することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。尚、以下、各実施形態を説明するにあた
って、前方とは車両前方を、後方とは車両後方を意味
し、また、左右方向とは車幅方向を意味するものとす
る。
【0011】図1〜図9は本発明にかかる車両用ヘッド
レスト装置の第1実施形態を示し、図1は初期状態にあ
るヘッドレスト本体を示す一部を断面とした透視斜視
図、図2は作動完了状態にあるヘッドレスト本体をクッ
ションパッドを取り外し一部を断面として示す斜視図、
図3はヘッドレスト本体を装着したシートの全体斜視
図、図4はヘッドレスト本体の要部構成を示す拡大斜視
図、図5は制御手段の作動システムの説明図、図6は固
定機構の背面斜視図、図7は固定機構の要部断面図、図
8はヘッドレスト本体により乗員の頭部を拘束した状態
を示す側断面図、図9はヘッドレスト装置による頸部下
モーメントの比較特性図である。
【0012】本実施形態の車両用ヘッドレスト装置10
は、図1〜図3に示すように、乗員が着座する車両用シ
ート100のシートバック101の上端部に設けられ、
着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト本体10aを取
付部材としての1対のステー20を介して、シートバッ
ク101の上端部に設けられた取付穴101aに上下位
置調節可能に装着してある。
【0013】前記1対のステー20の下端部間に跨って
連結部材21が溶接により取付けられ、この連結部材2
1によって両ステー20を相互に結合するようになって
いる。そして、前記連結部材21から上方に突出したス
テー20の突出端部20aに、前記ヘッドレスト本体1
0aが取り付けられるようになっている。
【0014】前記ヘッドレスト本体10aは、図1に示
すように左右方向の略中央部で分割した左,右ヘッドレ
スト部材11,12と、これら左,右ヘッドレスト部材
11,12の分割端部11a,12a間に張架された頭
部拘束部分としての膜状体13とによって構成してあ
る。
【0015】左,右ヘッドレスト部材11,12は、分
割端部11a,12aとは反対側の端部11b,12b
が、前方拘束手段としての回動付勢機構30を介して前
記ステー20に対して回動可能に取り付けられ、これら
左,右ヘッドレスト部材11,12をそれぞれ前方(図
中手前側)に回動付勢するようになっている。
【0016】前記左,右ヘッドレスト部材11,12
は、上,下の横アーム14,14aと、これら横アーム
14,14aの分割端部11a側および12a側をそれ
ぞれ結合する縦アーム15と、反対側端部11b側およ
び12b側をそれぞれ結合する回動中心部材としてのア
ウタシリンダー16と、によって略矩形状の骨格部分が
形成される。
【0017】この骨格部分は、図1に示すようにクッシ
ョンパッド10bによって覆われる。また、前記膜状体
13は所定長さに形成され、その両端部が左,右ヘッド
レスト部材11,12の縦アーム15に巻き取り状態で
取り付けられ、前記クッションパッド10bの端末には
膜状体13を挿通するために図外の縦長開口が設けられ
る。
【0018】アウタシリンダー16は、前記ステー20
の突出端部20aの下部に固定状態で外嵌されるインナ
シリンダー17に回転自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合
され、このインナシリンダー17を中心として左,右ヘ
ッドレスト部材11,12は観音開き状に開閉可能とな
っている。
【0019】左,右ヘッドレスト部材11,12は、図
2に示すように、予め設定した最大限の押し開き状態
(最大回動状態)で、それぞれの縦アーム15が前方に
突出されて左右方向に一定の間隔が設けられ、この一定
の間隔が設けられた縦アーム15間で前記膜状体13が
最大量展開されるようになっている。
【0020】尚、図2には前記巻取り機構を覆うように
挟着するゴムなどの軟弾性部材で形成した挟着部材Cが
設けられ、この挟着部材Cに着座乗員の頭部が干渉する
などして車両後方への押圧力が作用すると、膜状体13
の繰り出し部分を挟圧して巻取り機構から繰り出される
のをロックするようになっている。
【0021】前記回動付勢機構30は、左,右ヘッドレ
スト部材11,12をステー20に対して上昇させるリ
フト機構31と、このリフト機構31による上昇に伴っ
て左,右ヘッドレスト部材11,12を前方に回動案内
する回動機構32とを備える。
【0022】前記リフト機構31は、図1に示すように
インナシリンダー17の上端面と、アウタシリンダー1
6の中間部内周に一体に形成されたリング状の縮径部1
6sとの間に、スプリング33を縮設して構成される。
このスプリング33と縮径部16sとの間には、滑りを
良くするためにワッシャ34が介装される。
【0023】従って、前記リフト機構31は、スプリン
グ33によってアウタシリンダー16、つまり左,右ヘ
ッドレスト部材11,12は常に上方に押し上げられる
付勢力が与えられる。
【0024】前記回動機構32は、図1に示すようにイ
ンナシリンダー17の外周に形成される螺旋溝32a
と、アウタシリンダー16に設けられる係合子としての
ボルト32bとによって構成される。螺旋溝32は、上
方に向かって左,右ヘッドレスト部材11,12を前方
に回動案内する方向に傾斜し、この螺旋溝32aにボル
ト32bが摺動自在に係合される。
【0025】従って、左,右ヘッドレスト部材11,1
2が前記リフト機構31のスプリング33によって上方
に持ち上げられると、回動機構32のボルト32bはイ
ンナシリンダー17の螺旋溝32aに沿って上昇するた
め、結果的にボルト32bと一体のアウタシリンダー1
6を、左,右ヘッドレスト部材11,12が前方に押し
開かれる方向に回動する。
【0026】このため、螺旋溝32aの溝形状、つまり
傾斜角によって左,右ヘッドレスト部材11,12の回
動量を予め任意に設定しておくことができ、この螺旋溝
32aを備えることにより、左,右ヘッドレスト部材1
1,12の上昇量に対する回動量を調整することができ
る。
【0027】ここで、本実施形態では左,右ヘッドレス
ト部材11,12に、これら左,右ヘッドレスト部材1
1,12の前方回動時に、上方の横アーム14の前方移
動量を下方の横アーム14aの前方移動量より大きくし
て、膜状体13の上方側を前傾させる上側前傾手段70
を設けてある。
【0028】上側前傾手段70は、前記アウタシリンダ
ー16を上方の横アーム14の接続部分と下方の横アー
ム14aの接続部分との間、本実施形態では前記縮径部
16sの直上部分から上下分割して、互いに独立した上
側ピース16aと下側ピース16bとに分離し、上側ピ
ース16aを下側ピース16bに対して前傾自在にする
ことにより構成される。
【0029】上側ピース16aと下側ピース16bは、
これら両者の前側がヒンジ部材としてのヒンジ金具71
を介して連結され、このヒンジ金具71によって上側ピ
ース16aは下側ピース16bに対して前傾方向に屈曲
自在となっている。このヒンジ金具71は、図8に示す
ように上側ピース16aに突設した上側ブラケット71
aと、下側ピース16bに突設した下側ブラケット71
bとをヒンジピン71cで回動自在に連結することによ
り構成される。
【0030】また、前記上側ピース16aを前傾させる
ために、アウタシリンダー16の回転中心に配置される
ステー20の突出端部20aには、上側ピース16aを
上方にガイドする上端部分に前方に傾斜する前傾部分7
2を形成してある。
【0031】そして、上側ピース16aの中間部内周に
は、前記前傾部分72の外周に略密接して摺動自在に嵌
合するガイドリング73を形成し、アウタシリンダー1
6の上昇時にこのガイドリング73が前傾部分72の外
周を摺動するようになっている。
【0032】ところで、前記上側ピース16aが前傾す
るため、図4に示すように上方の横アーム14の反対側
端部11b,12b側をボールジョイント74を介して
上側ピース16aに連結するとともに、分割端部11
a,12a側を縦アーム15にピン75を介して連結し
て上下回動自在としてある。尚、前記縦アーム15の外
周は回転自在となって膜状体13の巻取り機構を構成す
る。
【0033】前記1対のステー20間に設けた連結部材
21の上側中央部には、図1,図2に示すように左,右
ヘッドレスト部材11,12を前記回動付勢機構30の
付勢力に抗してステー20側にロックして、図1に示す
初期位置に保持するロック手段40を設けるとともに、
図5に示すように、自動車Mの後面衝突を検知して、前
記ロック手段40による左,右ヘッドレスト部材のロッ
クを解除する制御手段50を設けてある。
【0034】ロック手段40は、図1〜図3に示すよう
に、後面衝突の検知信号で回転駆動する駆動手段として
のモータ41と、このモータ41の回転軸41Sに取り
付けた1対のウオームギア42,42aと、このウオー
ムギア42,42aの回転によって車幅方向に移動する
1対のラック43,43aと、このラック43,43a
の移動によって左,右ヘッドレスト部材11,12をロ
ック解除する係脱部分44,44aと、を備えている。
【0035】前記ロック手段40は、前記ウオームギア
42,42a、前記ラック43,43aおよび前記係脱
部分44,44aを1つの組として左,右ヘッドレスト
部材11,12にそれぞれ設けるとともに、前記ウオー
ムギア42,42aの螺旋方向を左,右ヘッドレスト部
材11,12で互いに逆関係に形成し、それぞれのウオ
ームギア42,42aを共通の1つのモータ41で回転
するようになっている。
【0036】そして、前記モータ41は、後面衝突時に
前記制御手段50から出力される電流が印加されること
により駆動され、1対のラック43,43aを互いに離
反方向に移動して前記係脱部分44,44aの係合を離
脱、つまりロック手段40をロック解除するようになっ
ている。
【0037】制御手段50は、図5に示すように、自動
車Mの後面に設けて後方車両mとの相対速度を音波など
を用いて検知するVセンサー51、車体Bに加わる加速
度を検知するGセンサー52、自動車Mのリアバンパー
に設けて後方車両mの接触圧を検知する圧力センサー5
3と、これら各センサーの信号を入力するコントローラ
54とで構成される。そして、このコントローラ54で
は前記センサー51,52,53の検出信号を基に後面
衝突を検出して前記ソレノイド43aに電流を印加し、
前記ロック手段40をロック解除するようになってい
る。
【0038】尚、Gセンサー52や圧力センサー53は
実質的な衝突を検知する手段であるが、これら以外にも
図示は省略したがタッチセンサーや歪ゲージなどを用い
ることができる。
【0039】また、本実施形態では図1に示すように、
前記回動機構32に、左,右ヘッドレスト部材11,1
2に付加される後方への押圧力で、これら左,右ヘッド
レスト部材11,12をステー20側に固定する固定機
構60を設けてある。
【0040】固定機構60は、まず、図6,図7に示す
ように、左,右ヘッドレスト部材11,12の下方の横
アーム14aをアウタシリンダー16(下側ピース16
b)と分離し、この分離した横アーム14aをアウタシ
リンダー16に結合したブラケット61にピン62を介
して前後方向に回動自在に連結する。
【0041】そして、下方の横アーム14aの分離側端
部に、アウタシリンダー16の略センター部分まで突出
する係合部材63をボルト64固定する一方、このアウ
タシリンダー16に前記係合部材63の爪63aが挿通
する窓部16bを形成してある。
【0042】一方、インナシリンダー17の外周の前記
窓部16bに対応する部分には、前記係合部材63の爪
63aが係合可能な複数の歯部を周方向に形成したラッ
ク65を形成する。この実施形態ではラック65をイン
ナシリンダー17の全長に亘って形成してある。
【0043】また、前記横アーム14,14aとアウタ
シリンダー16との間には、矩形状のスプリング66が
配置され、このスプリング66によって横アーム14,
14aを前方に押圧付勢するようになっている。このス
プリング66は、ばね鋼で形成された線材を略矩形状に
形作り、その1対の対向辺をく字状に折曲して形成され
る。
【0044】そして、図7に示すように、前記スプリン
グ66は、そのく字状の折曲部分66aを前記ピン62
の前方側に係止して支点とし、一端部66bを横アーム
14aの後方側に係止するとともに、他端部66cをア
ウタシリンダー16の後方側に係止し、これら両端部6
6b,66c間に前方への付勢力を付加するようになっ
ている。
【0045】従って、前記固定機構32はスプリング6
6の付勢力により、常時は横アーム14,14aがピン
62を中心として前方に回動された状態にあって、係合
部材63の爪63aはラック65から離脱した状態にあ
り、アウタシリンダー16はインナシリンダー17に対
して自由に回転できる状態にある。
【0046】尚、ピン62を中心とする横アーム14a
の回動量は、横アーム14aの分離側端に形成されたV
字状凹部14bの両端角部の一方が、アウタシリンダー
16の外周に接触する僅かの範囲として設定されてい
る。
【0047】そして、着座乗員の頭部Hが左,右ヘッド
レスト部材11,12に触れて、これら左,右ヘッドレ
スト部材11,12に後方への押圧力が作用すると、横
アーム14aはスプリング66の付勢力に抗して後方に
回動し、係合部材63の爪63aがラック65に係合す
る。すると、アウタシリンダー16はインナシリンダー
17にロックされるようになっている。
【0048】以上の構成により本実施形態の車両用ヘッ
ドレスト装置10にあっては、図5に示すように、車両
Mが後方車両mによって後面衝突されると、これをVセ
ンサー51,Gセンサー52および圧力センサー53や
図外のタッチセンサーおよび歪ゲージなどで検知して、
コントローラ54からロック手段40のモータ41に電
流を印加して、ロック手段40によるロックを解除す
る。
【0049】すると、図1の初期位置にある左,右ヘッ
ドレスト部材11,12は、リフト機構31のスプリン
グ33による上方への付勢力によってアウタシリンダー
16とともに上昇しつつ、回転機構32のボルト32b
がインナシリンダー17の螺旋溝32aに沿って移動す
るため回転して、左,右ヘッドレスト部材11,12を
前方に回動する。
【0050】従って、このように左,右ヘッドレスト部
材11,12が前方に回動することにより、図2に示す
ように両者の縦アーム15間に張架した膜状体13は巻
取り機構から引き出されて展開される。
【0051】ところで、前記アウターシリンダー16が
上昇する際、このアウタシリンダー16を分割した上側
ピース16aおよび下側ピース16bは共に上昇し、上
側ピース16aはガイドリング73を介してステー20
の前傾部分72を摺動しつつ上昇するため、上側ピース
16aはこの前傾部分72の傾斜方向に沿ってスムーズ
に前傾することができる。
【0052】従って、上側ピース16aに接続した上方
の横アーム14の移動量は、上側ピース16aが前傾し
た分だけ下方の横アーム14aの移動量よりも大きくな
り、図8に示すように上方の横アーム14と下方の横ア
ーム14aの前方突出量に差Lが設けられ、結果的に前
記膜状体13は図2示すように展開完了した状態で上側
が前方となるように前傾されることになる。尚、上側ピ
ース16aの前傾状態は、ガイドリング73とステー2
0の傾斜部分72との間の摩擦力によりロックすること
ができる。
【0053】このため、図8に示すように着座乗員の後
方移動する頭部Hを前傾した膜状体13の上側部分でよ
り早く支えることができるとともに、膜状体13が前傾
されることによって、追突後に円弧または楕円のような
軌跡Tを描いて後方移動する頭部Hを確実に拘束し、頭
部Hが膜状体13を乗り越えるのを防止することができ
る。
【0054】従って、前記膜状体13は、左,右ヘッド
レスト部材11,12の前方回動により頭部Hをより前
方位置で拘束できるとともに、この膜状体13が前傾さ
れることにより頭部Hをより早くかつ確実に拘束して、
保護性をより高めることができる。
【0055】また、本実施形態の車両用ヘッドレスト装
置10では、従来のように着座乗員の慣性による荷重変
動を検知するものではなく、Vセンサー51,Gセンサ
ー52,圧力センサー53などによって車両Mの後面衝
突を検知するため、着座乗員の体重や着座姿勢に関係無
く、確実かつ迅速にヘッドレスト本体10aを作動させ
ることができる。
【0056】従って、シートバック101には着座乗員
の荷重変動を検知するための機構が不要となるため、こ
のシートバック101は幅寸法や高さおよび形状などに
制約されること無く、本来の座り心地性を確保すること
ができるとともに、シート100自体の軽量化を達成す
ることができる。
【0057】図9は本実施形態の車両用ヘッドレスト装
置10を用いて実験した場合の比較特性図を示し、横軸
に時間、縦軸に着座乗員の頸部に作用するモーメント
(荷重)をとって表す。
【0058】同図中、aは衝突対応構造を持たない従来
のヘッドレスト、つまりアクティブヘッドレスト構造を
採らない場合、bは着座乗員の慣性による荷重移動を利
用して後面衝突を検知する従来のアクティブヘッドレス
トの場合、cは本実施形態の車両用ヘッドレスト装置1
0の場合をそれぞれ示す。
【0059】即ち、この比較特性図から、bの従来のア
クティブヘッドレストは、aのアクティブヘッドレスト
無しの場合に比較して着座乗員の頭部拘束に優れている
が、このbのアクティブヘッドレストよりも、cの本実
施形態の車両用ヘッドレスト装置10が、頭部との接触
時間が早く、かつ発生する最大頭部荷重を更に低減でき
ることが理解される。
【0060】図10は本発明の第2実施形態を示し、前
記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。
【0061】図10はヘッドレスト本体のクッションパ
ッドを取り外した要部拡大斜視図で、上側ピース16a
の上端部にステー20の前傾部分72の先端部との干渉
を避けて上部部材をガイドするガイド部である切欠部7
6を形成してある。
【0062】前記切欠部76は、上側ピース16aの周
方向に前記傾斜部分72の直径よりも大きくなる幅Dを
もって形成されるとともに、この切欠部76の底部76
aは、初期状態で前記前傾部分72の先端部を受け入れ
る浅い部分76bから左,右ヘッドレスト部材11,1
2の前方回動とともに上昇した場合に受け入れる深い部
分76cとに亘って傾斜して形成される。
【0063】従って、この第2実施形態の車両用ヘッド
レスト装置10にあっては、上側ピース16aに切欠部
76を形成したことにより、この切欠部76にステー2
0の傾斜部分72の先端部を配置することが可能とな
る。
【0064】このため、前記傾斜部分72は上側ピース
16aの限られた内周スペースに捕らわれることなく、
この傾斜部分72の傾斜角をより大きく設定することが
できるようになり、ひいては、上昇する上側ピース16
aの前傾角度をより大きくして、展開された膜状体13
を更に大きく前傾させることができる。
【0065】従って、膜状体13を前傾させる際の角度
範囲をより広く選択でき、頭部Hの後方移動軌跡Tに合
わせた膜状体13の傾斜角の設計自由度を高めることが
できる。
【0066】図11,図12は本発明の第3実施形態を
示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
【0067】図11は上側ピース16aと下側ピース1
6bの結合部分を示す断面図、図12はアウタシリンダ
ー16の上昇に伴う上側ピース16aの傾斜挙動を順を
追って示す説明図である。
【0068】この第3実施形態の車両用ヘッドレスト装
置にあっては、図11に示すように上側ピース16aと
下側ピース16bを、ヒンジ部材としての複数組のばね
部材77によって連結してある。
【0069】ばね部材77は3本の引張りコイルばねが
用いられ、上側ピース16aと下側ピース16bの対向
部分近傍の外周にそれぞれ上下方向に対向するように複
数組(本実施形態では3組)のフック77a,77bを
突設し、それぞれ対向するフック77a,77b間に前
記ばね部材77の両端部を係止してある。
【0070】従って、この第3実施形態の車両用ヘッド
レスト装置にあっては、アウタシリンダー16の上昇に
伴って、上側ピース16aが図12に示すようにステー
20の前傾部分72に沿って上昇し、同図(a)の作動
途中から(b)の作動完了に至るまで上側ピース16a
が傾斜する際に、その傾斜反対側のばね部材77が伸張
しつつ上側ピース16aの前傾が可能となる。
【0071】このように、第3実施形態では複数のばね
部材77を上側ピース16aと下側ピース16bとの間
に設けることによりヒンジ部材を構成したので、ばね部
材77を上下各ピース16a,16bの外側に沿って配
置できるようになり、アウタシリンダー16周りの小型
化を図りつつ軽量化を達成することができる。
【0072】ところで、この実施形態にあっても上側ピ
ース16aの上端部に、ステー20の前傾部分72の先
端部を受け入れる切欠部76が形成され、前傾部分72
の傾斜角を大きく設定できるようになっているが、この
切欠部76は必ずしも必要とはしない。これは後述する
第4実施形態および第5実施形態にあっても同様であ
る。
【0073】図13,図14は本発明の第4実施形態を
示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
【0074】図13は上側ピース16aと下側ピース1
6bの結合部分を示す断面図、図14はアウタシリンダ
ー16の上昇に伴う上側ピース16aの傾斜挙動を順を
追って示す説明図である。
【0075】この第4実施形態の車両用ヘッドレスト装
置にあっては、図13に示すように上側ピース16aと
下側ピース16bを、これら両ピース16a,16bを
結着するヒンジ部材としての軟弾性部材78によって連
結してある。
【0076】軟弾性部材78は、上側ピース16aおよ
び下側ピース16bと同径の環状ゴム78aが用いら
れ、この環状ゴム78を上,下側両ピース16a,16
bの対向面に加硫接着により一体に結着している。
【0077】従って、この第4実施形態の車両用ヘッド
レスト装置にあっては、アウタシリンダー16の上昇に
伴って、上側ピース16aが図14に示すようにステー
20の前傾部分72に沿って上昇し、同図(a)の作動
途中から(b)の作動完了に至るまで上側ピース16a
が傾斜する際に、その傾斜反対側の環状ゴム78aが容
易に伸張して上側ピース16aの前傾が可能となる。
【0078】このように、第4実施形態では上側ピース
16aと下側ピース16bの対向面に加硫接着した環状
ゴム78aをヒンジ部材としたので、このヒンジ部材と
なる環状ゴム78を上,下側ピース16a,16bに一
体成形することが可能となって量産化に優れ、小型化は
勿論のこと生産性をも向上することができる。
【0079】図15,図16は本発明の第5実施形態を
示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
【0080】図15は上側ピース16aと下側ピース1
6bの結合部分を示す断面図、図16はアウタシリンダ
ー16の上昇に伴う上側ピース16aの傾斜挙動を順を
追って示す説明図である。
【0081】この第5実施形態の車両用ヘッドレスト装
置にあっては、図15に示すように上側ピース16aと
下側ピース16bを、ヒンジ部材としてのリング状軟弾
性部材79によって連結してある。
【0082】リング状軟弾性部材79は3本の輪ゴム7
9aが用いられ、上側ピース16aと下側ピース16b
の対向部分近傍の外周にそれぞれ上下方向に対向するよ
うに複数組(本実施形態では3組)のフック79b,7
9cを突設し、それぞれ対向するフック79b,79c
間に前記輪ゴム79aを引張状態で係止してある。
【0083】従って、この第5実施形態の車両用ヘッド
レスト装置にあっては、アウタシリンダー16の上昇に
伴って、上側ピース16aが図16に示すようにステー
20の前傾部分72に沿って上昇し、同図(a)の作動
途中から(b)の作動完了に至るまで上側ピース16a
が傾斜する際に、その傾斜反対側の輪ゴム79aが伸張
しつつ上側ピース16aの前傾が可能となる。
【0084】このように、第5実施形態では複数の輪ゴ
ム79aを上側ピース16aと下側ピース16bとの間
に設けることによりヒンジ部材を構成したので、前記第
3実施形態と同様に輪ゴム79aを上下各ピース16
a,16bの外側に沿って配置できるようになり、アウ
タシリンダー16周りの小型化を図りつつ軽量化を達成
することができ、更には輪ゴム79aを用いることがで
きるため製品のコストダウンを図ることができる。
【0085】図17,図18は本発明の第6実施形態を
示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
【0086】図17は上側ピース16aと下側ピース1
6bの結合部分を示す断面図、図18はアウタシリンダ
ー16の上昇に伴う上側ピース16aの傾斜挙動を順を
追って示す説明図である。
【0087】この第6実施形態の車両用ヘッドレスト装
置にあっては、上側ピース16aの内径を下側ピース1
6bよりも大径に形成するようになっている。
【0088】即ち、本実施形態では上側ピース16aの
内径を大径にするために、図17に示すようにこの上側
ピース16aの外径D1が下側ピース16bの外径D2
よりも大きくして、上側ピース16aの内径d1を十分
に大きくとるようになっている。
【0089】従って、この第6実施形態の車両用ヘッド
レスト装置にあっては、上側ピース16aの外径D1を
大径化した場合にも、図12に示すようにアウタシリン
ダー16が上昇する際に、上側ピース16aは同図
(a)の作動途中から(b)の作動完了に至るまでステ
ー20の前傾部分72に沿って上昇して、上側ピース1
6aの前傾が可能となる。
【0090】このように本実施形態では、上側ピース1
6aを大径化することにより内径d1を十分に大きく設
定できるため、第2実施形態(図10)に示したように
上側ピース16aに切欠部76を形成することなく、ス
テー20の前傾部分72の傾斜角を上側ピース16aの
内径部分で大きく設定することができる。
【0091】従って、上側ピース16aに切欠部76の
ような余分な加工を施すことなく、上側ピース16aの
傾斜角を大きく、ひいては、膜状体13をより大きく前
傾させることができる。
【0092】ところで、この実施形態ではヒンジ部材と
して第3実施形態(図11)に示したばね部材77を用
いた場合を図示するが、これに限ることなく第1実施形
態(図1)に示したヒンジ金具71、または第4実施形
態(図13)に示した環状ゴム78、若しくは第5実施
形態(図15)に示した輪ゴム79aのいずれを用いて
もよい。
【0093】また、本発明の車両用ヘッドレスト装置1
0は、前記各実施形態に限ることなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で各種実施形態を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における初期状態にある
ヘッドレスト本体を示す一部を断面とした透視斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態における作動完了状態に
あるヘッドレスト本体をクッションパッドを取り外し一
部を断面して示す斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本
体を装着したシートの全体斜視図。
【図4】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本
体の要部構成を示す拡大斜視図。
【図5】本発明の第1実施形態における制御手段の作動
システムの説明図。
【図6】本発明の第1実施形態における固定機構の背面
斜視図。
【図7】本発明の第1実施形態における固定機構の要部
断面図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト本
体により乗員の頭部を拘束した状態を示す側断面図。
【図9】本発明の第1実施形態におけるヘッドレスト装
置による頸部下モーメントの比較特性図。
【図10】本発明の第2実施形態におけるヘッドレスト
本体のクッションパッドを取り外した要部拡大斜視図。
【図11】本発明の第3実施形態における上側ピース1
6aと下側ピース16bの結合部分を示す断面図。
【図12】本発明の第3実施形態におけるアウタシリン
ダー16の上昇に伴う上側ピース16aの傾斜挙動を順
を追って示す説明図。
【図13】本発明の第4実施形態における上側ピースと
下側ピースの結合部分を示す断面図。
【図14】本発明の第4実施形態におけるアウタシリン
ダーの上昇に伴う上側ピースの傾斜挙動を順を追って示
す説明図。
【図15】本発明の第5実施形態における上側ピースと
下側ピースの結合部分を示す断面図。
【図16】本発明の第5実施形態におけるアウタシリン
ダーの上昇に伴う上側ピースの傾斜挙動を順を追って示
す説明図。
【図17】本発明の第6実施形態における上側ピースと
下側ピースの結合部分を示す断面図。
【図18】本発明の第6実施形態におけるアウタシリン
ダーの上昇に伴う上側ピースの傾斜挙動を順を追って示
す説明図。
【符号の説明】
10 車両用ヘッドレスト装置 10a ヘッドレスト本体 11,12 左,右ヘッドレスト部材 13 膜状体(頭部拘束部分) 14,14a 横アーム(車幅方向骨格部材) 16 アウタシリンダー(回動中心部材) 16a 上側ピース 16b 下側ピース 20 ステー(取付部材) 30 回動付勢機構(前方拘束手段) 40 ロック手段 50 制御手段 70 上側前傾手段 71 ヒンジ金具(ヒンジ部材) 72 前傾部分 73 ガイドリング 76 切欠部 77 ばね部材(ヒンジ部材) 78 軟弾性部材(ヒンジ部材) 78a 環状ゴム 79 リング状軟弾性部材(ヒンジ部材) 79a 輪ゴム 100 車両用シート 101 シートバック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの上端部に、着座乗員の頭
    部を拘束するヘッドレスト本体を装着した車両用ヘッド
    レスト装置において、 後面衝突時に前記ヘッドレスト本体の頭部拘束部分を前
    方に押し出して、着座乗員の頭部が後方移動するのをよ
    り前方で支える前方拘束手段と、 前記頭部拘束部分を前方に押し出す際にこの頭部拘束部
    分の上側移動量を下側移動量よりも大きくする上側前傾
    手段と、を設けたことを特徴とする車両用ヘッドレスト
    装置。
  2. 【請求項2】 シートバックの上端部に、着座乗員の頭
    部を支持するヘッドレスト本体を取付部材を介して装着
    した車両用ヘッドレスト装置において、 前記ヘッドレスト本体を左右方向に分割し、その分割端
    部に対する反対側端部がそれぞれ前記取付部材に回動可
    能に取り付けられて、車両の後面衝突時に各分割端部側
    が前方に回動される左,右ヘッドレスト部材と、 前記左,右ヘッドレスト部材の分割端部間に跨って展開
    自在に張架され、左,右ヘッドレスト部材の前方回動に
    伴って展開して着座乗員の頭部を拘束する膜状体と、 前記左,右ヘッドレスト部材に、これら左,右ヘッドレ
    スト部材の前方回動時に前記膜状体の上側移動量を下側
    移動量よりも大きくする上側前傾手段と、を設けたこと
    を特徴とする車両用ヘッドレスト装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドレスト本体は、前記左,右ヘッド
    レスト部材の反対側端部に設けた回動中心部材を前記取
    付部材に前方回動方向かつ上方移動方向に付勢する回動
    付勢機構と、 前記左,右ヘッドレスト部材を前記回動付勢機構の付勢
    力に抗して前記取付部材側にロックして初期位置に保持
    するロック手段と、 車両の後面衝突を検知して前記ロック手段による左,右
    ヘッドレスト部材のロックを解除する制御手段と、を備
    え、 前記ロック手段のロック解除により、前記左,右ヘッド
    レスト部材は前記取付部材に対して上方移動しつつ前方
    に回動することを特徴とする請求項2に記載の車両用ヘ
    ッドレスト装置。
  4. 【請求項4】 上側前傾手段は、前記回動中心部材を上
    下に分割した上側ピースおよび下側ピースと、 これら上側ピースおよび下側ピースを折曲自在に連結し
    たヒンジ部材と、 前記取付部材の前記上側ピースを上方にガイドする部分
    を前方に傾斜した前傾部分と、 を備えていることを特徴とする請求項3に記載の車両用
    ヘッドレスト装置。
  5. 【請求項5】 ヒンジ部材は、前記上側ピースと前記下
    側ピースに跨ってそれら両者の周方向に複数箇所で取り
    付けたばね部材であることを特徴とする請求項4に記載
    の車両用ヘッドレスト装置。
  6. 【請求項6】 ヒンジ部材は、前記上側ピースと前記下
    側ピースの対向部分を周方向に相互に結着した軟弾性部
    材であることを特徴とする請求項4に記載の車両用ヘッ
    ドレスト装置。
  7. 【請求項7】 ヒンジ部材は、前記上側ピースと前記下
    側ピースの周方向に複数箇所設けたそれぞれのフックに
    跨って係止したリング状軟弾性部材であることを特徴と
    する請求項4に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  8. 【請求項8】 上側ピースが前記取付部材に設けた前傾
    部分の先端部に対応する部位に切欠部を備えていること
    を特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の車両用ヘ
    ッドレスト装置。
  9. 【請求項9】 上側ピースの内径を下側ピースよりも大
    径に形成したことを特徴とする請求項4〜8のいずれか
    に記載の車両用ヘッドレスト装置。
  10. 【請求項10】 上側ピースの内周にガイドリングを設
    け、このガイドリングを前記取付部材に嵌合して上方ピ
    ースの上方移動をガイドすることを特徴とする請求項4
    〜9のいずれかに記載の車両用ヘッドレスト装置。
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