JP2003184704A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JP2003184704A
JP2003184704A JP2001378604A JP2001378604A JP2003184704A JP 2003184704 A JP2003184704 A JP 2003184704A JP 2001378604 A JP2001378604 A JP 2001378604A JP 2001378604 A JP2001378604 A JP 2001378604A JP 2003184704 A JP2003184704 A JP 2003184704A
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chamber
storage chamber
passage
housing
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Akihiro Kuroda
晃弘 黒田
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Denso Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルシールの破損を防止し、信頼性の高い
燃料噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 駆動軸15、カム22およびプランジャ
20などが収容されているハウジング10の収容室40
には、フィードポンプ60から摺動部の潤滑のための燃
料が供給される。収容室40で余剰となった燃料は燃料
排出路57および還流路58を経由して燃料タンク6へ
還流される。燃料排出路57または還流路58が何らか
の原因で閉塞され、収容室40内の燃料の圧力が上昇す
ると、逆止弁82が開弁し、収容室40の燃料は連通路
81を経由してフィードポンプ60の入口側へ還流され
る。これにより、収容室40の圧力の上昇が防止され、
収容室40の燃料が供給されているオイルシール17の
破損を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
内燃機関を「エンジン」という。)の燃料噴射ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばディーゼルエンジンに適用
されるコモンレール式の燃料噴射システムは、燃料を加
圧してコモンレールへ供給する燃料噴射ポンプを備えて
いる。燃料噴射ポンプは、エンジンのクランクシャフト
に接続されている駆動軸により駆動される。駆動軸の回
転にともなって可動部材としてのプランジャはシリンダ
の内部を往復駆動される。プランジャが往復駆動される
ことにより、燃料は加圧室に吸入され加圧される。燃料
噴射ポンプには、加圧室に燃料を供給するフィードポン
プが一体に構成されている。このフィードポンプもプラ
ンジャと同様に駆動軸の回転によって駆動され、燃料タ
ンクから燃料を吸入し、加圧室へ供給している。
【0003】上記のような燃料噴射ポンプでは、駆動軸
からプランジャへ駆動力を伝達するカムとプランジャと
の間、あるいはプランジャとハウジングとの間など、ハ
ウジングの内部に複数の摺動部が形成されている。その
ため、フィードポンプから吐出された燃料は、加圧室に
供給されるだけでなく、駆動手段が収容されているハウ
ジング内部の収容室にも供給される。そして、収容室へ
供給された燃料により摺動部の潤滑が図られている。
【0004】収容室の内部に供給された燃料は、摺動部
をはじめとするハウジングの内部の発熱により温度が上
昇する。そのため、燃料噴射ポンプは収容室とフィード
ポンプの入口側とを連通する還流路を備えており、フィ
ードポンプから吐出された燃料は収容室および還流路を
経由してフィードポンプの入口側へ還流されている。こ
れにより、ハウジング内の各部に形成される摺動部の潤
滑を図ると同時に、ハウジング内の冷却が図られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】燃料噴射ポンプを駆動
する駆動軸は、ハウジングに回転可能に支持されてい
る。ハウジングの内部の収容室には上述のようにフィー
ドポンプで加圧された燃料の一部が供給されている。そ
のため、加圧されている収容室の燃料は、駆動軸の外壁
に沿ってハウジングと駆動軸との境界部から燃料噴射ポ
ンプの外部へ漏れ出すおそれがある。そこで、ハウジン
グと駆動軸との間にはオイルシールが設置され、オイル
シールにより燃料の漏れ出しが防止されている。オイル
シールは収容室と連通しており、収容室から供給された
燃料の圧力を利用して駆動軸とハウジングとの間をシー
ルしている。
【0006】しかしながら、収容室とフィードポンプの
入口側とを連通する還流路が何らかの原因により閉塞さ
れた場合、収容室から燃料が排出されず、収容室の内部
において燃料の圧力が上昇する。その結果、収容室と連
通しているオイルシールにおいても燃料の圧力が上昇
し、オイルシールの破損を招くおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、オイルシールの
破損を防止し、信頼性の高い燃料噴射ポンプを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射ポンプによると、還流手段は収容室とフィード
ポンプの入口側とを連通する連通路に逆止弁を有してい
る。逆止弁は、収容室の燃料の圧力が所定の圧力よりも
高くなると開弁し、収容室からフィードポンプの入口側
への燃料の流れを許容する。そのため、例えば収容室の
燃料を排出するための還流路が目詰まりなどにより閉塞
され、収容室内の燃料の圧力が上昇すると、逆止弁は開
弁し、収容室内の燃料はフィードポンプの入口側へ還流
される。したがって、収容室内における燃料の圧力の上
昇が抑制されるため、オイルシールの破損が防止され、
信頼性を高めることができる。本発明の請求項2記載の
燃料噴射ポンプによると、収容室には収容室内の燃料の
温度を検出する温度センサが設置されている。そのた
め、収容室内の燃料の温度が上昇した場合、例えば燃料
噴射ポンプの運転を停止することができる。
【0009】本発明の請求項3記載の燃料噴射ポンプに
よると、温度センサにより検出された収容室内の燃料の
温度が所定値より高くなると、運転が停止される。例え
ば収容室の燃料を排出する還流路が閉塞されると、収容
室の燃料は還流手段を経由してフィードポンプの入口側
に還流される。これにより、燃料はフィードポンプ、収
容室および還流手段を循環し、駆動部分の発熱により燃
料の温度は上昇する。すなわち、収容室内の燃料の温度
が所定値より高くなると、燃料噴射ポンプによる燃料の
供給が停止され、エンジンの運転が停止される。本発明
の請求項4記載の燃料噴射ポンプによると、還流手段は
ハウジングに設けられている。そのため、ハウジングの
外部に燃料が流れる流路が露出することがない。したが
って、流路の破損あるいは閉塞を防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例
による燃料噴射ポンプを図1および図2に示す。燃料噴
射ポンプは、図1に示すコモンレール式の燃料噴射シス
テム1に適用される。図2に示すように、燃料噴射ポン
プ2のハウジング10は、ハウジング本体11とシリン
ダヘッド12とを有する。図1に示す場合、二点鎖線で
囲まれた部分が燃料噴射ポンプ2に該当し、破線で囲ま
れた部分がハウジング10に該当する。
【0011】ハウジング本体11はアルミ製である。シ
リンダヘッド12、13は鉄製であり、内部に形成され
ているシリンダ12a、13aに可動部材としてのプラ
ンジャ20を往復移動可能に支持している。シリンダヘ
ッド12、13の内周面と、逆止弁14の端面と、プラ
ンジャ20の端面とにより加圧室30が形成されてい
る。本実施例では、シリンダヘッド12とシリンダヘッ
ド13とはほぼ同一形状に形成されているものの、ねじ
穴や燃料通路などの形成位置が異なっている。これに対
し、ねじ穴や燃料通路などの形成位置を同一にし、シリ
ンダヘッド12およびシリンダヘッド13の形状を同一
にすることも可能である。
【0012】駆動軸15はジャーナル16を介してハウ
ジング10に回転可能に支持されている。ハウジング1
0と駆動軸15との間はオイルシール17によりシール
されている。図3に示すように、断面が円形状のカム2
1は駆動軸15に対して偏心して一体に形成されてい
る。駆動軸15を挟んで180°反対側に図2に示すよ
うにプランジャ20が配置されている。図3に示すよう
に、カムリング22は外形が四角形状に形成されてお
り、カムリング22とカム21との間にカムリング22
およびカム21に摺動可能なブッシュ23が介在してい
る。プランジャ20と対向するカムリング22の外周面
とプランジャ20の端面とは平面状に形成され互いに接
触している。
【0013】スプリング24はカムリング22方向へプ
ランジャ20を付勢している。カムリング22は、カム
21の回転にともないカム21と摺動しながら自転する
ことなく公転する。これにより、摺動部を形成するカム
リング22とプランジャ20とは、図3の左右方向へ往
復移動しながら摺動する。駆動軸15、カム21、カム
リング22およびスプリング24によりプランジャ20
を駆動する駆動手段が構成されている。プランジャ20
は、駆動軸15の回転にともないカムリング22を介し
てカム21により往復駆動され、燃料流入通路31から
逆止弁14を通り加圧室30に吸入した燃料を加圧す
る。逆止弁14は、加圧室30から燃料流入通路31へ
燃料が逆流することを防止する。
【0014】プランジャ20、ならびに駆動手段を構成
する駆動軸15、カム21およびカムリング22は、ハ
ウジング本体11、シリンダヘッド12およびシリンダ
ヘッド13から形成される収容室40に収容されてい
る。収容室40は燃料である軽油により満たされてい
る。収容室40には、図1に示すように収容室40内の
燃料の温度を検出する温度センサ41が設置されてい
る。温度センサ41はECU3に接続されており、温度
センサ41は検出した温度を対応する電気信号としてE
CU3に出力する。ECU3には温度センサ41だけで
なく、エンジンの回転数、アクセルの開度および冷却水
温などエンジンの各部から種々の情報が入力される。E
CU3は、入力された種々の情報からエンジンの運転状
態を判断する。そして、判断されたエンジンの運転状態
に基づいて、ECU3は燃料噴射ポンプ2をはじめ燃料
噴射システム全体の制御を行う。
【0015】燃料吐出通路32は、シリンダヘッド12
およびシリンダヘッド13にそれぞれ直線状に形成され
ており、加圧室30と連通している。シリンダヘッド1
2に形成した燃料吐出通路32の下流側には燃料吐出通
路32よりも通路面積の大きな長孔状の燃料室33が形
成されており、燃料室33に逆止弁34が収容されてい
る。燃料室33の燃料下流側に燃料室33よりも通路面
積の大きな収容孔35が形成されている。収容孔35は
シリンダヘッド12の外周壁に開口し燃料出口を形成し
ている。図1に示す燃料配管51を接続するための接続
部材36は収容孔35にねじ止めなどにより収容されて
いる。接続部材36の内部に燃料通路37が形成されて
おり、燃料通路37は燃料室33を経由して燃料吐出通
路32と連通している。
【0016】シリンダヘッド12の燃料吐出通路32の
燃料下流側に配設されている逆止弁34は、逆止弁34
の燃料下流側である燃料室33および燃料通路37から
燃料吐出通路32を経由して加圧室30に燃料が逆流す
ることを防止する。接続部材36は、図1に示す燃料配
管51によりコモンレール4と接続されており、燃料噴
射ポンプ2で加圧された燃料は接続部材36に形成され
ている燃料通路37および燃料配管51を経由してコモ
ンレール4へ供給される。コモンレール4では、燃料噴
射ポンプ2から吐出された燃料が蓄圧状態で蓄えられ
る。コモンレール4には図示しないエンジンの各気筒に
設置されているインジェクタ5が接続されており、コモ
ンレール4に蓄えられている高圧の燃料はインジェクタ
5へ供給される。インジェクタ5はECU3からの指令
にしたがって、所定の時期に所定の期間、コモンレール
4から供給された燃料をエンジンの各気筒へ噴射する。
シリンダヘッド13はハウジング本体11の図2におい
て下方に配設されている。シリンダヘッド13にもシリ
ンダヘッド12と同様に燃料吐出通路32および収容孔
35などが形成され、逆止弁34および接続部材36な
どが収容されている。
【0017】燃料噴射ポンプ2は、図2に示すように駆
動軸15の端部にフィードポンプ60を備えている。フ
ィードポンプ60は、駆動軸15により駆動されるトロ
コイドポンプである。フィードポンプ60は、燃料噴射
ポンプ2のハウジング10に一体に設置されている。フ
ィードポンプ60はインナロータ61およびアウタロー
タ62を有しており、インナロータ61は駆動軸15に
取り付けられている。駆動軸15の回転にともなって、
インナロータ61とアウタロータ62とが相対的に回転
することにより、フィードポンプ60は燃料タンク6に
蓄えられた常圧の燃料を加圧し加圧室30へ供給する。
【0018】図1に示すように、フィードポンプ60か
ら吐出された燃料は燃料供給路52を経由して調量弁7
0へ供給される。調量弁70は例えばECU3から供給
される電力によって燃料通路の開口面積が変化するスプ
ール弁を有しており、フィードポンプ60から加圧室3
0へ供給される燃料の流量を調整する。調量弁70によ
り加圧室30へ供給される燃料の流量を調整することに
より、燃料噴射ポンプ2からコモンレール4へ吐出され
る燃料の流量が調整され、コモンレール4内の燃料の圧
力が一定に保持される。
【0019】フィードポンプ60の燃料出口側は二方に
分岐しており、一方は燃料供給路52に連通し、他方は
燃料通路53に連通している。燃料通路53からは、さ
らにリターン流路54が分岐している。リターン流路5
4には逆止弁55が設置されており、燃料供給路52内
の燃料の圧力が所定の圧力よりも高くなると、逆止弁5
5が開弁し余剰の燃料はフィードポンプ60の入口側へ
還流される。
【0020】燃料通路53はフィードポンプ60の燃料
出口側と収容室40とを連通している。これにより、フ
ィードポンプ60から吐出された燃料は加圧室30だけ
でなく燃料通路53を経由して収容室40へ供給され
る。燃料通路54の途中にはオリフィス56が設置され
ており、オリフィス56によりフィードポンプ60から
収容室40へ流れる燃料の流量は制限される。上記の燃
料供給路52、燃料通路53およびリターン流路54は
ハウジング10の内部を貫いて形成されている。
【0021】図2に示すように、ハウジング10には燃
料通路18が形成されている。燃料通路18は収容室4
0とオイルシール17とを連通している。燃料通路18
はハウジング10の内部を貫いて形成され、収容室40
に蓄えられている燃料の一部をオイルシール17へ供給
する。オイルシール17は、収容室40から供給された
燃料の圧力により駆動軸15と当接し、駆動軸15の外
壁に沿って燃料噴射ポンプ2の外部へ流れる燃料をシー
ルしている。
【0022】図1に示すように、収容室40には燃料排
出路57が連通している。燃料排出路57は、収容室4
0で余剰となった燃料を排出する。燃料排出路57の反
収容室側の端部は、還流路58に連通している。還流路
58には燃料排出路57だけでなくコモンレール4およ
びインジェクタ5などが連通しており、燃料噴射システ
ム1の各部で余剰となった燃料は還流路58へ排出され
る。還流路58はハウジング10の外部を経由して燃料
タンク6に連通しており、燃料噴射システム1の各部で
余剰となった燃料は燃料タンク6へ還流される。したが
って、燃料噴射ポンプ2のフィードポンプ60および加
圧室30で加圧された燃料のうち余剰となった燃料は、
還流路58から燃料タンク6へ排出され大気圧に開放さ
れる。
【0023】次に、還流手段について説明する。図1に
示すように、還流手段はハウジング10に設けられてい
る。還流手段は、収容室40とフィードポンプ60の入
口側とを連通する連通路81と、連通路81の途中に設
置されている逆止弁82を有している。連通路81は、
ハウジング10を貫いて形成されている。
【0024】逆止弁82は、収容室40からフィードポ
ンプ60の入口側への燃料の流れのみを許容する。逆止
弁82は、通常閉弁しており、収容室40内の圧力が所
定の圧力より大きくなると開弁する。逆止弁82が開弁
することにより、収容室40内の燃料はフィードポンプ
60の入口側へ還流される。
【0025】例えば、燃料排出路57あるいは還流路5
8が折れ曲がったり燃料排出路57あるいは還流路58
に異物が滞留することにより、燃料排出路57あるいは
還流路58が目詰まりし閉塞されるおそれがある。燃料
排出路57あるいは還流路58が閉塞されると、フィー
ドポンプ60から収容室40へ供給された燃料は収容室
40から排出されない。一方、フィードポンプ60は加
圧された燃料を収容室40へ供給するため、収容室40
内の燃料の圧力は上昇する。そのため、燃料通路18を
経由して収容室40に連通しているオイルシール17に
は圧力が上昇した収容室40の燃料が供給され、オイル
シール17内の燃料の圧力が上昇する。その結果、燃料
の圧力がオイルシール17の耐圧能力を超えると、オイ
ルシール17が破損するおそれがある。
【0026】そこで、逆止弁82が開弁圧をオイルシー
ル17の耐圧能力よりも小さく設定すると、オイルシー
ル17へ供給される燃料の圧力がオイルシール17の耐
圧能力を超える前に逆止弁82が開弁する。逆止弁82
が開弁することにより、収容室40の燃料は連通路81
を経由してフィードポンプ60の入口側へ還流される。
そのため、収容室40内の燃料の圧力上昇、ならびにオ
イルシール17の破損が防止される。
【0027】一方、逆止弁82が開弁すると、フィード
ポンプ60から吐出された燃料の一部は燃料通路53、
収容室40および連通路81を経由してフィードポンプ
60の入口側へ還流される。そのため、逆止弁82が開
弁する期間が継続すると、燃料の一部はフィードポンプ
60と収容室40との間を循環する。上述のようにプラ
ンジャ20とカムリング22との間などハウジング10
の内部に複数形成されている摺動部からは燃料噴射ポン
プ2の作動にともない発熱する。そのため、燃料がフィ
ードポンプ60と収容室40との間を燃料が循環するこ
とにより、燃料の温度は上昇し、摺動部の焼き付きを招
くおそれがある。
【0028】そこで、温度センサ41が検出した収容室
40内の燃料の温度が所定値より高くなると、ECU3
は燃料噴射ポンプ2の運転を停止する。例えば、調量弁
70を閉弁しフィードポンプ60から加圧室30への燃
料の供給を停止する。これにより、コモンレール4への
燃料の供給、ならびにエンジンの燃焼室への燃料の噴射
が停止されるため、エンジンの運転が停止される。
【0029】次に、本発明の一実施例による燃料噴射ポ
ンプ2の作動について説明する。駆動軸15の回転にと
もなってカム21が回転し、カム21の回転にともなっ
てカムリング22が自転することなく公転する。このカ
ムリング22の公転にともなってカムリング22とプラ
ンジャ20とが摺動し、プランジャ20がシリンダ12
a、13a内で往復駆動される。
【0030】カムリング22の公転にともなって上死点
にあるプランジャ20が駆動軸15方向へ下降すると、
フィードポンプ60から吐出され調量弁70によって流
量が調整された燃料が燃料流入通路31から逆止弁14
を経由して加圧室30へ吸入される。下死点に達したプ
ランジャ20が再び上死点へ向けて上昇すると、逆止弁
14が閉塞され加圧室30の燃料の圧力が上昇する。加
圧室30の燃料の圧力が燃料通路37の燃料の圧力より
も大きくなると、逆止弁34が開弁し加圧室30で加圧
された燃料が燃料通路37へ吐出される。
【0031】加圧室30から吐出された燃料は、燃料吐
出通路32、逆止弁34および燃料室33を通って燃料
通路37へ送出される。燃料通路37へ送出された燃料
は燃料配管51を経由してコモンレール4へ供給され
る。コモンレール4では燃料噴射ポンプ2から吐出され
た圧力変動のある燃料が蓄圧され一定圧に保持される。
コモンレール4に蓄えられている燃料は、インジェクタ
5へ供給される。インジェクタ5はECU3からの指示
により開閉され、燃料をエンジンの燃焼室へ噴射する。
【0032】以上、説明したように、本発明の一実施例
による燃料噴射ポンプ2によると、収容室40内の燃料
の圧力が上昇すると、逆止弁82が開弁し、収容室40
内の燃料がフィードポンプ60の入口側へ還流される。
そのため、収容室40内における燃料の圧力上昇、なら
びにこれにともなうオイルシール17の破損を防止する
ことができる。したがって、燃料噴射ポンプ2からの燃
料の漏出が防止され、信頼性を向上することができる。
【0033】また、燃料がフィードポンプ60と収容室
40との間を循環することにより、収容室40内の燃料
の温度が上昇した場合、燃料噴射ポンプ2の運転は停止
される。そのため、エンジンの運転が停止され、収容室
40内の燃料の温度上昇にともなう各摺動部の焼き付き
ならびに摺動部の焼き付きにともなう燃料噴射ポンプ2
の破損などを未然に防止することができる。
【0034】以上、説明した本発明の一実施例では、循
環手段の連通路および逆止弁をハウジングに設ける例に
ついて説明したが、それらをハウジングの外部に設けて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料噴射ポンプを適用
したコモンレール式の燃料噴射システムを示す模式図で
ある。
【図2】本発明の一実施例による燃料噴射ポンプを示す
模式的な断面図である。
【図3】図2のIII−III線で切断した図であって、プラ
ンジャと駆動軸の周辺を示す図である。
【符号の説明】
2 燃料噴射ポンプ 10 ハウジング 11 ハウジング本体(ハウジング) 12、13 シリンダヘッド(ハウジング) 12a、13a シリンダ 15 駆動軸(駆動手段) 20 プランジャ(可動部材) 21 カム(駆動手段) 22 カムリング(駆動手段) 24 スプリング(駆動手段) 30 加圧室 40 収容室 41 温度センサ 60 フィードポンプ 81 連通路(還流手段) 82 逆止弁(還流手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/44 F02M 59/44 U V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧室に吸入された燃料を加圧する可動
    部材と、 駆動軸を有し、前記可動部材を駆動する駆動手段と、 前記可動部材とともに前記加圧室を形成し前記可動部材
    を往復移動可能に支持するシリンダ、ならびに前記可動
    部材および前記駆動手段が収容されている収容室を有す
    るハウジングと、 前記駆動軸により駆動され、前記加圧室および前記収容
    室に燃料を供給するフィードポンプと、 前記収容室と前記フィードポンプの入口側とを連通する
    連通路、ならびに前記連通路において前記収容室から前
    記フィードポンプの入口側への燃料の流れを許容する逆
    止弁を有し、前記収容室の燃料の圧力が所定の圧力より
    も高くなると前記逆止弁が開弁し前記収容室の燃料を前
    記フィードポンプの入口側へ還流する還流手段と、 を備えることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記収容室には、前記収容室内の燃料の
    温度を検出する温度センサが設置されていることを特徴
    とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記温度センサが検出した前記収容室内
    の燃料の温度が所定値より高くなると、運転が停止され
    ることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記還流手段は、前記ハウジングに設け
    られていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の燃料噴射ポンプ。
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