JP2003183614A - アクリル系ブロック共重合体が基になった可逆的psa - Google Patents

アクリル系ブロック共重合体が基になった可逆的psa

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アクリル系ブロック共重合体が基になった可
逆的感圧接着剤を提供する。 【解決手段】 可逆的接着用感圧接着剤系に1種以上の
ブロック共重合体からなる感圧接着剤を含み、共重合体
の重量分率が感圧接着剤の50%以上であり、該共重合
体は(メタ)アクリル酸誘導体を基礎に構成され、追加
的に1以上のブロックP(B)と2つのブロックからな
るP(A)−P(B)−P(A)を含むが、P(A)は
単量体Aから作られたホモ重合体および/または共重合
体ブロックを表し、ブロックP(A)の軟化温度を20
℃〜175℃の範囲にし、P(B)は、単量体Bから作
られたホモ重合体または共重合体ブロックを表し、ブロ
ックP(B)が示す軟化温度を−130℃〜+10℃の
範囲にし、P(A)とP(B)が互いに均一には混和し
ないようにし、P(A)およびP(B)に相当する
(共)重合体P*(A)およびP*(B)の表面張力が
≦45mJ/m2であるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、少なくとも1種のブロック共重
合体が基になった少なくとも1種の感圧接着剤(PS
A)を含んで成っていて紙から可逆的に剥がすことがで
きるPSAに関する。
【0002】可逆的(reversible)感圧接着
剤は幅広く多様な用途で非常に多様に用いられている。
基本的前提条件は、そのようなPSAテープをいろいろ
な基質に接着させた後に前記基質から再び剥がす(適当
な場所に長期間に渡って接着させた後でも)ことができ
る点にある。その上、そのようなPSAテープは残留物
も基質の損傷もなしに剥がすことができなければならな
い。商業的用途の例には、接着性マスキングテープ、ラ
ベル、粘着性メモノート、プラスターおよび保護用フィ
ルムが含まれる。そのような接着は幅広く多様な基質、
例えば金属、プラスチック、皮膚または紙などに対して
行われる。用語「可逆的(性)」は、以降、PSA片を
基質から破壊なしに再び剥がすことができることに関係
すると理解されるべきである。これに関する最大の挑戦
は紙に接着剤で接着させる点にある、と言うのは、紙は
PSAテープを剥がす時に容易に裂ける傾向があるから
である。
【0003】商業的用途は多様であり、その結果とし
て、可逆的PSAの製造ではいろいろなルートが取られ
てきた。基本的な1つのルートはPSAの構造化(st
ructuring)であり、この場合には、感圧接着
の表面積を小さくすることで可逆性をもたらす。このル
ートの1つの可能性がWO 85/04602 A1に
記述されている。そこでは、所定の接着強度を有するP
SAテープを採用して、特殊な模様/構造を持たせるこ
とで接着領域を小さくし、それによって、PSAテープ
の接着強度を低くしている。
【0004】同様なルートが米国特許第4,587,1
52号に記述されている。そこでは、スクリーン印刷方
法を用いて感圧接着性シートの製造を行っている。生じ
させる構造に応じて感圧接着特性を調節することができ
る。
【0005】米国特許第5,194,299号ではPS
Aアイランド(islands)を適用しており、そこ
では、好適にはスプレー方法を用いている。従って、そ
の面積の10から85%をPSAで覆っている。そこで
も、更に、そのようなアイランドの集団密度を用いて技
術的(technical)接着特性を調節することが
できる。
【0006】米国特許第4,889,234号にはPS
Aラベルが請求されている。そこでも再び接着剤の中に
構造を生じさせることで感圧接着の表面積を小さくして
いる。
【0007】この上に述べた技術は全部が同じ技術を用
いている。感圧接着の有効表面積を小さくすることを通
して、感圧接着の表面領域が可逆的接着特性を取得する
ようにしている。そこで、いろいろな工業的被覆方法、
例えばスクリーン印刷、スプレーコーティングまたは微
細構造化(microstructuring)などで
その面積を小さくしている。
【0008】しかしながら、PSAを溶液または溶融物
の状態で通常に被覆した直ぐ後にそれが粘着性部分と非
粘着性部分で構成されている系に移行する被覆方法は全
く記述されていない。その上、追加的構造化方法が絶え
ず求められている。
【0009】被覆/模様化(coating/patt
erning)による構造化に加えて、標的架橋(ta
rgeted crosslinking)を用いるこ
とでも同様に構造化を達成することができ、従ってPS
Aの可逆性を得ることができる。米国特許第4,59
9,265号に断片様式で架橋させたアクリル系(ac
rylic)PSAが記述されている。このような方法
でも同様に通常の溶媒被覆を利用することができるが、
次に行う架橋による構造化が工業的に非常に複雑になっ
てしまう。
【0010】米国特許第6,123,890号には、こ
れの一部に、非常に良好な再取り付け性(reposi
tionability)を示す微細構造化(micr
ostructured)PSAテープおよび関連した
製造方法が記述されている。その記述された製造方法で
は、PSAを構造化「成形具」(当該構造が採用されて
いる)に付着させた後、これをその構造が変化しないよ
うにしながら基質に付着させる。従って、転写方法を用
いて構造化PSAテープを生じさせる。
【0011】このような方法も同様に欠点を有し、この
上に記述した方法および重合体と比較した時、構造化を
特殊な模様を用いて単独に実施する必要があることが欠
点である。
【0012】構造化に加えて、可逆的PSAを生じさせ
るさらなるアプローチが存在する。一般的には、接着強
度が低下するようにPSAに化学的修飾を受けさせるこ
とができる。1つの化学的解決方法が米国特許第4,6
93,935号に記述されており、そこでは、ポリシロ
キサン単位を接合させたPSAテープを用いてそれを解
決している。このような方法を用いると可逆性を示す重
合体がもたらされはするが、技術的接着特性の調節は困
難である。
【0013】従って、化学的修飾のアプローチと特殊な
構造化のアプローチが組み合わされた可逆的感圧接着剤
の必要性が存在する。簡潔な工業的方法の方が通常の溶
媒被覆よりもまた溶融物被覆よりも好ましい。
【0014】従って、本発明の目的は、従来技術の欠点
を示すとしても低い度合のみである向上した可逆的接着
性を示す感圧接着テープを提供することにある。
【0015】本発明の感圧接着剤、例えば主請求項およ
び副請求項に記述する如き感圧接着剤を用いて本目的を
達成するが、これは驚くべきことでありかつ技術者に予
想外であった。この種類の感圧接着剤(PSA)は特殊
な修飾なしに自己組織化(self−organiza
tion)で自動的に粘着性部分と非粘着性部分を形成
し得る。本請求項は更にそのようなPSAの使用にも関
する。
【0016】本系の特徴は、感圧接着剤自身がアクリル
系ブロック共重合体を基にしていて上述した仕様に合致
しかつ特に下記の基準: − PSAの合成で多種多様な単離を用いることがで
き、その結果として、化学組成を用いて幅広いパレット
(palette)の感圧接着剤特性を設定することが
できること、 − PSAテープを頻繁に再使用することができるこ
と、 − 追加的架橋、例えば再取り付け可能PSAテープで
必要とされ得る如き追加的架橋なしに、高い凝集力を有
する厚いPSA層を生じさせることができること、 − 共重合用単量体の使用に関して、熱せん断強度の調
節を可能、特に良好な凝集力の持続、従って高温(>+
60℃)における良好な保持力の持続を可能にする共重
合用単量体を選択することができること、 − いろいろな表面に対して可逆性があり、特に紙に可
逆的に接着させることができること、に関して注目に価
する感圧接着剤が基になっている点にある。
【0017】本発明が提供するアクリル系ブロック共重
合体である感圧接着剤が基になった本発明の系の特徴は
残留物も破壊もなしに剥がれることにある。
【0018】ここおよび以下に示す可逆的系(reve
rsible systems)は、ある材料に固着さ
せる目的または2つの材料を互いに固着させる目的で用
いられかつ長期間接着させたままにした後でも残留物も
破壊もなしに再び剥がすことができる片面もしくは両面
の感圧接着性の自己接着シートおよび自己接着片であ
る。
【0019】従って、本主請求項は可逆的接着用感圧接
着剤系に関し、ここでは、これに少なくとも1種のブロ
ック共重合体が基になった少なくとも1種の感圧接着剤
を含め、前記ブロック共重合体の重量分率が全体として
前記感圧接着剤の少なくとも50%を占めるようにし、
少なくとも1種のブロック共重合体を少なくともある程
度ではあるが(メタ)アクリル酸誘導体を基礎に構成さ
せ、追加的に、少なくとも1種のブロック共重合体に、
少なくとも、少なくとも1つの重合体ブロックP(B)
と少なくとも2つの重合体ブロックP(A)で構成され
ている単位P(A)−P(B)− P(A)を含める
が、ここで、 − P(A)は、互いに独立して、単量体Aから作られ
たホモ重合体および/または共重合体ブロックを表し、
前記重合体ブロックP(A)の各々が示す軟化温度を+
20℃から+175℃の範囲にし、 − P(B)は、単量体Bから作られたホモ重合体また
は共重合体ブロックを表し、前記重合体ブロックP
(B)が示す軟化温度を−130℃から+10℃の範囲
にし、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
一には混和しないようにし、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
示す表面張力が≦45mJ/m2であるようにする。
【0020】(共)重合体P*(A)およびP*(B)
の言及は、それぞれ、1つ以上のさらなるブロックにブ
ロックとして結合していない以外は関連重合体ブロック
P(A)およびP(B)に相当する構成および化学構造
を有するホモ重合体または共重合体を指す。この(共)
重合体P*(A)およびP*(B)では、さらなる重合
体ブロックと結合している部位(重合体ブロックに存在
する)が特に水素で満たされている。
【0021】本文脈における軟化温度は、非晶質系の場
合にはガラス転移温度であり、そして半結晶性重合体の
場合には溶融温度である。準静的方法、例えば示差走査
熱量測定(DSC)などで得た結果としてガラス温度を
報告する。
【0022】空気に対する表面張力を標準的条件、即ち
50%の大気湿度、23℃の温度および大気圧下で測定
する。表面張力が既知の試験物質が試験片上で示す湿り
および脱湿り(dewetting)挙動を調べること
を通して、接着剤の表面張力を決定することができる。
特に接触角を測定すると非常に有用な情報が得られる。
表面張力の一般的文献引用として、A.W.Adams
on、Physical Chemistry of
Surfaces、第5版、1990、Wiley、ニ
ューヨークが参考になり得る。
【0023】本発明に関連して特に有利であることを見
いだした可逆的系は、少なくとも1種のブロック共重合
体の構造が下記の一般式: P(A)−P(B)−P(A) (I) P(B)−P(A)−P(B)−P(A)−P(B) (II) [P(B)−P(A)]nX (III) [P(B)−P(A)]nX[P(A)]m (IV) {ここで、 − n=3から12、m=3から12そしてXは多官能
分枝単位、即ち化学構成ブロック[これを通していろい
ろな重合体アーム(arms)が互いに連結している]
であり、 − 重合体ブロックP(A)は、互いに独立して、単量
体Aから作られたホモ重合体および/または共重合体ブ
ロックを表し、重合体ブロックP(A)の各々が示す軟
化温度は+20℃から+175℃の範囲であり、 − 重合体ブロックP(B)は、互いに独立して、単量
体Bから作られたホモ重合体および/または共重合体ブ
ロックを表し、重合体ブロックP(B)の各々が示す軟
化温度は−130℃から+10℃の範囲であり、そして − 重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当する
(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が示す
表面張力は≦45mJ/m2である}の中の1つ以上で
記述可能である可逆的系である。
【0024】好適には重合体ブロックの2つ以上、特に
全部が式(I)から(IV)の中の1つ以上に従って記
述可能であるのが好適である。
【0025】本主請求項または有利な態様に記述する如
き重合体ブロックP(A)は、群Aに属する単一の種類
の単量体から作られた重合体鎖または群Aに属する異な
る構造を有する単量体から作られた共重合体を含んで成
っていてもよい。特に、使用する単量体Aは、化学構造
および/または側鎖の長さの点で多様であり得る。従っ
て、そのような重合体ブロックは、完全に均一な重合体
から化学的親構造は同じであるが鎖長が異なる単量体か
ら作られた重合体そして炭素数は同じであるが異なる異
性体である単量体から作られた重合体から群Aに属する
が長さが異なることに加えて異なる異性体である単量体
がランダムに重合することで生じたブロックに及ぶ範囲
に渡る。同じことが群Bに属する単量体に関係する重合
体ブロックP(B)にも当てはまる。
【0026】単位P(A)−P(B)−P(A)の構造
は対称{P1(A)−P(B)−P2(A)[ここで、P
1(A)=P2(A)]に相当}または非対称{例えば式
3(A)−P(B)−P4(A)[式中、P3(A)≠
4(A)]に相当するが、P3(A)とP4(A)は両
方ともが各々P(A)に関して定義した如き重合体ブロ
ックである}のいずれかであり得る。
【0027】有利な形態は、ブロック共重合体が対称的
構造を有する結果として鎖長および/または化学構造が
同じ重合体ブロックP(A)が存在しそして/または鎖
長および/または化学構造が同じ重合体ブロックP
(B)が存在する形態である。P 3(A)とP4(A)は
特に化学組成および/または鎖長の点で異なり得る。
【0028】弾性重合体ブロックP(B)用の単量体と
して、アクリル系単量体の使用が有利である。この目的
で、技術を持つ作業者に良く知られていて重合体の合成
で用いるに適した原則的に全てのアクリル系化合物を用
いることができる。1種以上のさらなる単量体と組み合
わせた時でもガラス転移温度が+10℃未満の重合体ブ
ロックP(B)をもたらしかつ表面張力を低くする単量
体を選択するのが好適である。従って、好適にはビニル
単量体を選択することができる。この上に行いかつ以下
に行う所見に従い、ガラス転移温度TGがTG≦10℃の
重合体を得ようとする時には、式(G1)[Fox式に
類似、T.G.Fox、Bull.Am.Phys.S
oc.1(1956)123を参照]
【0029】
【数1】
【0030】[式中、nは、使用した単量体の連続数
(serial number)を表し、wnは、個々
の単量体nの質量分率(重量%)であり、そしてTG,n
は、個々の単量体nから作られたホモ重合体のそれぞれ
が示すガラス転移温度(K)を表す]に従い、重合体が
所望のTGを示すような単量体を選択するのが非常に好
適であり、そして単量体混合物の場合には、そのような
量的組成の単量体混合物を選択するのが有利である。
【0031】重合体ブロックP(B)を、有利には、一
般構造 CH2=CH(R1)(COOR2) (V) [ここで、R1=HまたはCH3、そしてR2=Hまたは
炭素原子数が1から30、特に4から18の線状、分枝
もしくは環状の飽和もしくは不飽和アルキル基]で表さ
れるアクリル酸および/またはメタアクリル酸誘導体を
75から100重量%と適宜ビニル化合物(VI)(好
適には官能基を含む)を0から25重量%用いて生じさ
せる。
【0032】重合体ブロックP(B)用成分としての化
合物(V)として非常に好適に用いるアクリル系単量体
には、アルキル基の炭素原子数が4から18のアクリル
酸アルキルエステルおよびメタアクリル酸アルキルエス
テルが含まれる。そのような化合物の具体例には、下記
の列挙に限定することを望むものでないが、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸n−
ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、アクリル酸n−オ
クチル、アクリル酸n−ノニル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸ステアリル、メタアクリル酸ステアリル、そ
れらの分枝異性体、例えばアクリル酸2−エチルヘキシ
ルおよびアクリル酸イソオクチルなど、そしてまた環状
単量体、例えばアクリル酸シクロヘキシルまたはアクリ
ル酸ノルボルニルおよびアクリル酸イソボルニルなどが
含まれる。
【0033】任意選択として、下記の群に属するビニル
単量体を重合体ブロックP(B)用単量体(VI)とし
て用いることも可能である:ビニルエステル、ビニルエ
ーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、そ
してまたα位に芳香環を含むビニル化合物およびα位に
複素環を含むビニル化合物。ここでもまた例として本発
明に従って使用可能な下記の選択した単量体を挙げるこ
とができる:酢酸ビニル、ビニルホルムアミド、ビニル
ピリジン、エチルビニルエーテル、2−エチルヘキシル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、塩化ビニル、
塩化ビニリデンおよびアクリロニトリル。
【0034】弾性重合体ブロックP(B)用の適切なビ
ニル含有単量体(VI)の特に好適な例には、更に、少
しではあるが挙げると、アクリル酸ヒドロキシエチル、
アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタアクリル酸ヒドロ
キシエチル、メタアクリル酸ヒドロキシプロピル、N−
メチロールアクリルアミド、アクリル酸、メタアクリル
酸、アリルアルコール、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、イタコン酸、ベンゾインアクリレート、アクリル化
ベンゾフェノン、アクリルアミドおよびメタアクリル酸
グリシジルが含まれる。
【0035】本PSAの可逆性に関して、個々の重合体
ブロックが示す表面張力が必須である。個々の重合体が
示す表面張力の例は下記である:ポリアクリル酸n−ブ
チル:28mJ/m2、ポリスチレン:36mJ/m2
ポリアクリル酸メチル:41mJ/m2そしてポリメタ
アクリル酸メチル:41mJ/m2。個々の重合体が示
す表面張力に従って単量体を選択して、表面張力が45
mJ/m2未満になるようにする(重合体ブレンド物お
よびブロック共重合体が有する表面構造に関する物理的
基準としての表面張力に関してはF.Garbass
i、M.Morra、E.Occhiello、Pol
ymer Surfaces、1998、Wiley、
ニューヨークを参照のこと)。
【0036】本実施例の範囲内において、重合体ブロッ
クP(A)が示す表面張力の方が重合体ブロックP
(B)のそれよりも大きい重合体を記述する。これが本
発明の好適なバージョン(version)である。し
かしながら、本発明はまた重合体ブロックP(A)が示
す表面張力が重合体ブロックP(B)のそれに等しいか
或はそれ以下のバージョンも提供する。
【0037】これは多相重合体系、例えば重合体ブレン
ド物および微細相分離(microphase−sep
arated)ブロック共重合体などで一般に公知であ
り、そのようなブロック共重合体は、最も簡単なケース
では、2種類の単量体から作られていて、表面エネルギ
ーが低い方の相が重合体/空気界面に集積している。使
用する対になった単量体を適切に組み合わせるならば、
一方の相が表面を完全に占める可能性がある。しかしな
がら、一般的には、そのような相の集積は当該組成物に
比較してバルク(bulk)状態でのみ生じる。PSA
の接着特性はとりわけ個々の相の表面の組成および特に
動力学要因に依存することから、個々の成分が示す軟化
温度および表面エネルギーの差を用いることで接着特性
を注文に合わせるに非常に有効な制御要素(contr
ol element)を得ることができることが明ら
かになり、このようにして、いろいろな基質からの可逆
的再剥がしを達成した。
【0038】このような要求に関連して、結果として生
じる重合体がいろいろな表面エネルギーを示すように、
化学的修飾の点で異なる、例えば側基などが異なる種類
の単量体が特に好適である。従って、ポリアクリレート
およびポリメタアクリレートの場合には共重合用単量体
の組成を通して表面エネルギーを容易に調節することが
できることから、これらが特に適切である。
【0039】本発明の可逆的系の1つの好適な態様で
は、1つ以上の重合体ブロックに接合した(graft
ed−on)側鎖を1つ以上含める。この種類の系は、
制限なしに、グラフトフロム(graft−from)
方法(現存する重合体バックボーンから出発する側鎖を
重合で結合させる)およびグラフトツー(graft−
to)方法(重合体に類似した反応を用いて重合体鎖を
重合体バックボーンに結合させる)の両方で入手可能で
ある。
【0040】この種類のブロック共重合体を生じさせよ
うとする場合には、特に側鎖を接合させるグラフトフロ
ム方法を可能にするような様式の官能化を受けさせてお
いた単量体を単量体Bとして用いてもよい。ここでは、
特に、ハロゲン官能を持つか或は例えばATRP(原子
移動ラジカル重合)過程などを可能にする他の任意の官
能基による官能を持つアクリル系およびメタアクリル系
単量体を挙げる。これに関連して、また、巨大単量体を
通して側鎖を重合体鎖の中に標的様式で導入することも
可能であると述べることができる。このような巨大単量
体を単量体Bに従う単量体として構成させることができ
る。
【0041】本発明の1つの具体的な態様では、重合体
ブロックの放射線−化学架橋[特に紫外線または高速電
子(rapid electrons)照射によって]
を起こさせ得る1つ以上の官能基を重合体ブロックP
(B)の中に組み込んでおく。この目的で使用可能な単
量体単位には、特に、炭素原子数が3から18の不飽和
アルキル基と炭素−炭素二重結合を少なくとも1つ含む
アクリル酸エステルが含まれる。二重結合で修飾されて
いる適切なアクリル酸エステルには、特に有利には、ア
クリル酸アリルおよびアクリル化桂皮酸エステル(ac
rylatedcinnamates)が含まれる。ア
クリル系単量体に加えて、また、非常に有利には、重合
体ブロックP(B)の(ラジカル)重合中に反応を起こ
さない二重結合を含むビニル化合物を重合体ブロックP
(B)用単量体として用いることも可能である。そのよ
うな共重合用単量体の特に好適な例はイソプレンおよび
/またはブタジエンおよびまたクロロプレンである。
【0042】重合体ブロックP(A)用の出発単量体
を、好適には、結果として生じる重合体ブロックP
(A)と重合体ブロックP(B)が混和せず、それに相
当して、微細相分離が起こるように選択する。単量体A
として用いる化合物の有利な例には、ビニル芳香族、メ
タアクリル酸メチル、メタアクリル酸シクロヘキシル、
メタアクリル酸イソボルニルおよびアクリル酸イソボル
ニルが含まれる。特に好適な例はメタアクリル酸メチル
およびスチレンであるが、この挙げた例は完全さを主張
するものでない。
【0043】しかしながら、加うるに、重合体ブロック
P(A)を、また、高い軟化温度がもたらされるよう
に、前記単量体Aを少なくとも75%用いて作られてい
てもよい共重合体の形態で構成させてもよいか、或は結
果として生じる重合体ブロックP(A)の軟化温度が低
くそして/または更に表面エネルギーも低くなるよう
に、単量体Bの含有量が25%以下の前記単量体の混合
物から作られた共重合体の形態で構成させてもよい。こ
の意味で、排他的ではなく例として、構造(V)に従っ
て定義しかつこれに関連した所見を行ったアクリル酸ア
ルキルを挙げることができる。
【0044】本発明のPSAの好適な別の態様では、重
合体ブロックP(A)および/またはP(B)に官能化
を熱で開始する架橋が達成され得るように受けさせる。
好適に選択可能な架橋剤には、少しではあるが挙げる
と、エポキシド、アジリジン、イソシアネート、ポリカ
ルボジイミドおよび金属キレート化合物が含まれる。
【0045】本発明のPSA系で用いるブロック共重合
体の1つの好適な特徴は、これの分子質量Mnが約10
000から約600000g/モル、好適には3000
0から400000g/モル、特に好適には50000
g/モルから3000000g/モルの範囲である点に
ある。重合体ブロックP(A)の分率を有利にはブロッ
ク共重合体全体の5から49重量パーセント、好適には
7.5から35重量パーセント、特に好適には10から
30重量パーセントの範囲にする。このブロック共重合
体が示す多分散性を好適には3未満にするが、この多分
散性は、分子質量分布の質量平均Mwと数平均Mnの商で
ある。
【0046】非常に有利な様式では、重合体ブロックP
(B)の連続マトリックスの中にブロック共重合体P
(A)が分散相(「ドメイン(domains)」)の
形態で存在するようにブロック共重合体P(A)の鎖長
とブロック共重合体P(B)の鎖長の比率を選択する。
これは好適には重合体ブロックP(A)含有量が25重
量%未満の場合である。前記ドメインは優先的に球形ま
たは歪んだ球形形態で存在し得る。重合体ブロックP
(A)が六角形の形で詰め込まれた円柱形ドメインが生
じることも本発明の文脈の範囲内で同様に起こり得る。
別の態様の目的は、トリブロック(triblock)
共重合体を非対称的に設計することにあり、この場合に
は、線状系の末端重合体ブロックP(A)のブロック長
が異なる。本感圧接着剤の内部強度を高くしかつまた機
械的特性を向上させる必要がある場合には、特に球形形
態が好適である。
【0047】本発明の特に好適な1つのバージョンで
は、中心ブロックP(B)のMn分子量を200000
g/モルまでに限定する、と言うのは、硬質ブロックP
(A)間の重合体セグメントを短くすればするほど結果
としてそのようなブロックが表面に移動する数が多くな
り、それによって特に硬質ドメインを通して起こるスク
リーン印刷効果(screen printing e
ffect)が顕著に生じるからである。
【0048】更に、上述したブロック共重合体とジブロ
ック共重合体P(A)−P(B)のブレンド物の使用も
有利であり得、相当する重合体ブロックP(A)および
P(B)を生じさせる時、この上に示した単量体と同じ
単量体を用いることができる。その上、前記ブロック共
重合体、特にトリブロック共重合体(I)でか或はブロ
ック共重合体/ジブロック共重合体のブレンド物で構成
させたPSAに重合体P’(A)および/またはP’
(B)を添加してそれらの特性を向上させるのも有利で
あり得る。
【0049】従って、本発明は、更に、感圧接着剤が1
種以上のブロック共重合体とジブロック共重合体P
(A)−P(B)のブレンド物[ここで、 − 重合体ブロックP(A)(個々のジブロック共重合
体の)は、互いに独立して、単量体Aから作られたホモ
重合体および/または共重合体ブロックを表し、重合体
ブロックP(A)の各々が示す軟化温度は+20℃から
+175℃の範囲であり、 − 重合体ブロックP(B)(個々のジブロック共重合
体の)は、互いに独立して、単量体Bから作られたホモ
重合体および/または共重合体ブロックを表し、重合体
ブロックP(B)の各々が示す軟化温度は−130℃か
ら+10℃の範囲であり、そして − 重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当する
(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が示す
表面張力は≦45mJ/m2である]を含有しそして/
または重合体P’(A)および/またはP’(B)[こ
こで、 − 重合体P’(A)は、単量体Aから作られたホモ重
合体および/または共重合体を表し、重合体P’(A)
の各々が示す軟化温度は+20℃から+175℃の範囲
であり、 − 重合体P’(B)は、単量体Bから作られたホモ重
合体および/または共重合体を表し、重合体P’(B)
の各々が示す軟化温度は−130℃から+10℃の範囲
であり、 − 重合体P’(A)および/またはP’(B)は好適
にはそれぞれ重合体ブロックP(A)および/またはP
(B)と混和し、そして − 重合体P’(A)およびP’(B)の各々が示す表
面張力は≦45mJ/m 2である]を含有する可逆的系
も提供する。
【0050】重合体P’(A)および重合体P’(B)
の両方を混合する場合、有利には、重合体P’(A)と
P’(B)が互いに均一には混和しないようにそれらを
選択する。
【0051】ジブロック共重合体P(A)−P(B)用
の単量体そして重合体P’(A)およびP’(B)それ
ぞれ用の単量体として、既に述べた群AおよびBの単量
体を用いるのが好適である。
【0052】このようなジブロック共重合体は好適には
5000から600000g/モル、より好適には15
000から400000g/モル、特に好適には300
00から3000000g/モルの範囲の分子質量Mn
を有するものである。それらは有利には3以下の多分散
性D=Mw/Mnを示すものである。ジブロック共重合体
の組成を基準にした重合体ブロックP(A)の分率が3
から50重量%、好適には5から35重量%の範囲であ
るのが有利である。
【0053】有利には、このようなジブロック共重合体
にも接合した側鎖を1つ以上持たせてもよい。
【0054】そのようなブレンド物で用いるジブロック
共重合体の典型的な濃度は、単位P(A)−P(B)−
P(A)を含有する高級(higher)ブロック共重
合体100重量部当たり250重量部以下である。重合
体P’(A)およびP’(B)はそれぞれホモ重合体で
あるか或はさもなければ共重合体の構造を有するもので
あってもよい。この上に示した所見に従い、それらを有
利にはそれらがそれぞれブロック共重合体P(A)およ
びP(B)と相溶し得るように選択する。重合体P’
(A)およびP’(B)それぞれの鎖長を、好適には、
これと好適には混和および/または会合し得る重合体ブ
ロックの鎖長以下であるように選択し、前記鎖長より有
利には10%短く、非常に有利には20%短くする。こ
のようなBブロックを、また、これの長さがトリブロッ
ク共重合体のBブロックの長さの半分以下であるように
選択することも可能である。
【0055】本発明のブロック共重合体を生じさせる
時、原則として、制御(controlled)または
リビング機構(いろいろな制御重合技術の組み合わせを
包含)に従って進行するあらゆる重合を用いることがで
きる。決して完全さを主張するものでないが、ここでは
例としてアニオン重合以外にATRP、ニトロキサイド
/TEMPO制御重合、より好適にはRAFT方法を挙
げることができる、言い換えれば、特に、ブロックの長
さ、重合体の構造、または必ずしも必要ではないが重合
体鎖の立体規則性の制御を可能にする方法を挙げること
ができる。
【0056】ラジカル重合は有機溶媒の存在下か或は水
の存在下か或は有機溶媒の混合物および/または有機溶
媒と水の混合物中でか或は溶媒無しに実施可能である。
溶媒の使用量をできるだけ少なくするのが好適である。
ラジカル方法の場合の重合時間は変換率および温度に応
じて典型的に4から72時間の範囲である。
【0057】溶液重合の場合に用いる溶媒は、好適に
は、飽和カルボン酸のエステル(例えば酢酸エチル)、
脂肪族炭化水素(例えばn−ヘキサン、n−ヘプタンま
たはシクロヘキサン)、ケトン(例えばアセトンまたは
メチルエチルケトン)、特別な沸点を示すスピリット、
芳香族溶媒(例えばトルエンまたはキシレン)、または
上述した溶媒の混合物である。重合を水性媒体または有
機溶媒と水性溶媒の混合物中で行う場合には、乳化剤お
よび重合用安定剤を添加するのが好適である。重合開始
剤として、ラジカルを発生する通常の化合物、例えば過
酸化物、アゾ化合物およびペルオキソ硫酸塩などの使用
が有利である。また、開始剤の混合物の使用も卓越して
適する。
【0058】有利な手順では、タイプ(VIIa)また
は(VIIb)のニトロキサイド:
【0059】
【化1】
【0060】[ここで、R3、R4、R5、R6、R7
8、R9およびR10は、互いに独立して選択され、下記
の化合物または原子を表す: i)ハライド、例えば塩素、臭素またはヨウ素、 ii)飽和、不飽和および芳香族であってもよい炭素原
子数が1から20の線状、分枝、環状および複素環式炭
化水素、 iii)エステル−COOR11、アルコキサイド−OR
12および/またはホスホネート−PO(OR132(こ
こで、R11、R12およびR13は群ii)の基を表す)]
を用いてラジカルの安定化を行う。
【0061】式(VIIa)または(VIIb)で表さ
れる化合物はまた如何なる種類の重合体鎖に結合してい
てもよく(主に、上述したラジカルの少なくとも1つが
そのような重合体鎖を構成する意味で)、従って、それ
らを前記ブロック共重合体を生じさせる時に巨大ラジカ
ル(macroradicals)または巨大調節剤
(macroregulators)として用いること
ができる。
【0062】重合を制御する調節剤として下記の種類の
化合物を用いるのがより好適である: ・ 2,2,5,5−テトラメチル−1−ピロリジニル
オキシル(PROXYL)、3−カルバモイル−PRO
XYL、2,2−ジメチル−4,5−シクロヘキシル−
PROXYL、3−オキソ−PROXYL、3−ヒドロ
キシルイミン−PROXYL、3−アミノメチル−PR
OXYL、3−メトキシ−PROXYL、3−t−ブチ
ル−PROXYL、3,4−ジ−t−ブチル−PROX
YL、 ・ 2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニル
オキシ(TEMPO)、4−ベンゾイルオキシ−TEM
PO、4−メトキシ−TEMPO、4−クロロ−TEM
PO、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−オキソ−TE
MPO、4−アミノ−TEMPO、2,2,6,6−テ
トラエチル−1−ピペリジニルオキシル、2,2,6−
トリメチル−6−エチル−1−ピペリジニルオキシル、 ・ N−t−ブチル 1−フェニル−2−メチルプロピ
ルのニトロキサイド、 ・ N−t−ブチル 1−(2−ナフチル)−2−メチ
ルプロピルのニトロキサイド、 ・ N−t−ブチル 1−ジエチルホスホノ−2,2−
ジメチルプロピルのニトロオキサイド、 ・ N−t−ブチル−1−ジベンジルホスホノ−2,2
−ジメチルプロピルのニトロオキサイド、 ・ N−(1−フェニル−2−メチルプロピル) 1−
ジエチルホスホノ−1−メチルエチルのニトロオキサイ
ド、 ・ ジ−t−ブチルニトロキサイド、 ・ ジフェニルニトロキサイド、 ・ t−ブチル t−アミルニトロキサイド。
【0063】別法として、本感圧接着剤の調製を可能に
する一連のさらなる重合方法は下記の最新技術から選択
可能である:米国特許第4,581,429A号には、
式R IIIN−O−Y[式中、Yは、不飽和単量体を重
合させ得るフリーラジカル種である]で表される化合物
を用いて開始させる制御成長(controlled−
growth)ラジカル重合方法が開示されている。し
かしながら、その反応でもたらされる変換率は一般に低
い。特にアクリレートの重合が問題になり、重合が進行
するとしても収率および分子質量が非常に低い。WO
98/13392 A1には、対称的な置換パターンを
有する開鎖アルコキシアミン化合物が記述されている。
EP 735 052 A1には、狭い分子質量分布を
示す熱可塑性弾性重合体を生じさせる方法が開示されて
いる。WO 96/24620A1には、非常に特殊な
ラジカル化合物、例えば燐含有ニトロキサイド(これは
イミダゾリジンが基になっている)などを用いた重合方
法が記述されている。WO 98/44008 A1に
は、モルホリン、ピペラジノンおよびピペラジンジオン
が基になった特殊なニトロキシルが開示されている。D
E 199 49352 A1には、制御成長ラジカル
重合における調節剤として複素環式アルコキシアミンが
記述されている。相当して、そのようなアルコキシアミ
ンおよび/または相当する遊離ニトロキサイドが更に開
発されたことにより、ポリアクリレートの製造効率が向
上した[Hawkerがthe National M
eeting of the American Ch
emical Society(1997年春)に寄
稿、HusemannがIUPAC World Po
lymer Meeting 1998(ゴールドコー
スト)に寄稿]。
【0064】さらなる制御成長重合方法として原子移動
ラジカル重合(ATRP)を用いて有利に前記ブロック
共重合体を合成することも可能であり、好適には、一官
能性もしくは二官能性の第二もしくは第三ハロゲン化物
を開始剤として用いそしてこのようなハロゲン化物1種
または2種以上に抽出(abstract)を受けさせ
る目的でCu、Ni、Fe、Pd、Pt、Ru、Os、
Rh、Co、Ir、AgまたはAuの錯体を用いる[E
P 0 824 111 A1、EP 826698
A1、EP 824 110 A1、EP 841 3
46 A1、EP 850 957 A1]。更に、A
TRPのいろいろな可能性が資料である米国特許第5,
945,491 A号、米国特許第5,854,364
A号および米国特許第5,789,487 A号に記
述されている。
【0065】また、有利には、本発明に従って用いるブ
ロック共重合体の調製をアニオン重合で行うことも可能
である。この場合に用いる反応用媒体に好適には不活性
溶媒、例えば脂肪族および環状脂肪族炭化水素など、ま
たは芳香族炭化水素などを含める。
【0066】リビング重合体は一般に構造PL(A)−
Me[ここで、Meは周期律表のI族の金属、例えばリ
チウム、ナトリウムまたはカリウムなどであり、そして
L(A)は、単量体Aから生じた成長する重合体ブロ
ックである]で表される。この生じる重合体ブロックの
分子質量は開始剤濃度と単量体濃度の比率で決定され
る。ブロック構造を作り出す目的で、まず最初に重合体
ブロックP(A)構成用の単量体Aを添加した後に単量
体Bを添加して重合体ブロックP(B)を結合させ、そ
して次に再び単量体Aを添加して、それの上にさらなる
重合体ブロックP(A)を重合させることで、トリブロ
ック共重合体P(A)−P(B)−P(A)を生じさせ
る。別法として、適切な二官能化合物を用いてP(A)
−P(B)−Mを連成させることも可能である。このよ
うにして、星状ブロック共重合体[P(B)−P
(A)]nも同様に入手可能である。適切な重合開始剤
の例には、下記の列挙は決して完全さを主張するもので
ないが、n−プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、
s−ブチルリチウム、2−ナフチルリチウム、シクロヘ
キシルリチウムおよびオクチルリチウムが含まれる。更
に、アクリレートの重合ではサマリウム錯体が基になっ
た開始剤も公知であり(Macromolecule
s、1995、28、7886)、ここで用いてもよ
い。
【0067】更に、また、二官能開始剤、例えば1,
1,4,4−テトラフェニル−1,4−ジリチオブタン
または1,1,4,4−テトラフェニル−1,4−ジリ
チオイソブタンなどを用いることも可能である。共開始
剤(cointiators)の使用も同様に可能であ
る。適切な共開始剤には、ハロゲン化リチウム、アルカ
リ金属のアルコキサイドおよびアルキルアルミニウム化
合物が含まれる。非常に好適な1つの変法では、アクリ
レート単量体、例えばアクリル酸n−ブチルおよびアク
リル酸2−エチルヘキシルなどの重合が直接起こり得る
ように配位子および共開始剤を選択し、それによって、
相当するアルコールとのエステル交換によってアクリレ
ート単量体が重合体内に生じないようにすべきである。
【0068】実施するに非常に好適な製造方法はRAF
T重合変法[リバーシブルアディションフラグメンテー
ション(reversible addition−f
ragmentaion)連鎖移動重合]である。この
ような重合方法は例えば資料であるWO 98/014
78 A1およびWO 99/31144 A1などに
詳述されている。トリブロック共重合体を生じさせよう
とする場合には、一般構造RIII−S−C(S)−S−
IIIで表されるトリチオカーボネート[Macrom
olecules 2000、33、234−245]
が特に有利に適切であり、これを用いて、1番目の段階
で末端ブロックP(A)用の単量体を重合させる。次の
2番目の段階で、中央ブロックP(B)を生じさせる。
末端ブロックP(A)の重合を行った後に反応を停止さ
せそして再び開始させる。また、反応を中断しないで重
合を連続的に実施することも可能である。非常に有利な
1つの変法では、例えばトリチオカーボネート(VII
I)および(IX)またはチオ化合物(X)および(X
I)
【0069】
【化2】
【0070】を重合で用い、ここで、Φはフェニル環
(これは無官能であるか或は直接またはエステルもしく
はエーテル橋渡しで結合しているアルキルもしくはアリ
ール置換基による官能化を受けていてもよい)、または
シアノ基、または飽和もしくは不飽和脂肪族基であって
もよい。このフェニル環Φは場合により重合体ブロック
を1つ以上持っていてもよく、そのような重合体ブロッ
クは、少しではあるが挙げると、例えばポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレンまたはポリ(メ
タ)アクリレート[P(A)またはP(B)の定義に従
って構成されていてもよい]またはポリスチレンであ
る。官能は例えばハロゲン、ヒドロキシル基、エポキシ
ド基、窒素もしくは硫黄含有基などであり得るが、この
リストは決して完全さを主張するものでない。
【0071】特に非対称的な系を生じさせようとする時
には、また、一般構造RIV−C(S)−S−RVで表さ
れるチオエステルを用いることも可能である。RIVおよ
びRVは互いに独立して選択可能であり、RIVは、下記
の群i)からiv)の中の1つに属する基であってもよ
く、そしてRVは、下記の群i)からiii)の中の1
つに属する基であってもよい: i)C1からC18アルキル、C2からC18アルケニル、C
2からC18アルキニル(各々線状もしくは分枝)、アリ
ール−、フェニル−、ベンジル−、脂肪族および芳香族
複素環、 ii)−NH2、−NH−RVI、−NRVIVII、−NH
−C(O)−RVI、−NRVI−C(O)−RVII、−N
H−C(S)−RVI、−NRVI−C(S)−RVII
【0072】
【化3】
【0073】[ここで、RVIおよびRVIIは、群i)か
ら互いに独立して選択される基である]、 iii)−S−RVIII、−S−C(S)−RVIII[ここ
で、RVIIIは群i)またはii)の1つに属する基であ
り得る]、 iv)−O−RVIII、−O−C(O)−RVIII[ここ
で、RVIIIは群i)またはii)の1つから選択される
基であり得る]。
【0074】上述した重合を制御成長ラジカル機構で進
行させることに関連して、重合用の追加的ラジカル開始
剤、特に熱で分解してラジカルを発生するアゾもしくは
パーオキソ開始剤を更に含んで成る開始剤系を用いる方
が好適である。しかしながら、原則として、公知の通常
のアクリレート用開始剤の全部がこの目的で用いるに適
する。C中心ラジカル(C−centered rad
icals)の発生がHouben Weyl、Met
hoden der OrganischenChem
ie、E 19a巻、60頁以降に記述されている。こ
のような方法を優先的に用いる。ラジカル源の例は過酸
化物、ヒドロパーオキサイドおよびアゾ化合物である。
ここで挙げることができる典型的なラジカル開始剤の非
排他的例のいくつかには、ペルオキソ二硫酸カリウム、
ジベンゾイルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、シクロヘキシ
ルスルホニルアセチルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、アゾジイソブチロニトリル、ジイソプ
ロピルパーカーボネート、過カプリル酸t−ブチルおよ
びベンズピナコールが含まれる。非常に好適な1つの変
法で用いるラジカル開始剤は1,1’−アゾビス(シク
ロヘキシルニトリル)[DuPontのVazo 88
(商標)]または2,2−アゾビス(2−メチルブタン
ニトリル)[DuPontのVazo 67(商標)]
である。更に、また、紫外線照射下でのみラジカルを放
出するラジカル源を用いることも可能である。
【0075】重合を一般に通常のRAFT方法で実施し
て非常に狭い分子量分布を得ようとすると、変換率は僅
かのみである(WO 98/01478 A1)。しか
しながら、そのような重合体を感圧接着剤、特にホット
メルト感圧接着剤として用いるのは不可能である、と言
うのは、そのように変換率が低いことで残存する単量体
の分率が高いことから技術的接着特性に悪影響が生じ、
濃縮工程で残存する単量体が溶媒再循環液(recyc
late)に混入しかつ相当する自己接着性テープが非
常に高い気体発生(outgassing)を示すであ
ろうからである。本発明に従い、好適には、濃縮用押出
し加工機を減圧下で用いて溶媒を除去するが、この目的
で、例えば、異なるか或は同じ真空段階で溶媒を優先的
に留出させかつ供給材料予備加熱装置が備わっている単
軸もしくは二軸押出し加工機を用いることができる。
【0076】本発明の有利なさらなる進展では、前記ブ
ロック共重合体である感圧接着剤に粘着付与剤樹脂(t
ackifier resisn)を混合してもよい。
原則として、相当するポリアクリレートである中央ブロ
ックP(B)に可溶なあらゆる樹脂を用いることができ
る。適切な粘着付与剤樹脂には、少しではあるが挙げる
と、ロジンおよびロジン誘導体[ロジンエステル(例え
ば不均化または水添などによる安定化を受けたロジン誘
導体を包含)]、ポリテルペン樹脂、テルペン−フェノ
ール樹脂、アルキルフェノール樹脂、そして脂肪族、芳
香族および脂肪−芳香族炭化水素樹脂が含まれる。この
選択した樹脂は、主に、弾性重合体ブロックに優先的に
相溶し得る樹脂である。前記ブロック共重合体に入れる
前記樹脂の重量分率を典型的には40重量%以下、より
好適には30重量%以下にする。本発明の1つの特定態
様では、重合体ブロックP(A)に相溶し得る樹脂も同
様に使用可能である。
【0077】また、場合により、可塑剤、充填材(例え
ば繊維、カーボンブラック、酸化亜鉛、二酸化チタン、
チョーク、固体状または中空ガラス球、他の材料の微細
球、シリカ、ケイ酸塩)、核形成剤、発泡剤(expa
ndants)、配合剤および/または老化抑制剤(一
次および二次抗酸化剤の形態または光安定剤の形態)な
どを添加することも可能である。
【0078】好適には、重合体ブロックP(A)を物理
的に架橋させることを通して、本感圧接着剤の内部強度
(凝集力)を生じさせる。その結果として生じる物理的
架橋は典型的に熱可逆性である。不可逆的架橋を起こさ
せようとする場合には追加的に接着剤を化学的に架橋さ
せてもよい。この目的で、本発明の可逆的系で用いるア
クリル系ブロック共重合体である感圧接着剤に、場合に
より、相溶性のある架橋用物質を含めてもよい。適切な
架橋剤の例には、金属のキレート化合物、多官能イソシ
アネート、多官能アミンおよび多官能アルコールが含ま
れる。有利には、多官能アクリレートを化学放射線用架
橋剤として追加的に用いてもよい。
【0079】本発明の系で用いるポリアクリレート含有
ブロック共重合体を場合により紫外光で架橋させる目的
で紫外光を吸収する光開始剤を添加してもよい。多大な
効果で使用可能な有用な光開始剤はベンゾインのエーテ
ル、例えばベンゾインのメチルエーテルおよびベンゾイ
ンのイソプロピルエーテルなど、置換アセトフェノン、
例えば2,2−ジエトキシアセトフェノン[Ciba
GeigyからIrgacure 651(商標)とし
て入手可能]、2,2−ジメトキシ−2−フェニル−1
−フェニルエタノン、ジメトキシヒドロキシアセトフェ
ノンなど、置換α−ケトール、例えば2−メトキシ−2
−ヒドロキシプロピオフェノンなど、芳香族スルホニル
クロライド、例えば2−ナフチルスルホニルクロライド
など、そして光活性オキシム、例えば1−フェニル−
1,2−プロパンジオンの2−(O−エトキシカルボニ
ル)オキシムなどである。
【0080】使用可能な前記光開始剤および他の光開始
剤(Norrish IまたはNorrish II型
の光開始剤を包含)は下記の基:ベンゾフェノン、アセ
トフェノン、ベンジル、ベンゾイン、ヒドロキシアルキ
ルフェノン、フェニルシクロヘキシルケトン、アントラ
キノン、トリメチルベンゾイルホスフィンオキサイド、
メチルチオフェニルモルホリニルケトン、アミノケト
ン、アゾベンゾイン、チオキサントン、ヘキサアリール
ビスイミダゾール、トリアジンまたはフルオレノンを含
有している可能性があり、前記基は各々が更に1つ以上
のハロゲン原子および/または1つ以上のアルキルオキ
シ基および/または1つ以上のアミノ基もしくはヒドロ
キシル基で置換されていてもよい。代表的な概要がFo
uassier著、「Photoinitiatio
n,Photopolymerization and
Photocuring:Fundamentals
and Applications」、Hanser
−Verlag、Munich1995に与えられてい
る。さらなる詳細に関してはCarroy他著、「Ch
emistry and Technology of
UV and EBFormulation for
Coatings,Inks and Paint
s」、Oldring編集、1994、SITA、ロン
ドン)を参照のこと。
【0081】また、本発明に従って用いる感圧接着剤を
架橋させる目的で電子ビームを用いることも原則として
可能である。用いることができる典型的な照射装置は、
電子ビーム加速装置の場合、線形陰極装置、走査装置お
よびセグメント化陰極装置(segmented ca
thode systems)である。最新技術および
最も重要な工程パラメーターの詳細な記述をSkelh
orne、「Chemistry and Techn
ology of UV and EB Formul
ation for Coatings,Inks a
nd Paints」、第1巻、1991、SITA
(ロンドン)の中のElectron Beam Pr
ocessingに見ることができる。典型的な加速電
圧は50kVから500kV、好適には80kVから3
00kVの範囲内である。用いる散乱光線量(scat
ter doses)は5から150kGy、特に20
から100kGyの範囲である。 自己接着性テープ(製品構造) 本可逆的系は特に下記の如く構成可能である: a]1種以上のアクリル系ブロック共重合体を基礎重合
体1種または2種以上として含んで成る感圧接着剤層で
構成されている単層の接着性シート、 b]アクリル系ブロック共重合体が基になった層が感圧
接着層として片面もしくは両面に用いられている多層接
着シート。 a)単層構造物 アクリル系ブロック共重合体は高い凝集力を有すること
から、アクリル系ブロック共重合体の自己接着性片また
はシートを厚みが数ミリメートル以下の単一層a(図
1)で生じさせることができる。そのような自己接着性
片/シートは固有の紫外線安定性を有することから、光
安定剤が必要であるとしても非常に少量のみである。従
って、高い光安定性を有する水のように奇麗で透明な態
様を得るのは容易である。 b)多層構造物 更に、アクリル系ブロック共重合体を含んで成る本発明
の可逆的系が基になった多層の自己接着性片/シートの
使用も可能であり、その例は2層、3層または多層系
(図2:3層構造物、図3:2層構造物を参照)であ
る。
【0082】本発明の可逆的系は、上述した如きアクリ
ル系ブロック共重合体のいずれも含有しない層を含んで
成る多層構造物の形態でも同様に使用可能である。この
種類の自己接着性3層テープは、例えば中央の層bと外
側の2層aおよびa’を含んで成る(図2)。層bは、
例えば弾性重合体、例えば天然ゴム、合成ポリイソプレ
ン、ポリブタジエンなど、または熱可塑性弾性重合体、
例えばスチレンのブロック共重合体(例えばスチレン−
イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレ
ン、またはそれらの水添同族体であるスチレン−エチレ
ン/プロピレン−スチレンおよびスチレン−エチレン/
ブチレン−スチレン)、または上述したスチレンブロッ
ク共重合体に類似したPMMA含有重合体、即ちポリ
(MMA−イソプレン−MMA)、ポリ(MMA−ブタ
ジエン−MMA)、ポリ(MMA−エチレン/プロピレ
ン−MMA)およびポリ(MMA−エチレン/ブチレン
−MMA)を含有していてもよく、それらは純粋な形態
であるか或は樹脂および/または他の添加剤とのブレン
ド物の形態であってもよい。更に、中央の層bに、ま
た、支持用フィルム、発泡体、不織布、紙、金属箔、そ
して感圧接着剤の製造で通常用いられるさらなる支持用
材料を含めることも可能である。
【0083】外側の層aおよびa’を、この上に記述し
た如きアクリル系ブロック共重合体である感圧接着剤で
構成させるが、これらの構造は同じか或は異なっていて
もよい。アクリル系ブロック共重合体である外側層の厚
みは同じか或は異なっていてもよく、これは典型的には
少なくとも10μm厚、より好適には少なくとも25μ
m厚である。 2層、即ちaとbで構成されている2層系(図3)の形
態の可逆的系 層bは、例えば弾性重合体、例えば天然ゴムなど、また
は熱可塑性弾性重合体、例えばアクリル系ブロック重合
体またはスチレンのブロック共重合体(純粋な形態また
は樹脂および/または他の添加剤とのブレンド物の形態
のポリジエンである中央ブロックを伴う)などで構成可
能である。層bは、特に、厚みが少なくとも10μm、
好適には厚みが25μm以上、より好適には厚みが10
0μm以上であることを特徴とする。
【0084】上部層aをこの上に記述した如きアクリル
系ブロック共重合体である感圧接着剤で構成させる。こ
の上部層の厚みを典型的には10μm以上、より好適に
は25μm以上にする。
【0085】本発明は、更に、少なくとも1種のブロッ
ク共重合体が基になった少なくとも1種の感圧接着剤を
含んで成っていて少なくとも1種のブロック共重合体が
少なくともある程度ではあるが(メタ)アクリル酸誘導
体が基礎になって構成されており、追加的に、少なくと
も1種のブロック共重合体が、少なくとも、少なくとも
1つの重合体ブロックP(B)と少なくとも2つの重合
体ブロックP(A)で構成されている単位P(A)−P
(B)−P(A)を含んで成り、ここで、 − P(A)が互いに独立して単量体Aから作られたホ
モ重合体および/または共重合体ブロックを表して前記
重合体ブロックP(A)の各々が+20℃から+175
℃の範囲の軟化温度を示し、 − P(B)が単量体Bから作られたホモ重合体または
共重合体ブロックを表して前記重合体ブロックP(B)
が−130℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
一には混和せず、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
≦45mJ/m2の表面張力を有する、感圧接着剤系を
可逆的接着、特に紙への接着の目的で用いることも提供
する。この接着テープは基質からこの基質が損傷を受け
ることも接着剤の残留物が前記基質の上に残存すること
もなく残留物なしに再剥がし可能である。
【0086】ここでは、請求項1記載または副請求項の
中の1項記載の感圧接着剤を非常に有利に用いる。
【0087】
【実施例】試験方法 A. 接着強度 PSTC−1に従って引き剥がし接着(接着強度)の試
験を実施した。厚みが100μmの感圧接着層を厚みが
25μmのPETシートに付着させる。このサンプルの
片(幅2cm)をグラフィック紙(ROTOKOPコピ
ー紙、80g/m2)(PE板の上を覆っている)に接
着させたが、ここでは、それの上に2kgのローラーを
前後に3回転がすことで接着させた。前記板を引張り試
験機にクランプで取り付けて、これの遊離末端から自己
接着片を180°の引き剥がし角で300mm/分の引
き剥がし速度で引き剥がす。 B. 接着強度−引き剥がし力上昇 PSTC−1に従って引き剥がし接着(接着強度)の試
験を実施した。厚みが100μmの感圧接着層を厚みが
25μmのPETシートに付着させる。このサンプルの
片(幅2cm)をグラフィック紙(ROTOKOPコピ
ー紙、80g/m2)(PE板の上を覆っている)に接
着させたが、ここでは、それの上に2kgのローラーを
前後に3回転がすことで接着させた。接着させて72時
間後に、前記板を引張り試験機にクランプで取り付け
て、これの遊離末端から自己接着片を180°の引き剥
がし角で300mm/分の引き剥がし速度で引き剥が
す。 C. 可逆性 厚みが100μmの感圧接着層を厚みが25μmのPE
Tシートに付着させる。このサンプルの片(幅2cm)
をこれ自身の上に15cmの長さに及んで折り畳んだ
後、それの上に2kgのローラーを前後に3回転がすこ
とで接着させた。その後直ちに接着領域を互いから手で
引き剥がし、この引き剥がす速度の選択で個々の試験片
の可逆性を評価した。感圧接着剤のフィルムが互いから
損傷なく多大な力を費やすことなく剥がれるならば、試
験に合格する。 D. ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC) 平均分子量Mwおよび多分散性PDをゲル浸透クロマト
グラフィーで測定した。用いた溶離剤はトリフルオロ酢
酸含有量が0.1体積%のTHFであった。測定を25
℃で実施した。用いたプレカラムはPSS−SDV、5
μ、103Å、ID8.0mmx50mmであった。カ
ラムPSS−SDV、5μ、103およびまた105およ
び106(各々IDが8.0mmx300mm)を用い
て分離を実施した。サンプルの濃度を4g/lにし、流
量を1分当たり1.0mlにした。測定をポリスチレン
標準に対して実施した。 E. 原子力顕微鏡(AFM) Topometrixの走査力顕微鏡Explorer
を用いてAFM測定を実施した。横方向の走査範囲を1
00μmにしそしてz方向の走査範囲を10μmにす
る。測定をパルス力モードで実施した(Oxford
Series on Optical Scienc
e、M.Lapp、H.Stark編集、Oxford
University Press 1991の中の
D.Sarid、Scanning Force Mi
croscopyを参照)。ストレージオシロスコープ
(storage oscilloscope)はTe
ktronix製であり、FMR50 Cantile
verはNanosensors製である(1Nm-1
lever<5Nm-1)。 試験片調製 RAFT調節剤の調製:Synth.Comm.、19
88、18(13)、1531に示されている指示に従
い、二硫化炭素および水酸化ナトリウムを用い、2−フ
ェニルエチルブロマイドから出発して、調節剤であるビ
ス−2,2’−フェニルエチルトリチオカーボネート
(式VIII)の調製を行った。収率:72%、1H−
NMR(CDCl3)、δ:7.20−7.40ppm
(m、10H)、3.81ppm(m、1H)、3.7
1ppm(m、1H)、1.59ppm(d、3H)、
1.53ppm(d、3H)。 ポリスチレン(PS)の調製 フリーラジカル重合に通常の2Lの反応槽に窒素下でス
チレンを362gおよび調節剤であるビス−2,2’−
フェニルエチルトリチオカーボネートを3.64g仕込
む。この初期仕込み物を内部温度が110℃になるまで
加熱した後、これにVazo 67(商標)(DuPo
nt)を0.15g用いた開始を受けさせる。10時間
の反応時間後、トルエンを100g添加する。24時間
の反応時間後、Vazo 67(商標)を更に0.1g
用いて開始を実施した後、重合を24時間継続する。こ
の重合過程中に粘度が顕著に上昇する。これを補う目的
で48時間後にトルエンを150g添加することで最終
的な希釈を行う。
【0088】精製では、メタノールを4.5リットル用
いて重合体を沈澱させ、フリットで濾過した後、真空乾
燥オーブンに入れて乾燥させた。
【0089】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=29300g/
モルおよびMw=35500g/モルであることが分か
った。実施例1 2番目の段階で、フリーラジカル重合に通常の反応槽内
で48.5gのポリスチレンPSを64gのメタアクリ
ル酸ステアリル、256gのアクリル酸2−エチルヘキ
シルおよび100gのアセトンと混合する。この混合物
を窒素ガス下で30分に渡って不活性にした後、これを
内部温度が60℃になるまで加熱し、そしてこれに0.
1gのVazo 67(商標)(DuPont)(5g
のアセトンに入っている溶液の状態)を用いた開始を受
けさせる。4時間の反応時間後、更に0.1gのVaz
o 67(商標)(10gのアセトンに入っている溶液
の状態)を用いた開始を実施する。10時間の反応時間
後、150gのアセトンを用いて希釈を実施する。28
時間の反応時間後に冷却を行うことで重合を停止させた
後、特殊な沸点を有するスピリット60/95を添加す
ることで生成物を30%になるまで希釈する。
【0090】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=99700g/
モルおよびMw=208000g/モルであることが分
かった。
【0091】技術的接着試験では、下張りをしておいた
(primed)厚みが25μmのPETシートに前記
重合体を溶液の状態で塗布した後、120℃で10分間
乾燥させた。乾燥後の塗布率は100g/m2であっ
た。
【0092】技術的接着試験では試験方法A、Bおよび
Cを実施した。実施例2 2番目の段階で、フリーラジカル重合に通常の反応槽内
で48.5gのポリスチレンPSを64gのメタアクリ
ル酸ステアリル、256gのアクリル酸n−ブチルおよ
び100gのアセトンと混合する。この混合物を窒素ガ
ス下で30分に渡って不活性にした後、これを内部温度
が60℃になるまで加熱し、そしてこれに0.1gのV
azo 67(商標)(DuPont)(5gのアセト
ンに入っている溶液の状態)を用いた開始を受けさせ
る。4時間の反応時間後、更に0.1gのVazo 6
7(商標)(10gのアセトンに入っている溶液の状
態)を用いた開始を実施する。10時間の反応時間後、
150gのアセトンを用いて希釈を実施する。28時間
の反応時間後に冷却を行うことで重合を停止させた後、
特殊な沸点を有するスピリット60/95を添加するこ
とで生成物を30%になるまで希釈する。
【0093】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=131000g
/モルおよびMw=279000g/モルであることが
分かった。
【0094】技術的接着試験では、下張りをしておいた
厚みが25μmのPETシートに前記重合体を溶液の状
態で塗布した後、120℃で10分間乾燥させた。乾燥
後の塗布率は100g/m2であった。
【0095】技術的接着試験では試験方法A、Bおよび
Cを実施した。実施例3 2番目の段階で、フリーラジカル重合に通常の反応槽内
で48.5gのポリスチレンPSを96gのアクリル酸
ステアリル、222.4gのアクリル酸2−エチルヘキ
シル、1.6gのアクリル酸および100gのアセトン
/特殊な沸点を有するスピリット60/95(1:1)
と混合する。この混合物を窒素ガス下で30分に渡って
不活性にした後、これを内部温度が60℃になるまで加
熱し、そしてこれに0.15gのVazo 67(商
標)(DuPont)(5gのアセトンに入っている溶
液の状態)を用いた開始を受けさせる。1.5時間の反
応時間後、更に0.15gのVazo 67(商標)
(5gのアセトンに入っている溶液の状態)を用いた開
始を実施する。3時間、4.75時間、6時間および
6.5時間の反応時間後、各場合とも50gのアセトン
を用いた希釈を実施する。24時間の反応時間後に冷却
を行うことで重合を停止させた後、特殊な沸点を有する
スピリット60/95を添加することで生成物を30%
になるまで希釈する。
【0096】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=108000g
/モルおよびMw=223000g/モルであることが
分かった。
【0097】技術的接着試験では、下張りをしておいた
厚みが25μmのPETシートに前記重合体を溶液の状
態で塗布した後、120℃で10分間乾燥させた。乾燥
後の塗布率は100g/m2であった。
【0098】技術的接着試験では試験方法A、Bおよび
Cを実施した。実施例4 2番目の段階で、フリーラジカル重合に通常の反応槽内
で59gのポリスチレンPSを94.1gのアクリル酸
ステアリル、174.7gのアクリル酸2−エチルヘキ
シルおよび100gのアセトン/特殊な沸点を有するス
ピリット60/95(1:1)と混合する。この混合物
を窒素ガス下で30分に渡って不活性にした後、これを
内部温度が60℃になるまで加熱し、そしてこれに0.
15gのVazo 67(商標)(DuPont)(5
gのアセトンに入っている溶液の状態)を用いた開始を
受けさせる。1.5時間の反応時間後、更に0.15g
のVazo 67(商標)(5gのアセトンに入ってい
る溶液の状態)を用いた開始を実施する。3.5時間後
に50gのアセトン/特殊な沸点を有するスピリット6
0/95(1:1)を用いた希釈を実施し、4.5時間
後に50gのアセトンを用いた希釈を実施し、6.5時
間後に70gのアセトン/特殊な沸点を有するスピリッ
ト60/95(1:1)を用いた希釈を実施しそして
7.5時間後に50gのアセトンを用いた希釈を実施す
る。24時間の反応時間後に冷却を行うことで重合を停
止させた後、特殊な沸点を有するスピリット60/95
を添加することで生成物を30%になるまで希釈する。
【0099】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=112000g
/モルおよびMw=237000g/モルであることが
分かった。
【0100】技術的接着試験では、下張りをしておいた
厚みが25μmのPETシートに前記重合体を溶液の状
態で塗布した後、120℃で10分間乾燥させた。乾燥
後の塗布率は100g/m2であった。
【0101】技術的接着試験では試験方法A、B、Cお
よびEを実施した。実施例5 2番目の段階で、フリーラジカル重合に通常の反応槽内
で84gのポリスチレンPSを93gのアクリル酸ステ
アリル、173gのアクリル酸2−エチルヘキシルおよ
び100gのアセトン/特殊な沸点を有するスピリット
60/95(1:1)と混合する。この混合物を窒素ガ
ス下で30分に渡って不活性にした後、これを内部温度
が60℃になるまで加熱し、そしてこれに0.15gの
Vazo67(商標)(DuPont)(5gのアセト
ンに入っている溶液の状態)を用いた開始を受けさせ
る。1.5時間の反応時間後、更に0.15gのVaz
o67(商標)(5gのアセトンに入っている溶液の状
態)を用いた開始を実施する。4時間の反応時間後、更
に0.15gのVazo 67(商標)(5gのアセト
ンに入っている溶液の状態)を用いた開始を実施する。
5時間の反応時間後、更に0.2gのVazo 67
(商標)(5gのアセトンに入っている溶液の状態)を
用いた開始を実施する。7時間後および8時間後に各場
合とも100gのアセトン/特殊な沸点を有するスピリ
ット60/95(1:1)を用いた希釈を実施する。3
0時間の反応時間後に冷却を行うことで重合を停止させ
た後、特殊な沸点を有するスピリット60/95を添加
することで生成物を30%になるまで希釈する。
【0102】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=87000g/
モルおよびMw=166000g/モルであることが分
かった。
【0103】技術的接着試験では、下張りをしておいた
厚みが25μmのPETシートに前記重合体を溶液の状
態で塗布した後、120℃で10分間乾燥させた。乾燥
後の塗布率は100g/m2であった。
【0104】技術的接着試験では試験方法A、B、Cお
よびEを実施した。実施例6 フリーラジカル重合に通常の2Lの反応槽に窒素下でア
クリル酸を40g、アクリル酸2−エチルヘキシルを4
0g、調節剤であるビス−2,2’−フェニルエチル−
トリチオカーボネートを1.2gおよびアセトンを80
g仕込む。この初期仕込み物を内部温度が60℃になる
まで加熱した後、これに0.2gのVazo 67(商
標)(DuPont)(5gのアセトンに入っている溶
液の状態)を用いた開始を受けさせる。1.5時間の反
応時間後、0.2gのVazo67(商標)(DuPo
nt)(5gのアセトンに入っている溶液の状態)を用
いて開始を繰り返す。5時間および7時間の反応時間
後、各場合とも50gのアセトンを用いた希釈を実施す
る。24時間の反応後にサンプルを採取する。
【0105】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=30100g/
モルおよびMw=35300g/モルであることが分か
った。
【0106】24時間の反応時間後、同じ反応槽内で重
合を継続する。前記重合体にアクリル酸2−エチルヘキ
シルを320g、アセトンを80gおよびイソプロパノ
ールを20g加える。24.75時間の反応時間後、
0.2gのVazo 67(商標)(DuPont)
(5gのアセトンに入っている溶液の状態)を用いて開
始を繰り返す。28.5時間後および32時間後、各場
合とも50gのアセトンを用いた希釈を実施する。48
時間後、0.2gのVazo 67(商標)(DuPo
nt)(5gのアセトンに入っている溶液の状態)を用
いて開始を繰り返す。55.5時間後にアセトンを20
g加え、そして72時間後に、室温に冷却することで反
応を停止させる。
【0107】ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマ
トグラフィー(試験D)により、M n=41900g/
モルおよびMw=77400g/モルであることが分か
った。
【0108】技術的接着試験では、下張りをしておいた
厚みが25μmのPETシートに前記重合体を溶液の状
態で塗布した後、120℃で10分間乾燥させた。乾燥
後の塗布率は100g/m2であった。
【0109】技術的接着試験では試験方法A、Bおよび
Cを実施した。 結果 例として、個々の重合体の組成を明瞭さの目的で再び示
し、表1に要約する:
【0110】
【表1】
【0111】PS=ポリスチレン []=重合体ブロック EHA=アクリル酸2−エチルヘキシル SMA=メタアクリル酸ステアリル BA=アクリル酸n−ブチル SA=アクリル酸ステアリル AS=アクリル酸 %=重量パーセント 表1の重合体組成の下に示す数値は、各場合とも、個々
の重合体ブロックの重量パーセント組成に関係する。実
施例1から5の場合のポリスチレンは常にホモ重合体で
ある末端ブロックの形態である。重合体全体に含まれる
それのパーセント分率のみが異なる。実施例1から3で
は中央ブロックの組成を異ならせた。分子量を異ならせ
ることで個々の重合体が示す表面張力を変える変法およ
び硬質ブロックドメイン(hard block do
mains)の生成度合を異ならせることで個々の重合
体が示す表面張力を変える変法の両方とも異なる技術的
接着特性をもたらす。
【0112】実施例6では、ポリスチレン末端ブロック
を、アクリル酸を50%とアクリル酸2−エチルヘキシ
ルを50%用いて生じさせた共重合体に置き換えた。そ
の中央ブロックを純粋なポリ−アクリル酸2−エチルヘ
キシルで構成させた。
【0113】まず最初に、それらのブロック重合体が示
す技術的接着特性を測定した。その結果を以下の表2に
示す。
【0114】
【表2】
【0115】表2に挙げたデータは、前記重合体を非常
に可逆的な感圧接着剤として用いることができることを
示している。接着剤自身からの可逆性に関する試験はP
SAに対して非常に苛酷な要求を課す試験であるが、実
施例1から6は前記試験を明らかに合格する。PSAが
前記試験を合格するならば、これはまた鋼、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリメタアクリル酸メチル、ポリカ
ーボネートそして他の数多くのプラスチックおよび他の
材料などの如き基質からも可逆的に剥がれ得る。本実施
例の特別な特徴は、本発明のPSA系で用いたPSAを
全領域に渡って追加的に架橋させておらずかつ前にも後
にも構造化手順を用いないで被覆を受けさせている点に
ある。その上、選択した塗布率である100g/m2
可逆性組成物にとっては非常に高い率である。可逆的P
SAにとって別の難題である試験は、紙への接着であ
る、と言うのは、この場合には、PSAテープを剥がす
時に裂けが非常に頻繁に観察されるからである。従っ
て、実施例1から6を同様に通常のグラフィック紙に接
着させて、この基質に対する接着強度を測定した。6実
施例の全部が限定した引き剥がし速度である300mm
/分で全く裂けを示さなかった。その上、接着強度は、
重合体ブロックおよびこれの組成そして系全体の重量パ
ーセント組成を選択することを通して紙に対する接着強
度を調節することができることを示している。接着は一
般に長期間に渡って実施されることから、室温における
引き剥がし力の上昇も同様に評価した。この試験では、
PSAを同じグラフィック紙に標準的条件(23℃、5
0%湿度)下で72時間に渡って接着させておいたまま
にした後に接着強度を測定した。接着させたままにして
おく前(fresh)の数値と比較することで本発明の
可逆的重合体が示す引き剥がし力上昇度合も同様に僅か
のみであることが分かる、と言うのは、時間が経過して
も接着強度は全く上昇しないか或は実質的に全く上昇し
ないからである。その上、この試験でも再び紙の裂けは
全く観察されなかった。
【0116】このような挙動を明らかにする目的で、選
択した2実施例のAFM顕微鏡写真を撮った。このAF
M方法は試験Eで説明した方法であり、そしてこれはそ
こで引用した文献に説明されている。この方法ではカン
チレバー(cantilever)を用いてPSAの表
面を走査しそしてこのカンチレバーの先端を接着剤の中
に押し込みそしてそれを再び引き抜く時に要する力を用
いて硬質ドメインと軟質ドメインを区別する。このよう
な試験を実施例4および5に受けさせることで得た画像
を図4および5に示す。
【0117】図4および5に本発明の重合体の表面構造
を示す。示されている明るい領域が硬質ブロックに相当
し、暗い部分が軟質ブロックに相当する。重合体をトポ
グラフィックモード(topographic mod
e)で示す。両方のAFM画像とも、微細相分離系(m
icrophase−separeted syste
m)が生じたことを示している。硬質ドメインを貫くあ
る種の「スクリーン印刷効果」が生じる。このような自
己組織化の結果として「スクリーンプリント」がひとり
でに生じる。硬質ブロック重合体の重量分率を用いて硬
質ドメインの大きさを調節することができる。前記画像
に示されているドメインの直径は約10から20nmで
ある。工業的手段(technical means)
を用いてそのようなナノ構造化(nanostruct
uring)を達成しようとすると非常に複雑になって
しまう。従って、本方法は、従来技術に詳述されている
方法に比べて明らかな利点を有する。その上、表面張力
を低くすることで、そのような硬質ブロックドメインが
示す可逆性を更に向上させることができる。
【0118】本発明のPSA系は固有の可逆性(試験C
を参照)を示すPSAであることで注目に価する。圧力
を有効に感じて接着するドメインが粘着性をほとんどか
或は全く示さないドメインに沿って生じる。2枚のPS
Aを接着側で接着させた後、さらなる損傷なしに再び離
すことができる。このような可逆性は、優先的に、前記
ブロック共重合体が基になったPSAの自己組織化微細
相分離(self−organized microp
hase separation)の結果である。本P
SAを基質から剥がす時、残留物が残ることも基質、即
ち紙などの破壊が起こることもなく剥がれる。
【0119】本発明の特徴および態様は以下の通りであ
る。 1. 可逆的接着用感圧接着剤系であって、少なくとも
1種のブロック共重合体が基になった少なくとも1種の
感圧接着剤を含んで成っていて前記ブロック共重合体の
重量分率が全体として前記感圧接着剤の少なくとも50
%を占めており、少なくとも1種のブロック共重合体が
少なくともある程度ではあるが(メタ)アクリル酸誘導
体が基礎になって構成されており、追加的に、少なくと
も1種のブロック共重合体が、少なくとも、少なくとも
1つの重合体ブロックP(B)と少なくとも2つの重合
体ブロックP(A)で構成されている単位P(A)−P
(B)−P(A)を含んで成り、ここで、 − P(A)が互いに独立して単量体Aから作られたホ
モ重合体および/または共重合体ブロックを表して前記
重合体ブロックP(A)の各々が+20℃から+175
℃の範囲の軟化温度を示し、 − P(B)が単量体Bから作られたホモ重合体または
共重合体ブロックを表して前記重合体ブロックP(B)
が−130℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
一には混和せず、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
する(共)重合体P*( A)およびP*(B)の各々が≦45mJ/m2の表面
張力を有する、感圧接着剤系。 2. 少なくとも1種のブロック共重合体の構造が下記
の一般式: P(A)−P(B)−P(A) (I) P(B)−P(A)−P(B)−P(A)−P(B) (II) [P(B)−P(A)]nX (III) [P(B)−P(A)]nX[P(A)]m (IV) の中の1つ以上で記述可能であり、ここで、 − n=3から12、m=3から12そしてXは多官能
分枝領域であり、 − 前記重合体ブロックP(A)が互いに独立して単量
体Aから作られたホモ重合体および/または共重合体ブ
ロックを表して前記重合体ブロックP(A)の各々が+
20℃から+175℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(B)が互いに独立して単量
体Bから作られたホモ重合体および/または共重合体ブ
ロックを表して前記重合体ブロックP(B)の各々が−
130℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
≦45mJ/m2の表面張力を有する、第1項記載の感
圧接着剤系。 3. 少なくとも1種のブロック共重合体が対称的構造
を有する結果として鎖長および/または化学構造が同じ
重合体ブロックP(A)が存在しそして/または鎖長お
よび/または化学構造が同じ重合体ブロックP(B)が
存在する前項の少なくとも1項記載の感圧接着剤系。 4. 少なくとも1種のブロック共重合体が下記の基
準: − 10000から600000g/モル、好適には3
0000から400000g/モル、特に好適には50
000から3000000g/モルの範囲の分子質量M
n、 − 3以下の多分散性D=Mw/Mn、 − トリブロック共重合体組成物を基準にして5から4
9重量%、好適には7.5から35重量%、特に10か
ら30重量%の範囲の重合体ブロックP(A)分率、 − 1つ以上の接合した側鎖、 の中の1つ以上を有する前項の少なくとも1項記載の感
圧接着剤系。 5. 特に球形ドメインまたは歪んだ球形ドメインまた
は円柱形ドメインの形態の重合体ブロックP(B)の連
続マトリックスの中に重合体ブロックP(A)が分散相
(「ドメイン」)として存在するように重合体ブロック
P(A)の鎖長と重合体ブロックP(B)の鎖長の比率
が選択されている前項の少なくとも1項記載の感圧接着
剤系。 6. 前記感圧接着剤が前項記載の1種以上のブロック
共重合体と少なくとも1種のジブロック共重合体P
(A)−P(B)の重合体ブレンド物 [ここで、 − 重合体ブロックP(A)(個々のジブロック共重合
体の)は互いに独立して単量体Aから作られたホモ重合
体および/または共重合体ブロックを表し、前記重合体
ブロックP(A)の各々が+20℃から+175℃の範
囲の軟化温度を示し、 − 重合体ブロックP(B)(個々のジブロック共重合
体の)は互いに独立して単量体Bから作られたホモ重合
体および/または共重合体ブロックを表し、前記重合体
ブロックP(B)の各々が−130℃から+10℃の範
囲の軟化温度を示し、そして − 重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当する
(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が≦4
5mJ/m2の表面張力を有する]を含有しそして/ま
たは重合体P’(A)および/またはP’(B)[ここ
で、 − 前記重合体P’(A)は単量体Aから作られたホモ
重合体および/または共重合体を表し、前記重合体P’
(A)の各々が+20℃から+175℃の範囲の軟化温
度を示し、 − 前記重合体P’(B)は単量体Bから作られたホモ
重合体および/または共重合体を表し、前記重合体P’
(B)の各々が−130℃から+10℃の範囲の軟化温
度を示し、 − 前記重合体P’(A)および/またはP’(B)が
好適にはそれぞれ前記重合体ブロックP(A)および/
またはP(B)と混和し、そして − 前記重合体P’(A)およびP’(B)の各々が≦
45mJ/m2の表面張力を有する]を含有する前項の
少なくとも1項記載の感圧接着剤系。 7. 少なくとも1種のジブロック共重合体が下記の基
準: − 5000から600000g/モル、好適には15
000から400000g/モル、特に好適には300
00から3000000g/モルの範囲の分子質量
n、 − 3以下の多分散性D=Mw/Mn、 − ジブロック共重合体組成物を基準にして3から50
重量%、好適には5から35重量%の範囲の重合体ブロ
ックP(A)分率、 − 1つ以上の接合した側鎖、の中の1つ以上を有する
前項の少なくとも1項記載の感圧接着剤系。 8. 前記重合体ブロックP(B)および/または前記
重合体P’(B)コンパウンド用の単量体Bとして下記
の群:− 75から100重量%の一般構造(VI) CH2=CH(R1)(COOR2) (VI) [式中、R1=HまたはCH3、そしてR2=Hまたは炭
素原子数が1から30、特に4から18の線状、分枝も
しくは環状の飽和もしくは不飽和アルキル基]で表され
るアクリル酸および/またはメタアクリル酸誘導体、 − 0から25重量%の好適には官能基を含むビニル化
合物、から選択される前項の少なくとも1項記載の感圧
接着剤系。 9. 前記感圧接着剤がこの感圧接着剤を基準にして好
適には40重量%以下、非常に好適には30重量%以下
の重量分率の粘着付与剤樹脂、特に前記重合体ブロック
P(B)と相溶し得る粘着付与剤樹脂と混ざり合ってお
りそして/または前記感圧接着剤が可塑剤、充填材、核
形成剤、膨張剤、配合剤および/または老化抑制剤と混
ざり合っている前項の少なくとも1項記載の感圧接着剤
系。 10. 前項のいずれか記載の感圧接着剤系で構成され
ている単層製品構造を構成している前項の少なくとも1
項記載の感圧接着剤系。 11. 多層製品構造、特に2層または3層製品構造を
構成しており、前記層の中の少なくとも1層が前項のい
ずれか記載の感圧接着剤で構成されていて好適には少な
くとも10μm、特に好適には少なくとも25μmの厚
みを有しそして好適にはさらなる層の中の少なくとも1
層が弾性重合体で構成されている第1から11項の少な
くとも1項記載の感圧接着剤系。 12. 支持層を少なくとも1層含んで成る前項の少な
くとも1項記載の感圧接着剤系。 13. 少なくとも1種のブロック共重合体が基になっ
た少なくとも1種の感圧接着剤を含んで成っていて少な
くとも1種のブロック共重合体が少なくともある程度で
はあるが(メタ)アクリル酸誘導体が基礎になって構成
されており、追加的に、少なくとも1種のブロック共重
合体が、少なくとも、少なくとも1つの重合体ブロック
P(B)と少なくとも2つの重合体ブロックP(A)で
構成されている単位P(A)−P(B)−P(A)を含
んで成り、ここで、 − P(A)が互いに独立して単量体Aから作られたホ
モ重合体および/または共重合体ブロックを表して前記
重合体ブロックP(A)の各々が+20℃から+175
℃の範囲の軟化温度を示し、 − P(B)が単量体Bから作られたホモ重合体または
共重合体ブロックを表して前記重合体ブロックP(B)
が−130℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
一には混和せず、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
≦45mJ/m2の表面張力を有する、感圧接着剤系の
使用であって、可逆的接着のための使用。 14. 紙に接着させるための第13項記載の使用。 15. 使用する感圧接着剤が第1から10項の少なく
とも1項に相当する第13および14項の少なくとも1
項記載の使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚みが数ミリメートル以下のアクリル系ブロッ
ク共重合体の単一層の自己接着性片を示す。
【図2】アクリル系ブロック共重合体を含む本発明の可
逆的系が基になった3層の自己接着性片を示す。
【図3】アクリル系ブロック共重合体を含む本発明の可
逆的系が基になった2層の自己接着性片を示す。
【図4】実施例4のAFM画像である。
【図5】実施例5のAFM画像である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J026 HA11 HA20 HA26 HA32 HA39 HA48 HB09 HB10 HB11 HB20 HB47 HC06 HC11 HC20 HE02 HE05 4J040 DF031 DF061 DF091 DG001 DM001 JB09 LA02 LA11 MA09 PA42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆的接着用感圧接着剤系であって、少
    なくとも1種のブロック共重合体が基になった少なくと
    も1種の感圧接着剤を含んで成っていて前記ブロック共
    重合体の重量分率が全体として前記感圧接着剤の少なく
    とも50%を占めており、少なくとも1種のブロック共
    重合体が少なくともある程度ではあるが(メタ)アクリ
    ル酸誘導体が基礎になって構成されており、追加的に、
    少なくとも1種のブロック共重合体が、少なくとも、少
    なくとも1つの重合体ブロックP(B)と少なくとも2
    つの重合体ブロックP(A)で構成されている単位P
    (A)−P(B)−P(A)を含んで成り、ここで、 − P(A)が互いに独立して単量体Aから作られたホ
    モ重合体および/または共重合体ブロックを表して前記
    重合体ブロックP(A)の各々が+20℃から+175
    ℃の範囲の軟化温度を示し、 − P(B)が単量体Bから作られたホモ重合体または
    共重合体ブロックを表して前記重合体ブロックP(B)
    が−30℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
    一には混和せず、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
    する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
    ≦45mJ/m2の表面張力を有する、感圧接着剤系。
  2. 【請求項2】 前記感圧接着剤が前項記載の1種以上の
    ブロック共重合体と少なくとも1種のジブロック共重合
    体P(A)−P(B)の重合体ブレンド物[ここで、 − 重合体ブロックP(A)(個々のジブロック共重合
    体の)は互いに独立して単量体Aから作られたホモ重合
    体および/または共重合体ブロックを表し、前記重合体
    ブロックP(A)の各々が+20℃から+175℃の範
    囲の軟化温度を示し、 − 重合体ブロックP(B)(個々のジブロック共重合
    体の)は互いに独立して単量体Bから作られたホモ重合
    体および/または共重合体ブロックを表し、前記重合体
    ブロックP(B)の各々が−130℃から+10℃の範
    囲の軟化温度を示し、そして − 重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当する
    (共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が≦4
    5mJ/m2の表面張力を有する]を含有しおよび/ま
    たは重合体P’(A)および/またはP’(B)[ここ
    で、 − 前記重合体P’(A)は単量体Aから作られたホモ
    重合体および/または共重合体を表し、前記重合体P’
    (A)の各々が+20℃から+175℃の範囲の軟化温
    度を示し、 − 前記重合体P’(B)は単量体Bから作られたホモ
    重合体および/または共重合体を表し、前記重合体P’
    (B)の各々が−130℃から+10℃の範囲の軟化温
    度を示し、 − 前記重合体P’(A)および/またはP’(B)が
    好適にはそれぞれ前記重合体ブロックP(A)および/
    またはP(B)と混和し、そして − 前記重合体P’(A)およびP’(B)の各々が≦
    45mJ/m2の表面張力を有する]を含有する請求項
    1記載の感圧接着剤系。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種のブロック共重合体が基
    になった少なくとも1種の感圧接着剤を含んで成ってい
    て少なくとも1種のブロック共重合体が少なくともある
    程度ではあるが(メタ)アクリル酸誘導体が基礎になっ
    て構成されており、追加的に、少なくとも1種のブロッ
    ク共重合体が、少なくとも、少なくとも1つの重合体ブ
    ロックP(B)と少なくとも2つの重合体ブロックP
    (A)で構成されている単位P(A)−P(B)−P
    (A)を含んで成り、ここで、 − P(A)が互いに独立して単量体Aから作られたホ
    モ重合体および/または共重合体ブロックを表して前記
    重合体ブロックP(A)の各々が+20℃から+175
    ℃の範囲の軟化温度を示し、 − P(B)が単量体Bから作られたホモ重合体または
    共重合体ブロックを表して前記重合体ブロックP(B)
    が−130℃から+10℃の範囲の軟化温度を示し、 − 前記重合体ブロックP(A)とP(B)が互いに均
    一には混和せず、そして − 前記重合体ブロックP(A)およびP(B)に相当
    する(共)重合体P*(A)およびP*(B)の各々が
    ≦45mJ/m2の表面張力を有する、感圧接着剤系の
    使用であって、可逆的接着のための使用。
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