JP2003181913A - 樹脂シートの賦形方法及びその装置、樹脂シートで一体に被覆された樹脂成形品の製造方法、及び樹脂成形品 - Google Patents

樹脂シートの賦形方法及びその装置、樹脂シートで一体に被覆された樹脂成形品の製造方法、及び樹脂成形品

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JP2003181913A
JP2003181913A JP2001388790A JP2001388790A JP2003181913A JP 2003181913 A JP2003181913 A JP 2003181913A JP 2001388790 A JP2001388790 A JP 2001388790A JP 2001388790 A JP2001388790 A JP 2001388790A JP 2003181913 A JP2003181913 A JP 2003181913A
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resin
resin sheet
sheet
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heating
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JP2001388790A
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English (en)
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Toshikazu Hirota
俊積 広田
Tokiaki Iwakiri
常昭 岩切
Seiichi Takada
誠一 高田
Hidehiko Kamano
英彦 鎌野
Takahiro Suwama
貴博 諏訪間
Kazuyuki Yamamoto
和之 山本
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Nihon Plast Co Ltd
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 意匠面の寸法精度が良く、意匠に変形、
歪みのないインモールド成形品を得ること。 【解決手段】 意匠面をもつ樹脂シート20を板状ヒー
ター201に接触させて均一に加熱した後、これを賦形
型に吸着させて賦型し、樹脂を射出して一体に成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観が美麗で、印
刷された絵柄の寸法精度が良く意匠性の高い三次元形状
のインモールド成型品を得るためのものであり、コンソ
ールパネルやセンタークラスター、スイッチ類等の自動
車内装部品、ホイールキャップやモール等の自動車外装
部品、炊飯器や洗濯機等の表示パネル等の家電製品、壁
や柱などの建材部品等に適用することが出来る。
【0002】
【従来の技術】印刷された樹脂シートを、金型を用いて
三次元形状に賦形し、これを射出成形用の金型内に保持
して、熱可塑性樹脂を射出成形するインモールド成型品
は、例えば特公平5−21051号公報などに記載され
ているように従来から知られている。また、特開平11
−19967号公報には、射出成形用金型を利用して非
接触で予熱されたシートを真空成形し、三次元形状に賦
形後、射出成形する方法も提案されている。こうした製
造法のシステムについても、例えば特開平10−441
83号公報に記載されている。
【0003】更に、射出成形の際の金型についても、部
分冷却をしたり(特開2000−52389号公報)、
可動する固定ピンを設置したり(特開平8−26750
4号公報)、特殊な制限ゲートを使用したり(特開20
00−271958号公報)するなどして、流入する樹
脂の圧力でシートの変形を防止する手段も提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インモールド成型法においては、シートを三次元に賦形
する際に、シートが不均一に延伸される為、印刷した絵
柄が不均一に変形して所望の絵柄が得られないことがあ
る。ことに、直線状、あるいは格子状の絵柄、ヘアーラ
インや紋状の絵柄は、シートが不均一に延伸されること
によって、本来のデザインが崩れて美観を損ねる結果に
なる。更に、賦形時に過大な応力を加えると、シートに
応力が残存し、このために後収縮や変形が生じたり、残
存応力に起因するクラックや結晶化による白化などの欠
陥が生じることもある。シートに加わる圧力を均一かつ
低圧にとどめるには真空圧空成形が望ましいが、この場
合、シートを賦形し易くさせる為に、シートを予備加熱
する必要がある。その際、予備加熱が不均一であった
り、加熱に時間がかかりすぎると、シートが熱収縮した
り、不均一に伸びたり、シートがたわんだりして、印刷
した絵柄が変形し易くなる。また、賦形時に、シートの
位置決め精度が不足して、絵柄が所定の位置からずれて
形成されることもある。また、真空圧空成形機の金型と
シートとの接触の跡や、金型に賦与された空気流出入孔
の跡が残り、表面外観を損なうことがある。更に、射出
成形用金型に保持して樹脂を射出成形する際は、流動す
る樹脂の圧力によってシートが変形したり、局部的に溶
けたりすることもある。
【0005】本発明は、上記のような問題を解決し、外
観が美麗で、印刷された絵柄等加飾面の寸法精度が良
く、意匠に変形、歪みのないインモールド成型品を得る
ためのものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、立体形状
賦形時にシートの意匠面の寸法精度を高める手段につい
て鋭意検討した結果、意匠面をもつ樹脂シートを立体形
状に賦形する際の予備加熱を、加熱板を樹脂シートに直
接接触させてこれを均一に加熱することが有効であるこ
とを知見し、本発明に至った。
【0007】従来、意匠面をもつ樹脂シートの予備加熱
は、ヒーター面と接触させることなく間接的に加熱する
方法で行われていた。しかし、この方法では樹脂シート
が均一に加熱されにくい上に、ヒーター面で支持されて
いないために局部的に延びが生じることがあり、そのこ
とが意匠面の変形、歪みの原因となることに気付いたの
である。
【0008】すなわち、本発明は、(1)意匠面をもつ
樹脂シートを立体形状に賦形する賦形方法であって、こ
の樹脂シートの被賦形部全体に板状ヒーターの加熱面を
接触して加熱する加熱工程と、この加熱面に対向して配
置された賦形型に前記樹脂シートを吸着して賦形する賦
形工程と、を具備したことを特徴とする、樹脂シートの
賦形方法、(2)意匠面をもつ樹脂シートを立体形状に
賦形するための装置であって、この樹脂シートの被賦形
部全体が当接して加熱される加熱面を有する加熱装置
と、この加熱面に対向して配置され前記樹脂シートを吸
着賦形する賦形型と、を具備したことを特徴とする、樹
脂シートの賦形装置、(3)樹脂成形品の製造方法であ
って、意匠面をもつ樹脂シートの被賦形部全体に板状の
加熱面を接触して加熱する加熱工程と、この加熱面に対
向して配置された賦形型に、前記樹脂シートを吸着賦形
する賦形工程と、賦形した樹脂シートを樹脂成形金型に
保持させる保持工程と、この樹脂成形金型に溶融樹脂を
注入して前記樹脂シートと一体に成形する成形工程と、
を具備したことを特徴とする樹脂シートで一体に被覆さ
れた樹脂成形品の製造方法、(4)意匠面をもつ樹脂シ
ートはポリカーボネート樹脂よりなる、前記(3)記載
の樹脂成形品の製造方法、(5)意匠面をもつ樹脂シー
トはポリカーボネート樹脂とポリカーボネートと異なる
樹脂とを積層したことを特徴とする、前記(3)記載の
樹脂成形品の製造方法、(6)ポリカーボネート樹脂は
0.3mm乃至2.0mmの厚みを有する、前記(4)
または(5)記載の樹脂成形品の製造方法、(7)意匠
面をもつ樹脂シートは透明性を有し、加熱面に接する側
の反対側に印刷を施したことを特徴とする、前記(3)
乃至(6)いずれかに記載の樹脂成形品の製造方法、
(8)加熱工程と賦形工程の少なくともいずれか一方と
ともに、加熱装置または賦形型の少なくともいずれか一
方に樹脂シートを押付ける押付け工程を備えた、前記
(3)乃至(7)いずれかに記載の樹脂成形品の製造方
法、(9)樹脂成形品がその内側に開口部を有し、樹脂
成形金型の前記開口部に相当する形状の内側に位置して
樹脂を流入させるための制限ゲートを設け、ゲートの放
射方向についての開口角度の総和が180°以上であ
る、前記(3)乃至(8)いずれかに記載の樹脂成形品
の製造方法、(10)前記(3)乃至(9)のいずれか
の製造方法により製造された、意匠面をもつ樹脂シート
で一体に被覆された樹脂成形品、に関する。
【0009】本発明に使用する意匠面をもつ樹脂シート
は、耐熱性の高い樹脂を使用した、0.3mmから2.
0mm、好ましくは0.3mmから1.0mm厚の樹脂
シートを使用する。シート厚がこれ以上厚いと賦形が難
しく、薄いとシートの取扱いが難しくなり、かつ射出成
形時に流入する樹脂の圧力で変形が大きくなる。
【0010】本発明には、印刷される絵柄が鮮明に見え
る為に、透明な樹脂シートが好ましく用いられる。シー
トの材質は、透明性の高い、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメ
タクリレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等
が使用出来るが、なかでも耐熱性の点でポリカーボネー
ト樹脂の使用が望ましい。更に、ポリカーボネート樹脂
と他樹脂との共押成形、もしくはラミネート成形された
多層のシートを使用することも可能である。なかでも、
ポリカーボネート樹脂の表層に、表面硬度の高いポリメ
チルメタクリレート樹脂とか、耐候性に優れたポリフッ
化ビニリデン樹脂が積層された多層シートの使用が特に
好ましい。また、後で射出成形される樹脂との密着性を
向上するために、接着層として、他の材質の樹脂を薄層
として賦与することも可能である。
【0011】更に、射出成形される面の反対側をポリオ
レフィンやポリエチレンテレフタレート等からなる耐熱
性マスキングフィルムで覆い、三次元賦形、もしくは射
出成形終了後に該マスキングフィルムを剥離すること
で、ハンドリング時に発生しやすい表面の傷を防止して
美麗な成形品を得る一助とすることも出来る。
【0012】シートへの意匠面の形成、たとえばシート
への印刷は、常用されるシルクスクリーン印刷やグラビ
ア印刷、ロールコート、コンマコート法などが用いられ
る。また、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング等による金属薄膜を使用して絵柄を賦与すること
も可能である。印刷される図柄は、シートの全面もしく
は一部だけでも良く、かつ、文字や図案、幾何学模様や
木目調など、特に制限はない。
【0013】加飾されたシートには、更に接着性の高い
樹脂の薄層をコートすることも有効である。また、使用
されるシートに、あらかじめプレス等によってピン孔を
形成しておくことで、位置決めが容易になる。
【0014】加飾されたシートは、ヒーターの加熱面を
これに接触させて、均一に直接加熱される。加熱条件
は、シートの材質と肉厚によって異なり、ハンドリング
時に自重による変形が小さく、かつ、真空圧空成形が容
易な温度と加熱時間が選択される。加熱時には、シート
がヒーターの加熱面に均一に接触するように、低圧によ
る加圧、もしくは減圧によって、全面的に一様に熱面に
接触するようにすることが望ましい。この加熱を従来の
ようにヒーター面とシートとを非接触状態で加熱すると
きはシート賦形面を高度に均一に加熱することができな
い。
【0015】シートの加熱用の板状ヒーターは、真空成
形機に併設して、賦形時までの時間を短く保ち、シート
の冷却を防ぐことが望ましい。
【0016】真空圧空成形機としては、樹脂シートやフ
ィルムの賦形に常用される機器が使用可能で、特に制限
はなく、プレス機器に真空吸引用、及び/又は圧空用の
設備を賦与した機器の使用も可能である。加熱されたシ
ートを効率良くハンドリングするためには、縦型の成形
機の使用が望ましい。
【0017】真空圧空成形機の金型は、三次元形状を賦
形するためには、凸型か凹型の金型が使用されるが、凸
型の形状の金型を下部に使用することが特に望ましい。
これによって、加熱されたシートの自重変形が最小にさ
れると同時に、シートが金型に早く接触して、かつシー
トの賦形の方向と重力方向とが逆になることで、局部的
なシートの延伸が避けられ、印刷模様を損なわずに賦形
出来る。
【0018】また、必要な形状の周縁に5mm以上の幅
で平面部を設置し、周縁部でシートを固定することで、
望ましからぬ変形を避けることが出来る。この際、周縁
部がまず上下の型で先に固定されてから賦形が始まるこ
とが望ましい。この周縁部にシートの位置決め固定用の
ピンを設置し、あらかじめピン孔のあいたシートの孔部
をピンに挿入することで、シートの位置決め精度を向上
することが出来る。
【0019】シートの変形圧は、金型にあいた孔による
真空減圧、及び/又は、加圧によって加えられる。こう
した空気流出入孔は、シートの表面に跡を残さないよう
に、可能な限り小さい方が望ましく、直径0.5mm以
下、更に好ましくは0.4mm以下として、迅速な加圧
・脱気に必要なだけの数の孔を均一に金型表面に設置す
る。
【0020】微細な小孔が分布した真空圧空成型用の金
型として、電鋳による型を利用することも有効で、こう
した金型については、例えば、「電鋳の種類と最近の開
発例」(プラスチック成形技術 第12巻第7号)に記
載されている。
【0021】賦形の際に、シートを前述したような耐熱
マスキングフィルムで覆っておくと、空気流出入孔の跡
が、シートの表面(射出成形される面と反対の側)に生
じにくく、外観の美麗な成型品が得やすくなる。
【0022】賦形されたシートは、一般に印刷面を内側
に、射出成形用の金型に保持される。シートの保持は保
持ピン等の機械的方法でも、金型内に付加した減圧用孔
による方法でもいずれも適用が可能である。また、賦形
時の位置決め用に設置したピン孔を利用して位置決めと
固定を行うことも有効である。
【0023】射出成形に利用される熱可塑性樹脂には特
に限定はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレ
ン、ABS、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、PBTや
PET等のポリエステル樹脂、ポリアセタール、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンエーテル等が使用出来る。
しかしながら、樹脂の成形収縮による変形やフィルムと
の寸法差の発生を避け、フィルムとの良好な密着性を得
る為にも、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート/
ABS樹脂、ポリカーボネート/ポリエステル、ポリカ
ーボネート/ポリスチレン等のポリカーボネート系アロ
イ/ブレンド樹脂の使用が特に好ましい。
【0024】射出成形の際のシートの変形や局部溶融を
避ける為には、樹脂の流入するゲートとして、ゲート部
での樹脂の圧力損失や乱流の発生を避けると同時に、樹
脂流入を均一にするためにタブゲートのような制限ゲー
トの採用が好ましい。ことに、成型品の中央部にあたる
位置にゲートを設置して、樹脂の温度低下や射出圧力損
失を避け、かつ、樹脂の流動必要長を短くして射出圧力
を下げることが望まれる。このためには、成型品の内
側、好ましくはその中央近傍に開口部が存在する設計と
し、この開口部から樹脂が出来るだけ均一に放射状に金
型に流入することで、樹脂の流動直角方向の圧力がシー
トに生じ難くなり、シートが変形したり、皺が生じたり
することを避けることが出来る。加飾シートに樹脂を射
出して一体成形する際に、こうした配慮により一層寸法
精度の良い意匠面をもつ見栄えのよい成形品を得ること
ができる。
【0025】具体的には、ゲートを円状のデスクゲー
ト、好ましくは180度以上の開口部をもつデスクゲー
ト、もしくは多点ゲートでゲートあたりの樹脂が流入す
る開口部が広く、多点ゲートの位置の中心部から換算し
た開口部の角度の総和が180度以上(円周の半分以
上)となることが望ましい。
【0026】また、ゲートは、ランナーの肉厚、もしく
は直径に対する比率が、0.1〜0.7倍の厚みの肉薄
の制限部を通り、それから肉薄部の1.2〜2倍の肉厚
の部分を通過してゲートに至る制限ゲートとすることが
効果的である。
【0027】樹脂の射出成形条件については特に制約は
ないが、外観に異常が生じない範囲で、樹脂圧力・樹脂
温度ともに低く設定することが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】本願発明の好ましい実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は自動車の典型的なインスツルメン
トパネル1の一例を示し、その中央部に位置するクラス
ターリッド2はエアコンやステレオ装置の操作パネルで
あり、図2はその単体斜視図である。クラスターリッド
2の上部には円形の開口31が設けられ、エアアウトレ
ット3が左右方向に並列して3つ配列され、内部に交叉
して風向調節羽根が組込まれ、車室内の所望の方向に空
気を吹出すことができる。中段には矩形の開口41が設
けられ、エアコンのコントローラ4が配置される。下段
にはステレオ装置のツマミ6やボタン7などのための円
形や矩形の小孔51、52,53が複数穿設されてい
る。エアアウトレット用の開口31の周縁に位置するク
ラスターリッド2の上部(濃色部)23は例えばダーク
グレーの、コントローラ用の開口41周縁から下端にか
けての下部(淡色部)24は、例えばライトグレーの色
彩が付されて、車室の他の部位との調和を図った好まし
い意匠を得ている。図2におけるA部の一部断面を図3
に示した。基材26は透明のポリカーボネート樹脂を射
出成形したもので、例えば板厚3.0mmである。表皮
20は透明なポリカーボネート樹脂の0.5mm厚のシ
ート部21とシルク印刷により色彩、模様、文字を付与
した印刷部22とからなっている樹脂シートである。印
刷部はインクを例えば15乃至20μm程度で、文字部
は必要に応じて半透明または微細なドットパターン(ス
クリーントーン)などで色調や透過性を調整されて、光
を透過可能になされている。すなわち、文字部は夜間等
の照明のために、文字部に配置された例えばステレオ装
置の蛍光部に重なるように配置され、文字部以外の部分
は光を不透過として、所望の表示機能を得ている。
【0029】次に、上記クラスターリッド2の製造方法
を説明する。表皮(樹脂シート)20は押出成形された
ポリカーボネート(以下「ポリカ」ともいう)シートに
上記グレー系のツートンカラーおよび所定の半透明の文
字を付与したもので、上下にロケート穴25,25が穿
設されている(図4)。
【0030】今、図6(a)のように、差圧成形型10
1上に、表皮(樹脂シート)20を上記ロケート穴25
に図示しないロケートピンを挿入して所定の位置になる
ように置く。差圧成形型101は、周縁に枠部102、
枠部102に周囲を気密的に囲まれた賦形型部103、
ベース104とから概略構成されている。そして、賦形
型部103は、内部空間105を有し、極小径の、例え
ば0.5mmの複数のホール106で内外が連通され、
内部空間105は図示しない圧力発生装置に連結される
通路107を有する。
【0031】符号201はプレート状のヒーター装置で
あり、例えば炭素工具鋼などの鋼材からなり、それに適
宜バッキング材を組み合せて製作されたヒーター本体部
202は、さらにテフロン(商品名)などがコーティン
グされ樹脂の剥れ性を向上させた下面203が平板をな
し、極小径の、例えば上記ホール106と同径の複数の
ホール204が穿設され、これらは全て内部空間205
に接続される。内部空間の端末206は図示しない他の
圧力発生装置に連結されている。前述の圧力発生装置お
よびここにいう他の圧力発生装置はいずれも陽圧または
負圧を選択的に発生できるものであり、例えば圧縮エア
ータンクと真空タンクと大気圧とを電磁バルブで任意に
切りかえるなどの構造であればよい。符号207はベー
スである。図6(b)に示すように、ベース104を上
昇させ、表皮(樹脂シート)20を枠部102とヒータ
ー本体部202との間に位置させる。この状態で、内部
空間205を負圧にし、表皮(樹脂シート)20を下面
203に吸着し、ヒーター本体部202によって加熱し
て表皮(樹脂シート)20を軟化させる。表皮(樹脂シ
ート)20は下面203に密着して速やかにかつ均一に
加熱されるが、このとき下面203に吸着されて支持さ
れるのでドローダウンしない。また同時に、圧力発生装
置によって枠部102内を陽圧にして下面203への密
着をより効果的に補助してもよい。表皮20が所定の軟
化をしたとき、内部空間205を大気に解放し、同時に
内部空間105を負圧にする。そこで、図6(c)に示
すように、賦形型部103に吸い付けられ、表皮(樹脂
シート)20が所定の形状に賦形される。ここで、ヒー
ター本体部202による加熱をやめ、すなわち、例えば
通電をやめ、あるいは相対的に離して、賦形型部103
に保持された状態で冷却する。必要に応じて成形サイク
ル時間の短縮のため冷風やガスを吹き当てるなどしても
よい。このようにして、図5のような賦形された表皮2
0ができあがる。
【0032】次に、図示しないトリミング型によって、
図7に示すように、外周と、それぞれの開口を塞ぐ部分
を除いて、予備成形体9ができあがる。トリミング型に
よる他、熱刃を多軸ロボットによって動かし、あるいは
レーザービームカッターによってトリミングを行っても
よい。
【0033】予備賦形体9を、図8に示すように、射出
成形金型300にインサートする。図8(a)に示すよ
うに、上型301に予備賦形体9を嵌め込み、下型30
2を閉じて、透明のポリカーボネート樹脂Pをタブゲー
ト303からキャビティ304に導入し、図8(b)に
示すように一体成形する。タブゲート303のような制
限ゲートを用いることにより、印刷柄等の流れを生ずる
局部溶融を効果的に抑制できる。
【0034】なお、実施例ではトリミング後に射出成形
金型300にインサートしたが、トリミング前の賦形さ
れた状態の表皮20をインサートし基材26と一体に成
形してから、トリミングしてもよい。
【0035】(第2実施例)図9は、他の実施の形態を
示すもので、表皮材(樹脂シート)40はインク層42
と、シート部44と保護シート部46の3層構造になっ
ている。インク層42およびシート部44は先に説明し
た表皮(樹脂シート)20の場合の印刷部22およびシ
ート部21と実質的に同一のものを利用できる。保護シ
ート部46は例えばポリエチレン樹脂を0.3mm程度
の厚みとしてラミネートしたものである。ポリエチレン
単体の他、これにEVAを複合化した樹脂材料(アロイ
材)を使用することもできる。予備賦形の際、保護シー
ト46側がヒーター本体部202の下面203に接触し
て熱せられるが、図10に拡大して説明のため誇張して
示すように、ホール204によって微小なドーム状の突
起48を形成することがある。保護シート46を介在さ
せることにより、シート部44の突起形成は実質的にな
くなり、表面平滑度が向上する。また、工程でのハンド
リング等においても、傷付き防止効果がある。
【0036】(第3実施例)図11はさらに他の実施例
を示した要部断面斜視図である。円錐形をなすスプルー
61の基部は円形の小孔51の略中央に位置し、扇状の
制限ゲート62が小孔51の内周部に向かって形成され
ている。表皮(樹脂シート)20および基材26は前記
第1実施例と同様のものを使用している。制限ゲート6
2はフィルムゲートとも呼ばれるもので、ポリカ樹脂を
使用した本実施例では肉厚1.5mm乃至2mm程度の
一定としたが、樹脂の特性を考慮して適宜定めることが
でき、またスプルー61の基部から周方向に厚みを漸減
させるなどの種々の態様が適用できる。小孔51の縁部
に接続される箇所を薄肉にすれば、ゲートカットが容易
になる。ゲート62の開口角度θは180°以上である
ことが好ましい。図11では一つの制限ゲート62とし
て、その有する開口角度θを180°としたが、2つ以
上の制限ゲートを放射方向に配置し、これらの制限ゲー
トの開口角度の総和が180°以上であればよい。溶融
樹脂の充填を確保し、広角に樹脂を流すことにより、印
刷部22の樹脂会合部における影響を極めて小さくする
ことができる。また、図12に示すように、本実施例の
変形として、小孔51のトリミングを基材26と一体に
成形した後に行うようにすることもできる。表皮(樹脂
シート)20は予め制限ゲート62に対応した形状を付
与される。図12は表皮(樹脂シート)20が金型30
0Bにインサートされ基材26を形成するための樹脂P
を導入する前の状態を示し、スプルー61は図11とは
天地ちがいとしている。
【0037】なお、以上の実施例は透明なポリカーボネ
ート樹脂によるイルミネーション効果を有するクラスタ
ーリッド2に関するものであるが、表皮(樹脂シート)
20(40)は透明部を有しない木目やカーボンコンポ
ジットを模した柄や文字、マーク等を付与したものなど
でもよく、基材26を構成する樹脂は種々の態様が適用
でき、透明の他、不透明、半透明の樹脂材料でもよく、
マイカ、タルク、ガラスファイバーなどを配合した樹脂
を選択することも適宜可能であることはもちろんであ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば意
匠面をもつシートに板状ヒーターの加熱面を接触させて
加熱することにより該シートを均一に加熱、賦形するこ
とができる。そのため、意匠面の寸法精度を向上でき、
変形、歪みのない見栄えのよい意匠面をもつ成形品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のインスツルメントパネルの一例を示す
説明図。
【図2】図1中、クラスターリッド2の単体斜視図。
【図3】図2中、A部の一部断面説明図。
【図4】表皮(樹脂シート)の説明図。
【図5】賦形された表皮(樹脂シート)の説明図。
【図6】本発明の樹脂シートの賦形法の工程を説明する
図で、(a)は成形型上に表皮(樹脂シート)を配置し
た状態、(b)は表皮(樹脂シート)をヒーターの加熱
面に密着させた状態、(c)は均一加熱され軟化した表
皮(樹脂シート)を賦形型に吸い付けた状態をそれぞれ
示す。
【図7】開口部をトリミリングした賦形された表皮(樹
脂シート)の斜視図。
【図8】賦形された表皮(樹脂シート)である予備成形
体を射出成形金型にインサートし、射出成形する工程の
説明図で、(a)は予備成形体を金型にインサートした
状態、(b)は型閉め後樹脂をキャビティ内に射出して
一体成形した状態をそれぞれ示す。
【図9】表皮(樹脂シート)の他の例を示す説明図。
【図10】図9に示す表皮(樹脂シート)をヒーターの
加熱面に吸引して密着させた状態を示す説明図。
【図11】本発明の成形品の製造法を示す他の実施例
で、成形品の開口部に対応する部位のゲートの説明図。
【図12】トリミング前の表皮(樹脂シート)に、樹脂
を射出して一体化する場合のゲートの説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広田 俊積 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 (72)発明者 岩切 常昭 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 高田 誠一 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 鎌野 英彦 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 諏訪間 貴博 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 (72)発明者 山本 和之 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 Fターム(参考) 4F206 AD09 AD29 AG03 AH25 AH26 AH48 AR07 JA07 JB19 JL02 JN26 4F208 AA28 AG03 AK05 MA01 MB01 MC01 MC02 MG01 MG04 MH06 MH10 MK15 MW02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠面をもつ樹脂シートを立体形状に賦
    形する賦形方法であって、この樹脂シートの被賦形部全
    体に板状ヒーターの加熱面を接触して加熱する加熱工程
    と、この加熱面に対向して配置された賦形型に前記樹脂
    シートを吸着して賦形する賦形工程と、を具備したこと
    を特徴とする、樹脂シートの賦形方法。
  2. 【請求項2】 意匠面をもつ樹脂シートを立体形状に賦
    形するための装置であって、この樹脂シートの被賦形部
    全体が当接して加熱される加熱面を有する加熱装置と、
    この加熱面に対向して配置され前記樹脂シートを吸着賦
    形する賦形型と、を具備したことを特徴とする、樹脂シ
    ートの賦形装置。
  3. 【請求項3】 樹脂成形品の製造方法であって、意匠面
    をもつ樹脂シートの被賦形部全体に板状の加熱面を接触
    して加熱する加熱工程と、この加熱面に対向して配置さ
    れた賦形型に、前記樹脂シートを吸着賦形する賦形工程
    と、賦形した樹脂シートを樹脂成形金型に保持させる保
    持工程と、この樹脂成形金型に溶融樹脂を注入して前記
    樹脂シートと一体に成形する成形工程と、を具備したこ
    とを特徴とする樹脂シートで一体に被覆された樹脂成形
    品の製造方法。
  4. 【請求項4】 意匠面をもつ樹脂シートはポリカーボネ
    ート樹脂よりなる、請求項3記載の樹脂成形品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 意匠面をもつ樹脂シートはポリカーボネ
    ート樹脂とポリカーボネートと異なる樹脂とを積層した
    ことを特徴とする、請求項3記載の樹脂成形品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 ポリカーボネート樹脂は0.3mm乃至
    2.0mmの厚みを有する、請求項4または5記載の樹
    脂成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 意匠面をもつ樹脂シートは透明性を有
    し、加熱面に接する側の反対側に印刷を施したことを特
    徴とする、請求項3乃至6いずれかに記載の樹脂成形品
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 加熱工程と賦形工程の少なくともいずれ
    か一方とともに、加熱装置または賦形型の少なくともい
    ずれか一方に樹脂シートを押付ける押付け工程を備え
    た、請求項3乃至7いずれかに記載の樹脂成形品の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 樹脂成形品がその内側に開口部を有し、
    樹脂成形金型の前記開口部に相当する形状の内側に位置
    して樹脂を流入させるための制限ゲートを設け、ゲート
    の放射方向についての開口角度の総和が180°以上で
    ある、請求項3乃至8いずれかに記載の樹脂成形品の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至9のいずれかの製造方法
    により製造された、意匠面をもつ樹脂シートで一体に被
    覆された樹脂成形品。
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