JP2015043953A - 靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊締操作が容易に行われ且つ良好なフィット感が得られる靴を提供すること。
【解決手段】前方開口部3の一側に緊締ベルト4の固定端5を固定し、前方開口部3を左右に横断させた緊締ベルト4の自由端6を通すベルト通し部7を、前方開口部3の他側に設け、緊締ベルト4の前方開口部3を横断する部位に弾性部8を設け、ベルト通し部7に通した緊締ベルト4の自由端6を固定端5側に折り返した折り返し自由端6Aを、緊締ベルト4に設けたベルト止着部9で固定端5に止着することにより前方開口部3を緊締保持する緊締保持手段Aを構成し、緊締保持手段Aは、前方開口部3の甲部開口部分3Aを緊締する甲部緊締保持手段A1と、すね部開口部分3Bを緊締するすね部緊締保持手段A2と、足首部開口部分3Cを緊締する足首部緊締保持手段A3とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、緊締操作が容易に行われて良好なホールド感が得られる靴に関するものである。
靴の緊締構造としては、甲被の足甲部分から履き口にかけて靴紐を通して締め上げる構造が知られており、例えばスノーボード用のブーツのように、足首部より高さのあるすね覆い部を具備する形状の靴にも、この靴紐による緊締構造は多く採用されている。
ところが、この靴紐による緊締構造は、つま先側から順番に締め上げていくが、スノーボード用ブーツのようにすね覆い部を具備する靴においては、つま先からすね部まで締め上げていくことに強い力が必要であると共に手間も時間もかかり、更にはすね部を締め上げるころにはつま先側が緩んできてしまったりして、しっかりと緊締することが難しかった。
このような現状に鑑みて出願人は、これまでに、足甲部分に靴紐を通すと共に、この靴紐の両先端部をタン部材の表側から裏側に通して、このタン部材の裏側に通した靴紐の両先端部をタン部材の裏側へ引っ張るだけで足甲部分を容易に緊締できる特許第4317229号(特許文献1)や、緊締ベルトを靴本体の前方開口部の内側に略8の字形に配して、この緊締ベルトを引動操作するだけで簡単且つ迅速に足をホールドできる特開2009−89902号(特許文献2)や、靴紐の一端側を甲部開口部に左右蛇行状態に通して甲部開口部の緊締手段を構成すると共に、靴紐の他端側をすね部開口部に左右蛇行状態に通してすね部開口部の緊締手段を構成し、この甲部開口部の緊締手段とすね部開口部の緊締手段の間に存する靴紐の中間部(引動部)を引動するだけで甲部開口部とすね部開口部とを簡単に緊締できる特許第4616920号及び特許第4741711号を開発し、特許出願している。
特許第4317229号公報 特開2009−89902号公報 特許第4616920号公報 特許第4741711号公報
出願人は、上記特許文献1〜4を開発後も、緊締操作が容易に行われて且つ良好なホールド感が得られるようにできる手法はないかと検討・研究を重ねた末に、本発明の靴を完成させるに至った。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
すね覆い部1を備えると共に、このすね覆い部1から甲覆い部2にかけて開口する前方開口部3を備え、この前方開口部3を緊締保持する緊締保持手段Aを備えた靴Kにおいて、前記前方開口部3の左右いずれか一側若しくはこの一側近傍に緊締ベルト4の固定端5を固定し、この緊締ベルト4の自由端6を通すベルト通し部7を、前記前方開口部3の左右いずれか他側若しくはこの他側近傍に設けて、このベルト通し部7に緊締ベルト4の自由端6を通すことで前方開口部3を左右に横断するように緊締ベルト4を配設すると共に、このベルト通し部7に通した緊締ベルト4の自由端6を引動することで前記前方開口部3を緊締し得るように構成し、この緊締ベルト4は、前記前方開口部3を横断する部位に伸縮弾性を有する弾性部8を設けて、緊締ベルト4の自由端6を引動することでこの弾性部8を伸長させると、この弾性部8の復帰収縮力によって前方開口部3に緊締力が生じるように構成すると共に、この緊締ベルト4に、前記ベルト通し部7に通して前記固定端5側に折り返した緊締ベルト4の折り返し自由端6Aを前記固定端5に着脱自在に止着するベルト止着部9を設けて、前記前方開口部3を緊締後に前記固定端5側に折り返した緊締ベルト4の折り返し自由端6Aを前記ベルト止着部9により固定端5に止着することで前方開口部3を緊締保持する前記緊締保持手段Aを構成し、この緊締保持手段Aは、前記前方開口部3の甲部開口部分3Aを緊締する甲部緊締保持手段A1と、前方開口部3のすね部開口部分3Bを緊締するすね部緊締保持手段A2と、前方開口部3の足首部開口部分3Cを緊締する足首部緊締保持手段A3とを夫々独立して備えたことを特徴とする靴に係るものである。
また、前記ベルト止着部9は、前記緊締ベルト4の固定端5と折り返し自由端6Aとに、面ファスナー11やバックルなどの止着具10を設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の靴に係るものである。
また、前記緊締ベルト4は、その前記固定端5と前記自由端6との間に存して前記前方開口部3を横断する部位を、この固定端5及び自由端6とは異なる弾性素材による前記弾性部8で構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の靴に係るものである。
また、前記緊締ベルト4は、前記弾性部8を着脱自在に設けると共に、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部8を具備する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、緊締ベルトの自由端を引動した後、固定端側に折り返してこの折り返し自由端をベルト止着部により固定端に着脱自在に止着するだけの簡易操作で緊締できると共に、少なくとも甲部緊締保持手段とすね部緊締保持手段と足首部緊締保持手段とを緊締するだけで良いので緊締操作性に優れ、また、足の甲部分とすね部分と足首部分とを別々の緊締保持手段で緊締するので、甲部分もすね部分も足首部分も緩みを生じにくく、しかも、わずか三箇所ほどを夫々緊締ベルトで緊締する構成でありながら、各緊締ベルトの伸長した弾性部が復帰収縮しようとすることにより常時緊締力が生じて良好なホールド感が得られ、なお且つ甲部分とすね部分に加えて足首部分も緊締する構成のために、靴内で踵部分が浮いてしまうような不都合も可及的に防止できるなど、極めて実用性に優れた靴となる。
従って、例えばすね覆い部を有し靴の広範囲を緊締する必要のあるスノーボード用ブーツに本発明を適用すれば、すね覆い部と足首部と足甲部の少なくとも三箇所を上記簡易操作で緊締するだけで迅速に良好なホールド感を得ることができ、踵浮きなどを可及的に防止できてボード操作性に優れた商品価値の高いスノーボード用ブーツを実現できることになる。
また、請求項2記載の発明においては、前記ベルト止着部を簡易に設計実現可能となると共に、このベルト止着部は、緊締保持操作(緊締ベルトの止着操作)も緊締解除操作も容易に且つ迅速に行われる一層実用性に秀れた構成の靴となる。
また、請求項3記載の発明においては、緊締ベルトの弾性部を、固定端と折り返し自由端とは異なる弾性素材で構成したから、伸縮弾性度の異なるこの弾性素材(弾性部)の選定によって緊締ベルトによる緊締力の調整が可能となり、ユーザーの好みや用途に適した緊締力を持つものを製作することも容易に可能となるなど、一層実用性に優れた構成の靴となる。
また、請求項4記載の発明においては、弾性部を着脱自在に設けると共に、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部を具備する構成としたから、ユーザー自身が伸縮弾性度の異なる弾性部を選択することによって緊締ベルトによる緊締力を調整可能となる一層実用性に優れた構成の靴となる。従って、例えばすね覆い部を有し靴の広範囲を緊締する必要のあるスノーボード用ブーツに本発明を適用すれば、ユーザー自身が好みや自身の技術レベルやゲレンデコンディションなどに応じた緊締力に調整することが容易に可能となると共に、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部をスキー場に持ち込んでその場で緊締力を調整することも容易に可能となる。
実施例1を示す緊締状態の斜視図である。 実施例1を示す緊締解除状態の斜視図である。 実施例1を示す緊締ベルトを引動して緊締した状態の斜視図である。 実施例1を示す緊締状態の概略説明平面図である。 実施例2の要部を示す部分説明斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
靴Kに足を挿入し、緊締保持手段Aの緊締ベルト4の自由端6を引動すると、靴Kの前方開口部3を緊締して足をホールドでき、この緊締ベルト4の自由端6を引動したまま(緊締したまま)固定端5側に折り返してこの折り返し自由端6Aをベルト止着部9により緊締ベルト4の固定端5に着脱自在に止着すると、前記前方開口部3が緊締保持状態となる(足をホールドした状態が保持される。)。
従って、緊締ベルト4の自由端6を引動した後、固定端5側に折り返してこの折り返し自由端6Aをベルト止着部9により固定端5に着脱自在に止着するだけの簡易操作で緊締作業が完了する。
また、この際、緊締ベルト4の自由端6を引動することで緊締ベルト4に設けた弾性部8が伸長することになり、この伸長により前方開口部3を横断する部位に設けられたこの弾性部8が前記緊締保持状態で復帰しようと常時収縮力を発揮するので、この復帰収縮力による緊締力が前方開口部3に生じて、足には常に極めて良好なホールド感が得られることになる。
また、本発明では、甲部緊締保持手段A1で前方開口部3の甲部開口部分3Aを緊締し、すね部緊締保持手段A2で前方開口部3のすね部開口部分3Bを緊締し、足首部緊締保持手段A3で前方開口部3の足首部開口部分3Cを緊締することができる。
即ち、少なくとも足に対しその甲部分と足首部分とすね部分の三箇所を上記した簡易操作で緊締するだけで、足への極めて良好なホールド感が得られると共に、甲部分とすね部分と足首部分とを夫々別々に緊締保持手段A(A1,A2,A3)で緊締するから、甲部分もすね部分も足首部分も緩みを生じにくく、しかも甲部分とすね部分に加えて足首部分も緊締することにより、靴Kの中で踵が浮くような動きも可及的に防止でき、わずかな箇所の緊締操作で済む構成でありながら極めて良好なホールド感が得られる。
また、例えば、前記ベルト止着部9は、前記緊締ベルト4の固定端5と折り返し自由端6Aとに、面ファスナー11やバックルなどの止着具10を設けて構成すれば、緊締ベルト4の止着操作(緊締保持操作)も緊締ベルト4の止着解除操作も容易に行われる。
また、例えば、前記緊締ベルト4は、その前記固定端5と前記自由端6との間に存して前記前方開口部3を横断する部位を、この固定端5及び自由端6とは異なる弾性素材による前記弾性部8で構成すれば、伸縮弾性度の異なる弾性素材(弾性部8)の選定によって緊締ベルト4による緊締力を変更可能となる。そのため、例えばユーザーの好みや用途に適した緊締力の靴Kを製作することも容易に可能となる。
また、例えば、前記緊締ベルト4は、前記弾性部8を着脱自在に設けると共に、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部8を具備する構成とすれば、ユーザー自身が伸縮弾性度の異なる複数の弾性部8を選択して緊締ベルト4による緊締力を調整変更することも可能となる。例えば、すね覆い部1を有し靴Kの広範囲を緊締する必要のあるスノーボード用ブーツKに本発明を適用すれば、ユーザー自身が好みや自身の技術レベルやゲレンデコンディションなどに応じた緊締力に調整することが容易に可能となり、また、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部8をスキー場に持ち込んで、その場で自身の調子やゲレンデコンディションに応じた緊締力に調整することも可能となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図4に基づいて説明する。
本実施例は、スノーボード用の靴(ブーツ)Kに適用した場合を示している。尚、図面は左足用だけを示しているが、右足用も左右対称の同構造を備えたものとする。
具体的には、ブーツKは、図1〜図3に示すように、足首部分より高さがあってすねの途中までを覆うすね覆い部1を備え、履き口部12の前側から甲覆い部2にかけて開口する前方開口部3を備え、この前方開口部3に、タン部材13と緊締保持手段Aを備えている。
また、緊締保持手段Aは、前記前方開口部3の甲部開口部分3Aを緊締する甲部緊締保持手段A1と、前方開口部3のすね部開口部分3Bを緊締するすね部緊締保持手段A2と、前方開口部3の足首部開口部分3Cを緊締する足首部緊締保持手段A3とを夫々独立して備えている。即ち、本実施例では、甲部開口部分3Aと、すね部開口部分3Bと、足首部開口部分3Cとに、夫々一箇所ずつ、合計三箇所に緊締保持手段Aを設けている。
本実施例の緊締保持手段Aを、前方開口部3の甲部開口部分3Aに設ける甲部緊締保持手段A1を例に説明する。
前記甲部開口部分3Aの左右いずれか一側(図1〜図3中の向かって右側)であって、この一側近傍の前記甲覆い部2に、横長の緊締ベルト4の一端の固定端5を縫着固定し、甲部開口部分3Aの左右いずれか他側(図1〜図3中の向かって左側)であって、この他側近傍の前記甲覆い部2に、緊締ベルト4の他端の自由端6を通す長方形枠状のベルト通し部7を縫着固定して、このベルト通し部7に緊締ベルト4の自由端6を通すことで緊締ベルト4を甲部開口部分3Aの左右を横断するように設けると共に、このベルト通し部7に通した緊締ベルト4の自由端6を外方(図面左側)へ引動することにより甲部開口部分3Aを緊締して(甲部開口部分3Aの開口幅を狭めて)足の甲部分をホールドする構成としている。
また、緊締ベルト4は、その自由端6を、前記ベルト通し部7を支点に靴K前方側へ折り返して前記固定端5側に向けると、この折り返し自由端6Aが前記固定端5にまで至るように長さ寸法を設定構成し、この緊締ベルト4の固定端5の外側面と、自由端6の、ベルト通し部7を支点に折り返した際の内側面(折り返し自由端6Aの裏側面)とにベルト止着部9としての止着具10を設けて、この止着具10を介して緊締ベルト4の折り返し自由端6Aを固定端5に重合止着したり止着状態の折り返し自由端6Aを固定端5から取り外したりできる構成としている。そして、前記前方開口部3を緊締後に前記固定端5側に折り返した緊締ベルト4の折り返し自由端6Aを前記止着具10(ベルト止着部9)により固定端5に止着することで、前方開口部3を緊締保持する構成としている。
また、図面の止着具10は、面ファスナー11(マジックテープ(登録商標)とも称される)を採用して、この面ファスナー11の例えばループ側を緊締ベルト4の固定端5の外側面に縫着すると共に、面ファスナー11のフック側を折り返し自由端6Aの内側面に縫着した場合を示しており、この面ファスナー11を介して折り返し自由端6Aを固定端5に対しワンタッチで容易に着脱操作できるようにしている。
また、この緊締ベルト4は、前記前方開口部3を横断する部位に伸縮弾性を有する弾性部8を設けて、緊締ベルト4の自由端6を引動することによりこの弾性部8を伸長させると、この弾性部8の復帰収縮力によって前方開口部3に緊締力が生じて足への良好なホールド感が得られ、折り返し自由端6Aを固定端5に止着した緊締保持状態においても、この復帰収縮力による緊締力が継続的に発揮されるように構成している。
更に詳しくは、前記緊締ベルト4は、その前記固定端5と前記自由端6とを軟性を有するが伸縮しにくい素材(皮や合成繊維など)で構成し、固定端5と自由端6との間に存して前記前方開口部3を横断する部位を、この固定端5及び自由端6とは異なる弾性素材(天然ゴム製若しくは合成ゴム製(シリコンなど)のベルト又は合成ゴム製のゴム糸を用いて製造した帯状のゴムベルトなど)による前記弾性部8で構成している。即ち、この弾性部8を、前記固定端5を構成するベルト部材の端部に弾性部8の一側端部を縫着し、この弾性部8の他側端部に前記自由端6を構成するベルト部材の端部を縫着することで、一本の長い緊締ベルト4を構成している。
従って、本実施例では、ベルト通し部7に通した緊締ベルト4の自由端6を引動することで前記弾性部8を伸長させつつ前記前方開口部3を緊締し、この引動した緊締ベルト4の自由端6を前記ベルト通し部7を支点に前記固定端5側に折り返し、この折り返し自由端6Aをベルト止着部9によって固定端5に止着することにより前方開口部3を緊締保持する前記甲部緊締保持手段A1を構成している。
また、本実施例では、前記緊締ベルト4を製造する際、伸縮弾性度の異なる弾性素材(弾性部8)を選定することによって緊締力の変更が可能となる。従って、例えばきつめに緊締するのが好みのユーザーには、例えば復帰収縮力の強い弾性素材を弾性部8として採用したり複数枚の弾性素材を用いて弾性部8を構成したりすることによって生じる緊締力(復帰収縮力)を強めたり、緩めに緊締するのが好みのユーザーには、復帰収縮力がさほど強くない弾性素材を弾性部8として採用することによって生じる緊締力(復帰収縮力)を弱めたりと、このようにしてユーザーの好みに応じた緊締力のブーツKを製作することができるし、ユーザーの技術レベルやゲレンデコンディションなどに応じた緊締力のブーツKを製作することも容易に可能である。尚、図示していないが、緊締ベルト4に対し弾性部8を着脱可能に設けて、ユーザーが好みの伸縮弾性度の弾性部8を交換可能となる構成としても良い。
本実施例のすね部緊締保持手段A2は、前方開口部3のすね部開口部分3Bに設けるものである点が前記甲部緊締保持手段A1と異なり、また、本実施例の足首部緊締保持手段A3も、前方開口部3の足首部開口部分3Cに設けるものである点が前記甲部緊締保持手段A1と異なるだけであって、詳細は甲部緊締保持手段A1と同様であるため、図面に同符号を付すことで詳しく説明することは省略する。また、図面のすね部緊締保持手段A2は、弾性部8としてのゴムベルトを二枚使用して強い緊締力(復帰収縮力)を生じるように構成した場合を示している(図4参照)。
本発明の具体的な実施例2について図5に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、緊締ベルト4に弾性部8を着脱自在に設けると共に、伸縮弾性度の異なる複数の交換用弾性部8を具備する構成とした場合である。
具体的には、本実施例の緊締ベルト4は、その前記固定端5と前記自由端6とを分断形成すると共に、固定端5の自由端側分断端部と、自由端6の固定端側分断端部とに長方形枠状の取付環14(リング)を付設し、この各取付環14に弾性部8の両端部を着脱自在に連結することで、固定端5と、弾性部8と、自由端6とが連結された一本の長いベルト4に構成している。
また、本実施例の弾性部8は、前記固定端5及び自由端6と同等の幅を有する帯板状に構成して、この弾性部8の両端側を固定端5と自由端6に連結可能に構成している。
この弾性部8の、固定端5及び自由端6との着脱連結構造は、帯板状の前記弾性部8の両端部に、この両端部を環状に保持して前記各取付環14に連結可能な連結環部8Aを形成するための連結環形成手段15を設けている。
連結環形成手段15は、図5(a)に示すように、弾性部8の一端部の例えば表面側(裏面側でも良い)に面ファスナー16のループ側とフック側とを隣接状態に付設すると共に、他端部の例えば表面側(裏面側でも良い)に面ファスナー16のループ側とフック側とを隣接状態に付設した構成とし、この弾性部8の両端部を、隣接する面ファスナー16のループ側とフック側の境目で折り返して面ファスナー16同士を係合止着することで、弾性部8の両端部が環状に保持される(前記連結環部8Aが形成される)構成としている。そして、この連結環部8Aを前記固定端5及び前記自由端6の各々の取付環14に連結できる構成としている。
また、この連結環形成手段15は、面ファスナー16による係合止着を剥がせば簡単に連結環部8Aの環状態を解除することができ、この簡易操作により弾性部8を固定端5及び自由端6の取付環14から取り外して異なる伸縮弾性度の弾性部8に交換可能な構成としている。
従って、本実施例では、面ファスナー16の簡易なワンタッチ着脱操作によって弾性部8を緊締ベルト4から着脱することができ、これによりユーザー自身が伸縮弾性度の異なる弾性部8を選択して緊締ベルト4による緊締力を調整変更可能となる構成としている。よって、このように構成した本実施例のスノーボード用ブーツKは、ユーザー自身が好みや自身の技術レベルやゲレンデコンディションなどに応じた緊締力に調整することができ、スキー場に伸縮弾性度の異なる複数の弾性部8を持ち込むことで、その場でも容易に弾性部8を交換して緊締力を調整可能となる。
また、図5(b)は、連結環形成手段15の別例を示したもので、面ファスナー16に替えてビス17止めにより弾性部8の両端部を環状に保持する(連結環部8Aを形成する)構成を採用した場合であり、このような構成を採用しても良いし、本実施例以外の他の連結環形成手段15を採用しても良い。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 すね覆い部
2 甲覆い部
3 前方開口部
3A 甲部開口部分
3B すね部開口部分
3C 足首部開口部分
4 緊締ベルト
5 固定端
6 自由端
6A 折り返し自由端
7 ベルト通し部
8 弾性部
9 ベルト止着部
10 止着具
11 面ファスナー
A 緊締保持手段
A1 甲部緊締保持手段
A2 すね部緊締保持手段
A3 足首部緊締保持手段
K 靴

Claims (4)

  1. すね覆い部を備えると共に、このすね覆い部から甲覆い部にかけて開口する前方開口部を備え、この前方開口部を緊締保持する緊締保持手段を備えた靴において、前記前方開口部の左右いずれか一側若しくはこの一側近傍に緊締ベルトの固定端を固定し、この緊締ベルトの自由端を通すベルト通し部を、前記前方開口部の左右いずれか他側若しくはこの他側近傍に設けて、このベルト通し部に緊締ベルトの自由端を通すことで前方開口部を左右に横断するように緊締ベルトを配設すると共に、このベルト通し部に通した緊締ベルトの自由端を引動することで前記前方開口部を緊締し得るように構成し、この緊締ベルトは、前記前方開口部を横断する部位に伸縮弾性を有する弾性部を設けて、緊締ベルトの自由端を引動することでこの弾性部を伸長させると、この弾性部の復帰収縮力によって前方開口部に緊締力が生じるように構成すると共に、この緊締ベルトに、前記ベルト通し部に通して前記固定端側に折り返した緊締ベルトの折り返し自由端を前記固定端に着脱自在に止着するベルト止着部を設けて、前記前方開口部を緊締後に前記固定端側に折り返した緊締ベルトの折り返し自由端を前記ベルト止着部により固定端に止着することで前方開口部を緊締保持する前記緊締保持手段を構成し、この緊締保持手段は、前記前方開口部の甲部開口部分を緊締する甲部緊締保持手段と、前方開口部のすね部開口部分を緊締するすね部緊締保持手段と、前方開口部の足首部開口部分を緊締する足首部緊締保持手段とを夫々独立して備えたことを特徴とする靴。
  2. 前記ベルト止着部は、前記緊締ベルトの固定端と折り返し自由端とに、面ファスナーやバックルなどの止着具を設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の靴。
  3. 前記緊締ベルトは、その前記固定端と前記自由端との間に存して前記前方開口部を横断する部位を、この固定端及び自由端とは異なる弾性素材による前記弾性部で構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の靴。
  4. 前記緊締ベルトは、前記弾性部を着脱自在に設けると共に、伸縮弾性度の異なる複数の弾性部を具備する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴。
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