JP2003179368A - 配線材および配線材の配索構造 - Google Patents

配線材および配線材の配索構造

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JP2003179368A JP2001378714A JP2001378714A JP2003179368A JP 2003179368 A JP2003179368 A JP 2003179368A JP 2001378714 A JP2001378714 A JP 2001378714A JP 2001378714 A JP2001378714 A JP 2001378714A JP 2003179368 A JP2003179368 A JP 2003179368A
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知之 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板からのコネクタの脱落等、配線材に
外力(引張り荷重)が作用することによる回路基板の破
損を未然に防止する。 【解決手段】 ケーシング12内に回路基板16が収納
され、該回路基板16に配線材1が接続される電気機器
10において、配線材1の途中部分に固定用部材6を固
定し、この固定用部材6をケーシング12のフランジ1
2aに固定することにより、配線材1をその途中部分で
ケーシング12に固定した状態でケーシング12の外側
に導出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板にコネク
タを介して接続される配線材およびその配索構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数の端子を収納した基板用
コネクタを電気機器内内に固定した回路基板上に実装し
ておき、フラットケーブル等の配線材の末端部分を保持
した配線材側コネクタを前記基板用コネクタに嵌合させ
ることによりフラット配線材の末端部分を前記端子に接
触させてフラット配線材を回路基板に対して電気的に接
続することは一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような接続構造
は、例えば電気機器同士を接続する構造として一般に適
用されているが、ここに次のような問題が考えられる。
【0004】すなわち、回路基板に接続された配線材が
そのまま電気機器のケーシングから引き出されている
と、ケーシング外部において配線材に引張り荷重がかか
ったときに、該荷重が配線材を介して基板側コネクタに
作用し、例えば基板用コネクタが回路基板から脱落して
回路基板を破損することが考えられる。特に、コネクタ
の嵌合状態をロックする機構が設けられている場合や、
コネクタ嵌合方向と異なる方向に配線材が引き出されて
いるような場合には、配線材に引張り荷重が作用しても
両コネクタの嵌合状態が解除されない、あるいは解除さ
れ難いため回路基板が破損し易い。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、回路基板からのコネクタの脱落等、配線材に
外力(引張り荷重)が作用することによる回路基板の破
損を未然に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、末端部分にコネクタを備え、該コネクタ
と電気機器の回路基板上に実装されるコネクタとが嵌合
することにより前記回路基板に対して接続される配線材
において、前記コネクタよりも後側に、前記回路基板が
収納される電気機器のケーシングに対して該配線材をそ
の途中部分で固定可能な固定部を備えた構成となってい
る。
【0007】つまり、ケーシング内に回路基板を備えた
電気機器では、配線材として前記の配線材を使用し、こ
の配線材の前記コネクタと回路基板上に設けられるコネ
クタとを互いに嵌合させることにより前記配線材を回路
基板に接続するとともに、前記固定部を前記ケーシング
に設けられた被固定部に固定することにより、前記配線
材をその途中部分で前記ケーシングに固定し、この状態
でケーシングの外側に配線材を導出するようにしたもの
である。
【0008】このように回路基板に接続された配線材を
その途中部分でケーシングに固定しておけば、ケーシン
グ外部において配線材に作用する外力(引張り荷重)が
回路基板上のコネクタに伝達されるのを有効に阻止する
ことができる。そのため、前記外力によって回路基板等
からコネクタが脱落して回路基板を破損するといった事
態の発生を未然に防止することが可能となる。
【0009】この場合、前記コネクタ(回路基板に対す
る配線材の接続部分)と記固定部(配線材の前記ケーシ
ングへの固定部分)との間に弛みを設けた状態で配線材
をケーシングに固定するのがより好ましい。
【0010】これによれば、配線材に引張り荷重が作用
して多少配線材がケーシングから引き出されるようなこ
とがあっても、上記弛み(余長)の範囲内であれば回路
基板上のコネクタに直ちに引張り荷重が作用することが
ない。そのため、回路基板の損傷をより確実に防止する
ことが可能となる。
【0011】なお、ケーシングに対して直接配線材を固
定するようにしてもよいが、配線材そのものを直接固定
するのは困難であるため、例えば、配線材に固定用部材
を装着し、この固定用部材を前記ケーシングに固定する
ことにより配線材を間接的にケーシングに固定するのが
好ましい。
【0012】このようにすれば、配線材を確実、かつ頑
丈に固定することが可能となる。
【0013】具体的には、前記固定用部材の被固定部と
して、前記ケーシングに前記配線材の導出方向とほぼ直
交する方向に突出するボスを設ける一方、前記固定部と
して、前記配線材にその長手方向とほぼ直交する方向の
穿孔部を備えた固定用部材を装着し、前記穿孔部にボス
を嵌入することにより配線材を前記固定用部材を介して
ケーシングに固定することが考えられる。
【0014】これによれば、簡単な構成で速やかにケー
シングに対して配線材を固定することが可能となる。し
かも、配線材とケーシングとがボスおよび固定用部材を
介して配線材の導出方向に係合することとなるので、配
線材に引張り荷重が作用した場合には該荷重が回路基板
上のコネクタに伝達されるのを有効に阻止することがで
きる。
【0015】なお、前記配線材がフラットケーブル等、
複数の導体を並列に備えたフラット配線材である場合に
は、前記固定用部材をフラット配線材に積層される板状
に形成するとともに、フラット配線材の長手方向におけ
る前記固定用部材の前端又は後端に、先端が湾曲した突
出部分を設けるのが好ましい。
【0016】すなわち、固定用部材の前後端部をフラッ
ト配線材の幅方向に真っ直ぐに(フラット配線材の長手
方向と直交する方向に真っ直ぐに)形成しておいても構
わないが、この場合には、固定用部材の前後端部に沿っ
てフラット配線材が折れ曲がり易く、例えば使用状態に
よってはフラット配線材が過度に屈曲して断線の原因と
なることも考えられる。これに対して固定用部材に上記
のような突出部分を設けておけば、該突出部分の先端が
湾曲しているため固定用部材の前後端部に沿ってフラッ
ト配線材が屈曲し難く、また固定用部材がある程度弾性
を有して撓むため、フラット配線材が固定用部材の前後
端部で過度に折れ曲がるのを防止することが可能とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明について図面に基づいて説
明する。
【0018】図1は、本発明に係る配線材の配索構造を
説明する電気機器の断面図で、図2は、この配索構造に
使用される配線材(本発明の配線材)を平面図で示して
いる。
【0019】図1(a)において、10は、例えばカー
ステレオ等の電気機器で、当実施形態では、この電気機
器と他の電気機器とが配線材1により電気的に接続され
る。
【0020】電気機器10は、同図に示すようにケーシ
ング12を有しており、このケーシングの内部に回路基
板16が収納されている。
【0021】回路基板16には、その上面に各種電子部
品が実装されるとともに、配線材1を接続するためのコ
ネクタ18(基板側コネクタ)が上向きに実装されてい
る。コネクタは、いわゆるフラット配線材接続用のコネ
クタで、その内部には幅方向(同図では紙面に直交する
方向)に並ぶ多数の端子収納室が形成され、各端子収納
室内に端子20がそれぞれ収納されている。各端子20
は、回路基板16の固定用ランド等にはんだ付けされる
ことにより基板上回路に電気的に接続されている。
【0022】前記ケーシング12には、前記回路基板1
6の近傍に、後述する配線材1よりもやや広幅のフラン
ジ12aが設けられている。このフランジ12aの上面
には、配線材1の導出方向と直交する方向に突出する一
対のボス13が設けられ、これらボス13がフランジ1
2aの幅方向に一定の間隔を隔て配列されている。
【0023】一方、配線材1は、図2に示すように、フ
ラットケーブル等のフラット配線材(当実施形態ではフ
ラットケーブル2)の端部にコネクタ4(配線材側コネ
クタ)を備えている。図示を省略しているが、フラット
ケーブル2の末端部分は、その被覆が除去されることに
より導体が露出しているとともに、その裏面には、ケー
ブル端部の撓みを規制する補強板が積層固定されてお
り、この導体の露出部分を保持するように前記コネクタ
4がフラットケーブル2に装着されている。
【0024】コネクタ4よりも後側(同図では左側)に
は、該配線材1を電気機器10の前記ケーシング12に
固定するための固定用部材6が取付けられている。
【0025】この固定用部材6は、絶縁性を有する樹脂
材料からなり、かつフラットケーブル2よりも広幅に形
成された薄板状の一対の単位部材5から構成されてお
り、図1(a)に示すように、両単位部材5の間にフラ
ットケーブル2を挟み込んだ状態でこれらフラットケー
ブル2および両単位部材5を互いに接着することにより
フラットケーブル2に固定されている。
【0026】また、図2に示すように、固定用部材6に
は、フラットケーブル2の外側に該ケーブル2の長手方
向と直交する方向に貫通する一対の固定孔8(穿孔部)
が設けられている。これらの固定孔8は前記ボス13が
嵌入するように径設定されている。
【0027】以上のような構成において、配線材1は、
その一端側が図外の他の電気機器に接続されている。一
方、配線材1の他端側は、図1(a),(b)に示すよ
うに電気機器10のケーシング12内に導入され、コネ
クタ4が電気機器10の前記コネクタ18に嵌合するこ
とにより電気機器10の前記回路基板16に接続されて
いる。
【0028】詳しくは、両コネクタ4,18が互いに嵌
合することによりフラットケーブル2の末端部分がコネ
クタ18内に挿入され、該ケーブル2の導体の露出部分
が前記端子20に接触することにより配線材1が回路基
板16に電気的に接続されている。そして、配線材1の
前記固定用部材6がケーシング12の前記フランジ12
aに固定されることにより配線材1がその途中部分でケ
ーシング12に固定されている。具体的には、前記固定
孔8にボス13を嵌入し状態で前記固定用部材6がフラ
ンジ12aに重ね合わされることにより配線材1がその
途中部分でケーシング12aに固定されている。ここ
で、配線材1における前記コネクタ4と固定用部材6と
の間隔は、電気機器10におけるフランジ12a(ボス
13)とコネクタ18との間隔(直線距離)よりやや広
く設定されており、その結果、上記のように配線材1が
電気機器10に接続、配索されると、図1(b)に示す
ように、コネクタ4と固定用部材6との間隔で配線材1
が弛んだ状態となる。
【0029】なお、図1(b)中符号14は、ケーシン
グ12の上蓋であり、上記のように配線材1が接続され
た後、ケーシング12に組付けられる。
【0030】以上のような電気機器10における配線材
1の配索構造によると、回路基板16に接続した配線材
1がその途中部分でケーシング12に固定されているの
で、例えばケーシング外部において配線材1に外力(引
張り荷重)が作用しても、その荷重はケーシング12で
支持されることとなる。そのため、回路基板16に実装
されたコネクタ18に外力(引張り荷重)が伝達される
ことが殆どなく、従って、該外力によりコネクタ18が
回路基板16から脱落し、これにより回路基板16を破
損するといった事態の発生を未然に防止することができ
る。
【0031】特に、上記の構造では、図1(b)に示す
ようにコネクタ4と固定用部材6との間に弛み(余長)
を設けた状態で配線材1を配索しているので、例えば、
配線材1と固定用部材6との接着部分がずれて仮に配線
材1が多少引き出されたとしても、この弛みにより吸収
可能な範囲内であればコネクタ18に直ちに引張り荷重
が作用することがない。そのため、回路基板16の損傷
をより確実に防止することができる。
【0032】また、上記の構造では、図1(a)に示す
ように、配線材1の長手方向と直交する方向に貫通する
固定孔8を備えた固定用部材6を導体1に装着してお
き、導体1の導出方向と直交する方向に突出するボス1
3に固定孔8を上側(導体1の導出方向と直交する方
向)から嵌入することにより固定用部材6を介して配線
材1をケーシング12に固定するようにしているので、
極めて簡単な構成で速やかに配線材1をその途中部分で
ケーシング12に固定することができる。しかも、配線
材1とケーシング12とはボス13および固定用部材6
を介して配線材1の導出方向に係合することとなるの
で、配線材1に引張り荷重働いた場合には該荷重が回路
基板16のコネクタ18に伝達されるのを確実に阻止す
ることができる。従って、簡単な配線材1の固定構造で
ありながら外力による回路基板16の破損を有効に防止
することができる合理的な構成が達成されるという効果
もある。
【0033】なお、以上説明した電気機器10における
配線材1の配索構造は本発明に係る配線材の配索構造の
一例であって、その具体的な構成は本発明の実施の形態
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下
のような構成を採用することができる。
【0034】 配線材1をケーシング12に固定する
構造として、図3〜図4に示すような構造を採用するこ
ともできる。
【0035】まず、図3は、ケーシング12のフランジ
12aに前記ボス13を設ける代わりに一対の係止爪2
6を設け、この係止爪26に前記固定用部材6を係止す
る構造である。詳しくは、フランジ12aには、その外
側部分(図1(a)では左側)から立ち上がって内側に
向って延び、先端にフック28を有した一対の係止爪2
6がフラットケーブル2の幅よりもやや広い間隔を隔て
て設けられている。そして、これら係止爪26の間にフ
ラットケーブル2を介装した状態で、図3(b)に示す
ようにケーシング12の内側から外側に向って配線材1
を引き出し(図中の矢印方向に移動させ)、前記固定用
部材6の両端縁部を前記係止爪26とフランジ12aと
の間に挿入した状態で該係止爪26に係止することによ
り、配線材1をケーシング12に固定するように構成さ
れている。
【0036】このような構成によれば、係止爪26によ
り固定用部材6の両端部分が上下左右に拘束されるの
で、フランジ12aに対して固定用部材6が脱落し難
く、配線材1をより確実にケーシング12に対して固定
することができる。なお、この場合には固定用部材6の
固定孔8は不要である(図4,図5について同じ)。
【0037】図4は、前記ボス13を設ける代わりにケ
ーシング12のフランジ12aに嵌合凹部30を設ける
とともに、配線材1の前記固定用部材6の裏側に突出部
6aを設け、この突出部6aを前記嵌合凹部30に嵌合
させた状態で前記上蓋14を固定用部材6の上側から組
付けて抜け止めをした構造である。
【0038】また、図5は、前記ボス13を設ける代わ
りにケーシング12のフランジ12aに穿孔部32を設
けるとともに、配線材1の前記固定用部材6の裏側にフ
ック33を設け、このフック33を前記穿孔部32に挿
入して固定用部材6をフランジ12aに係止した構造で
ある。
【0039】なお、配線材1をケーシング12に固定す
る構造は、上述したもの以外にも種々の固定構造が考え
られる。例えば、図2に示した固定用部材6の固定孔8
を利用し、固定用部材6とケーシング12とを結束バン
ド(ベルト)で一体に結束してもよい。また、例えば配
線材1のフラットケーブル2に直接穿孔部を設け、この
穿孔部に前記ボス13を嵌入することによりフラットケ
ーブル2を直接フランジ12aに固定したり、あるいは
フラットケーブル2の途中部分をケーシング12と上蓋
14とで挟持することにより固定用部材6を用いること
なく配線材1をケーシング12に直接固定するようにし
てもよい。要は、配線材1の途中部分を確実にケーシン
グ12に固定できれば如何なる構造であっても構わな
い。
【0040】 この実施形態では、配線材1のコネク
タ4と固定用部材6との間に弛み(余長)を設けている
が、この場合、余長が長く配線材1の弛み量が大きい
と、例えばこの弛み部分がケーシング12に衝突して異
音を発することが考えられる。そのため、十分な余長を
設ける場合には、ケーシング12の内側面等、スポンジ
等の弾性部材を取付けて異音の発生を防止するようにし
てもよい。なお、配線材1の固定部分、つまり固定用部
材6とフランジ12aとの接触部分についても、同様
に、振動等によりこれらが衝突して異音が発生するよう
な場合には、スポンジ等の弾性部材をそれらの間に介装
するようにしてもよい。
【0041】 図2に示す配線材1の固定用部材6の
前端及び後端(フラットケーブル2の長手方向における
前端及び後端)に、図6に示すような円弧状の突出部分
9(先端が湾曲した突出部分)を設けてもよい。すなわ
ち、フラットケーブル2の種類によっては過度の屈曲を
避けたい場合があり、図2に示すように固定用部材6の
前後端部をフラットケーブル2の幅方向に真っ直ぐに形
成した場合には、固定用部材6の前後端部に沿ってフラ
ットケーブル2が折れ曲がり易く、そのような要請に対
応できない場合がある。これに対して、上記のように円
弧状の突出部分9を設けておけば、固定用部材6の前後
端部に沿ってフラットケーブル2が折れ曲がり難く、ま
た該突出部分9がある程度弾性を有して撓むため、フラ
ットケーブル2が固定用部材6の前後端部で過度(例え
ば直角あるいは鋭角)に折れ曲がるのを防止することで
きるようになる。そのため、上記のような要請に対応す
ることが可能となる。なお、この場合、固定用部材6の
前端又は後端のいずれか一方側にのみ突出部分9を設け
るようにしてもよい。
【0042】 この実施形態では、フラット配線材と
してフラットケーブル2を使った配線材1を例に説明し
たが、フラット配線材はフラットケーブルに限られるも
のではなく、リボン電線、FPC(Flexible Printed C
ircuit)等のその他のフラット配線材であってもよい。
また、このようなフラット配線材以外に、ディスクリー
ト線の束からなる配線材1の配索構造についても、勿
論、本発明は適用可能である。
【0043】なお、上述した実施の形態では、コネクタ
4,18を介して配線材1を回路基板16に接続する場
合を例に説明したが、例えば、導体部分が回路基板には
んだ付けされることにより配線材が直接回路基板に接続
されている場合にも、本発明の配索構造は有効である。
すなわち、この場合も配線材に外力(引張り荷重)が作
用すると、はんだ付け部分と共に基板上回路(パター
ン)が剥がれ、これによって回路基板を損傷することが
考えられる。従って、はんだ付け等によって配線材が直
接回路基板に接続されているような場合にも、該配線材
の途中部分をケーシングに固定するという本発明の配索
構造を採用すれば、パターン剥がれ等の回路基板の損傷
を未然に防止することができるようになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ケーシ
ング内に回路基板を収納し、該回路基板にコネクタを介
して接続された配線材を前記ケーシングの外部に導出す
る場合に、前記配線材の途中部分を前記ケーシングに固
定した状態で配線材をケーシングから導出するようにし
たので、ケーシング外部において配線材に外力(引張り
荷重)が作用しても、該外力が回路基板上のコネクタに
伝達され難くなる。そのため、コネクタが回路基板から
脱落する等して該回路基板を破損するといった事態の発
生を未然に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線材の配索構造を説明する断面
図である((a)は配線材を回路基板に接続する前の状
態、(b)は配線材を回路基板に接続した状態であ
る)。
【図2】配線材の構成を示す平面図である。
【図3】配線材をケーシングに固定する構造の別の例を
示す要部斜視図である。
【図4】配線材をケーシングに固定する構造の別の例を
示す要部断面図である。
【図5】配線材をケーシングに固定する構造の別の例を
示す要部断面である。
【図6】配線材の別の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 配線材 2 フラットケーブル 4 コネクタ 6 固定用部材 10 電気機器 12 ケーシング 12a フランジ 13 ボス 16 回路基板 18 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 知之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 4E352 AA07 AA09 AA16 BB02 CC12 CC22 CC42 DD02 DD03 DD05 DR25 DR26 DR37 DR40 DR45 GG10 GG20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端部分にコネクタを備え、該コネクタ
    と電気機器の回路基板上に実装されるコネクタとが嵌合
    することにより前記回路基板に対して接続される配線材
    において、前記コネクタよりも後側に、前記回路基板が
    収納される電気機器のケーシングに対して該配線材をそ
    の途中部分で固定可能な固定部を有していることを特徴
    とする配線材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線材において、 前記配線材に固定用部材が装着されることにより前記固
    定部が設けられていることを特徴とする配線材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の配線材において、 前記配線材は複数の導体を並列有したフラット配線材で
    あって、前記固定用部材はフラット配線材に積層される
    板状に形成され、フラット配線材の長手方向における前
    記固定用部材の前端又は後端に、先端が湾曲する突出部
    分を備えていることを特徴とする配線材。
  4. 【請求項4】 ケーシング内に回路基板が収納され、該
    回路基板に接続された配線材が前記ケーシングの外部に
    導出されるように構成された電気機器の前記配線材の配
    索構造であって、前記配線材の途中部分が前記ケーシン
    グに固定された状態で配線材が前記ケーシングの外側に
    導出されていることを特徴とする配線材の配索構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の配線材において、 前記回路基板に対する配線材の接続部分と該配線材の前
    記ケーシングへの固定部分との間に弛みを設けた状態で
    前記配線材が前記ケーシングに固定されていることを特
    徴とする配線材の配索構造。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の配線材の配索構造
    において、 前記回路基板上にコネクタが実装されるものであって、
    前記配線材として請求項1乃至3の何れかに記載の配線
    材が使用され、この配線材の前記コネクタと回路基板上
    の前記コネクタとが互いに嵌合することにより前記配線
    材が回路基板に接続されるとともに、前記固定部が前記
    ケーシングに設けられた被固定部に固定されることによ
    り前記配線材がその途中部分で前記ケーシングに固定さ
    れていることを特徴とする配線材の配索構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の配線材の配索構造におい
    て、 前記被固定部として、前記ケーシングに前記配線材の導
    出方向とほぼ直交する方向に突出するボスが設けられる
    一方、前記固定部として、前記配線材にその長手方向と
    ほぼ直交する方向の穿孔部を備えた固定用部材が装着さ
    れ、この穿孔部に前記ボスが嵌入することにより前記配
    線材が前記固定用部材を介して前記ケーシングに固定さ
    れていることを特徴とする配線材の配索構造。
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