JP2003177114A - Dna解析チップ、dna解析チップ駆動装置、およびその方法 - Google Patents

Dna解析チップ、dna解析チップ駆動装置、およびその方法

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JP2003177114A
JP2003177114A JP2001376730A JP2001376730A JP2003177114A JP 2003177114 A JP2003177114 A JP 2003177114A JP 2001376730 A JP2001376730 A JP 2001376730A JP 2001376730 A JP2001376730 A JP 2001376730A JP 2003177114 A JP2003177114 A JP 2003177114A
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dna
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Akifumi Iwama
明文 岩間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の細菌叢を培養法により分析することが
極めて困難であり、分析可能な細菌の範囲も限定されて
いる。また、一定の単離された細菌、又は細菌叢の範囲
については分析が可能であるとしても、多数の細菌を培
養し同定するためには、時間と労力の掛かる作業であっ
た。 【解決手段】 本発明は、単離された細菌、又は細菌叢
のDNAを解析する際に用いるDNA解析チップであっ
て、前記単離された細菌、又は細菌叢を含む試料の核酸
を特定のPCRプライマーを用いて増幅させる核酸増幅
部と、前記核酸増幅部で増幅された核酸を電気泳動によ
り分画する電気泳動部と、を含み、前記核酸増幅部、及
び電気泳動部が同一基板上に形成されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料を1ヶ所に導
入することにより、その試料を構成する細菌層のDNA
を抽出した後、複数のプライマーを用いてその試料を独
立的に増幅した後、電気泳動を行ってDNAを解析する
ことができるDNA解析チップ、DNA解析チップ駆動
装置、およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の腸内には腸内細菌と呼ばれる常在
細菌類が存在し、この細菌類の分布状態を腸内細菌叢と
いう。腸内細菌には、Enterobacteriaceaeに属する大腸
菌と近縁のSalmonella等、また、BacteroidesEubacte
riumBifidobacteriumPeptostreptococcusClostri
diumLactobacillusなどが含まれる。
【0003】これら腸内細菌は、食物の消化に補助的な
役割を果たす他、外来の病原菌の発育を抑制するなどの
体調の維持に役立っているが、このような細菌叢は、各
個体において一定ではなく、宿主の年齢、食物習慣など
により変化する。また、同一の個体においても、疾病や
精神的なストレスなどによって変化することが知られて
いる。
【0004】こうした腸内細菌叢を分析する場合に、従
来は、培養法が利用されてきた。すなわち、被験者の糞
便などの試料を選択培地又は非選択培地などに植菌し、
各細菌の生育条件に合わせて、各培地を培養し、成長し
た細菌を染色等により細菌の性質に基づいて各腸内細菌
が同定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、腸内細菌叢は
100種類にも及ぶといわれており(「腸内フローラと
プロバイオティクス(INTESTINAL FLORA AND PROBIOTIC
S)」,Proceedings of V.Symposium of Intestinal Flo
ra,Tokyo,1996,学会出版センター)、これら多数の腸内
細菌叢を培養法により分析することが極めて困難であ
り、分析可能な細菌の範囲も限定されることになる。ま
た、一定の細菌叢の範囲については分析が可能であると
しても、多数の細菌を培養し同定するためには、時間と
労力の掛かる作業であった。
【0006】一方、細菌にも、それぞれの細菌の特質が
記録された遺伝情報が、DNAとして染色体にコードさ
れている。これら細菌の特性の違いは、この遺伝情報を
司る染色体上の配列に反映され、細菌ごとに特徴的な配
列が存在する。
【0007】一例として、細菌のリボソーマルRNAの
16SrRNAサブユニットをコードした16SrDN
Aでは、細菌間で異なり、この配列の相違により細菌を
同定できることが示されている(Christine
ら、Appl.Environ.Microbiol.
65:102−109)。
【0008】そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、腸内細菌間の核酸配列の
相違を利用して、試料を1ヶ所に導入することにより、
その試料のDNAを抽出した後、複数のプライマーを用
いてその試料を独立的に増幅した後、電気泳動を行って
DNAを解析することができるDNA解析チップ、DN
A解析チップ駆動装置、およびその方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
単離された細菌、又は細菌叢のDNAを解析する際に用
いるDNA解析チップであって、前記単離された細菌、
又は細菌叢を含む試料の核酸を特定のPCRプライマー
を用いて増幅させる核酸増幅部と、前記核酸増幅部で増
幅された核酸を電気泳動により分画する電気泳動部と、
を含み、前記核酸増幅部、及び電気泳動部が同一基板上
に形成されていることを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載のD
NA解析チップにおいて、前記核酸増幅部の前段に、前
記単離された細菌、又は細菌叢の試料を導入する試料導
入部と、該試料導入部に導入された試料から、該単離さ
れた細菌、又は細菌叢を構成するDNAを抽出するDN
A抽出部と、を備えることを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1、2のい
ずれかに記載のDNA解析チップにおいて、前記核酸増
幅部と前記電気泳動部は連通しており、前記核酸増幅部
から前記電気泳動部に前記試料の移動を補助するための
通電電極を有していることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載の前記単離された細菌、又は細菌
叢は、被験者の腸内から得られた単離細菌、又は細菌叢
であることを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載のDNA解析チップの電気泳動部
から得られたデータを解析するDNA解析チップ駆動装
置であって、前記核酸増幅部に対応する位置に温度調整
部を設けることを特徴とする。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
DNA解析チップ駆動装置において、前記核酸増幅部に
は、核酸の増幅状態を検出する蛍光測定部を備えること
を特徴とする。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項5、6のい
ずれかに記載のDNA解析チップ駆動装置において、前
記電気泳動部には、該電気泳動部の泳動結果を検出する
蛍光測定部を備えることを特徴とする。
【0016】請求項8に係る発明は、単離された細菌、
又は細菌叢のDNAを解析するDNA解析方法であっ
て、前記単離された細菌、又は細菌叢を含む試料の核酸
を特定のPCRプライマーを用いて増幅させる核酸増幅
工程と、前記核酸増幅工程で増幅された核酸を電気泳動
により分画する電気泳動工程と、を含み、前記核酸増幅
工程、及び電気泳動工程が同一基板上で為されることを
特徴とする。
【0017】請求項9に係る発明は、請求項8記載のD
NA解析方法において、前記核酸増幅工程の前段に、前
記単離された細菌、又は細菌叢の試料を導入する試料導
入工程と、導入された試料から、該単離された細菌、又
は細菌叢を構成するDNAを抽出するDNA抽出工程
と、を備えることを特徴とする。
【0018】請求項10に係る発明は、請求項8、9の
いずれかに記載のDNA解析方法において、前記核酸増
幅工程、電気泳動工程が行われる際に前記試料の移動を
補助するために電極を通電することを特徴とする。
【0019】請求項11に係る発明は、請求項8から請
求項10のいずれかに記載の前記単離された細菌、又は
細菌叢は、被験者の腸内から得られた単離細菌、又は細
菌叢であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を用いて説明する。
【0021】図1は、DNA抽出・精製部、リアルタイ
ムPCR部、及び電気泳動部をワンチップ化(同一基板
上に形成)されたDNA解析チップの概略構成図であ
る。
【0022】1はサンプル導入部であり、このサンプル
導入部1に被験者の腸内から得た試料を導入する。
【0023】この試料を得るための前処理として、被験
者から試料、例えば糞便を採取し、この試料を生理食塩
水等に懸濁する。この懸濁液は、その後、フィルターな
どに通されて、細菌以外の不要な細胞などの固体が除去
され、単離された細菌、又は細菌叢懸濁液が調製され
る。この細菌の分離回収に用いるフィルターは、細菌と
それ以外の個体とを分離し得るサイズのものであれば特
に限定はない。また、好適には、このフィルターとし
て、径の異なる複数のフィルターを用い、粗い目のもの
から細かな目のフィルターを順次通すことにより、フィ
ルターの目詰まりを低減させることができる。例えば、
目の粗いフィルターとしてストマフィルター(グンゼ産
業)を、目の細かいフィルターとしてポリプロピレンス
クリーン80μm、45μm、25μm(MILLIP
ORE)、ミニザルト5μm(sartorius)な
どのメンブランフィルターを組み合わせて好適に利用す
ることもできる。
【0024】2は、DNA抽出・精製部であり、このD
NA抽出・精製部2では、サンプル導入部1から導入さ
れた試料のDNAを抽出・精製する。具体的には、DN
A抽出・精製部2では、(1)導入された試料の温度を
例えば95℃で1〜10分間保持する、(2)導入され
た試料に界面活性剤(SDS(Sodium Dodecylsulfat
e))を添加した後、例えば60℃で1〜10分間保持
する、(3)導入された試料に酵素(Proteinase K、Ac
hromopeptidase、Lysozymeのいずれか、或いは複数の混
合)を添加した後、例えば55℃で1〜10分間保持す
る、(4)導入された試料に界面活性剤(SDS(Sodi
um Dodecylsulfate))及び酵素(Proteinase K、Achro
mopeptidase、Lysozymeのいずれか、或いは複数の混
合)を添加した後、例えば55℃で1〜10分間保持す
る、等の処理を行うことによりDNAを抽出・精製する
ことができる。
【0025】3は、分岐部であり、この分岐部3にはD
NA抽出・精製部2の末端に設けられ、増幅を行うプラ
イマーの種類に対応して分岐路が設けられる。本実施の
形態では、分岐路を3本設けた例を述べたが、各分岐路
の構成は基本的に同一であるので、第1の分岐路4につ
いて以下説明する。尚、第1の分岐路4は、第1の分岐
路4a、及び第1の分岐路4bから構成されている。
【0026】ところで、前述のDNA抽出・精製部2で
添加した、酵素、或いは界面活性剤は、後述するPCR
反応を阻害する要因となるものであるので、第1の分岐
路4a、及び/又はDNA抽出・精製部2の内側表面に
は、それらの酵素、或いは界面活性剤を除去するための
吸着剤を設けることが好ましい。
【0027】5は、PCRプライマー・酵素・蛍光試薬
導入部であり、このPCRプライマー・酵素・蛍光試薬
導入部5は第1の分岐路4aにPCRプライマー、酵
素、蛍光試薬を導入するためのものである。
【0028】ここで用いられるPCRプライマーは、特
定領域を増幅し得る特異的なプライマー対であればよ
く、さらに、特定領域を増幅しない、例えば、単一のプ
ライマーで塩基配列の情報なしに一種類のDNAから同
時に多数の種類のDNA断片を増幅するRAPD(Rand
om Amplified Polymorphic DNA)法もしくはAP−
PCR(Arbitrarily Primed-Polymerase Chain Reacti
on) 法で用いられるプライマーや、RAPD法の増幅の確率
を制御することでDNA断片の種類数を少なくしたランダ
ムPCR法(特開平11−341989号公報)で用いら
れるプライマーであってもよい。
【0029】また、PCR反応液は、例えば、(Chr
istineら、Appl.Environ.Micr
obiol.65:102−109)に従って調製する
ことができる。具体的には、前記核酸懸濁液の一部に、
PCR用のバッファを添加し、また、最終濃度、3mM
塩化マグネシウム、5%DMSO、各0.1mMdNT
P、0.5UTaq酵素となるように各酵素を添加して
反応液を調製する。
【0030】PCRの反応条件は、例えば、94℃で7
分間保温することにより、鋳型DNAを十分に変性さ
せ、その後、変性工程(94℃、1分間)、アニーリン
グ工程(45℃、1分間)、伸長工程(72℃、1分
間)の3工程を35サイクル繰り返し、最終的に10分
間、72℃に保温して伸長工程を実施する。
【0031】次に、6は第1の分岐路4bに連通する電
気泳動部である。電気泳動部6では、第1の分岐路4b
でPCR反応された試料(PCR反応液)が電気泳動処
理される。
【0032】7は第1の分岐路4bに予め質量の分かっ
ている、複数のマーカを導入する内部標準マーカ導入部
である。この内部標準マーカは、目的とするDNAの最
小質量より更に小さい質量のマーカ、及目的とするDN
Aの最大質量より更に大きい質量のマーカを導入するこ
とにより、各電気泳動部6での電気泳動後の泳動(分
画)パターンの誤差をそのマーカを基準として補正・比
較するために用いられるものである。
【0033】更に、DNA解析チップには、導入された
試料を移動し易くするために電圧を印加できるようにな
っている。そこで、試料の移動に沿って、例えば白金か
らなる、電極A、電極B、電極C、電極D、電極E、電
極F、電極G、及び電極Hを設けている。
【0034】前述のDNA解析チップでは、導入された
試料の単離された細菌、又は細菌叢のDNAの抽出・精
製処理、PCR反応処理、及び電気泳動処理を行うのみ
である。従って、温度設定、蛍光測定、試料を移動し易
くするための電圧印加の処理は、DNA解析チップを載
置するDNA解析チップ駆動装置側に委ねられる。
【0035】次に、DNA解析チップを解析するための
DNA解析チップ駆動装置を説明する。図2は、DNA
チップ駆動装置の概略構成図である。
【0036】図2において、10、11、12、及び1
3は熱交換器からなる温度調整部であり、熱交換器10
は試料からDNAを抽出・精製する際に、また熱交換器
11、12、13はDNAをPCR増幅する際に所定温
度に保持するために用いられる。
【0037】14、15、16、17、18,及び19
は蛍光測定部であり、蛍光測定部14、16、18は第
1の分岐路4bでPCR反応状態を測定するために用
い、また蛍光測定部15、17、19は電気泳動処理後
の泳動パターンを波形データ、或いはバンドパターン
(波形の位置情報、及び波形の面積)を得るために用い
る。
【0038】更に、熱交換器10、11,12、及び1
3、並びに蛍光測定部14,15,16,17,18、
及び19は、DNA解析チップ上には設けられておら
ず、DNA解析チップ駆動装置に設けられている。
【0039】更に、DNA解析チップ内のDNA抽出・
精製部2、第1の分岐路4、及び電気泳動部6を試料が
移動し易いようにするためにDNA解析チップ駆動装置
側にDNA解析チップを載置した際に、DNA解析チッ
プに設けられた電極A、電極B、電極C、電極D、電極
E、電極F、電極G、及び電極Hと電気的に接触するよ
う対向電極が設けられている。電極への通電順序は、電
極A―電極B間、電極C―電極D間、電極E―電極D
間、電極F―電極D間、電極G―電極H間とすることに
よってスムーズに試料が移動する。
【0040】ここで、図1に示したDNA解析チップ、
及び図2に示したDNA解析チップ駆動装置を組み合わ
せた使用状態を示すと図3となる。具体的な構成は、既
に説明したので、ここでは割愛する。
【0041】図3に示したDNA解析チップ、及びDN
A解析チップ駆動装置を用いてDNA抽出処理から検索
処理までの流れを図4を用いて説明する。
【0042】ステップS1では、被験者から試料、例え
ば糞便を採取し、ステップS2では、DNA解析チップ
への前処理として、その試料を生理食塩水等に懸濁し、
この懸濁液は、その後、フィルターなどに通されて、細
菌以外の不要な細胞などの固体が除去され、単離された
細菌、又は細菌叢懸濁液が調製される。
【0043】ステップS3では、熱交換器10を所定温
度に保持した後、電極A―電極Bを通電し、サンプル導
入部1から試料と共に界面活性剤、或いは酵素を導入し
てDNAを抽出・精製し、その後電極C―電極Dを通電
することにより抽出・精製されたDNAは分岐部3を介
して第1の分岐路4に流入する。
【0044】ステップS4においては、電極E―電極D
を通電し、PCRプライマー・酵素・蛍光試薬導入部5
から所望のPCRプライマー、酵素、蛍光試薬を導入し
た後、前述したPCR反応条件の下でPCR反応を行
う。このとき、熱交換器11はPCR反応条件に合致す
るように調整されている。また、蛍光測定部14はPC
R反応状態を検出して、所望のPCR反応が行われてい
るか否かを測定する。
【0045】この後、電極F―電極Dを通電しながら、
内部標準マーカ導入部7から、複数種類のマーカを導入
する。
【0046】次にステップS5では、電極G―電極Hを
通電しながら、PCR反応液を電気泳動部6に誘導す
る。この電気泳動は、通常のアクリルアミドゲル又はア
ガロースゲルを用いた電気泳動を採用してもよい。
【0047】ステップS6では、、電気泳動後の泳動
(分画)パターンをコンピュータにより読み取らせ、こ
の分画パターンに基づいて、単離された細菌、又は細菌
叢の分析が行われる。
【0048】最後にステップS7においては、DNA解
析チップ駆動装置のデータベース上のデータと前記被験
者の分画パターンと対比して、単離された細菌、又は細
菌叢に含まれる細菌の種類を直接同定することができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、試料を1
ヶ所に導入することにより、その試料のDNAを抽出し
た後、複数のプライマーを用いてその試料を独立的に増
幅した後、電気泳動を行ってDNAを解析することがで
きるので、従来のように細菌毎に対応した培養を行う必
要がなく、単離された細菌、又は細菌叢を効率良く分析
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DNA抽出・精製部、リアルタイムPCR部、
及び電気泳動部をワンチップ化(同一基板上に形成)さ
れたDNA解析チップの概略構成図である。
【図2】DNA解析チップを解析するためのDNA解析
チップ駆動装置概略構成図である。
【図3】DNA解析チップ、及びDNA解析チップ駆動
装置を組み合わせた使用状態を示す図である。
【図4】DNA解析チップ、及びDNA解析チップ駆動
装置を用いてDNA抽出処理から検索処理までの流れを
説明した図である。
【符号の説明】
1 サンプル導入部 2 DNA抽出・精製部 3 分岐部 4 第1の分岐路 5 PCRプライマー・酵素・蛍光試薬導入部 6 電気泳動部 7 内部標準マーカ導入部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 G01N 27/26 331E G01N 37/00 101 C12N 15/00 F A G01N 27/26 331A 331K 315K 325A Fターム(参考) 4B024 AA11 CA01 CA09 GA19 HA14 HA19 4B029 AA07 AA12 AA21 AA23 BB02 BB20 CC03 CC08 FA15 4B063 QA01 QA18 QQ03 QQ06 QR08 QR14 QR32 QR38 QR42 QR56 QR75 QR82 QS16 QS25 QS34 QS39 QX02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単離された細菌、又は細菌叢のDNAを
    解析する際に用いるDNA解析チップであって、 前記単離された細菌、又は細菌叢を含む試料の核酸を特
    定のPCRプライマーを用いて増幅させる核酸増幅部
    と、 前記核酸増幅部で増幅された核酸を電気泳動により分画
    する電気泳動部と、を含み、 前記核酸増幅部、及び電気泳動部が同一基板上に形成さ
    れていることを特徴とするDNA解析チップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のDNA解析チップにおい
    て、 前記核酸増幅部の前段に、前記単離された細菌、又は細
    菌叢の試料を導入する試料導入部と、 該試料導入部に導入された試料から、該単離された細
    菌、又は細菌叢を構成するDNAを抽出するDNA抽出
    部と、を備えることを特徴とするDNA解析チップ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載のDNA
    解析チップにおいて、 前記核酸増幅部と前記電気泳動部は連通しており、前記
    核酸増幅部から前記電気泳動部に前記試料の移動を補助
    するための通電電極を有していることを特徴とするDN
    A解析チップ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の前記単離された細菌、又は細菌叢は、被験者の腸内か
    ら得られた単離細菌、又は細菌叢であることを特徴とす
    るDNA解析チップ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のDNA解析チップの電気泳動部から得られたデータを
    解析するDNA解析チップ駆動装置であって、 前記核酸増幅部に対応する位置に温度調整部を設けるこ
    とを特徴とするDNA解析チップ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のDNA解析チップ駆動
    装置において、 前記核酸増幅部には、核酸の増幅状態を検出する蛍光測
    定部を備えることを特徴とするDNA解析チップ駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5、6のいずれかに記載のDNA
    解析チップ駆動装置において、 前記電気泳動部には、該電気泳動部の泳動結果を検出す
    る蛍光測定部を備えることを特徴とするDNA解析チッ
    プ駆動装置。
  8. 【請求項8】 単離された細菌、又は細菌叢のDNAを
    解析するDNA解析方法であって、 前記単離された細菌、又は細菌叢を含む試料の核酸を特
    定のPCRプライマーを用いて増幅させる核酸増幅工程
    と、 前記核酸増幅工程で増幅された核酸を電気泳動により分
    画する電気泳動工程と、を含み、 前記核酸増幅工程、及び電気泳動工程が同一基板上で為
    されることを特徴とするDNA解析方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のDNA解析方法におい
    て、 前記核酸増幅工程の前段に、前記単離された細菌、又は
    細菌叢の試料を導入する試料導入工程と、 導入された試料から、該単離された細菌、又は細菌叢を
    構成するDNAを抽出するDNA抽出工程と、を備える
    ことを特徴とするDNA解析方法。
  10. 【請求項10】 請求項8、9のいずれかに記載のDN
    A解析方法において、 前記核酸増幅工程、電気泳動工程が行われる際に前記試
    料の移動を補助するために電極を通電することを特徴と
    するDNA解析方法。
  11. 【請求項11】 請求項8から請求項10のいずれかに
    記載の前記単離された細菌、又は細菌叢は、被験者の腸
    内から得られた単離細菌、又は細菌叢であることを特徴
    とするDNA解析方法。
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