JP2003174010A - 基板用処理液の回収装置及びそれを含む基板の処理装置 - Google Patents

基板用処理液の回収装置及びそれを含む基板の処理装置

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JP2003174010A
JP2003174010A JP2001370469A JP2001370469A JP2003174010A JP 2003174010 A JP2003174010 A JP 2003174010A JP 2001370469 A JP2001370469 A JP 2001370469A JP 2001370469 A JP2001370469 A JP 2001370469A JP 2003174010 A JP2003174010 A JP 2003174010A
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Japan
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substrate
annular
processing liquid
processing
port
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JP2001370469A
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Inventor
Riichiro Harano
理一郎 原野
Kiyohiro Yoshino
精宏 吉野
Toru Watari
徹 亘
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SUPURAUTO KK
Original Assignee
SUPURAUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の回転速度に係らず、基板の品質を
劣化させることなく、処理液の回収効率を確保すること
ができる基板用処理液の回収装置を提供する。 【解決手段】 本発明による基板用処理液の回収装置
(8)は、鉛直軸線(2)を中心に回転する基板(W)の上面に
供給され、遠心力によって半径方向外方に飛ばされる処
理液を受け入れる環状流入口(34)と、受入れられた処理
液が流出する流出口(36)と、処理液のミストを排気する
排気口(38)と、を備えた環状流路(32)を有する。基板
(W)の回転速度に係らず処理液が環状流入口(34)から下
流方向に案内されるように、処理液が最初にぶつかる半
径方向外側の内壁(100)が、半径方向外方且つ下方に傾
斜する傾斜面(104)を有し、環状流入口(34)から流出口
(36)までの環状流路(32)の鉛直断面形状は、下方に延び
る略斜めくの字状に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板用処理液の回
収装置及びそれを含む基板の処理装置に係わり、更に詳
細には、基板の周囲を取り囲むように配置された環状流
入口から処理液を回収する基板用処理液の回収装置及び
それを含む基板の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板を枚葉式に処理する際、処理液を回
収するための装置が、例えば特開平5−283395号
公報に開示されている。図7は、この公報に開示されて
いる、処理液回収装置を含む基板処理装置の概略図であ
る。
【0003】図7に示すように、基板処理装置180
は、下方から支持された基板Wを鉛直軸線182を中心
に回転させることにより、基板Wの表面を処理液によっ
て処理する基板の処理手段184と、処理後の処理液を
回収するための処理液回収装置186とを有している。
処理液回収装置186は、遠心力によって基板Wの半径
方向外方に飛ばされる処理液を受け入れるために基板W
の周囲を取り囲むように配置された環状流入口188
と、この環状流入口188から流入した処理液が流出す
る流出口190とを備えた環状カナル192を有してい
る。この環状カナル192の上方には、飛ばされてきた
処理液を受け止めるために、鉛直方向に延びる環状壁1
94が設けられている。また、環状カナル192は、流
出口190の下流側に排気口196を備えている。この
ような構成によれば、基板Wを処理した処理液は、遠心
力によって基板Wの半径外方に飛ばされ、細かいしずく
となって環状流入口188を通って環状壁194にぶつ
かり、環状カナル192内に受け入れられる。次いで、
処理液のしずくは、環状カナル192内で凝縮し、例え
ばポンプによって、流出口190から排出される。それ
により、処理液を回収することができる。また、排気口
196から環状カナル192内の空気を吸引し、環状カ
ナル192内に一定の空気流を生じさせるようにしてお
り、環状カナル192内の処理液のミストも排気され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
処理液回収装置には以下のような技術的問題を有する。
【0005】第1の問題は、基板用処理液の回収の際に
発生したミストが、基板Wの処理面に降りかかり、基板
Wの品質を劣化させることである。より詳細には、遠心
力によって基板Wの放射方向に飛散した処理液が環状壁
194にぶつかる際、かなりの量の処理液のミストが発
生する。また、鉛直方向に延びる環状壁194にほぼ水
平方向にぶつかった処理液は、基板Wに戻るようにはね
返る。このため、処理液のミストは、基板Wに戻るよう
にはね返った処理液の流れに乗って、環状流入口188
から基板Wに向って浮遊し、ついには、基板Wの上面に
降りかかる。それにより、処理後の基板Wの品質を劣化
させることになる。
【0006】更に、通常の高速回転処理を行う場合であ
っても、回転速度が常に一定であるわけではなく、処理
液が飛散する方向は、基板の回転速度の変化によって変
化する。このため、いかなる回転速度においても処理液
を基板Wに向って浮遊させないようにする要望がある。
【0007】第2の問題は、上述のように、回収の際に
かなりの量の処理液のミストが発生するため、処理液の
回収効率を悪化させることである。
【0008】第3の問題は、基板Wを低速で回転させ、
或いは、静止させ、処理液を基板Wの上面に滞留させて
基板Wの表面を処理するバドリング処理を行う場合、処
理液が、環状流入口188まで飛んでいかないので、処
理液をほとんど回収できないことである。
【0009】以上の課題に鑑み、本発明の目的は、通常
の高速回転処理において、基板の回転速度と無関係に、
基板の品質を劣化させることなく、処理液の回収効率を
確保することが可能な基板用処理液の回収装置及びそれ
を含む基板処理装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の目的は、通常の高速回転処
理を行う場合であっても、パドリング処理を行う場合で
あっても、基板の品質を劣化させることなく、処理液の
回収効率を確保することが可能な基板用処理液の回収装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による基板用処理液の回収装置は、下方から
支持されながら略鉛直の軸線を中心に回転する基板の上
面に供給され、遠心力によって基板の半径方向外方に飛
ばされる処理液を受け入れ可能なように、基板の周囲を
取り囲むように配置された環状流入口と、この環状流入
口から流入した処理液が流出する流出口と、前記流出口
の下流側に設けた、処理液から生じるミストを排気する
ための排気口と、を備えた環状流路を有する基板用処理
液を回収するための基板用処理液の回収装置において、
環状流入口から流入する処理液が環状流路の内壁にぶつ
かるような回転数で基板が回転する際、基板の回転速度
に係らず処理液が環状流入口から下流方向に案内される
ように、処理液が最初にぶつかる環状流路の半径方向外
側の内壁が、基板の半径方向外方に向って下方に傾斜す
る傾斜面を有すると共に、鉛直軸線を含む環状流路の環
状流入口から流出口までの鉛直断面形状が、上記傾斜面
を含み且つ下方に延びる略斜めくの字状に形成されるこ
とを特徴としている。
【0012】このように構成された本発明による基板用
処理液の回収装置においては、下方から支持されながら
略鉛直の軸線を中心に回転する基板の上面に供給された
処理液は、遠心力によって基板の半径方向外方に飛ばさ
れ、基板の周囲を取り囲むように配置された環状流入口
に受け入れられる。環状流入口から流入した処理液が環
状流路の内壁にぶつかるような回転数で基板が回転する
際、即ち、通常の高速回転処理の際、回転数の変化によ
り処理液の飛散方向が変化するけれども、処理液が最初
にぶつかる環状流路の半径方向外側の内壁が、基板の半
径方向外方に向って下方に傾斜する傾斜面を有するの
で、基板の回転数に係らず処理液が下流方向に案内され
る。更に、鉛直軸線を含む環状流路の環状流入口から流
出口までの鉛直断面形状が、基板の回転数に係らず処理
液が下流方向に案内されるように上記傾斜面を含み且つ
下方に延びる略斜めくの字状に形成されているので、最
初に環状流路の半径方向外側の内壁にぶつかった処理液
は、環状流路の半径方向外側及び/又は半径方向内側の
内壁にぶつかりながら常に下流方向に且つ下方に流出口
まで案内され、流出口から流出する。それにより、処理
液を回収することができる。くの字状の環状流路は、上
に凸であっても良いし、下に凸であっても良い。また、
上述のような処理液の下流方向への流れにより、処理液
が環状流路の内壁にぶつかったときに生じる処理液のミ
ストも下流方向に案内されることとなり、その結果、ミ
ストが環状流入口から基板に向って浮遊するのが防止さ
れると共に、下流方向に案内されたミストが環状流路の
内壁で凝縮し、処理液として流出口に案内される。それ
により、通常の高速回転処理において、基板の回転数に
係らず、基板の品質を劣化させることなく処理液の回収
効率を確保することができる。次いで、流出口で回収で
きなかった処理液のミストだけが排気口から排気され
る。
【0013】本発明の回収装置において、好ましくは、
環状流路の前記環状流入口から前記流出口までの鉛直断
面形状は、上に凸の略斜めくの字状であり、排気口は、
流出口の半径方向内方に設置され、環状流路は、流出口
から排気口までの鉛直軸線を含む鉛直断面形状が略逆U
字形状に形成される。このような構成にすることによ
り、環状流路をコンパクトに構成することができ、回収
装置の占有スペースを小さくすることができる。
【0014】本発明の回収装置において、好ましくは、
環状流路は、処理液が前記環状流入口から前記流出口を
通って流出するまでの間に前記環状流路の内壁に少なく
とも複数回ぶつかるように形成される。
【0015】また、本発明の回収装置において、好まし
くは、環状流路の環状流入口から流出口に至る部分の半
径方向外側の内壁の、鉛直軸線を含む鉛直断面部は、環
状流路の上流側に位置する辺とこの辺の下流側に隣接し
て位置する辺とのなす角度が下流方向に向かうにつれて
増大する多角形状に形成される。
【0016】また、本発明の回収装置において、好まし
くは、更に、流出口の下方に配置され且つ環状流路と連
通した環状溝を有し、この環状溝の環状底面は、周方向
に傾斜し、この環状底面の最低位置に本流出口が設けら
れる。
【0017】また、本発明の回収装置において、好まし
くは、排気口は、周方向に複数設けられ、排気口を介し
て環状流路と連通し且つ共通の本排気口と連通する互い
に独立した複数の分岐排気管路を更に有し、各分岐排気
管路のコンダクタンスが互いに同じになるように、各排
気口の面積及び配置及び各分岐排気管路の径及び長さが
構成される。
【0018】また、本発明の回収装置において、更に、
パドリング処理の際に環状流路外を環状流入口から下方
に流れる処理液を回収するための上向き環状ポケット
を、環状流入口の下方に有するのが好ましい。このよう
な構成による本発明の回収装置においては、通常の高速
回転処理を行う場合であっても、パドリング処理を行う
場合であっても、基板の品質を劣化させることなく、処
理液の回収効率を確保することができる。
【0019】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板の処理装置は、上下方向に積み重ねて配置さ
れた複数の基板の処理ユニットを有し、この複数の基板
の処理ユニットのそれぞれは、基板を下方から支持する
ための基板支持手段と、基板を略鉛直な軸線を中心に回
転させるための基板回転手段と、基板の表面に処理液を
供給するための処理液供給手段と、基板の表面を処理液
によって処理した後の処理液を回収するための処理液回
収手段とを有し、この処理液回収手段は、遠心力によっ
て基板の半径方向外方に飛ばされる処理液を受け入れ可
能なように、基板の周囲を取り囲むように配置された環
状流入口と、この環状流入口から流入した処理液が流出
する流出口と、流出口の下流側に設けた、処理液から生
じるミストを排気するための排気口と、を備えた環状流
路を有する基板の処理装置において、環状流入口から流
入する処理液が環状流路の内壁にぶつかるような回転数
で基板が回転する際、基板の回転速度に係らず処理液が
環状流入口から下流方向に案内されるように、処理液が
最初にぶつかる環状流路の半径方向外側の内壁が、基板
の半径方向外方に向って下方に傾斜する傾斜面を有する
と共に、鉛直軸線を含む環状流路の環状流入口から流出
口までの鉛直断面形状が、上記傾斜面を含み且つ下方に
延びる略斜めくの字状に形成されることを特徴としてい
る。
【0020】このように構成された本発明による基板の
処理装置は、上述の特徴を有する基板用処理液の回収装
置を含んでいるので、それと同様、通常の高速回転処理
において、基板の回転速度に係らず、基板の品質を劣化
させることなく、処理液の回収効率を確保することがで
きる。
【0021】本発明の基板の処理装置において、好まし
くは、複数の基板の処理ユニットそれぞれの排気口は、
周方向に複数設けられ、排気口を介して環状流路と連通
し且つ共通の本排気口と連通する互いに独立した複数の
分岐排気管路を更に有し、各分岐排気管路のコンダクタ
ンスが互いに同じになるように、各排気口の面積及び配
置及び各分岐排気管路の径及び長さが構成され、各処理
ユニットの本排気口は、上又は下の処理ユニットから下
又は上の処理ユニットに向かって順に接続された後、単
一の排気手段に接続され、各本排気口からの排気量が均
一になるように、処理ユニットが排気手段に近づくにつ
れて処理ユニットの本排気口の断面積が小さくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照しなが
ら、本発明による基板用処理液の回収装置をの実施形態
を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態である基
板用処理液の回収装置を含む基板の処理ユニットの部分
縦断面図であり、図2及び図3は、図1の回収装置の異
なる位置における横断面図であり、図4は、図1の基板
処理ユニットの図1と異なる位置における部分縦断面図
である。
【0023】図1に示すように、基板の処理ユニット1
は、基板Wを下方から支持し且つ鉛直軸線2を中心にモ
ータ等の回転手段(図示せず)によって回転可能なチャッ
ク4と、基板Wを処理する基板用処理液を基板の上面に
供給する供給ノズル6と、基板Wの周囲に配置されたの
基板用処理液の回収装置8を有している。基板Wは、図
1のように、チャック4の上面10に設けられたガス噴
出口12からベルヌイ効果又はエアベアリング効果を利
用して非接触で保持され、チャック4の上面10に設け
られたピン14によって水平方向の移動が制限されるの
が好ましいが、基板Wを吸着式チャックで支持しても良
い。チャック4の側面16は、チャック4の上面10の
周縁18から下方に向って半径方向内方に湾曲した後、
チャック4の下面20まで下方に延びている。チャック
4の下面20の周縁近傍には、環状凹部22が設けられ
ている。また、供給ノズル6は、処理液を供給するため
の処理液供給源24に接続されている。処理液は、酸、
アルカリ又は有機溶媒等の薬液、純水、脱イオン水等で
あり、処理内容に応じて、たとえば除去洗浄する対象
が、パーティクル、ポリマー、金属等のどの異物か、或
いは酸化膜、窒化膜、CMPによって発生した変質膜の
どの膜であるのかに応じて、適宜決定される。
【0024】回収装置8は、下側環状体26と、下側環
状体26の上に配置された外側環状体28及び内側環状
体30とを有している。これらの環状体26、28、3
0により、処理液を回収するための曲がりくねった環状
流路32が構成されている。環状流路32は、基板Wか
ら半径方向外方に飛ばされた処理液を受入れるために基
板W及びチャック4の周縁18を取り囲むように配置さ
れると共に環状流路32の始点を構成する環状流入口3
4と、環状流路32の途中に設けられ、環状流入口34
から流入した処理液を流出させるための環状流出口36
と、環状流路32の終点に位置し、処理液のミストを排
気する排気口38とを有している。以下、環状流路32
において、環状流入口34側を上流側と称し、排気口3
8側を下流側と称する。
【0025】図1及び図2に示すように、環状流出口3
6は、下側環状体26に形成され、下側環状体26は、
環状流出口36から下方に延びる環状溝40を有してい
る。環状溝40の環状溝底面42は、環状流出口36か
ら環状溝40内に流入した処理液が重力によってその最
低位置にある本流出口44に集まるように周方向に傾斜
している。下側環状体26は、本流出口44から半径方
向外方に斜め下方に延びる流出管路46を有し、この流
出管路46は、継手48を経て三方弁50の1つのポー
ト52に接続されている。三方弁50の残りのポートの
一方54は、処理液循環装置56を介して処理液供給源
24に接続され、他方のポート58は、廃棄用管路60
に接続されている。
【0026】また、図1に示すように、下側環状体26
と内側環状体30とが協働して、チャック4の側面16
の下方に臨む環状ポケット62を構成しており、この環
状ポケット62は、環状流路32と分離し且つそれより
も半径方向内方に設けられている。詳細には、環状ポケ
ット62は、チャック4の周縁18に近接した位置から
チャック4の下面20を越えて下側環状体26まで下方
に延びる内側環状体30の環状内面64と、この環状内
面64に接続し且つそれから半径方向内方に延びるよう
に下側環状体26に構成された環状ポケット底面66
と、この環状ポケット底面66と接続し且つ下側環状体
26からチャック4の環状凹部22の中まで上方に延び
る下側環状体26の突出部68の環状外面70とから構
成されている。図1及び図2に示すように、環状ポケッ
ト底面66は、環状ポケット62内に流入した処理液が
重力によってその最低位置にある連絡口72に集まるよ
うに周方向に傾斜している。下側環状体26は、連絡口
72から半径方向外方に斜め下方に延びる連絡管路74
を有し、この連絡管路74は、本流出口44を経て流出
管路46に連通している。
【0027】図2及び図3に示すように、処理液のミス
トを排気する排気口38は、環状ポケット62よりも半
径方向外方に且つ環状流出口36よりも半径方向内方に
位置し、周方向に8つ設けられている。図3に示すよう
に、排気口38は、4つのグループに分けられ、各グル
ープごとに、独立した分岐排気管路76を有し、各分岐
排気管路76は、本排気口78を有する単一の本排気管
路80に接続されている。詳細には、本排気管路80に
最も近い1つの排気口38aは、分岐排気管路76aを
有し、本排気管路80からその次に近い2つの排気口3
8b並びに38cはそれぞれ、分岐排気管路76b及び
76cを有し、本排気管路80から最も遠い3つの排気
口38dは、分岐排気管路76dを有している。図3及
び図4に示すように、分岐排気管路76bは、排気口3
8bの下方から排気口38bと同じ半径方向位置を周方
向に本排気管路80に向って延び、分岐排気管路76b
に向って断面が広がる本排気管路80に接続している。
同様に、分岐排気管路76cも本排気管路80に接続し
ている。分岐排気管路76dは、いったん排気口38d
の下方から排気口38dと同じ半径方向位置を周方向両
側に延び、分岐排気管路76b及び76cとの連通を防
ぐために半径方向外方に延びた後、分岐排気管路76b
及び76cの半径方向外方にオフセットされた半径方向
位置を本排気管路80に向って周方向両側に延びて、本
排気管路80に接続している。図1及び図4に示すよう
に、これらの分岐排気管路76は、環状溝40と干渉し
ないように、環状溝40よりも下方に配置されている。
かくして、各排気口38は、それから下方に延びる管路
82、各分岐排気管路76、本排気管路80を経て本排
気口78と連通している。各排気口78の数、開口面積
及び配置、排気口78のグループの分け方及び各分岐排
気管路76の経路及び長さは、上述の実施形態に限るも
のではなく、各分岐排気管路76のコンダクタンスが均
一になるように、即ち、各分岐排気管路76からの排気
量が均一になるように定められる。本排気口78には、
図示していない排気装置が接続されている。
【0028】次に、図5を参照して、鉛直軸線2を含む
平面における環状流路32の鉛直断面部の詳細を説明す
る。鉛直断面部は、周方向に同一である。図5は、かか
る鉛直断面部の拡大図である。上述したように、環状流
路32は、外側環状体28、内側環状体30及び下側環
状体26によって構成されている。図5に示すように、
外側環状体28は、半径方向内方に延びるほぼ逆L字型
の断面をなし、内側環状体30は、半径方向外方に向っ
て斜め下方に延びるひさし部90を有するほぼ逆L字型
の断面をなしており、外側環状体28が内側環状体30
と間隔を隔ててそれに覆い被さるように配置されてい
る。また、下側環状体26から上方に延びる環状仕切り
壁92が、内側環状部30のひさし部90の下方にそれ
と間隔を隔てて配置され、半径方向外面93を有してい
る。かくして、環状流路32は、概略、環状流入口34
から環状流出口36まで上に凸の略斜めくの字状に形成
された上流部94と、環状流出口36から上方に延びる
中間部96と、この中間部96から環状流出口36より
も半径方向内方に配置された排気口38に向って下方に
延びる下流部98とから構成されている。また、環状流
出口36から排気口38までの中間部96及び下流部9
8は、略逆U字形状をなしている。
【0029】環状流路32の上流部94において、外側
環状体28の半径方向内面100及び内側環状体30の
ひさし部90の上面102はそれぞれ、環状流路32の
半径方向外側の内壁100及び半径方向内側の内壁10
2を構成する。外側環状体28の半径方向内面100の
鉛直断面部は、5つの辺104を有し、環状流入口34
から流入した処理液が半径方向内面100にぶつかるた
びに下流方向に案内されるように、環状流路32の上流
側に位置する辺104とこの辺104の下流側に隣接し
て位置する辺104とのなす角度θが下流方向に向かう
につれて増大する多角形状に形成されている。最も上流
側の辺104aは、下流側に臨む湾曲凹部106を含む
尖端部108を介して環状流入口34に接続され、最も
下流側の辺104bは、環状流出口36に接続されてい
る。実際の環状流路32においては、これらの辺104
は面104を構成する。
【0030】内側環状体30のひさし部90の上面10
2及び下面110は、半径方向外方にほぼ斜め下方に延
び、それらの半径方向外方の端部112に、環状流出口
36に向って下方に延びる尖端部114が設けられてい
る。
【0031】次に、基板用処理液の回収装置の動作を、
チャック4が高速回転する場合と、チャック4が低速回
転或いは停止している場合、即ち、パドリング処理の場
合の2つの場合について説明する。
【0032】チャック4が、例えば、400〜3000
rpmで高速回転する場合には、供給ノズル6から基板
Wの上面に供給された処理液は、遠心力によって半径方
向外方に勢いよく飛散する。回転数に応じて、又は、処
理液を基板の上面に供給するのか下面に供給するのかに
応じて、処理液が飛散する水平方向に対する角度は変化
し、例えば、図5のJ1又はJ2の経路に沿って飛散す
る。図5において、処理液の経路は鉛直断面に投影され
ており、実際には、処理液は周方向速度を有している。
また、チャック4の周縁18から飛散している処理液の
経路J1及びJ2は例示であり、実際には、処理液が基
板から直接飛散する場合がほとんどであり、かかる場合
にも、以下の説明が当てはまる。なお、J2のように上
方に向いた経路は、主に、基板の下方から処理液を供給
するための処理液供給手段(図示せず)によって処理液が
供給された場合の処理液の経路である。
【0033】J1の経路に沿って飛散する場合にも、J
2の経路に沿って飛散する場合にも、環状流入口34か
ら流入した処理液が最初にぶつかる内壁100は、基板
の半径方向外方に向って下方に傾斜しているため、処理
液は、下流方向に案内される。図5のJ1の経路に沿っ
て飛散する場合には、環状流路32の上流部94を構成
する内壁100に3回ぶつかって環状流出口36に飛び
込む。内壁100及び/又は102にぶつかる回数は、
3回に限らないが、2回以上であるのが好ましい。上流
部94において、隣接する辺104のなす角度θが下流
側に向って増大しているので、飛散してきた処理液が各
辺104にぶつかる際、必ず、下流側へとはね返る。ま
た、図5のJ2の経路に沿って飛散する場合のように、
内側環状部30によって構成された内壁102にぶつか
る場合にも、処理液が下流側へとはね返る。このよう
に、環状流入口34から流入した処理液は、略斜めくの
字形状をなす上流部94の内壁100、102にぶつか
るたびに下流方向に且つ下方に案内される。それによ
り、環状流路32の上流部94内にほぼ上流側から下流
側に向かう気流を形成することができる。
【0034】上流部94の内壁100、102にぶつか
った処理液は、ミストMになり、上流部94内を浮遊す
る。上述のように、上流部94内には上流側から下流側
に向かう気流が形成されているので、浮遊しているミス
トMは、下流側へと導かれ、環状流入口34から基板W
の方に浮遊するのが防止される。また、環状流入口34
に隣接した湾曲凹部106により渦流F1が形成され、
環状流入口34から基板Wに向かう気流の形成を抑制し
ているので、ミストMを下流側に導くのが促進される。
内壁100、102に付着したミストMは、液滴になっ
て、内壁100、102を伝って、環状流出口36に導
かれる。
【0035】図5のJ2のように、処理液がいったん環
状排出口36を通り越してしまっても、処理液は、中間
部96において、環状仕切り壁92によって上方に差し
向けられた後、落下する。このように、処理液は、下流
部98に向ってはね返ることはないので、処理液が環状
排出口36を通り越しても、処理液を回収することがで
きる。また、中間部96及び下流部98において、ひさ
し部90の下面110に付着したミストMは、液滴にな
って、下面110を伝って、環状流出口36に導かれ
る。更に、中間部96に生じる渦流F2により、下流部
98に流れ込もうとしているミストMを引き戻す。かく
して、上流部94及び中間部96で回収できなかった処
理液のミストMだけが、下流部98に浮遊することにな
る。
【0036】次いで、環状流出口36に流れ込んだ処理
液は、環状溝底面42を伝って、本流出口44から流出
管路46、継手48を経て三方弁50に導かれる(図1
参照)。ポート52とポート58とが連通している場合
には、処理液は廃棄される。また、ポート52とポート
54とが連通している場合には、処理液は処理液循環装
置56によって回収され、処理液供給源24に送られ
て、再利用される。一方、環状流路32の下流部98を
浮遊するミストは、排出口38から分岐排気管路76、
本排気管路80、本排気口78を経て排気される。
【0037】上述のように、基板の回転速度に係らず処
理液が環状流入口34から下流方向に案内されるよう
に、処理液が最初にぶつかる環状流路32の半径方向外
側の内壁100が、基板Wの半径方向外方に向って下方
に傾斜する傾斜面104を有すると共に、鉛直軸線2を
含む環状流路32の上流部94の鉛直断面形状が、上記
傾斜面104を含み且つ下方に延びる略斜めくの字状に
形成されているので、環状流入口34から環状流路32
に流入した処理液は、環状流路32の上流部94の内壁
100、102にぶつかるたびに環状流路32の下流方
向に案内される。それに応じて、内壁100、102に
ぶつかったときに生じる処理液のミストMも下流方向に
案内され、それにより、ミストMが環状流出口36から
基板Wに向って浮遊するのが防止される。その結果、基
板Wの品質を劣化させることなく処理液の回収効率を確
保することができる。更に、処理液が下流方向に案内さ
れるのに応じてミストMが下流方向に案内される際、ミ
ストMが環状流路32の内壁100,102で凝縮し
て、処理液として環状流出口38に案内されるので、処
理液の回収効率を向上させることができる。
【0038】次に、チャック4が低速回転或いは停止し
ている場合、即ち、パドリング処理の場合を説明する。
【0039】チャック4が、例えば、0〜300rpm
で低速回転する場合、或いは、回転せずに静止している
場合には、供給ノズル6から基板Wの上面に供給された
処理液は、基板Wの上面に滞留した後、チャック4の側
面16及び内側環状体30の環状内面64に沿って流れ
落ち、或いは、環状流路32の内壁102を伝って流れ
る。回転速度が低速であるため、処理液のミストMは、
ほとんど生じない。チャック4の側面16及び内側環状
体30の環状内面64に沿って流れる処理液は、環状ポ
ケット62に流入し、環状ポケット底面66を伝って、
その最低位置にある連絡口72に導かれ、連絡管路7
4、本流出口44、流出管路46を経て三方弁50に導
かれる。環状流路32の内壁102を伝って流れる処理
液は、環状流出口36に導かれ、チャック4が高速回転
する場合と同様に、回収される。かかる環状ポケット6
2を採用したことにより、通常の高速回転処理を行う場
合であっても、パドリング処理を行う場合であっても、
基板Wの品質を劣化させることなく、処理液の回収効率
を確保することができる。
【0040】次に、図6を参照して、上述した基板の処
理ユニットを含む基板の処理装置を説明する。図6は、
基板の処理装置の概略断面図である。
【0041】図6に示すように、基板の処理装置120
は、上下方向に積み重ねて配置された、3つの基板の処
理ユニット122及び1つの基板の真空乾燥処理ユニッ
ト124と、搬送スペース126内において基板Wを各
ユニット122、124間で上下方向に搬送するための
基板Wの搬送装置128と、処理前後の基板Wを収容し
ておくカセット130と、を一体フレーム構造132内
に有している。基板の処理ユニット122は、上述した
基板の処理ユニット1と同様のものである。搬送装置1
28は、ロボットの形態をなし、基板の処理ユニット1
22は、その側部に、基板Wのノッチを所定の向きに合
わせるためのノッチアライメント134を有している。
このノッチアライメント134は、基板Wを受ける受け
台136と、枢軸138を中心に旋回且つ上下方向移動
可能なアーム140とを有し、搬送装置128によって
受け台136に受入れた基板Wをアーム140によって
チャック4の上面10に移送するようになっている。
【0042】次に、基板の処理装置の動作を説明する。
基板の処理装置120は、カセット130に収容されて
いる未処理基板Wを搬送装置128によってノッチアラ
イメント134の受け台136に搬送する。ノッチアラ
イメント134は、ノッチを所定の向きに合わせて、基
板Wをチャック4の上面10に移送する。供給ノズル6
から処理液を基板Wに供給して、基板を処理し、次い
で、処理した基板Wを受け台136に戻す。基板Wに供
給された処理液は、上述のように回収される。次いで、
基板Wを搬送装置128によって真空乾燥処理ユニット
124に搬送して、真空乾燥処理を行ったら、次の処理
を行ったり、基板Wをカセット130に戻すようにして
いる。
【0043】上述の基板の処理装置120は、各処理ユ
ニット122を単一に上下方向に隣接させた積み重ね配
置が可能である。図示の実施形態では、3つの処理ユニ
ット122を積み重ねているけれども、積み重ねる数
は、2つであっても良いし、4つ以上であっても良い。
このような構成にすることにより、横方向に占有する設
置スペースを減少させることができる。また、各ユニッ
ト122、124間の基板Wの搬送方向が上下方向の一
方向になるため、搬送時間を短縮することができ、その
結果、処理装置120のスループットを向上させること
が可能になる。また、酸、アルカリ又は有機溶媒等の薬
液、純水、脱イオン水等の処理液ごとに基板の処理ユニ
ット122を割り当てることができ、処理液の回収効率
を向上させることができる。
【0044】また、各処理ユニット122を上下方向に
積み重ねる際、同種の排気を用いる場合には、各処理ユ
ニット122の本排気口78を上から順に連結して、次
いで、処理ユニット122の外側に配置した単一の排気
手段(図示せず)によってミストMを排気するのが良い。
この場合、各本排気口78からの排気量が均一になるよ
うに、排気手段から最も遠くに配置された処理ユニット
122の本排気口78の断面積を最も大きくし、処理ユ
ニット122が排気手段に近づくに従ってその本排気口
78の断面積を小さくするのが良い。また、異種の排気
を用いる場合には、各処理ユニット122の本排気口7
8からの排気能力が均一になるように、本排気口78の
断面積を選択するのが良い。このような構成にすること
により、各処理ユニット122の排気能力の均一化を図
ることができる。
【0045】本発明の実施の形態を詳細に説明したが、
請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更、
修正が可能である。
【0046】上述の回収装置の実施形態では、外側環状
体28の半径方向内面100の鉛直断面部は、5つの辺
からなる多角形状に形成されているけれども、環状流入
口34から流入した処理液が半径方向内面100にぶつ
かるたびに下流方向に案内されるような曲線から構成さ
れていても良く、例えば、コルヌュの螺旋又はそれを含
む曲線で構成されても良い。また、外側環状体28の半
径方向内面100だけでなく、それに連続して、環状仕
切り壁92の半径方向外面93まで、かかる曲線で構成
されていても良い。
【0047】また、上述の基板の処理装置において、カ
セット130を含む領域(領域1と称する)、搬送装置1
28を含む空間126の領域(領域2と称する)、及び処
理ユニット122と真空乾燥処理ユニット124を含む
領域(領域3と称する)が各々隔離し、領域3の雰囲気が
領域2に漏れないように、領域2の圧力を領域3の圧力
よりも高くしても良い。この場合、領域1の圧力は、領
域1のパーティクルが領域2に入り込むことによる問題
を生じさせない範囲で任意に設定しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
基板用処理液の回収装置及びそれを含む基板の処理装置
によれば、基板の品質を劣化させることなく、処理液の
回収効率を確保することができ、また、高速回転処理を
行う場合であっても、パドリング処理を行う場合であっ
ても、基板の品質を劣化させることなく、処理液の回収
効率を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置を含む基板処理ユニットの部分縦断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置の図1の線II−IIにおける横断面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置の図1の線III−IIIにおける横断面図である。
【図4】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置を含む基板処理ユニットの、図3の線IV−IVにお
ける部分縦断面図である。
【図5】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置の環状流路の拡大断面図である。
【図6】 本発明の実施形態に係わる基板用処理液の回
収装置を含む基板処理装置の概略図である。
【図7】 従来技術の基板用処理液の回収装置を含む基
板処理装置の概略図である。
【符号の説明】
1 基板の処理ユニット 2 鉛直軸線 4 チャック 6 供給ノズル 8 基板用処理液の回収装置 32 環状流路 34 環状流入口 36 環状流出口 38 排気口 40 環状溝 42 環状溝底面 44 本流出口 62 環状ポケット 76 分岐排気管路 78 本排気口 100 内壁 102 内壁 104 辺(面) 120 基板の処理装置 122 基板の処理ユニット W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亘 徹 神奈川県川崎市多摩区宿河原2丁目28番18 号 株式会社スプラウト内 Fターム(参考) 4K057 WA02 WA20 WH10 WM19 WN01 5F043 EE08 EE21 EE37 EE40

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方から支持されながら略鉛直の軸線を
    中心に回転する基板の上面に供給され、遠心力によって
    基板の半径方向外方に飛ばされる処理液を受け入れ可能
    なように、基板の周囲を取り囲むように配置された環状
    流入口と、この環状流入口から流入した処理液が流出す
    る流出口と、前記流出口の下流側に設けた、処理液から
    生じるミストを排気するための排気口と、を備えた環状
    流路を有する基板用処理液を回収するための基板用処理
    液の回収装置において、 前記環状流入口から流入する処理液が前記環状流路の内
    壁にぶつかるような回転数で基板が回転する際、基板の
    回転速度に係らず処理液が前記環状流入口から下流方向
    に案内されるように、処理液が最初にぶつかる前記環状
    流路の半径方向外側の内壁が、基板の半径方向外方に向
    って下方に傾斜する傾斜面を有すると共に、前記鉛直軸
    線を含む前記環状流路の前記環状流入口から前記流出口
    までの鉛直断面形状が、前記傾斜面を含み且つ下方に延
    びる略斜めくの字状に形成されることを特徴とする基板
    用処理液の回収装置。
  2. 【請求項2】 前記環状流路の前記環状流入口から前記
    流出口までの鉛直断面形状は、上に凸の略斜めくの字状
    であり、前記排気口は、前記流出口の半径方向内方に設
    置され、前記環状流路は、前記流出口から前記排気口ま
    での前記鉛直軸線を含む鉛直断面形状が略逆U字形状に
    形成される、請求項1に記載の回収装置。
  3. 【請求項3】 前記環状流路は、処理液が前記環状流入
    口から前記流出口を通って流出するまでの間に、前記環
    状流路の内壁に少なくとも複数回ぶつかるように形成さ
    れる、請求項1又は2に記載の回収装置。
  4. 【請求項4】 前記環状流路の前記環状流入口から前記
    流出口に至る部分の半径方向外側の内壁の、前記鉛直軸
    線を含む鉛直断面部は、前記環状流路の上流側に位置す
    る辺とこの辺の下流側に隣接して位置する辺とのなす角
    度が下流方向に向かうにつれて増大する多角形状に形成
    される、請求項1乃至3の何れか1項に記載の回収装
    置。
  5. 【請求項5】 更に、前記流出口の下方に配置され且つ
    前記環状流路と連通した環状溝を有し、この環状溝の環
    状底面は、周方向に傾斜し、この環状底面の最低位置に
    本流出口が設けられる、請求項1乃至4の何れか1項に
    記載の回収装置。
  6. 【請求項6】 前記排気口は、周方向に複数設けられ、
    前記排気口を介して前記環状流路と連通し且つ共通の本
    排気口と連通する互いに独立した複数の分岐排気管路を
    更に有し、各分岐排気管路のコンダクタンスが互いに同
    じになるように、各排気口の面積及び配置及び各分岐排
    気管路の径及び長さが構成される、請求項1乃至5の何
    れか1項に記載の回収装置。
  7. 【請求項7】 更に、パドリング処理の際に前記環状流
    路外を前記環状流入口から下方に流れる処理液を回収す
    るための上向き環状ポケットを、前記環状流入口の下方
    に有する、請求項1乃至6の何れか1項に記載の回収装
    置。
  8. 【請求項8】 上下方向に積み重ねて配置された複数の
    基板の処理ユニットを有し、 この複数の基板の処理ユニットのそれぞれは、基板を下
    方から支持するための基板支持手段と、基板を略鉛直な
    軸線を中心に回転させるための基板回転手段と、基板の
    表面に処理液を供給するための処理液供給手段と、基板
    の表面を処理液によって処理した後の処理液を回収する
    ための処理液回収手段とを有し、 この処理液回収手段は、遠心力によって基板の半径方向
    外方に飛ばされる処理液を受け入れ可能なように、基板
    の周囲を取り囲むように配置された環状流入口と、この
    環状流入口から流入した処理液が流出する流出口と、前
    記流出口の下流側に設けた、処理液から生じるミストを
    排気するための排気口と、を備えた環状流路を有する基
    板の処理装置において、 前記環状流入口から流入する処理液が前記環状流路の内
    壁にぶつかるような回転数で基板が回転する際、基板の
    回転速度に係らず処理液が前記環状流入口から下流方向
    に案内されるように、処理液が最初にぶつかる前記環状
    流路の半径方向外側の内壁が、基板の半径方向外方に向
    って下方に傾斜する傾斜面を有すると共に、前記鉛直軸
    線を含む前記環状流路の前記環状流入口から前記流出口
    までの鉛直断面形状が、前記傾斜面を含み且つ下方に延
    びる略斜めくの字状に形成されることを特徴とする基板
    の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の基板の処理ユニットそれぞれ
    の排気口は、周方向に複数設けられ、前記排気口を介し
    て前記環状流路と連通し且つ共通の本排気口と連通する
    互いに独立した複数の分岐排気管路を更に有し、各分岐
    排気管路のコンダクタンスが互いに同じになるように、
    各排気口の面積及び配置及び各分岐排気管路の径及び長
    さが構成され、各処理ユニットの本排気口は、上又は下
    の処理ユニットから下又は上の処理ユニットに向かって
    順に接続された後、単一の排気手段に接続され、各本排
    気口からの排気量が均一になるように、処理ユニットが
    排気手段に近づくにつれて処理ユニットの本排気口の断
    面積が小さくなる、請求項8に記載の基板の処理装置。
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