JP7454989B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、基板処理装置に関する。
従来、半導体ウェハ(以下、ウェハとも呼称する。)などの基板の周縁部を処理液でエッチングする技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2009-295803号公報
本開示は、基板の周縁部を精度よくエッチングすることができる技術を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、基板回転部と、気液分離部と、排気路とを備える。基板回転部は、基板を保持して回転させる。気液分離部は、前記基板回転部の外周を囲むように設けられ、気体と液滴とを分離する。排気路は、前記気液分離部の外周を囲むように設けられ、前記気液分離部で分離された気体を排気する。
本開示によれば、基板の周縁部を精度よくエッチングすることができる。
図1は、第1実施形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。 図3は、第1実施形態に係る回収部の構成を示す断面図である。 図4は、第1実施形態に係る回収部における全圧の評価箇所を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る回収部における全圧の推移を示す図である。 図6は、第1実施形態の変形例1に係る回収部の構成を示す断面図である。 図7は、第1実施形態の変形例2に係る回収部の構成を示す断面図である。 図8は、第2実施形態に係る回収部の構成を示す断面図である。 図9は、第2実施形態に係る回収部における全圧の推移を示す図である。 図10は、第2実施形態に係る回収部における全圧の推移を示す図である。 図11は、第3実施形態に係る回収部の構成を示す断面図である。 図12は、第1実施形態に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図13は、第1実施形態に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図14は、第1実施形態の変形例3に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図15は、第1実施形態の変形例3に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図16は、第1実施形態の変形例4に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図17は、第1実施形態の変形例4に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図18は、第1実施形態の変形例5に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。 図19は、第1実施形態の変形例5に係る排気ダクトの構成を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す各実施形態により本開示が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。また、以下参照する各図面では、説明を分かりやすくするために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする直交座標系を示す場合がある。また、鉛直軸を回転中心とする回転方向をθ方向と呼ぶ場合がある。
従来、半導体ウェハ(以下、ウェハとも呼称する。)などの基板の周縁部を処理液でエッチングする技術が知られている。かかる周縁部のエッチング処理では、基板を高速に回転させることにより、基板表面の内側から外側に流れる旋回流を速くできることから、エッチング液の液滴が周縁部よりも内側に飛び散ることを抑制することができる。
すなわち、周縁部のエッチング処理では、基板を高速に回転させることにより、周縁部のエッチング精度を向上させることができる。
また、従来の基板処理装置では、基板の周囲に設けられるカップ内から気体と液滴とが混ざった混合気体を排気路を介して排出し、かかる排気路に設けられる気液分離部で気体と液滴とに分離する。その後、液滴から分離された気体は、排気口を介して外部に排出される。
一方で、従来の基板処理装置では、カップ内から排気口まで形成される流路の圧損が大きいことから、基板を高速に回転させると、旋回流によって流れが速くなったカップ内の気体を排気口まで円滑に排出することが困難である。したがって、従来技術では、基板を高速に回転させることが困難であるため、周縁部のエッチング精度を向上させることが困難である。
そこで、上述の課題を解決し、基板の周縁部を精度よくエッチングすることができる技術が期待されている。
<基板処理装置の全体構成>
まず、第1実施形態に係る基板処理装置1の構成について図1および図2を参照して説明する。図1および図2は、第1実施形態に係る基板処理装置1の構成を示す模式図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る基板処理装置1は、処理容器10と、基板回転部20と、上面供給部30と、下面供給部40と、回収部50と、加熱機構60とを備える。
処理容器10は、基板回転部20、上面供給部30、下面供給部40、回収部50および加熱機構60を収容する。
基板回転部20は、ウェハWを回転可能に保持する。具体的には、図2に示すように、基板回転部20は、バキュームチャック21と、軸部22と、駆動部23とを備える。バキュームチャック21は、ウェハWを真空引きにより吸着保持する。バキュームチャック21は、ウェハWよりも小径であり、ウェハWの下面中央部を吸着保持する。
軸部22は、先端部においてバキュームチャック21を水平に支持する。駆動部23は、軸部22の基端部に接続される。駆動部23は、軸部22を鉛直軸まわりに回転させるとともに、軸部22およびかかる軸部22に支持されるバキュームチャック21を昇降させる。
図1に示すように、上面供給部30は、ウェハWの上面周縁部に対して処理液を供給することにより、ウェハWの上面周縁部をエッチングする。これにより、たとえばウェハWの上面周縁部に形成された膜を除去したり、ウェハWの上面周縁部を洗浄したりすることができる。
なお、ウェハWの上面周縁部とは、ウェハWの上面において、端面からたとえば幅1~5mm程度の環状の領域のことである。
上面供給部30は、ノズルアーム31と、ノズル32と、移動機構33とを備える。ノズルアーム31は、水平方向(ここでは、Y軸方向)に延在し、先端部においてノズル32を支持する。
ノズル32は、ウェハWよりも上方において吐出口を下向きにした状態で配置され、ウェハWの上面に薬液やリンス液などの処理液を吐出する。薬液としては、たとえば、フッ酸(HF)、希フッ酸(DHF)、フッ硝酸などを用いることができる。なお、フッ硝酸とは、フッ酸(HF)と硝酸(HNO)との混合液である。また、リンス液としては、たとえばDIW(脱イオン水)を用いることができる。
移動機構33は、ノズルアーム31の基端部に接続される。移動機構33は、ノズルアーム31をたとえば水平方向(ここでは、X軸方向)に沿って移動させる。
下面供給部40は、ウェハWの下面周縁部に対して処理液を供給することにより、ウェハWの下面周縁部をエッチングする。これにより、たとえばウェハWの下面周縁部に形成された膜を除去したり、ウェハWの下面周縁部を洗浄したりすることができる。
なお、ウェハWの下面周縁部とは、ウェハWの下面において、端面からたとえば幅1~5mm程度の環状の領域のことである。
図2に示すように、下面供給部40は、下面ノズル41と、配管42と、バルブ43と、流量調整器44と、処理液供給源45とを備える。下面ノズル41は、ウェハWの下方に配置され、ウェハWの下面周縁部に向けて処理液を上向きに吐出する。
配管42は、下面ノズル41と処理液供給源45とを接続する。バルブ43は、配管42の中途部に設けられ、配管42を開閉する。流量調整器44は、配管42の中途部に設けられ、配管42を流れる処理液の流量を調整する。処理液供給源45は、たとえば処理液を貯留するタンクである。
なお、下面供給部40は、下面ノズル41を水平方向に移動させる移動機構を備えていてもよい。この場合、下面供給部40は、ウェハWの下方における処理位置とウェハWの外方における退避位置との間で下面ノズル41を移動させることができる。
回収部50は、ウェハWの外方を囲むように設けられ、ウェハWから飛散する処理液の液滴を回収する。第1実施形態では、ウェハWから飛散する液滴を漏れなく受け止めるため、回収部50には下方カップ51と、側方カップ52と、上方カップ53とが設けられる。
下方カップ51は、ウェハWにおける周縁部の下方を覆うように、加熱機構60の外方に配置される円環状の部位である。側方カップ52は、ウェハWの側方を取り囲むように設けられる環状の部位である。上方カップ53は、ウェハWよりも外側の上方を取り囲むように設けられる環状の部位である。
下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53は、たとえばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)などのフッ素樹脂などの耐薬品性の高い部材で形成される。
また、基板処理装置1は、ポンプ70(図3参照)を用いて、回収部50からウェハW周囲の気体を吸引することにより、ウェハWの周囲から飛散する液滴を効率よく回収する。かかる気体の吸引機構の詳細については後述する。
加熱機構60は、ウェハWの下方かつ基板回転部20の外方に配置される。具体的には、加熱機構60は、基板回転部20と下方カップ51との間に配置される。
加熱機構60は、基板回転部20に保持されたウェハWの下面に対し、加熱された流体を供給することによりウェハWの下面周縁部を加熱する。具体的には、図1に示すように、加熱機構60は、ウェハWの周方向に並べて配置された複数の吐出口61を備えており、これら複数の吐出口61からウェハWの下面に対して加熱された流体を供給する。
また、第1実施形態に係る基板処理装置1は、制御装置100を備える。制御装置100は、たとえばコンピュータであり、制御部101と、記憶部102とを備える。
記憶部102は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、基板処理装置1において実行される各種の処理を制御するプログラムを記憶する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。制御部101は、記憶部102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理装置1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置100の記憶部102にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
<回収部の構成(第1実施形態)>
次に、回収部50の詳細な構成について、図3~図5を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る回収部50の構成を示す断面図であり、具体的には図1に示すA-A線の矢視断面図である。
図3に示すように、回収部50は、下方カップ51と、側方カップ52と、上方カップ53と、気液分離部54と、排気路55と、接続路56と、排気口57とを備える。また、排気口57には、ポンプ70が接続される。
そして、基板処理装置1は、かかるポンプ70を動作させることにより、下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53で構成されるカップ体に囲まれる領域を、気液分離部54、排気路55、接続路56および排気口57を介して排気する。これにより、基板処理装置1は、ウェハWの周囲を、カップ体を介して排気することができる。
下方カップ51は、ウェハWにおける周縁部の下方を覆うように設けられる。下方カップ51は、外側になるほど(すなわち、側方カップ52に近づくほど)低くなるように傾斜する。なお、第1実施形態では、下方カップ51の傾斜面がすべての領域で略均等に傾いている。
側方カップ52は、ウェハWよりも外側の側方を取り囲むように設けられる。側方カップ52は、下方カップ51における外側の端部から、ウェハWと略面一の高さまで鉛直に立ち上がる。
上方カップ53は、ウェハWよりも外側の上方を取り囲むように設けられる。上方カップ53は、側方カップ52の上端部から、内側になるほど(すなわち、ウェハWに近づくほど)高くなるように傾斜する。
気液分離部54は、回収部50の下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53で受け止めた処理液の液滴と気体とを分離する。気液分離部54は、下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53で構成されるカップ体に囲まれる領域に設けられる。すなわち、気液分離部54は、基板回転部20(図2参照)の外周を囲むように、側方カップ52の内壁よりも基板回転部20に近い側に設けられる。
気液分離部54は、気液分離板54aと、液滴排出部54bと、気体排出部54cと、テーパ面54dとを有する。気液分離板54aは、基板回転部20と排気路55の入口55aとを分離するように、上方カップ53における排気路55の入口55a近傍から下方に延びる。
第1実施形態では、排気路55の上流側に気液分離板54aを設けることにより、液滴が気体とともに排気路55に流れ込むことを抑制することができる。
液滴排出部54bは、下方カップ51における外側の端部と側方カップ52の下端部とが繋がっている、上に凹の領域である。かかる液滴排出部54bは、下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53で構成されるカップ体に囲まれる領域において、もっとも下に位置する。
これにより、下方カップ51、側方カップ52、上方カップ53および気液分離板54aで受け止められた液滴は、すべて液滴排出部54bに落ちる。そして、基板処理装置1は、図示しない排出機構を用いることにより、液滴排出部54bに落ちた液滴を排出する。
気体排出部54cは、気液分離板54aと側方カップ52との間に設けられ、気液分離板54aの下端部近傍から排気路55の入口55aに向かって上方に延びる領域である。この気体排出部54cは上方に延びていることから、比重の小さい気体を容易に排気路55に排出することができるとともに、比重の大きい液滴が排気路55に排出されることを抑制することができる。
テーパ面54dは、気液分離板54aの先端部に設けられる。第1実施形態では、テーパ面54dが気液分離板54aの基板回転部20側の面に設けられる。かかるテーパ面54dを設けることにより、ウェハWの周囲から排気路55に向かう気体の流れをスムーズにすることができる。
排気路55は、気液分離部54の下流側に接続され、気液分離部54で液滴から分離された気体を排気する。排気路55は、側方カップ52の上方の内側に形成される入口55aから、側方カップ52の内部で鉛直に下方に延びる。すなわち、排気路55は、側方カップ52の内側に位置する気液分離部54の外周を囲むように設けられる。
接続路56は、排気路55の下流側に接続される。接続路56は、たとえば、排気路55の下端部から、下方カップ51の内部で内方に延びる。また、接続路56には、下方カップ51の下側に位置し、排気を一時的に保持するバッファ56aが設けられる。
排気口57は、接続路56の下流側に接続される。排気口57は、たとえば、バッファ56aの下方における所定の位置に設けられる。なお、排気口57は、接続路56に1箇所設けられてもよいし、複数箇所設けられてもよい。なお、排気口57よりも下流側の排気ダクト80(図12参照)の詳細については後述する。
ここまで説明したように、第1実施形態に係る回収部50では、ウェハWから飛散する液滴を受けるカップ体(下方カップ51、側方カップ52および上方カップ53)に囲まれた領域に、ウェハWを囲むように気液分離部54が設けられる。また、第1実施形態に係る回収部50では、気液分離部54の下流側に、気液分離部54の外周を囲むように排気路55が設けられる。
このように、第1実施形態では、カップ体の近傍に圧損の大きい気液分離部54を設け、かかる気液分離部54の下流側に気液分離部54よりも圧損の小さい排気路55を設ける。これにより、ウェハWの周囲およびカップ体に囲まれる領域を効率よく排気することができる。
したがって、第1実施形態によれば、ウェハWの高速回転によってカップ体内部の気体の流れが速くなった場合でも、かかる気体を円滑に排気口57まで排出することができる。
ここで、第1実施形態に係る回収部50の具体的な排気効率のシミュレーション結果について、図4および図5に示す。図4は、第1実施形態に係る回収部50における全圧の評価箇所を示す図であり、図5は、第1実施形態に係る回収部50における全圧の推移を示す図である。
第1実施形態に係る回収部50の排気効率は、図4に示す評価箇所P0~P5でそれぞれ評価した。図4に示すように、評価箇所P0が流路のもっとも上流側であり、評価箇所P5が流路のもっとも下流側である。また、以下に示す評価結果は、すべて評価箇所P0を全圧ゼロとした場合の相対値である。
第1実施形態に係る回収部50は、ウェハWの周囲およびカップ体に囲まれる領域を効率よく排気することができる。したがって、図5に示すように、ウェハWを高速回転(3000rpm)させた方が、ウェハWを回転させない場合(0rpm)よりも圧損を低減(すなわち、全圧を増加)することができる。
これにより、第1実施形態では、ウェハWの周縁部をエッチング処理する際に、ウェハWを高速回転させたとしても、かかる高速回転で流れが速くなった気体を問題なく排気することができる。すなわち、第1実施形態では、ウェハWの周縁部をエッチング処理する際に、ウェハWを高速に回転させることができる。
したがって、第1実施形態によれば、エッチング液の液滴が周縁部よりも内側に飛び散ることを抑制することができることから、ウェハWの周縁部を精度よくエッチングすることができる。
また、第1実施形態では、カップ体に囲まれる領域に気液分離部54が設けられることから、液滴で汚染される領域をカップ体の内側に限定することができる。したがって、第1実施形態によれば、回収部50に付着した液滴を洗浄する際に、回収部50を容易に洗浄することができる。
また、図3に示すように、第1実施形態では、気液分離部54が、基板回転部20と排気路55の入口55aとを分離するように下方に延びる気液分離板54aを有する。これにより、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴が、かかる入口55aに入りこむことを抑制することができる。
したがって、第1実施形態によれば、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴を良好に分離することができる。
また、第1実施形態では、気液分離板54aの下端が、排気路55の入口55aの下端よりも低い位置に設けられるとよい。これにより、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴が、かかる入口55aに入りこむことを効果的に抑制することができる。
したがって、第1実施形態によれば、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴をさらに良好に分離することができる。
なお、気液分離板54aの配置は、図3の例に限られない。図6は、第1実施形態の変形例1に係る回収部50の構成を示す断面図である。図6に示すように、気液分離板54aの下端は、排気路55の入口55aの下端よりもわずかに低い位置に設けられてもよい。
図7は、第1実施形態の変形例2に係る回収部50の構成を示す断面図である。図7に示すように、気液分離板54aの下端は、排気路55の入口55aの下端と面一に設けられてもよい。
図6および図7の例によっても、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴を良好に分離することができる。なお、本開示において、「面一」とは実質的に面一である場合を含む。すなわち、本開示において、「面一」とは完全に同じ水平面に位置しない場合を含む。
また、図3に示すように、第1実施形態では、排気路55が入口55aから鉛直に延びるとよい。このように排気路55を鉛直に延ばすことにより、排気路55を斜め方向に延ばす場合に比べて、かかる排気路55が設けられる側方カップ52の外径を小さくすることができる。
したがって、第1実施形態によれば、回収部50をコンパクトにすることができる。なお、本開示において、「鉛直」とは実質的に鉛直である場合を含む。すなわち、本開示において、「鉛直」とは水平面と完全に垂直でない場合を含む。
また、第1実施形態では、接続路56の断面積が排気路55の断面積よりも大きいとよい。すなわち、第1実施形態では、排気路55で生じる圧損が接続路56で生じる圧損よりも大きいとよい。
このように、排気路55で生じる圧損を接続路56で生じる圧損よりも大きくすることにより、カップ体に囲まれる領域の気体を排気路55の全周で均等に排気することができる。したがって、実施形態によれば、ウェハWの周縁部を流れる旋回流の速度を全周で均等にすることができることから、ウェハWの周縁部をさらに精度よくエッチングすることができる。
また、第1実施形態では、気液分離部54が側方カップ52に近接して設けられるとともに、かかる気液分離部54から排気する排気路55および接続路56がカップ体の内部に設けられる。
このように、カップ体に近接して気液分離部54、排気路55および接続路56を設けることにより、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の長さを短くすることができる。したがって、第1実施形態によれば、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗を低減することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る回収部50の詳細な構成について、図8~図10を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係る回収部50の構成を示す断面図である。図8に示すように、第2実施形態に係る回収部50は、気液分離板54aに設けられるテーパ面54dの配置が第1実施形態と異なる。
具体的には、第2実施形態では、テーパ面54dが気液分離板54aの排気路55側の面に設けられる。このように、テーパ面54dを排気路55側の面に設けることにより、気液分離板54aの先端部近傍から排気路55の入口55aに向かう気体の流れをスムーズにすることができる。
ここで、第2実施形態に係る回収部50の具体的な排気効率のシミュレーション結果について、図9および図10に示す。図9および図10は、第2実施形態に係る回収部50における全圧の推移を示す図である。
第2実施形態に係る回収部50は、図9に示すように、第1実施形態に係る回収部50よりも圧損を低減することができる。また、第2実施形態に係る回収部50は、ウェハWの周囲およびカップ体に囲まれる領域を効率よく排気することができることから、図10に示すように、ウェハWを高速回転させた方が、ウェハWを回転させない場合よりも圧損を低減することができる。
ここまで説明したように、第2実施形態では、ウェハWの周縁部をエッチング処理する際に、ウェハWを高速回転させたとしても、かかる高速回転で流れが速くなった気体をさらに円滑に排気することができる。すなわち、第2実施形態では、ウェハWの周縁部をエッチング処理する際に、ウェハWをさらに高速に回転させることができる。
したがって、第2実施形態によれば、エッチング液の液滴が周縁部よりも内側に飛び散ることをさらに抑制することができることから、ウェハWの周縁部をさらに精度よくエッチングすることができる。
なお、図8の例では、テーパ面54dが気液分離板54aの排気路55側の面だけに設けられた例について示したが、テーパ面54dが気液分離板54aの排気路55側の面と基板回転部20側の面との両方に設けられていてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る回収部50の詳細な構成について、図11を参照しながら説明する。図11は、第3実施形態に係る回収部50の構成を示す断面図である。図11に示すように、第3実施形態に係る回収部50は、下方カップ51の構成が第2実施形態と異なる。
具体的には、第3実施形態では、下方カップ51が面取り部51aを有する。この面取り部51aは、下方カップ51においてウェハWの周縁部と向かい合う部位が面取りされて形成される。
このように、下方カップ51に面取り部51aを形成することによって、下方カップ51の傾斜面がすべての領域で略均等に傾いている場合よりも、ウェハWの周縁部と下方カップ51との間に形成される隙間を小さくすることができる。
これにより、ウェハWから排気路55に向かう気体の流れによって、かかる隙間に生じる渦流Sの大きさを小さくすることができる。したがって、第3実施形態によれば、ウェハWから排気路55に向かう気体の流れをスムーズにすることができる。
また、下方カップ51に面取り部51aを形成することによって、下方カップ51においてウェハWの周縁部と向かい合う部位が水平である場合よりも、下面周縁部を良好にエッチングするための十分なスペースを確保することができる。
たとえば、下面周縁部を良好にエッチングするための十分なスペースを確保することにより、下方カップ51からウェハWの下面周縁部に液跳ねすることを抑制することができる。したがって、第3実施形態によれば、ウェハWの下面周縁部を良好にエッチングすることができる。
<排気ダクトの構成>
次に、第1実施形態に係る回収部50に接続される排気ダクト80の詳細な構成について、図12および図13を参照しながら説明する。図12および図13は、第1実施形態に係る排気ダクト80の構成を示す斜視図である。
なお、図12は、回収部50を斜め上方から見た場合の斜視図であり、図13は、回収部50を斜め下方から見た場合の斜視図である。また、以降の図面では、基板回転部20、回収部50、加熱機構60および排気ダクト80以外の部位については図示を省略している。
図13に示すように、排気ダクト80は、回収部50の排気口57に接続され、バッファ56a内の排気をポンプ70(図3参照)に排出する。排気ダクト80は、上流側から順に、下降部81と、水平部82と、上昇部83とを有する。
円筒状の下降部81は、回収部50の排気口57に接続され、下方に向けて延びる部位である。箱状の水平部82は、下降部81の下流側に接続され、水平方向かつ回収部50から離れる向きに延びる部位である。
円筒状の上昇部83は、水平部82の下流側に接続され、上方にむけて延びる部位である。また、上昇部83は、回収部50よりも上まで延伸している。なお、排気ダクト80は、平面視において、水平部82の下流側が回収部50よりも外側まで延伸していることから、上昇部83が回収部50よりも上まで延伸しても、回収部50と干渉することはない。
ここまで説明したように、第1実施形態に係る排気ダクト80は、回収部50の下側に接続されるとともに、回収部50よりも上まで延伸しているとよい。これにより、バッファ56aまで到達した液滴が、排気口57から排気ダクト80を介して外部に排出されることを抑制することができる。
すなわち、第1実施形態では、バッファ56aまで到達した液滴を排気ダクト80で良好に分離することができる。
また、第1実施形態では、排気口57に面取り部57aが設けられるとよい。すなわち、第1実施形態では、排気口57に接続される排気ダクト80の下降部81において、上流側の端部の内径が広がっている(拡径部を有する)とよい。
これにより、排気口57において、流路の断面積が急激に縮小することにより生じる渦流の発生を抑制することができることから、排気口57での圧損をさらに低減することができる。したがって、第1実施形態によれば、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
また、第1実施形態では、排気ダクト80の水平部82が箱状であるとよい。これにより、箱状の水平部82に直線状の配管である下降部81および上昇部83を繋ぐことで排気ダクト80を構成することができる。したがって、第1実施形態によれば、排気ダクト80の製造コストを低減することができる。
また、第1実施形態では、箱状の水平部82において、下降部81と接続される部位の下側に傾斜部82aが設けられるとよい。これにより、下降部81と接続される部位において、排気の向きが下方向から水平方向に変わる際に生じる渦流の発生を抑制することができる。
したがって、第1実施形態によれば、排気ダクト80での圧損をさらに低減することができることから、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
また、第1実施形態では、箱状の水平部82において、上昇部83と接続される部位の下側に傾斜部82bが設けられるとよい。これにより、上昇部83と接続される部位において、排気の向きが水平方向から上方向に変わる際に生じる渦流の発生を抑制することができる。
したがって、第1実施形態によれば、排気ダクト80での圧損をさらに低減することができることから、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
なお、第1実施形態において、上昇部83の内径は、下降部81の内径と略等しくてもよいし、下降部81の内径より大きくてもよい。第1実施形態では、上昇部83の内径を下降部81の内径よりも大きくすることにより、排気ダクト80での圧損をさらに低減することができる。
また、第1実施形態において、箱状の水平部82の内寸は、円筒状の下降部81および上昇部83の内径よりも大きいほうがよい。これにより、下降部81および上昇部83を問題なく水平部82に接続することができる。
一方で、水平部82の内寸が下降部81および上昇部83の内径よりも大きすぎる場合、下降部81と水平部82との接続部および水平部82と上昇部83との接続部において、流路の断面積が急激に拡大縮小することによる渦流が多く発生してしまう。したがって、第1実施形態では、水平部82の断面積が、下降部81および上昇部83の断面積の2倍以下であるとよい。
<排気ダクトの各種変形例>
つづいて、第1実施形態に係る排気ダクト80の各種変形例について、図14~図19を参照しながら説明する。なお、以下の各種変形例において、第1実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
上記の第1実施形態では、回収部50に排気口57が1つ設けられる例について示したが、排気口57が回収部50に複数設けられていてもよい。
図14および図15は、第1実施形態の変形例3に係る排気ダクト80の構成を示す斜視図である。なお、図14は、回収部50を斜め上方から見た場合の斜視図であり、図15は、回収部50を斜め下方から見た場合の斜視図である。
図14および図15に示す変形例3では、2つの排気口57が、回収部50の中央部を介して向かい合うように設けられる。このように、複数の排気口57をバッファ56aに設けることにより、バッファ56aからの排気効率を向上させることができる。
また、変形例3では、2つの排気口57にそれぞれ下降部81が接続され、かかる2つの下降部81が1つの水平部82で合流する。なお、変形例3では、水平部82が円筒状であり、回収部50の中心を避けるように迂回しながら回収部50よりも外側まで延伸している。
このように、回収部50の中心を避けるよう水平部82を配置することにより、かかる回収部50の中心に設けられる基板回転部20(図2参照)などとの干渉を避けることができる。
図16および図17は、第1実施形態の変形例4に係る排気ダクト80の構成を示す斜視図である。なお、図16は、回収部50を斜め上方から見た場合の斜視図であり、図17は、回収部50を斜め下方から見た場合の斜視図である。
図16および図17に示すように、変形例4の排気ダクト80は、下降部81と、水平部82と、上昇部83とが同一の内径でベンド状に接続されているとよい。すなわち、変形例4に係る排気ダクト80は、下降部81から上昇部83までの形状がベンド形状であるとよい。
このように、排気ダクト80をベンド形状で構成することにより、排気ダクト80内で生じる渦流の発生を抑制することができる。したがって、変形例4によれば、排気ダクト80での圧損をさらに低減することができることから、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
また、変形例4では、排気ダクト80の断面積が拡大縮小を繰り返さないようにすることにより、流路の断面積が拡大縮小することにより生じる渦流の発生を抑制することができる。
したがって、変形例4によれば、排気ダクト80での圧損をさらに低減することができることから、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
また、図17に示すように、変形例4の排気ダクト80は、排気口57に面取り部57aが設けられるとよい。これにより、排気口57において、流路の断面積が急激に縮小することにより生じる渦流の発生を抑制することができることから、排気口57での圧損をさらに低減することができる。
したがって、変形例4によれば、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
ここまで示した第1実施形態および変形例3、4では、回収部50の下側に排気ダクト80を接続した例について示したが、排気ダクト80が接続される部位は回収部50の下側に限られない。
図18および図19は、第1実施形態の変形例5に係る排気ダクト80の構成を示す斜視図である。なお、図18は、回収部50を斜め上方から見た場合の斜視図であり、図19は、回収部50を斜め下方から見た場合の斜視図である。
図18および図19に示すように、変形例5の排気ダクト80は、回収部50の側面に形成される排気口57に接続される。すなわち、変形例5では、回収部50の側方に排気ダクト80の水平部82が接続される。
このような場合であっても、バッファ56aに隣接して排気口57が設けられることにより、バッファ56aから効率よく排気することができる。
実施形態に係る基板処理装置1は、基板回転部20と、気液分離部54と、排気路55とを備える。基板回転部20は、基板(ウェハW)を保持して回転させる。気液分離部54は、基板回転部20の外周を囲むように設けられ、気体と液滴とを分離する。排気路55は、気液分離部54の外周を囲むように設けられ、気液分離部54で分離された気体を排気する。これにより、ウェハWの周縁部を精度よくエッチングすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、気液分離部54は、基板回転部20と排気路55の入口55aとを分離するように下方に延びる気液分離板54aを有する。これにより、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴を良好に分離することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、気液分離板54aは、先端部に形成されるテーパ面54dを有する。これにより、ウェハWの周囲から排気路55に向かう気体の流れをスムーズにすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、テーパ面54dは、気液分離板54aの排気路55側の面に設けられる。これにより、ウェハWの周縁部をさらに精度よくエッチングすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、気液分離板54aの下端は、排気路55の入口55aの下端よりも低い位置、または排気路55の入口55aの下端と面一に設けられる。これにより、上方カップ53に当たった液滴や排気路55の入口55aに直接向かった液滴をさらに良好に分離することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1は、基板(ウェハW)の下方で液滴を受ける下方カップ51をさらに備える。そして、下方カップ51は、基板(ウェハW)の下方に面取り部51aを有する。これにより、ウェハWから排気路55に向かう気体の流れをスムーズにすることができるとともに、ウェハWの下面周縁部を良好にエッチングすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1は、排気路55の下流側に接続される接続路56をさらに備える。そして、接続路56の断面積は、排気路55の断面積よりも大きい。これにより、ウェハWの周縁部をさらに精度よくエッチングすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、排気路55は、入口55aから鉛直に延びる。これにより、回収部50をコンパクトにすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1は、気液分離部54および排気路55を含んで構成され、基板(ウェハW)から飛散する液滴を回収する回収部50と、回収部50において排気路55の下流側に形成される排気口57に接続される排気ダクト80と、を備える。これにより、ウェハWの周縁部を精度よくエッチングすることができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、排気ダクト80は、回収部50の下側に接続されるとともに、回収部50よりも上まで延伸する。これにより、バッファ56aまで到達した液滴を排気ダクト80で良好に分離することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、排気口57は、面取り部57aを有する。これにより、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置1において、排気ダクト80は、断面積が拡大縮小を繰り返さない。これにより、ウェハWの周囲からポンプ70まで繋がる排気路全体の流路抵抗をさらに低減することができる。
以上、本開示の各実施形態について説明したが、本開示は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、上記の各実施形態では、気液分離板54aの排気路55側の面および基板回転部20側の面のうち少なくとも一方にテーパ面54dが設けられる例について示したが、必ずしも気液分離板54aにテーパ面54dが設けられなくともよい。
また、上記の実施形態では、排気ダクト80を第1実施形態に係る回収部50に接続した例について示したが、第2実施形態または第3実施形態に係る回収部50に排気ダクト80を接続してもよい。
今回開示された各実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した各実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の各実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
W ウェハ(基板の一例)
1 基板処理装置
20 基板回転部
50 回収部
51 下方カップ
51a 面取り部
52 側方カップ
53 上方カップ
54 気液分離部
54a 気液分離板
54d テーパ面
55 排気路
55a 入口
57 排気口
57a 面取り部
80 排気ダクト

Claims (10)

  1. 基板を保持して回転させる基板回転部と、
    前記基板回転部の外周を囲むように設けられ、気体と液滴とを分離する気液分離部と、
    前記気液分離部の外周を囲むように設けられ、前記気液分離部で分離された気体を排気する排気路と、
    前記気液分離部および前記排気路を含んで構成され、前記基板から飛散する液滴を回収する回収部と、
    前記回収部において前記排気路の下流側に形成される排気口に接続される排気ダクトと、
    を備え
    前記排気ダクトは、前記回収部の下側に接続されるとともに、前記回収部よりも上まで延伸する
    基板処理装置。
  2. 前記気液分離部は、前記基板回転部と前記排気路の入口とを分離するように下方に延びる気液分離板を有する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記気液分離板は、先端部に形成されるテーパ面を有する
    請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記テーパ面は、前記気液分離板の前記排気路側の面に設けられる
    請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記気液分離板の下端は、前記排気路の入口の下端よりも低い位置、または前記排気路の入口の下端と面一に設けられる
    請求項2~4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 前記基板の下方で液滴を受ける下方カップをさらに備え、
    前記下方カップは、前記基板の下方に面取り部を有する
    請求項1~5のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  7. 前記排気路の下流側に接続される接続路をさらに備え、
    前記接続路の断面積は、前記排気路の断面積よりも大きい
    請求項1~6のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  8. 前記排気路は、入口から鉛直に延びる
    請求項1~7のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  9. 前記排気口は、面取り部を有する
    請求項1~8のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  10. 前記排気ダクトは、断面積が拡大縮小を繰り返さない
    請求項1~9のいずれか一つに記載の基板処理装置。
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