JP2003168218A - 再生装置、妨害信号除去方法 - Google Patents

再生装置、妨害信号除去方法

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JP2003168218A
JP2003168218A JP2001366205A JP2001366205A JP2003168218A JP 2003168218 A JP2003168218 A JP 2003168218A JP 2001366205 A JP2001366205 A JP 2001366205A JP 2001366205 A JP2001366205 A JP 2001366205A JP 2003168218 A JP2003168218 A JP 2003168218A
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track
main track
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main
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Seiji Kobayashi
誠司 小林
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なクロストーク及びクロスモジュレーシ
ョンの除去による再生信号品質の向上 【解決手段】 再生時に主トラックと隣接トラックとの
複数のトラックの読取信号について、隣接トラックから
の読取信号をフィルタリングし、また主トラックからの
読取信号をフィルタリングし、これらを乗算して主トラ
ックへのクロスモジュレーション信号の推測値(CM
1,CM2)を求め、主トラックからの読取信号mzに
対してクロスモジュレーション信号の推測値を減算する
ことでクロスモジュレーション成分を除去する。さら
に、隣接トラックからの読取信号をフィルタリングして
クロストーク成分CTを求め、これを主トラックからの
読取信号MXから減算することにより、主トラックの読
取信号に含まれる隣接トラックからのクロストーク成分
を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体に記録された情報を再生する再生装置、及び妨害
信号除去方法に関し、特に、読取中の主トラックの読取
信号に含まれる隣接トラックからのクロスモジュレーシ
ョン、及びクロストーク成分としての妨害信号をキャン
セルする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにおいては、従来より、トラ
ックピッチを狭めることにより高密度記録化が進められ
ている。しかし、トラックピッチを狭めようとする場
合、ディスク上に集光したレーザ光のスポットの径によ
ってトラックピッチが制限される。換言すれば、スポッ
ト径を変えずにトラックピッチを狭めると、主トラック
に隣接した隣接トラックの信号をも一緒に再生してしま
い、隣接トラックによるクロストークとクロスモジュレ
ーションの両方が大きくなり、S/Nが悪化して記録信
号が正確に再生できなくなる。なお、本明細書において
「主トラック」とはディスク等の記録媒体において、現
在再生対象として光ピックアップがレーザ光の照射によ
るトレースを実行しているトラックのことを言う。「隣
接トラック」とは、主トラックに対してディスク内周側
又は外周側に隣り合っているトラックを指す。
【0003】クロストークとクロスモジュレーションの
問題に対しては、従来、次のように行われていた。例え
ば3ビームの読取光を有する光ピックアップを用いた再
生装置においては、トラッキング制御により、主トラッ
クにメインビームを照射してメインビームに係る反射光
から主トラックに対応する信号を読み取るとともに、主
トラックの内周側及び外周側に隣接する各隣接トラック
にサブビームを照射し、2つのサブビームにかかる反射
光の受光出力に基づいてクロストーク信号の推測値を生
成する。そして、主トラックの読取信号からクロストー
ク信号の推測値を減算することでクロストークキャンセ
ルを行い、再生しようとする主トラックの内周側及び外
周側の各隣接トラックからのクロストークの影響を軽減
(補正)していた。
【0004】図5は、上述した従来の再生装置における
クロストーク補正回路の一例のブロック図である。この
図5において、図示しない光学系を有するピックアップ
により、メインビームと2つのサブビームとしての3つ
に分かれた光スポットが図示しない光ディスクを照射し
ている。メインビームのスポットは主トラックを照射す
るものとされ、両サブビームのスポットはそれぞれ隣接
トラックにかかるものとなる。
【0005】3つの光スポットのうち、メインビームか
らの戻り光が受光素子92により電気信号に変換され、
主トラックに対応する光量信号としてのメイン信号MX
が得られる。両サイドのサブビームによる戻り光は、そ
れぞれ受光素子91と受光素子93により2種類の電気
信号(光量信号)に変換されてサイド信号S1,S2と
される。そして、このようにして受光素子91,93に
より得られた隣接トラックの情報を使って、隣接トラッ
クからのクロストークを補正する。
【0006】図5に示した例の場合、遅延素子94,9
5により、3つの光スポット間の時間的なずれ、つまり
サイド信号S1、メイン信号MX、サイド信号S2の時
間誤差が補正される。また時間ズレが補正された各信号
S1、MX、S2は、それぞれFIRフィルタ96,9
7,98によって、所定の周波数特性が施される。次
に、各サイド信号S1,S2は加算回路99により加算
される。これは2つの隣接トラックからの影響成分が加
算されるものである。そして加算回路99から得られた
信号は、隣接トラックからのクロストーク成分に近くな
っている。そこで乗算回路100が所定の定数αを乗算
した後で、その乗算結果を減算回路101が、主トラッ
クに対応するメイン信号MXから減算することにより、
クロストークを補正(キャンセル)した再生信号HXを
出力する。
【0007】主トラックに記録された信号をm(x)、隣
接トラックに記録された情報をそれぞれ、s1(x)、
s2(x)として、図5のようなクロストーク補正回路
の動作を数式で表すと、次の[式1]で示す演算を行っ
ていることに相当する。
【0008】 H(x)=m(x)*psf1(x)−α{s1(x)+s2(x)}*psf2(x) ・・・[式1]
【0009】この[式1]において、*は畳み込み積分
の演算をあらわしていて、αは乗算回路100で乗ぜら
れる定数である。また、psf1(x)はFIRフィルタ97
のインパルス応答に、psf2(x)はFIRフィルタ96,
98のインパルス応答に相当する。
【0010】このような構成のクロストーク補正回路
は、既に多数提案されている。例えば「特開2001-16744
2号公報」、「特開2000-173061号公報」、「特開平10-3
679号公報」、「特開平9-180374号公報」、「特開平6-3
42522号公報」などに見ることができ、これらの各公報
に記載されたクロストーク補正回路は、それぞれ細部は
違うものの、基本的な構成は図5及び[式1]に示して
説明したものと同様である。
【0011】しかし、上記の従来のクロストーク補正回
路では、主トラックの状態(ピットであるかピットの存
在しないミラーであるか)によって、トラックからのク
ロストークの影響の度合いが異なるため、クロストーク
のキャンセル量に過不足が生じ、十分なクロストークキ
ャンセルができない。
【0012】このことについて図6を用いて説明する。
図6において、主トラックを走査するメインビームのス
ポットが領域Aに位置する場合、つまり主トラックと隣
接する2本の隣接トラックとしての3つのトラックの全
てが、ピットPの存在しないミラー面Mである場合は、
メインビームの反射光量は図中LV1で示す大レベルと
なる。また、メインビームが領域Bに位置する場合、つ
まり主トラックがミラー面Mであって、内周側の隣接ト
ラックがピットPであり、外周側の隣接トラックがミラ
ー面Mである場合は、メインビームの戻り光量は内周側
のピットによるクロストークの影響をうけてレベルLV
1より低い、レベルLV2となる。
【0013】また、メインビームが領域Cに位置する場
合、つまり主トラックがミラー面Mであって、内周側及
び外周側の隣接トラックが共にピットPである領域で
は、メインビームの反射光量は内周側及び外周側の隣接
トラックのそれぞれのピットPの影響を受け、さらに低
いレベルLV3となる。
【0014】よって、メインビームが照射される領域が
主トラックにおいてミラーである場合は、メインビーム
の反射光量は、隣接トラックのピットPにより急激に低
下することがわかる。特に内周側、外周側の隣接トラッ
クがともにピットである場合(領域C)は、隣接トラッ
クの影響がないとき(領域Aの場合)に比べてほぼ半分
の反射光量しか得られない。
【0015】更に、図6において、メインビームが領域
Dに位置する場合、つまり主トラックがピットPであっ
て、内周側及び外周側の隣接トラックがともにミラー面
Mである領域にメインビームが位置する場合は、メイン
ビームの反射光量はレベルLV4と示す小レベルとな
る。また、メインビームが、主トラックがピットPであ
って、内周側の隣接トラックがピットPであり外周側の
隣接トラックがミラー面Mである領域Eに位置する場合
は、メインビームの戻り光量は内周側のピットPによる
クロストークの影響をうけて上記レベルLV4より僅か
に低いレベルLV5となる。さらにメインビームが、主
トラックがピットPであって、内周側および外周側の隣
接トラックが共にピットPである領域Fに位置する場合
は、メインビームの反射光量は内周側及び外周側のそれ
ぞれのピットの影響を受け上記レベルLV5より僅かに
低いレベルLV6となる。
【0016】よって、領域D、E、Fのように、メイン
ビームが照射される主トラックの領域がピットPである
ときのメインビームの反射光量は、隣接トラックのピッ
トPにより影響を受けているが、その影響を受ける度合
いが、主トラックがミラー面Mである領域A、B、Cの
ときに比べて小さいことがわかる。以上のことから、主
トラックのミラー面走査時は、隣接トラックの影響が大
きくなり、主トラックのピット走査時は、隣接トラック
の影響が小さくなることがわかる。すなわち、メインビ
ームが走査する主トラックのピットの有無によって、メ
インビームの戻り光量に対する隣接トラックの影響の度
合いが異なることとなる。
【0017】そこで、主トラックと主トラックの隣接ト
ラックのそれぞれの読取信号を出力する信号読取手段
と、隣接トラックからの読取信号をフィルタリングして
主トラックへのクロストーク信号に変換する可変フィル
タと、クロストーク信号を主トラックの読取信号から減
算する減算手段と、主トラックの読取信号に基づいてク
ロストーク信号のレベルを補正するクロストーク信号補
正手段とを備えた記録情報再生装置が知られている(特
開平10−222846号公報)。
【0018】この公知となっている記録情報再生装置で
は、主トラックがピットの場合はクロストーク信号のレ
ベルを小さくし、主トラックがミラーの場合はクロスト
ーク信号のレベルを大きく補正することにより、クロス
トークのキャンセルにあたって、できるだけ過不足のな
いようにしたものである。
【0019】主トラックに記録された信号をm(x)、隣
接トラックに記録された情報をそれぞれ、s1(x)と
s2(x)として、このようなクロストーク補正回路の
動作を数式で現すことを考える。すると、上記特開平1
0−222846号公報に記載されたクロストーク補正
回路は、αとβを定数として下の[式2]で示すような演
算を行っていることに相当する。 H(x)=m(x)*psf1(x)−{1+β・m(x)*psf1(x)} ・{1+α・{s1(x)+s2(x)}*psf2(x)} ・・・[式2]
【0020】上記[式1]の演算と、[式2]の演算を
比較する。[式1]の演算においては隣接トラックの情
報が単純に減算されていたのに対して、[式2]では、
主トラックの情報と隣接トラックの情報との掛け算の成
分が現れている。このような掛け算の成分は一般に、ク
ロスモジュレーションと呼ばれている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ここで、主トラックに
記録された信号をm(x)、隣接トラックに記録された情
報をs1(x)とs2(x)として、光ピックアップから
検出される再生信号H(x)を式であらわすことを考え
る。すると再生信号H(x)は、次の[式3]のように
近似するのが正しい。 H(x)=m(x)*psf1(x) +α・{s1(x)+s2(x)}*psf2(x) +β・{s1(x)*psf3(x)}{m(x)*psf4(x)} +β・{s2(x)*psf3(x)}{m(x)*psf4(x)} ・・・[式3]
【0022】[式3]において、psf1(x)、psf2(x)、ps
f3(x)及びpsf4(x)はそれぞれ異なるインパルス応答であ
る。また、[式3]において第3項と第4項(定数βが
かかっている項)がクロスモジュレーションの影響をあ
らわしている。このように、実際の光ディスクで観測さ
れる隣接トラックからの影響は、クロストークの成分
([式3]において定数αがかかっている項)と、クロ
スモジュレーションの成分([式3]において定数βが
かかっている項)の2種類がある。そして、クロストー
クとクロスモジュレーションでは、それぞれ周波数特性
が異なっている。
【0023】一方、上記したように過去に知られていた
隣接トラックの影響の補正処理では[式1]あるいは
[式2]のように近似が行われてきた。[式1]の近似
を行った場合には、クロスモジュレーションの項による
影響が完全に無視されているので、正しい補正が行われ
ていない。また[式2]に基づいて補正を行った場合に
も、[式3]で示したクロスモジュレーションの成分は
正しく補正されているとは言えない。このため、過去に
知られていた隣接トラックの補正を行った信号を使って
最尤復号した場合には、正しくない値が復号されてしま
う可能性があった。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
に鑑みなされたもので、光ディスク等の光記録媒体を再
生するに際し、クロストークの補正に加えて、クロスモ
ジュレーションの補正をできる限り正しく補正すること
により、良好な信号を復号回路に供給できるようにする
ものである。この結果として、本発明により補正された
信号を使って最尤復号を実現する場合には、従来よりも
高いマージンで情報を復号することを可能とする。
【0025】本発明の再生装置は、光ディスク等の記録
媒体上のトラックに対してレーザ照射を行って、その反
射光から上記トラックに記録された情報の再生を行う再
生装置である。そして、再生時に、再生対象としている
主トラックと、当該主トラックに隣接する隣接トラック
との複数のトラックの読取信号を出力する信号読取手段
と、上記隣接トラックからの読取信号をフィルタリング
する第一のフィルタリング手段と、上記主トラックから
の読取信号をフィルタリングする第二のフィルタリング
手段と、上記第一、第二のフィルタリング手段の各出力
の積を求める乗算手段と、上記乗算手段の出力から上記
主トラックへのクロスモジュレーション信号の推測値を
求める推測値演算手段と、上記主トラックからの読取信
号に対して、上記クロスモジュレーション信号の推測値
を減算することで、上記主トラックからの読取信号に含
まれる、上記隣接トラックからのクロスモジュレーショ
ン成分を除去するクロスモジュレーション除去手段とを
備える。
【0026】また、上記隣接トラックからの読取信号を
フィルタリングする第三のフィルタリング手段と、上記
主トラックからの読取信号に対して、上記第三のフィル
タリング手段の出力を減算することにより、上記主トラ
ックの読取信号に含まれる、隣接トラックからのクロス
トーク成分を除去するクロストーク除去手段と、をさら
に備えるようにする。
【0027】上記推測値演算手段は、上記乗算手段の出
力に対してローパスフィルタの演算を行うフィルタリン
グ手段と、クロスモジュレーションの大きさに比例した
係数を乗ずる係数乗算手段とにより構成されるようにす
る。また上記第一、第二のフィルタリング手段は、上記
読取信号を2値化する2値化手段と、FIRフィルタ手
段で構成されるようにする。
【0028】本発明の妨害信号除去方法は、記録媒体上
で再生対象としている主トラックに記録された情報の再
生を行う際に、上記主トラックに隣接する隣接トラック
からの妨害信号を除去する妨害信号除去方法である。そ
して、上記主トラックと、上記隣接トラックとの複数の
トラックからの読取信号に対して、上記隣接トラックか
らの読取信号をフィルタリングした出力と、上記主トラ
ックからの読取信号をフィルタリングした出力とを乗算
することによりクロスモジュレーションの推測値を演算
し、上記隣接トラックからの読取信号をフィルタリング
して上記隣接トラックからのクロストーク成分の推測値
を求め、上記クロスモジュレーションの推測値と、上記
クロストーク成分の推測値を使って上記主トラックから
の読取信号を補正することを特徴とするものである。
【0029】本発明は以上のように構成したので、隣接
トラックからの影響をキャンセルするにあたって過不足
が生じることなく、良好な補正信号を得ることが可能に
なる。即ち本発明の再生装置、妨害信号除去方法では、
上記[式3]に示した隣接トラックからのクロスモジュ
レーションを正しく補正することができる。この結果、
隣接トラックからの信号を補正した後に最尤復号を行う
ことにより、高いマージンで情報再生を行うことができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。この実施の形態では、CD(CompactDisc)、D
VD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクに対す
る再生装置としての例を挙げる。図1は本発明の実施の
形態における光ディスク再生装置1のブロック図であ
る。図1において、CDやDVDなどで構成される光デ
ィスク2は、再生装置1に装填された際に、スピンドル
モータ18によって回転させられる。スピンドルモータ
18はサーボ回路12によりCLV又はCAV方式で所
定の回転速度で回転するように制御が行われている。
【0031】スピンドルモータ18によって回転駆動さ
れるディスク2に対しては光ピックアップ17によりレ
ーザ光が照射される。光ピックアップ18には、ここで
は詳しい図示は省略するがレーザ出力手段としてのレー
ザダイオード、回折格子、コリメータレンズ、偏光ビー
ムスプリッタ、対物レンズ等からなる光学系、及びディ
スク2からの反射光を検出するためのディテクタが搭載
されている。光ピックアップ17に備えられる対物レン
ズは、二軸機構によってディスク半径方向及びディスク
に接離する方向に変位可能に保持されている。二軸機構
によって対物レンズが移動されることで、フォーカスサ
ーボ、トラッキングサーボが実行されるが、これらのサ
ーボ動作はサーボ回路12によって制御される。また、
図示しないが、スレッドモータにより駆動されるスレッ
ド機構が備えられ、スレッド機構がサーボ回路12の制
御によって駆動されることにより、光ピックアップ17
全体がディスク半径方向に移動される。
【0032】光ピックアップ17内のレーザダイオード
から出力されたレーザ光線は、光ピックアップ17内の
回折格子により3つのスポットに分割されて、対物レン
ズから光ディスク2に対して照射される。そしてディス
ク2からの反射光が、再び光ピックアップ17内に戻
る。そして反射された光線の一部分は、光学系によって
複数のディテクタに導かれて検出され、それぞれ受光光
量に応じた電気信号として出力される。
【0033】各ディテクタから出力される、受光光量に
応じた電気信号は、マトリックス演算回路11に入力さ
れる。マトリックス演算回路11は、オペレーショナル
・アンプリファイヤーなどで構成され、複数のディテク
タから得られた信号からトラッキングエラー信号TK、
フォーカスエラー信号FSなどの信号を演算する。また
マトリックス演算回路11は、3つのレーザスポットか
ら検出された3種類のHF(High Frequency)信号を、
隣接トラック妨害除去回路10に供給する。隣接トラッ
ク妨害除去回路10は、マトリックス演算回路11から
の信号を演算して、隣接トラックからのクロストーク及
びクロスモジュレーションの成分を除去して、補正信号
HXとしてPLL回路16とPRML復号回路13に供
給する。
【0034】トラッキングエラー信号TKとフォーカス
エラー信号FSはサーボ回路12に送られ、それぞれト
ラッキングサーボ、及びフォーカスサーボが正しく得ら
れるように制御が行われる。即ちサーボ回路12は、入
力されたトラッキングエラー信号TK、フォーカスエラ
ー信号FS、或いはトラッキングエラー信号TKの低域
成分として生成されるスレッドエラー信号に対して、位
相補償処理、ゲイン処理等の必要処理を行って各種サー
ボ制御信号を生成し、上記した二軸機構やスレッド機構
の動作を制御する。
【0035】PLL(フェーズロックループ)回路16
は、補正信号HXからピット列に同期するチャネルクロ
ックCKを再生して回路各部に供給する。PRML復号
回路13は、ビタビ(Vitebi)アルゴリズムで構成され
る最尤復号回路である。このPRML復号回路13は補
正信号HXに対してピットとスペースの判定を行って、
2値化した情報をEFM復号回路14に供給する。EF
M復号回路14は、補正信号HX及びPLL回路16か
らのチャネルクロックCKに基づいて記録された情報を
復号(8−14変調に対する復調)し、信号SFとして
ECC回路15に供給する。ECC回路15は、記録時
の符号化において付加されたECC(Error Correcting
Code)に基づいて、EFM復号回路14から出力され
る8ビット幅信号SF中の誤りを訂正する。このような
誤りは、例えば光ディスク2上のディフェクト等に起因
して生じるものである。
【0036】このようにしてECC回路15の出力とし
て得られる信号は、ディスク2への情報記録の際(つま
り記録時、或いはディスクカッティング時)に元々の記
録データとされた情報と等しくなっている。従って、例
えば本例の再生装置1をコンパクトディスクプレーヤと
同じような用途に適用する場合においては、ECC回路
15の出力にD/Aコンバータ、アンプ、スピーカを接
続することにより、スピーカから音楽信号が再生され
る。
【0037】このような再生装置1における隣接トラッ
ク妨害除去回路10の構成を図2に示した。この図にお
いて、受光素子21,22,23は光ピックアップ17
内部に設けられたディテクタ(光電変換素子)であり、
光ディスク2上に照射された3つの光スポット、つまり
メインビームと、両側のサブビームの各反射光をそれぞ
れ受光して電気信号に変換する。受光素子22は、中央
部のメインビームのスポット(メインスポット)からの
光を受光するように配置されており、従って受光素子2
2から得られる信号(メイン信号MX)は、読み出しを
行う対象となっている主トラックの情報を含んでいる。
一方、受光素子21と受光素子23は、それぞれサブビ
ームのスポット(サイドスポット)からの光を受光する
ように配されており、受光素子21と受光素子23から
得られる信号(サイド信号S1,S2)には、読出対象
の主トラックに対して隣接する隣接トラックの情報を含
んでいる。
【0038】受光素子22と受光素子23から出力され
る信号は、光スポットの位置ずれによって時間遅延が発
生している。このため受光素子22、23に対応して遅
延素子24、25が設けられ、遅延素子24,25によ
って、それぞれ受光素子22、23から出力される信号
に適切な時間遅延を与えるようにしている。この結果、
受光素子21の出力であるサイド信号S1、遅延素子2
4から得られるメイン信号MX、及び遅延素子25から
出力されるサイド信号S2は、相対的な時間遅れが補正
されたものとなる。
【0039】FIR(Finite Impulse Response)フィル
タ26,27,28は、それぞれトランスバーサルフィ
ルタで構成されていて、所定のインパルス応答を畳み込
み積分することにより、それぞれ所定の周波数特性をサ
イド信号S1、メイン信号MX、サイドS2に与える。
加算回路29はFIRフィルタ26とFIRフィルタ2
8の出力としてのサイド信号S1,S2を加算して出力
する。乗算回路30は、加算回路29の出力に定数αを
乗算して乗算結果の信号CTを出力する。減算回路31
はFIRフィルタ27の出力であるメイン信号MXから
乗算回路30の出力CTを減算し、減算結果を出力mz
とする。
【0040】ここで、FIRフィルタ27のインパルス
応答をps1(x)とし、FIRフィルタ96及び97のイン
パルス応答が共にpsf2(x)であるとすると、減算回路3
1から得られる出力mzは以下の[式4]のようにあら
わされる。 mz=MX(x)*psf1(x)−α{S1(x)+S2(x)}*psf2(x) ・・・[式4]
【0041】つまり、FIRフィルタ26,28でフィ
ルタリングされた後の各サブビームにかかるサイド信号
S1,S2は加算回路29により加算されることで、2
つの隣接トラックからの影響成分の信号となる。そして
加算回路29から得られた信号は、隣接トラックからの
クロストーク成分に近くなっている。そして乗算回路3
0が所定の定数α(クロストークのレベルに応じた定
数)を乗算した信号CTは、除去すべきクロストーク成
分に相当し、その信号CTを、減算回路31が、FIR
フィルタ27でフィルタリングされた後のメイン信号M
Xから減算することにより、クロストークを補正(キャ
ンセル)した信号mzを出力するものとなる。
【0042】また、この隣接トラック妨害除去回路10
には、クロスモジュレーション演算器33,34が設け
られる。クロスモジュレーション演算器33は、入力さ
れるメイン信号MXとサイド信号S1から、一方の隣接
トラックからのクロスモジュレーションの推測値として
のクロスモジュレーション信号CM1を生成して出力す
る。同様にして、クロスモジュレーション演算器34
は、入力されるメイン信号MXとサイド信号S2から、
他方の隣接トラックからのクロスモジュレーションの推
測値としてのクロスモジュレーション信号CM2を生成
して出力する。クロスモジュレーション演算器33とク
ロスモジュレーション演算器34の構成は同一である。
そこでクロスモジュレーション演算器33についての構
成を図3(及び図4)において説明し、クロスモジュレ
ーション演算器34に関する説明は省略する。
【0043】クロスモジュレーション演算器33は、図
3に示すようにFIRフィルタ61,62,64、乗算
回路63,65を備えて成る。FIRフィルタ61はサ
イド信号S1に対してインパルス応答psf3(x)を畳み込
み積分する。同様にFIRフィルタ62はメイン信号M
Xに対してインパルス応答psf4(x)を畳み込み積分す
る。乗算回路63は、FIRフィルタ61とFIRフィ
ルタ62の出力を乗じて出力する。
【0044】FIRフィルタ64は、乗算回路63の出
力のうち、極めて高い周波数成分を除去するための高周
波カットフィルタであり、乗算回路63から出力された
信号のうち光ピックアップ17のカットオフ周波数以上
の成分を除去して出力する。乗算回路65は、FIRフ
ィルタ64の出力に定数βを乗じて出力する。つまり、
ローパスフィルタ演算を行うFIRフィルタ64、及び
定数βとしてクロスモジュレーションの大きさに比例し
た定数を乗算する乗算回路65は、乗算回路63の出力
からクロスモジュレーションの推測値を求める機能を持
つことになる。
【0045】以上の構成のクロスモジュレーション演算
器33における演算により求められるクロスモジュレー
ション信号CM1は、FIRフィルタ64の特性を無視
すると以下の[式5]のようにあらわすことができる。 CM1=β・{S1(x)*psf3(x)}{MX(x)*psf4(x)} ・・・[式5]
【0046】クロスモジュレーション演算器34は、ク
ロスモジュレーション演算器33と同様に構成されてお
り、入力される信号がサイド信号S2とメイン信号MX
であるため、以下の[式6]であらわされるクロスモジ
ュレーション信号CM2を演算により生成して出力す
る。
【0047】 CM2=β・{S2(x)*psf3(x)}{MX(x)*psf4(x)} ・・・[式6]
【0048】図2に示した減算回路32は、減算回路3
1の出力mzからクロスモジュレーション信号CM1及
びCM2を減算して、その減算結果を補正信号HXとし
て出力する。従って、このようにして減算回路32から
得られる補正信号HXは、以下の[式7]のようにな
る。
【0049】 HX=MX(x)*psf1(x)−α{S1(x)+S2(x)}*psf2(x) −β・{S1(x)*psf3(x)}{MX(x)*psf4(x)} −β・{S2(x)*psf3(x)}{MX(x)*psf4(x)} ・・・[式7]
【0050】このような[式7]を、上述した[式3]
と比較すると、クロストーク成分とクロスモジュレーシ
ョンの成分の両方が正しく補正されていることが判る。
つまり隣接トラック妨害除去回路10によって[式7]
の演算が行われることで、フィルタリングされたメイン
信号MX(即ち、MX(x)*psf1(x))から、クロス
トークの成分([式7]において定数αがかかっている
項)が減算され、またクロスモジュレーションの成分
([式7]において定数βがかかっている項)が減算さ
れることで、クロストークとクロスモジュレーションの
各成分がキャンセルされたものであることが理解され
る。
【0051】従って、隣接トラック妨害除去回路10に
よって補正された信号HXは、隣接トラックによるクロ
ストークとクロスモジュレーションの各成分が過不足な
く適切にキャンセルされた信号となり、これが図1のP
RML復号回路13に供給される。そしてPRML復号
回路13で最尤復号が行われるが、信号HXはクロスト
ークとクロスモジュレーションの影響が適切に補正され
たものであるため、高いマージンで情報再生を行うこと
ができる。たとえば、光ディスク等の記録媒体に汚れや
歪みなどがあって再生信号の品質が劣化したような場合
であっても、高い読取マージンでの情報再生が可能とな
る。
【0052】図4はクロスモジュレーション信号CM1
を求めるクロスモジュレーション演算器33の他の構成
例を示している。この場合、図3に示した構成に加え
て、入力段に2値化回路66,67が設けられたものと
なっている。
【0053】この場合、サイド信号S1は2値化回路6
6により、所定のスレッシュホールドレベルと比較され
て2値信号B1に変換された後、FIRフィルタ61に
入力される。また、メイン信号MXは2値化回路67に
より、所定のスレッシュホールドレベルと比較されて2
値信号B2に変換された後、FIRフィルタ62に入力
される。2値信号B1及びB2は、図3で説明した場合
と同様にして、FIR(FiniteImpulse Response)フィル
タ61、62、乗算回路63、フィルタ64、乗算回路
65の処理によってクロスモジュレーション信号CM1
に変換される。
【0054】光ディスク2に記録されている情報はピッ
トまたはスペースの2値の状態で記録されている。図4
の構成では、フィルタリングの前に一度、サイド信号S
1及びメイン信号MXを2値化することで、光ディスク
2に記録されている状態に復元しているものとなる。こ
の結果、図4の構成では図3の構成例よりもより正しい
クロスモジュレーション信号CM1を求めることができ
る。なお、クロスモジュレーション演算器34の場合
も、この図4と同様に構成できることは言うまでもな
い。
【0055】以上述べてきたように、本例の再生装置に
おいてはクロストーク信号成分だけでなく、クロスモジ
ュレーションの成分も正しく補正することが可能となっ
ている。このため従来から使われてきたクロストーク補
正回路よりも、より正しい信号補正を行うことが可能と
なっている。この結果、本例の光ディスク再生装置は、
従来よりも安定してデータを再生することが可能とな
る。
【0056】なお本発明は、CD方式の各種のディスク
や、DVD方式の各種のディスクに対する再生装置又は
妨害信号除去方法として適用だけでなく、多様な種別の
光ディスク、或いは光カード媒体、光テープ媒体など他
の種の光記録媒体などに対する再生装置、妨害信号除去
方法として適用できる。即ち主トラックの読出の際に、
隣接トラックからのクロストーク、クロスモジュレーシ
ョンの影響がある装置において広く適用できるものであ
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明では、再生時に主トラックと隣接トラックとの複数の
トラックの読取信号について、隣接トラックからの読取
信号をフィルタリングし、また主トラックからの読取信
号をフィルタリングし、これらを乗算して主トラックへ
のクロスモジュレーション信号の推測値を求め、主トラ
ックからの読取信号に対してクロスモジュレーション信
号の推測値を減算することでクロスモジュレーション成
分を除去するようにしている。さらに、隣接トラックか
らの読取信号をフィルタリングしてクロストーク成分を
求め、これを主トラックからの読取信号から減算するこ
とにより、主トラックの読取信号に含まれる隣接トラッ
クからのクロストーク成分を除去するようにしている。
これにより、隣接トラックからの影響をキャンセルする
にあたって過不足が生じることなく、良好な補正信号を
得ることが可能になるという効果がある。そしてこの結
果、隣接トラックからの信号を補正した後に最尤復号を
行うことにより、高いマージンで情報再生を行うことが
できる。たとえば、光ディスク等の記録媒体に汚れや歪
みなどがあって再生信号の品質が劣化したような場合で
あっても、本発明によりも高い読取マージンでの情報再
生が可能となる。
【0058】また本発明の再生装置において、第一、第
二のフィルタリング手段の各出力についての乗算手段に
よる乗算結果を用いて、クロスモジュレーション信号の
推測値を求める推測値演算手段は、上記乗算手段の出力
に対してローパスフィルタの演算を行うフィルタリング
手段と、クロスモジュレーションの大きさに比例した係
数を乗ずる係数乗算手段とにより構成されるようにする
ことで、正確な推測値を算出できる。また上記第一、第
二のフィルタリング手段は、それぞれ、読取信号を2値
化する2値化手段と、FIRフィルタ手段で構成される
ようにすることで、より正確なクロスモジュレーション
推測値が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ディスク再生装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態の隣接トラック妨害除去回路の構成
のブロック図である。
【図3】実施の形態のクロスモジュレーション演算器の
構成のブロック図である。
【図4】実施の形態の他のクロスモジュレーション演算
器の構成のブロック図である。
【図5】従来のクロストーク補正回路の一般的な構成を
示すブロック図である。
【図6】主トラックと両側の隣接トラックに対するメイ
ンビームの位置関係に応じてメインビームの戻り光量が
変化する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 再生装置、2 ディスク、10 隣接トラック妨害
除去回路、11 マトリックス演算回路、12 サーボ
回路、13 PRML復号回路、14 EFM復号回
路、15 ECC回路、16 PLL回路、17 光ピ
ックアップ、21,22,23 受光素子、24,25
遅延回路、26,27,28,61,62,64 F
IRフィルタ、29 加算回路、30,63,65 乗
算回路、31,32 減算回路、33,34 クロスモ
ジュレーション演算器、66,672値化回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上のトラックに対してレーザ照
    射を行って、その反射光から上記トラックに記録された
    情報の再生を行う再生装置において、 再生時に、再生対象としている主トラックと、当該主ト
    ラックに隣接する隣接トラックとの複数のトラックの読
    取信号を出力する信号読取手段と、 上記隣接トラックからの読取信号をフィルタリングする
    第一のフィルタリング手段と、 上記主トラックからの読取信号をフィルタリングする第
    二のフィルタリング手段と、 上記第一、第二のフィルタリング手段の各出力の積を求
    める乗算手段と、 上記乗算手段の出力から上記主トラックへのクロスモジ
    ュレーション信号の推測値を求める推測値演算手段と、 上記主トラックからの読取信号に対して、上記クロスモ
    ジュレーション信号の推測値を減算することで、上記主
    トラックからの読取信号に含まれる、上記隣接トラック
    からのクロスモジュレーション成分を除去するクロスモ
    ジュレーション除去手段と、 を備えることを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 上記隣接トラックからの読取信号をフィ
    ルタリングする第三のフィルタリング手段と、 上記主トラックからの読取信号に対して、上記第三のフ
    ィルタリング手段の出力を減算することにより、上記主
    トラックの読取信号に含まれる、隣接トラックからのク
    ロストーク成分を除去するクロストーク除去手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の再生
    装置。
  3. 【請求項3】 上記推測値演算手段は、上記乗算手段の
    出力に対してローパスフィルタの演算を行うフィルタリ
    ング手段と、クロスモジュレーションの大きさに比例し
    た係数を乗ずる係数乗算手段とにより構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記第一、第二のフィルタリング手段
    は、上記読取信号を2値化する2値化手段と、FIRフ
    ィルタ手段で構成されることを特徴とする請求項1に記
    載の再生装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体上で再生対象としている主トラ
    ックに記録された情報の再生を行う際に、上記主トラッ
    クに隣接する隣接トラックからの妨害信号を除去する妨
    害信号除去方法として、 上記主トラックと、上記隣接トラックとの複数のトラッ
    クからの読取信号に対して、 上記隣接トラックからの読取信号をフィルタリングした
    出力と、上記主トラックからの読取信号をフィルタリン
    グした出力とを乗算することによりクロスモジュレーシ
    ョンの推測値を演算し、 上記隣接トラックからの読取信号をフィルタリングして
    上記隣接トラックからのクロストーク成分の推測値を求
    め、 上記クロスモジュレーションの推測値と、上記クロスト
    ーク成分の推測値を使って上記主トラックからの読取信
    号を補正することを特徴とする妨害信号除去方法。
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