JP2003165037A - 位置決めクランプ装置 - Google Patents

位置決めクランプ装置

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JP2003165037A
JP2003165037A JP2001363512A JP2001363512A JP2003165037A JP 2003165037 A JP2003165037 A JP 2003165037A JP 2001363512 A JP2001363512 A JP 2001363512A JP 2001363512 A JP2001363512 A JP 2001363512A JP 2003165037 A JP2003165037 A JP 2003165037A
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昭尾 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でパネル材の位置決め固定とパネ
ル材の解放とを行うようにする。 【解決手段】 パネル材Wを位置決めするロケートピン
14のスリット16に組み込まれたクランプアーム17
の先端部とワーク受け筒体15とによりパネル材Wがク
ランプされる。クランプアーム17は先端部がスリット
16内に入り込む退避位置とスリット内から迫り出すク
ランプ位置とに移動する。ケース25内にはロケートピ
ン14に対してほぼ直角方向に摺動自在に摺動カム28
が設けられている。ケース25から外部に突出して軸方
向に往復動自在にクランプ用ロッド32が設けられ、後
退方向の移動により摺動カム28はクランプアーム17
をクランプ位置に駆動する。この位置では摺動カム28
はロック爪43により固定され、ロック爪43の係合を
解く際にはクランプ解放用ロッド45が駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパネル材を所定の位
置に位置決めして固定するための位置決めクランプ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車車体はそれぞれ車体を
構成するパネル材をスポット溶接などの接合手段によっ
て組立てることにより形成される。自動車車体の組立て
るには、パネル材を位置決め支持した搬送台車を、所定
の間隔ごと作業ステージが設けられた車体組立ラインに
移動させながら、各々の作業ステージでスポット溶接な
どの所定の組立作業を行うようにしている。車体組立ラ
インの最終ステージと最初のステージとを復帰ラインに
より連結すれば、搬送台車は循環使用することができ
る。搬送台車には1つのパネル材を位置決め固定するた
めに複数本のロケートピンが用いられており、さらに、
1つの車体組立ラインにおいては通常、複数の車種を組
み立てるようにしているので、複数のパネル材をそれぞ
れの搬送台車で位置決め固定するには、組み立てられる
車種の数に対応した組数のロケートピンを設ける必要が
ある。そのため、それぞれのロケートピンを駆動するた
めに電動モータや空気圧シリンダを搬送台車に設ける必
要がある。一方、たとえば、特開平4-283034号公報は、
ロケートピンを3軸方向に移動自在として1組のロケー
トピンによって複数の車種に対応したパネル材を位置決
め固定するようにした技術を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送台
車に設けられたロケートピンを3軸方向に移動自在とす
るには、ロケートピンを駆動するための空気圧配管を搬
送台車に組み込む必要があり、搬送台車の構造が複雑と
なってしまう。
【0004】また、たとえば、特開平7-40168号公報
は、ワークを搬送するパレットにワークを把持するクラ
ンプ機構を設け、クランプ機構をパレット外部で駆動す
るようにした技術を開示しているが、この場合にはクラ
ンプ装置の両側からクランプ用とアンクランプ用のアク
チュエータを作動させるようにしているので、スペース
効率が良くないという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、簡単な構造でパネル材の
位置決め固定とパネル材の解放とを行うようにすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の位置決めクラン
プ装置は、パネル材に形成された位置決め孔に嵌合する
ロケートピンが設けられたワーク受け台と、前記ロケー
トピンに形成されたスリット内に設けられ、先端部が前
記スリット内に入り込む退避位置と前記スリット内から
迫り出すクランプ位置とに移動自在のクランプアーム
と、前記ワーク受け台に取り付けられたケース内に前記
ロケートピンに対してほぼ直角方向に摺動自在に設けら
れ、前記クランプアームを前記クランプ位置と前記退避
位置に駆動する摺動カムと、前記ケースから外部に突出
して軸方向に往復動自在に設けられ、後退方向の移動に
より前記摺動カムを前記クランプ位置に駆動するクラン
プ用ロッドと、前記ケースに回動自在に設けられ、前記
摺動カムが前記クランプ位置となったときに係合してク
ランプ位置を保持するロック爪と、前記ケースから外部
に突出して軸方向に往復動自在に設けられ、後退方向の
移動により前記ロック爪の係合を解除するクランプ解放
用ロッドとを有し、前記クランプ用ロッドと前記クラン
プ解放用ロッドとを往復動手段により駆動することを特
徴とする。
【0007】本発明の位置決めクランプ装置は、前記ク
ランプ用ロッドと前記クランプ解放用ロッドは、相互に
平行となって前記ケースに設けられていることを特徴と
し、また、前記往復動手段はピストンロッドを駆動する
空気圧シリンダであることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の位置決めクランプ装置
は、前記ワーク受け台はパネル材を搬送する搬送台車に
設けられ、前記搬送台車にパネル材をクランプする際に
は前記パネルを前記ロケートピンに嵌合させた後に前記
クランプ用ロッドを後退移動させ、前記パネル材を前記
搬送台車から取り外す際には前記クランプ解放用ロッド
を後退移動することを特徴とする。
【0009】本発明にあっては、クランプアームをクラ
ンプ位置と退避位置とに駆動するクランプ用ロッドとク
ランプ解放用ロッドとがワーク受け台に取り付けられて
おり、外部に配置された往復動手段によってクランプア
ームを作動させることができるので、位置決めクランプ
装置の構造を複雑化することなく、パネル材のクランプ
とアンクランプとを行うことができる。
【0010】また、クランプ用ロッドとクランプ解放用
ロッドは相互に平行となっているので、同じ側からそれ
ぞれを往復動手段により駆動してクランプアームを作動
させることができ、位置決めクランプ装置の周囲のスペ
ースを有効に活用することができる。
【0011】往復動手段を空気圧シリンダとすることに
より、空気圧シリンダに設けられたピストンロッドの往
復動によって迅速にクランプアームを作動させることが
できる。
【0012】位置決めクランプ装置をパネル材の搬送台
車に設けることにより、パネル材を搬送する搬送台車に
はクランプアームを作動させるための往復動手段を設け
ることが不要となり、搬送台車の構造を簡単にすること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である位置決めクランプ装置が設けられた搬送台車を
示す平面図であり、この搬送台車10は、たとえば、フ
ロアメイン工程で組み立てられたフロアメインつまり車
体床を構成するパネルにボディサイドパネルなどの他の
パネル材を組み立てるために使用することができる。そ
の場合には、搬送台車10はパネル材が搬入される最初
のステージから、所定の作業が終了した後のパネル材を
搬出するための最終ステージまでパネル材を支持して移
動し、各ステージにおいて所定の作業が行われる。
【0014】図1にあっては、搬送台車10にはワーク
であるパネル材Wを位置決め固定するためのクランプ装
置11が設けられている。クランプ装置11は1種類の
ワークWについて複数個設けられており、しかも1台の
搬送台車10が複数種類のパネル材Wを搬送し得るよう
にするには、パネル材の種類に応じて複数組みのクラン
プ装置11が搬送台車10に設けられることになる。た
だし、図1にあっては、1種類のパネル材Wを2つのク
ランプ装置11によって位置決め固定する場合を便宜的
に示しており、任意の数のクランプ装置11によって1
種類のパネル材Wを位置決め固定することができる。た
とえば、1つの組み立てラインで3種類の車両を組み立
てるようにし、さらにそれぞれの車種に対応したパネル
材を3つのクランプ装置によってクランプするのであれ
ば、合計9個のクランプ装置が搬送台車10には取り付
けられることになる。
【0015】図2は図1におけるA−A線に沿う方向か
ら見たクランプ装置11の拡大正面図であり、図3は図
2におけるB−B線に沿う方向から見たクランプ装置1
1の拡大側面図であり、図4および図5はそれぞれ図3
におけるC−C線に沿う断面図である。
【0016】搬送台車10は図2に示される車輪10a
によって走行自在となっており、車輪10aは搬送台車
10に複数個設けられている。クランプ装置11は、筒
部12aとこれと一体となった取付フランジ部12bと
を備えたワーク受け台12を有しており、ワーク受け台
12は図2および図3に示されるように、取付フランジ
部12bに固定される支持ブラケット13により搬送台
車10に取り付けられている。ワーク受け台12の先端
には、ピン本体部14aと取付フランジ部14bとが一
体となったロケートピン14が取付フランジ部14bの
部分で取り付けられている。
【0017】図7はロケートピン14とワーク受け台1
2を示す分解斜視図であり、ロケートピン14の先端部
はほぼ半球形状となっている。ロケートピン14のピン
本体部14aの外側には円筒部15aと取付フランジ部
15bとが一体となったワーク受け筒体15が嵌合さ
れ、取付フランジ部15bの部分でロケートピン14の
取付フランジ部14bを介してワーク受け台12に取り
付けられている。ワーク受け筒体15の先端面は、ワー
クであるパネル材Wの表面に接触するワーク接触面15
cとなっており、パネル材Wに形成された位置決め孔に
ロケートピン14のピン本体部14aを嵌合させること
によってパネル材Wは位置決めされることになる。
【0018】図4に示すように、ロケートピン14には
スリット16が形成されており、このスリット16には
クランプアーム17が組み込まれている。クランプアー
ム17の基端部は、ワーク受け台12の筒部12a内に
軸方向に往復動自在に組み込まれた連動ロッド18に連
結ピン19により連結されている。
【0019】図6は図4におけるD−D線に沿う断面図
であり、連結ピン19の両端部は図6に示されるよう
に、ワーク受け台12の筒部12aに軸方向に沿って形
成された長孔21の中に摺動自在に支持されており、長
孔21の軸方向長さは、連動ロッド18の往復動ストロ
ークにほぼ対応している。したがって、連動ロッド18
が図6において上方に向けて前進移動すると、クランプ
アーム17はスリット16内を前進移動し、連動ロッド
18が後退移動すると、クランプアーム17も後退移動
する。
【0020】図4〜図6に示すように、ワーク受け台1
2の筒部12aには連結ピン19と平行となってカムピ
ン22が固定されており、このカムピン22はクランプ
アーム17に形成されたカム溝23を貫通している。カ
ム溝23はクランプアーム17の長手方向と平行となっ
たストレート部23aとこれの後端部に連なった傾斜部
23bとを有している。したがって、連動ロッド18が
後退限位置となると、図4に示すようにクランプアーム
17の先端部はスリット16から迫り出した状態とな
る。この状態のもとでは、パネル材Wはクランプアーム
17によりクランプすることができる。一方、連動ロッ
ド18が前進限位置となると、図5に示すようにカムピ
ン22が傾斜部23bに入り込むことから、クランプア
ーム17は先端部を含めてスリット16内に入り込むこ
とになる。この状態のもとでは、パネル材Wの位置決め
孔にロケートピン14を嵌合させることができるととも
に、パネル材Wをクランプ装置11から取り外すことが
できる。連結ピン19およびカムピン22の端面は、ワ
ーク受け台12に取り付けられるカバー24によって覆
われている。
【0021】ワーク受け台12の取付フランジ部12b
の下面には、ケース25が取り付けられており、このケ
ース25は第1ケース部25aとこれに取り付けられる
第2ケース部25bとを有している。それぞれのケース
部25a,25bの外周面は図3に示されるように、断
面四辺形となっている。第1ケース部25a内には連動
ロッド18が入り込んでおり、さらに、この第1ケース
部25a内には連動ロッド18の往復動方向に対してほ
ぼ直角方向に摺動自在にスライダ26が組み込まれてい
る。このスライダ26は、外周面が断面円形となった円
筒体27と、この内部に軸方向に摺動自在に組み込まれ
る円柱形状の摺動カム28とを有している。なお、円筒
体28の外周に形成された環状溝にはウエアーリング3
0が装着され、それぞれのウエアーリング30は第1ケ
ース部25aの断面円形の内周面に接触する。
【0022】図4および図5に示すように、スライダ2
6の円筒体27の後端部にはばね受け31が固定され、
先端部にはクランプ用ロッド32が固定されてケース2
5の外部に突出しており、摺動カム28とクランプ用ロ
ッド32との間には圧縮コイルばね33が組み込まれて
いる。
【0023】図8は連動ロッド18とクランプアーム1
7とスライダ26とを示す分解斜視図であり、連動ロッ
ド18の端部に形成された平坦部34は、円筒体27に
形成された切り欠き部35を貫通して摺動カム28に形
成されたスリット36内に入り込んでいる。摺動カム2
8に形成されたカム溝37には、連動ロッド18の平坦
部34に形成された取付孔38に固定されるカムピン3
9が係合しており、このカムピン39は円筒体27に形
成された貫通孔27aを通し、さらにカムピン39の両
端部は図4および図5に破線で示すように第1ケース部
25aに形成された長孔40に係合している。この長孔
40は連動ロッド18の軸方向に伸びており、カムピン
39は摺動カム28の軸方向移動によって長孔40に案
内されて図において上下方向に移動する。
【0024】カム溝37は摺動カム28の軸方向に対し
て傾斜した傾斜部37aとほぼ軸方向となった退避部3
7bとを有しており、図4に示すように、スライダ26
を後退位置まで移動させると、カムピン39は傾斜部3
7aの端部にまで引き込まれて連動ロッド18を介して
クランプアーム17はクランプ位置にまで駆動される。
一方、図5に示すように、スライダ26を前進位置まで
移動させると、カムピン39は退避部37bの位置まで
引き上げられて連動ロッドを介してクランプアーム17
は退避位置まで駆動される。
【0025】このようなスライダ26の軸方向の移動に
際しては、摺動カム28は円筒体27とともに一体に移
動することになるが、円筒体27の中の摺動カム28と
クランプ用ロッド32との間には圧縮コイルばね33が
組み込まれているので、スライダ26が後退位置まで移
動してクランプアーム17がパネル材Wをクランプした
状態のもとでは、クランプアーム17を介してパネル材
Wにはコイルばね33のばね力が加えられる。これによ
り、パネル材Wは確実にクランプアーム17の先端部と
ワーク接触面15cとの間で締結される。
【0026】第1ケース部25aに固定されたエンドプ
レート41とスライダ26のばね受け31との間には、
スライダ26に対して前進方向にばね力を加えるために
圧縮コイルばね42が組み込まれている。したがって、
この圧縮コイルばね42によりスライダ26には前進方
向のばね力がスライダ26に加えられている。
【0027】ケース25内にはロック爪43が取付ピン
44を中心に回動自在に取り付けられており、このロッ
ク爪43には、スライダ26の前端面に係合してスライ
ダ26をばね力に抗して後退限位置で固定するためのス
トッパ部43aが設けられている。
【0028】第2ケース部25b内には軸方向に往復動
自在にクランプ解放用ロッド45が組み込まれており、
このクランプ解放用ロッド45の先端部はケース25の
外部に突出し、クランプ解放用ロッド45の後端部に設
けられた圧縮コイルばね46によりクランプ解放用ロッ
ド45には前進方向のばね力が加えられている。ロック
爪43には係合部43bが設けられ、この係合部43b
はクランプ解放用ロッド45に形成されたスリット47
内に入り込んでいる。係合部43bには、摺動部48a
とロック部48bとを有するL字形状の係合溝48が形
成され、この係合溝48を貫通する係合ピン49がクラ
ンプ解放用ロッド45に固定され、この係合ピン49の
両端部は第2ケース部25bに形成された長孔50に係
合している。これにより、クランプ解放用ロッド45を
介してロック爪43にはストッパ部43aがスライダ2
6に向かう方向のばね力が圧縮コイルばね46によって
加えられることになる。
【0029】したがって、スライダ26をクランプ用ロ
ッド32により後退移動させると、圧縮コイルばね46
のばね力がクランプ解放用ロッド45を介してロック爪
43に伝達されてロック爪43はスライダ26の端面に
係合し、図4に示すように、スライダ26は後退限位置
で固定されることになる。このときには、図4に示すよ
うに、クランプアーム17はクランプ位置にまで迫り出
すことになり、クランプ解放用ロッド45は前進限位置
となる。さらに、このときには、ロック爪43に形成さ
れたストッパ部43aがクランプ解放用ロッド45に接
触するようになっており、ロック爪43が戻る方向に回
動することを防止し、スライダ26は後退位置で保持さ
れる。一方、クランプ開放用ロッド45が後退移動する
と、ストッパ部43cはクランプ解放用ロッド45との
接触が解除されてロック爪43は図5において時計方向
に回動することになる。
【0030】このクランプ解放用ロッド45とクランプ
用ロッド32は、上下方向にずれてケース25から相互
に平行となって搬送台車10から外方に突出しており、
位置決めクランプ装置11に対して同一方向からそれぞ
れのロッド32,45を駆動させることができる。ただ
し、それぞれのロッド32,45を相互に水平方向にず
らして平行に取り付けるようにしても良い。
【0031】一方、図5に示すように、クランプ解放用
ロッド45を後退限位置まで移動させると、ロック爪4
3の係合部43bがクランプ解放用ロッド45により押
されてストッパ部43aがスライダ26から離れるよう
にロック爪43が回動する。これにより、クランプ用ロ
ッド32はスライダ26とともに圧縮コイルばね42の
ばね力により前進方向に駆動され、クランプアーム17
は図5に示すように、退避位置に移動することになる。
このときには、クランプ解放用ロッド45は、ストッパ
部43aがスライダ26の外周面に接触するので、後退
した状態を保持する。
【0032】図1に示すように、搬送台車10には搬送
されるパネル材Wに対して複数台のクランプ装置11が
取り付けられており、搬送台車10はパネル材Wを保持
したまま、1つの組立ラインを構成する複数の作業ステ
ージを最初のワーク搬入ステージから最終のワーク搬出
ステージまで搬送移動することになる。たとえば、図1
に示すステージがワーク搬出ステージであるとすると、
所定の組立作業が終了したパネル材Wをクランプアーム
17とロケートピン14とによって位置決め固定されて
いた状態からクランプアーム17を退避位置に駆動して
パネル材Wを搬送台車10から取り外すことになる。
【0033】そのため、最終のステージには図2に実線
で示すように、ピストンロッド51aがクランプ解放用
ロッド45に対向するようにして空気圧シリンダ51が
支持台52に取り付けられている。したがって、往復動
手段としての空気圧シリンダ51を駆動させてピストン
ロッド51aによりクランプ解放用ロッド45を後退移
動させると、クランプアーム17は図4に示すクランプ
位置から図5に示す退避位置に移動してパネル材Wのク
ランプは解除される。この状態のもとでパネル材Wは図
示しないワーク搬送具によって搬送台車10から搬出さ
れる。
【0034】一方、組立ラインの最初のワーク搬入ステ
ージには図2において二点鎖線で示すように、ピストン
ロッド53aがクランプ用ロッド32に対向するように
空気圧シリンダ53が支持台54に取り付けられてい
る。したがって、パネル材Wに形成された嵌合孔にロケ
ートピン14を嵌合させて位置決めを行った状態のもと
で、往復動手段としての空気圧シリンダ53を駆動させ
てピストンロッド53aによりクランプ用ロッド32を
後退移動させると、クランプアーム17は図5に示す退
避位置から図4に示すクランプ位置に移動してパネル材
Wはクランプされる。なお、それぞれの往復動手段とし
ての空気圧シリンダ51,53に代えて、電動モータに
より直線往復動する部材を用いても良い。
【0035】このように、図示する位置決めクランプ装
置を搬送台車10に取り付けるようにした場合には、ク
ランプアーム17が退避位置となっているときにパネル
材Wをそれに形成された嵌合孔にロケートピン14を嵌
合させてパネル材Wの位置決めを行うことができる。位
置決めされた状態のもとで、クランプ用ロッド32を空
気圧シリンダ53によって後退移動させると、スライダ
26の摺動カム28を介してクランプアーム17がパネ
ル材Wに接近するとともにクランプアーム17の先端部
がまずパネル材Wの表面に接触する。引き続いてクラン
プ用ロッド32が後退移動すると、摺動カム28が静止
状態のままで円筒体27が後退移動し、圧縮コイルばね
33が収縮する。これにより、コイルばね33のばね力
がクランプアーム17を介してパネル材Wに伝達され、
パネル材Wは確実にクランプされる。
【0036】一方、パネル材Wをクランプ装置10から
取り外すには、クランプ解放用ロッド45を空気圧シリ
ンダ51によって後退移動させると、スライダ26の摺
動カム28を介してクランプアーム17はその先端部が
パネル材Wから離れるとともにスリット16内に退避す
ることになる。この状態のもとで、パネル材Wはロケー
トピン14から取り外される。このように、クランプ用
ロッド32とクランプ解放用ロッド45とをそれぞれ往
復動手段としての空気圧シリンダ51,53によって駆
動することにより、迅速にクランプアーム17を退避位
置とクランプ位置との間で開閉動作することができる。
【0037】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、図示する実施の形態にあっては、この
クランプ装置11を搬送台車10に取り付けた場合を示
すが、一ヶ所のステージでパネル材Wをクランプして所
定の作業を行った後に、そのステージからパネル材Wを
取り外す場合には、そのステージに図示するクランプ装
置11を取り付けるとともに、そのステージにはクラン
プ用ロッド32を駆動する空気圧シリンダ51と、クラ
ンプ解放用ロッド45を駆動する空気圧シリンダ53と
を隣接させて取り付けることになる。さらに、この位置
決めクランプ装置11を工業用ロボットのアームに取り
付けるようにし、ロボットにパネル材Wをクランプして
搬送する場合にもこの位置決めクランプ装置を適用する
ことができる。また、クランプ用ロッド32とクランプ
解放用ロッド45は図示する場合には、上下にずらして
平行となってケース25に設けられているが、水平方向
にずらして設けるようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、位置決めクランプ装置
の構造を複雑化することなく、パネル材のクランプとア
ンクランプとを外部からの動力源によって確実に行うこ
とができる。また、クランプ用ロッドとクランプ解放用
ロッドは相互に平行となっているので、同じ側からそれ
ぞれを往復動手段により駆動してクランプアームを作動
させることができ、位置決めクランプ装置の周囲のスペ
ースを有効に活用することができる。往復動手段を空気
圧シリンダとすることにより、空気圧シリンダに設けら
れたピストンロッドの往復動によって迅速にクランプア
ームを作動させることができる。位置決めクランプ装置
をパネル材の搬送台車に設けることにより、パネル材を
搬送する搬送台車にはクランプアームを作動させるため
の往復動手段を設けることが不要となり、搬送台車の構
造を簡単にすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である位置決めクランプ
装置が設けられた搬送台車を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う方向から見た位置
決めクランプ装置の拡大正面図である。
【図3】図2におけるB−B線に沿う方向から見た位置
決めクランプ装置の拡大側面図である。
【図4】クランプアームがクランプ位置となった状態に
おける図3のC−C線に沿う断面図である。
【図5】クランプアームが退避位置となった状態におけ
る図3のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図4におけるD−D線に沿う断面図である。
【図7】ロケートピンとワーク受け台を示す分解斜視図
である。
【図8】連動ロッドとクランプアームとスライダを示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
10 搬送台車 11 クランプ装置 12 ワーク受け台 13 支持ブラケット 14 ロケートピン 15 ワーク受け筒体 16 スリット 17 クランプアーム 18 連動ロッド 19 連結ピン 21 長孔 22 カムピン 23 カム溝 24 カバ― 25 ケース 26 スライダ 27 円筒体 28 摺動カム 31 ばね受け 32 クランプ用ロッド 33 圧縮コイルばね 34 平坦部 35 切り欠き部 36 スリット 37 カム溝 38 取付孔 39 カムピン 40 長孔 41 エンドプレート 42 圧縮コイルばね 43 ロック爪 44 取付ピン 45 クランプ解放用ロッド 46 圧縮コイルばね 47 係合孔 48 係合溝 49 係合ピン 50 長孔 51 空気圧シリンダ 52 支持台 53 空気圧シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル材に形成された位置決め孔に嵌合
    するロケートピンが設けられたワーク受け台と、 前記ロケートピンに形成されたスリット内に設けられ、
    先端部が前記スリット内に入り込む退避位置と前記スリ
    ット内から迫り出すクランプ位置とに移動自在のクラン
    プアームと、 前記ワーク受け台に取り付けられたケース内に前記ロケ
    ートピンに対してほぼ直角方向に摺動自在に設けられ、
    前記クランプアームを前記クランプ位置と前記退避位置
    に駆動する摺動カムと、 前記ケースから外部に突出して軸方向に往復動自在に設
    けられ、後退方向の移動により前記摺動カムを前記クラ
    ンプ位置に駆動するクランプ用ロッドと、 前記ケースに回動自在に設けられ、前記摺動カムが前記
    クランプ位置となったときに係合してクランプ位置を保
    持するロック爪と、 前記ケースから外部に突出して軸方向に往復動自在に設
    けられ、後退方向の移動により前記ロック爪の係合を解
    除するクランプ解放用ロッドとを有し、 前記クランプ用ロッドと前記クランプ解放用ロッドとを
    往復動手段により駆動することを特徴とする位置決めク
    ランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置決めクランプ装置に
    おいて、前記クランプ用ロッドと前記クランプ解放用ロ
    ッドは、相互に平行となって前記ケースに設けられてい
    ることを特徴とする位置決めクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の位置決めクラン
    プ装置において、前記往復動手段はピストンロッドを駆
    動する空気圧シリンダであることを特徴とする位置決め
    クランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の位
    置決めクランプ装置において、前記ワーク受け台はパネ
    ル材を搬送する搬送台車に設けられ、前記搬送台車にパ
    ネル材をクランプする際には前記パネル材を前記ロケー
    トピンに嵌合させた後に前記クランプ用ロッドを後退移
    動させ、前記パネル材を前記搬送台車から取り外す際に
    は前記クランプ解放用ロッドを後退移動することを特徴
    とする位置決めクランプ装置。
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