JP2003164951A - 連続鋳造におけるタンディッシュ内溶鋼の重量制御方法 - Google Patents

連続鋳造におけるタンディッシュ内溶鋼の重量制御方法

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JP2003164951A
JP2003164951A JP2001360373A JP2001360373A JP2003164951A JP 2003164951 A JP2003164951 A JP 2003164951A JP 2001360373 A JP2001360373 A JP 2001360373A JP 2001360373 A JP2001360373 A JP 2001360373A JP 2003164951 A JP2003164951 A JP 2003164951A
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Junichi Kudo
純一 工藤
Hideki Shimako
英樹 島子
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造におけるモールド内溶鋼レベルの変
動を抑えるためのタンディッシュ内溶鋼重量制御におい
て、溶鋼をレードルからタンディッシュに注出する操作
ノズルの開閉頻度を低減し、かつ制御性を向上させる。 【解決手段】 タンディッシュ内溶鋼重量の測定結果に
応じレードル出口の操作ノズル開度を調整することで該
タンディッシュ内溶鋼重量を所定のバンド幅内に制御す
る方法において、レードル内溶鋼ヘッドと前記操作ノズ
ル開度とレードル注出流量との関係に基づいて該操作ノ
ズル開度を調整する。サンプリング周期毎のタンディッ
シュ内溶鋼重量変化量からレードル注出流量変化量を求
め、該レードル注出流量変化量を補正するための操作ノ
ズル開度補正量を前記関係から求めて操作ノズル開度を
調整するタンディッシュ内溶鋼の重量制御方式である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造における
モールド内溶鋼レベルの変動を抑えるためのタンディッ
シュ内溶鋼重量の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造において、溶鋼はレードル
からタンディッシュを経てモールドに注入され、鋳片が
製造される。タンディッシュからモールドに溶鋼を注入
する際、タンディッシュ内の溶鋼ヘッド(溶鋼面の高
さ)が変動すると、モールドへの溶鋼注入量が変動し、
モールド内の溶鋼レベルが変動して安定鋳造に悪影響を
及ぼす。
【0003】したがってタンディッシュ内溶鋼ヘッドを
所定範囲に維持することが必要で、そのためにタンディ
ッシュ内溶鋼の重量を制御している。従来のタンディッ
シュ内溶鋼の重量制御は、レードル出口にスライディン
グノズル等の開度調整可能な操作ノズルを設け、該操作
ノズルの開度をタンディッシュ重量の測定値により調整
することで行われている。開度調整は、オペレータの手
動操作またはタンディッシュ重量測定値信号等による自
動調整で行われる。
【0004】レードル出口の上記操作ノズルは耐火物を
主体としたプレートにより構成されており、頻繁な開度
調整は操作ノズルの寿命短縮や操業中のトラブル発生と
いったリスクを伴う。そのためタンディッシュの目標重
量値にバンド幅をもたせ、重量測定値が該バンド幅から
外れたときに、定められた開度調整量を出力して操作ノ
ズルを作動させる方法が行われている。その代表的なも
のは、特公昭62−61382号公報に開示されている
バンド幅制御方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来法に
は次のような2つの問題点がある。第1は、レードルの
溶鋼ヘッド低下に対する考慮がなされていないことであ
る。レードルからタンディッシュへの注入開始から終了
に至る過程で、レードルの溶鋼ヘッドは刻々低下し制御
条件が変化していることに対して、操作ノズルの開閉作
動にこの低下に対する考慮がなされていないので制御性
が悪化する。第2は、制御性を向上させるためにバンド
幅を狭くすると操作ノズルの開閉頻度が増大し、本来の
目的が失われてしまうということである。
【0006】そこで本発明が解決しようとする課題は、
連続鋳造におけるモールド内溶鋼レベルの変動を抑える
ためのタンディッシュ内溶鋼重量制御において、溶鋼を
レードルからタンディッシュに注出する操作ノズルの開
閉頻度を低減し、かつ制御性を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、レードル内の溶鋼をタンディッシュを経て
モールドに注入するにあたり、タンディッシュ内溶鋼重
量の測定結果に応じレードル出口の操作ノズル開度を調
整することで該タンディッシュ内溶鋼重量を所定のバン
ド幅内に制御する方法において、レードル内溶鋼ヘッド
と前記操作ノズル開度とレードル注出流量との関係に基
づいて該操作ノズル開度を調整することを特徴とする連
続鋳造におけるタンディッシュ内溶鋼の重量制御方法で
ある。本発明法において、サンプリング周期毎のタンデ
ィッシュ内溶鋼重量変化量からレードル注出流量変化量
を求め、該レードル注出流量変化量を補正するための操
作ノズル開度補正量を前記関係から求めて操作ノズル開
度を調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明法は図1のような装置構成
により行うことができる。溶鋼はレードル1からタンデ
ィッシュ4を経てモールド6に注入され、連続鋳造され
る。レードル1の出口にはスライディングノズル等の開
度調整可能な操作ノズル2を設け、タンディッシュ4に
は秤量装置5を設けてタンディッシュ内溶鋼の重量を測
定している。本例は、秤量装置5の測定値をアンプ7で
増幅して制御演算装置8に入力し、演算結果に基づいて
操作ノズル2の開度を電磁弁9および駆動装置3により
調整する構造になっている。
【0009】本発明法はこのような連続鋳造装置におい
て、レードル1出口の操作ノズル2の開度を、秤量装置
5によるタンディッシュ内溶鋼重量の測定結果に応じて
調整することでタンディッシュ内溶鋼重量を所定のバン
ド幅内に制御する際、レードル内溶鋼ヘッドと操作ノズ
ル開度とレードル注出流量との関係に基づいて操作ノズ
ル開度を調整する。レードル内溶鋼重量はレードルの秤
量により得てもよく、また溶鋼注出前のレードル重量か
らその時点のタンディッシュ重量とモールドへの注入量
積算値を減じることで求めることもできる。
【0010】制御演算装置8における演算は、図3に示
すような構成例により行うことができる。秤量装置5で
検出された現時点のタンディッシュ重量が、秤量アンプ
7を経てレードル重量演算器11にインプットされる。
またレードル重量演算器11には、レードル重量初期値
10(レードル1の初期溶鋼重量)もインプットされ、
レードル1の重量変化量が演算される。演算例を下記
(1)式に示す。
【0011】 WLDn =WLDs −WTDn −Σ(N×Vc ×S×ρ)………(1) WLDn :現時点のレードル重量値 WLDs :初期レードル重量値 WTDn :現時点のタンディッシュ重量値 N :ストランド数 Vc :鋳造速度 S :モールド断面積 ρ :溶鋼比重
【0012】ここで演算されたレードル重量値WLDn
はレ−ドルヘッド演算器12に送信され、レードル1内
の溶鋼ヘッドHLDが演算される。演算は、あらかじめ
求めたWLDn とHLDの関係によって行われる。レー
ドル断面積Aが一定の場合は下記(2)式により行われ
る。 HLD=WLDn /(A×ρ) ……………(2)
【0013】またレードル1からタンディッシュ4への
溶鋼注入量QLDout を、タンディッシュへの溶鋼注入
量演算器13で(3)式により演算する。 QLDout =WMD+ΔWTD ……………(3) WMD :モールドへの注入重量=N×Vc ×S×ρ ΔWTD:タンディッシュ溶鋼重量の変化量
【0014】この演算結果を操作ノズル開度演算器14
に送信する。操作ノズル開度演算器14では、タンディ
ッシュへの溶鋼注入量QLDout とレードル溶鋼ヘッド
HLDより、図2に示すグラフのような関係から現在の
操作ノズル開度Xn を求める。図2は、レードル内溶鋼
ヘッドHLDがHLD1 ,HLD2 ,HLD3 と変化し
たときの溶鋼注入量QLDout と操作ノズル開度Xの関
係を示している。
【0015】現在の操作ノズル開度Xn に対して、演算
を実行する適切な定周期毎(サンプリング周期と呼ぶ)
に求められるタンディッシュ内重量の変化量ΔWTD
は、レードルからタンディッシュへの溶鋼注入量QLD
out と、タンディッシュからモールドへの溶鋼流出量W
HDとの差(マスバランス)の注入量(ΔQLDout )
に相当し、このΔQLDout から操作ノズル開度補正量
演算器15にて同手法により現在の操作ノズル開度Xn
に対する最適操作ノズル開度補正量ΔXを求める。
【0016】そして、このようにして求めた開度補正量
ΔXを出力パルス幅演算器16に送信して、操作ノズル
2の移動速度により演算して出力パルス幅時間を設定
し、操作ノズル2を動作させる。このとき出力パルス幅
演算器16では、出力幅時間tΔX を下記(4)式によ
り演算する。 tΔX =ΔX/Vs ……………(4) Vs :操作ノズル速度
【0017】従来のタンディッシュ重量のバンド幅制御
方式において、実際のタンディッシュ重量値がタンディ
ッシュ重量設定値のバンド幅を超えた場合にのみバンド
幅内に入るように操作ノズルを一定の開閉量または開閉
時間で開閉させていたため、あらかじめ設定されたバン
ド幅でしか制御できなかった。
【0018】これに対して本発明法では、以上のように
操作ノズルの動作を行わせるときに、レードル溶鋼ヘッ
ドを加味した最適操作ノズル開度補正量ΔXを求めて最
適なノズル開度に設定するため、バンド幅を狭くするこ
とが可能となり制御精度が向上し、かつ開閉作動頻度の
少ないタンディッシュ内溶鋼重量制御を実現することが
できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、連続鋳造におけるタン
ディッシュ内溶鋼の重量制御に際し、レードル出口の操
作ノズル開度を、レードル内の溶鋼ヘッドに応じた適正
値に補正して設定するため、バンド幅を狭くし、かつ操
作ノズルの開閉動作頻度を少なくすることが可能とな
り、制御精度の向上および操作ノズルの寿命向上とトラ
ブル抑制が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を実施するための装置構成例を示す説
明図である。
【図2】本発明法におけるレードルからの溶鋼抽出流量
とレードル内溶鋼ヘッドと操作ノズル開度との関係例を
示すグラフである。
【図3】本発明法における重量制御演算の詳細例を示す
フロー図である。
【符号の説明】
1:レードル 2:操作ノズル 3:操作ノズル駆動装置 4:タンディッシュ 5:秤量装置 6:モールド 7:秤量アンプ 8:重量制御演算装
置 9:操作ノズル駆動用電磁弁 10:レードル重量初
期値 11:レードル重量演算器 12:レードルヘッ
ド演算器 13:タンディッシュへの溶鋼注入量演算器 14:操作ノズル開度演算器 15:操作ノズル開
度補正演算器 16:出力パルス幅演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島子 英樹 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 Fターム(参考) 4E004 MB02 MB05 MB06 MB15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レードル内の溶鋼をタンディッシュを経
    てモールドに注入するにあたり、タンディッシュ内溶鋼
    重量の測定結果に応じレードル出口の操作ノズル開度を
    調整することで該タンディッシュ内溶鋼重量を所定のバ
    ンド幅内に制御する方法において、レードル内溶鋼ヘッ
    ドと前記操作ノズル開度とレードル注出流量との関係に
    基づいて該操作ノズル開度を調整することを特徴とする
    連続鋳造におけるタンディッシュ内溶鋼の重量制御方
    法。
  2. 【請求項2】 サンプリング周期毎のタンディッシュ内
    溶鋼重量変化量からレードル注出流量変化量を求め、該
    レードル注出流量変化量を補正するための操作ノズル開
    度補正量を前記関係から求めて操作ノズル開度を調整す
    ることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造における
    タンディッシュ内溶鋼の重量制御方法。
JP2001360373A 2001-11-27 2001-11-27 連続鋳造におけるタンディッシュ内溶鋼の重量制御方法 Withdrawn JP2003164951A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100797992B1 (ko) 2006-12-26 2008-01-28 주식회사 포스코 연주 공정의 턴디쉬내 용강 중량 자동 제어 방법
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Effective date: 20050201