JP2003159733A - 射出装置 - Google Patents

射出装置

Info

Publication number
JP2003159733A
JP2003159733A JP2002262465A JP2002262465A JP2003159733A JP 2003159733 A JP2003159733 A JP 2003159733A JP 2002262465 A JP2002262465 A JP 2002262465A JP 2002262465 A JP2002262465 A JP 2002262465A JP 2003159733 A JP2003159733 A JP 2003159733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
sliding member
rotary sliding
rotor
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002262465A
Other languages
English (en)
Inventor
Okito Nishio
興人 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002262465A priority Critical patent/JP2003159733A/ja
Publication of JP2003159733A publication Critical patent/JP2003159733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】射出装置を小型化することができ、部品点数を
少なくすることができ、射出装置のコストを低くするこ
とができるようにする。 【解決手段】射出枠と、シリンダ部材と、射出部材と、
射出部材に取り付けられた回転摺(しゅう)動部材68
と、射出枠に取り付けられたステータ25と、回転自在
に支持されたロータ26とを有する。そして、ロータ2
6は、回転摺動部材68の径方向外方において相対的に
移動自在に配設された中空の筒状体29及び磁石を備え
る。この場合、ロータ26は筒状体29及び磁石を備
え、発生させられた回転を直接回転摺動部材68に伝達
することができるので、出力ギヤ、カウンタドライブギ
ヤ、カウンタドリブンギヤ等の伝動系が不要になり、部
品点数を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置
の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進
退自在に配設され、駆動部を駆動することによって前記
スクリューを回転させたり、進退させたりすることがで
きるようになっている。そして、計量工程において、ス
クリューを回転させると、ホッパから加熱シリンダ内に
供給された樹脂が、加熱され、溶融させられて前進させ
られ、前記スクリューの前端に取り付けられたスクリュ
ーヘッドの前方に蓄えられる。また、射出工程におい
て、スクリューを前進させると、前記スクリューヘッド
の前方に蓄えられた樹脂が、射出ノズルから射出され、
金型装置のキャビティ空間に充填(てん)される。
【0003】図2は従来の射出装置の概念図である。
【0004】図において、11は加熱シリンダであり、
該加熱シリンダ11内において、スクリュー12が回転
自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自在
に配設される。また、前記加熱シリンダ11の前端(図
において左端)に図示されない射出ノズルが取り付けら
れ、該射出ノズルにノズル口が形成される。
【0005】前記加熱シリンダ11の後端(図において
右端)は、前方射出サポート61に取り付けられ、該前
方射出サポート61と所定の距離を置いて後方射出サポ
ート62が配設される。前記前方射出サポート61は、
箱状の本体61a及びカバー61bから成る。そして、
前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との
間にロッド63が架設され、該ロッド63によって前記
前方射出サポート61と後方射出サポート62との間に
所定の距離が保持される。また、前方射出サポート6
1、後方射出サポート62及びロッド63によって射出
枠が構成される。
【0006】そして、前記スクリュー12の後端には、
カプラ59を介して円形の形状を有する連結体64が一
体的に取り付けられ、該連結体64に筒状の支持体65
がボルトbt1を介して取り付けられる。なお、前記連
結体64及び支持体65によって、スクリュー12と一
体に回転する回転摺(しゅう)動部材68が構成され
る。前記支持体65の後端の外周面に雄スプライン92
が形成される。
【0007】前記回転摺動部材68に回転を伝達するた
めに、前記回転摺動部材68を包囲して筒状の回転部材
78が配設され、該回転部材78の内周面に、軸方向に
おいてスクリュー12のストローク分の長さを有する雌
スプライン93が形成される。前記回転部材78は、前
記前方射出サポート61に対してベアリングb1、b2
によって回転自在に支持される。
【0008】そして、電動の計量用モータ70が配設さ
れ、該計量用モータ70は、計量工程において駆動され
て回転摺動部材68を回転させ、射出工程において、逆
方向に発生させられるトルクによって回転摺動部材68
の回転を停止させる。前記計量用モータ70は、図示さ
れないステータ、該ステータの径方向内方に配設された
図示されないロータ、出力軸74、及び該出力軸74に
取り付けられ、計量用モータ70の回転速度を検出する
エンコーダ70aを備え、該エンコーダ70aの検出信
号に基づいて制御される。前記ステータ及びロータは、
それぞれ、コア、及びコアに巻装されたコイルを備え
る。
【0009】前記計量用モータ70と回転摺動部材68
との間に、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、
カウンタドリブンギヤ77及び前記回転部材78が配設
され、前記出力軸74に出力ギヤ75が取り付けられ、
出力ギヤ75とカウンタドライブギヤ76とが、カウン
タドライブギヤ76とカウンタドリブンギヤ77とが噛
(し)合させられ、該カウンタドリブンギヤ77が回転
部材78にボルトbt3によって取り付けられる。
【0010】前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ
76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78は、
前記計量用モータ70が駆動されて発生させられた回転
を回転摺動部材68に伝達する。そのために、該回転摺
動部材68は、前記回転部材78に対して回転不能に、
かつ、軸方向に移動自在に配設され、前記連結体64の
外周面と回転部材78の内周面とが摺動自在に接触させ
られる。すなわち、前記雌スプライン93と前記雄スプ
ライン92とが摺動自在にスプライン係合させられる。
【0011】したがって、前記計量用モータ70を駆動
することによって出力軸74を回転させると、回転が出
力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリ
ブンギヤ77及び回転部材78を介して前記回転摺動部
材68に伝達され、該回転摺動部材68が正方向、又
は、必要に応じて逆方向に回転させられ、スクリュー1
2が回転させられる。さらに、前記計量用モータ70の
駆動を停止させ、拘束力によって出力軸74を拘束する
と、回転摺動部材68の回転が停止させられ、スクリュ
ー12の回転も停止させられる。
【0012】また、前記前方射出サポート61より後方
(図において右方)に、互いに螺(ら)合させられたボ
ールねじ軸81及びボールナット82から成る運動方向
変換部としてのボールねじ83が配設される。前記ボー
ルねじ軸81は、前端から後端にかけて順次形成された
小径のシャフト部84、大径のねじ部85、電動の射出
用モータ90と連結される連結部等から成る。なお、前
記シャフト部84とねじ部85との段部に環状フランジ
部材89が外嵌(かん)される。
【0013】そして、前記射出用モータ90が、後方射
出サポート62にロードセル96を介して固定され、射
出工程において駆動され、それに伴って発生させられた
回転はボールねじ軸81に伝達される。前記ボールねじ
83は、前記射出用モータ90によって発生させられた
回転による回転運動を回転に伴う直進運動、すなわち、
回転直進運動に変換し、該回転直進運動を前記回転摺動
部材68に伝達する。
【0014】そのために、前記ボールねじ軸81は、前
端において、ベアリングb7、b8によって回転摺動部
材68に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に
支持され、中央において、ボールナット82に対して回
転自在に螺合させられ、支持される。すなわち、前記回
転摺動部材68は、前記ボールねじ83に対して回転自
在に、かつ、前記回転部材78に対して軸方向に移動自
在に配設される。また、前記シャフト部84の前端部
(図において左端部)に図示されない雄ねじが形成さ
れ、該雄ねじに螺合させてベアリングナット80が配設
される。該ベアリングナット80は、支持体65の内周
面に形成された突起65aと共にベアリングb7を位置
決めする。そして、前記ボールナット82はロードセル
96を介して後方射出サポート62に固定される。
【0015】したがって、前記射出用モータ90を正方
向及び逆方向に駆動することによって発生させられた回
転が、連結部を介してボールねじ軸81に伝達される
と、該ボールねじ軸81は、ねじ部85とボールナット
82とが螺合させられているので、回転しながら進退さ
せられる。
【0016】そして、射出工程等においては、前記計量
用モータ70の駆動の停止により、回転摺動部材68の
回転が停止させられ、この状態で前記射出用モータ90
が駆動されると、回転摺動部材68を回転させることな
く軸方向に前進(図において左方向に移動)させること
ができる。その結果、回転摺動部材68に一体的に取り
付けられたスクリュー12に直進運動が伝達され、スク
リュー12を前進させることができる。
【0017】次に、前記構成の射出装置の駆動方法につ
いて説明する。
【0018】まず、計量工程時に、前記計量用モータ7
0を駆動すると、出力軸74に発生させられた回転が、
出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタド
リブンギヤ77、回転部材78及び回転摺動部材68を
介してスクリュー12に伝達され、該スクリュー12を
正方向に回転させる。
【0019】これに伴って、前記加熱シリンダ11に配
設された図示されないホッパから供給された図示されな
い樹脂がスクリュー12の外周面に形成された図示され
ない溝内を前進させられ、スクリュー12が後退(図に
おいて右方向に移動)させられ、樹脂がスクリュー12
の前端に取り付けられた図示されないスクリューヘッド
の前方に蓄えられる。このとき、スクリュー12に発生
させられる後退力に伴って、回転摺動部材68は回転部
材78に対して相対的に移動させられ、後退させられ
る。また、回転摺動部材68の後退に伴って、ボールね
じ軸81も回転しながら後退させられる。
【0020】次に、射出工程時に、前記射出用モータ9
0が駆動され、このとき、射出用モータ90の図示され
ないロータに発生させられた回転は、連結部を介してボ
ールねじ軸81に伝達され、ボールねじ83によって回
転運動が回転直進運動に変換される。その結果、ボール
ねじ軸81が回転しながら前進させられる。
【0021】そして、前記回転摺動部材68が計量用モ
ータ70によって停止させられると、スクリュー12
は、回転摺動部材68に一体的に取り付けられているの
で、回転しない状態で前進させられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、計量用モータ70によって発
生させられた回転を回転摺動部材68に伝達するため
に、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウン
タドリブンギヤ77及び回転部材78が必要になるの
で、ギヤ等の噛合による騒音が発生したり射出装置が大
型化したりしてしまうだけでなく、部品点数が多くな
り、トルク損失が発生するとともに射出装置のコストが
高くなってしまう。
【0023】また、射出装置の組立て時、メンテナンス
時等において、ボールねじ83は支持体65及びベアリ
ングb7、b8とともに射出装置に組み込まれるように
なっているが、このときの組込み作業は、雄スプライン
92と雌スプライン93との噛(かみ)合せに配慮しな
がら行わなければならず、雄スプライン92と雌スプラ
イン93との噛合せがうまく行われない場合は、組込み
作業に必要となる時間が長くなり、組立て性、メンテナ
ンス性等が悪くなってしまう。
【0024】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、騒音が発生するのを防止することができ、小
型化することができ、部品点数を少なくすることがで
き、トルク損失が発生するのを防止することができ、コ
ストを低くすることができる射出装置を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられ
たシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在
に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部
材に取り付けられた回転摺動部材と、前記射出枠に取り
付けられたステータと、該ステータの径方向内方におい
て回転自在に支持されたロータとを有する。
【0026】そして、該ロータは、前記回転摺動部材の
径方向外方において相対的に移動自在に配設された中空
の筒状体、及び該筒状体に取り付けられた磁石を備え
る。
【0027】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記射出枠と一体に形成されたケースを備える。
【0028】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記ステータ及び前記ロータは、計量工程におい
て前記回転摺動部材を回転させる第1の駆動部を構成す
る。
【0029】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記ステータ及び前記ロータは、射出工程におい
て前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2の駆動部
を構成する。
【0030】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記ロータに発生させられた回転の回転運動を直
進運動に変換し、該直進運動を回転摺動部材に伝達する
運動方向変換部を有する。
【0031】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記運動方向変換部は、第1、第2の変換要素を
備える。そして、前記第1の変換要素は前記回転摺動部
材に対して回転自在に支持される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の概念図である。
【0034】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退(図において左右方向に移動)自
在に配設された射出部材としてのスクリューであり、前
記加熱シリンダ11の前端(図において左端)に図示さ
れない射出ノズルが取り付けられ、該射出ノズルにノズ
ル口が形成される。
【0035】前記スクリュー12は、スクリュー本体、
及び該スクリュー本体の前端に取り付けられた図示され
ないスクリューヘッドを備え、スクリュー本体の外周面
に図示されないフライトが螺旋状に形成され、該フライ
トによって螺旋状の溝が形成される。
【0036】前記加熱シリンダ11の後端(図において
右端)は、前支持体としての前方射出サポート21に取
り付けられ、該前方射出サポート21と所定の距離を置
いて後支持体としての後方射出サポート62が配設され
る。そして、前記前方射出サポート21と後方射出サポ
ート62との間にロッド63が架設され、該ロッド63
によって前記前方射出サポート21と後方射出サポート
62との間に所定の距離が保持される。また、前方射出
サポート21、後方射出サポート62及びロッド63に
よって射出枠が構成される。
【0037】そして、前記スクリュー12の後端には、
カプラ59を介して円形の形状を有する連結体64が一
体的に取り付けられ、該連結体64に筒状の支持体65
がボルトbt1を介して取り付けられる。なお、前記連
結体64及び支持体65によって、スクリュー12と一
体に回転する回転摺動部材68が構成される。前記支持
体65は軸方向においてスクリュー12のストローク分
の長さを有し、外周面に雄スプライン67が形成され
る。
【0038】前記回転摺動部材68に回転を伝達するた
めに、前記前方射出サポート21の後端に隣接させて、
前方射出サポート21と一体に、かつ、前記回転摺動部
材68を包囲して、第1の駆動部及び回転力拘束部とし
ての電動の計量用モータ22が配設され、該計量用モー
タ22は、計量工程において第1の駆動状態に、射出工
程において第2の駆動状態に置かれ、第1の駆動状態に
おいて前記回転摺動部材68を回転させ、第2の駆動状
態において前記回転摺動部材68に伝達される回転を拘
束する。
【0039】前記計量用モータ22は、前方射出サポー
ト21に固定されたスリーブ23、該スリーブ23の後
端に取り付けられた後環状体24、前記スリーブ23を
介して前方射出サポート21に取り付けられたステータ
25、及び該ステータ25の径方向内方に配設された筒
状のロータ26を備え、該ロータ26の後端にボルトb
t2によってスプラインナット27が取り付けられる。
前記ステータ25は、スリーブ23に取り付けられたコ
ア25a、及び該コア25aに巻装されたコイル25b
を備える。また、前記ロータ26は、回転摺動部材68
と同一軸線上に、かつ、回転摺動部材68の径方向外方
において相対的に移動自在に配設された中空の筒状体2
9、及び該筒状体29の外周面における前記ステータ2
5と対応する箇所に取り付けられた偏平な磁石としての
永久磁石28を備え、前記筒状体29は、計量用モータ
22の出力軸として機能し、前記前方射出サポート21
に対してベアリングb1によって、後環状体24に対し
てベアリングb2によって回転自在に支持される。
【0040】この場合、前記スリーブ23及び後環状体
24によって、前記前方射出サポート21と一体に形成
されたケースが構成される。したがって、前方射出サポ
ート21及び計量用モータ22を一体化することができ
るので、射出装置を小型化することができる。
【0041】前記スプラインナット27は、回転摺動部
材68の軸方向における相対的な移動を許容しながら、
前記計量用モータ22の第1の駆動状態において発生さ
せられた回転を回転摺動部材68に伝達し、前記計量用
モータ22の第2の駆動状態において発生させられた拘
束力を回転摺動部材68に伝達し、回転摺動部材68が
回転するのを拘束する。そのために、該回転摺動部材6
8は、前記スプラインナット27に対して回転不能に、
かつ、ロータ26及びスプラインナット27に対して軸
方向に移動自在に配設され、前記連結体64の外周面と
ロータ26の内周面とが摺動自在に接触させられる。す
なわち、前記筒状体29の前端において、筒状体29の
内周面と連結体64の外周面とが第1の密封装置として
のシール30を介して摺動自在にされる。また、前記支
持体65の後端において、スプラインナット27の内周
面に形成された雌スプラインと前記雄スプライン67と
が摺動自在にスプライン係合させられる。なお、前記雌
スプライン及び雄スプライン67によって回転伝達部が
構成され、前記雌スプラインによって第1の伝達要素
が、雄スプライン67によって第2の伝達要素が構成さ
れる。
【0042】この場合、スプラインナット27の軸方向
の寸法が小さく、雄スプライン67の軸方向の寸法が大
きくされるので、スプラインナット27の雌スプライン
と雄スプライン67とが摺動するときに、スプラインナ
ット27の内周面に常に負荷が加わることになり、雄ス
プライン67の外周面よりスプラインナット27の雌ス
プラインの内周面の方が、摩耗の進行が早いが、スプラ
インナット27はボルトbt2によって計量用モータ2
2の端部、すなわち、筒状体29の後端に取り付けられ
るので、摩耗の進行を点検したり、スプラインナット2
7を交換したりするための作業を簡素化することができ
る。
【0043】また、仮に、筒状体29の内周面にスプラ
インを形成しようとすると、筒状体29の厚さをその分
大きくする必要があるが、本実施の形態において、スプ
ラインナット27は筒状体29の後端に取り付けられて
いるので、筒状体29の径方向の寸法を小さくすること
ができる。したがって、ロータ26の径が必要以上に大
きくなるのを防止することができ、計量用モータ22の
径方向の寸法を小さくすることができる。その結果、ロ
ッド63を一層内側に配設することができるようになる
ので、射出装置を小型化することができる。
【0044】そして、前記計量用モータ22を第1の駆
動状態において駆動することによってロータ26を回転
させると、回転がスプラインナット27を介して前記回
転摺動部材68に伝達され、該回転摺動部材68が正方
向、又は、必要に応じて逆方向に回転させられ、スクリ
ュー12が回転させられる。さらに、前記計量用モータ
22を第2の駆動状態に置き、拘束力を発生させ、ロー
タ26を停止させると、回転摺動部材68に伝達される
回転が拘束され、スクリュー12の回転も拘束される。
【0045】また、前記後環状体24の内周面における
後端とスプラインナット27の外周面とが第2の密封装
置としてのシール31を介して摺動自在に接触させら
れ、前記後環状体24、筒状体29、ベアリングb2及
びシール31間に、第1の潤滑剤室32が形成され、該
第1の潤滑剤室32内に、例えば、潤滑剤としてのグリ
スが充填される。そして、前記筒状体29、回転摺動部
材68、スプラインナット27及びシール30間に、第
2の潤滑剤室33が形成され、該第2の潤滑剤室33内
に、例えば、前記グリスが充填される。また、前記後環
状体24には、図示されない潤滑剤供給源と前記第1の
潤滑剤室32とを連通させて第1の潤滑剤供給路34が
形成され、前記筒状体29には、前記第1の潤滑剤室3
2と第2の潤滑剤室33とを連通させて第2の潤滑剤供
給路35が形成される。
【0046】この場合、前記スプラインナット27の内
周面の雌スプラインと雄スプライン67とが摺動させら
れるときに、シール30は筒状体29の滑らかな内周面
に対して摺動させられる。したがって、第2の潤滑剤室
33を確実に密閉することができるので、スクリュー1
2側にグリスが漏れ出すのを防止することができる。さ
らに、前記筒状体29の一方の端部、すなわち、前端に
シール30が、後端にスプラインナット27が配設され
るので、第2の潤滑剤室33の許容容量を大きくするこ
とができ、前記第2の潤滑剤室33内に十分な量のグリ
スを収容することができる。したがって、スプラインナ
ット27の雌スプラインと雄スプライン67との間に確
実に給脂することができる。
【0047】そして、前記前方射出サポート21より後
方(図において右方)に、互いに螺合させられた第1の
変換要素としてのボールねじ軸81及び第2の変換要素
としてのボールナット82から成る運動方向変換部とし
てのボールねじ83が配設される。前記ボールねじ軸8
1は、前端から後端にかけて順次形成された小径のシャ
フト部84、大径のねじ部85、第2の駆動部としての
前記射出用モータ90と連結される連結部から成る。な
お、前記シャフト部84とねじ部85との段部に環状フ
ランジ部材89が外嵌される。
【0048】ところで、前記射出用モータ90は、後方
射出サポート62にロードセル96を介して固定され、
射出工程において駆動される。そして、前記射出用モー
タ90は、図示されないステータ及びロータを備え、該
ロータに発生させられた回転はボールねじ軸81に伝達
されるが、前記ボールねじ83は、ボールねじ軸81に
伝達された回転による回転運動を回転直進運動に変換
し、ボールねじ軸81を回転させ、かつ、進退させる。
【0049】そのために、前記ボールねじ軸81は、前
端において、ベアリングb7、b8によって回転摺動部
材68に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に
支持され、中央において、ボールナット82に対して回
転自在に螺合させられ、支持される。すなわち、前記回
転摺動部材68は、前記ボールねじ83に対して回転自
在に、かつ、軸方向に移動不能に配設される。また、前
記シャフト部84の前端部(図において左端部)に図示
されない雄ねじが形成され、該雄ねじに螺合させてベア
リングナット80が配設される。該ベアリングナット8
0は、支持体65の内周面に形成された突起65aと共
にベアリングb7を位置決めする。
【0050】そして、前記ボールナット82はロードセ
ル96を介して後方射出サポート62に固定される。前
記ロードセル96は、加熱シリンダ11内の溶融させら
れた樹脂の圧力を検出する圧力検出装置を構成する。
【0051】したがって、前記射出用モータ90を正方
向及び逆方向に駆動することによって発生させられた回
転が、連結部を介してボールねじ軸81に伝達される
と、該ボールねじ軸81は、ねじ部85とボールナット
82とが螺合させられているので、回転しながら進退さ
せられる。
【0052】なお、前記ボールねじ軸81の運動成分
は、ボールねじ軸81を進退させる直進運動成分、及び
ボールねじ軸81を回転させる回転運動成分から成り、
前記直進運動成分及び回転運動成分は、ベアリングb
7、b8を介して回転摺動部材68に伝達される。
【0053】そして、射出工程等においては、前記計量
用モータ22を第2の駆動状態、すなわち、回転拘束状
態に置き、前記射出用モータ90を駆動状態に置くこと
によって、回転摺動部材68に伝達される回転を拘束
し、回転摺動部材68を回転させることなく軸方向に移
動させることができる。その結果、回転摺動部材68に
一体的に取り付けられたスクリュー12に直進運動が伝
達され、スクリュー12を前進(図において左方向に移
動)させることができる。
【0054】次に、前記構成の射出装置の駆動方法につ
いて説明する。
【0055】まず、計量工程時に、図示されない制御部
の計量処理手段は、計量処理を行い、前記計量用モータ
22を第1の駆動状態に置いて駆動する。このとき、ロ
ータ26に発生させられた回転は、スプラインナット2
7及び回転摺動部材68を介してスクリュー12に伝達
され、該スクリュー12を正方向に回転させる。
【0056】これに伴って、前記加熱シリンダ11に配
設された図示されないホッパから落下した樹脂が前記溝
内を前進させられ、スクリュー12が後退(図において
右方向に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッドの前
方に蓄えられる。このとき、スクリュー12に発生させ
られる後退力に伴って、回転摺動部材68はスプライン
ナット27に対して相対的に移動させられ、後退させら
れる。また、回転摺動部材68の後退に伴って、ボール
ねじ軸81も回転しながら後退させられる。
【0057】また、射出工程時に、前記制御部の射出処
理手段は、射出処理を行い、前記射出用モータ90を駆
動する。このとき、該射出用モータ90のロータに発生
させられた回転は、連結部を介してボールねじ軸81に
伝達され、ボールねじ83によって回転運動が回転直進
運動に変換される。その結果、ボールねじ軸81が回転
しながら前進させられる。また、前記射出処理手段は、
前記計量用モータ22を回転拘束状態に置いて駆動し、
ロータ26の回転速度を制御して0〔rpm〕にするこ
とによって拘束力を発生させる。そして、該拘束力が前
記スプラインナット27を介して回転摺動部材68に伝
達され、ボールねじ軸81を介して回転摺動部材68に
伝達された回転が拘束される。その結果、回転摺動部材
68に一体的に取り付けられたスクリュー12は回転し
ない状態で前進させられる。
【0058】この場合、ロードセル96によって加熱シ
リンダ11内の樹脂の圧力が検出され、検出信号が前記
制御部に送られ、制御部において充填・保圧の切換制御
が行われる。
【0059】このようにして、前記スクリュー12が前
進させられると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた
樹脂は、射出ノズルから射出され、図示されない金型装
置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリュ
ーヘッドの前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、
スクリューヘッドの周囲に図示されない逆流防止装置が
配設される。
【0060】このように、ロータ26は筒状体29及び
永久磁石28を備え、計量用モータ22を駆動すること
によって発生させられた回転を、直接回転摺動部材68
に伝達することができるので、出力ギヤ、カウンタドラ
イブギヤ、カウンタドリブンギヤ等の伝動系が不要にな
る。したがって、ギヤ等の噛合による騒音が発生するの
を防止することができ、部品点数を少なくすることがで
き、射出装置のコストを低くすることができる。また、
計量用モータ22を配設するために必要なスペースを小
さくすることができるので、射出装置を小型化すること
ができる。
【0061】そして、ロータ26は永久磁石28を備え
るので、コイルを配設する必要がなく、筒状体29の径
をその分大きくすることができる。したがって、ボール
ねじ軸81の径を大きくすることができるので、定格容
量が大きいボールねじ83を組み込むことができ、高負
荷の成形を行うことができる。その結果、射出装置を小
型化することができるだけでなく、高負荷の成形条件で
運転することができる。
【0062】そして、射出装置の組立て時、メンテナン
ス時等において、ボールねじ83は、支持体65及びベ
アリングb7、b8とともに射出装置に組み込まれるよ
うになっているが、このときの組込み作業は、まず、ス
プラインナット27を外した状態でボールねじ83、支
持体65及びベアリングb7、b8を射出装置に組み込
み、その後、スプラインナット27の雌スプラインと雄
スプライン67とを噛合わせ、続いて、スプラインナッ
ト27を筒状体29の後端にボルトbt2によって取り
付ける。
【0063】この場合、ボールねじ83、支持体65及
びベアリングb7、b8を射出装置に組み込む際に、雌
スプラインと雄スプライン67との噛合せに配慮しなが
ら組み込む必要がなくなるので、組込み作業に必要とな
る時間を短くすることができ、組立て性、メンテナンス
性等を良くすることができる。
【0064】本実施の形態においては、運動方向変換部
としてボールねじ83を使用するようになっているが、
ボールねじ83に代えてローラねじを使用することもで
きる。その場合、該ローラねじは、第1の変換要素とし
てのローラねじ軸、及び該ローラねじ軸と螺合させられ
た第2の変換要素としてのローラナットを備える。
【0065】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り
付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において
回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
該射出部材に取り付けられた回転摺動部材と、前記射出
枠に取り付けられたステータと、該ステータの径方向内
方において回転自在に支持されたロータとを有する。
【0067】そして、該ロータは、前記回転摺動部材の
径方向外方において相対的に移動自在に配設された中空
の筒状体、及び該筒状体に取り付けられた磁石を備え
る。
【0068】この場合、ロータは筒状体及び磁石を備
え、発生させられた回転を直接回転摺動部材に伝達する
ことができるので、出力ギヤ、カウンタドライブギヤ、
カウンタドリブンギヤ等の伝動系が不要になり、ギヤ等
の噛合による騒音が発生するのを防止することができ
る。したがって、部品点数を少なくすることができ、ト
ルク損失が発生するのを防止することができ、射出装置
のコストを低くすることができる。また、第1の駆動部
を配設するために必要なスペースを小さくすることがで
きるので、射出装置を小型化することができる。
【0069】そして、ロータは磁石を備えるので、コイ
ルを配設する必要がなく、筒状体の径をその分大きくす
ることができる。したがって、運動方向変換部の径を大
きくすることができるので、定格容量が大きい運動方向
変換部を組み込むことができ、高負荷の成形を行うこと
ができる。その結果、射出装置を小型化することができ
るだけでなく、高負荷の成形条件で運転することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の概念図
である。
【図2】従来の射出装置の概念図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 21 前方射出サポート 22 計量用モータ 23 スリーブ 24 後環状体 25 ステータ 26 ロータ 28 永久磁石 29 筒状体 62 後方射出サポート 63 ロッド 68 回転摺動部材 81 ボールねじ軸 82 ボールナット 83 ボールねじ 90 射出用モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)射出枠と、(b)該射出枠に取り
    付けられたシリンダ部材と、(c)該シリンダ部材内に
    おいて回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部
    材と、(d)該射出部材に取り付けられた回転摺動部材
    と、(e)前記射出枠に取り付けられたステータと、
    (f)該ステータの径方向内方において回転自在に支持
    されたロータとを有するとともに、(g)該ロータは、
    前記回転摺動部材の径方向外方において相対的に移動自
    在に配設された中空の筒状体、及び該筒状体に取り付け
    られた磁石を備えることを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記射出枠と一体に形成されたケースを
    備える請求項1に記載の射出装置。
  3. 【請求項3】 前記ステータ及び前記ロータは、計量工
    程において前記回転摺動部材を回転させる第1の駆動部
    を構成する請求項1に記載の射出装置。
  4. 【請求項4】 前記ステータ及び前記ロータは、射出工
    程において前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2
    の駆動部を構成する請求項1に記載の射出装置。
  5. 【請求項5】 前記ロータに発生させられた回転の回転
    運動を直進運動に変換し、該直進運動を回転摺動部材に
    伝達する運動方向変換部を有する請求項1に記載の射出
    装置。
  6. 【請求項6】 (a)前記運動方向変換部は、第1、第
    2の変換要素を備え、(b)前記第1の変換要素は前記
    回転摺動部材に対して回転自在に支持される請求項1に
    記載の射出装置。
JP2002262465A 2001-09-14 2002-09-09 射出装置 Pending JP2003159733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262465A JP2003159733A (ja) 2001-09-14 2002-09-09 射出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279180 2001-09-14
JP2001-279180 2001-09-14
JP2002262465A JP2003159733A (ja) 2001-09-14 2002-09-09 射出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003159733A true JP2003159733A (ja) 2003-06-03

Family

ID=26622202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002262465A Pending JP2003159733A (ja) 2001-09-14 2002-09-09 射出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003159733A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069628A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 住友重機械工業株式会社 射出装置
JP2021073124A (ja) * 2021-02-17 2021-05-13 住友重機械工業株式会社 射出装置
CN114801088A (zh) * 2022-03-28 2022-07-29 宁波勤悦节能科技有限公司 一种注塑机的电熔胶结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069628A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 住友重機械工業株式会社 射出装置
JP2021073124A (ja) * 2021-02-17 2021-05-13 住友重機械工業株式会社 射出装置
JP7135134B2 (ja) 2021-02-17 2022-09-12 住友重機械工業株式会社 射出装置
CN114801088A (zh) * 2022-03-28 2022-07-29 宁波勤悦节能科技有限公司 一种注塑机的电熔胶结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2003258416B2 (en) Drive assembly for rotating and translating a shaft
EP1293325B1 (en) Electric injection moulding machine
JP4751935B2 (ja) 合成樹脂を可塑化し射出するための機械の駆動装置
JP2003159733A (ja) 射出装置
JP3245391B2 (ja) ビルトインモータ型射出装置
JP4173339B2 (ja) 射出成形機
JP4668961B2 (ja) 軸を回転及び並進させるための駆動アセンブリ
JP4338069B2 (ja) 射出装置
JP3474449B2 (ja) 射出成形機の回転検出装置
JP3609771B2 (ja) 射出装置
JP2006315421A (ja) 射出装置
JP2003159732A (ja) 射出装置
AU2007203361A1 (en) Drive assembly for rotating and translating a shaft
JP2004025888A (ja) 射出成形機の回転検出装置
JP2003112351A (ja) 回転駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041013

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050629

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060410

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060704

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20061222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

A521 Written amendment

Effective date: 20090810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523