JP2003157558A - 対物レンズ駆動装置、対物レンズ駆動装置の製造方法及び光ディスクドライブ装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、対物レンズ駆動装置の製造方法及び光ディスクドライブ装置

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JP2003157558A
JP2003157558A JP2001357504A JP2001357504A JP2003157558A JP 2003157558 A JP2003157558 A JP 2003157558A JP 2001357504 A JP2001357504 A JP 2001357504A JP 2001357504 A JP2001357504 A JP 2001357504A JP 2003157558 A JP2003157558 A JP 2003157558A
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JP
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suspensions
objective lens
suspension
driving device
lens driving
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Application number
JP2001357504A
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English (en)
Inventor
Teruaki Higashihara
輝明 東原
Yoichiro Ogawa
陽一郎 小川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 サスペンションにおいて、左右のバネ定数
の不均一を解消し、ダイナミックスキューの改善を図
る。 【解決手段】 対物レンズを備えた可動部23を固定部
に対して上下それぞれ2本計4本のサスペンション2
4、24、・・・によって支持した対物レンズ駆動装置
であって、固定部材22及び可動部材をそれぞれ合成樹
脂成形品で形成すると共に、上記各サスペンションの端
部24a、24bを上記固定部材及び可動部材に一体的
に形成し、上側サスペンション及び下側サスペンション
は、それぞれ1枚の板バネ材料から打ち抜かれ、かつ一
方の組のサスペンションの左右を入れ替えて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な対物レンズ駆
動装置、対物レンズ駆動装置の製造方法及び光ディスク
ドライブ装置に関する。詳しくは、ダイナミックスキュ
ーを改善する、すなわち、対物レンズを移動させたとき
における対物レンズの傾きを小さくする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対して情報の記録及び/又
は再生を行う光ディスクドライブ装置の光ピックアップ
に設けられる対物レンズ駆動装置において、対物レンズ
を備えた可動部を固定部に対して上下それぞれ2本計4
本のサスペンションによって支持し、また、固定部に属
する固定部材及び可動部に属する可動部材をそれぞれ合
成樹脂成形品で形成して、上記各サスペンションのそれ
ぞれの端部を上記固定部材及び可動部材に一体的に形成
したものがある。
【0003】図14乃至図16は、このような従来の対
物レンズ駆動装置を製造していく過程を示すものであ
る。
【0004】先ず、板バネ材料を打ち抜き成形して左右
一対のサスペンションa、aがほぼ平行な状態で不要部
分bを介して一体に形成されたサスペンションセットc
を形成し、2枚のサスペンションセットc、cを上下に
離間した状態で対向させる。
【0005】そして、図14に示すように2枚のサスペ
ンションセットc、cを上下で対向させた状態で、サス
ペンションa、a、・・・の基端部を固定部材成形用の
金型(図示しない)内に位置させ、また、サスペンショ
ンa、a、・・・の自由端部を可動部材成形用の金型
(図示しない)内に位置させ、その状態で、各金型内に
材料樹脂をインジェクション(射出)して、サスペンシ
ョンa、a、・・・と固定部材dと可動部材eとを一体
的に形成する(図15参照)。なお、固定部材成形用金
型と可動部材成形用金型とはこれらを一体のものとする
ことによって各部の位置精度を高くすることができる。
【0006】そして、サスペンションセットc、cと固
定部材d及び可動部材eを一体的に形成したものから不
要部分bを切り落とす(図16参照)。これによって、
4本のサスペンションa、a、・・・と固定部材dと可
動部材eとが一体的に形成されたものができる。なお、
対物レンズfは可動部材eに支持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サスペ
ンションa、a、・・・は、近年の対物レンズ駆動装置
の小型化に伴い70〜80μm程度の幅で形成され、こ
のサスペンションa、a、・・・の幅の寸法精度は、板
バネ材料を打ち抜くときの、プレス金型(ポンチ、ダイ
ス)の寸法精度に依存される。
【0008】従って、プレス機のポンチ、ダイスの寸法
精度を高く製造しなければならないが、1つのサスペン
ションセットcのうちの左サスペンションaと右サスペ
ンションaそれぞれの幅寸法を寸分違わず同一にするこ
とは不可能に等しく、1μm程度の誤差が生じてしまう
ことがある。
【0009】そのため、左右のサスペンションa、aに
幅寸法の不均一が生ずると、対物レンズfのラジアル方
向のダイナミックスキューが発生してしまい、対物レン
ズ駆動装置としての性能の劣化を招来するという問題が
ある。
【0010】すなわち、たとえば、対物レンズf側から
見て、左側に位置するサスペンションaの方が右側のサ
スペンションaよりも幅広であった場合(図17参
照)、左側に位置されたサスペンションaの方がバネ定
数が大きくなってしまい、左右でのバランスが悪くなっ
てしまう。
【0011】そして、4本のサスペンションa、a、・
・・を上下左右に配置する場合、通常、同一のプレス成
形金型(ポンチ、ダイス)で上下の2つのサスペンショ
ンセットc、cを成形し、これらを上下に離間して対向
するように配置する。
【0012】そのため、幅広のサスペンションa、aが
左側に上下に位置し、幅狭のサスペンションa、aが右
側に上下に位置することになり、左右でのバネ特性の相
違がさらに助長されることになる。
【0013】従って、対物レンズfを上下方向(後述す
るようにフォーカシング方向と同義である。)に移動さ
せたとき、対物レンズfはラジアル方向に傾いてしまう
ことになる(図17(b)参照)。なお、図17(a)
中、上下のサスペンションa、a、・・・が左右にずれ
て位置されているが、これは、上下にサスペンション
a、aが配置されている状態をわかりやすくするために
描画したものであり、実際のものは上下で一致した位置
に配置されている。
【0014】そこで、本発明は、上下左右の4本のサス
ペンションにおいて、左右でのバネ定数の不均一を解消
し、ダイナミックスキューを改善する、すなわち、対物
レンズをフォーカシング方向に移動させたときにおける
対物レンズの傾きを小さくし、ラジアル方向のダイナミ
ックスキューの発生を防止し、延いては、対物レンズ駆
動装置としての性能の向上を図ることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明対物レンズ駆動装
置は、上記した課題を解決するために、対物レンズを備
えた可動部を固定部に対して上下それぞれ2本計4本の
サスペンションによって支持した対物レンズ駆動装置で
あって、固定部に属する固定部材及び可動部に属する可
動部材をそれぞれ合成樹脂成形品で形成すると共に、上
記各サスペンションのそれぞれの端部を上記固定部材及
び可動部材に一体的に形成し、また、上記上側2本のサ
スペンション及び下側2本のサスペンションは、それぞ
れ1枚の板バネ材料を打ち抜いて左右対称の形状を有す
る2本1対のサスペンションが不要部分を介して一体に
連結されたサスペンションセットから上記不要部分を切
り取ったものであり、かつ、上側2本のサスペンション
と下側2本のサスペンションとで、サスペンションセッ
トの打ち抜いた状態における左右を入れ替えて、左右2
本のサスペンションを上下で対向するように配置したも
のである。
【0016】また、本発明対物レンズ駆動装置の製造方
法は、上記した課題を解決するために、対物レンズを備
えた可動部を固定部に対して、上下それぞれ2本計4本
のサスペンションで支持した対物レンズ駆動装置の製造
方法であって、上側2本のサスペンション及び下側2本
のサスペンションは、それぞれ1枚の板バネ材料を打ち
抜いて左右対称の形状を有する2本1対のサスペンショ
ンが不要部分を介して一体に連結されたサスペンション
セットを形成し、これら2つのサスペンションセットを
その打ち抜いた状態における左右を入れ替えて上下で対
向するように配置し、上記各サスペンションの基端部を
固定部に属する固定部材成形用金型内にインサートする
と共に上記各サスペンションの自由端部を可動部に属す
る可動部材成形用金型内にインサートし、上記各金型内
に合成樹脂を射出して上記各サスペンションのそれぞれ
の端部を上記固定部材及び可動部材に一体的に形成し、
サスペンションセットの上記不要部分を切除するもので
ある。
【0017】さらに、本発明光ディスクドライブ装置
は、上記した課題を解決するために、光ディスクに対し
て情報の記録及び/又は再生を行う光ディスクドライブ
装置であって、光ディスクを回転させるディスク回転機
構と、光ディスクに対して光を照射すると共にその反射
光を検出する光ピックアップと、光ピックアップ又は光
ディスクを光ディスクの半径方向に相対的に移動させる
スレッド機構とを備え、上記光ピックアップは、光ディ
スクに対する照射光及び戻り光を制御する対物レンズを
光ディスクに対して離接するフォーカス方向及び光ディ
スクの記録トラックを横切るトラック方向に移動させる
対物レンズ駆動装置を有し、上記対物レンズ駆動装置
は、対物レンズを備えた可動部を固定部に対して上下そ
れぞれ2本計4本のサスペンションによって支持すると
共に、固定部に属する固定部材及び可動部に属する可動
部材をそれぞれ合成樹脂成形品で形成すると共に、上記
各サスペンションのそれぞれの端部を上記固定部材及び
可動部材に一体的に形成し、また、上記上側2本のサス
ペンション及び下側2本のサスペンションは、それぞれ
1枚の板バネ材料を打ち抜いて左右対称の形状を有する
2本1対のサスペンションが不要部分を介して一体に連
結されたサスペンションセットから上記不要部分を切り
取ったものであり、かつ、上側2本のサスペンションと
下側2本のサスペンションとで、サスペンションセット
の打ち抜いた状態における左右を入れ替えて、上下で対
向するように配置したものである。
【0018】従って、本発明にあっては、上側2本のサ
スペンションと下側2本のサスペンションとで、サスペ
ンションセットの打ち抜いた状態における左右を入れ替
えて上下で対向するように配置したので、上側のサスペ
ンションセットの左側のサスペンションと下側のサスペ
ンションセットの右側のサスペンションとを、また、上
側のサスペンションセットの右側のサスペンションと下
側のサスペンションセットの左側のサスペンションとを
対向させることができ、これにより、左右のサスペンシ
ョンにおけるバネ特性の相違を上下それぞれ2本計4本
のサスペンションでキャンセルすることができ、ダイナ
ミックスキューが改善される。すなわち、対物レンズを
フォーカシング方向に移動させたときにおける対物レン
ズの傾きを小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明対物レンズ駆動装
置、対物レンズ駆動装置の製造方法及び光ディスクドラ
イブ装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0020】図1は、光ディスクドライブ装置1の概要
を示すものである。
【0021】シャーシ2のほぼ中央部にスピンドルモー
タ3が配設され、該スピンドルモータ3によって回転さ
れるターンテーブル4上に光ディスク5が載置されて回
転されるようになっている(図1参照)。
【0022】シャーシ2にはスピンドルモータ3が配設
された中心部から一の側部にかけて大きな開口部6が形
成され、光ピックアップ7は大部分が上記開口部6に位
置した状態でターンテーブル4上に載置された光ディス
ク5の半径方向に移動するようになっている(図1参
照)。尚、本発明は、光ピックアップが移動するものに
限らず、光ピックアップが固定で、光ディスクが移動、
すなわち、スピンドルモータ及びターンテーブルが移動
するものにも適用することができる。要は、光ディスク
に対して相対的に光ピックアップが移動するようになっ
ていれば良い。
【0023】光ピックアップ7はスライドベース8上に
必要な部品や装置が搭載されて成る。たとえば、半導体
レーザ素子、光検出器及び所要の光学素子が一つのパッ
ケージ内に配置されて成る集積光学ユニット9、上記集
積光学ユニット9から照射されるレーザ光を光ディスク
5の信号記録面に照射すると共にその反射戻り光を受光
し上記集積光学ユニット9に戻す対物レンズ10を備え
る対物レンズ駆動装置11、集積光学ユニット9から出
射したレーザ光を上記対物レンズ10に導く、反射ミラ
ー12、カップリングレンズ13、立ち上げミラー14
等がスライドベース8に搭載されている(図4参照)。
尚、上記集積光学ユニット9はフレキシブルプリント基
板15にマウントされ、該フレキシブルプリント基板1
5の集積光学ユニット9がマウントされた部分が上記ス
ライドベース8の下面を覆うように位置され、他端は光
ディスク5の外周側まで延びて、光ディスクドライブ装
置1の所定の回路に接続されている(図4、図1参
照)。
【0024】そして、スライドベース8は、たとえば、
一端部が主ガイド軸となる送りねじ16に外嵌され、ま
た、スライドベース8の他端部に上下で平行に突設され
た被案内片17、17で副ガイド軸18を摺動自在に挟
持した状態とされ、これによって、スライドベース8は
光ディスク5の半径方向に移動自在とされる(図2参
照)。尚、上記送りねじ16が貫通したスライドベース
8の部分には図示しない板バネが設けられ、該板バネが
送りねじ16の螺溝に嵌合しており、これにより送りね
じ16が回転すると、板バネが螺溝に沿って送られスラ
イドベース8が移動するようになっている(図2参
照)。
【0025】スレッド機構19は、シャーシ2に支持さ
れたモータ20と該モータ20に接続されたギヤ伝達機
構21と該ギヤ伝達機構21に接続された上記送りねじ
16とから成る(図1参照)。
【0026】従って、モータ20が回転すると、その回
転力がギヤ伝達機構21を介して送りねじ16を回転さ
せ、これにより、スライドベース8がターンテーブル4
上に載置された光ディスク5の半径方向に送りねじ1
6、副ガイド軸18に案内されて移動される(図1参
照)。
【0027】対物レンズ駆動装置11は、上記スライド
ベース8上に固定される固定部材22を有し、該固定部
材22に対物レンズ10を有する可動部23が上下それ
ぞれ2本計4本のサスペンション24、24、・・・を
介して支持されている。可動部23は可動部材25を有
し、該可動部材25がサスペンション24、24、・・
・の自由端部24b、24b、・・・に固定される。そ
して、サスペンション24、24、・・・の基端部24
a、24a、・・・は上記固定部材22に埋設状に一体
的に形成され、また、サスペンション24、24、・・
・の自由端部24b、24b、・・・は上記可動部材2
5に埋設状に一体的に形成されている(図3参照)。
【0028】サスペンション24、24、・・・は、後
に詳述するが、上側のサスペンション24、24と下側
のサスペンション24、24とでは、表裏を異にするよ
うに配置されている。すなわち、サスペンション24、
24は板バネ材料を打ち抜いて形成されるが、その打ち
抜く方向で表裏を決め、かかる表裏に基づき、上側のサ
スペンション24、24は表面が上方を、下側のサスペ
ンション24、24は表面が下方を向くように、すなわ
ち、上側のサスペンション24、24の裏面と下側サス
ペンション24、24の裏面とが対向するように配置す
る(図8参照)。尚、上側のサスペンション24、24
の表面と下側のサスペンション24、24の表面とが対
向するように配置しても良いことは勿論である。
【0029】上記可動部材25は、その前側にほぼ矩形
の上下方向に貫通するコイル配置孔26が形成され、そ
の後側には凹部27が形成され、該凹部27の底面に光
透過孔27aが形成されている(図3参照)。なお、こ
こで言う、「前側」「後側」とは、サスペンション2
4、24の基端部24a、24a側を「後側」その自由
端部24b、24b側を「前側」とし、対物レンズ駆動
装置11に関する方向性を便宜的に規定するものであ
り、光ディスクドライブ装置1における方向性とは必ず
しも一致するものでなく、また、絶対的な方向性を示し
たものでもない。
【0030】上記コイル配置孔26の前側半分には上下
に開口する四角筒状に巻回されたフォーカシングコイル
28が配置され、また、フォーカシングコイル28の後
面に2つのほぼ円形に巻回されたトラッキングコイル2
9、29が後方を向くように取着されている(図3参
照)。
【0031】これにより、トラッキングコイル29、2
9の後方であって上記コイル配置孔26の残余部分に、
上下方向に貫通する貫通孔30が形成され、かかる貫通
孔30及びフォーカシングコイル28の中空部28aに
は、後述するヨーク及びマグネットが配置される(図3
参照)。
【0032】そして、前後に長い矩形の枠状をした中間
床部材31がスライドベース8に固定され、該中間床部
材31に上記固定部材22が固定される。
【0033】また、側方から見てU字状をしたヨーク3
2がスライドベース8に固定されており、該ヨーク32
の後側ヨーク片33が上記貫通孔30内に挿通され、ト
ラッキングコイル29、29に対向し、また、ヨーク3
2の前側ヨーク片34が上記フォーカシングコイル28
の中空部28aに挿通される(図3参照)。
【0034】そして、後側ヨーク片33の前面及び前側
ヨーク片34の後面にはそれぞれマグネット35、35
が固定され、これにより、上記トラッキングコイル2
9、29は後側ヨーク片33に固定されたマグネット3
5に対向するようになっている。
【0035】また、2つのヨーク片33、34の上端縁
を跨ぐようにヨーク板36が設けられている(図4参
照)。
【0036】以上のようにして、対物レンズ駆動装置1
1が構成される。なお、この実施の形態にあっては、固
定部材22、ヨーク32、マグネット35、35が対物
レンズ駆動装置11の固定部を為す。
【0037】次ぎに、図5乃至図8によって対物レンズ
駆動装置11の製造方法を説明する。
【0038】先ず、板バネ材料を打ち抜き成形して左右
対称の形状を有する左右一対のサスペンション24l、
24rが互いにほぼ平行に位置されたものが不要部分3
7を介して一体に形成されたサスペンションセット38
を形成する(図5参照)。なお、左右一対のサスペンシ
ョン24l、24rにおける「左」「右」は板バネ材料
を打ち抜いた状態において打ち抜きた側から見た場合の
方向で特定するものであり、打ち抜いた状態のサスペン
ションセット38を表裏反対(裏返し)にした場合で
も、この「左右」は変わらないものとして説明する。
【0039】次いで、2枚のサスペンションセット3
8、38を上下に離間した状態で対向させる。この場
合、各サスペンションセット38、38の表38a、3
8a又は裏38b、38b同士が対向するようにする。
なお、2つのサスペンションセット38、38は同じ金
型(図示は省略する。)によりプレス成形され、これに
より、上下におけるサスペンションセット38、38に
おける左側のサスペンション24lと24l、また、右
側のサスペンション24rと24rとは、それぞれ、同
じ幅寸法で形成される。
【0040】図5に示したものは裏38b、38b同士
を対向させるように位置させたものである。このよう
に、表38a、38a又は裏38b、38b同士を対向
させることにより、1つのサスペンションセット38に
おける左右のサスペンション24l、24rのそれぞれ
のバネ特性の相違を上下2つでキャンセルすることがで
きる。
【0041】すなわち、板バネ材料を打ち抜いた状態に
おける各サスペンションセット38の左右のサスペンシ
ョン24l、24rの幅寸法は、従来の技術で説明した
ように僅かに異なる場合がほとんどであり、下側のサス
ペンションセット38を裏返しにして上側のサスペンシ
ョンセット38と対向させることにより、上側のサスペ
ンションセット38の左側のサスペンション24lと下
側のサスペンションセット38の右側のサスペンション
24rとを、また、上側のサスペンションセット38の
右側のサスペンション24rと下側のサスペンションセ
ット38の左側のサスペンション24lとを対向させる
ことができ、これにより、左右のサスペンション24
l、24rにおけるバネ特性の相違を上下2本のサスペ
ンションセット38、38でキャンセルすることができ
る。
【0042】そして、図5に示すように2枚のサスペン
ションセット38、38を上下で対向させた状態で、サ
スペンション24、24、・・・の基端部24a、24
a、・・・を固定部材成形用の金型(図示しない)内に
位置させ、また、サスペンション24、24、・・・の
自由端部24b、24b、・・・を可動部材成形用の金
型(図示しない)内に位置させ、その状態で、各金型内
に材料樹脂をインジェクション(射出)して、サスペン
ション24、24、・・・と固定部材22と可動部材2
5とを一体的に形成する(図6参照)。なお、固定部材
成形用金型と可動部材成形用金型とはこれらを一体的の
ものとすることによって各部の位置精度を高くすること
ができる。
【0043】そして、サスペンションセット38、38
と固定部材22及び可動部材25を一体的に形成したも
のから不要部分37、37を切り落とす(図7、図8参
照。尚、切り落とされた不要部分37、37を図7に2
点鎖線で示す。)。これによって、4本のサスペンショ
ン24、24、・・・と固定部材22と可動部材25と
が一体に形成されたものができる。
【0044】次いで、可動部材25に、対物レンズ1
0、フォーカシングコイル28、トラッキングコイル2
9、29を取着して可動部23が構成される(図3、図
4参照)。
【0045】図9は、対物レンズ駆動装置11を駆動さ
せたときの対物レンズ10の姿勢を概念的に示したもの
であり、上記従来の技術で説明した図17と対比される
ものである。
【0046】図9(b)に示すように、対物レンズ駆動
装置11を駆動させて対物レンズ10を上方へ移動させ
た場合(図9(b)の上側の図参照)も、下方へ移動さ
せた場合(図9(b)の下側の図参照)も、対物レンズ
10の姿勢がほぼ変わらない、すなわち、ラジアル方向
のダイナミックスキューが発生していない様子が解る。
【0047】また、図10は対物レンズ駆動装置11に
おけるフォーカス位置と対物レンズ10のラジアル方向
における姿勢との関係を表したグラフ図であり、サンプ
ル数(n)が5個の測定結果であり、また、図11は従
来の技術におけるフォーカス位置と対物レンズfのラジ
アル方向における姿勢との関係を表したグラフ図であ
り、サンプル数(n)は同じく5個である。なお、フォ
ーカス位置における「+」は上方、「−」は下方への変
位量を示す。
【0048】両図から解るように、この実施の形態にか
かる対物レンズ駆動装置11にあっては、フォーカス位
置が±0.5mmの範囲で、ラジアル方向のスキュー角
±0.1(deg)の傾きの範囲内にすべてが収まってい
るが(図10参照)、これに対して、従来の技術で説明
したものにあっては、フォーカス位置が−0.5mmの
とき0〜−0.2deg、+0.5mmのとき+0.25
〜0(deg)の範囲となっており、対物レンズ10のダ
イナミックスキューが大きくなっていることが解る(図
11参照)。
【0049】上記した対物レンズ駆動装置11におい
て、互いに平行に配置された左右のサスペンション24
l、24rは、上述のように、下側のサスペンション2
4、24が表裏反対とされて配置されるため、左右2本
ずつのサスペンション24lと24rと、又は24rと
24lとが上下で1組となってほぼ同じバネ特性を有す
ることになり、サスペンション24、24、・・・全体
として左右のバランスのとれたものにすることができ、
いわゆる、ラジアル方向におけるダイナミックスキュー
がない、又は少ない対物レンズ駆動装置11を提供する
ことができる。
【0050】また、各サスペンション24、24、・・
・は、板バネ材料を打ち抜き成形して形成するため、外
側輪郭部において材料が一方に引っ張られ、裏側へ折り
曲げられる場合と表側へ折り曲げられる場合とでバネ特
性に差ができてしまうが、上記したように同じ面を対向
させることによって、上記バネ特性の差をキャンセルし
て下方に曲がる場合と上方へ曲がる場合とのサスペンシ
ョン24、24、・・・全体としてのバネ特性を同じに
することができる。
【0051】さらに、互いに平行に配置された左右一対
のサスペンション24l、24rは打ち抜き成形によっ
て不要部分37を介して一体に形成されるので、それぞ
れの形状及び互いの位置精度は打ち抜き用の金型の精度
に依存することになり、かなり高精度のものとすること
ができ、また、4本のサスペンション24、24、・・
・はインサート成形により固定部材22及び可動部材2
5と一体的に形成されるので、その組付精度は固定部材
22及び可動部材25の成形用金型の精度に依存するの
で、組付精度もかなり高いものとなり、この点からも、
ダイナミックスキューが大幅に改善され、きわめて高性
能の対物レンズ駆動装置11を得ることができる。
【0052】図12及び図13は、上記実施の形態にか
かる4本のサスペンションと固定部材と可動部材との変
形例を示すものであり、該変形例は、上側のサスペンシ
ョンセット38Aの左側のサスペンション24lと下側
のサスペンションセット38Aの右側のサスペンション
24rとを、また、上側のサスペンションセット38A
の右側のサスペンション24rと下側のサスペンション
セット38Aの左側のサスペンション24lとを対向さ
せるのに、下側サスペンションセット38Aを平面方向
に180°回転させたものである。
【0053】すなわち、2枚のサスペンションセット3
8A、38Aを上下に離間した状態で対向させるとき、
下側サスペンションセット38Aを平面方向に180°
回転させて上側サスペンションセット38Aに対向させ
る。これにより、上側のサスペンションセット38Aに
おける左側のサスペンション24lと下側サスペンショ
ンセット38Aにおける右側のサスペンション24rと
を対向させることができ、上述のように、1つのサスペ
ンションセット38Aにおける左右のサスペンション2
4l、24rのそれぞれのバネ特性の相違を上下2つの
サスペンションセット38A、38Aでキャンセルする
ことができる。
【0054】そして、サスペンションセット38A、3
8Aと固定部材22及び可動部材25を一体的に形成し
たものから不要部分37、37を切り落とす(図示は省
略する。)。これによって、4本のサスペンション2
4、24、・・・と固定部材22と可動部材25とが一
体に形成されたものができる(図示は省略する。)。
【0055】この変形例にかかるものは、サスペンショ
ンセット38Aが前後において対称形であることが必須
となるが、サスペンションセット38Aの不要部分37
に前後のマーク(目印)を設けておくことにより、その
組み立てを容易にすることができる。
【0056】尚、上記した実施の形態において示した各
部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して
行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されること
があってはならないものである。
【0057】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明対物レンズ駆動装置は、対物レンズを備えた
可動部を固定部に対して上下それぞれ2本計4本のサス
ペンションによって支持した対物レンズ駆動装置であっ
て、固定部に属する固定部材及び可動部に属する可動部
材をそれぞれ合成樹脂成形品で形成すると共に、上記各
サスペンションのそれぞれの端部を上記固定部材及び可
動部材に一体的に形成し、また、上記上側2本のサスペ
ンション及び下側2本のサスペンションは、それぞれ1
枚の板バネ材料を打ち抜いて左右対称の形状を有する2
本1対のサスペンションが不要部分を介して一体に連結
されたサスペンションセットから上記不要部分を切り取
ったものであり、かつ、上側2本のサスペンションと下
側2本のサスペンションとで、サスペンションセットの
打ち抜いた状態における左右を入れ替えて、左右2本の
サスペンションを上下で対向するように配置したことを
特徴とする。
【0058】また、本発明対物レンズ駆動装置の製造方
法は、対物レンズを備えた可動部を固定部に対して、上
下それぞれ2本計4本のサスペンションで支持した対物
レンズ駆動装置の製造方法であって、上側2本のサスペ
ンション及び下側2本のサスペンションは、それぞれ1
枚の板バネ材料を打ち抜いて左右対称の形状を有する2
本1対のサスペンションが不要部分を介して一体に連結
されたサスペンションセットを形成し、これら2つのサ
スペンションセットをその打ち抜いた状態における左右
を入れ替えて上下で対向するように配置し、上記各サス
ペンションの基端部を固定部に属する固定部材成形用金
型内にインサートすると共に上記各サスペンションの自
由端部を可動部に属する可動部材成形用金型内にインサ
ートし、上記各金型内に合成樹脂を射出して上記各サス
ペンションのそれぞれの端部を上記固定部材及び可動部
材に一体的に形成し、サスペンションセットの上記不要
部分を切除することを特徴とする。
【0059】さらに、本発明光ディスクドライブ装置
は、光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行
う光ディスクドライブ装置であって、光ディスクを回転
させるディスク回転機構と、光ディスクに対して光を照
射すると共にその反射光を検出する光ピックアップと、
光ピックアップ又は光ディスクを光ディスクの半径方向
に相対的に移動させるスレッド機構とを備え、上記光ピ
ックアップは、光ディスクに対する照射光及び戻り光を
制御する対物レンズを光ディスクに対して離接するフォ
ーカス方向及び光ディスクの記録トラックを横切るトラ
ック方向に移動させる対物レンズ駆動装置を有し、上記
対物レンズ駆動装置は、対物レンズを備えた可動部を固
定部に対して上下それぞれ2本計4本のサスペンション
によって支持すると共に、固定部に属する固定部材及び
可動部に属する可動部材をそれぞれ合成樹脂成形品で形
成すると共に、上記各サスペンションのそれぞれの端部
を上記固定部材及び可動部材に一体的に形成し、また、
上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサスペン
ションは、それぞれ1枚の板バネ材料を打ち抜いて左右
対称の形状を有する2本1対のサスペンションが不要部
分を介して一体に連結されたサスペンションセットから
上記不要部分を切り取ったものであり、かつ、上側2本
のサスペンションと下側2本のサスペンションとで、サ
スペンションセットの打ち抜いた状態における左右を入
れ替えて、上下で対向するように配置したことを特徴と
する。
【0060】従って、本発明にあっては、上側2本のサ
スペンションと下側2本のサスペンションとで、サスペ
ンションセットの打ち抜いた状態における左右を入れ替
えて上下で対向するように配置するので、上側のサスペ
ンションセットの左側のサスペンションと下側のサスペ
ンションセットの右側のサスペンションとを、また、上
側のサスペンションセットの右側のサスペンションと下
側のサスペンションセットの左側のサスペンションとを
対向させることができ、これにより、左右のサスペンシ
ョンにおけるバネ特性の相違を上下それぞれ2本計4本
のサスペンションでキャンセルすることができ、ダイナ
ミックスキューが改善される。すなわち、対物レンズを
フォーカシング方向に移動させたときにおける対物レン
ズの傾きを小さくすることができる。
【0061】請求項2、請求項5及び請求項8に記載し
た発明にあっては、上側2本のサスペンションと下側2
本のサスペンションとで、サスペンションセットの打ち
抜いた状態における左右を入れ替えるのに、上下それぞ
れ2本計4本のサスペンションをその打ち抜き方向にお
ける表裏どちらか同じ側が対向するように配置したの
で、板バネ材料を打ち抜き成形した場合、外側輪郭部に
おいて材料が一方に引っ張られて、裏側へ折り曲げられ
る場合と表側へ折り曲げられる場合とでバネ特性に差が
できてしまうが、上記したように同じ面を対向させるこ
とによって、上記バネ特性の差をキャンセルして下方に
曲がる場合と上方へ曲がる場合とのサスペンション全体
としてのバネ特性が同じにすることができ、打ち抜き成
形による特性の変化をキャンセルしてクセのないサスペ
ンションの組を得ることができる。
【0062】請求項3、請求項6及び請求項9に記載し
た発明にあっては、上側2本のサスペンション及び下側
2本のサスペンションが前後方向において対称形であっ
て、上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペ
ンションとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態
における左右を入れ替えるのに、上側又は下側のいずれ
かのサスペンションセットを前後で入れ替えて配置した
ので、上下のサスペンションセットの組み立て時におい
て、各サスペンションセットの前後の判別が容易にでき
るため、上下のサスペンションセットの組み立てを容易
にすることができる。すなわち、サスペンションセット
に前後方向の識別マークを打ち抜き状に形成しておけ
ば、サスペンションセットの表裏を識別するより、前後
を識別する方が容易だからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図11と共に本発明の実施の形態を示
すものであり、本図は光ディスクドライブ装置の実施の
形態の概要を示す平面図である。
【図2】図3及び図4と共に対物レンズ駆動装置の実施
の形態を示すものであり、本図は光ピックアップのカバ
ーを外した状態の拡大斜視図である。
【図3】光ピックアップを分解して示す拡大斜視図であ
る。
【図4】光ピックアップにおける光学系の一部を示す概
略斜視図である。
【図5】図6乃至図8と共に、サスペンションと固定部
材及び可動部材とを一体的に形成する過程を示すもので
あり、本図は2枚のサスペンションセットを上下で対向
させた状態を示す斜視図である。
【図6】サスペンションセットと固定部材及び可動部材
を一体的に形成した状態を示す斜視図である。
【図7】サスペンションセットと固定部材及び可動部材
を一体的に形成したものから、不要部分を切り取った状
態を示す平面図である。
【図8】サスペンションと固定部材及び可動部材とが一
体的に形成されたものを示す斜視図である。
【図9】フォーカシング方向への動きに伴う対物レンズ
の姿勢を概念的に説明するためのものであり、(a)は
平面図、(b)は対物レンズ側から見た図で、上側のも
のは上方へ偏倚した状態、中間のものは中立に位置した
状態、下側のものは下方へ偏倚した状態を示す。
【図10】対物レンズのフォーカス位置とラジアル方向
の姿勢との関係を表したグラフ図である。
【図11】比較例として従来の技術で説明したものにお
ける対物レンズのフォーカス位置とラジアル方向の姿勢
との関係を表したグラフ図である。
【図12】図13と共に、4本のサスペンションと固定
部材と可動部材との変形例を示すもので、本図は2枚の
サスペンションセットを上下で対向させた状態を示す斜
視図である。
【図13】サスペンションセットと固定部材及び可動部
材を一体的に形成した状態を示す斜視図である。
【図14】図15乃至図17と共に、従来例を示すもの
で、本図は2枚のサスペンションセットを上下で対向さ
せた状態を示す斜視図である。
【図15】サスペンションセットと固定部材及び可動部
材を一体的に形成した状態を示す斜視図である。
【図16】サスペンションと固定部材及び可動部材とが
一体的に形成されたものを示す斜視図である。
【図17】フォーカシング方向への動きに伴う対物レン
ズの姿勢を概念的に説明するためのものであり、(a)
は平面図、(b)は対物レンズ側から見た図で、上側の
ものは上方へ偏倚した状態、中間のものは中立に位置し
た状態、下側のものは下方へ偏倚した状態を示す。
【符号の説明】
1…光ディスクドライブ装置、3…スピンドルモータ
(ディスク回転機構)、5…光ディスク、7…光ピック
アップ、10…対物レンズ、11…対物レンズ駆動装
置、19…スレッド機構、22…固定部材、22、3
2、35…固定部、23…可動部、24…サスペンショ
ン、24a…サスペンションの基端部、24b…サスペ
ンションの自由端部、24l…左側サスペンション、2
4r…右側サスペンション、25…可動部材、37…不
要部分、38…サスペンションセット、38a…サスペ
ンションセットの表面、38b…サスペンションセット
の裏面、38A…サスペンションセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA23 AA25 EF09 FA25 FB03 FB13 FC07 FC10 5D119 AA38 NA07 5D789 AA38 NA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを備えた可動部を固定部に対
    して上下それぞれ2本計4本のサスペンションによって
    支持した対物レンズ駆動装置であって、 固定部に属する固定部材及び可動部に属する可動部材を
    それぞれ合成樹脂成形品で形成すると共に、 上記各サスペンションのそれぞれの端部を上記固定部材
    及び可動部材に一体的に形成し、 また、上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサ
    スペンションは、それぞれ1枚の板バネ材料を打ち抜い
    て左右対称の形状を有する2本1対のサスペンションが
    不要部分を介して一体に連結されたサスペンションセッ
    トから上記不要部分を切り取ったものであり、 かつ、上側2本のサスペンションと下側2本のサスペン
    ションとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態に
    おける左右を入れ替えて、左右2本のサスペンションを
    上下で対向するように配置したことを特徴とする対物レ
    ンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した対物レンズ駆動装置
    であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上下それぞれ2本計4本の
    サスペンションをその打ち抜き方向における表裏どちら
    か同じ側が対向するように配置したことを特徴とする対
    物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した対物レンズ駆動装置
    であって、 上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサスペン
    ションが前後方向において対称形であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上側又は下側のいずれかの
    サスペンションセットを前後で入れ替えて配置したこと
    を特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 対物レンズを備えた可動部を固定部に対
    して、上下それぞれ2本計4本のサスペンションで支持
    した対物レンズ駆動装置の製造方法であって、 上側2本のサスペンション及び下側2本のサスペンショ
    ンは、それぞれ1枚の板バネ材料を打ち抜いて左右対称
    の形状を有する2本1対のサスペンションが不要部分を
    介して一体に連結されたサスペンションセットを形成
    し、 これら2つのサスペンションセットをその打ち抜いた状
    態における左右を入れ替えて上下で対向するように配置
    し、 上記各サスペンションの基端部を固定部に属する固定部
    材成形用金型内にインサートすると共に上記各サスペン
    ションの自由端部を可動部に属する可動部材成形用金型
    内にインサートし、 上記各金型内に合成樹脂を射出して上記各サスペンショ
    ンのそれぞれの端部を上記固定部材及び可動部材に一体
    的に形成し、 サスペンションセットの上記不要部分を切除することを
    特徴とする対物レンズ駆動装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した対物レンズ駆動装置
    の製造方法であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上下それぞれ2本計4本の
    サスペンションをその打ち抜き方向における表裏どちら
    か同じ側が対向するように配置することを特徴とする対
    物レンズ駆動装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載した対物レンズ駆動装置
    の製造方法であって、 上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサスペン
    ションが前後方向において対称形であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上側又は下側のいずれかの
    サスペンションセットを前後で入れ替えて配置すること
    を特徴とする対物レンズ駆動装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 光ディスクに対して情報の記録及び/又
    は再生を行う光ディスクドライブ装置であって、 光ディスクを回転させるディスク回転機構と、 光ディスクに対して光を照射すると共にその反射光を検
    出する光ピックアップと、光ピックアップ又は光ディス
    クを光ディスクの半径方向に相対的に移動させるスレッ
    ド機構とを備え、 上記光ピックアップは、光ディスクに対する照射光及び
    戻り光を制御する対物レンズを光ディスクに対して離接
    するフォーカス方向及び光ディスクの記録トラックを横
    切るトラック方向に移動させる対物レンズ駆動装置を有
    し、 上記対物レンズ駆動装置は、対物レンズを備えた可動部
    を固定部に対して上下それぞれ2本計4本のサスペンシ
    ョンによって支持すると共に、 固定部に属する固定部材及び可動部に属する可動部材を
    それぞれ合成樹脂成形品で形成すると共に、 上記各サスペンションのそれぞれの端部を上記固定部材
    及び可動部材に一体的に形成し、 また、上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサ
    スペンションは、それぞれ1枚の板バネ材料を打ち抜い
    て左右対称の形状を有する2本1対のサスペンションが
    不要部分を介して一体に連結されたサスペンションセッ
    トから上記不要部分を切り取ったものであり、 かつ、上側2本のサスペンションと下側2本のサスペン
    ションとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態に
    おける左右を入れ替えて、上下で対向するように配置し
    たことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した光ディスクドライブ
    装置であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上下それぞれ2本計4本の
    サスペンションをその打ち抜き方向における表裏どちら
    か同じ側が対向するように配置したことを特徴とする光
    ディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載した光ディスクドライブ
    装置であって、 上記上側2本のサスペンション及び下側2本のサスペン
    ションが前後方向において対称形であって、 上記上側2本のサスペンションと下側2本のサスペンシ
    ョンとで、サスペンションセットの打ち抜いた状態にお
    ける左右を入れ替えるのに、上側又は下側のいずれかの
    サスペンションセットを前後で入れ替えて配置したこと
    を特徴とする光ディスクドライブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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