JP2003156463A - ガス検出装置 - Google Patents
ガス検出装置Info
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- JP2003156463A JP2003156463A JP2001356994A JP2001356994A JP2003156463A JP 2003156463 A JP2003156463 A JP 2003156463A JP 2001356994 A JP2001356994 A JP 2001356994A JP 2001356994 A JP2001356994 A JP 2001356994A JP 2003156463 A JP2003156463 A JP 2003156463A
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Abstract
を検出する。活性炭フィルタにより、雑ガスを除去す
る。金属酸化物半導体の抵抗値Rsが、24時間以上基
準レベルSTDの10倍以下の場合、アラームレベルを
基準レベルの0.8倍に低下させ、RsがSTDの10
倍を超えると、直ちにアラームレベルをSTDに復帰さ
せる。 【効果】 パルス駆動センサの活性炭フィルタに吸着し
た雑ガスが、高温多湿期に脱離して、誤報を起こすのを
防止できる。
Description
に雑ガス吸収用のフィルタから脱離したガスや水分によ
り、誤報することを防止することに関する。
パルス的に駆動して、ガスを検出することを提案した。
例えば特許2791473において、絶縁基板上にヒー
タ膜と金属酸化物半導体膜とを積層し、ヒータ膜からの
熱で金属酸化物半導体膜をパルス的に加熱して駆動する
ことを提案した。さらに特許3050662において、
ガスセンサの駆動用のマイクロコンピュータの消費電力
を減少させることを提案した。また特許3087982
において、パルス駆動型のガスセンサのハウジングに活
性炭等の水の収着剤を保持させ、湿度依存性を減少させ
ると共に経時安定性を改善することを提案した。
を用いた警報器をフィールドでモニターすると、設置後
半年以上経過して、誤報が生じる例が相次いだ。誤報は
梅雨季から夏季に生じ、深夜等のガスの発生が全く無い
時間帯でも生じた。出願人は誤報が生じたセンサの活性
炭フィルタを検査し、活性炭に大量の雑ガスが付着して
いることを見出した。これらのことから出願人は、誤報
の機構を以下のように推定した。秋から春の間に、フィ
ルタにエタノールなどの雑ガスが吸着する。梅雨から夏
にかけて高温多湿となるに伴い、フィルタから雑ガスが
脱離し誤報が生じる。
での、梅雨期から夏期の誤報は、パルス駆動のセンサに
限るものではない。雑ガスに対する相対感度をフィルタ
で改善すると、高温多湿になることにより雑ガスが脱離
し、誤報が生じやすくなる。特にフィルタの寿命を延ば
すために、フィルタへの外気の流入を制限すると、脱離
したガスはセンサ内にこもり、誤報しやすくなる。
ルタを備えたガスセンサを用いた検出装置に対して、高
温多湿期などの誤報を防止することにある(請求項1〜
3)。
たガスセンサを用いたガス検出装置において、空気中で
のガスセンサの出力が長期間増加していることを検出す
るための監視手段と、該監視手段の検出信号により、ガ
ス検出レベルを高濃度側に補正するための補正手段とを
設けたことを特徴とする。好ましくは、ガス検出装置を
CO警報装置とする。また好ましくは、監視手段は、ガ
スセンサ出力が所定時間以上継続して所定値以上である
場合に、検出信号を出力するようにする。
ンサの出力が長期間に渡って増加していることを、ガス
センサのフィルタから雑ガスなどが脱離していることの
兆候として監視手段で検出し、ガス検出レベルを高濃度
側に補正する。このため夏期や梅雨期などの誤報を防止
できる。
度のガスを検出し、しかも雑ガスとの相対感度を充分に
取れない場合に多く、このような場合に誤報も著しくな
るので、CO警報装置にこの発明を用いるのが好まし
い。
って増加していることの検出では、例えば、24時間以
上などの所定時間以上、ガスセンサ出力が所定値以上
(ここではガス濃度が増すと出力が増すものとして説明
する)で有ることを検出すれば、簡単に検出できる。所
定値は、誤報の防止との観点から、正常な空気中ではあ
り得ない値とすることが好ましく、特にガスの検出レベ
ルに対する相対値で定めることが好ましい。
図1に実施例のガス検出装置を示すと、2は電源で、リ
チウム電池やリチウムイオン電池等の電池や太陽電池、
あるいは商用電源などを用いる。4は金属酸化物半導体
の抵抗値の変化を用いたガスセンサで、6は金属酸化物
半導体で、8はそのヒータである。ガスセンサ4には活
性炭やゼオライト、シリカゲル、ゴム等のフィルタを設
けて、エタノール等の雑ガスを吸着ないしは吸収すると
共に、水蒸気を吸着・吸収させて、金属酸化物半導体6
への雑ガスや湿度変動の影響を小さくする。ゴムには雑
ガスを吸収してフィルタとなるものがある。
タ8により、60秒周期で14m秒ずつ加熱し、加熱か
ら1秒後のセンサ抵抗によりCOを検出する。ガスセン
サ4の種類は金属酸化物半導体ガスセンサに限らず、接
触燃焼式ガスセンサやプロトン導電体ガスセンサなどで
も良く、雑ガス吸収用のフィルタを用いたものであれば
よい。ガスセンサの駆動条件はパルスドライブが好まし
いが、これに限らず例えば20秒周期などでヒータ電力
を周期的に変化させるものでも良い。10はガスセンサ
4の負荷抵抗で、11,12はスイッチで、スイッチ1
1によりヒータ8をパルス的にオンさせ、スイッチ12
により金属酸化物半導体6に検出電圧をパルス的に加え
る。14は周囲温度の補正用のサーミスタ、16は抵抗
である。
ンサ駆動処理部で、その信号Hによりスイッチ11をオ
ンさせ、信号Sによりスイッチ12をパルス的にオンさ
せる。23はタイマで、ここでは電源投入後(スタート
後)1時間経過したか否かと、センサ抵抗Rsが所定の
値を24時間以上継続して下回ったかのチェック等に用
いる。24はADコンバータで、センサ抵抗Rsの読み
込みや、周囲温度の読み込みに用いる。26はアラーム
レベル補正部で、例えばセンサ抵抗が基準レベル(ST
D)の10倍以下の状態が24時間以上続いた場合や、
RsがSTDの5倍以下の状態が24時間以上続いた場
合に、アラームレベル(Alarm)を、例えばSTDの80
%と64%とに減少させる。また電源投入後1時間以内
もアラームレベルを補正する。
PROM30から基準レベルSTDを読み込み、アラー
ムレベルの変更の履歴や警報の履歴をEEPROM30
に書き込む。入出力28は、駆動回路32を介して、C
Oの検出時にブザー34を動作させ、これ以外にスイッ
チ13を介して信号PによりLED36を制御する。L
ED36は電源表示と警報中の2つのモードを、点滅パ
ターンの変化によって表示する。なおLED36は設け
なくてもよく、EEPROM30に基準レベルSTDを
記憶させる代わりに、可変抵抗等で基準レベルを設定
し、ADコンバータ24から読み込んでも良い。40は
検出部で、アラームレベル補正部26により補正された
アラームレベルと、センサ抵抗Rsとを比較し、センサ
抵抗Rsがアラームレベル以下の場合に、直ちにあるい
は血中COヘモグロビン濃度等に変換するように積分し
て、COの発生を警報する。
はアルミナやシリカ等の基板で、その上部にヒータ8と
絶縁膜44と金属酸化物半導体6とを積層し、基板42
をベース46に接着等により固定する。48はフィルタ
で、活性炭やゼオライトあるいはシリカゲル、プラスチ
ック系の気体選択性透過膜等を用い、水蒸気やエタノー
ル、トリクレン等を吸収させて、金属酸化物半導体6に
対するこれらの影響を和らげる。50は拡散制限用の開
口で、フィルタ48への外気の流入を制限し、フィルタ
48の吸収能力が飽和して、雑ガス等が透過するのを遅
らせる。
模式的に示す。CO警報器ではCO100〜200ppm
程度で警報することが要求され、COの発生を見逃すこ
とを防止するため、下限付近のCO100ppm程度に基
準レベル(STD)を設定する。またCOセンサでは、金
属酸化物半導体の抵抗値はほぼCO濃度に反比例して変
化する。そして正常時は空気中の抵抗値Rsは、STD
の10倍以上となる。
間経過すると、フィルタに徐々に雑ガスが蓄積されてい
く。そして警報器の設置から例えば数ヶ月程度経過し、
梅雨等を迎えると、高温多湿のためフィルタに蓄積した
雑ガスが脱離し、図2の開口50を絞ってあるため、脱
離した雑ガスは金属酸化物半導体6側へと拡がってい
く。
フィルタ48から脱離した雑ガスを燃焼させて除去でき
ず、またフィルタ48をヒータ8の熱で温度上昇させる
こともないので、秋から春等にかけてフィルタ48に雑
ガスが吸着しても、これを加熱して少しずつ脱離させる
ことができない。このため梅雨等を迎えると、フィルタ
48には大量の雑ガスや水蒸気が蓄積されており、周囲
の温度が増加し、また湿度が増加して、雑ガスがフィル
タ上の吸着点から追い出されやすくなるため、脱離が始
まる。そしてこのためエアレベルが低下する。
値レベルも低下し、例えばCO中での抵抗値は図の鎖線
の範囲のように低下する。すると僅かな引き金により、
例えばCOやその他の雑ガスが発生したことにより、セ
ンサ抵抗は基準レベルSTDを下回り、誤報が生じる。
例えば設置後半年以上経過し、35℃相対湿度95%以
上の極端な雰囲気が1週間程度続くと、CO100ppm
を基準レベルとした警報器で、20〜30ppm程度のC
Oで警報する例があった。なおフィルタからの脱離ガス
による誤報は、パルス駆動以外のガスセンサでも生じて
いる。
ベルの補正を示す。センサ抵抗Rsが正常なエアレベル
よりも低い状態が24時間以上続くことは、COの発生
では生じない。家庭では24時間継続して燃焼機器を動
作させることは無いからである。また仮にこれがCOの
発生に基づくものであったとしても、COの警報濃度は
100〜200ppmであることが要求され、基準レベル
は100ppm程度に設定されている場合が多いので、ア
ラームレベルを変更しても、200ppm以下でCOを検
出することができる。
ルタに雑ガスが蓄積し、電源投入時に雑ガスが脱離して
誤報することがある。このことを防止するため、スター
ト後(電源投入後)1時間以内は、アラームレベルを補正
する。そしてCO警報器では補正済みのアラームレベル
とセンサ抵抗Rsとを比較し、所定の条件で警報する。
なおアラームレベルの補正に用いるセンサ抵抗は、サー
ミスタによる温度補正済みのものでも、温度補正前のも
のでもよい。
させ、この間はRsがSTDの10を超える場合に、ア
ラームレベルはSTDとし、Rs/STDの比が5〜1
0で、アラームレベルを0.8STDとし、5以下でア
ラームレベルを0.64STDとする。スタートから1
時間経過すると以上の処理を打ち切り、その時点でのア
ラームレベルを継続して用いる。この結果電源投入1時
間以内でのアラームレベルの挙動は、図5に示したよう
になる。
/STDの比が10超で、24時間のタイマT1並びに
24時間のタイマT2をいずれもオフさせ、アラームレ
ベルを直ちに基準レベルSTDに変更する。Rs/ST
Dが5〜10の場合、タイマT1がオフしていればオン
させ、タイマT2がオンしていればオフさせる。そして
タイマT1の経過時間が24時間以上かどうかをチェッ
クし、24時間以上でアラームレベルを基準レベルST
Dの0.8に変更する。Rs/STDの比が5以下の場
合、タイマT1がオフしていればオンさせ、同様にタイ
マT2もオフしていればオンさせる。次にタイマT2の
経過時間をチェックし、24時間以上経過していれば、
アラームレベルを0.64STDに変更する。これらの
結果アラームレベルは図6,図7のように変更される。
またアラームレベルの変更アルゴリズムを表1に示す。
S/N比はセンサ抵抗と基準レベルとの比である。
の間アラームレベルをSTDの0.64倍とすることで
ある。この処理を加えることにより、保管中等に雑ガス
がフィルタに吸着した場合でも、電源投入直後の誤報を
防止できる。またアラームレベルをSTDの80%とす
ると、警報濃度は140ppm程度に増加し、0.64ST
Dとすると警報濃度は200ppm程度となる。
件、あるいはアラームレベルを補正する条件として、R
s/STDの比のみでなく、例えば周囲温度が所定温度
以上(例えば25℃以上)であること等を加えても良
い。これは熱帯夜を経験ししかもエアレベルが低下して
いる場合に、アラームレベルを補正することを意味す
る。
レベルが長時間低下していることが、フィルタから雑ガ
スが発生し、あるいは水蒸気によりセンサ抵抗が低下し
ていることの現れである。エアレベルが長時間低下して
いることの検出には種々の方法がある。図8において、
60はガスセンサ駆動回路で、図1のマイクロコンピュ
ータ20よりも左側の部分に相当し、62はヒストグラ
ム作成部で、例えば過去1日あるいは過去1週間でのセ
ンサ抵抗のヒストグラムを作成し、ヒストグラムの分布
のピーク値やメディアン値あるいはヒストグラムの分布
の半値幅等を出力する。ピークやメディアン値は平均的
なエアレベルに対応し、分布の幅はセンサ抵抗の変動の
程度を表す。そしてセンサ抵抗の変動の程度が小さいの
が、エアレベルの低下の第2の兆候である。スタート時
処理部64は例えば電源投入後1時間の間、アラームレ
ベルを基準レベルSTDの0.64倍に変更する。なお
スタート時処理部64は設けなくても良い。
ム作成部62やスタート時処理部64からの信号によ
り、アラームレベルを記録部70に記憶した基準レベル
の0.8倍や0.64倍等に変更する。記録部70は設定
時の基準レベルを記憶し、基準レベルは許容警報濃度範
囲内で低濃度側に設定して、エアレベルが継続して低下
していることを検出した際に、許容警報濃度範囲内の上
限側にアラームレベルを補正することが好ましい。
アラームレベルを補正している場合、CO警報器の警報
機能が低下しているものとして、その旨の表示を行う。
トラブル表示部68は設けなくても良い。記録部70は
図1のEEPROM30と同様に、EEPROM等の不
揮発性メモリで構成し、基準レベルSTDを記憶すると
共に、アラームレベルの補正や警報の履歴を記憶する。
これらの履歴は、例えば過去10回分程度を記憶する。
アラームレベルの変更の履歴では、アラームレベルを高
濃度側に変更した時刻と、基準レベルへ復帰させた時
刻、並びにその間のRs/STDの最小値を記憶する。
警報履歴では、警報した時刻とその時点のRs/STD
を記憶する。
フィルタからの雑ガスの脱離や、それに伴ってアラーム
レベルを一時的に変更したこと等をユーザに伝えること
ができる。またこれらの記録を記録部70に記憶するこ
とにより、警報発生時にその状況を明らかにし、あるい
はユーザから苦情があった場合に、警報器の状態を調べ
ることができる。72は警報部で、ガスセンサ駆動回路
60からのセンサ抵抗Rsを、アラームレベル補正部6
6からのアラームレベルと比較し、所定の条件で警報す
る。
が、COとメタンやCOとLPGとの警報器、メタンや
LPG用の警報器でも、同様にガス検出レベルを高濃度
側に補正して実施できる。
ズムを示すフローチャート
補正を示す特性図
正を示す特性図
Claims (3)
- 【請求項1】 雑ガス吸収フィルタを備えたガスセンサ
を用いたガス検出装置において、 空気中でのガスセンサの出力が長期間増加していること
を検出するための監視手段と、該監視手段の検出信号に
より、ガス検出レベルを高濃度側に補正するための補正
手段とを設けたことを特徴とする、ガス検出装置。 - 【請求項2】 ガス検出装置がCO警報装置であること
を特徴とする、請求項1のガス検出装置。 - 【請求項3】 前記監視手段は、ガスセンサ出力が所定
時間以上継続して所定値以上である場合に検出信号を出
力するようにしたことを特徴とする、請求項2のガス検
出装置。
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