JP2003155965A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP2003155965A
JP2003155965A JP2001356025A JP2001356025A JP2003155965A JP 2003155965 A JP2003155965 A JP 2003155965A JP 2001356025 A JP2001356025 A JP 2001356025A JP 2001356025 A JP2001356025 A JP 2001356025A JP 2003155965 A JP2003155965 A JP 2003155965A
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fuel
outer peripheral
injection device
cavity
fuel injection
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JP2001356025A
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Takeshi Munezane
毅 宗実
Mamoru Sumita
守 住田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の微粒子化の程度が改善された燃料噴射
装置を提供することを課題とするものである。 【解決手段】 複数の噴口18を穿孔した噴口プレ−ト
部材17とバルブシ−ト14の間に円盤状の燃料キャビ
ティ14dを有する燃料噴射装置において、燃料キャビ
ティ14dの少なくとも外周部14fは、軸方向の高さ
が外周端に向かって逓減するテーパ状とする。また上記
燃料噴射装置において、燃料キャビティ14dは、中央
部14eとその外側に位置すると共に軸方向の高さが中
央部14eのそれより低い外周部14iを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料を微粒化して自動
車用エンジンなどの内燃機関の燃焼室に供給するための
燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃料噴射装置の例として、
複数の噴口を有する噴口プレ−ト部材から液体燃料を霧
状に噴射する構造のものが知られている。図7は、特開
2001−46919号公報に開示されたかかる燃料噴
射装置における噴口プレ−ト部材およびその近傍部の断
面図であり、図8は図7の噴口出口側から見た平面図で
ある。
【0003】図7〜図8において、20は4個の噴口2
1を有する噴口プレ−ト部材、30は弁座31を有する
と共に噴口21に通じる燃料通路32を有するバルブシ
−ト、40は噴口プレ−ト部材20とバルブシ−ト30
との間に設けられて燃料通路32と噴口21とを連通す
る円盤状の燃料キャビティ、50は弁座31に離着座し
て燃料通路32を開閉する弁部材である。外部から供給
された燃料は、弁部材50が弁座31から離座して燃料
通路32が開状態となっているとき、燃料通路32から
燃料キャビティ40に至り、次いで各噴口21から内燃
機関の燃焼室(図示せず)に噴射される。またその間
に、次に述べる機構により微粒化して霧状で噴射され
る。
【0004】即ち、燃料キャビティ40内へ流れ込んだ
燃料は、円盤状を呈する上記燃料キャビティ40の中央
またはその近傍から径方向に、換言すると燃料キャビテ
ィ40の外周に向かって流れる。その際に、一部の燃料
は上記外周に至ることなくその途上で噴口プレ−ト部材
20に設けられた噴口21から燃焼室に流出する。また
一部の燃料は、噴口21の間を通り抜けて上記外周に至
り、次いで反転して外周から中央に向かって流れ、その
途上で噴口21から燃焼室に流出する。したがって噴口
21では、中央方面から来た流れAと外周から来た流れ
Bとが衝突して乱流が生じ、この結果、噴口21から流
出する燃料は、かかる乱流により微粒子化する。
【0005】しかしながら従来の円盤状燃料キャビティ
40においては、上記の中央方面から来た流れAは、外
周から来た流れBより流速が大きく、このために両流間
の衝突が均一に起こらず、燃料の微粒子化が未だ十分で
ない大きな問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける如上の問題を解決することを課題とし、燃料の微
粒子化が改善された燃料噴射装置を提供することを課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
燃料噴射装置は、複数の噴口を有する噴口プレ−ト部
材、上記噴口に通じる燃料通路と弁座を有するバルブシ
−ト、上記噴口プレ−ト部材と上記バルブシ−トとの間
に設けられて上記燃料通路と上記噴口とを連通する円盤
状の燃料キャビティ、上記弁座に離着座して上記燃料通
路を開閉する弁部材を備えた燃料噴射装置において、上
記燃料キャビティの少なくとも外周部は、軸方向の高さ
が外周端に向かって逓減するテーパ状であることを特徴
とするものである。
【0008】本発明の請求項2に係る燃料噴射装置は、
上記請求項1において、上記燃料キャビティは、軸方向
の高さが実質的に一定の中央部と上記中央部に連接する
上記テーパ状の外周部とから構成されたことを特徴とす
るものである。
【0009】本発明の請求項3に係る燃料噴射装置は、
上記請求項2において、上記複数の噴口は、上記燃料キ
ャビティの中心に対して同心状に分散配設されており、
且つ上記各噴口は、上記テーパ状の外周部の少なくとも
一部に面して設けられたことを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項4に係る燃料噴射装置は、
上記請求項1において、上記燃料キャビティは、その全
体が軸方向の高さが外周端に向かって逓減するテーパ状
となっていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項5に係る燃料噴射装置は、
複数の噴口を有する噴口プレ−ト部材、上記噴口に通じ
る燃料通路と弁座を有するバルブシ−ト、上記噴口プレ
−ト部材と上記バルブシ−トとの間に設けられて上記燃
料通路と上記噴口とを連通する円盤状の燃料キャビテ
ィ、上記弁座に離着座して上記燃料通路を開閉する弁部
材を備えた燃料噴射装置において、上記燃料キャビティ
は、上記燃料キャビティの中央部と上記中央部の外側に
位置すると共に軸方向の高さが上記中央部のそれより低
い外周部を備えたことを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項6に係る燃料噴射装置は、
上記請求項5において、上記中央部と上記外周部との境
界に段差部を有し、上記複数の噴口は、上記燃料キャビ
ティの中心に対して同心状に分散して且つ上記段差部ま
たはその近傍に設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明の請求項7に係る燃料噴射装置は、
上記請求項5または請求項6において、上記段差部にお
ける上記中央部と上記外周部との段差は、上記中央部の
高さの10〜50%であることを特徴とするものであ
る。
【0014】本発明の請求項8に係る燃料噴射装置は、
上記請求項5〜請求項7のいずれか一項において、上記
外周部は、その軸方向の高さが外周端に向かって逓減す
るテーパ状であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図3は、本
発明の燃料噴射装置における実施の形態1を説明するも
のであって、図1は実施の形態1の断面図であり、図2
は図1におけるC部の拡大図であり、図3は図2のK−
K方向からた見た平面図である。なお図3中の矢印は、
燃料キャビティ中における燃料の流れ方向を示す。
【0016】図1〜図3において、燃料噴射装置1は、
樹脂製ハウジング2の内部に電磁コイル3、固定鉄心4
および磁気通路を構成する金属プレ−ト5が配置され一
体成形されている。電磁コイル3は、樹脂製のボビン3
aとその外周に巻線されているコイル3bおよび外部と
の接続のために設けられたタ−ミナル6から構成されて
樹脂製ハウジング2と一体成形されている。
【0017】固定鉄心4の内部には、圧縮ばね7の荷重
を調整するアジャスタ8が固定されている。磁気通路を
構成する金属プレ−ト5は、その一端が固定鉄心4に溶
接され、その他端が磁気通路を構成する磁性パイプ9に
溶接されている。非磁性パイプ11は、磁性パイプ9の
内部に配置された可動鉄心10が軸方向に可動なように
固定鉄心4と磁性パイプ9とに固定されている。
【0018】可動鉄心10の一端には、ニ−ドルパイプ
12が溶接されている。ニ−ドルパイプ12の可動鉄心
10側の端は、圧縮ばね7に当接しており、他端は前記
弁部材の一例としてのボ−ル13が溶接されている。磁
性パイプ9の内部に配置されたバルブシ−ト14は、ボ
−ル13の弁座となる傾斜面14aと燃料通路14cを
有する。ボ−ル13は、その外周部が五角形に加工され
ており、その五角形によりバルブシ−ト14のガイド部
14bにガイドされて軸方向に前後動して傾斜面14a
に離着座可能な様に配置されている。
【0019】噴口プレ−ト部材17は、燃料通路14c
あるいは後記燃料キャビティ14dの中心に対して同心
状に且つ互いに等間隔で分散配設された複数(図3では
8個)の噴口18を有し、バルブシ−ト14の図上での
下端に液密に固定されている。各噴口18は、図2に示
す通り、その中心線が軸に平行な線に対して角度θで傾
斜している。噴口プレ−ト部材17とバルブシ−ト14
との間に設けられた燃料キャビティ14dは、円盤状を
呈し、燃料通路14cと複数の噴口18とを連通する機
能をなす。その際、バルブシ−ト14の噴口プレ−ト部
材17との対向面14hの一部はテ−パ面となっている
ので、燃料キャビティ14dは、上記テ−パ面のために
その外周部14fは軸方向の高さ(以下、キャビティ高
さ)が外周壁14gに向かって逓減するテ−パ状となっ
ている。
【0020】次に燃料噴射装置1の動作について説明す
る。外部より端子6を介してコイル3に通電すると、固
定鉄心4、金属プレ−ト5、磁性パイプ9、可動鉄心1
0で構成される磁気通路に磁束が発生し、可動鉄心10
が固定鉄心4に電磁吸引力により引き付けられ、可動鉄
心10と接合され一体となっているニ−ドルパイプ12
及びニ−ドルパイプ12に溶接固定されているボ−ル1
3が動作し、ボ−ル13がバルブシ−ト14の傾斜面1
4aからた離座して燃料通路14cが開状態とされる。
【0021】燃料通路14cが開状態であるとき、デリ
バリパイプ(図示せず)から燃料噴射装置1に供給され
た燃料は、フィルタ16を通過し、ついで固定鉄心4内
に配置されているアジャスタ8および圧縮ばね7、可動
鉄心10、ニ−ドルパイプ12の各内部、バルブシ−ト
14のガイド部14bとボ−ル13の外周の間、を順次
通過して円筒形の燃料通路14cに至り、そこからさら
に燃料キャビティ14dを経て噴口18から外部(エン
ジンの吸気管内等)に噴射される。
【0022】燃料キャビティ14d内における燃料の流
れに就き、図2〜図3により詳述すると、燃料通路14
cから燃料キャビティ14dの中央部14eへ流れ込ん
だ燃料は、前記図7〜8に示す従来技術の場合と同様
に、その流れの方向を変えて中央部14eから燃料キャ
ビティ14dの径方向に、即ち外周部14fに向って流
れ、そのうちの一部(流れA)は噴口18へ向って流れ
てそこから外部に噴射され、残りの燃料は噴口18間を
通過して外周部14fに到達し、その後燃料キャビティ
14dの外周壁14gに衝突反射して再度方向を変えて
噴口18に向う(流れB)。噴口18では、上記流れ
A、Bが衝突し、燃料流に乱れが生じるた状態で噴口1
8より流出する。
【0023】ここで上記流れA、Bの各流速に就き、図
7〜8に示す従来技術と実施の形態1との相違を説明す
る。テーパ状の外周部14fを有しない従来技術の燃料
キャビティ40(図7参照)は、一様なキャビティ高さ
を有する。今、その高さをHとすると、燃料キャビティ
40内の燃料通路面積は、2πrHとなって中心からの
半径rが大きくなるに従って通路面積も大きくなる。よ
って燃料が外周端に向かって流れるにつれて燃料流速が
減少し、特に外周壁からの反射流である流れBの流速が
減少して、従来技術において前記した問題が生じる。こ
れに対して実施の形態1の燃料キャビティ14dは、キ
ャビティ高さH2(図2参照)を有する中央部14eに
隣接して外周部14fを有し、そこでのキャビティ高さ
は外周壁14gに向かって逓減しているので燃料流速の
減少が小さく、よって流れBの流速減少の程度も少な
く、かくして噴口18での流れA、B間の流速差は小さ
くて燃料の微粒化の程度が向上する。
【0024】上記したA、B間の流速差を可及的に小さ
くする観点から、複数の噴口18は、外周部14fの少
なくとも一部に面して設けられることが好ましい。換言
すると、図2においてφBを平面図においてドーナツ状
を呈する外周部14fの内径、即ち外周部14fと中央
部14eとの境界の円の径、φPを複数の噴口18の各
中心点を結ぶ円の径、φdを各噴口18の径(φDは燃
料通路14cの径)とすると、φBはφP+φd/2よ
り小さいことが好ましい。
【0025】実施の形態1および後続の実施の形態にお
ける各部位の寸法あるいは寸法範囲は、燃料噴射装置1
の規模によって変わるが、今、燃料噴射装置1のボ−ル
13の径が4mmである場合を例にとると、φdは0.
1〜0.3mm、特に0.15mm、φPは1.0〜
3.0mm、特に2.0mm、角度θは0〜30度、特
に15度、φDは0.7〜1.5mm、特に1.0m
m、H2は0.1〜0.3mm、特に0.15mmであ
る。
【0026】実施の形態2.図4は、本発明の燃料噴射
装置における実施の形態2を説明するものであって、前
記図1のC部の前記図2とは異なる拡大図である。な
お、図4および後記の図5においては、前記図1〜3に
て表示された部位と同じ部位に就いては同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0027】実施の形態2は、燃料キャビティ14dの
全体が軸方向の高さが外周端に向かって逓減するテーパ
状となっている点において前記実施の形態1と異なり、
その他の構成は同じである。燃料キャビティ14dで
は、その中央におけるキャビティ高さH2が外周壁14
gに向かって逓減しているので、外周壁14gの近傍に
おいても燃料流速の減少が小さく、よって流れBの流速
減少の程度も少なく、かくして噴口18での流れA、B
間の流速差は小さくて実施の形態1の場合と同様に、燃
料の微粒化の程度が向上する。
【0028】実施の形態3.図5は、本発明の燃料噴射
装置における実施の形態3を説明するものであって、前
記図1のC部の前記図4とは異なる拡大図である。
【0029】実施の形態3では、中央部14eの外側に
前記テーパ状の外周部14fに代えて段差部14jを介
し中央部14eよりもキャビティ高さが低い外周部14
iが設けられている。φBは、段差部14jの径(外周
部14iの内径)である。外周部14iは、中央部14
eよりもキャビティ高さが低いために燃料通路面積が小
さく、よって実施の形態1におけるテーパ状の外周部1
4fと同様の機能をなして上記流れA、B間の流速差は
小さくなって燃料の微粒化が向上する。
【0030】図5において、中央部14eのキャビティ
高さをH2、段差部14jにおける中央部14eと外周
部14iの段差をH1としたとき、一般的に段差H1が
過少であると段差部14jを設ける意義が乏しく、一方
段差H1が過大であると、外周部14iにおける燃料通
路面積が小さくなって流れAの流速が過大となる。よっ
て段差H1は、H2の10〜50%程度であることが好
ましい。
【0031】実施の形態4.図6は、本発明の燃料噴射
装置における実施の形態4を説明するものであって前記
図1のC部の前記図5とは異なる拡大図である。実施の
形態4は、前記実施の形態3とは段差部14jが噴口1
8を臨む位置に、換言するとφBがφPに近い値となる
位置に設けられ、且つ外周部14iがテーパ状である点
において異なり、その他の構成は同じである。
【0032】実施の形態4において、燃料キャビティ1
4dの中心に対して同心状に分散して設けられた複数の
噴口18は、上記した通り、段差部14jまたはその近
傍に、特に上記径φBがφP±φd/2となる範囲内設
けられることが好ましい。かくあると、実施の形態3で
説明した流れA、B間での流速差の減少の効果の他に、
段差部14jが各噴口18を臨む位置またはその近傍に
存在するので、噴口18の入り口での左右流たる前記流
れA、Bに加えて段差部14jの壁に沿った上から下に
向かう縦流も生じるので、3方向からの燃料流の衝突に
より燃料流の乱れが一層大きくなり、燃料の微粒子化が
一層高度に進む。実施の形態4の外周部14iは、テー
パ状となっているが、テーパ状でなくてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る燃料噴射装置
は、以上説明した通り、複数の噴口を有する噴口プレ−
ト部材、上記噴口に通じる燃料通路と弁座を有するバル
ブシ−ト、上記噴口プレ−ト部材と上記バルブシ−トと
の間に設けられて上記燃料通路と上記噴口とを連通する
円盤状の燃料キャビティ、上記弁座に離着座して上記燃
料通路を開閉する弁部材を備えた燃料噴射装置におい
て、上記燃料キャビティの少なくとも外周部は、軸方向
の高さが外周端に向かって逓減するテーパ状とするもの
であるので、各噴口では、燃料の前記した流れA、Bの
効果的衝突による燃料の微粒化が従来技術よりも向上す
る。この結果、燃料の燃焼効率が向上する効果がある。
【0034】また上記請求項1において、上記燃料キャ
ビティは、軸方向の高さが実質的に一定の中央部と上記
中央部に連接する上記テーパ状の外周部とから構成さ
れ、また上記請求項2において、上記複数の噴口は、上
記燃料キャビティの中心に対して同心状に分散配設され
ており、且つ上記各噴口は、上記テーパ状の外周部の少
なくとも一部に面して設けられると、燃料の前記した流
れA、Bの衝突が一層効果的に生じる。
【0035】また上記請求項1において、上記燃料キャ
ビティは、その全体が軸方向の高さが外周端に向かって
逓減するテーパ状となっている場合でも燃料の前記した
流れA、Bの衝突並びに微粒化が改善される。
【0036】本発明の請求項5に係る燃料噴射装置は、
以上説明した通り、複数の噴口を有する噴口プレ−ト部
材、上記噴口に通じる燃料通路と弁座を有するバルブシ
−ト、上記噴口プレ−ト部材と上記バルブシ−トとの間
に設けられて上記燃料通路と上記噴口とを連通する円盤
状の燃料キャビティ、上記弁座に離着座して上記燃料通
路を開閉する弁部材を備えた燃料噴射装置において、上
記燃料キャビティは、上記燃料キャビティの中央部と上
記中央部の外側に位置すると共に軸方向の高さが上記中
央部のそれより低い外周部を備えたものであるので、本
発明の前記請求項1に係る燃料噴射装置と同等の効果を
有する。
【0037】また上記請求項5において、上記中央部と
上記外周部との境界に段差部を有し、上記複数の噴口
は、上記燃料キャビティの中心に対して同心状に分散し
て且つ上記段差部またはその近傍に設けられものである
と、上記流れA、B間での流速差の減少の効果の他に、
段差部が各噴口18を臨む位置またはその近傍に存在す
るので、噴口の入口での前記流れA、Bに加えて段差部
の壁に沿った上から下に向かう縦流も生じるので、3方
向からの燃料流の衝突により燃料流の乱れが一層大きく
なり、燃料の微粒子化が一層高度に進み、この結果、燃
料の燃焼効率が一層向上する効果がある。
【0038】また上記請求項5において、上記段差部に
おける上記中央部と上記外周部との段差は、上記中央部
の高さの10〜50%であり、また上記外周部は、その
軸方向の高さが外周端に向かって逓減するテーパ状であ
ると、燃料の前記3方向の流の衝突並びにそれによる微
粒化が一層改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の断面図。
【図2】 図1におけるC部の拡大図。
【図3】 図2のK−K方向からた見た平面図。
【図4】 本発明の燃料噴射装置における実施の形態2
を説明するものであって、図1のC部の他の拡大図。
【図5】 本発明の燃料噴射装置における実施の形態3
を説明するものであって、図1のC部のさらに他の拡大
図。
【図6】 本発明の燃料噴射装置における実施の形態4
を説明するものであって、図1のC部のさらに他の拡大
図。
【図7】 従来技術の燃料噴射装置における噴口プレ−
ト部材およびその近傍部の断面図。
【図8】 図7の噴口出口側から見た平面図。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置、13 ボール、14 バルブシ−
ト、14c 燃料通路、14d 燃料キャビティ、14
e 中央部、14f 外周部、14g外周壁、14i
外周部、14j 段差部、17 噴口プレ−ト部材、1
8 噴口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AB02 BA03 CC15 CC24 CC26 CD30 CE22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の噴口を有する噴口プレ−ト部材、
    上記噴口に通じる燃料通路と弁座を有するバルブシ−
    ト、上記噴口プレ−ト部材と上記バルブシ−トとの間に
    設けられて上記燃料通路と上記噴口とを連通する円盤状
    の燃料キャビティ、上記弁座に離着座して上記燃料通路
    を開閉する弁部材を備えた燃料噴射装置において、上記
    燃料キャビティの少なくとも外周部は、軸方向の高さが
    外周端に向かって逓減するテーパ状であることを特徴と
    する燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 上記燃料キャビティは、軸方向の高さが
    実質的に一定の中央部と上記中央部に連接する上記テー
    パ状の外周部とから構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の噴口は、上記燃料キャビティ
    の中心に対して同心状に分散配設されており、且つ上記
    各噴口は、上記テーパ状の外周部の少なくとも一部に面
    して設けられたことを特徴とする請求項2記載の燃料噴
    射装置。
  4. 【請求項4】 上記燃料キャビティは、その全体が軸方
    向の高さが外周端に向かって逓減するテーパ状となって
    いることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 複数の噴口を有する噴口プレ−ト部材、
    上記噴口に通じる燃料通路と弁座を有するバルブシ−
    ト、上記噴口プレ−ト部材と上記バルブシ−トとの間に
    設けられて上記燃料通路と上記噴口とを連通する円盤状
    の燃料キャビティ、上記弁座に離着座して上記燃料通路
    を開閉する弁部材を備えた燃料噴射装置において、上記
    燃料キャビティは、上記燃料キャビティの中央部と上記
    中央部の外側に位置すると共に軸方向の高さが上記中央
    部のそれより低い外周部を備えたことを特徴とする燃料
    噴射装置。
  6. 【請求項6】 上記中央部と上記外周部との境界に段差
    部を有し、上記複数の噴口は、上記燃料キャビティの中
    心に対して同心状に分散して且つ上記段差部またはその
    近傍に設けられたことを特徴とする請求項5記載の燃料
    噴射装置。
  7. 【請求項7】 上記段差部における上記中央部と上記外
    周部との段差は、上記中央部の高さの10〜50%であ
    ることを特徴とする請求項5または請求項6記載の燃料
    噴射装置。
  8. 【請求項8】 上記外周部は、その軸方向の高さが外周
    端に向かって逓減するテーパ状であることを特徴とする
    請求項5〜請求項7のいずれか一項記載の燃料噴射装
    置。
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