JP7224451B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本願は、燃料供給に使用される燃料噴射弁に関するものである。
近年、自動車の内燃機関などの排出ガス規制が強化される中、燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧の微粒化が求められており、旋回流れを利用して微粒化を図る方式に関して様々な検討がなされている。
例えば、特許文献1では、上流側から燃料が通過する開口部を有する弁座と弁体、弁座の下流側にプレートを備えており、弁座下端側には燃料キャビティが形成されている。燃料キャビティは噴孔に流入する燃料の流速の低減を抑制するため外径側に向かって燃料の通過する流路断面積が縮小される構成となっており、燃料キャビティ形状の一つとして旋回流を発生させる形状が紹介されている。
また、特許文献2では、特許文献1同様開口部を有する弁座、旋回流れ形成用の流路が設けられたプレートを有し、旋回部を含む流路の寸法を規定することで噴霧の更なる微粒化を実現する形状が紹介されている。
このとき、弁座の燃料をシールするシート面について着目すると、特許文献中に示される図はいずれもシート面から連続して開口部へと接続されている。また、円錐状のシート面を下流側へ延長した点と中心軸の交点は、特許文献1では弁座開口部に位置しており、また特許文献2においてはプレート流路部の底面よりも更に下流側の点に位置していることが図から確認できる。
また、特許文献3では、噴孔23に至る燃料の流路は、噴孔プレート220の直上の弁座11側に設けられている。
特開2007-46518号公報 国際公開番号WO2017/060945号公報 特許第6342007号公報
特許文献1では、シート面からの燃料流れが弁座開口部で衝突し、集合した燃料流れが鉛直下流側方向へと進み、プレート流路部底面に達した後、水平方向へと流れが急変し、流路に沿って外径側に設けられた噴孔部へと導かれる。
このとき、弁座開口部からプレート流路部へと燃料流れの方向が鉛直下方から水平方向に転じる際に、弁座開口部の下端側付近において燃料の剥離が発生する。
燃料の剥離によって、流体のエネルギー損失が発生し、噴孔直上部での流速が不充分となり燃料噴霧の微粒化が悪化してしまう問題、剥離部において減圧沸騰により気泡が発生しやすくなり、温度・雰囲気変化に対する流量特性変化が大きくなる問題が発生する。
更に、実際の製品においては、燃料の流れ込み方、弁座とプレートの組付けばらつき、寸法ばらつきによって、剥離の発生度合いにもばらつきが生じ、結果として流量のばらつきを生じる要因の1つになる。
それに対して、特許文献2では、シート面からの燃料流れが弁座開口部を通過しそのままプレート流路部底面に到達すると、内径側へと向かう流れと、底面で反転し外径側に向かう流れに分かれる。
内径側に向かった燃料流れは、中央部付近で衝突後、外径側へ向かう流れに転じ、流路に沿って流れ、噴孔部へと導かれるため、底面で反転し外径側に向かう流れに対し噴孔に至る経路が長くなる。そのため、流体的なエネルギー損失が発生し、噴射される燃料の微粒化が悪化してしまう問題がある。
また、弁体先端部、弁座、プレートで囲まれる燃料キャビティ全体の容積は、雰囲気変化時の流量変化(動的流量)に大きく影響する要素である。すなわち、負圧雰囲気への噴射時に、閉弁完了後に前記燃料キャビティ内の燃料の一部が負圧によって噴孔からエンジン吸気管内に吸い出され、流量変化が大きくなる。
燃料キャビティ内より吸い出された燃料は、その流速が小さいために閉弁直後に粒径が粗悪な燃料が噴射されてしまう。
よって、弁座およびプレートの形状を検討する際は、燃料キャビティ容積について考慮することが燃料噴射弁の諸特性を向上する上で重要な要素の一つとなる。
その他、旋回流れによる微粒化を実現するプレートには、燃料通路として弁座の開口部と連通する中央部、複数の溝型の流路、噴孔部を含む旋回室を互いに連通させて配置する必要があるが、燃料噴射弁のサイズによりそのレイアウトは制限される。
従って、プレート上に燃料通路の各要素を配置する上では、弁座開口径は必要な流路断面積を確保した上でなるべく小径とした方が燃料通路全体のコンパクト化によりレイアウト性は向上するが、開口部の軸方向長さには加工上、下限があるため、弁座のシート面と開口部が連続して接続されていて、シート面の角度であるシート角が同一な仕様同士の比較においては、開口部が小径な仕様の方がシート部と弁座下端面間の軸方向高さの増大を伴うためキャビティ容積が増大する。
さらに、近年、排ガス、燃費規制、の強化に伴って、エンジン停止時のシート部からの燃料の弁漏れ量についての要求が厳しくなってきている。
前記燃料キャビティ容積の縮小と弁漏れ量の低減を両立する手段の一つとして、シート角の拡大によるシート径縮小が挙げられる。
ここで、文献1、2で示される形状では、共通してシート面から連続して開口部へと接続される形状となっており、シート角を拡大した場合、シート面と開口部のなす角度が大きくなることから、開口部の上端部における燃料の剥離が増大する。
燃料剥離の増大は、前記の通り噴霧の微粒化悪化、温度・雰囲気変化時の流量特性変化が大きくなる問題が発生する。旋回流れを形成して微粒化するタイプのプレートには、従来のプレートとは異なり旋回室へ接続される流路が存在するため、開口部の下端側、プレートの流路の入口付近で流路断面積が急激に小さくなる。そのため、開口部下端側付近おける燃料の剥離は、特に旋回流れを形成して微粒化するタイプのプレートにおいて、温度・雰囲気変化による流量特性変化、噴霧の微粒化に対し大きな影響を与える要素となっており、可能な限り抑制するべき課題となっている。
また、特許文献3においても、更なる燃料噴霧の微粒化が図れれば好ましい。
本願は、上記のような実情に鑑みてなされた技術を開示するものであり、燃料の微粒化を促進することを目的とするものである。
本願に開示される燃料噴射弁は、弁座を開閉する弁体、前記弁座の前記弁体と反対の側に配設され前記弁体と前記弁座の弁座シート部との間を流れる燃料が通るプレート流路部とこのプレート流路部の下流側の先端部に燃料噴出用の噴孔とが設けられたプレートを備え、前記弁体と前記弁座シート部との間を通った燃料が前記弁座の下流端の開口部を経て前記プレート流路部に至って前記噴孔から噴出される燃料噴射弁であって、
前記弁座シート部は、上流側の円錐状のシート面と、前記上流側のシート面の下流側端と接続部で連続的に接続された下流側の円錐状のテーパ面とで構成され、
前記シート面と前記弁座の中心軸とのなす角をα、前記テーパ面と前記中心軸とのなす角をβとしたときに、α>βを満たし、更に、前記テーパ面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点Yが前記弁座の前記開口部の下流側端面と前記弁座の中心軸との交点Wより下流側に位置するように、前記テーパ面が形成され、
前記プレートの前記弁座の側の端面には、
前記開口部に対向し前記開口部に連通するプレート中央部と、
前記プレート中央部に連通し前記プレート中央部から径方向外側に湾曲して延在する複数のプレート流路部と、
前記プレート流路部の各々の径方向先端部に位置し、前記開口部から前記プレート中央部に供給され前記プレート流路部を通る燃料を旋回流とする旋回室とが形成され、
前記旋回室の各々の底部に前記噴孔が開口し、
前記交点Yが前記プレート流路部の溝深さHの範囲内に位置し、
前記弁座の前記シート面から前記テーパ面に沿って流れ、前記開口部から前記プレート中央部に供給され前記プレート流路部を通る燃料が前記旋回室の中で旋回しながら前記噴孔から外部へ噴射されることにより、
燃料の微粒化を促進することができるものである。
本願に開示される燃料噴射弁の弁装置によれば、弁座シート部は、上流側の円錐状のシート面と、前記上流側のシート面の下流側端と接続部で連続的に接続された下流側の円錐状のテーパ面とで構成され、前記シート面と前記弁座の中心軸とのなす角をα、前記テーパ面と前記中心軸とのなす角をβとしたときに、α>βを満たし、更に、前記テーパ面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点Yが前記弁座の前記開口部の中央部より下流側に位置するように、前記テーパ面が形成されていることから、燃料の微粒化を促進することができ、更に、テーパ面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点Yが前記弁座の前記開口部の下流側端面と前記弁座の中心軸との交点Wより下流側に位置し且つ前記プレート流路部の溝深さHの範囲内に位置しているので、開口部からプレート流路部へ向かう燃料の流れの鉛直下方成分が抑制され、また、プレート流路部底面に沿って内径側方向に進んでプレート中央部で衝突し外径側に方向を転じる燃料の流れが抑制され、よって、プレート中央部からプレート流路部へ向かう燃料の流れの水平方向成分が強化され、よって、開口部下端部付近の流れ急変部における剥離が抑制され、しかも開口部からプレート中央部に至る燃料の流れの経路が短縮され、これら流路中の剥離抑制、経路短縮により、また、燃料は湾曲して延在するプレート流路部に沿って湾曲しながら旋回室内で旋回することにより、流体のエネルギー損失が抑制されることで、噴孔の直上部での燃料速度が向上し、より微粒化が促進される。



本願の実施の形態1を示す図で、燃料噴射弁の全体構造の一例を縦断面で示す縦断側面図である。 本願の実施の形態1を示す図で、図1における弁体先端部の弁座およびプレートを拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態1を示す図で、図2AにおけるA-A線から矢印方向に見たプレートの平面図で、燃料の旋回流れを点線矢印で例示してある。 本願の実施の形態1を示す図で、図2Aにおける弁座およびプレートの左半分の部分を更に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態1を示す図で、図3Aとは異なる例を示す図であって図2Aにおける弁座およびプレートの左半分の部分を更に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態2を示す図で、弁座およびプレートの左半分の部分を図3Aおよび図3Bと同等に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態3を示す図で、弁座およびプレートの左半分の部分を図3Aおよび図3Bと同等に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態4を示す図で、弁座およびプレートの左半分の部分を図3Aおよび図3Bと同等に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態4を示す図で、図6Aとは異なる例を示す図であって、弁座およびプレートの左半分の部分を図3Aおよび図3Bと同等に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。 本願の実施の形態5を示す図で、弁座およびプレートの左半分の部分を図3Aおよび図3Bと同等に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図である。
以下、本願の燃料噴射弁を、自動車の内燃機関などへの燃料供給に使用される燃料噴射弁に適用して燃料の噴霧特性の微粒化の促進、旋回流れ形成用のプレートのレイアウト性を確保しつつ、弁漏れ量の低減、燃料キャビティ容積の縮小を達成しながらも、燃料の微粒化悪化、温度・雰囲気変化時の流量特性変化を抑制する燃料噴射弁の各種事例を、実施の形態1から5により説明する。なお、実施の形態1から5において、燃料の流れ方向における下流側を単に「下流側」、燃料の流れ方向における上流側を単に「上流側」と記し、また、燃料の流路における燃料の流れと直交する断面の面積を単に「流路断面積」と記す。また、実施の形態1から5の事例を図示する図1から7において、同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態1.
以下、本願の実施の形態1を図1、図2A、図2B,図3A、および図3Bに基づいて説明する。
図1に実施例1の燃料噴射弁の全体構造の一例を縦断面で示す。
図1において、燃料噴射弁1は、ソレノイド装置4と、磁気回路のヨーク部分であるハウジング5と、磁気回路の固定鉄心部分であるコア6と、コイル7と、磁気回路の可動鉄心部分であるアマチュア8と、弁装置9とで構成されている。
弁装置9は、弁体10と、弁ホルダー11と、弁座12、とで構成されている。
弁ホルダー11は、コア6の外径部に圧入後、コア6の外径部に溶接されている。
アマチュア8は、弁体10に圧入後、弁体10に溶接されている。
弁座12の下流側(燃料の流れ方向における下流側)に、プレート13が、溶接部50で結合されている。弁座12とプレート13とは溶接部50で結合されて一体構造となっている。
一体構造となった弁座12およびプレート13は、弁ホルダー11の内部に取り付けられている。
プレート13には、燃料の旋回流を発生させるための複数個(本例では4個)のプレート流路部13bが、プレート中央部13aから放射状に設けられている。各プレート流路部13bの先端部分に旋回室13cが形成されており、各旋回室13cの中央部に、プレート13の板厚方向に貫通する噴孔14設けられている。
燃料噴射弁1のコア6の、図1において上端から供給された燃料は、コア6内および弁体10内を通って、各噴孔14から、微粒化された燃料が噴霧される。
換言すれば、前述の実施の形態1は、弁座12を開閉する弁体10、弁座12の弁体10と反対の側に配設され弁体10と弁座12の弁座シート部12aとの間を流れる燃料が通るプレート流路部13bとこのプレート流路部13bの下流側の先端部に燃料噴出用の噴孔14とが設けられたプレート13を備え、弁体10と弁座シート部12aとの間を通った燃料が弁座12の下流端の開口部12dを経てプレート流路部13bに至って噴孔14から噴出される燃料噴射弁であって、
弁座シート部12aは、上流側の円錐状のシート面12bと、上流側のシート面12bの下流側端と接続部で連続的に接続された下流側の円錐状のテーパ面12cとで構成され、
シート面12bと弁座12の中心軸caとのなす角をα、テーパ面12cと中心軸caとのなす角をβとしたときに、α>βを満たし、更に、テーパ面12cを下流側へ延長した仮想円錐の頂点と中心軸caとの交点Yが弁座12の開口部12dの中央部より下流側に位置するように、テーパ面12cが形成され、
プレート13の弁座12の側の端面には、開口部12dに対向し開口部12dに連通するプレート中央部13aと、プレート中央部13aに連通しプレート中央部13aから径方向外側に湾曲して延在する複数のプレート流路部13bと、プレート流路部13bの各々の径方向先端部に位置し、開口部12dからプレート中央部13aに供給されプレート流路部13bを通る燃料を旋回流とする旋回室13cとが形成され、
旋回室13cの各々の底部に噴孔14が開口し、弁座12のシート面12bからテーパ面12cに沿って流れ、弁座12の開口部12dからプレート13のプレート中央部13aに供給され各プレート流路部13bに均等に分散して流れる燃料が各旋回室13cの中で旋回しながら噴孔14から外部へ噴射され、その結果、燃料の微粒化が促進されるものである。
次に動作について説明する。
内燃機関の制御装置より燃料噴射弁の駆動回路に動作信号が送られると、燃料噴射弁のコイル7に電流が通電され、アマチュア8、コア6、ハウジング5、および弁ホルダー11で構成される磁気回路に磁束が発生する。前記磁気回路に磁束が発生すると、アマチュア8はコア6側へ吸引され、アマチュア8と一体構造である弁体10のボール15が弁座シート部12aから離れてボール15と弁座シート部12aとの間に隙間が形成される。燃料は、弁体10先端部に溶接されたボール15の面取部15aから弁座シート部12aと弁体10のボール15との間に形成された前記隙間を通って、噴孔14から、内燃機関の吸気ポート内に、微粒化された燃料が噴射される。
次に内燃機関の制御装置より燃料噴射弁の駆動回路に動作の停止信号が送られると、コイル7の電流の通電が停止し、磁気回路中の磁束が減少して弁体10を閉弁方向に押している圧縮ばね16により弁体10と弁座シート部12aとの間の隙間は閉じ状態となり、燃料噴射が終了する。
弁体10は、アマチュア摺動部8aで弁ホルダー11のガイド部と摺動し、開弁状態ではアマチュア上面8bがコア6の下面と当接する。
図1における弁体先端部の弁座およびプレートを拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図が図2Aに例示され、図2AにおけるA-A線から矢印方向に見たプレートの平面図が図2Bに例示されている。
燃料の旋回流れによる微粒化を実現するために、図2Aおよび図2Bに例示のように、プレート13には、弁座12の開口部12dと連通するプレート中央部13a、複数の溝型のプレート流路部13b、および噴孔14を含む旋回室13cが、それぞれ連通した状態に配設されている。
旋回室13cに流れ込んだ燃料は、旋回流れを生じながら噴孔14へ流れ込み、旋回流れを生じながら噴孔14へ流れ込んだ燃料は噴孔14の内部においても保たれることにより、噴孔14の内壁に沿った燃料の薄い液膜が形成され、この形成された薄い液膜の燃料が、噴孔14から中空円錐状に噴射されることにより燃料の微粒化が促進されるように構成されている。
図2Aにおける弁座12およびプレート13の左半分の部分を更に拡大して縦断面で例示すると共に燃料の流れを一点鎖線で例示する縦断側面図が図3Aに例示されている。
図3Aの事例では、弁座12の弁座シート部12aにおける上流側のシート面12bの下流側にテーパ面12cが設けられていることにより、弁座シート部12aに高速で流入しシート面12bに沿って流れる燃料が、テーパ面12cにおいてシート面12bとの接触により発生する流体摩擦が有効に減じられる。
また、「弁座12の軸心に対するシート面12bの角度α>テーパ面12cの角度β」となるように構成されていることから、開口部12dの上端部19における燃料剥離の抑制効果が得られる。
さらに、テーパ面12cを下流側への延長した仮想円錐の頂点と、弁体10、弁座12、およびプレート13の中心軸caとの交点Yが、弁座12の下流側端面(プレート13の上流側)と中心軸caとの交点Wよりも下流側に位置する構成となっている。
交点Yが交点Wよりも上流側に位置する場合の構成の例を図3Bに示す。
図3Bの場合、テーパ面12cを通過した燃料の主な流れが、開口部12d内で衝突してからプレート中央部13aを経由し、プレート流路部13bに至る経路となる。
図3Bに対し、本願の一実施形態である図3Aでは、燃料は、テーパ面12cを通過し、開口部12dを通過した後に、プレート中央部13aで衝突し、プレート流路部13bへ向かう構成となっている。このような構成であるので、開口部12dの流れ急変部17に着目すると、図3Aの構造とすることにより、開口部12dからプレート流路部13bへ向かう燃料の流れの鉛直下方成分が抑制され、プレート中央部13aからプレート流路部13bへ向かう燃料の流れの水平方向成分が強化される。これによって、開口部下端部付近の流れ急変部17における剥離が抑制されるほか、開口部12dからプレート中央部13aに至る燃料の流れの経路が短縮される効果も得られる。
以上の構成によって、流路中の剥離抑制、経路短縮により流体のエネルギー損失が抑制されることで、噴孔14の直上部での燃料速度の向上により微粒化が促進されると共に、流路内の減圧沸騰による気泡の発生が抑制され、温度・雰囲気変化による流量特性変化が抑制される。
実際の製品においては、弁座12とプレート13との組付け上のバラつきが存在するため、開口部12dから各プレート流路部13bへの流れ込み方は個体ごとに異なり、剥離の度合いも異なる。
前記流れ急変部17は、流路内の流路断面積が急速に縮小する箇所であり、同箇所における剥離の度合いのばらつきは、燃料噴霧の微粒化レベル、静的流量のばらつきに大きく影響する。
よって、前記流れ急変部17における燃料の剥離抑制は、噴霧の微粒化レベル、静的流量のばらつきを低減する効果も得られる。
そのほか、燃料をシールするシート面12bは、研削により加工することが想定されるが、径が小さい箇所は研削時の周速が小さく、加工時間が長くなるため生産性が低い。そこで、本実施の形態のように、弁座12のシート面12bの下流側にテーパ面12cを設けることで、シート面12bの上流側の加工範囲が比較的径の大きい範囲とすることが可能となり、生産性も向上する。
また、中心軸に対するシート面12bの角度αとテーパ面12cの角度βとの角度差を20°以下に規定することで、シート面12bとテーパ面12cの接続部20における燃料の剥離を更に抑制している。これにより、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
前述の実施の形態1の技術的特徴は次の通りである。
弁座を開閉するための弁体を有し、制御装置より動作信号を受けて前記弁体を動作させることにより、燃料が前記弁体と弁座シート部の間を通過後、弁座下流側の弁座開口部に装着された噴孔プレートに設けられた複数の噴孔から噴射される燃料噴射弁であって、前記プレートの上流側端面には、前記弁座開口部の径方向外側に複数配置された旋回室、前記弁座開口部と接続する中央部、燃料流れを前記中央部から各旋回室に案内する通路部、
また各旋回室に開口し燃料を外部へ噴射する前記噴孔部を有し、前記弁座は、下流に向けて径が縮小する円錐状のシート面と、前記シート面の下流側にシート面と接続するテーパ面を有し、前記テーパ面の下流側に円筒状の開口部を有しており、シート面と弁座の中心軸のなす角をα、前記テーパ面と前記中心軸のなす角をβとした時にα>βを満たし、前記テーパ面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と中心軸との交点Yが、前記弁座の下流側端面の水平方向断面と前記中心軸の交点Wよりも下流側に位置する燃料噴射弁であり、また、前記弁座は、α-β≦20°を満たす構造である。
前述の実施の形態1の効果は次の通りである。
シート面の下流側にテーパ面を設けることで、シート部から高速で流出し、シート面に沿って流れる燃料が、シート面との接触により発生する流体摩擦を有効に減じている。
また、中心軸に対するシート面の角度>テーパ面の角度としていることから、開口部上端における燃料の剥離を抑制している。
さらに、テーパ面を下流側への延長した仮想円錐の頂点と中心軸との交点が、弁座の下流側端面の水平方向断面と中心軸の交点よりも下流側に位置する構成となっており、上流側に位置する場合に対して、テーパ面を通過した主な流れの衝突位置がバルブシート開口部からプレート中央部となり、バルブシート開口部からプレート流路部へ向かう鉛直下方成分が抑制され、プレート中央部からプレート流路部へ向かう水平方向成分が強化される。これによって、開口部下端部から各通路部へ向かう流れ急変部での流れの剥離が抑制されるほか、開口部からプレート流路部に至る経路が短縮される効果も得られる。
以上によって、流路中の剥離抑制、経路短縮により流体のエネルギー損失が抑制されることで、噴孔直上部での燃料速度が向上し微粒化が促進されると共に、流路内の減圧沸騰による気泡の発生が抑制され、温度・雰囲気変化による流量特性変化が抑制される。
前記流れ急変部における燃料の剥離抑制は、噴霧の微粒化レベル、静的流量のばらつきを低減する効果も得られる。
そのほか、燃料をシールするシート面は、研削により加工することが想定されるが、径が小さい箇所は周速が小さく、加工時間が長くなるため生産性が著しく低くなる。そこで、本形状のようにテーパ部を設けることで、シート面の加工範囲が比較的径の大きい箇所のみとすることが可能となり、生産性も向上する。
また、中心軸に対するシート面の角度とテーパ面の角度との角度差を20°以下と規定することで、シート面からテーパ面の接続部における燃料の剥離を抑制している。これにより、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
実施の形態2.
本実施の形態2では、図4に示すように、弁座シート部12aにおける上流側のシート面12bの燃料の流れ方向の長さをL、テーパ面12cの燃料の流れ方向の長さM、とした場合、L≦Mとすることで、弁座シート部12aの流路断面積は、シート面長さL>テーパ面長さMの場合よりも早期に拡大されることとなり、上流側のシート面12bとの接触により発生する流体摩擦が、接続部20より下流側のテーパ面12cの部分で効果的に低減される。従って、更なる燃料噴霧の微粒化促進効果が得られる。
また、流路断面積の早期拡大により、燃料の開口部上端部(開口部12dの上流側端部)19に到達する際の速度が低下するため、同箇所における燃料の剥離が更に効果的に抑制される。
さらに、テーパ面12cに沿った燃料流れの割合が増加することから、プレート中央部13aにおける燃料の衝突が強化され、各プレート流路部13bへ向かう燃料の水平方向流れ18が強化される。
従って、流れ急変部17(開口部12dの下流側端部)における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
前述の実施の形態2の技術的特徴は次の通りである。
シート部からテーパ面上流側端部までの距離であるシート面長さと、テーパ面の距離を規定しており、シート面長さ≦テーパ面長さとしている。
前述の実施の形態2の効果は次の通りである。
前述の実施の形態2の技術的特徴により、シート部通過後の流体通路面積は、シート面長さ>テーパ面長さの場合よりも早期に拡大されることとなり、燃料のシート面との接触により発生する流体摩擦が更に効果的に低減される。従って、更なる燃料噴霧の微粒化促進効果が得られる。また、流体通路面積の早期拡大により、開口部上端部に到達する際の速度が低下するため、同箇所における燃料の剥離が更に効果的に抑制される。
さらに、テーパ面に沿った燃料流れの割合が増加することから、プレート中央部における衝突が強化され、各通路部へ向かう水平方向流れが強化される。
従って、流れ急変部における剥離も抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
実施の形態3.
本実施の形態3では、図5に示すように、上流側のシート面12bを下流側へ延長した仮想円錐の頂点と弁座12の中心軸caとの交点Zと前記交点Yとの間の最短距離をXとし、プレート中央部13aの溝深さHと前記最短距離Xとがオーバーラップするオーバーラップ量をVとした場合、V≧0.6Xとなるように構成することで、テーパ面12cからの燃料流れの多くはプレート中央部13aの付近で衝突することとなり、各プレート流路部13b(図2B参照)へ向かう水平方向流れ18が強化される。
更に、前記オーバーラップ量Vとプレート溝深さHとの関係が、V≧0.8Hとなるように構成することで、プレート中央部13aにおいては、中心軸caにおける下流側方向への燃料流れ成分が抑制され、各プレート流路部13bへ向かう水平方向流れ18がより強化される。従って、流れ急変部17における燃料の剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が更に促進される。
前述の実施の形態3の技術的特徴は次の通りである。
上流側のシート面の延長線の交点Zと、テーパ面の延長線の交点Yとの間が、プレート中央部の溝深さHとオーバーラップする量Vを規定している。また、前記オーバーラップ量Vとプレート中央部の溝深さHとの関係を規定している。
前述の実施の形態3の効果は次の通りである。
上流側のシート面の延長線の交点Zと、テーパ面の延長線の交点Yとの間が、プレート中央部の溝深さHとオーバーラップする量Vを規定していることにより、テーパ面からの燃料流れの多くはプレート中央部付近で衝突することとなり、各通路部へ向かう水平方向流れが強化される。従って、流れ急変部における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
また、前記オーバーラップ量Vとプレート中央部の溝深さHとの関係を規定していることにより、プレート中央部においては、鉛直下方方向への燃料流れ成分が抑制され、各通路部へ向かう水平方向流れがより強化される。従って、流れ急変部における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
実施の形態4.
例えば図6Bの事例で示すように、前記交点Yが、プレート流路部13bの底面であるプレート流路部底面13dよりも下流側に位置する場合、燃料は、テーパ面12cを通過しプレート流路部底面13dに沿って内径側方向に進み、プレート中央部13aで衝突し外径側に方向を転じる流れ18bが発生する。
これに対して、図6Aの事例のように、前記交点Yがプレート中央部13a内に位置することで、前記の外径側に方向を転じる流れ18bが抑制され、燃料は、テーパ面12cを通過後、プレート中央部13aで衝突し、各プレート流路部13bへ向かう水平方向流れ18が強化される。これによって、流体の経路短縮によりエネルギー損失が低減され、また前記流れ急変部17における燃料剥離が抑制される。従って、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
前述の実施の形態4の技術的特徴は次の通りである。
テーパ面の延長線の交点がプレート中央部内に位置することを規定している。これによって、テーパ面を通過しプレート流路部底面に沿って内径側方向に進み、プレート中央部で衝突し外径側に方向を転じる流れが抑制されることとなり、流体の経路短縮によるエネルギー損失低減により各通路部への水平方向流れが強化される。
前述の実施の形態4の効果は次の通りである。
前述の実施の形態4の技術的特徴により、流れ急変部における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が促進される。
実施の形態5.
本実施の形態5は、図7に示すように、前記交点Zがプレート中央部13a内に位置することを規定している。これによって、シート面12bおよびテーパ面12cからの主な燃料流れは、ほぼプレート中央部13a内で衝突することとなり、各プレート流路部13bへ向かう水平方向流れ18がより強化される。従って、流れ急変部17における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が一層促進される。
前述の実施の形態5の技術的特徴は次の通りである。
シート面の延長線の交点がプレート中央部内に位置することを規定している。
前述の実施の形態5の効果は次の通りである。
前述の実施の形態5の技術的特徴により、シート面およびテーパ面からの主な燃料流れはほぼプレート中央部付近で衝突することとなり、各通路部へ向かう水平方向流れがより強化される。従って、流れ急変部における剥離が抑制され、前述のように燃料噴霧の微粒化、温度・雰囲気変化による流量特性変化抑制効果が更に促進される。
なお、本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 燃料噴射弁、4 ソレノイド装置、5 ハウジング、6 コア、7 コイル、8 アマチュア、8a アマチュア摺動部、8b アマチュア上面、9 弁装置、10 弁体、11 弁ホルダー、12 弁座、12a 弁座シート部、12b シート面、12c テーパ面、12d 開口部、13 プレート、13a プレート中央部、13b プレート流路部、13c 旋回室、13d プレート流路部底面、14 噴孔、15 ボール、15a 面取部、16 圧縮ばね、17 流れ急変部、18 水平方向流れ、18b 外径側に方向を転じる流れ、19 開口部上端部、20 接続部、50 溶接部、ca 中心軸、H 溝深さ、L シート面長さ、M テーパ面長さ、V オーバーラップ量、W 交点、X 最短距離、Y 交点、Z 交点、α 角度、β 角度。

Claims (6)

  1. 弁座を開閉する弁体、前記弁座の前記弁体と反対の側に配設され前記弁体と前記弁座の弁座シート部との間を流れる燃料が通るプレート流路部とこのプレート流路部の下流側の先端部に燃料噴出用の噴孔とが設けられたプレートを備え、前記弁体と前記弁座シート部との間を通った燃料が前記弁座の下流端の開口部を経て前記プレート流路部に至って前記噴孔から噴出される燃料噴射弁であって、
    前記弁座シート部は、上流側の円錐状のシート面と、前記上流側のシート面の下流側端と接続部で連続的に接続された下流側の円錐状のテーパ面とで構成され、
    前記シート面と前記弁座の中心軸とのなす角をα、前記テーパ面と前記中心軸とのなす角をβとしたときに、α>βを満たし、更に、前記テーパ面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点Yが前記弁座の前記開口部の下流側端面と前記弁座の中心軸との交点Wより下流側に位置するように、前記テーパ面が形成され、
    前記プレートの前記弁座の側の端面には、
    前記開口部に対向し前記開口部に連通するプレート中央部と、
    前記プレート中央部に連通し前記プレート中央部から径方向外側に湾曲して延在する複数のプレート流路部と、
    前記プレート流路部の各々の径方向先端部に位置し、前記開口部から前記プレート中央部に供給され前記プレート流路部を通る燃料を旋回流とする旋回室とが形成され、
    前記旋回室の各々の底部に前記噴孔が開口し、
    前記交点Yが前記プレート流路部の溝深さHの範囲内に位置し、
    前記弁座の前記シート面から前記テーパ面に沿って流れ、前記開口部から前記プレート中央部に供給され前記プレート流路部を通る燃料が前記旋回室の中で旋回しながら前記噴孔から外部へ噴射される
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記角αと前記角βとの関係が、α-β≦20°を満たし、前記弁座の下流側端面の前記中心軸との交点Wよりも前記交点Yが下流側に位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記シート面の上流側端部から前記テーパ面の上流側端部までの最短距離であるシート面長さをL、前記テーパ面の上流側端部から前記開口部までの最短距離であるテーパ面長さをMとしたとき、L≦Mを満たす
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記シート面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点をZとし、前記交点Zと前記交点Yとの最短距離を最短距離X、前記中心軸の位置における最短距離Xと前記プレート流路部の溝深さHとのオーバーラップの量をオーバーラップ量Vとしたとき、前記オーバーラップ量Vと前記最短距離Xとの関係が、V≧0.6Xを満たす
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記シート面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点をZとし、前記交点Zと前記交点Yとの最短距離を最短距離X、前記中心軸の位置における最短距離Xと前記プレート流路部の溝深さHとのオーバーラップの量をオーバーラップ量Vとしたとき、前記オーバーラップ量Vと前記溝深さHとの関係が、V≧0.8Hを満たす
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記シート面を下流側へ延長した仮想円錐の頂点と前記中心軸との交点Zが、前記プレート流路部の溝深さHの範囲内に位置していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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