JP2003151838A - コイル装置およびそれを搭載したモジュール部品 - Google Patents

コイル装置およびそれを搭載したモジュール部品

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JP2003151838A
JP2003151838A JP2001347799A JP2001347799A JP2003151838A JP 2003151838 A JP2003151838 A JP 2003151838A JP 2001347799 A JP2001347799 A JP 2001347799A JP 2001347799 A JP2001347799 A JP 2001347799A JP 2003151838 A JP2003151838 A JP 2003151838A
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core
circuit board
coil pattern
coil
base surface
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JP2001347799A
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Keiji Inoue
圭司 井上
Yasuo Ohashi
靖生 大橋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モジュール部品の小型化を図る。 【解決手段】 モジュール部品2は回路基板7と、回路
基板7の端縁部に配列配置される複数の端子13とを有
する。複数の端子13が配列配置されている回路基板7
の端縁部は、製造上の問題から部品の搭載を禁止する領
域αとして設定されてきた。この部品搭載禁止領域αに
コイル装置1のコア部材4a,4bおよびコイルパター
ン3の一部分を入り込ませてコイル装置1を形成する。
今まではデッドスペースであった部品搭載禁止領域αに
コイル装置1の一部分を入り込ませて配設するので、デ
ッドスペースを削減することができる。回路基板7の小
型化ができてモジュール部品2の小型化を促進させるこ
とができる。また、部品搭載禁止領域αにコイル装置1
を形成しても、製造上の問題は防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランスやインダク
タなどのコイル装置およびそれを搭載したモジュール部
品に関するものである。
【0002】
【背景技術】図9(a)にはコイル装置の一例がモジュ
ール部品に組み込まれた状態で模式的に示され、図9
(b)にはそのコイル装置の分解図が示されている。こ
のコイル装置1はスイッチング電源モジュールなどのモ
ジュール部品2に搭載されて例えばトランス又はインダ
クタとして機能する。このコイル装置1は、コイルパタ
ーン3と、一対のコア部材4a,4bと、コア組み合わ
せ部材5とを有して構成されている。
【0003】コイルパターン3は、モジュール部品2を
構成する回路基板7に形成されており、このコイルパタ
ーン3の一部分がコア部材4a,4bによって回路基板
7の表裏両側から挟み込まれている。
【0004】図9の図示の例では、コア部材4a,4b
は両方ともに、基面部9に3本のコア足8a,8b,8
cが互いに間隔を介して配列立設されている略E字形状
のコア部材である。それらコア部材4a,4bの両端の
コア足8a,8cは、それぞれ、コイルパターン3の形
成領域よりも外側に配置される。また、中央のコア足8
bはコイルパターン3の形成領域の中央部に配置され
る。
【0005】回路基板7には、コア部材4a,4bの各
コア足8a,8b,8cの配置位置に対応する箇所にそ
れぞれコア足挿通孔10a,10b,10cが形成され
ている。コア部材4a,4bの一方側(図示の例ではコ
ア部材4a)の各コア足8a,8b,8cは回路基板7
の表面側から、また、他方側(コア部材4b)の各コア
足8a,8b,8cは回路基板7の裏面側から、それぞ
れ、対応するコア足挿通孔10a,10b,10cに挿
通されている。これにより、各コア足8a,8b,8c
の先端面同士は突き合わされている。
【0006】コア組み合わせ部材5は、例えば回路基板
7の表面側からコア部材4a,4bの両方を嵌め込んで
当該コア部材4a,4bを組み合わせて回路基板7に装
着させている。
【0007】このようなコイル装置1を組み込んだモジ
ュール部品2は、例えば、回路基板7と、この回路基板
の端縁に配列配置された複数の端子13を有して構成さ
れている。回路基板7にはコイル装置1だけでなく、他
の部品12や回路パターン(図示せず)が形成されて回
路が構成されている。その回路基板7に形成された回路
は端子13を利用して外部の回路と接続することができ
る。
【0008】ところで、モジュール部品2は次に示すよ
うにして製造することができる。まず、図6(a)に示
すような親基板15を用意する。この親基板15は、モ
ジュール部品2の回路基板7を複数枚切り出し形成する
ものであり、複数の回路基板形成領域16が配置されて
いる。
【0009】この親基板15の状態のまま、図6(b)
に示されるように、各回路基板形成領域16毎にそれぞ
れ回路パターン(図示せず)やコイルパターン3やコア
足挿通孔10を形成し、また、部品12を例えば半田に
より実装する。さらにまた、コア組み合わせ部材5を利
用してコア部材4a,4bを各回路基板形成領域16の
コイルパターン3に装着してコイル装置1を組み立て
る。これにより、各回路基板形成領域16にはそれぞれ
モジュール部品2の回路が形成される。
【0010】そして、然る後に、親基板15を各回路基
板形成領域16の境界線に沿って切断して、回路形成済
みの回路基板7を複数枚切り出す。
【0011】その後、回路基板7の端面に端子13を取
り付ける。例えば、端子13は、図7に示されるよう
に、回路基板7に取り付ける部分がクリップ状となって
おり、そのクリップでもって回路基板7の端部を挟み込
むことにより、端子13を回路基板7に取り付けること
ができる。
【0012】そして、図8に示されるように、端子13
が配列配置されている回路基板7の端縁部分を半田槽1
8内の半田融液19に浸漬する。これにより、端子13
のクリップ部分に半田が付着する。その後、その半田を
冷却固化して端子13を回路基板7に半田接続させる。
【0013】このようにして、モジュール部品2を製造
することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モジュール
部品2には小型化が要求されており、この要求に応える
べく、様々な手法が提案されている。しかしながら、よ
り一層の小型化が要求されるようになってきており、こ
の要求に応えるための新たな手法が望まれている。
【0015】この発明の目的は、モジュール部品の小型
化を図ることができるコイル装置およびそれを搭載した
モジュール部品を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決
するための手段としている。すなわち、第1の発明は、
回路基板に形成されたコイルパターンと、このコイルパ
ターンの少なくとも一部分を回路基板の表裏両側から挟
み込む一対のコア部材と、この一対のコア部材を組み合
わせるコア組み合わせ部材とを有したコイル装置におい
て、コイルパターンおよびコア部材の少なくとも一部分
が、回路基板の端縁部の予め設定されている部品搭載禁
止領域内に入り込んで配置形成されており、一対のコア
部材の少なくとも一方は基面部に複数のコア足が互いに
間隔を介して配列形成されている構成と成し、このコア
部材は、コア足の配列方向を回路基板の端縁に沿う方向
にし、一つのコア足をコイルパターン形成領域の中央部
に位置させ、他のコア足をコイルパターン形成領域より
も外側に位置させて、回路基板に配設されていることを
特徴としている。
【0017】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
一対のコア部材のうちの少なくとも一方は、基面部に3
本のコア足が互いに間隔を介して配列形成されて成る略
E字形状のコア部材と成しており、この略E字形状のコ
ア部材は、コア足の配列方向を回路基板の端縁に沿う方
向にし、かつ、中央のコア足をコイルパターン形成領域
の中央部に位置させ、また、両端のコア足はそれぞれコ
イルパターン形成領域よりも外側に位置させて回路基板
に配置される構成と成し、このコア部材の基面部は、コ
ア足の配列方向に略直行する奥行き方向の幅がコイルパ
ターンの奥行き方向の外径以上と成して、当該基面部は
コイルパターンの全面を覆う構成と成していることを特
徴としている。
【0018】第3の発明は、第1の発明の構成を備え、
一対のコア部材の少なくとも一方は、基面部に2本のコ
ア足が立設された略U字形状のコア部材と成しており、
この略U字形状のコア部材は、コア足の配列方向を回路
基板の端縁に沿う方向にし、かつ、一方のコア足をコイ
ルパターン形成領域の中央部に位置させ、他方のコア足
をコイルパターン形成領域よりも外側に位置させて回路
基板に配置させる構成と成し、このコア部材の基面部
は、コア足の配列方向に略直行する奥行き方向の幅がコ
イルパターンの奥行き方向の外径以上と成していること
を特徴としている。
【0019】第4の発明は、第2又は第3の発明の構成
を備え、コイルパターン形成領域の外側に位置する外側
のコア足は、奥行き方向の幅が基面部の奥行き方向の幅
とほぼ等しく形成されて当該コア足の端面と基面部の端
面が略同一面上に配置され、コイルパターン形成領域の
中央部に位置する中央側のコア足は奥行き方向の幅が基
面部の奥行き方向の幅よりも狭く形成されて基面部の端
面よりも引っ込んで配設されており、回路基板の端縁部
にはコア部材の外側のコア足が挿通する切り込みが形成
され、また、コア部材の中央側のコア足が挿通するコア
足挿通孔が形成されており、コア部材は基面部の端面お
よび外側のコア足の端面を回路基板の端面と略同一面上
にして配設されていることを特徴としている。
【0020】第5の発明は、第1〜第4の発明の何れか
一つの発明の構成を備え、コア組み合わせ部材は回路基
板の表面側あるいは裏面側から一対のコア部材に装着し
て一対のコア部材を組み合わせる構成と成していること
を特徴としている。
【0021】第6の発明は、回路基板と、この回路基板
の端縁部に配列配置された複数の端子とを有するモジュ
ール部品において、複数の端子が配列配置される回路基
板の端縁部は、部品の搭載を禁止する部品搭載禁止領域
と成しており、当該回路基板の端縁部には端子の配列の
間欠部が設けられ、この間欠部に第1〜第5の発明のの
何れか1つの発明のコイル装置の少なくとも一部分が入
り込んで配設されていることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態例の
説明において、前述したコイル装置やモジュール部品と
同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複
説明は省略する。
【0023】本発明者は、次に述べることに着目して、
この実施形態例のコイル装置およびモジュール部品を考
え出した。
【0024】今までは、例えば図9に示されるようなモ
ジュール部品2において、端子13が配列配置されてい
る端縁部αは、部品の搭載を禁止する領域であった。そ
れというのは、その端縁部αは、端子13を回路基板7
に半田付けすべく半田融液19に浸漬される部分であ
る。このため、その回路基板7の端縁部αに部品12が
半田を利用して実装されていると、半田融液19に浸漬
した際に、部品12と回路基板7間の半田が溶融して、
部品12が回路基板7から落ちてしまうからである。一
般的には、その回路基板7の端縁部αは、何れの部品を
も設けてはならない部品搭載禁止領域と考えられてお
り、デッドスペースであった。
【0025】これに対して、本発明者は次の点に気付い
た。つまり、コイル装置1のコイルパターン3は表面が
レジストなどによって保護されているために溶融半田の
影響を受け難こと、また、コア部材4a,4bは例えば
フェライトにより構成されているために、溶融半田の影
響を受け難いこと、さらに、コア組み合わせ部材5を半
田の影響を受け難い材料により構成することが容易であ
ることに気付いた。これらの着目点に基づいて、本発明
者は、部品搭載禁止領域と考えられてきた回路基板7の
端縁部αにコイル装置1の少なくとも一部分を配置する
という今までにはない画期的な構成を考え出した。
【0026】すなわち、図1(a)には本発明に係るコ
イル装置およびモジュール部品の一実施形態例の主要構
成部分が抜き出されて模式的に示され、図1(b)には
図1(a)のコイル装置の分解図が模式的に示されてい
る。この実施形態例において特徴的なことは、コイル装
置1がコア部材4a,4bおよびコイルパターン3の一
部分を回路基板7の部品搭載禁止領域αに入り込ませ
て、配置されていることである。換言すれば、今までは
デッドスペースであった部品搭載禁止領域αにコイル装
置1の一部分が入り込んで配置されている構成とした。
これにより、回路基板7のデッドスペースを削減するこ
とができて、モジュール部品2の小型化を図ることが容
易となる。
【0027】この実施形態例では、回路基板7のデッド
スペースをできるだけ削減するために、次に示すような
特有な構成を備えている。例えば、複数の端子13が配
列配置されている回路基板7の端縁部において、端子1
3の配列の間欠部が設けられている。この間欠部にコイ
ル装置1のコイルパターン3の一部分が入り込んで形成
されている。また、回路基板7の端縁部にはコイルパタ
ーン3の形成領域の中央部にコア足挿通孔21が形成さ
れている。このコア足挿通孔21は、略E字形状の各コ
ア部材4a,4bの中央のコア足8bを挿通させるため
の孔である。
【0028】さらに、回路基板7の端縁部には、端子1
3の配列の間欠部に、コイルパターン3の形成領域を挟
み込むようにして切り込み22,23が形成されてい
る。これら切り込み22,23は、それぞれ、コア部材
4a,4bのコア足8a,8cを挿通させるためのもの
である。この実施形態例では、各切り込み22,23は
切り込み深さLがコア足8a,8cの奥行き方向(コア
足8a,8b,8cの配列方向に略直交する方向)の幅
Hとほぼ等しくなるように形成されている。
【0029】この実施形態例では、コア部材4a,4b
において、基面部9と、両端のコア足8a,8cとは、
奥行き方向の幅Hがほぼ等しく形成されている。これに
より、基面部9の端面と、両端のコア足8a,8cの端
面とは、略同一面上に配置されている。また、中央のコ
ア足8bは、奥行き方向の幅hが基面部9の奥行き方向
の幅Hよりも狭く形成されて、当該中央のコア足8bは
基面部9の端面よりも引っ込んで配置されている。
【0030】このようなコア部材4a,4bを回路基板
7に組み込む際には、例えば、コア部材4a,4bの各
々のコア足8aを切り込み22に、また、中央側のコア
足8bをコア足挿通孔21に、さらに、コア足8cを切
り込み23に、それぞれ、挿通する。これにより、各コ
ア足8a,8b,8c同士の先端面を突き合わせ、その
後、この状態のコア部材4a,4bと、後述するコア組
み合わせ部材5とを嵌め合わせる。これにより、コア部
材4a,4bを回路基板7に組み込むことができる。つ
まり、コア部材4a,4bは、回路基板7に組み込まれ
ている状態では、コア足8a,8b,8cの配列方向が
回路基板7の端縁に沿うように配設されている。また、
これらコア部材4a,4bのそれぞれの両端のコア足8
a,8cはコイルパターン3の形成領域よりも外側に配
置され、さらに、中央のコア足8bはコイルパターン3
の形成領域の中央部に配置されることとなる。
【0031】さらにまた、この実施形態例では、そのよ
うに一対のコア部材4a,4bが回路基板7に組み込ま
れている状態では、コア部材4a,4bの基面部9の端
面および両端のコア足8a,8cの端面と、回路基板7
の端面とが略同一面上に配置されている形態と成す。
【0032】この実施形態例では、コア組み合わせ部材
5は、一対のコア部材4a,4bを組み合わせるもので
あり、ここでは、コア部材4a,4bに押圧力を加えて
各コア足8a,8b,8c同士の先端面を押し付け当接
させるための構成を備えている。
【0033】ところで、コア組み合わせ部材として、図
10に示されるようなものが提案されている。この提案
のコア組み合わせ部材30はクリップ状と成し、回路基
板32の横方向から一対のコア部材31a,31bを挟
み込んで当該コア部材31a,31bを組み合わせる構
成を有している。このようなコア組み合わせ部材30を
用いる場合には、モジュール部品の製造工程において、
例えば図6(a)に示されるような親基板を切断して各
回路基板32毎に分割分離した後に、各回路基板32に
それぞれコア組み合わせ部材30を利用して一対のコア
部材31a,31bを組み込むこととなる。
【0034】この場合、親基板よりも格段に小さい回路
基板32の状態で、コア部材31a,31bの取り付け
作業が行われるので、親基板の状態の時にコア部材の取
り付けを行う場合に比べて、コア部材の取り付け作業が
難しくなる。
【0035】また、製造工程において、一対のコア部材
が回路基板に取り付けられた後に、回路基板に形成され
ている回路の動作確認検査が行われる。コア組み合わせ
部材30を用いる場合には、各回路基板32毎に切り離
された後にコア部材31a,31bがその回路基板32
に取り付けられるので、各回路基板32毎に切り離され
た後でなければ回路の動作確認検査を行うことができな
い。この場合には、各回路基板毎に1つずつ検査を行う
こととなるので、効率が悪く、また、面倒である。
【0036】この実施形態例では、親基板の状態でもっ
てコア部材の取り付け作業や回路の動作確認検査を行う
ことを可能にするために、コア組み合わせ部材5は回路
基板7の表面側あるいは裏面側からコア部材4a,4b
に装着して当該コア部材4a,4bを組み合わせる構成
を有している。
【0037】また、この実施形態例では、コア組み合わ
せ部材5は表面に溶融半田が付着し難い材料(例えばス
テンレス)により構成されている。
【0038】なお、この実施形態例では、コア組み合わ
せ部材5は回路基板7の表面側あるいは裏面側から一対
のコア部材4a,4bに装着して当該コア部材4a,4
bを組み合わせることができる構成を有していれば、そ
の形態は特に限定されるものではない。ただ、コア組み
合わせ部材5を弾性の有る材料により構成して、その弾
性を利用してコア組み合わせ部材5からコア部材4a,
4bに押圧力を加える構成とすることが好ましい。この
場合には、コア組み合わせ部材5からコア部材4a,4
bに適宜な押圧力を加えることが容易となり、過剰な押
圧力に起因した問題や、押圧力不足に起因した問題が防
止できる。
【0039】ところで、従来では、例えば図9(a)に
示されるように、コア部材4a,4bはコイルパターン
3の一部分を覆う構成であった。換言すれば、コイルパ
ターン3は一部分がコア部材4a,4bに覆われ、他の
部分は露出している構成と成している。このため、コイ
ルパターン3からの輻射ノイズが増大し易い構成であっ
た。
【0040】このことを考慮して、この実施形態例で
は、各コア部材4a,4bの基面部9は奥行き方向の幅
Hがコイルパターン3の奥行き方向の外径Dと同等、あ
るいは、それ以上となっている(図1(b)参照)。こ
れにより、基面部9はコイルパターン3の全面を覆うこ
とができる構成と成している。この構成を備えることに
よって、コイルパターン3からの輻射ノイズを大幅に削
減することができる。
【0041】なお、この発明はこの実施形態例の形態に
限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得
る。例えば、回路基板7には、複数の端子13が配列配
置されている端縁部だけでなく、図2に示されるよう
な、端子13が配列形成されていない端縁部にも、部品
搭載禁止領域βが設定されている。この部品搭載禁止領
域βにコア部材4a,4およびコイルパターン3の一部
分を入り込ませてコイル装置1を配設する構成としても
よい。
【0042】また、この実施形態例では、モジュール部
品2の回路基板7にはコイル装置1を1個配置する例を
示したが、回路基板7に配設されるコイル装置1は回路
基板7に形成される回路構成に応じて適宜に設けられる
ものであり、2個以上のコイル装置1を回路基板7に配
設してもよい。
【0043】さらに、この実施形態例では、コア部材4
a,4bは両方共に略E字形状のE型コアであったが、
例えば、図3(a)に示されるように、コア部材4a,
4bの一方側はE型コアであり、他方側がコア足が無い
I型コアであってもよい。また、図3(b)に示される
ように、略E字形状のコア部材4a,4bの中央のコア
足8bが円柱状であるEER型コアであってもよい。
【0044】さらに、コア部材4a,4bは、図4に示
すように、2本のコア足8a,8bを有する略U字形状
のコア部材であってもよい。この略U字形状のコア部材
4a,4bでは、一方のコア足8aはコイルパターン3
の形成領域よりも外側に配置され、他方のコア足8bは
コイルパターン3の形成領域の中央部に配置されて、例
えば図8(b)に示されるように、回路基板7の端縁部
に装着される。
【0045】また、略U字形状のコア部材4a,4bに
おいても、この実施形態例と同様に、コイルパターン3
からの輻射ノイズを低減すべく、基面部9の奥行き方向
の幅Hをコイルパターン3の奥行き方向の外径D以上に
形成して、コイルパターン3が基面部9により覆われて
いる部分の面積拡大を図った構成としてもよい。
【0046】さらに、外側のコア足8aは奥行き方向の
幅を基面部9の奥行き方向の幅にほぼ一致させて形成
し、また、中央のコア足8bは奥行き方向の幅を基面部
9の奥行き方向の幅よりも狭くして基面部9の端面より
も引っ込み配置させてもよい。この略U字形状のコア部
材4a,4bを採用する場合において、この実施形態例
と同様に、図4(c)に示されるように、回路基板7の
端縁部には、各コア部材4a,4bの外側のコア足8a
が挿通するコア足挿通用の切り込み22を設け、また、
中央のコア足8bが挿通するコア足挿通孔21を設け
て、コア部材4a,4bは端面が回路基板7の端面と略
同一面上となるように回路基板7に配置させてもよい。
【0047】さらに、この実施形態例では、回路基板7
の端縁部には、コア部材4a,4bの両端のコア足8
a,8cが挿通するコア足挿通用の切り込み22,23
が形成されていたが、例えば、図5(a)に示されるよ
うに、切り込み22,23に代えて、コア足8a,8c
が挿通するコア足挿通孔24,25を設けてもよい。こ
の場合には、一対のコア部材4a,4bは例えば図5
(b)に示されるように回路基板7に組み込まれること
となる。
【0048】さらに、この実施形態例では、コア組み合
わせ部材5はステンレスにより構成されていたが、コア
組み合わせ部材5は表面に溶融半田が付着しない材料に
より構成すればよく、例えば、銅の表面に、溶融半田が
付着しない材料をコーティングしたものによりコア組み
合わせ部材5を構成してもよい。
【0049】さらに、この実施形態例では、コア組み合
わせ部材5は回路基板7の表面側あるいは裏面側の一方
側からコア部材4a,4bに装着して当該コア部材4
a,4bを組み合わせる構成のものであったが、例え
ば、コア組み合わせ部材5は、回路基板7の表面側に配
置されるものと、回路基板7の裏面側に配置されるもの
との2つの部材から成る構成とし、回路基板7の表裏両
側からコア部材4a,4bを挟み込んで当該コア部材4
a,4bを組み合わせる構成としてもよい。
【0050】さらに、この実施形態例では、コイル装置
1は部品搭載禁止領域αに一部分を入り込ませて配設さ
れていたが、例えば、コイル装置1が小さいものである
場合には、もちろん、コイル装置1の全部を部品搭載禁
止領域αに配置してもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、コイルパターンおよ
びコア部材の少なくとも一部分を回路基板の端縁部の部
品搭載禁止領域内に入り込ませて形成した。今までデッ
ドスペースであった部品搭載禁止領域内にコイル装置の
一部分が形成されるので、デッドスペースを削減するこ
とができる。その分、回路基板を小型化することができ
て、モジュール部品の小型化を図ることができる。
【0052】コア部材は略E字形状と成し、このコア部
材の基面部はコイルパターンの全面を覆う構成であるも
のにあっては、コイルパターンからの輻射ノイズを格段
に減少させることができる。また、コア部材が略U字形
状と成し、このコア部材の基面部は奥行き方向の幅がコ
イルパターンの奥行き方向の外径以上であるものにあっ
ては、基面部により覆われるコイルパターンの面積が拡
大することから、コイルパターンからの輻射ノイズを低
減させることができる。
【0053】コア部材は基面部の端面および外側のコア
足の端面を回路基板の端面と略同一面上にして配設され
ているものにあっては、コア部材を回路基板の最も端に
寄せて配設することができて、回路基板のデッドスペー
スをより一層減少させることができる。
【0054】コア組み合わせ部材は回路基板の表面側あ
るいは裏面側から一対のコア部材に装着して一対のコア
部材を組み合わせる構成と成しているものにあっては、
モジュール部品の製造工程において、モジュール部品の
回路基板を切り出す前の親基板の状態のままで、各回路
基板形成領域にそれぞれコイルパターンを形成すると共
に、そのコイルパターンにコア部材をコア組み合わせ部
材を利用して装着させることができる。このように親基
板の状態のままでコア部材の取り付け作業を行うことが
できることによって、作業効率を高めることができる。
また、親基板の状態のままで、コイル装置を含めた回路
の動作確認検査を行うことができるので、検査を行い易
くできて、検査効率を向上させることができる。
【0055】複数の端子が配列配置されている回路基板
の端縁部には、端子の配列の間欠部を設け、この間欠部
にコイル装置の少なくとも一部を入り込ませて配設した
構成のものにあっては、複数の端子が配列配置されてい
る端縁部であっても、コイル装置を回路基板の端縁に配
置させることができて、デッドスペースを削減すること
が可能となる。これにより、モジュール部品の大幅な小
型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコイル装置およびモジュール部
品の一実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】その他の実施形態例を説明するための図であ
る。
【図3】コア部材のその他の形状例を示すモデル図であ
る。
【図4】略U字形状のコア部材の一例を説明するための
図である。
【図5】その他の実施形態例を説明するための図であ
る。
【図6】モジュール部品の製造工程の一例を説明するた
めの図である。
【図7】図6に引き続き、モジュール部品の製造工程の
一例を説明するための図である。
【図8】さらに図7に引き続き、モジュール部品の製造
工程の一例を説明するための図である。
【図9】コイル装置およびモジュール部品の一従来例を
示すモデル図である。
【図10】コイル装置のその他の従来例を示すモデル図
である。
【符号の説明】
1 コイル装置 2 モジュール部品 3 コイルパターン 4a,4b コア部材 5 コア組み合わせ部材 7 回路基板 8a,8b,8c コア足 9 基面部 21 コア足挿通孔 22,23 切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E351 BB09 BB11 BB15 GG20 5E070 AA01 AA11 CB03 CB12 5E338 BB80 CC10 CD17 EE22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板に形成されたコイルパターン
    と、このコイルパターンの少なくとも一部分を回路基板
    の表裏両側から挟み込む一対のコア部材と、この一対の
    コア部材を組み合わせるコア組み合わせ部材とを有した
    コイル装置において、コイルパターンおよびコア部材の
    少なくとも一部分が、回路基板の端縁部の予め設定され
    ている部品搭載禁止領域内に入り込んで配置形成されて
    おり、一対のコア部材の少なくとも一方は基面部に複数
    のコア足が互いに間隔を介して配列形成されている構成
    と成し、このコア部材は、コア足の配列方向を回路基板
    の端縁に沿う方向にし、一つのコア足をコイルパターン
    形成領域の中央部に位置させ、他のコア足をコイルパタ
    ーン形成領域よりも外側に位置させて、回路基板に配設
    されていることを特徴としたコイル装置。
  2. 【請求項2】 一対のコア部材のうちの少なくとも一方
    は、基面部に3本のコア足が互いに間隔を介して配列形
    成されて成る略E字形状のコア部材と成しており、この
    略E字形状のコア部材は、コア足の配列方向を回路基板
    の端縁に沿う方向にし、かつ、中央のコア足をコイルパ
    ターン形成領域の中央部に位置させ、また、両端のコア
    足はそれぞれコイルパターン形成領域よりも外側に位置
    させて回路基板に配置される構成と成し、このコア部材
    の基面部は、コア足の配列方向に略直行する奥行き方向
    の幅がコイルパターンの奥行き方向の外径以上と成し
    て、当該基面部はコイルパターンの全面を覆う構成と成
    していることを特徴とした請求項1記載のコイル装置。
  3. 【請求項3】 一対のコア部材の少なくとも一方は、基
    面部に2本のコア足が立設された略U字形状のコア部材
    と成しており、この略U字形状のコア部材は、コア足の
    配列方向を回路基板の端縁に沿う方向にし、かつ、一方
    のコア足をコイルパターン形成領域の中央部に位置さ
    せ、他方のコア足をコイルパターン形成領域よりも外側
    に位置させて回路基板に配置させる構成と成し、このコ
    ア部材の基面部は、コア足の配列方向に略直行する奥行
    き方向の幅がコイルパターンの奥行き方向の外径以上と
    成していることを特徴とした請求項1記載のコイル装
    置。
  4. 【請求項4】 コイルパターン形成領域の外側に位置す
    る外側のコア足は、奥行き方向の幅が基面部の奥行き方
    向の幅とほぼ等しく形成されて当該コア足の端面と基面
    部の端面が略同一面上に配置され、コイルパターン形成
    領域の中央部に位置する中央側のコア足は奥行き方向の
    幅が基面部の奥行き方向の幅よりも狭く形成されて基面
    部の端面よりも引っ込んで配設されており、回路基板の
    端縁部にはコア部材の外側のコア足が挿通する切り込み
    が形成され、また、コア部材の中央側のコア足が挿通す
    るコア足挿通孔が形成されており、コア部材は基面部の
    端面および外側のコア足の端面を回路基板の端面と略同
    一面上にして配設されていることを特徴とした請求項2
    又は請求項3記載のコイル装置。
  5. 【請求項5】 コア組み合わせ部材は回路基板の表面側
    あるいは裏面側から一対のコア部材に装着して一対のコ
    ア部材を組み合わせる構成と成していることを特徴とし
    た請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコイル装
    置。
  6. 【請求項6】 回路基板と、この回路基板の端縁部に配
    列配置された複数の端子とを有するモジュール部品にお
    いて、複数の端子が配列配置される回路基板の端縁部
    は、部品の搭載を禁止する部品搭載禁止領域と成してお
    り、当該回路基板の端縁部には端子の配列の間欠部が設
    けられ、この間欠部に請求項1乃至請求項5の何れか1
    つに記載のコイル装置の少なくとも一部分が入り込んで
    配設されていることを特徴としたモジュール部品。
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