JP2003147289A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JP2003147289A JP2001345517A JP2001345517A JP2003147289A JP 2003147289 A JP2003147289 A JP 2003147289A JP 2001345517 A JP2001345517 A JP 2001345517A JP 2001345517 A JP2001345517 A JP 2001345517A JP 2003147289 A JP2003147289 A JP 2003147289A
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Toshiki Takahashi
俊貴 高橋
Michio Umeda
道夫 梅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、環境に悪影響を与える有機溶剤を使
用しない水分散型の両面粘着テープを、最終製品として
は不要な工程紙を用いず、また2層の粘着剤層を別々の
工程で作製するために、生産性が非常に悪いという従来
の問題を改善することができる両面粘着テープの製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】支持体に水分散型粘着剤組成物を直接塗工
して両面粘着テープを製造する両面粘着テープの製造方
法であって、特に支持体として湿潤時の引張強度(MD
方向)が2.0N/15mm以上の不織布、および湿潤
時の引張強度(MD方向)が2.0N/15mm以上であ
り、かつ湿潤時の伸び(MD方向)が15%以下の不織
布に水分散型粘着剤組成物を直接塗工して両面粘着テー
プを製造する両面粘着テープの製造方法に係るものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布の両側に水
分散型の粘着剤層を有する両面粘着テープの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤には主として、溶剤型の粘
着剤が用いられてきた。しかし、これら溶剤型粘着剤
は、有機溶媒中で合成あるいは溶解されているため、塗
工時の溶剤の揮発が環境的に問題があり、水媒体中に粘
着剤粒子を分散ないし乳化させた水分散型の粘着剤への
転換が図られている。
【0003】また両面粘着テープは、支持体の両側に粘
着剤層を設けた構造を有しているが、従来は支持体の両
側に形成される粘着剤層を、それぞれ別々の剥離紙上に
形成した後、支持体と貼り合わせる事で製造されてき
た。そして粘着剤に対して剥離性を有する剥離紙を介し
てロール状に巻き取られた形態をとっている。
【0004】すなわち、まず第一工程として図1(a)
に示すように、両面がシリコーン系剥離処理剤や長鎖ア
ルキル系剥離処理剤等により剥離処理された剥離紙10
が巻き取られている剥離紙供給ロール20から剥離紙1
0を供給し、塗工部3により粘着剤組成物を所望の厚さ
に塗工し、乾燥部4により剥離紙10に塗工された粘着
剤組成物を加熱してその粘着剤組成物から溶媒を除去
し、貼り合せ部5により乾燥部4で加熱乾燥された剥離
紙10上の粘着剤組成物に、支持体供給ロール21から
供給された支持体11を積層し、得られた積層体30を
積層体ロール22で巻き取られる。
【0005】次に、第二工程として図1(b)に示すよ
うに、剥離処理された工程紙供給ロール23から工程紙
12を供給し、塗工部3により粘着剤組成物を所望の厚
さに塗工し、乾燥部4により工程紙12に塗工された粘
着剤組成物を加熱してその粘着剤組成物から溶媒を除去
し、貼り合せ部5により乾燥部4で加熱乾燥された工程
紙12上の粘着剤組成物に、第一工程で作製した積層体
ロール22から供給された積層体30を支持体の両側に
粘着剤層が存在するように積層し、その後工程紙12を
粘着剤層から剥離し工程紙巻取りロール24で巻取り、
得られた両面粘着テープを両面粘着テープ巻取りロール
25で巻き取る工程をとっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため従来の両面粘
着テープの製造方法では、最終製品としては不要な工程
紙が必要であり、これに伴いコストがかかること、また
2層の粘着剤層を別々の工程で作製するために、生産性
が非常に悪いという問題を抱えていた。
【0007】本発明は、環境に悪影響を与える有機溶剤
を使用しない水分散型の両面粘着テープを、最終製品と
しては不要な工程紙を用いず、また2層の粘着剤層を別
々の工程で作製するために、生産性が非常に悪いという
従来の問題を改善し、一回の工程で支持体の両側に粘着
剤層を有する水分散型両面粘着テープ類を製造すること
ができる両面粘着テープの製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するために鋭意検討し、特定の不織布を用い
れば、最終製品としては不要な工程紙を用いず、水分散
型両面粘着テープの2層の粘着剤層の塗工・乾燥を一回
の工程で行うことができる製造方法を見出し、本発明を
完成させたものである。
【0009】すなわち本願発明は、支持体に水分散型粘
着剤組成物を直接塗工して両面粘着テープを製造する両
面粘着テープの製造方法(請求項1)であって、特に支
持体として湿潤時の引張強度(MD方向)が2.0N/1
5mm以上の不織布に水分散型粘着剤組成物を直接塗工
して両面粘着テープを製造する両面粘着テープの製造方
法(請求項2)、および湿潤時の引張強度(MD方向)が
2.0N/15mm以上であり、かつ湿潤時の伸び(M
D方向)が15%以下の不織布に水分散型粘着剤組成物
を直接塗工して両面粘着テープを製造する両面粘着テー
プの製造方法(請求項3)に係るものである。
【0010】また本願発明は、上記両面粘着テープの製
造方法であって、支持体の上面及び下面に水分散型粘着
剤組成物を直接塗工して両面粘着テープを製造する両面
粘着テープの製造方法(請求項4)、またダイコーター
を用いて水分散型粘着剤組成物を塗工する両面粘着テー
プの製造方法(請求項5)に係るものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。支持体に直接水分散型粘着剤組成物を塗工し、乾燥
することにより、支持体の両側に粘着剤層を有する両面
粘着テープが一回の塗工、及び乾燥工程で製造すること
ができる。従って、請求項1に記載の発明によれば、二
層の粘着剤層を一度の工程で作製することができ、従来
のような最終製品には不要な工程紙を使用することなく
両面粘着テープを製造することができるため、製造コス
トを低く抑えることができる。
【0012】また請求項2に記載の発明によれば、支持
体として不織布を用いる場合、不織布の湿潤時の引張強
度(MD方向)が2.0N/15mm以上であるので、製
造工程中に支持体が切れることなく、塗工、乾燥するこ
とができる。
【0013】また請求項3に記載の発明によれば、支持
体として不織布を用いる場合、不織布の湿潤時の引張強
度(MD方向)が2.0N/15mm以上であり、かつ湿
潤時の伸び(MD方向)が15%以下であるので、製造
工程中に支持体が切れることなく、塗工、乾燥すること
ができ、さらに支持体にシワなどが発生せず、綺麗に巻
き取ることができる。
【0014】また請求項4に記載の発明によれば、不織
布の上面及び下面に水分散型粘着剤組成物を直接塗工し
て両面粘着テープを製造する。したがって上面及び下面
にそれぞれ適宜な粘着剤組成物層を設けることができ、
さらにその厚みも個別に調整しうる。
【0015】また請求項5に記載の発明によれば、ダイ
コーターを用いて水分散型粘着剤組成物を塗工して両面
粘着テープを製造する。したがって、省スペースで支持
体の両面に水分散型粘着剤組成物を塗工することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施例に係る両
面粘着テープの製造装置全体の概略構成を示す。
【0017】本実施例に係る粘着テープの製造装置は、
図2に示すように、大きく分けてシート状、テープ状、
あるいはフィルム状などの支持体11が巻き取られてい
る支持体供給ロール21と、この支持体供給ロール21
からの支持体11に粘着剤組成物を所望の厚さに直接塗
工する塗工部3と、支持体11に塗工された粘着剤組成
物を加熱して、その粘着剤組成物から溶剤を除去して粘
着剤層とする乾燥部4と、剥離紙供給ロールより供給さ
れた両面が剥離性を有する剥離紙10を乾燥部4で加熱
乾燥された支持体11の上側もしくは下側から貼り合せ
る貼り合せ部5と、この積層体を巻き取る両面粘着テー
プ巻き取り部25とで構成されている。以下、各部の構
成を詳細に説明する。
【0018】支持体供給ロール21は、シート状、テー
プ状、あるいはフィルム状などの支持体11が巻き取ら
れている。
【0019】本発明において使用される支持体は、例え
ば紙類(和紙、クラフト紙等)、布類(綿、スフ、化
繊、不織布等)、プラスチック類(セロハン、ポリプロ
ピレン、エチレン・プロピレン共重合体・ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アセテート、ポリ
スチレン、ポリアクリロニトリル等)、金属箔、あるい
はこれらのプラスチックラミネート体等を用いることが
できる。また、ゴム状の弾性を示すポリマーからなるフ
ィルムや発泡体を用いることもできる。その厚さも通常
200μm以下であるが、用いる基材の種類や用途、目
的に応じて適宜決定できる。さらに、基材には下塗り処
理、目止め処理、コロナ処理、背面処理など、公知の処
理を行ったものを使用することができる。
【0020】一般に両面粘着テープの支持体として用い
られる不織布は、安価で手切れ性が良い紙製の物が用い
られるが、これは耐水性に乏しく乾燥時の引張強度に対
して湿潤時の引張強度が著しく低下する。しかしながら
有機溶剤を含浸させた場合はその強度の低下は見られな
い。このため、溶剤型の粘着剤組成物を用いる場合は問
題にはならないが、水分散型の粘着剤組成物を不織布に
直接塗工すると乾燥中に不織布が切断してしまうという
問題があった。
【0021】本発明において、支持体としては耐水性の
高い不織布を用いることを特徴とし、その指標として湿
潤時の引張強度が2.0N/15mm以上、好ましくは
5.0N/15mm以上、更に好ましくは10N/15
mm以上であることが望ましい。湿潤時の引張強度が
2.0N/15mm未満では、不織布に水分散型粘着剤
組成物を塗工した場合、乾燥部内で切断するという問題
が発生するため使用できない。また伸びも小さい物が望
ましく、湿潤時の伸びが15%以下、好ましくは10%
以下であることが望ましい。15%以上支持体が伸びる
と支持体にシワなどが発生し、また綺麗に巻き取れない
という問題が発生する場合がある。
【0022】なお上記湿潤時の引張強度および伸びは、
JIS L−1096(湿潤強度測定法)に準じて測定
した値である。
【0023】塗工部3は、支持体供給ロール21からの
支持体11に粘着剤組成物を、その支持体11の幅方向
における所望の幅で、なおかつ所望の厚さとなるように
直接塗工するためのものである。この塗工部3は、例え
ば粘着剤組成物を供給するための供給タンク31と、こ
の支持体11の所望の幅に合わせて供給タンク31から
供給された粘着剤組成物を支持体11に直接塗工するダ
イコーター32とを備え、支持体の上面及び下面に水分
散型粘着剤組成物を直接塗工することができる。この
際、支持体の上面および下面に塗工する水分散型粘着剤
組成物は同じ組成物であってもかまわないが、用途に応
じて異なる組成物を塗工することもできる。また粘着剤
組成物層の厚みも個別に調整することができる。
【0024】また支持体に通気性の高い支持体を用いた
場合、一方向から粘着剤組成物を塗工するだけで反対面
にも粘着剤組成物が染み出し、同時に粘着剤層を形成す
ることも可能である。このようにして、粘着剤組成物を
支持体11に、その支持体11の所望の幅で、なおかつ
所望の厚さとなるように直接塗工している。
【0025】なお、塗工部3の構成は、上述したような
ダイコーターが省スペースで設置でき生産効率も良いと
いう理由で好適に用いることができるが、これに限定さ
れるものではなく、コンマコーター、ロールコーター、
グラビアコーターなどの他の塗工方式のものであっても
良く、粘着剤組成物の厚み調整の手法も各塗工方式にあ
わせて適宜に変更実施することが可能である。
【0026】乾燥部4は粘着剤組成物が塗工された支持
体11が塗工部3より搬送され、乾燥部4内を通過する
際に支持体に熱風を吹き付けて加熱し、その粘着剤組成
物から溶媒や未反応モノマーを除去して粘着剤層を形成
する。本発明において使用される乾燥部4は、支持体1
1の上下方向から熱風を吹きつけて乾燥できるフローテ
ィング方式であることが必要である。この条件を満たす
ものであれば、乾燥装置は特に限定されるものではない
が、乾燥条件の幅広い選択性の理由で、それぞれ独立し
て熱風温度を調節できるように乾燥ゾーンが分割される
ことが好ましい。また、この乾燥ゾーンの数は多ければ
より精密な乾燥条件のコントロールができ好ましい。
【0027】貼り合せ部5では、この乾燥部4で加熱乾
燥された支持体11に粘着剤に対して両面が剥離性を有
する剥離紙10を支持体11の上側もしくは下側から貼
り合せる(図2では下側から貼り合せている)。この
際、粘着剤層が露出した面に接触するロールは、シリコ
ンロールのような非粘着性のロールが用いられる。
【0028】両面粘着テープ巻取りロール25では、貼
り合せ部5で剥離紙と貼り合わせられた支持体11を巻
き取り、このようにして両面粘着テープが製造される。
【0029】本発明において用いられる水分散型粘着剤
組成物は、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、ある
いはこれらの混合物系粘着剤を、適宜乳化剤や分散剤を
用いて水中に分散させたものを用いることができる。
【0030】アクリル系の水分散型粘着剤としては、主
モノマーである(メタ)アクリル酸エステルにエマルシ
ョン粒子の安定化、粘着剤層の支持体への密着性の向
上、また被着体への初期接着性の向上などを目的として
官能基含有ビニル系モノマーを併用し、これに適宜な乳
化剤および重合開始剤等を用いてエマルション重合させ
たものを用いることができる。
【0031】また本発明において用いられる天然ゴム系
および合成ゴム系粘着剤としては、ブチルゴム、ブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、ネオプレン、ポリイソブチレン、アクリロニトリル
−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重
合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレ
ン−エチレン−ブタジエンブロック共重合体等を挙げる
事ができる。
【0032】また、本発明の上記水分散型粘着剤には、
必要に応じて各種添加剤、たとえば、架橋剤、剥離調整
剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、染
料、老化防止剤などを配合することができる。
【0033】本発明においては、上記水分散型粘着剤の
ポリマー粒子径は、機械的安定性、塗工性が良好なもの
であれば良く、0.1〜3μm、好ましくは0.2〜1
μmに調整されることが望ましい。ここで、粒径が0.
1μmより小さい場合は水分散型粘着剤の粘度が上昇
し、また3μmより大きい場合は粒子間の融着性が低下
し凝集力が低下する場合がある。
【0034】また本発明の水分散型粘着剤の固形分濃度
は、特に限定されないが塗工後の乾燥時間を短縮するた
めには50重量%以上とすることが望ましい。
【0035】組成物の乾燥後の厚みは特に限定はなく、
1mmを超える厚さとすることもできるが、一般には50
0μm以下、好ましくは3〜300μm、特に好ましく
は5〜200μm程度である。
【0036】本発明の両面粘着テープの製造方法は、塗
工部により支持体の両側に粘着剤層を有するように塗工
し、乾燥装置により塗工した粘着剤組成物から水分を除
去して粘着剤層を形成する工程に特徴を有するものであ
って、その他の工程は一般的に行われている粘着テープ
の製造方法を適宜用いることができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例を上げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。なお以下において部とあるのは、すべて重量部を
意味するものである。
【0038】(水分散型粘着剤組成物)冷却管、窒素導
入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、アクリ
ル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル10
部、アクリル酸3部、3―メタクリルオキシプロピルメ
チルジエトキシシラン(KBE−502:信越シリコー
ン株式会社製)0.05部、2,2´−アゾビス[2−
(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン]]ジヒドロクロライド(開始剤)0.1部、ドデカ
ンチオール(連鎖移動剤)0.05部を、ポリオキシエ
チレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤)2部を水10
0部に加えて乳化重合したのち、10重量%アンモニウ
ム水を添加して中和して、固形分量60%、平均粒子径
400nmの水分散型アクリル系粘着剤を得た。
【0039】実施例1 得られた水分散型アクリル系粘着剤を、MD方向の湿潤
強度が3.5N/15mm、湿潤伸びが7%の不織布に
ダイコーターで乾燥後の総厚みが150μmとなるよう
に図2に示した塗工機で塗工し、乾燥させて両面粘着テ
ープを得たところ、支持体が塗工時に切れたり、シワが
発生するなどの製造時のトラブルは見られなかった。
【0040】実施例2 得られた水分散型アクリル系粘着剤を、MD方向の湿潤
強度が27N/15mmで湿潤伸びが12%の不織布に
ダイコーターで乾燥後の総厚みが150μmとなるよう
に図2に示した塗工機で塗工し、乾燥させて両面粘着テ
ープを得たところ、支持体が塗工時に切れたり、シワが
発生するなどの製造時のトラブルは見られなかった。
【0041】比較例1 得られた水分散型アクリル系粘着剤を、MD方向の湿潤
強度が1.5N/15mmの不織布にダイコーターで乾
燥後の総厚みが150μmとなるように図2に示したよ
うな塗工機で塗工したところ、支持体が塗工時に切断す
るトラブルが発生した。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、支持体に直接水分散型粘着剤
組成物を塗工し、乾燥することにより、支持体の両側に
粘着剤層を有する両面粘着テープが一回の塗工、及び乾
燥工程で製造することができる。従って、二層の粘着剤
層を一度の工程で作製することができ、従来のような最
終製品には不要な工程紙を使用することなく両面粘着テ
ープを製造することができるため、製造コストを低く抑
えることができる。
【0043】また請求項2に記載の発明によれば、支持
体として不織布を用いる場合、不織布の湿潤時の引張強
度(MD方向)が2.0N/15mm以上であるので、製
造工程中に支持体が切れることなく、塗工、乾燥するこ
とができる。
【0044】また請求項3に記載の発明によれば、支持
体として不織布を用いる場合、不織布の湿潤時の引張強
度(MD方向)が2.0N/15mm以上であり、かつ湿
潤時の伸び(MD方向)が15%以下であるので、製造
工程中に支持体が切れることなく、塗工、乾燥すること
ができ、さらに支持体にシワなどが発生せず、綺麗に巻
き取ることができる。
【0045】また請求項4に記載の発明によれば、不織
布の上面及び下面に水分散型粘着剤組成物を直接塗工し
て両面粘着テープを製造する。従って上面及び下面にそ
れぞれ適宜な粘着剤組成物層を設けることができ、さら
にその厚みも個別に調整しうる。
【0046】また請求項5に記載の発明によれば、ダイ
コーターを用いて水分散型粘着剤組成物を塗工して両面
粘着テープを製造する。したがって、省スペースで支持
体の両面に水分散型粘着剤組成物を塗工することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の製造装置の概略図であり、(a)は一段
階目の製造工程を示し、(b)は二段階目の製造工程を
示す。
【図2】本発明の実施例に係る両面テープの製造装置全
体の概略構成を示す。
【符号の説明】
10 剥離紙 11 支持体 20 剥離紙供給ロール 21 支持体供給ロール 25 両面粘着テープ巻き取りロール 3 塗工部 31 供給タンク 32 ダイコーター 4 乾燥部 5 貼り合せ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に水分散型粘着剤組成物を直接塗工
    して両面粘着テープを製造する両面粘着テープの製造方
    法。
  2. 【請求項2】支持体として湿潤時の引張強度(MD方向)
    が2.0N/15mm以上の不織布を用いる請求項1記
    載の両面粘着テープの製造方法。
  3. 【請求項3】支持体として湿潤時の引張強度(MD方向)
    が2.0N/15mm以上であり、かつ湿潤時の伸び
    (MD方向)が15%以下の不織布を用いる請求項1記
    載の両面粘着テープの製造方法。
  4. 【請求項4】支持体の上面及び下面に水分散型粘着剤組
    成物を直接塗工して両面粘着テープを製造することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の両面粘着テー
    プの製造方法。
  5. 【請求項5】ダイコーターを用いて水分散型粘着剤組成
    物を塗工することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の両面粘着テープの製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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