JP2003145006A - コータとそれを用いた塗布方法及びコータの製造方法 - Google Patents

コータとそれを用いた塗布方法及びコータの製造方法

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JP2003145006A
JP2003145006A JP2001347292A JP2001347292A JP2003145006A JP 2003145006 A JP2003145006 A JP 2003145006A JP 2001347292 A JP2001347292 A JP 2001347292A JP 2001347292 A JP2001347292 A JP 2001347292A JP 2003145006 A JP2003145006 A JP 2003145006A
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coater
coating liquid
liquid
photocatalytic
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JP2001347292A
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Shigehisa Kawabe
川邉  茂寿
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布開始前にコータの塗布液と接する部分を
塗布液の溶媒で濡らすこと無く、直接に塗布液の供給を
可能にし、長時間の塗布を行ってもコータの清掃を不要
とし、筋、泡故障の無い塗布を可能にするコータ及び当
該コータを使用した塗布方法並びに当該コータの製造方
法の提供。 【解決手段】 コータを構成する少なくとも2本のバー
により形成される1つ以上のスリットから塗布液を膜状
に噴出させ、間隙を隔てて前記コータと非接触に設置あ
るいは搬送される支持体に、前記膜状に噴出された塗布
液を衝突させて塗布を行うコータにおいて、該コータの
塗布液と接する部分のうち少なくとも一部分が光触媒性
被覆物で被覆されていることを特徴とするコータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコータ及びそれを使
用した塗布方法並びに前記コータの製造方法に関し、詳
しくは塗布故障が少なく良好な塗布品質が得られ、清掃
性が良好なコータ及びそれを使用した塗布方法並びに前
記コータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より連続走行する帯状支持体に塗布
液を塗布する方法としては、コータから押し出された塗
布液がビードを形成して支持体に塗布するエクストルー
ジョン塗布方法、スライド塗布方法、コータから押し出
された塗布液が膜を形成し、自然落下で支持体に塗布す
るカーテン塗布方法及びコータから塗布液を噴出させ、
膜を形成し支持体に塗布する方法、液溜め部で支持体上
に過剰に塗布された塗布液をバックアップロール上にあ
るブレードにより一定の膜厚にして塗布するコンマ塗布
方法が知られている。
【0003】エクストルージョン塗布方法にはエクスト
ルージョン型コータ、スライド塗布方法にはスライド型
コータ、カーテン塗布方法にはエクストルージョン型コ
ータ、又はスライド型コータ、コンマ塗布方法にはコン
マ型コータが使用されている。
【0004】これら、エクストルージョン型コータ、ス
ライド型コータを使用した塗布方法は前計量型塗布方法
と呼ばれ、高速、薄膜、多層同時塗布が可能であり、そ
の特徴により写真感光材料や磁気記録材料等のコータと
して広く用いられている。このタイプのコータでは、送
液ポンプにより塗布層装置内に送られた塗布液は、幅方
向にひろがるポケットと称している液溜まりに入り、こ
こから塗布幅方向に均一になるように狭いスリットから
スライド面を流下し、あるいはスリットの出口から直
接、あるいは自然流下により支持体上に塗布される。
【0005】前計量型塗布方法に使用する前計量型のコ
ータは、塗布幅方向での塗布流量の均一化を図るため、
スリットの間隙はかなり狭く、対象とする塗布液によっ
て異なるが、例えば感光材料用塗布液の場合、その幅は
100μm〜1000μm程度である。
【0006】前計量型のコータは、塗布液を供給する金
属部材で構成されるコータ先端(単にエッジ部あるいは
リップ部ともいう)から、走行する帯状支持体上へ塗布
液を均一な厚さに移動させて塗布を行っているため、塗
布液のリップ部からの液離れの均一性が塗布膜厚の均一
性に大きく影響する。この液離れ部分のリップ部の加工
精度の改善は従来より行われているが、リップ部の気泡
付着、異物付着、乾燥等が、リップ部の塗布液の流動性
に影響を与え、筋状の塗布ムラや異物故障の発生原因と
なっている。この問題は長時間の連続塗布を行うほど顕
著となり、定期的な塗布中断によるリップ部やスリット
内部の清掃が必要で、支持体や塗布液のロス、作業の煩
雑化等により生産性を損ねていた。
【0007】また、塗布液は通常、供給前のコータ内壁
が乾いた状態で供給を開始し、コータ内部の液溜りや流
路が塗布液で満たされてから、スリットを通ってスリッ
ト口から流出される。その際、塗布液が接するコータ内
部の表面がその塗布液に対して濡れ性が悪い場合、コー
タ内壁面や流路壁面に気泡が付着して残留し、これが塗
布開始後に壁面より剥離して塗布液とともに排出され、
ピンホール状に塗布抜けとなる塗布故障(泡故障)とな
ったり、コータリップ部に再付着して塗布液の均一な流
れを阻害し、支持体の走行方向に長く発生し続ける筋状
の塗布故障(筋故障)の発生につながるという問題があ
る。
【0008】コンマ型コータは、後計量型塗布方法と呼
ばれ、10Pa・s以上の高粘度の塗布液の塗布が可能
である。コンマ塗布方法では、例えば、送液ポンプによ
り送られてきた塗布液が一旦ダムと称する液溜め部に溜
められ、塗布液はバックアップロール上にあるコンマブ
レードにより一定の膜厚にして支持体上に塗布される。
【0009】そして、前述の前計量型塗布方法及び後計
量型塗布方法において、塗布故障の低減については、コ
ータ周辺のクリーン化、支持体の塗布前清掃や搬送ロー
ルの清掃による支持体上異物の除去、支持体の帯電除去
による異物付着防止、塗布液のろ過による液中異物の除
去、コータの頻繁な清掃等に特別な配慮が払われ、注意
深く塗布が行われている。
【0010】このような問題に対応するために前計量型
コータにおいては、例えばフラッシング水等の水リーダ
ーと呼ばれる操作を行い、コータ内部をあらかじめ水で
濡らすことにより、塗布液の濡れの確保を図っていた。
又、特開平6−015212号に記載されている様に、
塗布液供給流路部からスリット部にかけてその内部表面
を、ガラス被覆物及びセラミックコーティングすること
によって、ヨウ化メチレンに対する接触角が40°以
下、エチレングリコールに対する接触角が30°以下、
蒸留水に対する接触角が60°以下である表面にするこ
とで気泡による故障を防止する技術が開示されている。
【0011】しかしこのような操作を行っても十分では
なく、例えば感光材料のように高品質が要求される場合
には、水から塗布液に切り替える際、スリットの内部を
シゴキと称してこすり、塗布液の濡れを助長しなければ
ならない場合もあり、先頭での塗布液濃度安定のため等
による時間ロス、液ロスが大きく安定した塗布が行える
コータ及び当該コータを使用した塗布方法並びに当該コ
ータの製造方法の開発が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記状況に鑑
みなされたものであり、その目的は、塗布開始前にコー
タの塗布液と接する部分を塗布液の溶媒で濡らすこと無
く、直接に塗布液の供給を可能にし、長時間の塗布を行
ってもコータの清掃を不要とし、筋、泡故障の無い塗布
を可能にするコータ及び当該コータを使用した塗布方法
並びに当該コータの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の構成
により達成された。
【0014】1)コータを構成する少なくとも2本のバ
ーにより形成される1つ以上のスリットから塗布液を膜
状に噴出させ、間隙を隔てて前記コータと非接触に設置
あるいは搬送される支持体に、前記膜状に噴出された塗
布液を衝突させて塗布を行うコータにおいて、該コータ
の塗布液と接する部分のうち少なくとも一部分が光触媒
性被覆物で被覆されていることを特徴とするコータ。
【0015】2)前記スリットの間隙が塗布液の入口側
が広く出口側が狭くなっており、かつスリット出口間隙
DがD≦5×10-5[m]であることを特徴とする1)
に記載のコータ。
【0016】3)上流から下流に向かって連続搬送され
る帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバ
ーにより形成される1つ以上のスリットから塗布液を流
出させ、前記支持体と前記スリットの塗布液流出部近傍
との間で塗布液のビードを形成して塗布するコータにお
いて、前記コータの塗布液と接する部分のうち少なくと
も一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴
とするコータ。
【0017】4)上流から下流に向かって連続搬送され
る帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバ
ーにより形成される1つ以上のスリットから塗布液を流
出させ、流出した塗布液をスリット出口に連続する斜面
を流下させた後、前記支持体と前記コータのリップ部と
の間で塗布液のビードを形成して塗布するコータにおい
て、前記コータの塗布液と接する部分のうち少なくとも
一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴と
するコータ。
【0018】5)上流から下流に向かって連続搬送され
る帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバ
ーにより形成される1つ以上のスリットから流出した塗
布液を自由落下させて塗布するコータにおいて、前記コ
ータの塗布液と接する部分のうち少なくとも一部分が光
触媒性被覆物で被覆されていることを特徴とするコー
タ。
【0019】6)上流から下流に向かって連続搬送され
る帯状支持体へ、コンマブレード、バックプレート、サ
イドプレートからなる塗布液ダムを形成し、前記支持体
と前記ブレードとの間隙で前記支持体上に塗布される塗
布液量を調整して塗布するコータにおいて、前記塗布液
ダムを形成する部材の塗布液と接する面のうち少なくと
も一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴
とするコータ。
【0020】7)前記光触媒性被覆物が金属酸化物であ
ることを特徴とする1)〜6)の何れか1項に記載のコ
ータ。
【0021】8)前記光触媒性被覆物がチタニア(Ti
2)を主成分とする金属酸化物であることを特徴とす
る1)〜6)の何れか1項に記載のコータ。
【0022】9)前記光触媒性被覆物がシリカ配合チタ
ニアであることを特徴とする1)〜6)の何れか1項に
記載のコータ。
【0023】10)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータの内部液溜り部であることを特徴
とする1)〜5)の何れか1項に記載のコータ。
【0024】11)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータの内部の塗布液供給流路部である
ことを特徴とする1)〜5)の何れか1項に記載のコー
タ。
【0025】12)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータのスリット部であることを特徴と
する1)〜5)の何れか1項に記載のコータ。
【0026】13)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータのリップ部であることを特徴とす
る1)〜5)の何れか1項に記載のコータ。
【0027】14)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータのリップ部に隣接する外壁面であ
ることを特徴とする1)〜5)の何れか1項に記載のコ
ータ。
【0028】15)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータの塗布液ダムの内壁面であること
を特徴とする6)に記載のコータ。
【0029】16)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータのコンマブレードの先端部である
ことを特徴とする6)に記載のコータ。
【0030】17)前記光触媒性被覆物で被覆されてい
る部分が、前記コータのコンマブレードの先端部に繋が
る外壁面であることを特徴とする6)に記載のコータ。
【0031】18)1)〜17)の何れか1項に記載の
コータを用い、支持体に塗布液を塗布する塗布方法であ
って、塗布中断時にコータの塗布液と接する部分のうち
少なくとも一部分に光を照射することを特徴とする塗布
方法。
【0032】19)1)〜17)の何れか1項に記載の
コータを用い、支持体に感光性塗布液を塗布する塗布方
法であって、コータの塗布液と接する部分のうち少なく
とも一部分にあらかじめ光を照射した後、暗室化して感
光性塗布液を送液して塗布することを特徴とする塗布方
法。
【0033】20)1)〜17)の何れか1項に記載の
コータを用い、支持体に輝尽性蛍光体塗布液を塗布する
塗布方法であって、塗布中断時にコータの輝尽性蛍光体
塗布液と接する部分に光を照射して塗布することを特徴
とする塗布方法。
【0034】21)前記コータへの光の照射を、支持体
の繋ぎ部分がコータ部を通過する時に行うことを特徴と
する20)に記載の塗布方法。
【0035】22)前記光が紫外線であることを特徴と
する18)〜21)のいずれか1項に記載の塗布方法。
【0036】23)1)〜17)の何れか1項に記載の
コータの加工時にあらかじめチタニアの焼成温度よりも
高い温度で熱処理して製造することを特徴とするコータ
の製造方法。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図6
を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0038】図1はスライド型コータを使用しビードを
形成し塗布するスライド塗布方式の概略図である。図1
の(a)はバックロールで塗布反対面を保持された支持
体の保持部へ、スライド型コータを使用しビードを形成
して塗布するスライド塗布方式の模式図である。図1の
(b)は図1で示されるスライド型コータの拡大概略図
である。
【0039】図中、1はスライド型コータを示し、2は
バックロールを示し、3は上流から下流に向かって(図
中の矢印方向)連続搬送される帯状支持体を示す。10
1a〜100dはコータを構成している各バーを示す。
バーの数は固定されているのではなく、塗布する層の数
に応じて増減することが可能である。バックロールとは
コータ1と帯状支持体3を挟んで帯状支持体3の塗布反
対面側に設置された搬送ロールを指し、その円筒度がコ
ータ1と同様に塗布幅手間隙精度に影響大のため、20
0mm以上と大径の金属で構成されている。
【0040】102a〜102cはスライド型コータを
構成している各バーの間に作られた塗布液の流出口であ
るスリットを示す。スリットの数はスライド型コータを
構成している各バーの数により変わるが、通常は2〜2
0である。本図に示されるスライド型コータは4つのバ
ーで構成され、3つのスリットを有する同時重層用のス
ライド型コータを示す。
【0041】103a〜103cは各スリット102a
〜102cの内壁を示し、104a〜104cは各スリ
ット102a〜102cの出口のエッジ部を示す。10
5a〜105cは各供給管403a〜403cから送ら
れてくる塗布液を各スリット102a〜102cより幅
方向に均一に押し出すために各スリット102a〜10
2cに設けられた液溜まりを示す。106a〜106c
は各液溜まり105a〜105cの内壁を示す。
【0042】107a〜107dはスライド面を示す。
塗布液供給系4の調製釜401a〜401cで調製され
た塗布液を各送液ポンプ402a〜402cにより各供
給管403a〜403cを通して、各バー101a〜1
01dの間に作られた各液溜まり105a〜105cに
供給され、各スリット102a〜102cから押し出さ
れた塗布液は各スライド面107a〜107cを流下
し、リップ部108を介してビード5を形成し、バック
ロール2により塗布反対面を保持され搬送される支持体
3の保持部に塗布される。
【0043】109a〜109cは各供給管403a〜
403cから送られてくる塗布液を各液溜まり105a
〜105cに供給するための塗布液供給流路部を示す。
【0044】6は塗布の安定化のためスライド型コータ
1の下部に設けられた減圧室を示し、601は吸引管を
示す。7は支持体に塗布された塗布層を示すW1は支持
体3にコータ1により塗布液を塗布する塗布点を示し、
通常バックロールの中心を通る水平軸より上方10〜2
0度の位置が好ましい。
【0045】塗布開始前に塗布液をスライド型コータ内
に満たすとき、各液溜まり105a〜105cの各内壁
106a〜106c、各スリット102a〜102cの
内壁103a〜103cの塗布液に対する濡れ性が悪い
場合は、内部の空気を巻き込んで気泡となり、各液溜ま
り105a〜105cの各内壁106a〜106c、各
スリット102a〜102cの各内壁103a〜103
cに付着する。付着した気泡が塗布液により押し出さ
れ、そのまま帯状支持体に塗布された場合は泡故障とな
り、付着した気泡の大きさの塗布ムラが発生する。又、
付着した気泡が塗布液により押し出され、各スリット1
02a〜102cの各エッジ部104a〜104cに再
付着した場合は、気泡が付着した箇所の塗布液の流れが
異なりスジ状となりスジ故障が発生する。又、長時間塗
布を行う場合、塗布液の乾燥、塗布液中に混在する異物
等が各エッジ部104a〜104c、各スリット102
a〜102cの各内壁103a〜103cに付着しても
同様に筋故障、塗布ムラ等が発生する。
【0046】リップ部108に繋がる外壁110は、塗
布開始前の塗布液流量調整、又は各スリット102a〜
102cの内部清掃等を行う場合、塗布液が外壁110
を伝わって流れ落ち、乾燥固化するため、塗布毎に擦り
落とす、掻き落とす等の清掃作業を行わなければならな
い箇所である。
【0047】本図で示されるコータで塗布液と接する面
としては、各スリット102a〜102cの各内壁10
3a〜103c、各エッジ部104a〜104c、各液
溜まり105a〜105cの各内壁106a〜106
c、各塗布液供給流路部109a〜109c、各スライ
ド面107a〜107c、リップ部108及びリップ部
108に繋がる外壁110が挙げられる。
【0048】図2はエクストルージョン型コータを使用
しビードを形成して塗布するエクストルージョン塗布方
式の概略図である。図2の(a)は、バックロールで塗
布反対面を保持された支持体の保持部へ、エクストルー
ジョン型コータを使用しビードを形成して塗布するエク
ストルージョン塗布方式の模式図である。図2の(b)
は図2の(a)で示されるエクストルージョン型コータ
の拡大概略図である。
【0049】図中8はエクストルージョン型コータを示
し、801a〜801cはコータを構成しているバーを
示す。バーの数は固定されているのではなく、塗布する
層の数に応じて増減することが可能である。
【0050】802a、802bはエクストルージョン
型コータ8を構成している各バー801a〜801cの
間に作られた塗布液の流出口であるスリットを示す。ス
リットの数はエクストルージョン型コータを構成してい
る各バーの数により変わるが、通常は2〜20である。
本図に示されるエクストルージョン型コータは3つのバ
ーで構成され、2つのスリットを有する同時重層用のエ
クストルージョン型コータを示す。
【0051】803a、803bは各スリット802
a、802bの内壁を示し、804a、804bは各ス
リット802a、802bの出口のエッジ部を示し、8
05a、805bはリップ部を示す。806a、806
bは各供給管403a、403bから送られてくる塗布
液を各スリット802a、802bより幅方向に均一に
押し出すために各スリット802a、802bに設けら
れた液溜まりを示す。807a、807bは各液溜まり
806a、806bの内壁を示す。
【0052】808a、808bは各供給管403a、
403bから送られてくる塗布液を各液溜まり806
a、806bに供給するための塗布液供給流路部を示
す。809はリップ部805aに繋がる外壁を示し、外
壁809は、塗布開始前の塗布液流量調整、又は各スリ
ット802a、802bの内部清掃等を行う場合、塗布
液が伝わって流れ落ち、乾燥固化するため、塗布毎に、
擦り落とす、掻き落とす等の清掃作業を行わなければな
らない箇所である。
【0053】本図で示されるコータで塗布液と接する面
としては、各スリット802a、802bの各内壁80
3a、803b、各エッジ部804a、804b、リッ
プ部805a、805b、各液溜まり806a、806
bの各内壁807a、807b、各塗布液供給流路部8
08a、808b及びリップ部805aに繋がる外壁8
09が挙げられる。
【0054】塗布液供給系4の各調製釜401a、40
1bで調製された塗布液を各送液ポンプ402a、40
2bにより各供給管403a、403bを通して、各バ
ー801a〜801cの間に作られた各液溜まり806
a、806bに供給され、各スリット802a、802
bから押し出された塗布液はリップ部805aを介して
ビード9を形成し、バックロール2により塗布反対面を
保持され搬送される帯状支持体3の保持部に塗布され
る。W2は支持体3にコータ8により塗布液を塗布する
塗布点を示し、通常バックロールの中心を通る水平軸よ
り下方30〜70度の位置が好ましい。他の符号は図1
と同義である。
【0055】塗布開始前に塗布液をエクストルージョン
型コータ8内に満たすとき、各液溜まり806a、80
6bの各内壁807a、807b、各スリット802
a、802bの各内壁803a、803bの塗布液に対
する濡れ性が悪い場合は、内部の空気を巻き込んで気泡
となり、各液溜まり806a、806bの各内壁807
a、807b、各スリット802a、802bの各内壁
803a、803bに付着する。付着した気泡が塗布液
により押し出され、そのまま帯状支持体に塗布された場
合は泡故障となり、付着した気泡の大きさの塗布ムラが
発生する。又、付着した気泡が塗布液により押し出さ
れ、各スリット802a、802bの各エッジ部804
a、804bに再付着した場合は、気泡が付着した箇所
の塗布液の流れが異なりスジ状となりスジ故障が発生す
る。又、長時間塗布を行う場合、塗布液の乾燥、塗布液
中に混在する異物等が各エッジ部804a、804b、
各スリット802a、802bの各内壁803a、80
3bに付着しても同様に筋故障、塗布ムラ等が発生す
る。
【0056】図3はサポートロールで支持された支持体
に図2に示すエクストルージョン型コータを使用し塗布
するエクストルージョン塗布方式の概略図である。10
はサポートロールを示す。他の符号は図2と同義であ
る。
【0057】本図で示される塗布方式においては、帯状
支持体の支持方法が図2で示される方法を変えた以外は
全て同じであるため、塗布液によりコータの汚れる部分
及び筋故障、塗布ムラ故障及び塗布液と接する面等も図
2で示されるコータと同じである。
【0058】図4は他の形式のエクストルージョン型コ
ータを使用し、ビードを形成しないで塗布するエクスト
ルージョン塗布方式の概略図である。図4の(a)は、
バックロールで塗布反対面を保持された支持体の保持部
へ、他の形式のエクストルージョン型コータを使用しビ
ードを形成しないで塗布するエクストルージョン塗布方
式の模式図である。図4の(b)は、図4の(a)で示
されるエクストルージョン型コータの拡大概略図であ
る。
【0059】図中、11はエクストルージョン型コータ
を示し、111a〜111cはコータを構成しているバ
ーを示す。バーの数は固定されているのではなく、塗布
する層の数に応じて増減することが可能である。
【0060】112a、112bは各バー111a〜1
11cの間に作られたスリットを示し、エクストルージ
ョン型コータを構成している各バーの間にそれぞれ設け
られている。12a、12bは各スリット112a、1
12bから塗布液を噴出することで形成される塗布膜を
示す。
【0061】スリットの数はエクストルージョン型コー
タを構成している各バーの数により変わるが、通常は2
〜20である。本図に示されるエクストルージョン型コ
ータは3つのバーで構成され、2つのスリットを有する
同時重層用のエクストルージョン型コータを示す。
【0062】113a、113bは各スリット112
a、112bの塗布液の出口側を示し、113a1、1
13b1は塗布液の入り口側を示す。114a、114
bは各スリット112a、112bの各塗布液の出口側
113a、113bの内壁を示し、114a1、114
b1は各塗布液の入り口側113a1、113b1の内
壁を示す。115a、115bは各スリット112a、
112bのエッジ部を示し、116a、116bはリッ
プ部を示す。117a、117bは各供給管403a、
403bから送られてくる塗布液を各スリット112
a、112bより幅方向に均一に押し出すためにスリッ
トに設けられた液溜まりを示す。118a、118bは
各液溜まり117a、117bの内壁を示す。
【0063】119a、119bは各供給管403a、
403bから送られてくる塗布液を各液溜まり117
a、117bに供給するための塗布液供給流路部を示
す。120はリップ部116aに繋がる外壁を示し、外
壁120は、塗布開始前の塗布液流量調整、又は各スリ
ット112a、112bの内部清掃等を行う場合、塗布
液が伝わって流れ落ち、乾燥固化するため、塗布毎に、
擦り落とす、掻き落とす等の清掃作業を行わなければな
らない箇所である。
【0064】本図で示されるコータで塗布液と接する面
としては、各スリット112a、112bの塗布液の出
口側113a、113bの各内壁114a、114b、
各スリット112a、112bの各塗布液の入り口側1
13a1、113b1の各内壁114a1、114b
1、各エッジ部115a、115b、各リップ部116
a、116b、各液溜まり117a、117bの各内壁
118a、118b、各塗布液供給流路部119a、1
19b及びリップ部116aに繋がる外壁120が挙げ
られる。
【0065】塗布液供給系4の各調製釜401a、40
1bで調製された塗布液を各送液ポンプ402a、40
2bにより各供給管403a、403bを通して、各バ
ー111a〜111cの間に作られた各液溜まり117
a、117bに供給され、各スリット112a、112
bから膜状に噴出する塗布液は、バックロール2により
塗布反対面を保持され搬送される帯状支持体3の保持部
に衝突し塗布される。
【0066】Dはスリットの出口間隙を示す。出口間隙
Dは使用する塗布液の物性、塗膜厚により適宜調整が可
能となっている。スリットの間隙は塗布液の入口側が広
く出口側が狭まっており、かつスリットの出口間隙Dが
D≦5×10-5[m]であることが好ましい。更に好ま
しくは、Dが1×10-5[m]≦D≦4×10-5[m]
である。この様な範囲にすることで、従来のエクストル
ージョン型コータより、塗布液を極めて薄い膜状に噴出
させ、薄膜塗布が可能となる。
【0067】本図で示される塗布方式の場合も、塗布開
始前のコータ内部に付着する気泡の場所、長時間の塗布
で異物の付着する場所も図2で示されるエクストルージ
ョン型コータ場所と同じである。
【0068】図5は図1で示されるスライド型コータを
使用したカーテン塗布方式の概略図である。図中、13
は各スリット口から押し出された塗布液が積層された状
態でスライド面を流下し、自然落下により形成した膜を
示す。この膜13が帯状の支持体に塗布される。他の符
号は図1と同義である。
【0069】本図で示される塗布方式の場合も、塗布開
始前のコータ内部に付着する気泡の場所、長時間塗布で
異物の付着する場所も図1で示される場所と同じであ
る。
【0070】図6はコンマ型コータを使用した塗布方式
の概略図である。図6の(a)はバックロールで塗布反
対面を保持された支持体の保持部へ、コンマ型コータを
使用し塗布液を塗布する塗布方式の概略図である。図6
の(b)は図6の(a)のHで示される部分の拡大概略
図である。
【0071】図中、14はコンマ型コータを示す。コン
マ型コータ14は、コンマブレード14aとバックプレ
ート14bとサイドプレート14cとバックロール2と
を有している。14dはコンマブレード14aとバック
プレート14bとサイドプレート14cとバックロール
2に保持された帯状支持体3により囲まれた塗布液を溜
めるダムを示す。14b1はバックプレート14bの内
面を示し、14c1はサイドプレート14cの内面を示
す。14a1はコンマブレード14aの表面を示し、1
4a2はコンマブレードの先端部を示し、14a3は先
端部14a2に繋がる外表面を示す。塗布液は、バック
プレート14bの中央部分に形成されている塗布液供給
口14eからダム14dに供給される。
【0072】ダムに溜められた塗布液はコンマブレード
14aとバックロール2に保持された帯状支持体3との
間隙により、塗布量が規制され、帯状支持体3に塗布さ
れる。
【0073】塗布開始前に塗布液をダム14d内に満た
すとき、ダムを構成しているバックプレート14bの内
面14b1、サイドプレート14cの内面14c1及び
コンマブレード14aの表面14a1の塗布液に対する
濡れ性が悪い場合は、内部の空気を巻き込んで気泡とな
り、バックプレート14bの内面14b1、サイドプレ
ート14cの内面14c1及びコンマブレード14aの
表面14a1に付着する。
【0074】付着した気泡が塗布液により押し出され、
そのまま帯状支持体に塗布された場合は泡故障となり、
付着した気泡の大きさの塗布ムラが発生する。又、付着
した気泡が塗布液により押し出され、コンマブレード1
4aの先端部14a2に再付着した場合は、気泡が付着
した箇所の塗布液の流れが異なりスジ状となりスジ故障
が発生する。
【0075】又、長時間塗布を行う場合、塗布液が先端
部14a2に繋がる外表面14a3に回り込んで付着す
る。付着した塗布液が乾燥固化し、放置すると大きくな
り先端部14a2まで達すると、筋故障となるため、塗
布毎に擦り落とす、掻き落とす等の清掃作業を行わなけ
ればならない。
【0076】本図で示されるコータで塗布液と接する面
としては、バックプレート14bの内面14b1、サイ
ドプレート14cの内面14c1、コンマブレード14
aの表面14a1及び先端部14a2に繋がる外表面1
4a3が挙げられる。
【0077】図1〜図5で示されるコータは塗布液供給
量にて塗布膜厚が決定されるいわゆる前計量型であるた
め、塗布液供給精度は高い精度を要求され、流量変動を
極力低減するため、供給ポンプとしては、精密計量型ギ
ヤポンプやプランジャーポンプ等の高精度送液ポンプや
流量制御等を用いる場合が多い。供給部には、必要に応
じて配管各所にバルブ、液排出口、フィルター、流量
計、脱泡機、熱交換機、攪拌機等のいずれかを併用する
場合が多い。
【0078】図6で示されるコータは後計量型であるた
め、塗布液の供給精度は特別に塗布膜に影響は与えない
ため、供給ポンプとしては特に限定はなく、10Pa・
s以上の高粘度の塗布液が送液出来るポンプであれば使
用可能である。
【0079】光触媒性被覆物で被覆される箇所とは、図
1と図5に示されるスライド型コータの場合は、各スリ
ット102a〜102cの各内壁103a〜103c、
各エッジ部104a〜104c、各液溜まり105a〜
105cの各内壁106a〜106c、各塗布液供給流
路部109a〜109c、各スライド面107a〜10
7c、リップ部108及びリップ部108に繋がる外壁
110が挙げられる。
【0080】図2と図3に示されるエクストルージョン
型コータの場合は、各スリット802a、802bの各
内壁803a、803b、各エッジ部804a、804
b、リップ部805a、805b、各液溜まり806
a、806bの各内壁807a、807b、各塗布液供
給流路部808a、808b及びリップ部805aに繋
がる外壁809が挙げられる。
【0081】図6で示されるコンマ型コータの場合は、
バックプレート14bの内面14b1、サイドプレート
14cの内面14c1、コンマブレード14aの表面1
4a1及び先端部14a2に繋がる外表面14a3が挙
げられる。
【0082】以下にコータの塗布液と接する面を被覆す
る光触媒性被覆物に付き説明する。本発明において光触
媒性被覆物とは、個体を用いた不均一系光触媒から作ら
れた被覆物を指し、光触媒性被覆物の表面は、被覆物を
形成している光触媒半導体材料のバンドギャップエネル
ギより高いエネルギの波長をもった光を充分な照度で充
分な時間照射すると、超親水性を示す様になることが知
られている。ここで用いる“超親水性”又は“超親水性
の”の用語は、水との接触角に換算して約10°以下、
好ましくは約5°以下の高度の親水性(即ち水濡れ性)
を意味する。同様に、“超親水化”又は“超親水化す
る”の用語は、表面を水との接触角に換算して約10°
以下、好ましくは約5°以下の高度の親水性にすること
を意味する。
【0083】光触媒性被覆物の特性として次のことが知
られている。 1)光励起により光触媒性被覆物の表面が一旦高度に親
水化されたならば、基材を暗所に保持しても、表面の親
水性はある程度の期間持続する。
【0084】2)時間の経過に伴い表面水酸基に汚染物
質が吸着され、表面が次第に超親水性を失った時には、
再び光励起すれば超親水性は回復する。
【0085】本発明において光触媒性被覆物に用いる不
均一系光触媒としては、例えばチタニア(TiO2)、
酸化亜鉛(ZnO)、酸化第二スズ(SnO2)、チタ
ン酸ストロンチューム(SrTiO3)、三酸化タング
ステン(WO3)、三酸化二ビスマス(Bi23)、三
酸化二鉄(Fe23)等の光触媒半導体材料と呼ばれて
いる金属酸化物が挙げられる。この中でもTiO2が最
も好ましい。TiO2は、無害であり、化学的に安定で
あり、かつ、安価に入手可能である。TiO2としては
アナターゼ型TiO2とルチル型TiO2のいずれも使用
することができる。
【0086】アナターゼ型TiO2の利点は、非常に細
かな微粒子を分散させたゾルを市場で容易に入手するこ
とができ、非常に薄い薄膜を容易に形成することができ
ることである。他方、ルチル型TiO2は、高温で焼結
することができ、強度と耐摩耗性に優れた被膜が得られ
るという利点がある。
【0087】コータをTiO2からなる光触媒性被覆物
で被覆し、TiO2を紫外線によって光励起すると、光
触媒作用によって水が水酸基の形で表面に化学吸着さ
れ、その結果、表面が超親水性になると考えられる。
【0088】他の光触媒としての金属酸化物である、Z
nO、SnO2、SrTiO3、WO 3、Bi23、Fe2
3等は、TiO2と同様に、表面に金属元素と酸素が存
在するので、表面の水酸基を吸着し易いと考えられる。
【0089】光触媒性被覆物は非常に薄くしても超親水
性を発現し、膜厚を薄くすれば光触媒性被覆物の耐摩耗
性が向上する。特に金属酸化物からなる光触媒半導体材
料は充分な硬度を有するので、光触媒性被覆物は充分な
耐久性と耐摩耗性を有する。
【0090】光触媒性被覆物の膜厚は0.2μm以下に
するのが好ましい。更に、光触媒性被覆物の表面に親水
化可能な耐摩耗性又は耐食性の保護層や他の機能膜を設
けてもよい。
【0091】コータの塗布液と接する面を光触媒性被覆
物により被覆する方法に付き説明する。コータを光触媒
性被覆物で被覆するには、光触媒性被覆物で被覆しても
良いし、無定形の光触媒前駆体の薄膜をコータの表面に
固定し、加熱して結晶化させることにより、光活性のあ
る光触媒に変換してもよい。この時、加熱によるコータ
の変形を避けるため、コータは予めこの加熱温度より高
い温度で熱処理しておくことが望ましい。
【0092】無定形の光触媒前駆体である無定形チタニ
アを使用し、光触媒性被覆物を形成する方法の一例を以
下に示す。先ずコータの表面を無定形チタニアで被覆
し、次いで焼成により無定形チタニアを結晶性チタニア
(アナターゼ又はルチル)に相変化させることである。
無定形チタニアの形成には、次のいずれかの方法を採用
することができる。
【0093】(1)有機チタン化合物の加水分解と脱水
縮重合による方法 チタンのアルコキシド、例えば、テトラエトキシチタ
ン、テトライソプロポキシチタン、テトラn−プロポキ
シチタン、テトラブトキシチタン、テトラメトキシチタ
ン、に塩酸又はエチルアミン等の加水分解抑制剤を添加
し、エタノールやプロパノールのようなアルコールで希
釈した後、部分的に加水分解を進行させながら又は完全
に加水分解を進行させる。
【0094】この後、混合物をスプレーコーティング、
ディップコーティング等により、コータの表面に塗布
し、常温から200℃の温度で乾燥させる。
【0095】乾燥により、チタンのアルコキシドの加水
分解が完遂して水酸化チタンが生成し、水酸化チタンの
脱水縮重合により無定形チタニアの層がコータの表面に
形成される。チタンのアルコキシドに代えて、チタンの
キレート又はチタンのアセテートのような他の有機チタ
ン化合物を用いてもよい。
【0096】(2)無機チタン化合物による無定形チタ
ニアの形成による方法 無機チタン化合物、例えば、TiCl4又はTi(S
42の酸性水溶液をスプレーコーティング、ディップ
コーティング等によりコータの表面に塗布する。
【0097】次いで無機チタン化合物を約100〜20
0℃の温度で乾燥させることにより加水分解と脱水縮重
合に付し、無定形チタニアの層をコータの表面に形成す
る。或いは、TiCl4の化学蒸着によりコータの表面
に無定形チタニアを被着させても良い。
【0098】(3)スパッタリングによる無定形チタニ
アの形成による方法 金属チタンに酸化雰囲気で電子ビームを照射することに
よりコータの表面に無定形チタニアを被着する。
【0099】(4)無定形チタニアを焼成する方法 無定形チタニアの焼成温度は少なくともアナターゼの結
晶化温度以上の温度で行う。400〜500℃以上の温
度で焼成すれば、無定形チタニアをアナターゼ型チタニ
アに変換させることができる。600〜700℃以上の
温度で焼成すれば、無定形チタニアをルチル型チタニア
に変換させることができる。
【0100】無定形チタニアの焼成により光触媒層を形
成する場合、焼成温度でコータに熱歪や変形が発生し、
塗布膜厚の不均一を発生させる恐れがある。この熱歪・
変形を防止するためには、コータに製作段階であらかじ
め焼成温度以上の温度でコータの部材を熱処理し熱歪を
出してしまってからコータを加工して仕上げることが有
効である。
【0101】シリカ配合チタニアを使用し、チタニアと
シリカとの混合物からなる光触媒性被覆物を形成する方
法の一例を以下に示す。チタニアとシリカとの混合物と
はチタニアとシリカとの合計に対するシリカの割合は、
5〜90モル%、好ましくは10〜70モル%、より好
ましくは10〜50モル%の混合物である。
【0102】シリカ配合チタニアからなる光触媒性被覆
物の形成には、次のいずれかの方法を採用することがで
きる。 (1)無定形シリカの前駆体(例えば、テトラエトキシ
シラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−プロ
ポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメトキシ
シラン、等のテトラアルコキシシラン、それらの加水分
解物であるシラノール、又は平均分子量3000以下の
ポリシロキサン)と結晶性チタニアゾルとの混合物をコ
ータの表面に塗布し、必要に応じて加水分解させてシラ
ノールを形成した後、約100℃以上の温度で加熱して
シラノールを脱水縮重合に付すことにより、チタニアが
無定形シリカで結着された光触媒性被覆物を形成する。
【0103】特に、シラノールの脱水縮重合を約200
℃以上の温度で行えば、シラノールの重合度を増し、光
触媒性コーティングの耐アルカリ性能を向上させること
ができる。 (2)無定形チタニアの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレート、又はアセテートのような有機チタン化合
物、又はTiCl4又はTi(SO42のような無機チ
タン化合物)の溶液にシリカの粒子を分散させてなる懸
濁液をコータの表面に塗布し、チタン化合物を常温から
200℃の温度で加水分解と脱水縮重合に付すことによ
り、シリカ粒子が分散された無定形チタニアの薄膜を形
成する。
【0104】次いで、チタニアの結晶化温度以上の温度
に加熱することにより、無定形チタニアを結晶性チタニ
アに相変化させ、光触媒性被覆物を形成させることがで
きる。 (3)無定形チタニアの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレート、又はアセテートのような有機チタン化合
物、又はTiCl4又はTi(SO42のような無機チ
タン化合物)の溶液に無定形シリカの前駆体(例えば、
テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、
テトラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシラン、
テトラメトキシシラン、等のテトラアルコキシシラン、
それらの加水分解物であるシラノール、又は平均分子量
3000以下のポリシロキサン)を混合し、コータの表
面に塗布する。
【0105】次いで、これらの前駆体を加水分解と脱水
縮重合に付すことにより、無定形チタニアと無定形シリ
カの混合物からなる薄膜を形成する。次いで、チタニア
の結晶化温度以上の温度に加熱することにより、無定形
チタニアを結晶性チタニアに相変化させ、光触媒性被覆
物を形成させることができる。
【0106】金属酸化物とチタニアの配合物からなる光
触媒性被覆物を形成する方法の一例を以下に示す。金属
酸化物とチタニアの配合物とは、金属酸化物として酸化
錫を使用し、チタニアと酸化錫との合計に対する酸化錫
の割合は、1〜95質量%、好ましくは1〜50質量%
である。
【0107】酸化錫配合チタニアからなる光触媒性コー
ティングの形成には、次のいづれかの方法を採用するこ
とができる。 (1)無定形チタニアの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレート、又はアセテートのような有機チタン化合
物、又はTiCl4又はTi(SO42のような無機チ
タン化合物)の溶液に酸化錫の粒子を分散させてなる懸
濁液をコータの表面に塗布し、チタン化合物を常温から
200℃の温度で加水分解と脱水縮重合に付すことによ
り、酸化錫粒子が分散された無定形チタニアの薄膜を形
成する。
【0108】次いで、チタニアの結晶化温度以上の温度
に加熱することにより、無定形チタニアを結晶性チタニ
アに相変化させ、光触媒性被覆物を形成させることがで
きる。
【0109】次ぎに、形成された光触媒性被覆物を超親
水化させる方法に付き述べる。光触媒性被覆物を最初に
超親水化するためには、光触媒のバンドギャップエネル
ギより高いエネルギの波長(以下、光励起波長という)
をもった任意の光源を利用することができる。
【0110】本発明で使用するコータに照射する光と
は、紫外領域から可視領域の光を指す。例えばアナター
ゼ型チタニアは波長387nm以下、ルチル型チタニア
は413nm以下、酸化錫は344nm以下、酸化亜鉛
は387nm以下の紫外線で光励起することができる。
TiO2のように光励起波長が紫外線領域に位置する光
触媒の場合には、光触媒性被覆物で被覆されたコータに
太陽光が当たるような条件では、太陽光に含まれる紫外
線を好適に利用することができる。屋内や夜間には、人
工光源により光触媒を光励起することができる。
【0111】光触媒性被覆物がTiO2とSiO2との混
合物(以下、シリカ配合チタニアという)からなる場合
には、蛍光灯に含まれる微弱な紫外線でも容易に親水化
することができる。
【0112】光触媒性被覆物の表面が一旦超親水化され
た後には、比較的微弱な光によって超親水性を維持し、
或いは、回復させることができる。例えば、TiO2
場合には、超親水性の維持と回復は、蛍光灯のような室
内照明灯に含まれる微弱な紫外線でも充分に行うことが
できる。
【0113】光励起は、表面の水との接触角が約10°
以下、好ましくは約5°以下、特に約0°になるまで行
い、或いは行わせることができる。一般には、0.00
1mW/cm2の紫外線照度で光励起すれば、数日で水
との接触角が約0°になるまで超親水化することができ
る。地表に降り注ぐ太陽光に含まれる紫外線の照度は約
0.1〜1mW/cm2であるから、太陽光に晒せばよ
り短時間で表面を超親水化することができる。
【0114】光触媒性被覆物がチタニア含有シリコーン
で形成されている場合には、シリコーン分子のケイ素原
子に結合した表面有機基が充分な量だけ水酸基に置換さ
れるに充分な照度で光触媒を光励起するのが好ましい。
このための最も有利な方法は、太陽光を利用することで
ある。表面が一旦高度に親水化された後は、親水性は夜
間でも持続する。再び太陽光にさらされる度に親水性は
回復され、維持される。
【0115】コータの塗布液と接する箇所の光触媒性被
覆物の超親水性の維持と回復のため、光の照射は定期的
な品種切り替え時に行うか、あるいは定期的に十分に光
励起されたコータに交換することが望ましい。塗布開始
前や品種切り替え等の塗布中断時に超親水性の維持と回
復のための光の照射は、塗布液をコータより排出し、紫
外線ランプ等により5〜60分照射することが好まし
い。又、塗布終了後に、コータを構成している各バーを
分解して塗布液の溶媒に対して接触角が0°になるまで
光を照射することも可能である。
【0116】この様に光触媒性被覆物により被覆された
コータを使用して、維持・回復を行いながら感光性の塗
布液を塗布する方法としては、塗布開始前に十分にコー
タに紫外線を含んだ光を照射すること、および定期的な
コータへの照射が不可欠であるため、その際には未使用
の塗布液や塗布済の製品に光が当たらないように配慮し
て塗布を行う必要がある。勿論、感光性のない磁気記録
媒体用の磁気塗布液ではこの様な配慮は必要でない。
【0117】コータの塗布液と接する箇所に被覆した上
述の光触媒性被覆物の効果を以下に述べる。
【0118】1)コータの塗布液供給口、液溜まりへの
光触媒性被覆物の効果としては、コータ内の接液部が超
親水化されて壁面があらかじめ濡れた状態となるため、
塗布液の供給初期前に液溜まりに存在した気体が壁面に
付着して残留することが無く、この気体による泡故障や
筋故障の発生が防止される。
【0119】2)コータのリップ部及びエッジ部への光
触媒性被覆物の効果としては、コータから液が離れるリ
ップ部及びエッジ部を超親水化することで、気泡及び汚
れの付着が無くなり、塗布液のリップ部からの液離れの
均一性が大幅に改善され、筋状の塗布ムラや異物故障の
発生を防止可能となった。
【0120】又、リップ部清掃時の拭き残し等の付着も
無くなり、液離れ部の塗布液流動のわずかな乱れ等によ
る液離れ部不均一や液離れ部リップ部の乾燥の不均一等
も解消されて、筋状の塗布ムラや異物故障の発生を防止
可能となった。
【0121】長時間の連続塗布においても、定期的な塗
布中断によるリップ部の清掃が不要となり、支持体や塗
布液のロス、作業の煩雑化等の大幅な改善が可能となっ
た。
【0122】スライドコータやスライド型カーテンコー
タにおいてはスライド面から塗布液が離れるリップ部で
同様の効果が得られる。
【0123】3)コータのリップ部に隣接する外壁面へ
の光触媒性被覆物の効果としては、塗布開始前にあらか
じめ塗布液を塗布時供給量に設定した後にコータを支持
体に接近させて塗布を開始する場合、コータの設置方法
や重力に対する向きによっては塗布開始前には塗布液が
コータ外壁面を流下してコータに付着することがある。
この付着液が塗布開始後流下が無くなることで乾燥し、
一部が剥離して支持体やリップ部に付着して塗布故障の
原因となっていたが、超親水化することで塗布液の粘度
が高い場合でも流下(垂れ落ち)速度が早くなり、塗布
液の付着が少なくなると同時に、塗布開始後もこの付着
した塗布液が乾燥しなくなり、塗布故障の発生を防止す
ることが可能となった。この乾燥物除去のための塗布中
断時コータ清掃も不要となり、作業性の大幅な改善も可
能となった。
【0124】本発明で使用する感光性塗布液としては特
に限定なく、例えば写真感光材料、熱現像記録材料、ア
ブレーション記録材料、磁気記録媒体、綱板表面処理、
等の塗布液(下引き処理液、上塗り液、裏面層液等を含
む)が挙げられる。
【0125】帯状支持体としては、プラスチックフィル
ム、レジンコーテッド紙、合成紙、金属、布等、帯状で
搬送可能なものであれば特に限定なく使用される。プラ
スチックフィルムの材質は、たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6,
6−ナイロン、6−ナイロン等のポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート(以下「PET」という)、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(以下
「PEN」という)等のポリエステル、ポリカーボネー
ト、セルローストリアセテート、セルロースジアセテー
ト等のセルロースエステル等の樹脂フィルムが挙げられ
る。これらに表面処理、下引き加工等がなされていても
使用可能である。他の液が事前に塗布された支持体上へ
の塗布においても適用可能である。
【0126】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0127】実施例1 以下に示す方法に従って、有機銀を含有した感光層塗布
液を調製した。
【0128】〈感光層塗布液〉 《ハロゲン化乳剤Aの調製》水900ml中にイナート
ゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して
温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74g
を含む水溶液370mlと(98/2)のモル比の臭化
カリウムと沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩
を銀1モル当たり1×10-6モル及び塩化ロジウム塩を
銀1モル当たり1×10-6モルを含む水溶液370ml
を、pAg7.7に保ちながらコントロールドダブルジ
ェット法で添加した。その後、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラザインデンを添加し、
NaOHでpHを5に調整して、平均粒子サイズ0.0
6μm、単分散度10%、投影直径面積の変動係数8
%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得
た。この乳剤に、ゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ
脱塩処理を行った後、フェノキシエタノール0.1gを
加え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲン
化銀乳剤を得た。さらに、得られたハロゲン化銀乳剤
に、塩化金酸及び無機硫黄で化学増感を行いハロゲン化
銀乳剤Aを得た。
【0129】上記単分散度及び投影直径面積の変動係数
は、下式により算出した。 単分散度(%)=(粒径の標準偏差)/(粒径の平均
値)×100 投影直径面積の変動係数(%)=(投影直径面積の標準
偏差)/(投影直径面積の平均値)×100 《ベヘン酸Na溶液の調製》945mlの純水にベヘン
酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ステアリン酸
5.6gを90℃で溶解した。次に高速で攪拌しながら
1.5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液98mlを添
加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55℃に
冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得た。 (プレフォーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に
前記ハロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナト
リウム溶液でpH8.1に調整した後に1モル/Lの硝
酸銀溶液147mlを7分間かけて加え、さらに20分
攪拌し限外濾過により水溶性塩類を除去した。出来たベ
ヘン酸銀は平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の
粒子であった。分散物のフロックを形成後、水を取り除
き、更に6回の水洗と水の除去を行った後乾燥させ、次
ぎに、ポリビニルブチラール(平均分子量3000)の
メチルエチルケトン溶液(17質量%)544gとトル
エン107gを徐々に添加して混合した後に、メディア
分散機により27.6MPaで分散させプレフォーム乳
剤を調製した。
【0130】 〈感光層塗布液の調製〉 プレフォーム乳剤 240g 増感色素−1(0.1%メタノール溶液) 1.7ml ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3ml 臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7ml カブリ防止剤−1(10%メタノール溶液) 1.2ml 2−(4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液)) 9.2ml 2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11ml トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17ml 現像剤−1(20%メタノール溶液) 29.5ml
【0131】
【化1】
【0132】上記、調製した感光層塗布液の粘度μ(P
a・s)を0.05Pa・sに調整し、厚さ100μ
m、幅500mm、1本の長さ1000mの帯状支持体
(PETを使用)を10本繋げ、図1の(a)に示され
るスライド型コータを用いて、バックロールに保持され
た帯状支持体に、塗布速度を100m/分、乾燥前塗布
膜厚hw(mm)が0.05mmとなるように塗布を行
った。
【0133】この時、使用したスライド型コータの塗布
液と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇所を表1に
記載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料101〜107
を作製した。
【0134】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。
【0135】但し、塗布液供給流路部はシリカ配合チタ
ニアで被覆してあるスライド型コータを使用した。
【0136】又、使用したスライド型コータの塗布液と
接する箇所への光触媒性被覆物で被覆する代わりに、特
開平6−15212に記載の方法に従ってセラミックで
被覆したスライド型コータを使用した以外は全て同じ条
件で塗布・乾燥を行い、比較試料108を作製した。粘
度測定は、ハーケ社 ロトビスコRV−12を使用して
各せん断における粘度を測定した。
【0137】得られた各試料101〜108につき泡故
障発生数、筋故障発生数を測定した結果を表1に示す。
【0138】尚、泡故障発生数は塗布の最終10mに対
して目視で観察した結果を示し、筋故障発生数は、塗布
の最終1000mに対して目視で観察した結果を示す。
【0139】
【表1】
【0140】上表に示す様に本発明の有効性が確認され
た。 実施例2 厚さ100μm、幅500mm、1本の長さ1000m
PETベース帯状支持体を10本使用し、実施例1で調
製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.5Pa
・sに調整し、図2の(a)に示されるエクストルージ
ョン型コータを用いて、バックロールにより保持された
帯状支持体に、塗布速度を100m/分、乾燥前塗布膜
厚hw(mm)が0.05mmとなるように塗布を行っ
た。
【0141】この時、使用したエクストルージョン型コ
ータの塗布液と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇
所を表2に記載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料20
1〜207を作製した。
【0142】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。
【0143】但し、塗布液供給流路部は光触媒性被覆物
で被覆してあるエクストルージョン型コータを使用し
た。
【0144】又、使用したエクストルージョン型コータ
の塗布液と接する箇所へ光触媒性被覆物で被覆する代わ
りに、特開平6−15212に記載の方法に従ってセラ
ミックで被覆したエクストルージョン型コータを使用し
た以外は全て同じ条件で塗布・乾燥を行い、比較試料2
08を作製した。粘度測定は、実施例1と同じ方法で測
定した。
【0145】得られた各試料201〜208につき、実
施例1と同じ方法で泡故障発生数、筋故障発生数を測定
した結果を表2に示す。
【0146】
【表2】
【0147】上表に示す様に本発明の有効性が確認され
た。 実施例3 厚さ100μm、幅500mm、1本の長さ1000m
PETベース帯状支持体を10本使用し、実施例1で調
製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.5Pa
・sに調整し、図3に示されるエクストルージョン型コ
ータを用いて、サポートロールにより保持された帯状支
持体に、塗布速度を100m/分、乾燥前塗布膜厚hw
(mm)が0.05mmとなるように塗布を行った。
【0148】この時、使用したエクストルージョン型コ
ータの塗布液と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇
所を表3に記載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料30
1〜307を作製した。
【0149】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。但し、塗布液供給流路部は光触媒性被覆物
で被覆してあるエクストルージョン型コータを使用し
た。
【0150】尚、使用したエクストルージョン型コータ
の塗布液と接する箇所へ光触媒性被覆物で被覆する代わ
りに、特開平6−15212に記載の方法に従ってセラ
ミックで被覆したエクストルージョン型コータを使用し
た以外は全て同じ条件で塗布・乾燥を行い、比較試料3
08を作製した。粘度測定は、実施例1と同じ方法で測
定した。
【0151】得られた各試料301〜308につき、実
施例1と同じ方法で泡故障発生数、筋故障発生数を測定
した結果を表3に示す。
【0152】
【表3】
【0153】上表に示す様に本発明の有効性が確認され
た。 実施例4 厚さ100μm、幅500mm、1本の長さ1000m
PETベース帯状支持体を10本使用し、実施例1で調
製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.01P
a・sに調整し、図4の(a)に示されるエクストルー
ジョン型コータを用いて塗布液を噴出し塗布する塗布方
式により、バックロールにより保持された帯状支持体
に、塗布速度を100m/分、乾燥前塗布膜厚hw(m
m)が0.05mmとなるように塗布を行った。
【0154】この時、使用したエクストルージョン型コ
ータの塗布液と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇
所を表4に記載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料40
1〜407を作製した。
【0155】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。
【0156】但し、塗布液供給流路部は光触媒性被覆物
で被覆してあるエクストルージョン型コータを使用し
た。
【0157】尚、使用したエクストルージョン型コータ
の塗布液と接する箇所へ光触媒性被覆物で被覆する代わ
りに、特開平6−15212に記載の方法に従ってセラ
ミックで被覆したエクストルージョン型コータを使用し
た以外は全て同じ条件で塗布・乾燥を行い、比較試料4
08を作製した。粘度測定は、実施例1と同じ方法で測
定した。
【0158】得られた各試料401〜408につき、実
施例1と同じ方法で泡故障発生数、筋故障発生数を測定
した結果を表4に示す。粘度測定は、実施例1と同じ方
法で測定した。
【0159】
【表4】
【0160】上表に示す様に本発明の有効性が確認され
た。 実施例5 厚さ100μm、幅500mm、1本の長さ1000m
PETベース帯状支持体を10本使用し、実施例1で調
製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.05P
a・sに調整し、図5に示されるスライド型コータを用
いたカーテン塗布方式によりバックロールにより保持さ
れた帯状支持体に、塗布速度を100m/分、乾燥前塗
布膜厚hw(mm)が0.05mmとなるように塗布を
行った。
【0161】この時、使用したスライド型コータの塗布
液と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇所を表5に
記載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料501〜507
を作製した。
【0162】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。
【0163】但し、塗布液供給流路部は光触媒性被覆物
で被覆してあるスライド型コータを使した。
【0164】尚、使用したスライド型コータの塗布液と
接する箇所へ光触媒性被覆物で被覆する代わりに、特開
平6−15212に記載の方法に従ってセラミックで被
覆したスライド型コータを使用した以外は全て同じ条件
で塗布・乾燥を行い、比較試料508を作製した。粘度
測定は、実施例1と同じ方法で測定した。
【0165】得られた各試料501〜508につき、実
施例1と同じ方法で泡故障発生数、筋故障発生数を測定
した結果を表5に示す。
【0166】
【表5】
【0167】上表に示す様に本発明の有効性が確認され
た。 実施例6 以下に示す方法に従って、蛍光体を含有した蛍光体層塗
布液を調製した。 (蛍光体の調製)ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
の輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、BaI2水溶
液(3.6mol/L)2780mlとEuI3水溶液
(0.15mol/L)27mlを反応器に入れた。こ
の反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で保温し
た。次いで、弗化アンモニウム水溶液(8mol/L)
322mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に、沈澱物をろ
別後、エタノールにより洗浄した後、真空乾燥させてユ
ーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。焼成
時の焼結により粒子形状の変化、粒子間融着による粒子
サイズ分布の変化を防止するために、アルミナの超微粒
子粉体を0.2質量%添加し、ミキサーで充分撹拌して
結晶表面にアルミナの超微粒子粉体を均一に付着させ
た。これを石英ボートに充填して、チューブ炉を用いて
水素ガス雰囲気下で、850℃で2時間焼成した後、分
級して平均粒径が4μmのユーロピウム付活弗化ヨウ化
バリウム蛍光体を調製した。
【0168】(蛍光体層塗布液の調製)上記調製した蛍
光体を100gとポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイ
ロン63SS 固形分濃度30%)16.7gとをメチ
ルエチルケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に添加
し、プロペラミキサーによって分散し、粘度を25〜3
0Pa・sに調整して、蛍光体層塗布液を調製した。
【0169】厚さ200μm、幅500mm、1本の長
さ1000mPETベース帯状支持体を10本使用し、
調製した蛍光体層塗布液を、図6に示されるコンマ型コ
ータを用いたコンマ塗布方式により帯状支持体に塗布速
度を1m/分、乾燥塗布膜厚が0.35mmとなるよう
に塗布を行った。
【0170】この時、使用したコンマ型コータの塗布液
と接する箇所への光触媒性被覆物の被覆箇所を表6に記
載の様に変えて塗布・乾燥を行い試料601〜605を
作製した。
【0171】尚、光触媒性被覆物としては、シリカ配合
チタニアを用い、スプレーコータにより厚さ0.2μm
に被覆した。
【0172】又、使用したコンマ型コータの塗布液と接
する箇所へ光触媒性被覆物で被覆する代わりに、特開平
6−15212に記載の方法に従ってセラミックで被覆
したコンマ型コータを使用した以外は全て同じ条件で塗
布・乾燥を行い、比較試料606を作製した。粘度測定
は、実施例1と同じ方法で測定した。
【0173】得られた各試料601〜606につき、実
施例1と同じ方法で泡故障発生数、筋故障発生数を測定
した結果を表6に示す。
【0174】
【表6】
【0175】*1バックプレートの内面とサイドプレー
トの内面を指す。 上表に示す様に本発明の有効性が確認された。
【0176】
【発明の効果】塗布開始前にコータの塗布液と接する部
分を塗布液の溶媒で濡らすこと無く、直接に塗布液の供
給を可能にし、長時間の塗布を行ってもコータの清掃を
不要とし、筋、泡故障の無い塗布を可能にするコータ及
び当該コータを使用した塗布方法並びに当該コータの製
造方法を提供することができ、泡故障、筋故障の大幅な
削減ができ、支持体や塗布液のロスの大幅な改善が可能
となった。又、コータの塗布液と接する箇所の定期的な
煩雑な清掃作業が不要となり、他の工程管理に時間が掛
けられる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライド型コータを使用しビードを形成し塗布
するスライド塗布方式の概略図である。
【図2】エクストルージョン型コータを使用しビードを
形成して塗布するエクストルージョン塗布方式の概略図
である。
【図3】サポートロールで支持された支持体に図2に示
すエクストルージョン型コータを使用し塗布するエクス
トルージョン塗布方式の概略図である。
【図4】他の形式のエクストルージョン型コータを使用
し、ビードを形成しないで塗布するエクストルージョン
塗布方式の概略図である。
【図5】図1で示されるスライド型コータを使用したカ
ーテン塗布方式の概略図である。
【図6】コンマ型コータを使用した塗布方式の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 スライド型コータ 102a〜102c、802a、802b、112a、
112b スリット 105a〜105c、806a、806b、117a、
117b 液溜まり 107a〜107d スライド面 109a〜109c、808a、808b、119a、
119b 塗布液供給流路部 108、805a、805b、116a、116b リ
ップ部 110、809、120 外壁 2 バックロール 3 帯状支持体 8、11 エクストルージョン型コータ 10 サポートロール 14 コンマ型コータ 14a コンマブレード 14a1 表面 14b バックプレート 14c サイドプレート 14d ダム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/74 351 G03C 1/74 351 Fターム(参考) 2H123 AB00 AB03 AB23 AB28 BC00 BC01 CB00 CB03 4D075 AC02 AC04 AC16 AC72 AC80 BB46X CA37 CB09 DA03 DB01 DB18 DB20 DB31 DB33 DB34 DB36 DB37 DB40 DB44 DB48 DB53 DC27 EA05 EA45 EB01 EC02 EC11 4F041 AA12 AB01 BA07 BA11 BA13 CA06 CA15 CA16 4F042 AA22 BA11 CB02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コータを構成する少なくとも2本のバー
    により形成される1つ以上のスリットから塗布液を膜状
    に噴出させ、間隙を隔てて前記コータと非接触に設置あ
    るいは搬送される支持体に、前記膜状に噴出された塗布
    液を衝突させて塗布を行うコータにおいて、該コータの
    塗布液と接する部分のうち少なくとも一部分が光触媒性
    被覆物で被覆されていることを特徴とするコータ。
  2. 【請求項2】 前記スリットの間隙が塗布液の入口側が
    広く出口側が狭くなっており、かつスリット出口間隙D
    がD≦5×10-5[m]であることを特徴とする請求項
    1に記載のコータ。
  3. 【請求項3】 上流から下流に向かって連続搬送される
    帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバー
    により形成される1つ以上のスリットから塗布液を流出
    させ、前記支持体と前記スリットの塗布液流出部近傍と
    の間で塗布液のビードを形成して塗布するコータにおい
    て、前記コータの塗布液と接する部分のうち少なくとも
    一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴と
    するコータ。
  4. 【請求項4】 上流から下流に向かって連続搬送される
    帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバー
    により形成される1つ以上のスリットから塗布液を流出
    させ、流出した塗布液をスリット出口に連続する斜面を
    流下させた後、前記支持体と前記コータのリップ部との
    間で塗布液のビードを形成して塗布するコータにおい
    て、前記コータの塗布液と接する部分のうち少なくとも
    一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴と
    するコータ。
  5. 【請求項5】 上流から下流に向かって連続搬送される
    帯状支持体へ、コータを構成する少なくとも2本のバー
    により形成される1つ以上のスリットから流出した塗布
    液を自由落下させて塗布するコータにおいて、前記コー
    タの塗布液と接する部分のうち少なくとも一部分が光触
    媒性被覆物で被覆されていることを特徴とするコータ。
  6. 【請求項6】 上流から下流に向かって連続搬送される
    帯状支持体へ、コンマブレード、バックプレート、サイ
    ドプレートからなる塗布液ダムを形成し、前記支持体と
    前記ブレードとの間隙で前記支持体上に塗布される塗布
    液量を調整して塗布するコータにおいて、前記塗布液ダ
    ムを形成する部材の塗布液と接する面のうち少なくとも
    一部分が光触媒性被覆物で被覆されていることを特徴と
    するコータ。
  7. 【請求項7】 前記光触媒性被覆物が金属酸化物である
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のコ
    ータ。
  8. 【請求項8】 前記光触媒性被覆物がチタニア(TiO
    2)を主成分とする金属酸化物であることを特徴とする
    請求項1〜6の何れか1項に記載のコータ。
  9. 【請求項9】 前記光触媒性被覆物がシリカ配合チタニ
    アであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に
    記載のコータ。
  10. 【請求項10】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータの内部液溜り部であることを特徴と
    する請求項1〜5の何れか1項に記載のコータ。
  11. 【請求項11】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータの内部の塗布液供給流路部であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコー
    タ。
  12. 【請求項12】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータのスリット部であることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか1項に記載のコータ。
  13. 【請求項13】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータのリップ部であることを特徴とする
    請求項1〜5の何れか1項に記載のコータ。
  14. 【請求項14】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータのリップ部に隣接する外壁面である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコ
    ータ。
  15. 【請求項15】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータの塗布液ダムの内壁面であることを
    特徴とする請求項6に記載のコータ。
  16. 【請求項16】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータのコンマブレードの先端部であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のコータ。
  17. 【請求項17】 前記光触媒性被覆物で被覆されている
    部分が、前記コータのコンマブレードの先端部に繋がる
    外壁面であることを特徴とする請求項6に記載のコー
    タ。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17の何れか1項に記載の
    コータを用い、支持体に塗布液を塗布する塗布方法であ
    って、塗布中断時にコータの塗布液と接する部分のうち
    少なくとも一部分に光を照射することを特徴とする塗布
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜17の何れか1項に記載の
    コータを用い、支持体に感光性塗布液を塗布する塗布方
    法であって、コータの塗布液と接する部分のうち少なく
    とも一部分にあらかじめ光を照射した後、暗室化して感
    光性塗布液を送液して塗布することを特徴とする塗布方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜17の何れか1項に記載の
    コータを用い、支持体に輝尽性蛍光体塗布液を塗布する
    塗布方法であって、塗布中断時にコータの輝尽性蛍光体
    塗布液と接する部分に光を照射して塗布することを特徴
    とする塗布方法。
  21. 【請求項21】 前記コータへの光の照射を、支持体の
    繋ぎ部分がコータ部を通過する時に行うことを特徴とす
    る請求項20に記載の塗布方法。
  22. 【請求項22】 前記光が紫外線であることを特徴とす
    る請求項18〜21のいずれか1項に記載の塗布方法。
  23. 【請求項23】 請求項1〜17の何れか1項に記載の
    コータの加工時にあらかじめチタニアの焼成温度よりも
    高い温度で熱処理して製造することを特徴とするコータ
    の製造方法。
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