JP2003144822A - 難燃性を有する焼却減容可能な高性能エアフィルタ用濾材およびその製造方法 - Google Patents

難燃性を有する焼却減容可能な高性能エアフィルタ用濾材およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲンを含有せずかつオールガラス繊維製
高性能濾材並に難燃性を有する焼却減容可能な高性能エ
アフィルタ用濾材の提供。 【解決手段】 この課題は、平均繊維径0.65μm以
下のガラス繊維またはこれを主とするガラス繊維混合物
10〜50重量%にハロゲンを含有しない、融点・分解
点が280℃より高くかつLOI値(限界酸素指数)3
0以上の少なくとも1種類の有機系耐熱繊維またはこれ
を主とする有機系繊維混合物50〜90重量%を配合
し、この基材100重量%に対し、バインダー分 1〜
10重量%を付与させてなり、かつJIS難燃試験法L
−1091 A−1法に記載される方法で区分3を満足
する難燃性を有するエアフィルタ用濾材によって解決さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体、液晶、バイオ
・食品工業関係のクリーンルーム、局所設備、及び原子
力発電施設、病院施設等のRI(radio isotope )関係
で使用される焼却減容可能な高性能エアフィルタ濾材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高性能エアフィルタ濾材として、
主原料がガラス繊維のものが広く用いられている。高性
能エアフィルタ濾材としては、粒径0.3μmDOP
(ジオクチルフタレート)粒子を99.97%以上捕集
するHEPA濾材と、粒径0.1μmDOP粒子を捕集
対象とし、HEPA以上の捕集効率を持つULPA濾材
がある。しかし、ガラス繊維製の使用済みの濾材は再利
用できずまた焼却処分が不可能なため、産業廃棄物とし
て捨てられている。特にRI施設で使用された使用済み
濾材は放射性廃棄物となるため、大きな環境問題となっ
ている。
【0003】このため近年、ガラス繊維に可燃の有機繊
維を混抄させ燃焼処理により体積が減少する減容高性能
エアフィルタ濾材が開発されているが、火災等の事故で
炎が濾材に着火した際にオールガラス繊維製の様な難燃
性が無い事から、焼却減容可能でありながらオールガラ
ス繊維製濾材並に難燃性を有する焼却減容可能な高性能
エアフィルタ濾材が要望されている。
【0004】難燃性付与の方法として、特公昭63−5
6806で示されているように難燃剤を濾材に塗布する
方法等が提案されている。しかし、この方法で良好な難
燃性を持たせるためには相当量の難燃剤を用いなければ
ならず、製造された濾材は構成繊維の空隙に難燃剤の目
詰まりが生じ、エアフィルタの圧力損失の上昇や捕集効
率の低下が発生するということで高性能の濾材が出来な
いという問題がある。
【0005】また、実公平6−22417に示されるよ
うに、ガラス繊維に自己消火性有機繊維を混抄させアク
リル樹脂系バインダーで結合させた例があるが、バイン
ダーが選択的にガラス繊維に集中して膜を形成し、これ
が難燃性を低下させる問題点があった。
【0006】これを改善するため、本発明者らは特開平
10−180020においてガラス繊維に自己消火性有
機繊維を混抄させ繊維状バインダーで繊維間を接着させ
る方法を提案した。これは、同時にフィルタ性能(PF
値)を向上させ、濾材を低圧損高効率化するものであっ
た。
【0007】これら自己消火性有機繊維は、ハロゲンを
分子鎖内に導入した塩化ビニール繊維、モダクリル繊
維、ポリクラール繊維、難燃ビニロン繊維、PVCアセ
テート繊維等、リン化合物を樹脂に練り込んだり分子鎖
内に導入した難燃ポリエステル繊維、難燃アクリル繊
維、難燃ポリノジック繊維等、無機系の難燃剤を樹脂に
練り込んだ難燃繊維などである。
【0008】しかし近年、塩素成分やハロゲン系化合物
は焼却の際、有毒なダイオキシンを発生させる可能性が
あることから、脱ハロゲン化の市場要望が強まってお
り、ハロゲン系自己消火性有機繊維を使用せず濾材をつ
くる必要が出てきた。
【0009】また、リン系自己消火性有機繊維、無機系
自己消火性有機繊維はハロゲン系に比べ難燃性が弱く、
特にリン系はガラス繊維の配合により燃焼の際の炭化層
形成が阻害され、難燃性を失う場合があり、JIS難燃
試験法L−1091 A−1法 区分3を満足させるに
は不十分であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、ハロゲンを含有せずかつオールガラス繊維製高性能
濾材並に難燃性を有する焼却減容可能な高性能エアフィ
ルタ用濾材とその製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題は、平均繊維径
0.65μm以下のガラス繊維またはこれを主とするガ
ラス繊維混合物10〜50重量%にハロゲンを含有しな
い、融点・分解点が280℃より高くかつLOI値(限
界酸素指数)30以上の少なくとも1種類の有機系耐熱
繊維またはこれを主とする有機系繊維混合物50〜90
重量%を配合し、この基材100重量%に対し、バイン
ダー分 1〜10重量%を付与させてなり、かつJIS
難燃試験法L−1091 A−1法に記載される方法で
区分3を満足する難燃性を有することを特徴とする、上
記難燃性を有する焼却減容可能な高性能エアフィルタ濾
材の製造方法によって解決される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるガラス繊維は
火焔延伸法やロータリー法で製造されるウール状のガラ
ス繊維であり、濾材の圧力損失を所定の値に保ち、適正
な捕集効率とするための必須成分である。繊維径が細く
なるほど捕集効率は高くなるため、高性能の濾材を得る
ためには平均繊維径0.65μm以下の極細ガラス繊維
を配合する必要がある。ただし、繊維径が細くなると圧
力損失が上昇しすぎる場合があるので、この範囲内で適
正な繊維径のものを選択すべきである。なお、数種の繊
維径のものをブレンドして配合しても構わない。
【0013】ガラス繊維の配合率は10〜50重量%が
適当であり、50重量%以上では焼却減容の目的が失わ
れてしまうし、10重量%未満ではガラス繊維の絶対量
が不足するため捕集効率を悪化させてしまう。
【0014】また、有機系耐熱繊維は分子構造から難燃
構造(耐熱構造)を有しており、焼却時には炭化するの
みで炎を上げて燃えることが全く無く、この点少ないな
がらも自己燃焼性を有している自己消火性繊維とは燃焼
挙動が異なるものである。ちなみに、多くの自己消火性
繊維の融点・分解点が160〜280℃の間にあるのに
対し、有機系耐熱繊維は280℃より高く、あるいは全
く溶融しない熱特性を持つ。また、LOI値(限界酸素
指数)も30以上の高い値を持つ。
【0015】耐熱繊維のこれら特性が、JIS難燃試験
法L−1091 A−1法 区分3の厳しい難燃性を濾
材に持たせる事を可能にする。さらに、ガラス繊維の他
材料が配合されても、リン系自己消火性繊維の様に自己
消火性が阻害されることがない。
【0016】有機系耐熱繊維としては、例えばノボロイ
ド繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリパラフ
ェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、メタ系アラミド
繊維、炭素繊維などが挙げられ、特に素材に限定されな
いが、製造面からはスラリー時の分散性、濾材シート肌
の良いものが望ましく、悪い素材については分散剤、粘
剤等抄紙薬品の添加が必要となる。とりわけ、ノボロイ
ド繊維はこの点、およびコスト面からより好ましい。
【0017】また、難燃性区分3およびその他濾材性能
を確保できるならば、有機系耐熱繊維の配合の一部を、
ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、ポリ
エチレン繊維、ポリプロピレン繊維、レーヨン繊維など
の可燃性繊維と置き換えても構わない。
【0018】なお、濾材の難燃性については、JIS 難燃
性試験法 L-1091 A-1 法に記載されている方法で、濾
材面を45°傾斜させた下方からミクロバーナーで1分
間加熱した後の炭化面積が30cm2 以下、炭化距離2
0cm以下、残炎時間3秒以下、残じん時間5秒以下
(区分3)を満たしていれば、オールガラス繊維製高性
能エアフィルタ濾材並の難燃性とみなすことができる。
【0019】次に、ガラス繊維と有機系耐熱繊維はそれ
自身接着性が無いので、濾材の強度保持のためバインダ
ーが付与される。バインダーとしては、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブ
タジエン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアルコー
ル系樹脂などの液状バインダー、あるいは以下の繊維状
バインダー、すなわち湿熱溶融タイプのPVA繊維バイ
ンダー、鞘部に低融点のPE、変性PP、変性ポリエス
テル等を用いた芯鞘繊維などが挙げられ、これらは単
独、あるいは併用して使用される。
【0020】液状バインダーは、従来、焼却減容可能な
濾材に用いると、前述の如くバインダーが選択的にガラ
ス繊維に集中して膜を形成し、これが難燃性を低下させ
る問題点があったが、有機系耐熱繊維は難燃性が非常に
高いため、この様な問題は生じない。
【0021】また繊維状バインダーは、液状バインダー
のようにガラス繊維に集中して膜形成することなく主体
繊維間を点接着するため、難燃性を低下させる原因をつ
くることなく、しかも液状バインダーの様にバインダー
膜が圧力損失上昇や捕集効率低下を引き起こすことがな
いことから、より高濾過性能の濾材をつくる上で望まし
い。
【0022】基材に対するバインダーの付与率は、1〜
10重量%が望ましく、1重量%未満の添加では濾材加
工、実使用に耐える濾材強度が出ず、10重量%以上で
はバインダーが濾材の目詰まりを起すため圧力損失の上
昇が起こり濾過性能が低下してしまう。また、可燃物で
あるバインダー量が多いと難燃性を悪化させてしまう。
本発明のエアフィルタ用濾材は以下のようにして製造
される。まず、ガラス繊維を主とする原料繊維を水中に
パルパー等を用いて離解・分散させスラリーとする。こ
こで、ガラス繊維の分散性を向上するために硫酸や塩酸
を添加しpH を2〜4程度に調整する、あるいは、中性
条件下においては分散剤を添加することが好ましい。繊
維状バインダーはこの離解・分散工程で原料スラリーと
混合される、いわゆる内添法で使用する必要がある。こ
の方法により繊維状バインダーは原料全般に渡って均一
に分散し点接着することで、濾過性能面でその実力が発
揮できるのである。このスラリーを抄紙機において抄紙
し、湿紙を形成させる。液状バインダーは、前述の内添
法、あるいは湿紙を形成後、このシートにバインダーを
添加する方法、または湿紙を形成後、一旦乾燥したシー
トにバインダーを添加する方法(以上、外添法)、など
があり、製造装置の仕様に応じて選択できる。なお、外
添方法としては、バインダー液をシートに対して浸漬し
付与する方法、シートに対して塗布や霧吹きすることに
より付与する方法等が挙げられる。また、必要に応じ
て、濾材に撥水性を持たせるため、フッ素系、シリコン
系、ワックス系などの撥水剤を外添法により付与させて
もかまわない。以上の処理を施した後、熱風乾燥機やロ
ータリードライヤー等を用いシートを乾燥させ、濾材を
得る。ここで、十分な濾材強度発現のためには、乾燥温
度を110 ℃以上とすることが望ましい。
【0023】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定さ
れるものではない。
【0024】[実施例1]平均繊維径0.32μm の極
細ガラス繊維7重量%、平均繊維径0.5μm の極細ガ
ラス繊維23重量%、繊維径2d(デニール)、繊維長
6mmのノボロイド繊維(カイノール:群栄化学工業
(株)社製、融点・分解点350℃、LOI値30〜3
4)70重量%を配合し、濃度0.5%、硫酸酸性PH
3.0条件でパルパー離解した。次いで手抄筒を用いて
抄紙して湿紙を得た。この湿紙に、アクリルラテックス
バインダー(大日本インキ化学工業(株)ボンコートA
N−155)を基材100重量%に対し固形分として7
重量%付与させ、その後130℃のドライヤーで乾燥
し、目付重量80g/m2 の濾材を得た。
【0025】[実施例2]平均繊維径0.5μm の極細
ガラス繊維30重量%、繊維径2d、繊維長6mmのノ
ボロイド繊維(カイノール:群栄化学工業(株)社製、
融点・分解点350℃、LOI値30〜34)70重量
%に対し、繊維状PVAバインダー(VPB 107−2:
(株)クラレ社製)を3重量%を配合し、濃度0.5
%、硫酸酸性pH3.0条件でパルパー離解した。次い
で手抄筒を用いて抄紙して湿紙を得た。この湿紙を13
0℃のドライヤーで乾燥し、目付重量81g/m2 の濾
材を得た。
【0026】[実施例3]実施例2において、乾燥前の
湿紙状態に固形分濃度0.1重量%の撥水剤(ライトガ
ードFRG −1:共栄社化学(株)社製)水溶液で含浸処
理した以外は実施例3と同様にして、目付重量81g/
2 の濾材を得た。
【0027】[実施例4]実施例2において、ノボロイ
ド繊維の代わりに繊維径1.5d 、繊維長1mmのポリ
パラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維
(ザイロン:東洋紡(株)社製、融点・分解点650
℃、LOI値68)70重量%配合した以外は実施例2
と同様にして、目付重量80g/m2 の濾材を得た。
【0028】[実施例5]実施例2において、ノボロイ
ド繊維の代わりに繊維径1.3d 、繊維長6mmのポリ
フェニレンサルファイド(PPS)繊維(トルコン:東
レ(株)社製、融点・分解点285℃、LOI値34)
70重量%配合した以外は実施例2と同様にして、目付
重量81g/m2 の濾材を得た。
【0029】[比較例1]実施例2の原料配合におい
て、平均繊維径0.26μm の極細ガラス繊維5重量
%、ノボロイド繊維95重量%に対し、繊維状PVAバ
インダーを3重量%を配合した以外は実施例2と同様に
して、目付重量80g/m2 の濾材を得た。
【0030】[比較例2]実施例2の原料配合におい
て、繊維状PVAバインダーを3重量%を12重量%に
変更した以外は実施例2と同様にして、目付重量80g
/m2 の濾材を得た。
【0031】[比較例3]実施例2において、ノボロイ
ド繊維の代わりに繊維径2d 、繊維長6mmのハロゲン
系難燃ビニロン繊維(VPX 203:(株)クラレ社製、
融点・分解点220〜230℃、LOI値28〜33)
70重量%配合した以外は実施例2と同様にして、目付
重量81g/m2 の濾材を得た。
【0032】[比較例4]実施例2において、ノボロイ
ド繊維の代わりに繊維径1.5d 、繊維長3mmのリン
系難燃ポリノジック繊維(タフバン:東邦紡績(株)社
製、融点・分解点260〜300℃、LOI値28〜3
2)70重量%配合し、繊維状PVAバインダーを3重
量%を8重量%に変更した以外は実施例2と同様にし
て、目付重量80g/m2 の濾材を得た。
【0033】実施例および比較例の分析は下記の方法で
行った。難燃性は、JIS難燃試験法L−1091 A
−1法に基き試験を行い、区分3(炭化面積30cm2
以下、炭化距離20cm以下、残炎時間3秒以下、残じ
ん時間5秒以下)に適合したものを○、しないものを
×、一部適合しているものを△とした。燃焼時ハロゲン
反応は、濾材を燃焼させた際の燃焼ガスに万能pH試験
紙を曝し、赤く変色した場合、ハロゲンガスが発生して
いると判定した。圧力損失は、有効面積100cm2の濾紙に
面風速5.3cm /秒で通過させた時の差圧をマノメーター
を用いて測定した。DOP 捕集効率は、ラスキンノズルで
発生させた多分散DOP 粒子を含む空気を、有効面積100c
m2の濾紙に面風速5.3cm /秒で通過させた時のDOP 捕集
効率をレーザーパーティクルカウンターを用いて測定し
た。なお、対象粒径は0.3 μm とした。濾材の濾過性能
の指標となるPF値は、圧力損失とDOP 捕集効率の測定
結果より、次式で求めた。(PF値が高い程、同一圧力
損失で高捕集効率を示す。) ( PF値)=Log10{[100−(捕集効率)]/1
00}/(圧力損失)×9.81×(−100) 引張強度は、JIS P8113 に準拠して測定した。可燃物
は、925±25℃、10分間電気炉で加熱し、加熱前
後の重量差を加熱前重量で割り、百分率として求めた。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のエアフィルタ濾材は、従来の自
己消火性繊維を用いた難燃性濾材に比べ高い難燃性を持
ち、且つ焼却処分時にハロゲンガス、ダイオキシン類を
発生させることなく大幅にフィルタ容積を減少できる点
で優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 13/40 D21H 13/40 F24F 7/00 F24F 7/00 A 7/06 7/06 C G21F 9/02 551 G21F 9/02 551E Fターム(参考) 3L058 BF09 4D019 AA01 BA03 BA13 BA16 BC11 BC12 CB06 CB08 DA03 4L055 AF04 AF21 AF30 AF32 AG71 AH23 AH37 EA04 EA20 FA20 FA30 GA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均繊維径0.65μm以下のガラス繊
    維またはこれを主とするガラス繊維混合物10〜50重
    量%にハロゲンを含有しない、融点・分解点が280℃
    より高くかつLOI値(限界酸素指数)30以上の少な
    くとも1種類の有機系耐熱繊維またはこれを主とする有
    機系繊維混合物50〜90重量%を配合し、この基材1
    00重量%に対し、バインダー分 1〜10重量%を付
    与させてなり、かつJIS難燃試験法L−1091 A
    −1法に記載される方法で区分3を満足する難燃性を有
    することを特徴とする焼却減容可能な高性能エアフィル
    タ濾材。
  2. 【請求項2】 バインダー分が繊維状バインダーである
    ことを特徴とする請求項1記載の焼却減容可能な高性能
    エアフィルタ濾材。
  3. 【請求項3】 有機系耐熱繊維がノボロイド繊維である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の焼却減容可能
    な高性能エアフィルタ濾材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか一つに記載の難燃
    性を有する焼却減容可能な高性能エアフィルタ用濾材の
    製造方法において、原料繊維の抄紙段階以前の原料調整
    工程で繊維状バインダーを添加し、湿式抄紙法で抄紙
    し、その後に乾燥させることを特徴とする上記製造方
    法。
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